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栃木県のカメムシについて6
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栃木県のカメムシについてのスレッド
カメムシ以外の虫もOKです
前スレ
h ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/1614/1131291343/
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この処置も新しいカメムシ図鑑でなされると聞く。
新しい図鑑が出た際は他のカメムシの学名、科、亜科の扱いも変わるだろう。
その際にはすぐさま訂正して、反映したい。
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2010.4.9 佐野市唐沢山でニセヒメクモヘリカメムシ採れる
栃木県新記録。アズマネザサに生息している。
この日は一頭採れただけだったがその後幼虫が多数見られた。
しかし、発生区間は道路の狭い片側の数株であり、拡散はしていない。
同様のササ、あるいは別のササを県南地域でこまめに調査しているものの
本種はまだ見つけることはできない。
すでに関東南部以南では記録されていて、同定方法も周知されている。
1. 頭部側葉
ヒメクモヘリ→中葉と等しい
ニセヒメクモヘリ→中葉より先端に伸びる
2. 腹部中央の黒筋
ヒメクモヘリ→第三節くらいまで明瞭
ニセヒメクモヘリ→第四節あたりで薄くなる
本種は中国からDistachys属として書かれたが
最近Paraplesius属のシノニムとされた。
正式な学名が判明する前に
日本からはすでに知られていたようで、保育者の原色図鑑にもそれらしき解説がある。
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2010.4.14 益子町高館山でヒラタハナカメムシのオスを初採集
カメムシ類の中で♂が少ないものは多い。
ハナカメムシも例外ではなく、稀にしか採れないものは当然♂が特に採りにくい。
この日は初めてヒラタハナカメムシのオスを採ることができた。
落下してあまり日数の経っていないアカマツの枝をみつけ
ハナカメムシが潜めるような樹皮のはがれがあったので渾身の力で叩いたりした。
結局手ではがした樹皮の下に羽化間もない♂♀がいた。
オスはメスとは異なり腹部が翅の外に広がらないため別種のようだった。
オスはその後一頭が採れただけで、本当に難しい。
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2010.5.10 日光市萩垣面でニセヨツボシカメムシが採れる
一時期は血眼になってニセヨツボシカメムシ探しをしたのだが
去年あたりからカエデに比較的見つかることが、自らの体験でも判明した。
新日光市の栗山、藤原地区でも採れているが旧日光市ではどこからも採れなかった。
この日は初めて旧日光市でも見つけることができた。
このように、新日光市では見つかるカメムシも、旧日光市・奥日光を含む地域からは
見つからない例がいくつかあり、カスミカメムシのキアシクロチビカスミカメが好例であろう。
あれだけたくさんいるモンキクロカスミカメもなぜか旧日光市では見つからない。
安良沢あたりの調査が不十分なのでそのあたりにはいるかもしれないのだが。
日光市・今市市・藤原町・栗山村・足尾町→日光市(新日光市が正式な名前ではない)
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トガリズネマグソコガネが見つかった荒沢林道もあるいは盲点かもしれない。
あそこから新種が書かれるとは思わなかった。
滝があるけどヒメドロも比較的採れてるから
水生カメムシが楽しいかもしれない。
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日光市街地をすぎると途端に中間をすっ飛ばしているけど
荒沢や清滝はその中間に位置している。もったいない。
植物園も調べてみたい。ヤマグルマにつくアブラムシもそこだけで採れてる。
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2010.5.14 茂木町鎌倉山で渓流性のムクゲカメムシ採れる
長らく記録しようとしなかった渓流性のムクゲカメムシが
この日、とてつもなくしょぼい細流で採れた。
渓流とか細流は陸生カメムシが少なく、またそれ相応の林道にも
立ち入らなくてはならないため、自然と足が遠のいていた。
過去に採れたのは2004年、矢板市と塩谷町の山地だけだった。
鎌倉山で採れるとは思わなかった。
暗い流れという環境さえ合えば、佐野市や足利市にもいると思う。
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2010.5.14 益子町高館山でPlesiodema gotohiの幼虫がアカマツから採れる
アカマツの開花時期に採れるカスミカメで県内では限られた場所だけにいる。
しかし開花したアカマツをすべからく調査することは無理なので
本当はいるけど、採れていないだけなのだろう。
この日は初めて県南からも採集された。
5月のこの時期に終令となるチビカスミカメは本種だけ。
他のチビカスミカメはマツトビカスミカメがいるけどひと月以上遅れる。
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2010.5.17 日光市中三依でオオクロハナカメムシがハルニレから採れる
オオクロハナカメムシは北海道や千島列島では少ないながらも採れているが
南限に近い栃木県では比較的まれで、奥日光で偶然採れた個体だけが知られていた。
この日、新しい葉の伸びてきたハルニレの幼木群を調べていたところ
狭い範囲で3〜4頭の本種が採集された。
その後数回訪れたが採集することはできなかった。
極東ロシアでもハルニレから得られるという。
奥日光、栗山地域のハルニレは何度も調査しているが全く採れない。
稀なのは間違いないであろう。
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2010.5.21 佐野市唐沢山にスコットヒョウタンナガカメムシ多産
暖地性のナガカメムシだが、この日三番目の産地が見つかった。
見晴らしの良い植栽のようなツツジだけにつくと思っていたが
唐沢山では暗い森林の登山道わきに自生した様々なツツジから得られた。
このことから、本県では少なくとも南部の低山帯にあるツツジにつくことが分かった。
その後もたくさんの個体が引き続き観察されている。
平野部では全く見かけないが、いないとも限らない。
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2010.6.11 日光市菖蒲が浜でクロハナカメムシ(ハリギリ?)の一種が採れる
このクロハナカメムシは全身が黒い大型種だが
もしかするとオオクロハナカメムシの色彩変異ではないかと思っていた。
2005年に採れた唯一の♀は手元にはなかった。
何度もトライして敗れていたため、今年も当然採れないと思っていた。
この日は新緑の森林でもっとも虫たちがたくさん出る季節だったため
下草を叩いて調査していた。
するとこのクロハナカメムシが鎮座しておりめでたく追加の運びとなった。
♀個体同士で比較したが、色彩以外にも体形、前胸背の形、翅の毛の色など違いを認めた。
ハリギリの大木が近くにあり、翅の膜質部の色彩からすると
極東ロシアから記録のあるハリギリクロハナのような気もするが♂がないので決定できない。
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2010.6.11 日光市菖蒲が浜でクロハナカメムシ(ハリギリ?)の一種が採れる
イカたんのおぱんちゅクンクンしたい
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間違えてしまいましたすみません
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2010.6.18 日光市丸山でクロバズイムシハナカメムシの幼虫が採れる
このハナカメムシは生木ではなく立ち枯れのキノコに来るため
枯れ木が朽ちて倒れたり、キノコがなくなると当然移動し姿を消す。
ヒラタカメムシ類のように条件が合えば必ずいるわけでもなく
個体数のとても少ないハナカメムシとして知られていた。
かつてたくさん採れた一本の木も数年前に倒れ、本種の記録は途絶えていた。
この日、新しく開拓した産地でいろいろ調べていたところ
細いモミの立ち枯れを見つけた。キノコが生えておりいかにも本種が好みそうだった。
果たして赤い透明感のある小さな幼虫が一頭だけ採れた。
キノコにつくハナカメムシは本種以外になく、小さいうちは赤い色をしていることは周知だった。
その後成虫を見つけるのだが、悲しくて書く気になれない。今でも思い出す・・それはまたあとで。
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2010.6.18 日光市丸山でスズヤヒラタカメムシの多産地を見つける
上記の立ち枯れ周囲にあったとても古い枯れ木に生えたサルノコシカケに
成虫・幼虫含めてたくさんの個体が見つかった。
Aradusの中でも、本種は樹皮のなくなり乾燥した枯れ木に生えるキノコを好む特異な種で
他のヒラタカメムシが混じるようなことは、これまでの観察では一度もなく
この日も例外ではなかった。こんなにたくさんの個体が広範囲にいるのは初めての経験である。
車が入るスペース、開発の余地のない山林であることが生息を持続させてきたのだろう。
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2010.6.18 日光市湯元でクロハナカメムシの一種が採れる(ダケカンバの種)
オオクロハナカメムシ、クロハナカメムシの一種、と順調にAnthocorisが採れた。
それならもう一つの珍品、ダケカンバにつくクロハナカメムシはどうだろうか。
新緑の季節を迎えた湯元なら、きっと越冬から覚めた個体が採れるに違いない。そう思った。
そもそもこのクロハナカメムシもとても少ないもので、2003年に採れた最初の個体は死骸で
しかも破損させてしまい、脛節が黄色っぽかったのを覚えていただけという
何とも一笑に付せられる記録だったため、追加を狙い続けていた。
2006年に再び樹皮下から採れたが、それ以降全く採れていない。
無謀な旅は当然過酷を極め、もっとも期待できるビーティングでさえも惨敗だった。
何かの拍子に地表に目をやると、大きめの石の上に何やら黒い虫がいた。
なんだろうと近づいてみると、それは探し求めていたクロハナカメムシだった。
何か霊がとりついているとしか思えない、ラッキーな瞬間だった。
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2010.6.25 日光市丸山でヤセオオヒラタカメムシを複数発見する
このカメムシもとても少ないもので、本県での正式な記録は1980年前後の記録のみ。
レッドリスト種だが、私はかつて日光の菖蒲が浜で1♀と多数の幼虫を見ていた。
2002年のことで、それ以後の記録はまったくない。
この日、クロバズイムシハナカメムシのいた木を見に行く途中で
とても古い朽木の周辺をスイープしていた。
その朽木を何となく見ていたら、本種が止まっていた。♂だったと記憶している。
周囲から2ペアずつ見つけることができた。
その後調査したが追加できず、越冬個体も採ることはできなかった。
リストには入れなかったが、菖蒲が浜の別の森林でも1♂見ており当たり年だったのかもしれない。
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カメムシのおぱんちゅ
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2010.6.25 日光市湯元でウラジロモミからAcompocoris属のハナカメムシ幼虫を採る
カメムシを飼育したことは何回かあり成功率も高いのだが
この時ほど毎日が長く、そして不安に感じたことはなかった。
この日一本のウラジロモミを調査していた際、明らかに未記録と分かる大きなハナカメムシの幼虫が採れた。
色彩は暗赤色で光沢が強い。体は厚めで、ElatophilusというよりはAnthocorisに近かった。
もちろんAcompocorisにも似ており、もちろんTetraphlepsの可能性も排除できない・・
とにかく羽化させたい。ここから飼育生活が始まった。
ちなみに現地で容器に移し替える際誤って落としてしまったが、受け皿の上でよかった。
ティッシュを敷いて、その上にアブラムシの発生したウラジロモミの枝先を入れた。
植物組織から吸汁する可能性も考え、若葉の展開しているものを選ぶ。
そこにハナカメムシを放つ。
当初は水分も必要と考え、ティッシュに水分を含ませたが結露し
アブラムシの死骸がかびた為、かなり少量にした。湿気は良くないのだろうか。
ハナカメムシは翅芽が大きいが体の前半部が小さいため、あと一回脱皮しそうだった。
その予想通り6/28に脱皮した。それ以後腹部が膨らんだ様子もなく
アブラムシも減ってきたことから、採餌しないまま死んでしまうのかと思われた。
枝の中に潜んだままだが刺激を与えると動く。とても気になった。
しかしその不安をよそに7/3に羽化していた。
とても大きな幼虫だったため、成虫は6mmくらいになると思っていたが
実際は4.5mmほどだった。Acompocorisと判明したが
日本産の同属種であるハイマツハナカメムシとはホストも、採れる標高も異なる。
雌だったため正体はまだ分かっていない。
その後何回もこの木を調べたが、未だ追加個体は採れていない。
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2010.7.19 日光市五十里でニセクロツヤカスミカメを採集する
このカスミカメにもやっと学名がつき、タイプロカリティを見ていたところ
塩原の元湯の個体があった。
実物は見たことがなかったがぜひとも見てみたい。
五十里より奥の中三依でそれっぽい幼虫を見ていたが
成虫を採ることはできなかった。
そして五十里でサクラの樹幹を見ていたら、クロツヤカスミカメのような個体がいたので捕獲。
帰ってから翅を見ると毛があった。
なのでこれがニセクロツヤカスミカメなのだろう。
全国的に標本があるものの、一般には周知されないとてもマイナーなカスミカメ。
平野部にはおらず、山地性でアシアカクロカスミカメよりも稀。
奥日光では見たことがない。
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2010.7.19 日光市五十里でコガシラダルマカメムシ類の幼虫を見る
手っ取り早い樹幹の虫とりとしてブラシこすりをしていた。
コガシラダルマカメムシ類の幼虫も結構採れた。
少なくとも県北にはこのコガシラダルマカメムシ類が広くいるようだ。
サクラ、コブシ、ヤマハンノキなどから採れている。
この日の五十里はサクラが主体の公園で、他にコブカモドキサシガメなども見られた。
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2010.7.19 日光市五十里でコモンキノコカスミカメの一種を採集する
これまで日光市戸中だけで採れていた
サクラ樹幹のウメノキゴケにいるコモンキノコカスミカメの一種が
この日五十里のウメ?枯れ木のキノコから採集された。
同時にデオキノコムシなども採れたキノコだった。
普遍的に菌にもつくのか、今後調べたい。
その後戸中でも幼虫を見つけたが近似のコモンキノコとは
白色部分が緑色を帯びるなど、一見して区別できた。
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2010.7.19 日光市戸中で真のオオマダラカスミカメを採る
オオマダラカスミカメ類は県内の山地に見つかるものの
真のオオマダラカスミカメはなかなか採れなかった。
灯火では比較的採れ、西日本にもいるのだが昼間のスイープ、ビーティングでは難しい。
この日ウメノキゴケから一頭のオオマダラカスミカメが採れ
緑色部分の目立つ鮮やかな個体だった。
昼間は樹幹にへばりつくものもいるオオマダラカスミカメ類だが
この個体もコケによく似た色合いであり、保護色の役割もあるのだろう。
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2010.7.19 日光市龍王峡でハイイロヒラタカメムシを採る
ハイイロヒラタカメムシは県内では二か所から採れていたが
散発的で幼虫も採れない稀な種で生活史はなぞに包まれていた。
他県でも採れているものの幼虫の報告はなく
横浜のような都市でも採れることから、ますます不思議なヒラタカメムシだと思った。
この日、すっかりヒラタカメムシたちの消えたかつての伐採木周辺を調べていた。
去年記録したMezira ludvikiというオオヒラタカメムシの仲間が採れないかと思ったが
採れるはずもなく、硬めの倒木を叩いたところ二頭のハイイロヒラタカメムシが採れた。
幼虫はいなかった。二頭とも♂だった。
残るはマルガタヒラタカメムシとの再会だが、このヒラタカメムシもなかなか採れない。
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2010.7.29 真岡市根本山でイッカクカスミカメの多産地を見つける
サクラ樹幹のカメムシを調べる目的で立ち寄った山に囲まれた自然公園。
ここでたくさんのイッカクカスミカメを見ることができた。
面白いのはどの個体も飛び立つことなく触角をやや立ててじっとしていること。
おそらく夜行性で、小さな虫を食べているのだと思われる。
サクラを主とした樹幹のカメムシについての総合報告は後でまとめる。
イッカクカスミカメに関しては県南のみで見つかっているがその範囲は広い。
生息場所が特異なだけで、決して稀ではないことが分かってきた。
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2010.7.29 真岡市根本山でスコットヒョウタンナガカメムシを採集する
根本山でも実をつけたツツジがあったので調べてみた。四番目の産地となる。
残るは成虫での越冬を確認するだけとなった。
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2010.8.2 日光市丸山でクロバズイムシハナカメムシを取り逃がす
この日は北東気流になにかで一日霧が出ていたと記憶している。
そんな中クロバイズイムシハナの木を目指し歩いて行った。
すると一頭の成虫が素早く樹皮の割れ目に隠れたので位置を確認し
掘りだせるような枝を探した。
するといたところを失念していまい、そのまま見失った。
追加は採れず、現在までもその姿はない。
背の届かないところにもたくさんキノコが生えているのでそちらで生息していることを願う。
ズイムシハナカメムシもたいそう稀な種だが
クロバズイムシハナカメムシもかなりの稀種で、西日本のクヌギ樹液から採れている
不明な奴と合わせると、三大珍種としてノミネートできるレベルだと思う。
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2010.8.2 日光市丸山でクロマキバサシガメを確認する
栃木県では日光市の土呂部と湯元で採れていたクロマキバサシガメだが
この日丸山の日の当たる地表部でも確認することができた。
涼しい地域なら広くいることが予想される。
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2010.8.5 日光市菖蒲が浜でコケにつくヒョウタンカスミカメを多数発見する
コケにつくとても小さなヒョウタンカスミカメを見つけたのは去年のことで
日光市戸中のウメノキゴケから採れた1♂を紹介した。
その後今年になり、菖蒲が浜と五十里でそれぞれ樹幹のコケから
ヒョウタンカスミカメの幼虫が採れていたが、成虫がいないために決定できなかった。
この日様々な樹木のコケ、ウメノキゴケも調べていたところ
およそ10ほどの成虫を見つけることができた。
注目すべきは飛ばずに動き回ることで、コケ地衣の下という
狭い空間で生息するために飛びまわらないのだろう。
飛べないことはないと思うが、這わせた腕を渡り切る姿がかわいかった。
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2010.8.5 日光市菖蒲が浜でコケからTemnostethus属のハナカメムシ幼虫採る
コケのヒョウタンカスミカメをひとしきり観察したところで
最後にトチノキの樹幹をこすってみた。
すると一頭の小さな黒いハナカメムシ幼虫が落ちた。
またしても飼育の日々が始まった。
今回は頭部が長めで一見してクロハナカメムシ類ではなさそうだ。
TemnostethusかElatophilusだが、後者は針葉樹につくので違う。
とりあえず羽化を待とうと思った。
コケと樹皮の切片など粉々のものをケースに入れた。
何を食うのかは分からないのでトビムシを多めに入れた。
口吻を前方に伸ばして闊歩する姿はヒラタハナカメムシに似ている。
かといってトビムシなどに口吻を伸ばさないから、またしても飼育失敗かと思ってしまう。
海外のサイトでTemnostethusがチャタテを食うとあったので
近所の林で小さなチャタテを採ってきてケースに放した。
捕食は見られなかったがその後無事に羽化し、♂個体だった。
Temnostethusは日本ではまだ本土からは見つかっていない。
未確定ながら愛知から♀個体が採れている。
これと同種かは分からないが、今回の発見でさらにカメムシの奥深さを実感した。
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きょうはここまで
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2010.8.5 日光市菖蒲が浜のイヌエンジュからツヤマルカスミカメsp.が採れる
イヌエンジュは縁のない木だったが菖蒲が浜の水辺に
比較的まとまって生えていたために、調べてみた。
ナカグロツヤマルカスミカメは種名にもmaackiと入るほどの
この植物とのかかわりが強いもので、日本からも記録があるが栃木からは採れていない。
ツヤマルカスミカメは落ちたがなんだかシオジツヤマルカスミカメのようなもので期待はずれだった。
数頭つまんでやめてしまった。
8月という少し遅い時期だったが、もう少し早ければ何かもっといいものが採れたかもしれない。
帰宅して比較したところ、このツヤマルカスミカメは
シオジツヤマルに似ているが触角第二節の色彩や脛節基部の色彩などに安定した違いを見出した。
フタモンアカカスミカメのヤナギから採れる個体にも色彩が似るが体ははるかに大型。
ホストの違いだけでこんなに差が出るとも思えないので、別種としておく。
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2010.8.21 日光市五十里でクロツヤミズギワカメムシを採る
タニガワミズギワカメムシがいそうな山あいの流れだったが
意外にも現れたMacrosaldulaはクロツヤミズギワだった。
個体数は多いがとても素早い。
北限記録を更新し、生息環境としても新たな知見を得ることができた。
このミズギワカメムシは塩谷町や宇都宮市の広い河原でも見られる。
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2010.8.21 日光市五十里でヒラタハナカメムシ幼虫を採る
この日寺と墓地の傍らで孤立したアカマツの大木周囲を調べていたが
ちょうどよく折れた枝があり、先端部分を叩いてみた。
すると小さなヒラタハナカメムシの幼虫が見つかり、こんなアカマツにもつくのかと感動した。
北限更新、アカマツがあればどこにでもいるハナカメムシとなった。
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Placosternumやべえ
なんだか来月からまたしても仕事が忙しくなりそうです
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人がいないことが最大の理由です
みんなやめちゃうのが悲しい
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やっと思い出した
タイのクロカメムシ論文が農業局から出てたけど
Wongshiriだ著者名
フィリピンのクロカメもまとまっていたな
日本のクロカメはコクロカメも載ると聞いた
スイスの高地だけにいるクロカメはさすがに生態写真ネットに転がってないな
ロシアのGaponさんのサイトができたら見に行きたい
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下野市からも念願のイネクロカメが採れて
これでScotinophara三種が野外でも揃ったことになる。
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キモンナガカメムシが夏に野外で採れたのは
唯一佐野市のカシの幹だったけど
ドングリ食いなのかヤブラン食いなのか分からない
十和田湖でも採れたのだからますます分からなくなってきた
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今日は回顧記事書けなくてごめんなさいでゲソ
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それどころではない忙しさになりました
ごめんなさい
ムカシアブです
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トシオカアブ
アブ図鑑作ってくれよ
Tabanid fly図鑑
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東北農業試験所のもしばらく出てないな
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駄目だ喉のおかしいのが治らない
今年の風邪は喉を攻めるのが嫌らしい
高音が出なくてカラオケでsave your dream歌えないのが悲しい
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おーぞらをー たーかーくー
ここのフレーズが気持ちいいのに
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今年も本気出せないまま終わってしまった
来年こそは本気出す
何にといわれると難しい
六本脚に注文したい本がありすぎてお金がいくらあっても足りないな
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冬も活動します
決めました
ただ無理はしない
地域ごとのインベントリー作成のために頑張ります
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2010.9.2 日光市湯元でオオムラクモナガカメムシを採集する
オオムラクモナガカメムシはかつては湯元スキー場に比較的見られたが
最近は個体数も減り、珍しい種類となってしまった。
ここの個体群はすべて短翅型ばかりで、主にゲレンデの草原に見出される。
石の下、枯れ草の中、コケの中、スイープなど
まとまって採れることは少ないが、生息環境は幅広い。
この日ササのビーティングによって一頭採集された。
2009年くらいからしばらく記録が途絶えていた。
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2010.9.14 下野市本吉田地区のカメムシ調査がスタートし現在までに107種となる
下野市の南端に位置し、鬼怒川の河畔林と堤防も含まれるため
従来の下野市内の調査地点では採れなかった種類が期待された。
結果、県新記録、市新記録、また県内2例目となる種を含めた100以上のカメムシが記録された。
シーズンを通した調査により、倍増することが予想される。
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2010.9.17 足利市迫間でコマツモムシを初めて採集する
水生カメムシはあまり調べていないため、この虫も見たことがなかった。
この日、増水した用水路に幼虫とともに泳ぐ多数のコマツモムシを採集した。
成虫は真っ白で、とてもきれいだった。
八重山の牧場にある水たまりには何種類ものAnisopsがいる。一度網を入れてみたい。
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2010.10.1 大平町下皆川でモンシロハナカメムシを採る
木々が伐採された、県内最初の産地。
今後どうなってゆくのか動向を見守るために調査していたところ
1♂を採ることができた。
相変わらず幼虫の観察ができない。
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2010.10.7 佐野市唐沢山でマツヘリカメムシを初めて確認する
関東南部で見つかった北米産のヘリカメムシであるマツヘリカメムシ。
その名の通りマツにつく大型種で、この日自然度の高い山林のアカマツから
1個体を見出したが逃げられてしまった。
その後路上で1♀を拾った。
寄せられた情報も含め、現在までに栃木市、大平町、佐野市、足利市で得られている。
そのうち益子町など南東部のアカマツ林からも記録されることだろう。
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2010.10.12 足利市大岩山でハギメンガタカスミカメを採集する
移入種ではない在来種の久々の新記録となった。
これまで東京などが北限と考えられていたハギメンガタカスミカメ。
この日ハギの花から赤みの強いEurystylus幼虫が得られ
本種の可能性が強かったが、その後いくつものハギから多数の成虫が採集された。
一見して小型で、全体が灰色なことからメンガタカスミカメとの区別は容易。
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2010.10.12 足利市大岩山でオオヒキヨモギにつくホソカスミカメを採集する
このカスミカメはタバコカスミカメなのか別種なのか未だに決定できないが
小型で全体的に褐色がかかり、頭部が暗色なことからNesidiocoris sp.とするのが
適当かもしれないが、このグループは属の決定も難しいのでホソカスミカメ、としておく。
この日オオヒキヨモギから複数の個体を得ることができ、これで
県内からの本種の記録は、大平町、佐野市、足利市の5地点となった。
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2010.10.12 足利市大岩山でモンシロハナカメムシを採集する
モンシロハナカメムシを探してコナラを叩いたところ一頭得られた。
3番目の産地となるが、少なくとも南西部の山林のコナラには広くいるのではないだろうか。
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2010.10.18 茂木町鮎田でボタンヅルグンバイを多数確認
この日は虫屋さんと谷戸の湿地を調べていた。
ヒメヒラタナガカメムシやオオトゲシラホシカメムシを見つけ
山地的要素が濃いことを確認した。
さらにタデ類から多数のボタンヅルグンバイを得た。
茂木町周辺からは初めての記録となり
この重要な湿地がこれからも保全されてゆくことを願う。
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2010.11.2 足利市大岩山でマツヘリカメムシの多産を確認する
この日広場のトイレに多数のマツヘリカメムシを見つけた。
越冬体勢に入るようだ。
他のカメムシに比べ拡散度が高いのは低温に耐えられることと飛翔力だろう。
それと北米からきたので外敵も少ないことなども、優位性が高い。
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2010.11.2 足利市大岩山でヒサゴナガカメムシを採集する
この日イヌガヤから一頭の本種を得た。
これで産地は3つ目となる。
別属のゴトウヒサゴナガカメムシはどこまで分布しているのだろうか。
西日本には少ないながらもいる。
ヒサゴナガと同属?のhiuraiは原記載では石川と鳥取の個体で書かれている。
目録からは外れており、シノニムなのかも分からないが
6mmで翅に黒い紋があるらしい。タイプはon loanだったか。
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2010.11.2 足利市大岩山でモンキツノカメムシを採集する
南西部から二番目の記録。
県内には少ないながらも広くいるが、平野部の記録はない。
ヒサカキで繁殖する個体が益子町高館山で観察されている。
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2010.11.5 下野市本吉田でミナミトゲヘリカメムシを採集する、新たな北限か
ヘリカメムシの仲間は北上拡散する種が知られているが
本種もその一つで、ついに栃木県からも採集された。
この日一頭のオスがシロダモから得られた。
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2010.11.5 下野市本吉田でクスグンバイを初めて自然環境下で採集する
これまで本種の県内の記録は、遊水地内の植栽タブから得られており
自然分布とは考えにくかった。
この日河畔林のビーティングの後に樹幹のコケを調べていたら
ネットについていたもので、いつ落ちたのかは定かではないが
自然環境下での初めての採集例として、記録できた。
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2010.10.29 他のカメムシ屋さんと奥日光に出かけた
この日は樹皮下や落ち葉のカメムシを調べに出かけた。
私の案内でクロナガカメムシの一種やオオカバヒラタカメムシ、
トガリヒラタカメムシなどをお見せすることができた。
オオムラクモナガカメムシは採れなかった。残念。
シーズンの時期も時機があれば一緒に活動することを約束した。
非常に有意義な時間となった。
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2010年テーマ・ヒラタハナカメムシの産地で、日光市、真岡市、足利市から新たに記録
とくに日光市の北限記録には驚いた。
残るは平野部、そして那須・馬頭方面。
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2010年テーマ・樹幹のカメムシで北部と南部のファウナが大きく変わることに気づく
これについてはたびたびお知らせしてきたので割愛する。
シーズン後もいろんな場所のサクラ地点をマークしたので
来年も引き続き調査したい。
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イブキコガシラウンカ欲しい
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またしてもミーハー病が・・
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雪解けの釣り虻も興味深いな
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dipteraは科関係なく集めといて
いきなり渡しても大丈夫なのか
それなら無関係に採れれば採っちまうが・・
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ただしこれはと思うのだけ。
シロスジナガハナアブとか・・
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Amara1000頭くらい採ったらあかんな・・
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h ttp://www.aemnp.eu/PDF/50_1/RedeiTsai_abstr.pdf
栃木のユミアシサシは関係ないけど
西日本南日本のユミアシサシ二種の学名が変わってるね
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トゲナガはfuscovittatusのシノニム、セアカは亜種になってる
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fusco-についてはウェブで粗い画像ながら見たことがあって
トゲナガ(当時までselangorensis)に似てると思った。
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このコンビがどこまで台湾のサシガメを明らかにするのだろう
ユミアシサシは7種だけじゃない気がする
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RajburicorisなんだかOriusみたいなCardiastethiniやな
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Dipteraはファミリーまで正確に同定できる人は日本でもそんなに大勢いないと思います。
研究が遅れている上に研究者が少ないのでなおさらなのです。
なので、同定できる人が近くにいるか採集者が正確に同定できるレベルにあるということ
が必要となります。現状、これ同定してくださいといって、ファミリー分けされていない
標本を受け取ってくれる人はたぶん皆無です。
そういった意味で、専門家の目にさらされる機会の比較的多い博物館などに収蔵するのが、
一番だと思います。
栃木県の場合は、私が見ます(キッパリ)。
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春からのシーズンは、何か面白いものが採れるといいですね。
カメムシ採りのついでで少ないですが、気になったやつをちょくちょくつまんでおきます。
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ミバエも結構スイープで採れるから、キープしましょうか。
ガガイモにつく長い形のミバエが見てみたい。Soitaだったかな。
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h ttp://www.mnhn.fr/museum/front/medias/publication/13336_z08n1a3.pdf
日本ではなじみがないけど昔Disponsが記載したカメムシの小史
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月曜は馬頭にいきます
チビアシナガサシガメの謎が解明できるかもしれない
もしくは茂木の松倉山にでも
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馬頭観音を拝みに行きます
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馬頭琴を作りました。白い馬頭琴にしました。
白いギターが欲しくてゴキブリ食べたことがあります。
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というか馬頭方面虫捕り行ったないな
クチナガハバチの採れる付近は立ち入りできるのか
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スーホさんは栃木にいたんやね
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ネコノメソウに注意すれば日光でも採れたらしいから
きっと足利にもいるかもしれないな
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栃木は日本のモンゴルだからな
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足利銀行に用事あるってカメムシ言ってたよ
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俺さっきカメムシから電話かかってきて
俺の足銀の口座が悪用されてるから
解除手数料払ってくれと電話あった。とりあえず250万振り込んだけど・・
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栃木銀行はそんなことないのにな・・
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ヒラタハナカメムシ様は、世界で、一番ビューティフルでビューティー
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ニシキキンカメムシさんは厨二病
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僕の翅は劣情の青と熱情の赤が渦巻くんだけど
それを中和するために、霊峰に一つしかない柘植之木から霊力をもらっていると云ってたな
だからあんな色なんだと
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チャイロカメムシ「ふーん、いいね」
オオキンカメムシ「はいはいワロスワロス」
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パートナーの人が病気になってしまい今電話あった
月曜は午前出勤かな
うーむ大変や・・
いろいろ忙しい時期やで
みんなも健康には気をつけてな
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僕が連続出勤で死んじゃうw
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エロい体してやがるぜまったく
ttp://sokusoku.youpage.jp/get.php?u=himitukiti.jp/hot/ftp-box/img20080114125345.jpg
ttp://14.media.tumblr.com/PrZB6ydyJ7zv9k0zWMKxb4NW_500.jpg
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三次貼るな
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三次キモいで
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二次に限るよな
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馬頭
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