THE PAGE 7月31日(日)12時26分配信
このところ出版流通業界の再編が加速しています。開業当時、日本最大の書店といわれた東京駅八重洲口にある八重洲ブックセンターが、出版取次大手トーハンの傘下に入りました。また新宿南口の大型書店であった紀伊国屋書店新宿南店も洋書を除きフロアを大幅に縮小することが決まっています(8月7日の予定)。街から本屋さんはなくなってしまうのでしょうか。
八重洲ブックセンターは、鹿島建設オーナーで、本の愛好家としても知られた鹿島守之助氏が、理想の書店を実現するために設立した会社です(守之助氏は1977年の開業を見届けることなく1975年に亡くなりました)。同社の店舗は鹿島の本社跡地であり、しかも自社ビルです。このため150万冊という膨大な数の書籍を揃えることが可能であり、日本における書店の概念を一変させるほどのインパクトをもたらしました。