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苫小牧民報

13：名無しの苫たみ：2004/04/23(金) 13:30: 【苫小牧市内でおれおれ詐偽被害絶えず】

｢母さん､助けて｡金を払ってくれないと殺されちゃうよ｣｡電話で息子を装い､
金をだまし取ろうとする｢おれおれ詐偽｣が苫小牧市内で多発している｡

20日には２家庭が､息子の身を案じてそれぞれ約100万円もの大金を金融機関で振り込み､被害に遭った｡
苫小牧署は注意を呼び掛けている｡
　
21日に実際に｢詐欺電話｣を受けた事例－｡
自宅居間の電話に出た主婦(54)は腰を抜かすほど驚いた｡｢母さん､助けてくれ…｣と
電話口で泣きじゃくる声｡
暴力団員をかたった別の男が｢お宅の息子が金を返さない｡150万円をすぐに振り込まないと､
息子を殺して内臓を売ってしまうぞ｣と切り出した｡
｢警察に届けたら､息子の命はないと思え｣｡脅迫の言葉が10分間ほど続いたという｡
主婦は､本州に住む長男(24)が大変な目に遭っているとすっかり信じ込み､
体がガタガタと震えた｡長男の家に折り返し電話してみたところ､電話に出た息子は｢何のこと？｣｡
主婦は安堵(あんど)したのと同時に怒りがこみ上げた｡
被害は避けられたものの､｢子供を案じる親の気持ちを逆手に取って金を巻き上げようなんて許せない｣と憤る｡

今年に入り苫小牧市内で､息子をかたって金を奪おうとする詐偽事件が相次いでいる｡
苫小牧署によると､１月から今月21日までの届け出は26件｡
多くは未遂で被害は免れたが､４件は実際に金をだまし取られ､被害総額は約333万円に上る｡
暴力団員を名乗って借金返済を脅すものや､警察の名をかたったり､
｢お宅の息子が女性を妊娠させた｡金を支払え｣などと迫るケースなど多様｡

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