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鬼滅バレスレ避難所

1名無しさん:2017/05/18(木) 16:08:12
バレスレ用避難所

2 ◆TSBAf/32l6:2017/05/18(木) 17:03:26
第62話 悪夢に終わる
扉絵 土の上、仰向けに倒れて頭上に顔を向け驚く炭治郎
煽り 仰ぎ見る その目に映るのは――?

本文煽り 渾身の"碧羅の天"を放った炭治郎、果たして…!?

炭治郎の"碧羅の天"は魘夢の頚ごと列車を分断させた
ゴガァと音を立て、脱線する、斬り落とされた先頭車両
頚を斬られ、驚きの表情を浮かべる魘夢
魘夢「ギャ ギャアアアア!!!」
悲鳴を上げ、列車の中から体を、腕を膨張させ、はみ出す魘夢
あまりの声の大きさに思わず耳を塞ぐ炭治郎と伊之助
炭治郎(…!! 凄まじい断末魔と揺れがっ…!!)
ガタガタと揺れる車両 やがてバウンと弾け、全車両が脱線して跳ねる
伊之助「頚を斬られてのたうち回ってやがる!! やべぇぞ」
炭治郎「横転する 伊之助…」
伊之助に声をかけようとするが、運転手に刺された腹部がズキと痛む
苦しげに顔を歪ませ、自分の腹を押さえる炭治郎
ガガ ガガ と脱線し、倒れていく車両が大きな音を立てる
伊之助「お お前 腹 大丈夫か
炭治郎「乗客を 守」
炭治郎の視界に、倒れている運転手の姿が映る
炭治郎(死ねない 俺が死んだらあの人が人殺しになってしまう
  死ねない 誰も死なせたくない
車両の外に飛ばされ、線路の横の地面に倒れる炭治郎に伊之助が走り寄る
伊之助「大丈夫か!! 三太郎」
炭治郎の背中をグワシ!! と掴み、うつ伏せに倒れていたのを仰向けにさせ、半身を起こしてやる伊之助
伊之助「しっかりしろ 鬼の肉でばいんばいんして助かったぜ 逆にな
  腹は大丈夫か 刺された腹は」
炭治郎の体をゆさゆさと揺さぶる伊之助
炭治郎「大… 丈夫だ 伊之助は…」
伊之助「元気いっぱいだ 風邪もひいてねぇ」
炭治郎「すぐ動けそうにない… 他の人を助けてくれ 怪我人はいないか… 頚の近くにいた運転手は…」
しばし沈黙する伊之助
伊之助「アイツ死んでいいと思う!!」
炭治郎「よくないよ…」
伊之助「お前の腹刺しただろうが アイツ足が挟まって動けなくなってるぜ
  足が潰れてもう歩けねぇ!! 放っとけば死ぬ」
運転手の男は片膝下を横転した車両の下敷きにされ、倒れていた
炭治郎「だったらもう十分罰は受けてる 助けてやってくれ」
伊之助「……」
沈黙する伊之助に、炭治郎がペコと頭を下げた
炭治郎「頼む」
伊之助「……ふん 行ってやるよ 親分だからな 子分の頼みだからな!!」
そう言い、伊之助は腕を振り上げながら炭治郎の傍から離れ、運転手の方へと向かった
伊之助「助けた後 アイツの髪の毛全部毟っといてやる!!」
炭治郎「そんなことしなくていいよ…」

続きます

3 ◆TSBAf/32l6:2017/05/18(木) 17:03:56
暗い空を仰向けのまま仰ぎ見る炭治郎 痛みと出欠で呼吸が荒い
炭治郎(夜明けが近づいてる 呼吸を整えろ 早く… 怪我人を… 助けないと…
  禰豆子… 善逸… 煉獄さん…… きっと無事だ 信じろ…)
炭治郎のすぐ傍に横転している車両から、魘夢の体の一部が零れ出て、炭治郎を見ていた
見ていたが、もう近づくどころか動くこともできなかった
魘夢(…… 体が崩壊する 再生できない…)
ボロボロと体の端から崩れ落ちていく魘夢 目だけが見開かれ、炭治郎を見ていた
魘夢(負けたのか? 死ぬのか? 俺が? 馬鹿な… 馬鹿な!!
  俺は全力を出せていない!!)
車両に乗っている大勢の乗客を思い出す
魘夢(人間を一人も喰えなかった… 汽車と一体化し 一度に大量の人間を喰う計画が台無しだ
  こんな姿になってまで……!! これだけ手間と時間をかけたのに…!!
肉の塊のような自分の体と手を見る魘夢 次に思い出したのは煉獄の顔だった
魘夢(アイツだ!! アイツのせいだ!!
  三百人も人質をとっていたようなものなのに それでも押さえた 抑えられた これが柱の力…)
次に、目を閉じたまま刀をふるう善逸の姿を思い出す
魘夢(アイツ… アイツも速かった 術を解ききれてなかったくせに…!!)
次に思い出したのは善逸と一緒に戦っていた禰豆子の姿
魘夢(しかもあの娘!! 鬼じゃないか 何なんだ 鬼狩りに与する鬼なんて
  どうして無残様に殺されないんだ)
  (くそォ くそォ!! そもそも……!!)
再び、魘夢の視線は傍に倒れ仰向けに寝転がる炭治郎に移る
魘夢(あのガキに術を破られてからが吝嗇(ケチ)のつき始めだ あのガキが悪い…!!)
醜い肉塊のような魘夢の体が車両から離れ、炭治郎に手を伸ばす
魘夢(あのガキだけでも殺したい何とか… そうだ あの猪も!!
  あのガキだけなら殺せたんだ あの猪が邪魔した 並外れて勘が鋭い 視線に敏感だった)
炭治郎に伸ばされた手は、しかし届かず、ボロ…とどんどん崩れ落ちていく
魘夢(負けるのか 死ぬのかァ…!! ああああ 悪夢だあああ 悪夢だあああ
  鬼狩りに殺され続けるのはいつも底辺の鬼たちだ
  上限 ここ百年顔ぶれの変わらない鬼たち 山ほど葬っている鬼狩りの柱さえも葬っている)
魘夢の脳裏に浮かぶ上限の鬼達三人の姿 一人は着物姿で下ろした髪にかんざしを飾る女
もう一人は猫の目のように大きな吊り目の少年のような鬼 もう一人は背の高い男か
こちらを見下すように笑う女と少年の鬼の姿 もう一人の顔は見えない
魘夢(異次元の強さなのか)
鬼舞辻に血を与えられた時のことを思い出す
魘夢(あれだけ血を分け与えられても上限に及ばなかった……)
魘夢の体はどんどん崩れ、もはや肉塊ですらなくなっていた
魘夢(ああああ やり直したい やり直したい
  何という惨めな 悪夢… だ…)
最後に下壱と刻まれた魘夢の目玉が崩れ、魘夢は事切れた

続きます

4 ◆TSBAf/32l6:2017/05/18(木) 17:04:35
炭治郎の頭上から顔を覗き込むように煉獄が現れた
煉獄「全集中の常中ができるようだな! 感心感心!」
炭治郎「煉獄さん…」
煉獄「常中は柱への第一歩だからな! 柱までは一万歩あるかもしれないがな!」
炭治郎「頑張ります…」
煉獄「腹部から出血している もっと集中して呼吸の精度を上げるんだ
  体の隅々まで神経を行き渡らせろ」
ハアハアと苦しげに呼吸しながら煉獄を見上げる炭治郎
煉獄「血管がある 破れた血管だ」
  「もっと集中しろ」
荒い呼吸を続ける炭治郎 呼吸と共にドクンと脈打ち、腹部の傷の位置を理解する
煉獄「そこだ 止血 出血を止めろ」
隊服に滲む血 苦しげに顔を歪ませる炭治郎 その額に煉獄がトンと人差し指の先を乗せた
煉獄「集中」
腹の傷に集中する 再び苦しげに歪む炭治郎の表情 やがてぶはっと息を吐き出し、
きょとんとした表情へとすり替わる
煉獄「うむ 止血できたな
  呼吸を極めれば様々なことができるようになる 何でもできるわけではないが
  昨日の自分より確実に強い自分になれる」
炭治郎「…はい」
炭治郎に目を細め、笑顔を向ける煉獄
煉獄「皆 無事だ! 怪我人は大勢だが命に別状は無い 君はもう無理せず…」
炭治郎に状況を説明しはじめる煉獄の言葉がとまった
二人のすぐ傍に何かが落ちてきたのか、ドオンと轟音が鳴り響く
驚きそちらに顔を向ける煉獄と炭治郎

次号煽り 轟音が知らせるものは!?次号センターカラー!!
予告ページ 事態急変…!!炭治郎たちの命運は!?
      事態急変…!!炭治郎の前に現れたのは一体!?
巻末 応援のお手紙、応援のバームクーヘン、ラーメンありがとうございます!<呼世晴>

ジャンプGIGA付録 炭治郎のシールは過去の炭治郎の台詞入りコマ絵
  貼って剥がせるステッカーはSuica風 箱⇔外 禰豆子と箱の絵ステッカー

5名無しさん:2017/05/18(木) 17:12:25
乙です!
魘夢あっけなかったような
でも更なる危機が…でハラハラさせるなあ

バレスレに転載した方がいいのかな?

6名無しさん:2017/05/18(木) 17:17:26



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