ちょうど、本気で死のうと思っていた時に、ラジオからJUDY AND MARYさんの「小さな頃から」っていう曲が流れてきたんですよ。その頃はまだジュディマリさんの存在を知らなかったし、その曲も初めて聴いたんですけど、歌詞の中に「ひとりじゃない」ってフレーズがあって、それがすごく心に残ったんです。今学校の友達にはイジメられているけど、なっちには親も姉妹もおばあちゃんもいるんだ。ひとりじゃないんだって・・・ この曲を聞いてからですね。やっと堂々と学校に行けるようになったのは・・・。」
その後も学校での安倍に対するイジメは続いていた。比較的おとなしめのクラスメートに話しかけようとしても、例のグループから「安倍とは話すな」という忠告が彼女たちに対して出されてるいるのだった。そのため孤独な学校生活が続いた。しかしそんな中でも、安倍はJUDY AND MARYの「小さな頃から」を胸に、部活などを通じて少しずつ友達を増やして行った。そしてなんと、中学を卒業する頃には松ぼっくりを投げつけてきた連中とも普通に話せる様にまでなっていたという。