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雑談スレッド

1中川@管理人★:2008/08/16(土) 15:53:18
なんでもどうぞ。

427二可:2011/03/05(土) 17:43:45
たまに、戦時中の話題になると、たいへん微妙〜なというか、慎重というか…例えば、いかめしく詩吟をうなるタイプの方ではないですよね。

合唱組曲の「鑑真和上東征賦」は、小島氏の作詞だったんですね〜

漢語逍遙も、最初の一章は、“鴎外語の周辺”

学生時代に読んだ、何かの解説を読み(事によると著名な方)、漱石と鴎外の漢詩を比べると、漱石の作品は今に至るも評価ひときわ高く、逆に鴎外は旧態依然、当時通行の措辞また詩風を抜け出してはいない…

つまらないもの…と漠然と思っていました。

しかし、今、小島氏の書で読む彼の漢詩は、措辞、構成がきっちりしていて、漢詩を実作する人々にとっては、たいへん好い手本になるんではないかと感じます。

航西日記、委蛇録など、漢文の記録は、季咸先生など作文をする方にはやはり好い参考資料になるのでは…?

と思い、古書を検索したら、漢詩の巻はさほどでもないのですが、全集の日記の巻だけ異常に高いっす。

神田喜一郎博士の全集も、漢詩文の巻が二倍以上する…

なんでだ!

428中川@やたナビ:2011/03/06(日) 23:50:38
見つかりました。
最初が「鴎外語の周辺」でしたか。

>いかめしく詩吟をうなるタイプの方ではないですよね。

基本的に、国文学の先生ですから。
それにしても謙虚ですよね。
なんとなく、漢文の先生が知識をひけらかすタイプが多いのに対し、国文の先生は謙虚な人が
多いように思います。
漢文の先生は、それが面白かったりするんですけどね。

429中川@やたナビ:2011/03/10(木) 03:47:50
『ことばの重み』買いました。
まだ第一章しか読んでないですけど、「赤野」からここまで論を広げられるのはすごいです。
そもそも、「赤野」なんて言葉、何となく意味が分かっちゃうから、普通着目しないですよね。

430中川@やたナビ:2011/03/11(金) 18:12:00
死ぬかと思った…

431中川@やたナビ:2011/03/12(土) 04:03:24
うへ、今度は長野!
二可さんだいじょうぶですか?

432浦木裕:2011/03/12(土) 14:36:13
中川さん、ご無事でよかったです。
季咸先生もご無事のようです。
二可さんは1時間以内のmixi登録記録があるから大丈夫だと思います。

433二可:2011/03/12(土) 19:45:28
こんにちは。揺れが続いてますね。栄村、秋山郷は山の向こうなのですが、こちらおかげさまで無事です。被害がこれ以上ひろがらないよう祈ります。現地に赴いて何か強力できればと言う思いはあるのですが…

434中川@やたナビ:2011/03/12(土) 22:01:39
>>432
あのマンションに一人でいたんですが、マジで怖かったですよ。
こっちはいろんなものが落っこちてきましたが、二階建ての祖母の家では仏壇から位牌が
とびだしていただけでした。

>1時間以内のmixi登録記録

あ、それを見るという手があったか!

>>433
震源が太平洋側だったので、よもやそちらに行くとは思いませんでしたよ。
無事でなにより。

435二可:2011/03/12(土) 22:16:21
知り合いのおそば屋さんのご実家はすぐ避難されたそうです。雪が深いので雪崩を心配しました。もう、どこも揺れないよう祈ります。

436浦木裕:2011/03/12(土) 22:46:24
こちらも木曜、津波警戒で学部長から撤去命令くらいました。今は実家にいます。実際、基隆で測った浪高は10センチだけで損害がでなかったけです。

437中川@やたナビ:2011/03/12(土) 23:25:09
>>435
>雪崩を心配しました
そちらはそれが心配ですね。
本当にもう揺れてほしくない・・・けど、今も揺れてる。

>>436
>基隆で測った浪高は10センチだけで
カリフォルニアは2メートルらしいですよ。
距離より角度なんですかね。
それにしても、自然の力ってすごい。

438二可:2011/03/13(日) 18:41:38
人は有る面ではまったく無力ですよね。地球の環境をどんどん変えているようにも思えるのですが。
こちら各地に残る浅間山の噴火の痕跡、巨大な泥流の痕跡をみるにつけ、脅威的な大地の力を感じざるを得なかったのですが…
古人は神の怒りと捉えたのでしょう。

439中川@やたナビ:2011/03/13(日) 21:48:02
輪番停電のファイルUPしました。
http://yatanavi.org/teiden20110313.pdf

440中川@やたナビ:2011/03/14(月) 04:08:22
>古人は神の怒りと捉えたのでしょう。

現代人でも神の怒りととらえてる人いるみたいですよ。
でも、なんかショボイ。
享楽的な人間を戒めるためとか、古人の方がよほどスケールが大きいですね。

441中川@やたナビ:2011/03/14(月) 21:50:32
・・・ある意味スケール大きい。
http://twitter.com/asahi_kantei/status/47220894023692288

442二可:2011/03/14(月) 22:09:53
これってどこが流したニュースなんですか?

443中川@やたナビ:2011/03/14(月) 23:42:42
朝日新聞官邸クラブって書いてありますね。
その後の記者会見で、石原都知事が問い詰められる動画が出てますので、実際に言った
のは間違いないようです。
例によって開き直ってるけど。
http://www.youtube.com/watch?v=-0yM309YxKk

444中川@やたナビ:2011/03/23(水) 14:21:37
台北に着きました。

445中川@やたナビ:2011/03/26(土) 20:28:28
帰ってきました。

446浦木裕:2011/03/26(土) 23:34:57
お疲れ様でした

447二可:2011/03/27(日) 21:46:17
花粉の中にお帰りなさい〜

痒痒痒痒痒痒痒。腫眼朦朧遮日光。
身体精神分五裂。不不不不不尋常。

浦木さんにお会いになれたんですか?

448浦木裕:2011/03/27(日) 22:05:09
私の我侭に付き合って山登られちゃいました。(汗)

449二可:2011/03/27(日) 22:17:01
それは付録日記が楽しみです。

登山恰似書生業。一歩歩高光景開。草場はい川

450浦木裕:2011/03/27(日) 22:48:00
http://miko.org/~uraki/kuon/special/contribution/nazuki/kin08.jpg
具体に言いますと、こんな処まで登っちゃいました。

451中川@やたナビ:2011/03/27(日) 22:49:13
山、登らされました。
でも、僕たちだけだったら、あそこまでは行けなかったと思うんで、良かったですよ。
浦木さんの大学にも行けたし。
花粉症は滞在中にかなり良くなったようで、外に出ても行く前ほど酷い症状はありません。
行ってすぐぱっと治っちゃうのを期待したけど、台北は空気が悪いせいかなかなかよくなり
ませんでした。
浦木さんと山に登ったら治りましたよ。

>身体精神分五裂。

そう、身体よりも精神なんですよねー。

452中川@やたナビ:2011/03/27(日) 22:50:33
>>450
なんかすごい高いところに見えますね。

453浦木裕:2011/03/29(火) 09:34:12
http://www.taiwantravelmap.com/jp/album/picnevin.php?id=2321&addr=3&kind=1
http://blogs.yahoo.co.jp/hi_ro31/1317640.html
http://tour.tpc.gov.tw/tourism_jp/handbook.do?method=detail&id=1248cdef6a6000001ca2
実はここも紹介したかったのですが、遺跡マニアでなければ興味ないかもしれませんし、残留ヒ素ありますし、寄り道にもなりますしから、出し惜しみになります。

454中川@やたナビ:2011/04/08(金) 00:08:27
久しぶりに揺れました。
東京は震度3だそうですが・・・。
被災地は大丈夫だろうか。

455中川@やたナビ:2011/04/11(月) 17:23:12
またキター!

456浦木裕:2011/04/23(土) 11:29:29
『泥之草再新』の読み方が良く判りませんが、どこの辞書にのっているでしょうか?

457浦木裕:2011/04/23(土) 14:26:36
有難うございます
http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/doro/doro.htm
とりあえず仮設置してみました。

458中川@やたナビ:2011/04/23(土) 23:49:56
たぶん群書解題にあると思いますので、この掲示板をご覧になった方で、群書解題を見られる
方がいらしたら、教えてあげてください。

459二可:2011/05/07(土) 01:25:53
おヌエさま降臨。ひぇ〜!

460二可:2011/05/25(水) 20:36:34
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110525-00000560-reu-bus_all

なんと、ニコンがシグマを特許侵害で提訴。
シグマはニコンのレンズを作ったりはしていないのか・・・・

461中川@やたナビ:2011/05/25(水) 22:17:11
>>460
手振れ補正の特許みたいですよ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1105/25/news087.html
互換レンズって、カメラメーカーには一文の得にもならないんじゃなかったでしょうか。
カメラを買うと、よく、純正レンズを使わないとどうなっても知らないよ的なことが書いて
ありますよ。

462中川@やたナビ:2011/05/26(木) 02:26:14
これ面白そう。
小松英雄『平安古筆を読み解く: 散らし書きの再発見』
http://www.amazon.co.jp/dp/4544011655

463浦木裕:2011/06/01(水) 21:35:10
侯硐に行ってきました。
https://picasaweb.google.com/kuonkizuna1601/NcdfEC#

464中川@やたナビ:2011/06/03(金) 14:00:19
こんなに猫だらけなのは、犬がいないからではないか?

465浦木裕:2011/06/03(金) 15:05:06
居ますよ、少ないのですが...

https://picasaweb.google.com/kuonkizuna1601/NcdfEC#5613169327649487554
犬を連れてくるのがお勧めできません

466中川@やたナビ:2011/06/06(月) 20:28:34
昨日、教員の研究会で季咸先生に講演していただきました。
非常に評判がよく、盛況でした。
そして今、僕は風邪で寝込んでいます。

467浦木裕:2011/06/12(日) 23:15:22
それはそれは、私もいつか季咸先生に会ってみたいと思います。

468二可:2011/06/16(木) 22:23:31
しばらくぶりにPCで拝見しましたら、すごく内容が濃くなったというか、
ネット環境というものが進歩し続けているというか・・・!!!
季咸先生、すこしふっくらされました??

469中川@やたナビ:2011/06/18(土) 12:44:20
>>468
ジミにつづけてます。

>季咸先生、すこしふっくらされました??
picasaの画像ご覧になりましたか?
僕はそんな印象は受けませんでしたが、あったこと自体数年ぶりなので、なんとも。

470中川@やたナビ:2011/06/18(土) 12:48:42
ポルシェ暴走:3歳女児運転 スーパーに突っ込み女性けが
http://mainichi.jp/select/today/news/20110618k0000m040153000c.html

足届くのかな。
シフトをパーキングに入れたってのもちょっとあやしい。

471二可:2011/06/25(土) 22:08:42
佐藤琢磨選手、PP獲得。今年でインディジャパンが終わるのは残念かも。

472中川@やたナビ:2011/07/01(金) 18:53:51
Pentax、今度はリコーに買収されるそうです。
http://ascii.jp/elem/000/000/616/616900/

473mujin:2011/07/14(木) 22:14:13
武市半平太の漢詩が見つかったというニュースですが、
どうしても「恨」の対象を土佐藩や藩主とする松岡氏の解釈に
納得がいかないんですよ。どう思われます?

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110714/art11071411580002-n1.htm
http://www.asahi.com/national/update/0714/OSK201107140089.html

474中川@やたナビ:2011/07/15(金) 00:57:22
こういうのは二可さんが・・・でも繁忙期なんで・・・。
携帯しか持っていない二可さんのために釈文おいておきます。

夢上洛陽謀故人
終衝巨奸亢逾振
覚来浸汗恨無限
只聴隣雞報早晨

夢覚而得一絶 瑞山

目が覚めたことを恨んでるんですかね。

475二可:2011/07/15(金) 03:21:34
>>474

この詩への他からの次韻詩を引いてみます、

事不成功不恨人。
十年一劔夢中振。
覺來誰問是何日。
南土茫茫夜復晨。

武市氏が十年間、刀を磨いていたのかは解りませんが…

476mujin:2011/07/15(金) 07:32:58
漢詩の常套表現というか、この場合は、
宿願を達したと思ったら夢だったので残念、
という意味だと思うんですよね。
そもそも漢詩で「恨」を憎悪の意味で
使うことはあまりないのではと。

477中川@やたナビ:2011/07/15(金) 21:27:38
>>475
この詩は誰の作ですか?
「夢上洛陽謀故人」の続きということでしょうか?
>>476
僕もそう思いました。
起きたら汗びっしょりで、目が覚めなかったらいいのに・・・みたいな感じかなと。
それにしても、誰をやっつけたんでしょう。

478二可:2011/07/16(土) 20:16:37
怨と恨は日本語では双方とも、うらみと訓ずるため常に同じように解釈される傾向があるのかもしれません。
だいたいの所では、怨は他人に対しての感情、恩の反対。恨は自らに対しての感情…憾に似ている。

孔夫子のおっしゃる求仁而得仁、又何怨乎。太史公の怨毒之于人甚矣哉。に対し、
かたや、此恨綿綿無絶期…多少恨。昨夜夢魂中…

後悔、絶望、苦しみ、悲しみ、恨を悲しみと訳した例もあるのは頷ける気がします。

日本に於いても、藤村操氏は、我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至る。
“恨人”と熟された語を検索すると、人を恨むという意味ではなく、恨を懐いた人、また、人に恨を懐かせる、というようなことで出てきます。

積極的に相手を怨むという意味ではなく、ある要因によって、自分が悲しみや憤り、後悔を懐く、これが恨むという意味なのではないでしょうか?

有名な李詩の怨情は本文では、不知心恨誰?
台湾の張明澄氏は、これを訳されて、日本語にはよい表現があるではないか…“いったい誰に泣かされたのだろうか?”

479二可:2011/07/16(土) 20:19:43
古典詩に使われた怨と恨の違い等について考察された論文を、80年代に読んだ気がするのですが、いますぐに思いだせません。ごめんなさい。

日本武士と恨といえば、吉野三絶や、頼山陽の鞭声粛々…が連想されます。
無限春風恨未銷。恨殺残紅飛向北。遺恨十年磨一剣。
これも、一般には大事を逃し悲憤に暮れるさまを表した句と解釈してよいでしょうか?それとともに、なんとなしに漂う諦念と言うか…物のあわれというか美学というか…

ただ、和習を喧伝される此の時代の用法ですので、我が管見ではなんとも申し上げかねます。

しかし郷土の偉傑、武士道仁義をうたわれた志士、武市半平太の詩を公開されたにもかかわらず、なぜその主君を恨む言葉がうかがえるなどと言うような記事が書かれてしまうのでしょう。そんなのは武士道、大和魂じゃないような気がします。
事ならず、自らの赤心が天に徹せぬは遺憾なりと嘘でも良いからそう解釈してやるのがスジではありますまいか…

ストレートどころか、苦渋に満ちた心境を表した詩とも解釈できるのでは?

480二可:2011/07/16(土) 20:35:50
>>477

>>475
>この詩は誰の作ですか?
安芸の人、仁賀保可堂と言う浪士だそうですが、安芸が高知なのか広島なのかは不明だそう。

恨の用法には和習が窺えますし、第三句目が粗忽で、別テキストもあるようです。ただ、人を恨まず、と敢えて武市氏の意を汲んでいるのではなかろうかと…

>「夢上洛陽謀故人」の続きということでしょうか?

いや、そこまで考えてませんでした。

481二可:2011/07/16(土) 20:42:59
ということで、しょもないこと書き込みましたが、むじんさんのご意見が正しいと思います。

482mujin:2011/07/16(土) 23:29:12
ありがとうございます。
ちょうど入れちがいになりますが、
うちのブログでも殷景仁さんからご教示をいただいてまして、
だいたい同じようなご説明でした。
http://d.hatena.ne.jp/mujin/20110715/p1

和臭も疑ったんですが、その解釈だと
武市さんの人物像があまりに小人物になり、
詩に書かれた風情が台無しになってしまうので、
おそらくそうではないだろうなと思ってました。

483中川@やたナビ:2011/07/17(日) 04:06:55
>>480
レベル高すぎて分かんないですよ~。
仁賀保可堂の浪士だったころの作でしょうか?
今は浪士じゃないんでしょ。

484二可:2011/07/17(日) 18:21:41
>>483

>浪士だったころの作
いや、これは後年の、おそらくは携帯の用具を用いた匆々の作…

>いまは浪士じゃない
仁賀保氏の出身ですが、修道館で漢学を修めたと伝わりますので、広島が有力。元来が懈怠者で学問の道は捨てたようです。脱藩後は京阪神間、江戸を行き来していたようですが、どうやって生きていたのかわかりません。
大きな地震が立て続けに起こり、黒船の来航が一時に止んだそうで、清語、西洋語を解するため、通史としてようやく仕官が叶ったと思う矢先に…そう、足元からぐらっと。どうも極東に瘴気漂うとの噂が流れたらしい。

ほいで、いつの時代もリストラは厳しく、もはや腹を切るか首を斬られるかと切羽詰まった状況にあったらしいです。

以下は自筆による改稿分。
恨不成功不恨人。十年一劔夢中振。覺來誰問吾歸處。南土茫茫夜復晨。

485二可:2011/07/17(日) 18:31:17
>>482

むじんさま、ケータイからどうもうまく読めません。PCから今度拝見したいと思います。

486二可:2011/07/17(日) 19:13:50
自分が80年代に読んだと怨、恨を比較して考察された論文は、中国詩文論叢、松浦友久氏ではなかったかと思います。
読みなおした気もするので、単著になった「詩語の諸相」を探してみます。

487二可:2011/07/17(日) 19:30:00
うへ!いま検索してみたら、どれもこれも、容堂への不満だ恨みだ、と記事になっとる。

奇特な方が新聞に投稿して下さらんかなぁ。

488殷景仁:2011/07/18(月) 07:01:48
mujinさんの紹介で来ました。

松浦友久「詩語としての「怨」と「恨」―閨怨詩を中心に」(『詩語の諸相―唐詩ノート』研文出版)に従って、「怨」「恨」の違いを言うとすれば、次のように整理できるでしょう。

「怨」:本当なら実現可能な望みがありながら、(何らかの障害によって)現実には叶えられていない(と思っている)ことへの不満
「恨」:もはや取り返しのつかなくなった、実現・達成不能な物事への無念・悔恨

もし報道のように、詩が容堂への不満や恨みを歌うならば、現実の何かに不満を持つ「怨」の方がふさわしいと思います。
また詩全体を見た場合でも、容堂らへの怒りが表れているというよりも、「かつて洛陽(京都)で同志ととも巨悪と戦った」という夢の内容と「牢獄で死を待つ身」という現実の境遇との落差であり、ここから詩を素直に解釈すれば、「過去のようなことをもう一度しようとしても、今の自分にはもはやかなわぬ事なのだ。夢でそのことを一層思い知らされた。無念この上ない」ということを言っているのだと思います。

結論を出すためには、詩の正確な制作時期が分かればいいのですが、今まで述べてきたようにな詩の解釈に基づくならば、獄中生活もだいぶ終わりに近い時期なのではないかと推測します。

489二可:2011/07/18(月) 21:28:57
>>488

こんばんは!
明快な解説、有難うございます〜

詩語の諸相が出てこず困ってたんです。

例えば
商女不知亡国怨。
羌笛不識恨柳楊。
みたいに両字は入れ替えられない、玉階怨、怨情詩とは言うが、玉階恨、恨情詩とは言わないのは何故だろう、とかそんなとっかかりでしたけ!?

490二可:2011/07/18(月) 22:04:23
新発見の武市詩の解釈に異議、みたく、もし投稿がなされた場合ですが、
こういった反論がなされないかと…

怨、恨、の違いは元より承知しているが、漢詩は限られた文字の中に真情を託しているため、無限恨という常套句を用いて微言を申し立てたのであろう。後世の知己を待ったに違いない。

しかし記事にはストレートな素直な心情、と書いてあるよなぁ。

今回の記事を読んで思いだしたのは、橋本左内、菱田海鴎の故事です。幕末維新にはもっともっとドラマがあったのでしょうが、

橋本左内の最期は、最近、コミック乱というマンガ誌にみなもと太郎氏が描かれていました。風雲児たち幕末編。
思わず涙してしまいました。

菱田海鴎には彼の名を一時に高めた一首、
苦學欲酬君父恩。一燈空伴卅餘年。
從容就死是今夕。只恨丹心未徹天。

結句には恨字が出てきます、先の書き込みにこの句は使わせてもらいました。

志士と呼ばれた人も、また立場が異なる場合でも、同じように覚悟できた人が多かったんじゃないかなとも思います。雲井龍雄も、小栗忠順も。

491殷景仁:2011/07/18(月) 23:42:04
先述の松浦論文では、「悔」の要素が「怨」には見られず、「責備・責怪―とがめる」の要素が「恨」には見られないという指摘があります。
また、解決不可能か否かにかかわりなく、「悔恨」「残念」「気に入らなさ」の意を強調・明示したい場合も、(不満から相手をとがめる意の)「怨」ではなく、「恨」が使われるとも書かれています。

この「恨」に「とがめる」の要素がない点こそが、mujinさんや二可さんの抱かれた違和感の原因でしょうし、私もこれを「容堂への不満」というのは違うと思います。「ストレートな素直な心情」というのは間違いではないでしょうが、その心情の内容は「悔恨」であって「容堂への不満」ではないと思います。

ところでご紹介の菱田海鴎の「從容就死是今夕、只恨丹心未徹天」のケースも、まさにこうした事例に当てはまりますね。従容として死につこうとしているからこそ、「恨」の字が使われるのであって、もしここで「怨」を使えば、「自分を殺そうとする相手に対する不満や非難」の気持ちが表れることになり、前後が矛盾してしまいます。

492二可:2011/07/19(火) 18:27:46
ご教示有難うございます。
橋本左内にはよく知られた、二十六年如夢過…の他に次のような詩もあるようです。

苦冤難洗恨難禁。俯則悲傷仰則吟。
昨夜城中霜始隕。誰知松柏後凋心。

この恨みも同様にとらえてよろしいでしょうか?又何怨乎!

493殷景仁:2011/07/19(火) 20:02:33
橋本左内の漢詩については、こちらに訳注がありました。
http://www.shigin.com/hasimoto_sanai/hasimoto-28.htm

『江戸漢詩選 (四) 志士』(岩波書店 注者:坂田新)からのようですが、「痛恨の思いを止めがたい」とあります。やはり「誰かを怨む」というのとは、ちょっと違うようです。

494中川@やたナビ:2011/07/21(木) 16:15:03
またちょっと遠くへ行ってきます。
ごきげんよう。

495名無しさん:2011/07/21(木) 20:18:55
二可さん来てくださいませんか?(爆)
http://www.yukawanet.com/archives/3867011.html

496浦木裕:2011/07/21(木) 20:19:15
↑私です

497中川@やたナビ:2011/07/22(金) 23:20:12
パリなう

498二可:2011/07/23(土) 10:50:17
>>495

波濤何處是蓬山。一葉扁舟天水間。
是粟是瓠浮渺渺。壯心萬里向臺灣。

499二可:2011/07/23(土) 10:52:03
>>496

なんでまた、群馬!?

500二可:2011/07/23(土) 10:55:40
>>497

キノコ料理どうっすか?ケチャックダンス見ました?

501中川@やたナビ:2011/07/23(土) 15:51:55
え〜バリじゃなくて、パリなんですが…
フランスの首都です。
二可さんのは、わざとボケているのか、素なのか、分かりません。

502浦木裕:2011/07/23(土) 20:14:10
宝川の広告を友人に見せたら...
「群馬県は秘境しすぎでいけませんよぉぉぉぉY(>_<、)Y」
との返事を貰いました。とほほ...

503二可:2011/07/23(土) 23:03:39
ケチャップダンスと書こうとして、思い直したのはたしかです。

504二可:2011/07/24(日) 01:22:47
>>502

>秘境
そりゃ、泳いだり、ジェットスキーに乗ったり、そうしなきゃ来られないんすから、秘境のサバイバル気分満点じゃないすか?

カヌー、キャニオニング、ラフティング、バンジージャンプ。トレッキング、クライミング、キャンピング。

え?冬?

終日屋根で雪降ろしっすよ!!

505中川@やたナビ:2011/07/24(日) 08:48:56
メガネのパリーミキが本当にパリにあるとは知らなかったよ。

506浦木裕:2011/07/24(日) 09:21:45
どころで、よかったら高作を転載させて頂けませんか?

507二可:2011/07/24(日) 09:52:53
>>506

平仄をすこし修正しときます。
波濤何處是蓬山。一葉扁舟天水間。
是粟是瓠浮渺渺。雄心萬里向臺灣。

508二可:2011/07/24(日) 10:34:05
>>505
いなかの方言で、バリうまい。とか、程度が甚だしことを表す副詞があります。ぶち、ぶり、ばち、ばり、
と段階的に大きくなっていきます(と友人が教えてくれた)。ただ、自分は年配の方が使っているのを聞いたことがなく、地元の子どもたちも使っていませんでした。

転入生が増えた昭和47年頃からぶち、を使うようになり、郡部から市内に通学するようになった高校生頃に他の語も知りました。
ぶち、ぶりを聴いた当初の印象は、なんだか下品(笑)
もしかしたら広島弁としては古い語ではないのかもしれません。

509二可:2011/07/24(日) 10:42:09
以前もどこかで書いたのですが、ほぼおなじ頃。
小さい頃、いなかのタンポポは白かったです。初めて黄色いのを見たのは、線路向こうの地区から通ってくる子がもってきたもの。45〜46年頃。
それからは段々と黄色いものに代わり、いつのまにか皆黄色に。50年頃には白は限られた箇所のみになりました。

510二可:2011/07/26(火) 19:30:44
銀機奮翼水天間。聞説前人不見山。
我亦乘風追鶻影。青雲點處是臺灣。

数年前に一度だけ台湾出張に伺った時、こんなヤツを書き込んだ
ことがあります。PCが壊れていて、いったいどんなやつだったか、
全部思い出せなかった分です。今回のとあんまり変わらんな(笑)

山、間、灣ってのは、頼山陽のアグネの詩の韻で、自分の用語は猿真似
っすな。塩谷御大の詩の話題の時に引かなかったかしらん・・・

511中川@やたナビ:2011/07/27(水) 11:33:28
帰ってきました。
蒸し暑い・・・。

512二可:2011/07/27(水) 12:15:37
>>511
また自転車は置いてこられたんですか?

513中川@やたナビ:2011/07/27(水) 18:51:24
さすがに今回は自転車じゃないですよ〜。
パリとモン・サン・ミシェルにいってきました。

516二可:2011/10/08(土) 00:39:50
近藤勇の軸がニュースになっていました。ウィキペディアで空欄字があるので、試読しました。
有感作
只應晦迹寓牆東。喋喋何隨世俗同。
果識英雄心上事。不英雄處是英雄。

517中川@やたナビ:2011/10/08(土) 01:07:22
>>516
これですね。
http://mainichi.jp/enta/art/news/20111005k0000e040009000c.html

518中川@やたナビ:2011/10/08(土) 01:17:04
ニュースにも貼りました。
Wikipedia書き換えちゃいましょうか?

519二可:2011/10/08(土) 12:54:16
釈文は埋めちゃえばオッケーと思います。牆はこの字でよいですか?東の草体て、あれいいのかな?構えの中の、東と柬を区別する時はあんなんでした?
書き下しも微妙に変えた方がいいかもしれませんが、こいつばっかりは解釈ですんで、意味をよくよく吟味の上で慎重に申し上げたいと思います。

520中川@やたナビ:2011/10/08(土) 21:45:05
じゃあ、とりあえず釈文だけなおしておきましょう。

>牆はこの字でよいですか?
画像が小さくてよく分かんないけど・・・。

>東の草体て、あれいいのかな?
あの横棒なんですかね。

521二可:2011/10/08(土) 22:21:40
>>520

草訣歌に“柬同東且異。”と果たして有るように、はっきり言うと間違かなと案じているのですが。

隨も画像がよくわからないのですが、

跡をくらませ、寡黙に世俗に背を向けておる、それこそが英雄の心意気と知れ、英雄ぽくないのが実に英雄である。
てなことでしょか。

英雄らしからぬ処がホントは英雄よ。

ホントの英雄てのは、跡を顕したりしゃべくりまくって世俗に同じたりはせぬのだ。俺こそ隠れた真の英雄なんよ。

こんな意味なんすかね。

522二可:2011/10/08(土) 22:59:08
牆東(牆柬)は、王君公と言う人物の、避世牆東、が出典でしょうか?喋喋…はなんか無いですかね。巧言令色すくないかな仁あたりなのか。
不英雄處…は、やはり踏まえる言葉があるのかも。
黄山谷の英雄回首即神仙。は有名ですが。

523二可:2011/10/12(水) 17:22:19
実はいま九寨溝っす。

524中川@やたナビ:2011/10/13(木) 01:08:08
ええっ!マジですか!
群馬県の九寨溝じゃなくって?

525二可:2011/10/14(金) 01:19:51
>>524
いや、疲れた。漢詩なんぞ1首もできません。母親の一族にお供して母親の車椅子係。
しかし、なんと空港の係員といい旅客といい皆親切なこと。気が良いというか。
九寨溝は貸し切りバスでいわゆる大名旅行でもあったのですが…
今は福州。
朝、5時半に九寨溝のホテルを出て空港へ、成都〜福州へ乗り継ぐ筈が、成都で6時間足止めを食らう。
時間を聞きにいっただけのカウンターの兄さんが走ってきて、先発の別便に8席用意してくれ、なんとか福州への便に乗れた次第。
空港が海抜3500メートルで階段を上がるだけで目眩がするのを、黒服が走ってきて肩を叩かれた時は目眩がしましたわ。

526二可:2011/10/14(金) 01:26:22
メモも何も取ってませんし、なんせ初めての海外旅行ですし、覚えていることを少しですが、帰国後書きます。

関空→福州→昆明→成都→九寨黄龍→成都→福州→関空

要は石林と九寨溝


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