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【1565】大包囲戦【The Great Siege】

56まこり〜の:2006/05/29(月) 12:45:43 ID:fYLQ2MNU
シシリー副王の軍勢の上陸を
ムスタファと、ラ・ヴァレッテは、ほぼ同時に知ることとなった。
ここで、ラ・ヴァレッテは一計を案じる。
イスラム教徒のガレー船奴隷に
「1万6千の軍勢が来援した」
と吹き込み、解放した。
奴隷はオスマン陣営に駆け込み、
すぐに、ムスタファの前にひきだされ、
解放前に吹き込まれた話を伝えた。
ムスタファと幕僚たちは、上陸した軍勢の数が、
1万6千であると信じこまされてしまった。

メリハ湾より錨を揚げた、シシリーの艦隊は、
まずは、マルタ東岸に沿って南下。
グランドハーバーの入り口に達する。
篭城勢からも、はっきりと艦隊の姿を見ることができた。
ここで艦隊の各艦は、号砲を三発ずつ撃った。

まとまった数のキリスト教徒勢の船を
篭城勢が見たのは、包囲以来これが始めてであった。
艦隊のプレゼンスによって、篭城勢の意気と士気は、
おおいに上がった。

艦隊は戦力の温存のため、
オスマン艦隊との接触の可能性が高くなる南下は、
本来避けるべきであったが、
篭城勢を勇気づけるために、艦隊はあえてそのリスクとったのである。
グランドハーバーの湾口で、その目論見を達すると、
艦隊は北に転針した。


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