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栃木県のカメムシについて6

1Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/14(木) 21:45:21
栃木県のカメムシについてのスレッド
カメムシ以外の虫もOKです

前スレ
h ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/1614/1131291343/

1419Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/03(月) 20:01:48
今日のカメムシ 茂木町鎌倉山

今日は本当は県西部の足利方面に行く予定だったが
急遽東部の茂木町の鎌倉山に行くことになった。
祖母井からはバイパスができていて、市貝まですぐなのが便利だ。
そこから鎌倉山まで20分もかからない。
山頂付近と斜面はほとんど調べたことがないので
今日は新規産地開拓の意味も含めての調査となった。

誰も来ない山ほどすがすがしいものはない。
リターを漁ってみたが、特別なものはいなかった。
カメムシがとても少ない。
眼下には大瀬のやなにかかる橋と那珂川、茨城の山々、水平線に見える小さな煙突は日立のものか。
のどかな時間だった。1月なのに暖かく、木の幹にはチャタテムシがいたり
ガードレールでアリグモがうろうろしていた。

553 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2011/01/03(月) 19:50:12
立派なネジキの大木があり、樹皮をはいでみた。
すると黒い小さなアシナガサシガメの死骸が出た。
幼虫かと思いきや翅があり、腹部には鈍い光沢があった。
前胸背もよく発達している成虫だが
この特徴はクロアシナガサシガメだと分かった。
太平洋での北限はこれまで千葉県だった。
栃木県にもいるかもしれない、と何度か紹介したが
まさかこんな山のなかで、樹皮の下から見つかるとは思わなかった。
先日のチビアシナガサシガメに続いて、アシナガサシガメ類のニュースが相次いでいる。
次はゴミアシナガサシガメとの再会??

1420Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/03(月) 20:02:18
554 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2011/01/03(月) 19:54:01
その後篩を用いて、木の根と地表の土の境目に出来た空間に
アシナガサシガメ類がいないか調べてみた。
しかしユウレイグモが少しいただけで、サシガメの殻すらもなかった。
麓の同じような環境では、おそらくセスジアシナガサシガメと思われる大きな殻が見つかっていて
もし鎌倉山に2種のGardenaがいるとすれば興味深い。
なお日本産Gardenaは5種いて
セスジ、クロ以外にはオオアシナガサシガメが関西以西に、
残り2種は沖縄と小笠原のそれぞれ固有種で最近レビジョンが出た際に新種として書かれた。

555 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2011/01/03(月) 19:58:12
斜面の照葉樹林はリターこそつまらなかったが
カシの幹からクロジュウニホシテントウを見出した。
赤地に黒い星、さらに翅の縁が黄色い。
メツブテントウの変異と思っていたので
別の木にいたものはスルーしてしまった。
帰宅して調べたところ触角が頑丈なこと、上翅側片は基部に限られることから
メツブテントウ類とは異なるクロジュウニホシと同定できた。
栃木県からは未記録、全国的にも少ないらしい。
採れたカシの幹はコケがあって、クロホシテントウゴミムシダマシは多数いた。
なお神奈川での記録はアカガシにいたものだが
今回の鎌倉山の個体のついていたカシは樹種不明。

556 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2011/01/03(月) 20:01:12
その後益子町の大川戸に行くが特にめぼしいカメムシはおらずおしまい。

今回のハイライトは栃木県産昆虫の未記録が2種採れたこと。
いずれも太平洋側での北限、または全国的に貴重な種で
あまり調べられていない鎌倉山から記録されたことも特筆に値する。
今後も動向に注意してゆきたい。

1421Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/06(木) 21:16:39
富士の高嶺に降る雪がどうのこうの、という歌謡曲があったな

明日も佐野市富士町の唐沢山か・・・

1422Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/06(木) 21:18:22
それより、新生栃木市になったので
大幅にカメムシの種類がアップしてしまう。
県南で最も多くのカメムシを産する地域、となるけど
こうなってくると、もうなんでもありになってしまう気がする。
しかし、一地域のファウナとすれば、県南のカメムシ相を説明するには便利なのかな。

1423Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/06(木) 21:19:44
栃木市、西方町、都賀町、大平町、藤岡町。
特に栃木市、大平町、藤岡町の要素は大きい。
試算してみましょうかネ・・

1424Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/06(木) 21:26:56
お座敷小唄だった

1425Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/06(木) 23:34:34
栃木市のカメムシ、293種でした。
抜けが多いので最終的には350は行きそう。

1426Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/06(木) 23:35:11
県南地区最多は間違いなしです。

1427Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/07(金) 00:19:20
平野部の里山林の調査を進めれば、隣の下野市と同等のカメムシが
また、山地の調査が進めばもう少し周辺との共通種が出てくるはず。

1428Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/07(金) 00:20:44
特筆すべきカメムシとしては
遊水地地区のミゾナシミズムシ、ババアメンボ、
栃木市のイネカメムシ
大平地区のモンシロハナカメムシなど。

1429Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/07(金) 10:29:22
昔小山市の黒本橋からエサキアメンボが記録されてたけど
ちょうどワンド?みたいなのが今も残ってる
そんな環境にはコバネケシミズカメムシはいるのか?
それを調べてくる

1430Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/07(金) 10:36:21
あと、何としてでも栃木市でヒラタハナカメムシ採りたい
大平が望みだが・・
それと西山田のアカガシが気になってきた
出流山のマメヅタなんかもやばそう・・・

1431Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/07(金) 21:01:25
予定変更した
益子の西明寺に出かけた
新しい産地開拓したが、従来とは別のところでムネトゲセスジハネカクシが採れたのが良かった

1432Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/07(金) 22:36:15
一進一退を繰り返しているな
本当に栃木は、温暖な地域の虫には鬼門すぎる
リター、あれだけ粘ってダルマアリがゼロとは・・

1433Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/07(金) 22:37:07
いやダルマアリは真鶴が北限らしいから無理として
もう少し何かいいものが出てほしいよな

1434Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/09(日) 21:43:35
ロマンスの神様聴いてたら久々にスキーしたくなった

1435Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/09(日) 21:44:08
うわーまた間違えた
なんなのこの仕打ち

1436Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/09(日) 22:37:38
今年は冬も採集に出掛けるので
ここのところ冬の恒例になっていた
カメムシ類の解説ができません。

楽しみにしていた方、流し読みしていた方にはすみません。

1437Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/09(日) 22:38:44
Brachymna採りたい
リュウキュウチクか
エサキコバネもな

1438Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/09(日) 22:39:29
ほんとにコガシラコバネと同属かと思うほど形態がかけ離れてるな
Pirkimerusは東南アジアに分化してるのか

1439Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/16(日) 22:17:31
冬の解説シリーズは2chのほうで垂れ流しています
興味のある人はどうぞ

カメムシ
h ttp://kamome.2ch.net/test/read.cgi/wild/1284991940/

1440Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/21(金) 23:47:47
明日は茂木の松倉山に行ってみます

1441Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/22(土) 18:16:24
松倉山は小木須側から入りましたが道が狭すぎて断念
鎌倉山でキモンナガカメムシをいっぱい見ました。

あーつまんねえ・・

1442しもつかれ食いすぎさん:2011/01/22(土) 22:28:23
寒いのによくやるよw

1443Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/22(土) 22:36:33
雪がまだ3cmくらいあって大変だった
小便で文字書いたりした

1444しもつかれ食いすぎさん:2011/01/22(土) 23:08:21
ほう。「アホタレ」ですか?

1445Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/22(土) 23:24:45
わからん。
気持ち良くなって射精してしまったからそれ以上かもな。
俺カッコいいーww雪の上にさらに白を重ねて詩人みたいwwwwwww

1446しもつかれ食いすぎさん:2011/01/23(日) 01:31:58
白という化粧を施された白・・・か。素敵じゃねえか

1447しもつかれ食いすぎさん:2011/01/27(木) 21:47:31
紙袋はどこがいいですか?

1448しもつかれ食いすぎさん:2011/01/28(金) 10:39:53
遊水地でも見てくるか

1449Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/28(金) 10:40:25
w

1450Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/01/28(金) 10:45:43
ズイムシハナが採りたい
やっぱり実物は大きくかっこいい

1451Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 08:13:13
あと二カ月でクロマルカスミカメが孵化してくるね。春はもうすぐ。

1452Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 12:08:41
「平野部」

宇都宮でフジにつく種が採れているが、この地域は平野部から山地への移行帯である。

純粋に平野部の種としてあげられるのは
樹木性のウスイロツヤマルカスミカメ、ヤナギツヤマルカスミカメ
草原性のコアオカスミカメ、ツヤコアオカスミカメの4種のみ。

ウスイロは、県内の平野部では渡良瀬遊水地だけで記録があり
植栽のタブが開花するころに個体数が多い。
もともとは暖地性の種。
遊水地には他にもヨツボシカスミカメのような暖地性種の北限があり
平野部においては貴重な産地である。
ヤナギツヤマルカスミカメは遊水地と栃木市から記録があり
水辺のアカメヤナギに限って発生する。
平野部だけの記録だが個体数は非常に多い。
出現期は短く5月末から6月初めごろになる。幼虫は葉の展開する4月末に孵化する。

コアオカスミカメは平野部で最も普通の種で灯火にもよく飛来する。
自然化では草原におり、雑草間に多く一部は11月くらいまで残る。
ツヤコアオカスミカメはタデに特化した種で生息地での個体数は多い。
休耕田や水辺のタデに生息する。

1453Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 12:11:58
生息域は草原と森林の二つに分かれ
草原では緑色系の種が
森林ではそれ以外のグループが生息する。
傾向として、自然度の高い山林に多くの種がいるが
標高が上がりすぎると途端に少なくなる。
逆に標高が低く山林が発達しない場合も、種類が少なくなる。
このことは本属がある程度温暖な森林で分化してきたことを示唆する。
日本では本州以南に多くの種が生息し
国外では中国での分化が激しい。

1454Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 12:13:12
◆栃木県において8種以上の種で構成される属◆
Pilophorus (9)
Psallus (10)
Deraeocoris (14)
Adelphocoris (8)
Apolygus (16)
Lygocoris (22)
Phytocoris (10)
Empicoris (9)
Aradus (14)
Acanthosoma (9)

1455Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 12:13:43
ムモンミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) idoneus (Linnavuori, 1963)
ツヤミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) pabulinoides (Linnavuori, 1961)
ナガミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) pabulinus (Linnaeus, 1761)
グミミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) elaegni Yasunaga, 1999
エサキミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) esakii Yasunaga, 1991
キミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) flavoviridis Yasunaga, 1991
ヤマグワミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) hakusanensis Yasunaga, 1991
フタモンウスキカスミカメ Lygocoris (Neolygus) honshuensis (Linnavuori, 1961)
ハナアカミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) ichitai Yasunaga, 1991
クルミミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) juglandis Kerzhner, 1988
モンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) lobatus (Linnavuori, 1963)
ヒゲナガミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) longiusculus Kulik, 1965
ミカドミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) majusculus Yasunaga, 1999
コガタミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) makiharai Yasunaga, 1992
チャモンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) nemoralis Kulik, 1965
ムナグロミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) nipponicus Yasunaga, 1991
ホソヒメミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) pteleinus Kerzhner, 1988
ベニミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) roseus Yasunaga, 1991
コモンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) tiliicola Kulik, 1965
Lygocoris (Neolygus) sp. 1 オオバアサガラにつく黒い種
Lygocoris (Neolygus) sp. 2 ヒメウスミドリカスミカメの可能性がある
Lygocoris (Neolygus) sp. 3 ヤマアジサイなどから採れる白っぽい種

1456Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 12:17:28
Lygocoris(カスミカメムシ科カスミカメムシ亜科)

緑色の長卵型で比較的大型の種が多い。
正確な同定は交尾器に頼るところが大きいが
採集時の植物情報があればある程度絞ることができる。
それでも花から得られるものには、複数の種が混じっている場合が多いので
外見だけでの同定は極力避けるべきであろう。
栃木県からは少なくとも22種を確認しており
同定の根拠は色合い、大きさ、採れた植物を組み合わせているが正式ではなく
去年インセクト誌上に発表した栃木県新記録のカスミカメ92種のなかには
Lygocorisは含めなかった。

1457Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 12:21:33
過去の記録もほとんど怪しく、一度リセットしなおすことも重要である。
栃木県産の正式な本属の記録はいくつかあるが
種類は非常に少ない。
なお、コガタミドリカスミカメは本県からの標本で記載された。

Apolygus以上に、採れた植物の情報がないと同定のしづらい群だが
いくつかの種は、緑以外の色彩だったり、斑紋に特徴があるために分かりやすい。
また、Lygocoris亜属のものは外部形態にも差が出るので同定は比較的容易。

県外からも多くの種が記載されている。
カメムシ図鑑以後もいくつか新種が記載された。
以下簡単に書き込んでおく。

1458Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 12:26:16
マルモンミドリカスミカメ 北海道
ヤナギミドリカスミカメ 北海道
ツガルミドリカスミカメ 北日本
クロミドリカスミカメ 北海道から九州
ミナミミドリカスミカメ 九州
ニセウスミドリカスミカメ 本州
カエデミドリカスミカメ 本州
マルミドリカスミカメ 九州
ニセミカドミドリカスミカメ 北海道、四国
キシュウミドリカスミカメ 本州
イチモンジミドリカスミカメ 北海道
ヘリグロミドリカスミカメ 本州・四国
カワサワミドリカスミカメ 四国 (図鑑以後)
クロナガミドリカスミカメ 四国 (図鑑以後)

これ以外にもいくつか未記載種があるかもしれない。

1459Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 12:31:26
栃木県から記録される可能性のある種としては

ツガルミドリカスミカメ(ツルアジサイなど白い花系)
クロミドリカスミカメ(ベニミドリの黒型だと思って混同しているかもしれない)
ニセウスミドリカスミカメ(尾瀬から記載された、神奈川の記録もあり)
ニセミカドミドリカスミカメ(北海道と四国のみというのはおかしい)
ヘリグロミドリカスミカメ(ツガにつく、鷲子山には県内で珍しくツガ林あり)
などだろうか。

最近は韓国のカスミカメが急速に解明されていて
ヘリグロミドリカスミカメが韓国新記録になっていた。
あっちの研究者は少なく、さらにアマチュアとなればさらに厳しいのではないか。
大陸と陸続きの韓国なので、調べればいろんなのが出そう。
ハマキガのBae博士並みの研究が出ることを期待したい。

1460Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 12:32:29
では、薄氷を踏むような感じだが
植物による区分けをしてみようと思う。

1461Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 12:37:18
まずは、思い切って同定の怪しいもの、
なおかつ採れる植物が広範すぎてカオス状態の
いわばゴミ箱的なものを取り除くとしよう。

同定の怪しいものは、一般に模様がなく緑色
もしくは、翅の黒い斑紋が薄かったり濃かったり
同時に採れた個体のなかで差が大きすぎるもの。

1462Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 12:46:03
書き込み1457から午後再開

1463Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 12:52:45
「同定の怪しい、またはいろんな植物から採れる種」

キミドリカスミカメ シナノキ食いだがシナノキからは複数種採れる、本種の範疇が曖昧
フタモンウスキカスミカメ 基本的な斑紋型がなく、出現期も長い。いろんな植物にいる
モンミドリカスミカメ ドロノキとヤナギ、ハンノキから採れる型がある。種の範疇が曖昧
ムナグロミドリカスミカメ ムナグロ、といっても斑紋に差が大きい。他種との区別もやや曖昧
ホソヒメミドリカスミカメ 小さくて無紋、細いものはすべてこれに同定してしまっている
コモンミドリカスミカメ ハギから採れる種はすべてこれにしている。正しいの?すでに種小名からして・・・w
ヒメウスミドリカスミカメ? 模様がなく、晩夏に出る黄緑色の種をこれにしている。怪しい

1464Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 13:00:35
残りは15種になった。
これである程度はホストと色彩による区分けが可能になった。

まず基亜属の3種を解説しよう。
ムモンミドリカスミカメとナガミドリカスミカメは光沢のない緑色で互いに似るが
触角末節と頭部の幅との比で区別できる。
県内ではムモンミドリを実際に検したのは矢板市の1例のみ。
あとはナガミドリばかりで、こちらは日光市街地から奥日光にかけて広く見られる。
残りのツヤミドリは日陰の下草を好み、全体的に光沢が強い。
こちらも日光市では標高の関係なく見ることができる。
いずれも県南には産しない。

Lygocoris自体、県南でも僅かにコモンミドリカスミカメが
東西の山間部にいるだけで、他の種はいない。
例外として西部のフモトミズナラ(今はモンゴリナラと言わないらしい)から
フタモンウスキカスミカメ?が羽化しているが
概してLygocorisの分布は希薄。
日光市にはすべての種が分布するので
この属の解説は基本的に同市での観察例に基づく。

1465Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 13:52:04
◆アキグミ
グミミドリカスミカメ 
◆クワ
ヤマグワミドリカスミカメ 
◆マタタビ
ハナアカミドリカスミカメ
◆クルミ
クルミミドリカスミカメ
◆ドロノキ・ヤナギ
モンミドリカスミカメ
◆ヤマハンノキ・ミヤマハンノキ
ヒゲナガミドリカスミカメ
チャモンミドリカスミカメ
◆ウコギ科
ミカドミドリカスミカメ
◆アオダモ類
ベニミドリカスミカメ
◆オオバアサガラ
sp. 1
◆ツルアジサイ(白、装飾花多数)
sp. 3

※ヤマアジサイは誤り。紫の、森の中にあるやつがヤマアジサイだった

1466Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 13:55:07
◆カエデ
エサキミドリカスミカメ

カエデから採れる背面が茶色っぽいエサキミドリ以外に
斑紋の発達しない種なども採れるが除外する。

1467Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 16:57:14
Lisのツチカメカタログ見てたら
マダラツチはTritomegasでなんか記載されていなくて
そもそもCanthophorusで書かれたものが今はミツボシツチなどと同じAdomerusになってたので訂正する。

それとMicroporus nigrit"a"に語尾訂正

1468Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 17:08:36
各種の同定ポイントは、言葉では説明できないので
カメムシ図鑑を買ってください。
この類は標本にすると色あせるので、標本写真での解説は無理です。

生息地別の解説は、平野部は生息ゼロなので割愛。
山地・山間部は南部はコモンミドリカスミカメのみ。
例外として南西部にアタモンウスキカスミカメ?要再同定。
北部では種類が増えるので、次から本解説。

1469Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 17:15:06
山地・山間部
※北部
河川敷などのアキグミにはグミミドリカスミカメが多数生息する。
日光市街地での観察では成虫は5月半ばごろから孵化し
6月半ば以降に成虫が出る。盛夏にはいなくなる。
全体的に白っぽい種で翅の黒斑の大きさは変異が大きい。
時折クルミミドリカスミカメと見分けづらいものも出る。
クルミの仲間にはクルミミドリカスミカメがつく。
本種も白っぽいが、フタホシ型という全く異なった色彩のものもある。
この型は奥日光湯元で採れただけで、標高の低い日光市街地では未見。
ヤマグワのある程度大きな木にはヤマグワミドリカスミカメがつく。
全体的にくすんだ緑色をしている。やや局地的でなおかつ山奥でないと見られない。

1470Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 17:22:24
ヤマハンノキにはチャモンミドリカスミカメがつく。
体は細く翅の斑紋が茶色いことで同定できる。
標高が上がるとヒゲナガミドリカスミカメが混じる。
オオバアサガラには、背面が黒く腹部の淡い特異な種が見られる。
図鑑には載っておらず正体は良く分からない。
この木だけにつく。垂直分布は広く500-1200m。

同定の怪しい種として
フタモンウスキカスミカメがあるが標高が低いと少ない。
ホソヒメミドリカスミカメは道沿いのブッシュにいた。
コモンミドリカスミカメはハギの花に見つかる。

Lygocoris基亜属のうち観察例の多いナガミドリはたまに採れるが
まとまって採れることはない。
ツヤミドリは森林の暗い下草から得られ、まとまった数がいる。

1471Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 17:24:30
北部山間部では少なくとも10種が見られる。
まだ調査不足なのでこれからも奥日光との共通種が見つかることと思う。
文献記録はまったく触れなかったが
那須御用邸ではハナアカミドリカスミカメが得られている。
この種はあまり目にしない。たまたま開花時期に合わないからだろうか。

1472Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 17:31:44
「奥日光」
ムモンミドリカスミカメを除く21種すべてが見られる。
ただし、この「奥日光」という項目は日光市の国道120号で入れる範囲のうち、いろは坂以上の
標高1200-1500mの地域をくくっただけで
極めてチート性の高い、恣意的なものである。
ただ、地域区分で解説するのには便利なので
やや抵抗はあるものの、今後も使わせていただく。

1473Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 17:42:38
アキグミにはグミミドリカスミカメがつく。
日光市街地とは一カ月ほどの差があり7月後半に成虫が出る。
マタタビにつくハナアカミドリカスミカメは
特徴的な薄い緑地に赤みを帯びた斑紋をもつ。
クルミにつくクルミミドリカスミカメは奥日光ではフタホシ型が採れている。
ドロノキにはモンミドリカスミカメが多数つく。
この種はヤナギやハンノキからも得られる。
ヤマハンノキ、ミヤマハンノキにはチャモンミドリカスミカメ、ヒゲナガミドリカスミカメがいる。
ヒゲナガミドリはより細く触角も長い。湯元のミヤマハンノキではモンミドリとともに得られる。
ウコギ類にはミカドミドリカスミカメがつく。コシアブラなどで得られる。
アオダモ類にはベニミドリカスミカメがつく。
この種は例外的に赤く背面の黒斑は変異が大きい。
本種が多数発生しアオダモの頂芽を食害するので萎れてしまう。
オオバアサガラには黒い種がつく。
これも日光市街地とは一カ月遅れで出てくる。
この木自体は奥日光では少なく、いろは坂の終点だけで採れている。

1474Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 17:49:19
カエデからよく採れるのはエサキミドリカスミカメ。
背面の茶色い斑紋が広く目立つ。
ツルアジサイからはいろいろな種が得られるが
そのなかでも地色の白っぽくなった種は花に擬態しているのだろうか。
リョウブの白い花からも似たような白い種が採れている。
このことから、一応別種として分けておく。
白いといってもシロバフトカスミカメのように真っ白ではなく
背面の黒斑はついている。

同定の怪しい群としては
キミドリカスミカメがシナノキから得られているが西ノ湖では何種か混じっているらしい。
フタモンウスキカスミカメとしているものはミズナラやツルアジサイなどで採れている。
ムナグロミドリカスミカメもツルアジサイより。
ホソヒメミドリカスミカメもいろいろな木にいる。
ヒメウスミドリカスミカメとしているものは、晩夏に得られることがある。

原亜属のうちナガミドリカスミカメは雑草間にいる。
木にはあまり登らず、ササやぶやハリブキ、キク群落で見つかった。
ツヤミドリカスミカメもそうで、湯滝の歩道わきの暗い下草にいた。
原亜属が地表近い生活にある程度絞られているのが面白い。

1475Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 17:52:36
何種か抜けたりしたが
この複雑な群をすべて説明することは不可能なので
大体こんな感じです、というのを書き出してみた。
それぞれがある程度決まった木につくことがお分かりいただけたと思う。
そのなかで複数の木にまたがって現れるもの、斑紋の差が大きく
時に他種とオーバーラップしてしまうものが出てくる。

ミドリカスミカメについてはおしまい。
最後に種名の後ろに、主に見られる植物を付しておく。

1476Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 17:55:34
菖蒲が浜でアオグロモモブトハムシを採った日、
その数時間前にクロサワツヤケシコメツキやミドリカスミカメを採った花があった。
その花というのは樹幹に巻き付いた蔓から出た小さな花でヤドリギだと思っていたが
今調べたらツルマサキだった。
この花をスイープしたなら、あとでスイープネットにアオグロモモブトハムシがついていたこともが合点がいく。
・・・これは調べる価値が出てきましたね。

1477Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 17:58:06
もしかするとスズキさんか誰かが日本産モモブトハムシについて食草を書いていたから
そのなかに含まれているかもしれない。
菖蒲が浜、7月。このキーワードを覚えておきたい。

1478Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 17:58:55
やばい、アオグロモモブトハムシが採りたくなってきた・・

1479Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 18:01:26
h ttp://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/turumasaki.html

ここの二枚目の右側に注目。ワモンナガハムシがいますね。
・・・これはもう確定なのか??
アオグロモモブトハムシ君が陥落する日も近い・・

1480Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 18:07:27
書き込み1475から

1481Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 18:13:51
ムモンミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) idoneus (Linnavuori, 1963) 雑草間
ツヤミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) pabulinoides (Linnavuori, 1961) 林床の雑草間
ナガミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) pabulinus (Linnaeus, 1761) 雑草間など
グミミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) elaegni Yasunaga, 1999 アキグミ
エサキミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) esakii Yasunaga, 1991 カエデ類
キミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) flavoviridis Yasunaga, 1991 シナノキ
ヤマグワミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) hakusanensis Yasunaga, 1991 クワ
フタモンウスキカスミカメ Lygocoris (Neolygus) honshuensis (Linnavuori, 1961) アジサイ類、ナラ類など
ハナアカミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) ichitai Yasunaga, 1991 マタタビ 
クルミミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) juglandis Kerzhner, 1988 オニグルミ、サワグルミなど
モンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) lobatus (Linnavuori, 1963) ハンノキ類、ヤナギ類
ヒゲナガミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) longiusculus Kulik, 1965 ハンノキ類
ミカドミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) majusculus Yasunaga, 1999 ウコギ類
コガタミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) makiharai Yasunaga, 1992 不明
チャモンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) nemoralis Kulik, 1965 ハンノキ類
ムナグロミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) nipponicus Yasunaga, 1991 アジサイ類
ホソヒメミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) pteleinus Kerzhner, 1988 様々な植物
ベニミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) roseus Yasunaga, 1991 アオダモ類
コモンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) tiliicola Kulik, 1965 ハギの花など
Lygocoris (Neolygus) sp. 1 オオバアサガラにつく黒い種
Lygocoris (Neolygus) sp. 2 ヒメウスミドリカスミカメの可能性がある 灌木上
Lygocoris (Neolygus) sp. 3 ツルアジサイなどから採れる白っぽい種

1482Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 18:23:11
Phytocoris(カスミカメムシ科カスミカメムシ亜科)

この類の日本産レビジョンは出ていない。
日本産の関係する種のうち、もっとも最近記載されたものでも
Kerzhnerによる1977年の2種があるのみ。
そのうちクロオオマダラカスミカメについては日本の富士山がタイプシリーズに含まれているが
九大目録では抜けてしまっている。
カメムシ図鑑で和名を与えられる以前に日本からはすでに記載されていたのである。
オオマダラカスミカメの和名の基となったohataensisのタイプ画像がamnhのライブラリで見られるが
これを見た限りでは、カメムシ図鑑でohataensisとされているものが果たしてそうなのか疑問になる。
Linnavuoriが1963年に青森の大畑から記載した。
(現在Linnavuoriは中東やアフリカを中心にカメムシの研究をされており
一部はpdfで見ることができる。素晴らしい!!)

1483Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 18:28:32
手足、触角、体の細い華奢な大型種からなり
日本での分類研究は遅れている。
新種・未記録種が多く県内でも少なくとも10種が知られているが
うち6種の学名は分からない。

県外に生息する他種のうち学名のあるものは
わずか1種、ハネナガオオマダラカスミカメで北海道に産する。
南日本にも生息し、沖縄にもいる。
台湾にももちろんいて、それらの一部は台湾のサイトで紹介されている。
世界ではほとんどすべての動物地理区におり、最大級の属である。

1484Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 18:50:12
書き込み1483から

1485Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 23:06:27
シタベニハゴロモは凄いね・・
アナアブも来ないかな・・

1486Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/03(木) 23:07:32
あれ、アナアブ科てのがあったと思うけど和名変わったのか?
中国にいるというやつだが・・

1487Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/04(金) 21:11:40
さて、栃木県産9種は以下のように二つの環境に大分される。
両方の環境に見出されることも稀にあるが
これまでの観察で得られた知見を基に書きだしてみよう。

「枯れ葉つき枯れ枝、植物の枯れた部分に生息する種」
オオカモドキサシガメ キヅタ
Empicoris maeharai ススキ、ササ、クヌギ、その他の植物、稀に落ち葉層
ヒメマダラカモドキサシガメ ススキ、クズ、ヌルデ、クヌギ、イヌツゲ、シラカシ、スギ、その他いろいろ
Empicoris spectabilis ススキ、ササ、シデ、ツツジ、キヅタ、シダ、アオキなど

「樹幹(主に生木のある程度太いもの)」
Empicoris egregius アカマツ、ヒノキ、ミズキ、クヌギ、サクラなど
Empicoris suminoi シュロ、タブ、ウメ、クヌギ、サクラ、フジなど
コブカモドキサシガメ モミ、ヤナギ、ケヤキ、シデ、エゴノキ、サクラなど
Empicoris sp. 1 モミ、ウワミズザクラ
Empicoris sp. 2 カシ類

1488Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/06(日) 00:06:38
植物を食うサシガメがいてもよさそうに思う

1489Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/06(日) 00:07:11
血を吸うミナミナガカメは小笠原でも血を吸うのだろうか

1490Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/06(日) 00:07:41
Harmosticaはスマートだな
日本にはいないけど

1491Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/09(水) 19:46:42
ツイッター170文字も書くことがなくてワロタ
雪が降ってネタがないのも死にたい

1492Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/09(水) 19:47:12
コリヤナギグンバイ西日本でも採れてるのか

1493Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/09(水) 19:49:06
北海道のグンバイムシはなぜかほとんど見てなかったので
なんとなく覚えていた巻末のグンバイ分布表に再会できた。
学名もいろいろ変わっている。

1494Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/09(水) 20:00:34
ケブカグンバイも関東・中部のところにチェックついてる

1495Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/09(水) 20:12:26
ハシドイグンバイが採りたいけどアオナシもハシドイも栃木にはない
あっても見たことがない

1496Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/09(水) 23:17:05
h ttp://www.hkwildlife.net/forumdisplay.php?fid=50

1497Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/10(木) 22:23:17
月曜も雪wwwwwwwwwww

1498Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/10(木) 22:23:49
ガソリン使わず金をためろというお告げか

1499Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/11(金) 22:50:58
Dudiaかっけー
台湾にもいるのか
やっぱりRetokaと近縁群なんだな

1500Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/12(土) 23:09:05
テスト

1501Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/02/12(土) 23:12:51
ブラウザ最新のものにしたら書きこめるようになった。ありがとうございますお手数掛けました。

1502石橋町民:2011/02/25(金) 08:27:51
IEからしか書けなくなったので。

結城のバイエル年内に閉鎖だって・・
h ttp://www.asahi.com/business/update/0221/TKY201102210366.html

1503石橋町民:2011/02/25(金) 08:32:29
某氏は南国に行かれるのか。
琉球より高知に行きたいな僕は。
いずれにせよ、みんな厳しい状況ですね・・僕のところも含めて。

1504石橋町民 ◆mYl7EDbJMI:2011/03/29(火) 21:30:08
953 自分:Aelia ◆mYl7EDbJMI [sage] 投稿日:2011/03/29(火) 21:28:38.03 ID:???
今日のカメムシ 小山市黒本橋
遊水地に行こうとしたけど野焼きした思川の三日月湖が面白そうなので下りてみた。
野焼きのゴミをどかすとわらわらとアオゴミムシが出た。
昔はこれらに混じってツヤキベリアオとかオオサカアオがいたに違いない。
ほかにオオヨツボシゴミムシが出てきたくらい。つまらない。
カメムシはもっとつまらないので書かない。
三日月湖の周囲を歩いているとババアメンボを発見。
ヒメアメンボを寸詰まりにしたような小さなGerris。
すべて羽は完全。
エサキアメンボの記録が20年前にあるが今はどうか。
カサスゲが残っているが姿はない。
岸辺でケシミズカメムシをたくさん見つけ、板きれをどかすとやっとエサキアメンボが見つかった。
一頭だけ越冬していた。水に入れるとゆっくり動いた。
県内に点々と残るエサキアメンボ。
その姿がいつまでもみられることを願い、黒本橋を後にした。

そこから下野市の本吉田に行き細いケヤキの樹皮をはがして
クロハナカメムシを地区新記録。ヨツモンヒメテントウもいたが冬以外あまり見ない。
ビーティングもしてみたがまだクヌギにコブヒゲカスミカメはいなかった。
10日後また来よう。ヨモギにもクロマルカスミカメの孵化はなし。

帰り道に、オープンしたばかりの道の駅しもつけに立ち寄ってみた。
まあ普通の道の駅って感じ。夏になればアイスとかいろいろ出るのかな。
南河内あたりの人は使うだろうけど石橋地区からわざわざ行く人はいるのだろうか??

おしまい

1505鶉@石橋町民:2011/04/06(水) 20:28:31
今日のカメムシ 宇都宮市鬼怒川

先日の足利でコブヒゲカスミカメに振られたので今日はどうだろうと
毎年の定点観測ポイントへ。宇都宮市はサクラがやっと開花。
行くポイントにもサクラがあるがどうなっているのだろう。
途中の田んぼの畦にはたくさんのトウダイグサが出ていた。
遠景のケヤキは赤くなってきた。
芽吹きは遅いものの、春は確実にきている。
ポイントにつく。サクラはつぼみ。
土手から見た鬼怒川はまだ冬色、ヤナギが緑色になってきた感じ。
土手の植物も伸び始めで、ヨモギもクサボケもワレモコウもまだまだ小さい。
さあ、どんなカメムシが出てくるのだろう。
ヨモギを見てゆくとクロマルカスミカメが孵化していた。
また今年もカスミカメの季節がやってくる。
次にノイバラを叩いてみた。
例年+10日だと、大体4/15にセダカマルカスミカメが孵化するのだが
もしかするともういるかもしれない。さあ、さあ・・・
結果はヌル。アブラムシの数も少なく虫自体が少なかった。
ササやぶを叩いてみたがケアリがパラパラ。
ササにつく新属新種のカスミカメ、Azumamiris vernalisの孵化も5月になるかもしれない。

続く

1506鶉@石橋町民:2011/04/06(水) 20:29:54
気温は5月なのに虫は3月のまま。寂しい。
ササヤブが最近伐採されているが何に使っているのだろうか?
その伐採跡に忍び込むと、藪の向こう側に出た。
鬱蒼としていてかつての河原跡なのか石がごろごろしていて
ゴミムシがいそうだったのでどけてみる。
ニッポンヨツボシゴミとか、ヒラタマルゴミがいるんだっけササヤブは。
石の下にはクシコメツキの仲間が羽化していた。
あとはアリ。蟻客はワラジムシだけ。
本格的につまらなくなってきた。
道に戻りミヤコグサの芽吹きを見ようとしたが河原が荒れていた。
不法投棄はなくなったが野焼きされないために草が茂りすぎている。
おそらくシロヘリツチカメムシ、ヒメトゲヘリカメムシはこの場からは分散したであろう。
かつてはヒメトゲヘリがわらわらいたのに・・・
ツメアカマルチビゴミムシダマシもいたが、これはとうの昔に消えた。
スナゴミに近縁な、ちょっと渋めのかわいらしいゴミダマで河原にいるが少ない。
イヌコリヤナギは花が咲きはじめていた。
コリヤナギグンバイは採れるだろうか。もしかすると早春に出るのかもしれない。
結果はまたしてもヌル。
来月がある。まだ大丈夫。

続く

1507鶉@石橋町民:2011/04/06(水) 20:31:06
一つ目の沼は水位が下がっていた。木のきりかぶが捨てられていたので
沼の真ん中に投げてみた。だんだん水没してゆくがヒメイトアメンボやメダカハネカクシが
もの凄いスピードで水面滑走していた。
二つ目の沼は大きく、釣り堀化している。
親切なことにヨシ原が踏み分けられていて立ち入りが便利になっていた。
釣り客はいなかった。
水面を見ていると小さなGerrisがいた。ババアメンボだった。
目が慣れるとたくさん見つかった。
そして無数のミズスマシ。それに混じってオオミズスマシまでいる。
いい環境だった。
そしてもしやと思い岸辺のアシやスゲの枯れたのをかき分けるとエサキアメンボがいた。
ああ、スルーしていた沼にこんな素晴らしいアメンボたちがいたのか。
遊水地とそっくり。それではマダラケシカタビロも・・・
と思ったが得られたMicroveliaは皆普通のケシカタビロアメンボだった。
満足して今度は鬼怒川の河原に戻った。
石の上にヒメトゲヘリカメムシを一頭確認。
こちらの環境はまだ安泰なようだ。
ヤナギの花を叩いてヒメハナカメムシやヒメナガカメムシ類を見る。
ヤナギハムシもいた。神奈川では絶滅危惧の本種もここでは普通にいる。
ズキンヨコバイの成虫がいた。
越冬成虫が産卵して、それが孵化するのか。
なぜヤナギに孵化した彼らがまだいないのか、なぞが解けた。

続く

1508鶉@石橋町民:2011/04/06(水) 20:32:39
ふと枯れた単子葉類の大きな株に目をやると黒い虫が止まっていた。
またヤドリバエだろうか?
なんとなく気になったので近づくと、シルエットがヒラタカメムシだった。
なんと出来過ぎた話ww
もしかすると鬼怒川上流に謎の分布をするニセノコギリ?
そっと近づいて確保した。ニセだった。
この種は河川の流木にのみ生息する変わった種で
これまで北部の地域にしか分布していなかった。
それがいま、目の前にいるということは鬼怒川の上流から流されてきたのだろうか。
こうして分布を広げてゆくのか。
念のためまわりの流木を調べたが追加はなかった。
最後にコブヒゲカスミカメのクヌギを調べるために雑木林へ。
土手の植物は伸び始めだがまだまだである。
ヨモギを数か所調べ再びクロマルカスミカメの幼虫を得る。
これで確実な発生スタートは間違いない。
雑木林に入り、コブカモドキサシガメがかつて採れたエゴノキを見る。
幹にはキノカワガだけがいた。
ヤマブキはやっと葉が出てきた。
ササやぶを叩いてシロヘリカメムシなどを見た。
そしてカタモンカネコメツキがサプライズだった。
肝心のクヌギは芽が伸びておらずヒメハナカメムシ類だけがいた。
コブヒゲ君は4/10くらいからかな。

今日のハイライトは、ババアメンボとエサキアメンボの新産地発見とニセノコギリヒラタカメムシの発見。
調べたつもりのポイントも、実は半分しか調べられていないのではなかろうか。

終わり

1509石橋町民:2011/04/13(水) 16:14:00
今日のカメムシ 益子町大郷戸→益子町高館山→宇都宮市宮岡橋近辺

塩谷方面はまだ寒そうなので益子町に出かけた。
先日の地震以来足が遠のいていた。
真岡街道を走り鬼怒川を越えて真岡市に入ると途端に屋根がブルーシートだらけだった。
そんな景色とは裏腹に根本山のサクラ達はほぼ満開で、ピンクの山々を見て
季節は何事もなく、同じように巡っているのだと感じた。

大郷戸はやっと山肌が芽吹いてきた。去年とは4日ほど遅い。
伸び始めたガマズミの葉に早くもPyrrhaltaの幼虫がいた。
飛んでいる虫はハエ、アブ、小さいハナバチ。とくにビロードツリアブが多かった。
ササを叩いたりコケを叩いたりしてカメムシを探すが見つかるのはホソコバネナガカメムシとかそんなのばかり。
広場まで歩き、枯れた流れの中で堆積した藁をソーティングして虫探しをした。
スジバネアリヅカムシがいた。とても小さく体が粉をふいたようになっている。
藁から採れることが多いが散発的で稀。最近の月刊むしにチョウセンスジバネとともに載っていた。
それ以後はネジレヒゲアリヅカっぽいのや、ダイコクアリヅカのようなのがいただけで追加なし。
キイロヒメテントウまで出たのには参った。遊水地では比較的見る小さいヒメテントウ。
最初ダエンキスイかと思って狂喜した。
日差しが強くなってきた。

続く

1510石橋町民:2011/04/13(水) 16:14:41
キスジノミハムシの仲間がいたがこれも最近いろいろ追加された。
クリクラのメーリングリストに入らないと、と思う。
帰宅してから足の色を見ると黄色い。普通のキスジではないのだろうか。
カメムシは低調だった。
モンシロミズギワカメムシが採れないものかと粘るが、ホソメダカナガカメムシと
コバネヒョウタンナガカメムシのオンパレード。
湿った環境なのでカメムシもえり好みが激しいのだろう。
ハネカクシは満載なのにつまらない。
途中周囲の石の上もチェックしてゆく。
丘の上を流れているので、飛んでいる虫たちが石の上に着地していることも考慮した。
するとカワラナガカメムシが一頭見つかった。
学名はまだ未発表。この類は旧北区で繁栄しててとくにヨーロッパにはいろんな種がいる。同定は難しい。
Pericartによるナガカメムシ本が最近出たのだがフランス語なのがつらい。
これで大抵のやつは同定できると思うのだけど。
周りの木々にはハマダラハルカがたくさんいた。
ネムノキにしかいないと思ってたらむしろ別の木に止まってるのがほとんどだった。
ケバエ類は見なかった。

続く

1511石橋町民:2011/04/13(水) 16:15:45
ネコノメソウの仲間が流れの中に花を咲かせていた。
これにつく2種のクチナガハバチがインセクトや甲虫と自然に載せられたのは記憶に新しい。
県内では続々と新しい産地と知見が集まっていて、私もぜひこのハバチが見てみたかった。
今日は見られなかった。
産地では結構多いらしい。
大郷戸のアカマツにはヒラタハナカメムシがいると思うのだがまだ追加できていない。植栽の大きなアカマツである。
それなら周囲の二次林にあるアカマツにはいないだろうか。
さっそく枝たたきをしてみた。
ヒラタハナカメムシは葉ではなく枝の硬い先端を叩くと採れる。
すぐに幼虫が採れて、これで大郷戸の記録ができた。
マツノヒゲボソカスミカメはたくさんいた。マツトビゾウムシもかなり多く春の到来である。
丘を下りてユキヤナギを叩いてみたが花が少なく甲虫も来ていなかった。
このユキヤナギにはハクサンクキバチがつく。
珍種ならハチでも見てみたいと思うのは悪いくせ。
腹が減ってきたのでアヤメの自生地の木道を通りダム事務所へ戻る。
湿地の水位は減っていたがところどころミゾソバハムシが浮いていた。
それを食うアメンボさんは居てもよさそうだが、見つからない。
ババアメンボの新産地開拓に最近はまっているので、ちょっとした環境を見ただけでそわそわしてしまう。
ババつながりで、ババジョウカイのような筋入りのジョウカイが見られた。これも春の虫。
砂利道を歩いていると車に当たったのか、弱って飛べない虻を発見。
スズキフタモンハナアブ類だった。ニセスズキとの区別方法は交尾器らしい。

続く

1512石橋町民:2011/04/13(水) 16:16:26
セブンでお昼を買う。
とんかつ吉川はもの凄い混んでた。みんなとんかつ好きだな。
益子の役場手前の踏切を渡りながら半壊した屋根をみて地震の大きさを知る。
真岡、益子、芳賀の被害は県内でもデカイと聞いていたが・・・

高館山入口は少しだけ芽吹いていたが
コナラが主体なのでいつも色づきは遅い。
シデは葉が伸びているしハンノキはもっと早い。
山頂に車を止めて、去年4/15に来た時と比べてみた。
少し今年は遅いのかな。
定点観測のコブカモドキサシガメの木は、僅かに1頭の幼虫だけがいた。
採集はしていないのに年々分散傾向。コケやキノコなど変化にさらされやすい環境に生きる虫は常に死活問題だ。
水たまりを見ていると大きなヒメゲンゴロウがいた。オオヒメ? マルガタではなかった。
水面のアメンボはヤスマツが多かった。マツモムシもいる。タガメはさすがにいませんw
食後の運動に山道を登ってみた。
スズキフタモンハナアブ類がたくさん木々に止まっていた。
もう少しするとベッコウバエ類が増えてくる。
手すりなども見てゆくが本当にカメムシは少ない。
ラストのあたりでやっと、ミヤマカメムシの仲間が見られただけ。

続く

1513石橋町民:2011/04/13(水) 16:17:22
ヒラタハナカメムシのいるアカマツまでさらに歩く。
途中のシイカシ林に入りリターを調べてみたが
カドフシアリがいただけ。きっとこのあたりのリターには凄いのがいると思うのだけど・・・
旧いトイレの中のリターにはチビアシナガサシガメがいるが
最近は採れなくなった。今日はいるかな。
どれどれ・・・と、壁の落書きを見ながらつもったリターを調べてゆく。
今は幼虫の時期なのだが今回もはずれだった。
キボシアトキリゴミムシの腹部パーツを拾う。
スコットヒョウタンナガカメムシのつくオオムラサキの株。
そこには無数のムラサキナガカメムシが交尾個体を含めて活動していた。
越冬明けで採餌と出合いの場、そして産卵のステージとして、利用しているのだろう。
4/20あたりなら周囲のサクラも咲いてにぎやかになるだろう。
オトコヨウゾメの花芽もできていた。月末にまた来よう。
─アカマツをやっと叩けた。
ヒラタハナカメムシはもういいので、最近国内に侵入して拡散が懸念される
北米原産のマツヘリカメムシの分布を確かめたかった。
といっても2本だけなのでこれで分布の有無は語れないが、今日のところは未確認。
現在は栃木県南西部で広がりを見せているのだが
今日の益子は南東部に位置しており、いつ見つかってもおかしくはない。
車に戻り、最後のチェットポイントであるヒラヤマコブハナのウロを見に行った。
芽吹きは例年より5日遅いので平山君も4/20以降と予想。その通りだった。また月末。

帰りに宮岡橋のクヌギを叩いてコブヒゲカスミカメの幼虫を確認。
もう2令だった。やっぱりこいつらの発生時期は特定が難しく分からんww
ここのところの暖かさで月末には成虫が出そう。
上三川の宮脇書店でイカ娘の新刊をやっと買う。
入口のウィンドーがひび割れていてここにも地震の爪痕を見つけた。
実際に、今日虫採りをしていても地震が来て本来ならばこんなことはしている時期ではないのだが
気にしていても仕方ないので、これからも虫捕りは続けていくことにする。

おわり

1514Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/04/19(火) 12:46:28
183 自分:Aelia ◆mYl7EDbJMI [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 22:50:59.06 ID:???
今日のカメムシ・佐野市豊代→下野市本吉田

特に見たいカメムシもないまま、車を走らせた。山の芽吹きが見たいので
352号線を壬生方面へ。大師町あたりの民家のフジはいつの間にか花芽が6cmくらいに。4/25には咲きそう。
セブンを右折して壬生中の裏の道をまっすぐ、都賀町境の橋の手前で合流。
河川敷の芽吹きはいつも遅いがニセアカシアとクルミは大抵遅いのだ。
都賀インターを潜り西方町へ。このあたりから山が近くなるが山肌は薄い緑がきれいだった。
ここのところの暖かさで芽ぶきが平年並みに戻ったのだろう。
大柿、そして尻内と抜けたがいずれの山々も薄い、濃い緑が混じりその中に白やピンクの花が混じり
新緑のスタート、今しか見られない色の競演が見事だった。
ダンプの砂埃で民家の軒先が白くなっているのも変わりない。
ほぼ半年ぶりに来たがいつも通りの光景があるのはありがたいことだ。

続く

184 自分:Aelia ◆mYl7EDbJMI [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 23:02:28.92 ID:???
豊代はモンゴリナラがちょうど4-5cmくらいの葉になっていた。
あと10日もすればかなり緑になるだろう。
アオダモもあと5日くらいで咲きそう。
緑はまだ薄めだがビーティングを始めてみた。
折れた大きなアカマツの枝を叩くと
ツマジロカメムシが多数落ちてきた。交尾もしている。
アズキヘリカメムシ、アカヘリナガカメムシもいた。
ヒラタハナカメムシは枝先の剥離した樹皮がほとんどないためか姿はなかった。
マツヘリカメムシもまだいない様子。
ノイバラにはセダカマルカスミカメとノイバラホソカスミカメの幼虫が出ていた。
クマノミズキは平地のミズキよりも葉の展開が遅い。
そのため今日も、およそ虫がいそうには思えなかったが叩いてみた。
マツムラグンバイのつく木であるのだが、虫自体が落ちなかった。
ヤマフジは葉が伸び始めていたが花芽はどう目を凝らしても見つからなかった。
どこか別の枝にあるのだろうか。見えるのは葉のシルエットばかり。

続く

1515Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/04/19(火) 12:48:40
スミレはいろんな種類が出ていた。
ヤマケイの日本のスミレは素晴らしいのだが
買って覚えるまでには至らない。
伐採木にはキノコがついていたがクロヒラタカメムシとノコギリヒラタカメムシがいた。
珍しいヒラタカメムシ類はいないようだ。
今年のウツギ類の花芽を確認したがあと一週間後くらいには咲くか。
そうすればもう少し虫たちも増えるだろう。
来た道を戻り、ウワミズザクラの木の下へ。こちらも花芽が大きくなっていた。
ここから先は路肩が少し道路から剥離していた。
特に目立つ虫はなし。ガードレールにアカコブコブゾウムシがいた。
アド山跡の看板を過ぎると第二のポイントである。ずっと歩いてルッキングとビーティング。
オオヒキヨモギは伸び始め。
気の早いウツギは少し咲いてた。
クギヌキジョウカイモドキがちらほらいたがキイロナガツツハムシはまだ。
リターをソートしてゆくとクロナガカメムシがいた。
ノコギリハリアリの姿も。小さな虫がたくさんいて飽きなかった。

続く

1516Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/04/19(火) 12:49:15
187 自分:Aelia ◆mYl7EDbJMI [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 23:21:09.61 ID:???
もう少し粘っていい虫がいないかウツギの株の下にある
ちょっと湿った感じの層を狙った。
すると一目でヒメハリカメムシと分かる小さな灰色がかったCletusの翅があった。
求め続けていたヒメハリカメムシ。幻だと思っていた。
残りのパーツは残念ながら見つからなかったが
1985年の茂木町、益子町に次ぐ3例目の記録となった。
栃木県産ヘリカメムシ中屈指の稀種も西日本では比較的普通種だが
私は今まで本種を採ったことがなかった。
その後はとくに目立った虫は採れなかった。
ガードレールの上に小さなクヌギカメ類の幼虫がいただけで
まだまだCyllecorisが出るような季節ではない。
葛生の発破の音が聞こえたのでお昼にした。

続く


188 自分:Aelia ◆mYl7EDbJMI [sage] 投稿日:2011/04/19(火) 01:46:53.14 ID:???
お昼の後は下野市へ。定点観測の本吉田でビーティングを中心とした調査。
シロダモの多い林でオオミスジマルゾウムシが一頭採れた。
ヨモギからクロマルカスミカメ、クヌギからコブヒゲカスミカメ、クヌギトビカスミカメの幼虫を得るが
いずれも平野部の普通種で初夏までの短い期間に出る種ばかり。
去年9月からスタートした本地区のカメムシ相調査で、加わるべき種と考えられていた。
今後もカスミカメを中心とした期間限定の種が大幅に追加される予定。
アブラナはもう花も終わりの時期。
実が目立ち始めたがナガメもちらほら出てきた。
鬼怒川の河川敷に出ると流木が多かった。
先日は少し上流の宇都宮市でニセノコギリヒラタカメムシを採ったが
さらに下流まで分布している可能性を記した。
下野市にいてもおかしくはないと考え、片っ端から調べた。
ニセアカシアにはいなかった。
より細く頼りない木の樹皮をはぐとたくさんの個体がいた。やはり下野市にも生息していた。
これまで本種を見るのには日光市手前の塩谷まで出かけていた。
まさに灯台もと暗し、地元にもいたのである。

続く

1517Aelia ◆mYl7EDbJMI:2011/04/19(火) 12:51:31
その後本流から孤立した淀みでアメンボ類を見た。アメンボとヒメアメンボ。
カサスゲのある水たまりが枯れていたので
エサキアメンボがいそうな気がしたが、見つからなかった。
風が冷たくなってきたので帰宅した。

今回のポイントは
ヒメハリカメムシがパーツながら採れたこと
ニセノコギリヒラタカメムシの下野市からの記録
オオミスジマルゾウムシの下野市からの記録

下野市のこの森林は他にもクスグンバイやミナミトゲヘリカメムシなど
本県の他地域とは異なった暖地性の種が見られ興味深い。
オオミスジマルゾウムシのその一つで、本県では記録がないかもしれない。

おわり

1518Mellie:2011/04/21(木) 21:53:37
That's way the bseetst answer so far!




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