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やさしく学ぶ呉王朝の歴史
24
:
白牡丹
◆Enju.swKJU
:2012/02/04(土) 16:53:12
しかし、この誓いはいとも容易く破られてしまう。
ついに白牡丹を廃し、帝国を旧に復そうと図る保守派の臣僚が計画を実行に移す。
首謀者の名前を示す。
『宮中の水鏡』礼部尚書【薛珠】。人心を操るのに長け、特に外交手腕を買われ叡宗時代から礼部尚書を長く勤めていた男。
好々爺然とした容貌、穏やかな物腰、令嬢が皇帝の後宮に薛才人として仕えているという立場。
難関の科挙に及第してから、常に「完璧」であり続けた彼は、常に己を高めていたかった。
その政治生命の唯一の失敗作、白牡丹を廃し、名君を生み出して青史に名を残す……
【薛珠】は白如月に期待をかけ、神格化してさえいた。
『劉瑶の後継者』大宦官【李畢嵐】。醜い容姿で、これまで損をすることが多かった。
毛並みの良い焦景栄と比べて、間引かれ死んだ所を【花姑】に助けられた貧農の倅に過ぎなかった。
このときまでは、彼は焦景栄の影でしかなかった。
しかし今や、李畢嵐は白牡丹と「兄」焦景栄を亡き者にする計画の中心にいた。
浙西節度使【朱日昊】。闖忠弘、喬大聖、「四天王」(金巨山、田要家、清恵礼、安圭斎)、策士史逸ら多くの臣下を抱え、
浙西という都からほど近い地の支配権を得ていた男。
皇帝白牡丹(後に薛才人に変更)・門下侍郎焦景栄・中書侍郎左匡輝の三名を暗殺し、
皇弟白如月と燕王白果が帝位を巡って争うように仕向けた後、
政争に負けたほうを擁立して広陵に進軍する計画を立てていた。
しかし方針の違いから科挙官僚と足並みを揃えて動くこと、機に乗じることができなかった。
25
:
白牡丹
◆Enju.swKJU
:2012/02/04(土) 17:20:15
彼らによる白牡丹廃立の計画が進む中、宮中ももはや安全な場所ではなくなる。
白牡丹の子を懐妊した薛才人に迫る刺客【清恵礼】。
この目論見は失敗するが、如月派は「早期に白牡丹を始末し、子が生まれぬうちに薛才人を白如月に再嫁する」意思を固める。
20余年前、吐蕃討伐の指揮をとり『飛将軍』と呼ばれた【華武乙】による白牡丹誘拐・監禁。
宮中に暗澹とした空気が漂う中、外からは、新たな風が吹き入る。
一、『雲南』、のちに『南詔』の王【蒙鐸粲】の使節の入朝。
蒙鐸粲は正二品, 使持節, 都督六詔諸軍事, 輔国大将軍にも叙任され、それを期に領土を拡張して強国を建設する。
二、襄陽公【白勒、字は暁獅】の入朝と募兵。
三、零陵公【白直、字は風悠】の入朝。
この【白風悠】が、【李徐泰】率いる二百人の盗賊に襲われたことから、白牡丹は飢餓のすえに盗賊になる民なきよう、
いくつかの政治改革を行った。
しかし、その中に含まれていた「物資の運輸を政府の統制化に置く」法令は大商人の利権を侵すものであり、
華南一帯の豪商連合、浙江公司の働きかけで高官、宦官がこれを妨害した。
26
:
白牡丹
◆Enju.swKJU
:2012/02/04(土) 17:35:02
強硬な妨害に遭い、白牡丹は法令をやや妥協したものに改め、
燕王の長子【白呈春】を上柱国、開国九江公、尚書左僕射、市易司として、
浙江公司に対抗を試みる。
かつての張某の反乱の折に名を広め、白果に輪をかけて冷酷で才知に溢れるといわれる【白呈春】。
その名前は些かの効果をもたらした。
しかし、燕王や白呈春にその気がなくとも、燕王家の家臣団の中では、
白牡丹を廃して燕王白果をこそ皇帝にという声が大勢を占めるようになっていた。
白呈春は、皇帝の身の危険を案じ、皇帝を女官に紛れさせ後宮に隠すことを計画する。
同時に、白如月派の臣僚も、ついに計画を最終段階に進めていた。
27
:
白牡丹
◆Enju.swKJU
:2012/02/05(日) 12:08:40
ここまでが1スレ目のまとめです。
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