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【質問】 生命倫理スレ 【雑談】

1さとぴ:2007/09/26(水) 18:36:10
なんでもどうぞ。

2さとぴ:2007/09/26(水) 18:39:03
雑誌の『生命倫理』第17号(2007.9)が出ました。
ttp://wwwsoc.nii.ac.jp/jab2/Journal.html
あれ、ここにはまだ載ってない。

3さとぴ:2007/09/26(水) 18:42:36
最近、生命倫理(学会)を振り返る論文が多いんですが、
医鉄倫の歴史がわかる論文ってないですかね。

ttp://pe-med.umin.ac.jp/forward.html
ぐらいかな。

4さとぴ:2007/09/28(金) 12:14:35
こんな論文があります。自分で答えてる。

杉田 勇[日本医学哲学・倫理]学会発足を顧みて
『医療と倫理』 (6) [2006.9]88〜90

5倫理学する名無しさん:2007/10/01(月) 08:55:43
今の今まで、加藤周一と加藤秀一は同一人物と思ってた。

6さとぴ:2007/10/01(月) 11:00:13
カリクレスさんが指摘している加藤さんもそうですが、
森岡さんの『生命学をひらく』や『生命学に何ができるか』の
パーソン論の説明を読んでいても、動物とか種差別について
どう考えてるのかなーと思います。

7倫理学する名無しさん:2007/10/01(月) 19:18:57
加藤秀一先生は優秀ですよね。
もう加藤先生は哲学の人だと思います。

パーフィットとがっぷりたたかってみようっていう
気慨のある人は哲学者ではほとどいないと思う。

8倫理学する名無しさん:2007/10/01(月) 21:52:11
なるべく議論を前へすすめるよう努力してみますた。

9倫理学する名無しさん:2007/10/01(月) 23:00:17
けっきょく、正しく批判するには、批判の対象より
情報量を多くすればよいではないか、とか考えてるんですが、どうなんでしょう。
悪意や敵意や功名心そのものがだめなのかなあ。

10倫理学する名無しさん:2007/10/01(月) 23:01:33
しかしそういうのを抜いて自分になにができるのかとかって
考えるとたいして貢献できることはない。
横のものを縦にしても誰も業績とは認めてくれないだろうし。
貢献ってなんなんだろう?

11さとぷ:2007/10/01(月) 23:53:31
情報量や知識量で圧倒するというのはどうなんでしょう。
少ない道具立てで切るというのが哲学の理想、、、というのは
おそらく理想論で、実際のところは違うんでしょうね。

けど、パーフィット/ヘア/etcをちゃんと読めばそんなこと
言っていないというのはゲイがない気がする。

12さとぺ:2007/10/01(月) 23:56:00
「なぜ日本では権利が十分に理解されないんだろう」とかいう
カリクレスさんの問題意識は(それが正しいかどうかは別にして)
非常に重要だと思います。そういう問題意識が
議論を進めていくんだろうと酔っ払いながら思います。

13さとぺ:2007/10/01(月) 23:59:32
それとは別に、西洋の議論をグローバルスタンダードと理解する
必要もないように思います。たしかに、トゥーリーの議論が
まともにわかってないのはアホやな、と思いもするわけですが。

歪んだ解釈をしつつ、独自の発展を遂げていくのは仕方ないのかも。
問題はどこへ発展していくかであって、、、

14倫理学する名無しさん:2007/10/02(火) 00:46:50
>>11
うーん、少ない道具でやるのが哲学なんで、それは望ましいのよね。
問題は、他から嘘知識をもってきてそれで議論しちゃうところで、
それはどうしても攻撃したい。
もっと少ない道具でフェアに闘ってほしい。

>>13
トゥーリーとかシンガーとかビッグな名前を使わなきゃいいのにと思うわけです。

シンガーやパーフィットのように、厳しい精査と淘汰をくぐりぬけてきた
大物を一撃で倒せると思っている人びとがいるらしいのが私にはよくわからんのよ。
あそこらへんくらい大物になると、一撃や二撃では死なない、
っていうか、もうよっぽどのことがないとおそらく死なない。

そういう集団的な学者世界に対する敬意のようなものが
大事だと思うわけね。もちろん、シンガーたちに反対する人びとが多数いるのに
対しても敬意を払う必要があるわけですが、どっちが理解が浅いかは
なるべく公平に見ようとしてみれば結果ははっきりしていると思う。

15倫理学する名無しさん:2007/10/02(火) 00:51:20
たとえばシンガーの中絶まわりの議論ってのは
シンガーの議論というよりは、70年代の
TooleyやWarrenとかを中心とした議論の結論なのよね。
シンガー自身はたいして貢献してない。
あの人の功績は動物と第三世界で、あとそれを
中絶まわりの議論と功利主義を軸にしてまとめたところ。

シンガーが他に影響を与えたんじゃないの。
だからシンガーたおそうとするよりは、
そこらへんの学者集団による合意形成みたいなのを
倒す必要がある。それがどの程度理解されているのか。

16倫理学する名無しさん:2007/10/02(火) 00:53:17
>>13

私は哲学はグローバルだと思っているので、
歪んだ理解からは歪んだ結論しか出てこないと思ってますし、
生命倫理関係は人の生き死にがかかわるので
学者は十分に慎重でなければならないと思ってます。

17倫理学する名無しさん:2007/10/02(火) 00:55:28
それに結論が納得できれば途中の議論はそれでよし、
ってのはプラグマティックなんかもしれんけど、
あんまり愛知な感じじゃないとおもう。
もちろん実践的には非常に重要なのは認めます。
でもへんな方向(不幸を増やす方向、特に不利な人に不幸を押しつける方向)は
少なくとも避けたい。これは私の道徳的な信念です。

18倫理学する名無しさん:2007/10/02(火) 00:57:35
もうちょっとはっきり書いておくと、

中絶の議論があいまいにされたまま選択的妊娠中絶の議論が盛んなのは、
それを議論している学者たちにとって
一般の中絶の議論は身近だけど、
選択的な中絶の議論は縁遠いからではないかと思っています。

脳死の問題が盛んで動物の議論があんまりないのも同様。
私たちは脳死に関係することはあんまりないけど肉は食べるから。

19倫理学する名無しさん:2007/10/02(火) 01:01:34
まあそれはただの憶測ですが、

加藤先生の本で、「中絶サバイバー」の話を読んだときは
わりと衝撃的でした。

私たちの多くは中絶サバイバーなのに。

加藤先生が産まれた1963年には
955,092件の中絶があって、これは全妊娠数の1/3ぐらいのはず。
(実際にはもっと多いはず)
自分がサバイバーなのに気づいていないのかな、とか思いました。

なんかそういうのがショックでねえ。

20倫理学する名無しさん:2007/10/02(火) 01:03:02
だから学者はもっとちゃんとしないと、
学者としての信用とプライドを失なってしまう。
みんなー、勉強しようぜー。

21倫理学する名無しさん:2007/10/02(火) 01:08:24
そして国内ではどういうわけか生命倫理では
はっきりした論争がなくて(つまり悪役がいないから)、
議論がふかまらない。どのくらい本気で悪役を攻撃しなきゃならないかも
もうひとつわからないんじゃないかと思う。
もちろんわざわざそんな役回りをしようとするひとはいないと思うのですが、
どうも腰がひけてるのがやだなあ。反省反省。

でもほんとに生命倫理の激しい論争は見たことない。

22倫理学する名無しさん:2007/10/02(火) 01:11:14
現場の医者たちはずーっと納得いかないまま、
「知識人」たちの言うことはなんか意味があるんだろうと
思ってだまっていて、時々はっちゃけた人が出ると
マスコミに叩かれて。

結局医者が論文書くと「倫理的に問題があるとされているので慎重な
議論が必要である」でおわる。で誰も慎重な議論とやらをひきうける人が
いない。医者たちが怒るのも無理はない。

23倫理学する名無しさん:2007/10/02(火) 01:13:25
前に書いたかもしれないけど、
産科医が減っているのはやっぱり生命倫理の授業の影響なんではないかと。

誰が胎児の半分を殺すのが仕事であるような仕事につきたいものか。
誰が未熟新生児を死ぬにまかせるような仕事につきたいものか。

「生の全肯定」とかいってるひとは、
東京女子医大の仁志田先生の超未熟児の対応の本読んだことあるんだろうか。

24さとぴ:2007/10/02(火) 11:45:59
ここまでの適当なまとめ
1.シンガーとか名前を出すからにはちゃんと勉強しろ、それが礼儀だ
2.1.の現状には、外人だから文句言わないという甘えがある
(とは誰も言っていないが)
3.1.の現状には、きちんとした紹介を怠ってきた倫理学者の怠慢もある
4.日本ではまともな論争がない。
5.悪役を買って出る勇気のある研究者がいない。
6.脳死などの問題についてはとりあえず政府の方針に反対するのが
知識人の役目だと思われている(と、誰も言ってないが)

25倫理学する名無しさん:2007/10/03(水) 10:19:59
勉強ってむずかしいね

26倫理学する名無しさん:2007/10/03(水) 11:06:03
ほんとに。

27倫理学する名無しさん:2007/10/03(水) 11:07:07
あら、関西倫理学会のシンポジウムは
「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」なんですね。
提題者は大越、松原、森岡というおなじみに顔触れ。
(ちょっと新鮮味が・・・)

28さとぴ:2007/10/03(水) 23:00:01
かんりんも行けません。どうぞ暴れてください:-)

29さとぴ:2007/10/03(水) 23:01:44
ライフサイエンスって何なのか、どういう科学なのかが、
急に気になってきました。『日本の生命倫理』の青木清さんの
文章を読むまで、よくわかってなかったような。

30さとぴ:2007/10/03(水) 23:03:18
「ライフサイエンスは生物が営む生命現象の複雑かつ精緻な
メカニズムを解明することで、 その成果を医療・創薬の
飛躍的な発展や、食料・環境問題の解決など、 国民生活の
向上及び国民経済の発展に大きく寄与するものとして注目を
浴びている分野です。」文科省ライフサイエンスの広場
ttp://www.lifescience.mext.go.jp/index.html

これだけだとよくわからん。裾野の広がりも、歴史も知りたい。
どういう科学が関わっているのかとかも。

31さとぴ:2007/10/03(水) 23:05:51
ライフサイエンスに関する研究開発の推進方策
ttp://www.lifescience.mext.go.jp/policies/seisaku.html
これだと、なんだか大きすぎてわからない。
みんな全体像を把握してるんだろうか。

32さとぴ:2007/10/03(水) 23:06:39
マンガライフサイエンス
ttp://www.torii.co.jp/health/lifescience/index.html
これも各論ばかりで全体像がつかめない。おもしろそうだけど。

33さとぴ:2007/10/03(水) 23:09:25
産総研サイエンスタウン
ttp://www.aist.go.jp/aist_j/science_town/index.html
こういうのをアウトリーチっていうんでしょうね。
しかし、アリスとテレスって、、、

やっぱり、全体像が見えてこない。抽象論に行くのは哲学者の
病かもしれないが、全体像が見えないと落ち着かない、、、

34倫理学する名無しさん:2007/10/04(木) 23:57:32
加藤さんの本、買ってみました。反「生命倫理」を標榜する人たちの
論理をまずよく理解する必要がありそうです。

35さとぴ:2007/10/05(金) 11:53:27
「生命科学という言葉には少なくとも二つの意味がある。
英語にしたときに、単数大文字でLife Scienceと表現すべき意味と、
複数小文字のlife sciencesで表される意味の二つである。
単数大文字で英訳されるような生命科学は、生化学や分子生物学の
発展を踏まえて、それらの分野が中核をなすような生命研究、
しかしそうした生命研究がもたらす社会的影響まで研究対象に
したような分野を含意する言葉として1960年代以降用いられるように
なった」廣野他『生命科学の近現代史』p. xi

36さとぴ:2007/10/05(金) 12:00:03
「複数小文字で英訳される生命科学は、医学や生物学などの、
生命を対象とする諸科学一般、要するに今日いう生命系の諸科学を
表す言葉である」同p. xii
たまたま加藤さんの注で見かけた。

37さとぴ:2007/10/05(金) 12:01:54
人のせいにするわけではないが、某名誉教授は、ライフサイエンスとか
生命科学という言葉をあまり使わず、基本的にクローンも医療の問題と
して扱っている気がする。

『脳死・クローン・遺伝子治療』(PHP新書)の生命倫理の定義:
「バイオエシックス(生命倫理学)は、安楽死、臓器移植、人工妊娠中絶など、
従来の医療行為の中では禁止されていた行為の許容基準を明らかにする
目的で、作られた学問である」(p. 12)

38さとぴ:2007/10/05(金) 12:05:03
ところが、その直後に言及しているバイオエシックス百科事典
(こないだ翻訳が出たやつ)の定義では:
the systematic study of the moral dimensions –
including moral vision, decisions, conduct, and policies –
of the life sciences and health care, employing a variety
of ethical methodologies in an interdisciplinary setting.
(Encyclopedia of Bioethics)

保健医療とライフサイエンスの道徳的次元が問題だとある。

39さとぴ:2007/10/05(金) 12:05:58
そう考えると、某名誉教授の発想は、医療を担当する功労省寄りで、
ライフサイエンスを規制・推進する門下省的ではない気がする。

40さとぴ:2007/10/07(日) 16:46:41
biomedicalという語もわかりにくい。

Cobuild2006によれば、
Biomedical research examines the effects of drugs
and medical techniques on the biological systems of
living creatures.
という意味。薬や医学技術が生物の生物学的なシステムに
及ぼす影響を研究するということだ。

41さとぴ:2007/10/07(日) 16:53:26
某氏はPrinciples of Biomedical Ethics(ビーチャム&チルドレス)
を『生命医学倫理』と訳すのは間違いだと言っていたが、
「生命医学」でググると、「生命医学研究所」とかいくつか出てくる。
どうなんだろう。

42さとぴ:2007/10/08(月) 01:09:20
質問。土屋先生の名論文「「bioethics」から「生命倫理学」へ」に
ある、「1988年には、こうした研究活動の成果を公にする機関として、
日本生命倫理学会と生命倫理研究会という、全国規模の二つの学会組織
が相次いで設立された」(『ために』22ページ)
の中の、生命倫理研究会って何のことですか。京都のやつ?
知っている人教えて。

43さとぴ:2007/10/08(月) 01:11:37
「生命倫理研究会」の歩み 1986年9月-2006年9月
加茂直樹氏制作
ttp://philosophy.cs.kyoto-wu.ac.jp/ayumi.html
これを見ると、違う気がするな。

44倫理学する名無しさん:2007/10/08(月) 08:58:41
あれ、厚生省かなんかの研究会じゃなかったっけ?
なにで見たかな。

45倫理学する名無しさん:2007/10/08(月) 18:20:23
この時期に「生命倫理研究会」を名乗っていた研究会は、
京都、神戸、大阪にそれぞれありました。
土屋氏が書いているのは、森岡氏を中心で、当時慶応の院生だった
土屋氏が事務局をしていた研究会のことでしょう。中野サンプラザ
で定期的に開催していたようです。私も森岡氏が京都で発表したこ
との「返礼」として発表しに行った記憶があります。
神戸のは額田先生というお医者さんが自分の病院を中心にやってお
られた研究会で、ここでも話したことがあります。

46倫理学する名無しさん:2007/10/08(月) 18:21:29
ごめん、
×大阪
○東京
でした

47さとぴ:2007/10/08(月) 21:03:34
なるほど、情報ありがとうございます。

生命倫理研究会が東京のものだとすると、
「日本生命倫理学会と生命倫理研究会という、
全国規模の二つの学会組織」
というのは筆がすべったのか、
あるいはなんなんでしょうかね。

48倫理学する名無しさん:2007/10/09(火) 00:03:06
まあ東京の方々は東京にあればなんでも「全国」とか「日本」を
名乗りますわなあw 某倫●学会もそうだし(ぉ
しかし、「学会組織」ってのはちと書きすぎかな。
森岡氏か土屋氏に直接聞いてみましょう。
このころのエピソードには結構おもしろいものがあるんで、また
FTFでお話しますよ^^

49さとぴ:2007/10/09(火) 11:40:49
たすかります > 48

50倫理学する名無しさん:2007/10/10(水) 13:15:42
波平さん、「遺体に関する日本人に特徴的な観念と態度」
星野編『死の尊厳』

「パーソンフッド」が、途中からずっと「パーソンフード」
になってて怖い。

51倫理学する名無しさん:2007/10/10(水) 13:18:47
「死によって、死んでしまった人の人格、その人らしさ、ここでは
「パーソン」という言葉を使っていますが、この二つの要素の統合が
壊れて、しかも儀礼によって再統合されていない期間こそが、死者の
周囲の人々にとってはもっとも危険で不安定でかつ混乱しているのだ
ということです」83頁

52倫理学する名無しさん:2007/10/10(水) 13:21:23
「日本人にとって、火葬とは単なる死体の処理ではなくて
生から死への身体のアイデンティティの変化の手続きなのです。
ですから、このような手続きがすむ前に臓器を取り出すことは、
死んだ人が新しいアイデンティティをその身体(・・・)
にとりこむという手順に失敗することになります。正しい手順で
この変化がとり行なわれないと、死者は新しく死者としての
personhoodを獲得できないことになります。」84頁

53倫理学する名無しさん:2007/10/10(水) 13:24:59
死者も火葬されたらアイデンティティが確立した立派な「一人格」
だというわけですか。

この方もカリクレスさんのえじきですな。

54倫理学する名無しさん:2007/10/10(水) 22:19:27
カリクレスさんはそういうものまでは気にしないと思います。

55さとぴ:2007/10/11(木) 10:51:48
土屋先生のことをストーカー的に調べていたら、
KO功利主義学派の存在に行き当たりました。
小泉たかし先生が源泉なのかな。

『道徳の言語』翻訳を見ると、小泉先生は61年にミシガン大で
修士号を取られている。

56倫理学する名無しさん:2007/10/12(金) 00:56:10
あ、なるほど、中村桂子の恩師が渡辺格なのか。
辿っていくとみなアメーバに起源を発するという感じですな。

57さとぴ:2007/10/12(金) 08:21:00
なんで加藤・飯田先生はビーチャムとチルドレスのあの本を
訳さなかったのか。概してジョージタウン系に冷たいのは、
英米での勢力図を反映しているんだろうか。あの先生たちが
80年代終わりに訳していたら(翻訳は97年)、日本の生命倫理学の
発展(とくに哲学系)もずいぶん変わっていたのではないだろうか。

58倫理学する名無しさん:2007/10/12(金) 13:20:07
飯田先生は翻訳に使えるOD・院生をあんまり持ってなかったんじゃないのかしら。
加藤先生は90年代は環境倫理の時代だと考えていたような。

59さとぴ:2007/10/12(金) 14:00:26
エンゲルハート(1989翻訳)の代わりにビーチャム・チルドレス
本を訳すということは考えなかったんですかね。

某教授に聞くと、少なくとも90年代初めには、
すでにモラロヅーの人たちが翻訳権を押さえていたそうです。

60さとぴ:2007/10/13(土) 01:47:02
さて、来週はライフサイエンスとは何かについて講義です。
何かいい文献はありますか。

とりあえず文科省ライフサイエンスの広場
ttp://www.lifescience.mext.go.jp/
「ライフサイエンス課」って、いつできたんだろう。
沿革が知りたい。

61さとぴ:2007/10/14(日) 00:50:37
> エンゲルハート(1989翻訳)の代わりにビーチャム・チルドレス
> 本を訳すということは考えなかったんですかね。

某名誉教授に伺ったところ、当時chiba大楽長だったかわきた先生が、
エンゲルハートの翻訳を勧めたとか。

62さとぴ:2007/10/14(日) 11:50:12
中央大学生命科学科新設
ttp://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/science_subject09/index_j.html
同志社生命医科学部新設
ttp://biomedical.doshisha.ac.jp/

ライフサイエンスが流行中のようです。同志社がんばれ。

63さとぴ:2007/10/16(火) 13:44:01
そうか、文科省と厚労省だけじゃなくて、日本の省庁には
つい最近まで科技庁というのもあったんだった。
科学技術庁の歴史を知るにはどうしたらいいのかな。
『科学技術庁年報』か。

64さとぴ:2007/10/16(火) 16:46:11
科学技術年報、図書館で見てきた。調べてみるといろいろおもしろい。
ライフサイエンス課は文科省にできる前は元々ここにあったんだな。

65さとぴ:2007/10/16(火) 16:58:48
昭和42(1967)年度の年報の目次に、初めて「生物科学」なる語が
出てくる。

「生物科学はいわゆる古典的な生物学ではなく、生物物理学、
動物学、植物学、その他の生物関係の学問と最近著しく進歩した
物理学、化学が一体となって生命の謎を解こうとする科学分野である。
・・・上記のごとく生物学は比較的新しい科学分野として最近
その必要性が認められてきているので、昭和39(1964)年度から生物
科学を重要総合研究の一つとして見積もり方針の調整、特別研究促進
調整費の配分などによってこれを推進した」98頁

66さとぴ:2007/10/16(火) 17:00:28
実際にやっているのは、実験動物に関する研究(SPF specific
athogen free動物)の研究や、かび類の利用や毒性に関する研究。
まだ遺伝子という言葉は出ていない。

67さとぴ:2007/10/16(火) 17:01:52
しかし、昭和43年度の目次からは「生物科学」「医療科学技術」という言葉が
姿を消す。その理由はわからず。

68さとぴ:2007/10/16(火) 17:04:18
昭和48年度に、「ソフトサイエンスの振興」という項目とともに、
「ライフサイエンスの振興」が復活登場。「ソフトサイエンス」は
前年度の報告書にも出てくるが、
「環境問題、都市問題、エネルギー、資源問題など現代社会に
おける複雑な政策課題を解明するために、幅広い対象を科学的・
総合的にアプローチするソフトサイエンス」と説明されている。
(S48年度21頁)

69さとぴ:2007/10/16(火) 17:06:52
S48年度報告書のライフサイエンスの定義は以下の通り。
「ライフサイエンスとは生命現象または生物の諸機能の
解明とその応用に関する科学技術であり、その成果は、
人間生活の質の向上に大きく貢献するとともに、
人類の将来または人間活動と自然の調和などを展望する際に
最も重要な指針を与えうるものである」(21頁-22頁)

70さとぴ:2007/10/16(火) 17:10:07
上の定義は、科学技術会議(内閣総理大臣の諮問機関)が昭和47年8月に
関係分野の学識経験者による「ライフサイエンス懇談会」を設置し、
その懇談会が同年9月末にとりまとめた「ライフサイエンス振興方策の
大綱について」に基づき、それを元に小委員会が同年12月末にまとめた
「ライフサイエンスの当面の振興方策について」にある定義だそうだ。
(21頁)

長い一文を書いてしまった。

71さとぴ:2007/10/16(火) 17:15:00
あ、同じような話が昭和49年版科学技術白書にも書いてあるな。
ttp://www.mext.go.jp/b_menu///////////hakusho/html/hpaa197401/hpaa197401_2_054.html

図書館に行くまでもなかったかな。

72さとぴ:2007/10/16(火) 17:19:48
科学技術白書だと、47年度版に「ライフサイエンス」が出てくる。
ttp://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa197201/index.html

73さとぴ:2007/10/16(火) 17:41:42
科学技術庁年報S53年度版に組換DNA技術の話が出てくる。
科学技術会議ライフサイエンス部会(S48.7-)が、
S52(1977)年から本格的検討を開始したとある。(77頁)

74さとぴ:2007/10/16(火) 17:45:17
「組換えDNA研究は、生物の遺伝子の構造や働きなどを明らかにする
基礎的な生物学研究はもとより、ガンその他の疾病の原因の解明、
インシュリン、インターフェロン等の希少医薬品の量産、
有用微生物の育種や作物の品種改良などの応用研究に至るまで
広範な分野において人類の福祉に大きく貢献するものとして、
ライフサイエンスの中でも、最近特に注目を集めている新しい
研究分野である」(S57度版年報)

75さとぴ:2007/10/16(火) 17:49:02
あ、上のは51頁から。

平成元年度の科学技術庁年報のライフサイエンスの定義:
「ライフサイエンスは、種々の生物が営む生命現象の複雑かつ
精緻なメカニズムを解明し、その研究成果を保健医療、環境保全、
農林水産業、化学工業等広範な分野に役立てようとする科学技術
である」(122頁)
なお、この年の白書に「生命倫理(バイオエシックス)」という表現が
出てくるが、それ以前に出てくるかどうかはまだ不明。

76さとぴ:2007/10/16(火) 17:57:21
たぶん、平成元年以前は、「ライフサイエンスの進歩と人間の尊厳」
という言葉で表現されていた。白書で一番早いのは以下。
ttp://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa198401/hpaa198401_2_131.html

どうもサミットにおける中曽根総理大臣(当時)のスピーチが
この表現と関係しているようだ。

77さとぴ:2007/10/16(火) 18:18:49
(ロ)生命科学と人間の会議

83年5月のジョンズ・ホプキンズ大学(ワシントン)での講演,
及びウィリアムズバーグ・サミットの機会に,中曽根総理大臣が
提唱した「生命科学と人間の会議」は,他のサミット国首脳から
参加者の推薦を得て,3月に東京及び箱根で開催された。
この会議には,サミット7か国から生命科学のみならず,哲学,
宗教,倫理分野の世界的権威者も含めて計19名が参加し,
最近の生命科学の進展が,いかに人間の尊厳と両立した形で
人類の発展に貢献し得るかが論じられた。この会議は,
この種のものとしては世界で初めてのものであり,
ロンドン・サミットの際にも各国首脳から高く評価され,
引き続き第2回会議をフランスが開催することとなった。
また,報告書は日,英,仏の3か国語で刊行された。
ttp://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/1985/s60-2020701.htm

78さとぴ:2007/10/16(火) 18:47:47
科学技術会議の答申等については,指摘事項をより一層具体的な施策に
反映させるとともに,その後の所要の調整等を目的として,政策委員会等
の場で必要に応じフォローアップが行われている。

第11号答申のフォローアップの一環として,「科学技術と人間及び
社会との調和」に関し検討を進めるため,昭和60年7月,
ライフサイエンス等の進展が人間,社会に与える影響と
その問題点等について検討を行うことを目的として,
ライフサイエンス部会の下に,「ライフサイエンスと人間に
関する懇談会」を設置し,生物学,医学のみならず,人文,
社会科学の専門家による検討を行い,平成2年6月,
懇談概要を取りまとめた。

平成二年科学技術白書より
ttp://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa199001/hpaa199001_2_051.html

厚労省の生命倫理懇、文科省の科研費プロジェクトの他に、
こういうのも動いていたんだな。

79さとぴ:2007/10/16(火) 19:00:45
ttp://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/pol001j/html/pol0102j.html
あれ、これも役に立つ論文だな。
「表 生命科学技術と人間・社会関係年表」が特に有用。
科学技術政策研究所。

80さとぴ:2007/10/18(木) 17:19:41
1953ワトソンとクリックDNAの二重らせん構造を解明。
「この発見によってあらゆる生物の生命現象を物質レベルから
研究することが可能になった。それまでの生物学・医学の研究に
よって科学として進展はしてきたのではあったが、この遺伝子レ
ベルからの生命に関する研究によって物理学や化学にみられる自
然科学的研究をそのまま[生物学・医学の研究に]導入できるとこ
ろとなったからである。これによって新しい生命の科学の時代に
入ったのである。このことはヒトや他の生物との間にあった溝も
埋めるところとなり、それまで学問の分野にあった医学・生物学・
農学・工学などの枠を取り除くことにもなった。1970年代に入る
ころには、地球上のあらゆる生物がヒトも含めて同じDNAという
共通の遺伝子を持っていることが明らかになった。(379頁)」
青木清「日本生命倫理学会の歴史」『日本の生命倫理』2007

81さとぴ:2007/10/18(木) 17:23:34
理系じゃないけど、なんとなく感動が伝わってくる。

文系でこれに匹敵するのはなんだろう。サルトルのコップと現象学の
話とか?

82さとぴ:2007/10/18(木) 17:54:24
文部省のときにあった学術審議会のバイオサイエンス部って、
文科省になったら消えるのかな。ついでに、
バイオサイエンス(文部省用語)⇒ライフサイエンス(科学技術庁用語)
統一されたのかな。歴史は調べるのが面倒だな。

83さとぴ:2007/10/18(木) 18:51:05
あ。

42
> 質問。土屋先生の名論文「「bioethics」から「生命倫理学」へ」に
> ある、「1988年には、こうした研究活動の成果を公にする機関として、
> 日本生命倫理学会と生命倫理研究会という、全国規模の二つの学会組織
> が相次いで設立された」(『ために』22ページ)

某名誉教授が次のように書いている。これのことかな。

「三菱化成生命科学研究所の米本昌平氏が軸になって作られた
「生命倫理研究会」が[1988年]12月10日に設立総会を催し、
会長として吉利和氏(日赤医療センター病院長)が選出された」
加藤「日本での生命倫理学のはじまり」『日本の生命倫理』8頁

84倫理学する名無しさん:2007/10/18(木) 18:55:10
それだ。

85さとぴ:2007/10/19(金) 14:01:15
青木清「日本生命倫理学会の歴史」
高橋隆雄編『日本の生命倫理』九大出版会、2007

歴史の勉強になった。『生命倫理』最新号の坂本百大の論文も
あわせて読むと吉。

ただ、青木先生のは日本生命倫理学会の歴史の話というよりは、
日本の生命倫理の歴史なので、羊頭狗肉の感がなきにしもあら
ざるとはいえない。

86さとぴ:2007/10/19(金) 17:41:34
土屋論文にも青木論文にも、坂本論文にもベルモントレポートの
話が出てこないのはなぜか。米国の生命倫理の発展においては、
決定的な影響を持ったはずなのだが、日本にとっては関係ない
ということか?

87さとぴ:2007/10/20(土) 13:33:19
疑問。
日本でベルモントレポートが最初に注目されたのはいつか。
ウォーノック報告の直接の引き金になったのは何か。1978年の
ルイーズブラウンだとすると、若干時間に差があるが、、、

88倫理学する名無しさん:2007/10/22(月) 02:09:57
朝日社説
2007年10月21日(日曜日)付
ttp://www.asahi.com/paper/editorial.html#syasetu2
救急延命中止―学会は結果の検証も

 重い病気やけがで、もはや助かる見込みがなくなったら、
延命するためだけの治療はやめて、尊厳ある死を選びたい。
そう思う人は少なくないだろう。

 しかし、いったん始めた延命治療をやめるという重い決断は、
だれがどのようにするのか。

 日本救急医学会は、救急医療の現場で終末期を迎えた患者に
ついて、どんな条件を満たせば延命治療をやめてもよいかという
ガイドラインをまとめた。

 ガイドラインはまず、終末期を「適切な医療の継続にもかか
わらず死が間近に迫っている状態」と定義した。

 救急現場では、運ばれてきた患者にまず、人工呼吸器や
人工心肺などをつけて救命を図ることが少なくない。
それでも助からないとなったら、どうするか。

 末期がんなどでの入院と違い、本人の意思はわからないこと
が多い。家族の動揺も激しい。

 ガイドラインによれば、本人の事前の意思がない限り、
終末期で延命治療をやめるかどうかは、家族の意思を尊重する。
家族の意思がはっきりしない場合や家族と連絡がつかない場合は、
医療チームや病院の倫理委員会で判断するとしている。

 救急現場という特殊な事情があるにしても、治療をやめるか
どうかは患者や家族の意思に沿って決めるのが原則だ。
家族の意思があいまいな場合には、気持ちが固まるのを待つべきだろう。

 いくら家族を捜しても見つからないときには、
医療側が判断するのもやむをえまい。ただし、
判断には必ず第三者が加わるよう救急医学会が責任をもつなど、
慎重な運用が求められる。

 こうしたことも含め、救急医学会には、いくつか注文がある。

 まず、一般からの意見を求めたとはいえ、ガイドラインは
医師の立場でつくられていることを忘れてはならない。

 延命治療の中止には明確な公的基準がなく、たとえ患者の
希望でも、治療をやめた医師は殺人罪に問われる恐れがある。
それが現場の混乱を招いていることから、このガイドラインも
つくられた。

 しかし、どのように死を迎えたいかはそれぞれの死生観が
かかわる。このガイドラインを使っていくためには、
社会に幅広く受け入れられることが必要だ。

 患者がどのような状態のときに人工呼吸器をはずしたのか。
家族とはどんな話をしたのか。それは患者にとって最善の道
だったのか。救急医学会は事例ごとにきちんと検証し、
公表してほしい。

 そのうえで患者や市民、さまざまな分野の専門家の意見を
反映させ、ガイドラインの内容を改善してはどうか。
そうすれば、末期がんの患者などの延命治療をどうするかの
幅広い議論にも役立つ。

 延命治療を中止するにしても、その前提は救命の手だてを
尽くすことだ。

 救急医療をいっそう充実させる必要があることは言うまで
もない。

89倫理学する名無しさん:2007/10/22(月) 02:10:28
> 患者がどのような状態のときに人工呼吸器をはずしたのか。
> 家族とはどんな話をしたのか。それは患者にとって最善の道
> だったのか。救急医学会は事例ごとにきちんと検証し、
> 公表してほしい。

この部分が気になる。脳死臓器移植は一例ずつ事後の検討会を
厚労省で開いているが、それと同じぐらいの実施数なんだろうか。
おそらくだいぶ桁が違う気がするんだが…。

90倫理学する名無しさん:2007/10/23(火) 01:19:03
>>89
どういう病院でもそれくらいの内容の記録は残っているはずだと思いますけどね。
部局での集計もそれほど困難でもないでしょう。
でも報告書として外部に見せられるほどにするには書類作業がたいへんで
医者が死んでしまうかもしれませね。
検証ってのもいちいち会議して確認しいくのかな。

数とか見て統計的なデータを出して情報交換すれば、
「うちはちょっと早めかな」とかわかるか。

「二人以上の医師および医師以外の従事者がが協議の上決定する」とかにすると
これまた時間がかかってしまうのか。でもそれくらいは必要な当然のコストと考えるのかな。
それでよい結果に近づくんだろうか。とりあえず殺人罪で訴えられるのは避けられるように
してあげたいような気がする。

たとえば「このケースだと95/100は48時間以内におなくなりになる」という場合、
やっぱり治療を継続するのかな。家族の要請があれば治療を続けるってことになるのか。

医者たちは脳死(あるいは全脳死)状態になるのが一番やっかいだと思っているような気がしますが、
どうなんでしょうね。現場知らないとなんともかんとも。
ここらへんはやっぱり医者が正直に誠実にとりくむしかないような気がします。

91倫理学する名無しさん:2007/10/23(火) 01:25:01

×全脳死
◯大脳死

92倫理学する名無しさん:2007/10/23(火) 01:27:46
>>88
> 朝日社説
> 2007年10月21日(日曜日)付
> ttp://www.asahi.com/paper/editorial.html#syasetu2
> 救急延命中止―学会は結果の検証も

>  しかし、いったん始めた延命治療をやめるという重い決断は、
> だれがどのようにするのか。

ここはこの表現で大丈夫なのかな?救急でやられるのはもともと「延命治療」なのかな。
救急だから、延命するかどうかってより、とりあえずいろいろやる前に呼吸器につないじゃうんじゃ
ないか。

93倫理学する名無しさん:2007/10/23(火) 01:29:37
んー、やっぱり脳死とか植物状態とかになる「以前に」治療停止したいってことだ、
ってポイントがこの記者はわかってるのかな。
まあこういうのはわかりいくいよなあ。

94倫理学する名無しさん:2007/10/23(火) 01:35:19
生の全面的な肯定な人たちとゆっくり話してみたいなあ。
どうすりゃ話してもらえるかなあ。研究会読んだら来てもらえるかなあ。

95倫理学する名無しさん:2007/10/23(火) 01:37:08
京都の研究会ではALSの話に特化したやつやったことないと思うから、ここら
で企画するか・・・。でもALSのケースは特異すぎるんだよな。
某研究会のメンバーでほんとに生命倫理やりたいってひとはどれくらいいるのかな?
実はあんまりいないような・・・

96倫理学する名無しさん:2007/10/23(火) 01:44:36
>>87
> 疑問。
> 日本でベルモントレポートが最初に注目されたのはいつか。

これはいまでも注目されてないんじゃないの? 治験の話が表にでてきたのは90年代以降だと
思います。米本さんあたりでは?


> ウォーノック報告の直接の引き金になったのは何か。1978年の
> ルイーズブラウンだとすると、若干時間に差があるが、、、

これはそうじゃないの?
国内でもわりと早めに紹介されていたと思うんですが。
京都が訳した『〜のジレンマ』で扱われていたし。
それに人工受精による代理母は1976にアメリカかな。

97倫理学する名無しさん:2007/10/23(火) 01:45:29
あれ、なんか勘違いしてるかも。

98さとぴ:2007/10/23(火) 10:38:10
> 96

たしかに、ベルモントレポートが訳されたのは2001年ですしね。
ttp://homepage3.nifty.com/cont/28-3/p559-68.html

ただ、常置大の青木先生はビーチャムとチルドレスの本の関係で
さすがに知っていたはず。なぜ大々的に取り上げなかったのか
という疑問はまだ残る気がします。

99さとぴ:2007/10/25(木) 23:10:14
ttp://www8.cao.go.jp/cstp/katsudo/life/annai46.pdf
1.日 時:平成19年10月31日(水)10:00〜12:00
2.場 所:中央合同庁舎第4号館 4階 第2特別会議室
(東京都千代田区霞が関3−1−1 ℡ 03-5253-2111)
東京メトロ「霞ヶ関駅」又は「虎ノ門駅」下車、徒歩5分
3.予定議題:
(1) 海外における生命倫理の現状

授業なので行けないが、みんなで傍聴に行くべし。

100さとぴ:2007/10/25(木) 23:11:20
99は生命倫理専門調査会のこと。100ghetto

101さとぴ:2007/10/25(木) 23:11:52
99は生命倫理専門調査会のこと。100げと

102倫理学する名無しさん:2007/10/27(土) 08:28:19
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071026-00000124-mai-soci
<延命治療中止>終末期の患者5人の人工呼吸器はずす
10月26日20時20分配信 毎日新聞


 千葉県救急医療センター(千葉市美浜区)は26日、06年10月から07年3月までの半年間に、死が迫った「終末期」の患者計5人の人工呼吸器をはずすなど、延命治療を中止していたと公表した。医師が刑事責任を問われる可能性があるため、医療機関の延命中止公表は異例。同センターは、大阪市で今月開かれた日本救急医学会でもこの対応を公表しており「救急医療の現場からの問題提起として発表した」と説明している。

 同センターは06年10月〜07年3月に受診し死亡した患者257人のうち、到着時に心肺停止状態だった人を除く88人の診療実態を調べ、30〜60代の男女5人の延命治療中止が判明した。3人がくも膜下出血による脳死と判定され、人工呼吸器をはずした。2人は心臓疾患で回復が見込めず、人工心肺を止めたという。家族の同意はあったが、本人の意思の確認はできなかった。このほか44人には、人工呼吸器装着や昇圧剤増量などの積極的な治療を控えていた。

 ◇治療中止の内規を策定

 同センターは06年10月、治療中止の内規を策定。家族への説明と同意▽複数の医師の合議▽救命不能の客観的所見−−などの原則を明文化した。5人のケースではいずれも内規は守られ、同学会の延命治療中止の指針にも合致していたという。

 同センターの中村弘医療局長は「延命治療中止の調査は今後もできる限り継続したい」と話している。【神足俊輔】

 終末期における治療中止について厚生労働省は5月、治療方針を決める手続きに限定した指針を公表。治療の開始・不開始や、治療中止などを決める際は複数の職種による「医療・ケアチーム」が慎重に判断するとし、患者の意思が確認できる場合は十分に話し合って合意内容を文書で残すことなどを盛り込んだ。

 日本救急医学会は今月、救急医療を対象にした指針を決めた。終末期を「脳死と診断された場合や、治療を続けても数日以内の死亡が予測される場合」などと定義。本人の事前の意思表示や家族の同意など一定の条件の下で、人工呼吸器の取り外しなどを認めている。【大場あい】

103さとぴ:2007/10/27(土) 20:09:12
星新一の『ボッコちゃん』に、ハリスのサバイバルロッタリーを
思わせる「生活維持省」という物語があることを思い出した。
ただし、この話では、人口増加による生活環境の悪化や戦争を
防ぐためにランダムに選ばれた人々を光線銃で消去するのだが。

104倫理学する名無しさん:2007/10/27(土) 20:11:54
新聞記者がどういう勉強しているかってのは興味ありますね。
毎日新聞は、内部で医療系の研究会とかあるんだろうなあ。

105さとぴ:2007/10/27(土) 20:12:34
「生活維持省の計算機が毎日選び出しているカードは、絶対に公平です。
情実が入っているという噂などが立ったことはないはずです。
そう、老人だからといって、子供だからといって、差別をすることは
許されません。生きる権利と死ぬ義務は、だれにでも平等に
与えられなければなりません。」
『ボッコちゃん』新潮文庫1971年88頁

この物語の初出が何年かわからない。ハリスのは1975年(Philosophy)
なので間違いなく先なのだが。

106倫理学する名無しさん:2007/10/27(土) 21:20:59
> 104

たしかに。昨日会った某大手新聞社の人なんかも、ずいぶん勉強してて偉いな
あと思いました。ただ、知識量で勝負というところがちょっとやりにくかった
ですが。

107倫理学する名無しさん:2007/10/27(土) 21:50:06
実際、新聞社で医療が専門のそこそこの記者の人からみたら、
たいていの文系の大学人は馬鹿に見えると思うんですよね。

108倫理学する名無しさん:2007/10/27(土) 23:10:51
われわれが世論を作っているという自負もあるでしょうし。

109さとぴ:2007/10/31(水) 17:14:38
臓器再生、働くロボ、携帯翻訳機…30年までの技術予測
 日本では2030年までに、自分の細胞から臓器を再生することが可能になり、人手不足解消のため、ロボットが町工場で活躍。燃料電池自動車が走り回り、音声翻訳機も身につけられるほど小さくなる――。こんな将来の技術見通し「技術ロードマップ」を日本機械学会が発表した。

 予測によると、交通・物流部門では、乗用車の平均燃費が05年の1リットルあたり15・1キロから、15年には同18・5キロ・メートルまでのびるという。地球温暖化対策として、50年までに世界の車の4割が燃料電池車と電気自動車になり、残りの大部分がハイブリッド車になるとしている。

 臓器再生は栄養を供給する血管を細胞内に張り巡らせることが課題だが、工学的技術を使うことで20年以降には実現可能としている。

 同じころ、ロボットのパワーや精度が向上し、中小企業の製造現場で働くロボットも出てくるという。

 同学会は創立110周年記念行事として、昨年から、材料力学や流体工学など14部門で、ロードマップ作りに着手。まず10部門の内容をこのほど発表した。予測は、大学や企業の研究開発の目安になるという。

(2007年10月30日0時12分 読売新聞)

110さとぴ:2007/10/31(水) 17:16:41
ttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20071029it15.htm

あと20年もすれば、臓器不足は劇的に解消するというわけか。
ほんとかどうかわからないが、いずれにせよ、
技術的解決の可能性を見越して倫理学やらないとなあ。

111さとぴ:2007/11/02(金) 08:05:33
Public Health Ethics
ttp://www.oxfordjournals.org/our_journals/phe/
ジャーナルが創刊されたそうだ。

112さとぴ:2007/11/02(金) 14:15:07
ttp://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20071027AT3S2602F26102007.html
終末期の治療法、意思確認に診療報酬・厚労省方針
 厚生労働省は26日の中央社会保険医療協議会(中医協)で、患者の終末期の治療方法を文書で確認した場合に診療報酬を医療機関に支払う方針を提示した。終末期を自宅で迎えたい人や、病院での延命治療を望まない人の希望を尊重する医療へ転換を促すのが狙い。2008年度の診療報酬改定で実現を図る。

 終末期医療を巡っては、体調の急変などで患者が自分の治療方法に関する意思表明をできなくなるケースも多く、本人が望まなかった延命治療なども行われているとみられている。このため厚労省は、医師や看護師らが患者と話し合い、体調急変の場合の治療方法を事前に合意して文書化すれば、診療報酬を支払う仕組みを提案した。(07:01)

113さとぴ:2007/11/02(金) 14:20:30
> 事前指示に医療報酬の件で荒れそうですな。

たしかにもめそうですね。

ただ、これはマスコミがどう取り上げるかによる気がします。
基本的には、患者が意識不明になった場合に、家族や医療チームが
患者の考え抜きに決めるよりは、「そのときは家族・医師にまかせる」
という決定も含めて、本人の意思を確認しておくことが望ましいと
思います。

114倫理学する名無しさん:2007/11/02(金) 16:53:12
私もそう思いますが、ブログ界隈では「殺す算段だ」ということになりそうですね。

かといって無料で医者に相談にのれというのもあれですな。

「医療臨床倫理士」とかってのがもし本当に一般的になったら、
彼らは「黒の倫理士」とか「死の倫理士」とか呼ばれるのでしょうなあ。

115倫理学する名無しさん:2007/11/04(日) 18:56:03
ところで、T大医学部の「患者の権利検討会」(PRC)って、
まだ存続してるんですかね。

116倫理学する名無しさん:2007/11/04(日) 19:13:58
山陽新聞で移植医療の特集。なんか力の入れ方がすごい。
ttp://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/yureru/index.html

117倫理学する名無しさん:2007/11/05(月) 15:07:18
愛媛新聞社 特集宇和島 腎移植
これもすごい。
ttp://www.ehime-np.co.jp/rensai/zokibaibai/

118さとぴ:2007/11/15(木) 13:16:27
シンポ情報です。

ttp://www.adthree.com/jstforum/
ライフサイエンスの倫理とガバナンス

時間があれば、ステートメント案を読んでコメントしてください。

119さとぴ:2007/11/20(火) 10:54:34
感じないさんの加藤『個から始める、、、』書評
ttp://d.hatena.ne.jp/kanjinai/20071102

120さとぴ:2007/11/29(木) 14:03:14
ttp://www.med.or.jp/chiiki/kenshin/index.html
日本医師会による、来年度から始まる特定健診・特定保健指導に
ついてまとめたページ。メタボ(予備軍)の人は要チェック!

121さとぴ:2007/12/01(土) 22:22:59
ttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20071130ik01.htm
ヒトiPS細胞、作製者の意見聴取…文科省が倫理面検討へ
 京都大が世界で初めて作製に成功したさまざまな臓器や組織の細胞に変化する能力があるヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)について、文部科学省は来月7日、科学技術・学術審議会の専門委員会を開き、倫理面の問題について検討することを決めた。
 作製者の山中伸弥教授から直接意見を聞き、規制の必要性などを検討する。
 iPS細胞は、胚(はい)性幹細胞(ES細胞)のように、子宮に戻せば人間になる受精卵(胚)を使わずに、皮膚から作れるため、倫理面で課題が少ないとされる。
 ただ、理論的には、iPS細胞の利用によって、1人の人間から精子と卵子を作製できるなど新たな問題も浮上している。
(2007年11月30日14時35分 読売新聞)

122さとぴ:2007/12/01(土) 22:23:39
ttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20071201i401.htm
がん遺伝子使わず万能細胞作製、京大研究グループが成功
 人間の皮膚細胞から、さまざまな臓器・組織の細胞になる能力を秘めた「万能細胞」を作った京都大学の山中伸弥教授(幹細胞生物学)らの研究グループが、課題とされたがん遺伝子を使わずに万能細胞を作製したと発表した。
 人間とマウスで成功したという。この万能細胞が、がん化しにくいことも確認。臨床応用に向け、さらに一歩踏み出した。11月30日付の米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー(電子版)に掲載される。
 さらに、がん遺伝子を使わずに作ったマウスのiPS細胞を普通のマウスの胚(はい)に入れ、細胞が混じり合ったキメラマウスを作製。26匹すべてが生後100日たってもがんを起こさずに生き残った。一方、がん遺伝子を組み込んだiPS細胞で作ったキメラマウスは、37匹中6匹が、がんで死んだ。
 山中教授らと同時期に人間のiPS細胞を作った米ウィスコンシン大のグループも、がん遺伝子を使わずに成功しているが、使った皮膚細胞は、胎児と新生児のもの。大人の皮膚細胞を使った山中教授らの方がより臨床応用に近い。
 山中教授は「まだウイルスの安全性の問題が残っており、長期間の追跡実験が必要だ」と話している。
(2007年12月1日4時1分 読売新聞)

123さとぴ:2007/12/01(土) 22:33:40
この「ただ、理論的には、iPS細胞の利用によって、1人の人間から
精子と卵子を作製できるなど新たな問題も浮上している。」
というのはどのぐらい現実的なのかな。
そもそも、どういう作り方をするんだろう。生物学もう忘れたけど、
卵母細胞、精母細胞みたいのを作るということ?

124倫理学する名無しさん:2007/12/02(日) 13:17:53
このiPS細胞の件、先週わーっと話題になったとき、すでに
今回の論文もアクセプトされてたわけですよね。口が堅いなあと思いました。

125さとぴ:2007/12/02(日) 14:23:12
科学者の先陣争いは激しいので、機密保持の意識もわれわれとは
比較にならないぐらい強いんでしょうね。

ttp://timesonline.typepad.com/urban_dirt/2007/11/is-the-syntheti.html
Is the synthetic stem cell Japan's greatest ever invention?

話は違いますが、この記事も要チェック。

126倫理学する名無しさん:2007/12/02(日) 15:50:45
論文がpublishされるまでにマスコミに情報流したりすると
一流雑誌ではボツになるらしいです。

哲学関係ではなんか想像もつきませんね。

127倫理学する名無しさん:2007/12/04(火) 11:07:53
ttp://mainichi.jp/select/science/news/20071204ddm002040013000c.html
iPS細胞:万能細胞研究へ数億円緊急支援−−科学技術振興機構
 国の研究資金を配分する科学技術振興機構(北澤宏一理事長)は3日、あらゆる臓器や組織に分化できる万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を作ることに成功した山中伸弥・京都大教授のグループに対し、年度内に数億円の追加支援を決めた。
 成果が論文発表されてわずか2週間足らずで、一研究グループへの支援が決まるのは異例。山中教授には同機構から今年度分として約5500万円が配分されているが、同機構は「米国などの反応が非常に早く、早急に研究を進める態勢を整えないと追い抜かれる」と判断。柔軟に使える予算から追加支援を決め、年内にシンポジウムを開くほか、設備など研究環境の改善、知的財産保護などの具体的な支援策を検討する。【西川拓】
毎日新聞 2007年12月4日 東京朝刊

ELSI研究は行われるんでしょうか、、、

128さとぴ:2007/12/04(火) 16:52:32
ttp://news.bbc.co.uk/2/hi/health/5166462.stm
マウスではES細胞から直接精子を分化させるという手法が
一応成功しているそうだ。

129倫理学する名無しさん:2007/12/04(火) 20:30:07
へー

130さとぴ:2007/12/05(水) 18:27:06
今日ふと、"every cell is sacred"というフレーズを思いつきましたが、
すでに2001年に同名の論文が出ているようです。

NOT EVERY CELL IS SACRED: A REPLY TO CHARO
ttp://www.blackwell-synergy.com/doi/abs/10.1111/j.1467-8519.2006.00488.x

↑この論文が批判している論文が2001年

131さとぴ:2007/12/05(水) 18:51:23
「ES細胞、クローン胚研究も重要」 文科省が意見書
2007年12月04日19時02分
 人クローン胚から作る胚性幹細胞(ES細胞)に関する研究指針案を検討してきた文部科学省の作業部会は4日、京都大グループによる作製成功で人工多能性幹細胞(iPS細胞)への期待がにわかに高まっていることについて「iPS研究は基礎研究段階であり、ES細胞やクローン胚研究も重要」とする意見書を出す方針を決めた。7日にも親委員会に提出する。
 クローン胚ES細胞は再生医療などで拒絶反応を回避する手段として期待されてきた。同様の効果が期待される上、作製時の倫理的問題が少ないiPS細胞の登場で、研究の意義を問う声が出始めたことに反論する。
 同作業部会はまた、研究指針案について最終報告書をまとめた。昨年まとめた中間報告と基本的な内容は同じだが、体外受精の際に多精子受精などで異常胚として廃棄されることになった受精卵も研究対象に含めることが追加された。
ttp://www.asahi.com/science/update/1204/TKY200712040398.html

132さとぴ:2007/12/05(水) 18:55:44
ヒトクローン胚研究は容認、文科省作業部会が指針最終案
 文部科学省の作業部会は4日、ヒトクローン胚(はい)研究の解禁に向けた指針の最終案を策定し、さまざまな臓器や組織の細胞に変化する能力を秘めた、胚性幹細胞(ES細胞)の作製に必要なヒトクローン胚の研究は容認できるとする見解をまとめた。
 クローン胚は拒絶反応のない究極の再生医療の実現に役立つとされるが、卵子の確保やクローン人間誕生の恐れなど、多くの倫理問題を抱える。
 一方、京都大の山中伸弥教授らが開発した、「ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)」は、ES細胞と同じような能力を持っているが、人間の皮膚から作製でき、倫理的な問題が少ない。このため、作業部会が、クローン胚研究の必要性をどう判断するかが注目されていた。
 この日の作業部会は、iPS細胞についてがん化の危険性などの問題点が指摘され、再生医療の実現には、研究の選択肢を広く残しておく必要があると判断した。総合科学技術会議が今後了承すれば、研究が可能になる。
(2007年12月4日20時54分 読売新聞)
ttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20071204i312.htm

それにしても技術革新というのはすごい。今起きてるのは、産業革命
で言えばワットが蒸気機関を発明したとか、そういう感じだろうか。

133さとぴ:2007/12/07(金) 09:30:44
万能細胞を使い貧血マウス治療 米国チーム
12月7日8時3分配信 産経新聞
 京都大の山中伸弥教授らが開発した皮膚細胞から作る万能細胞(iPS細胞)を使って、貧血のモデルマウスの症状を改善する実験に、米ホワイトヘッド研究所などの研究チームが成功し、米科学誌「サイエンス」(電子版)に6日、発表した。京大チームが先陣を切ったiPS細胞の研究を海外が追い上げ、競争が激化している。
 実験に使ったiPS細胞は、山中教授らが昨年6月に発表した4つの遺伝子をマウスの皮膚遺伝子に導入する手法で作成。貧血のモデルマウスの皮膚からiPS細胞を作り、貧血の原因遺伝子を正常な遺伝子に置き換えたうえで造血幹細胞まで成長させた。これを貧血のマウスに戻した結果、症状が大幅に改善したという。
 山中教授は「病気の原因遺伝子を置き換える手法を確立したすばらしい成果。国内の多くの研究機関が加わるオールジャパン体制を早急につくらないと、米国をはじめとする海外の研究チームに太刀打ちできなくなる」と話している。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071207-00000081-san-soci

競争が激化中。

134さとぴ:2007/12/09(日) 11:51:15
ウォーノックの最近の上院での発言
ttp://www.theyworkforyou.com/lords/?gid=2007-11-19a.719.0
Baroness Warnock (Crossbench) | Hansard source
My Lords, I greatly welcome the Bill. It is timely and necessary to update the 1990 Act. Like other noble Lords, I am especially pleased that the Government have decided to keep the HFEA—whose creation was the cornerstone of the 1990 Act—in being as a separate entity, thus preserving its continuity and its authority.
It is worth remembering—as many noble Lords have remembered—the history of the Bill, and the changes that have taken place since 1978 when the first IVF baby was born. I shall not bore your Lordships with the familiar details. However, it is worth remarking that when the committee of inquiry that I had the honour to chair was set up in 1982, we were concerned primarily with IVF and other remedies for infertility. It was in that context that the question of the moral status of the early embryo in the laboratory became the centre of moral controversy. Such an entity—a live human embryo outside the human body—was wholly new to the lay public, though not to the scientists who had been working for many years to make such an embryo possible. It was because of that novelty that regulation seemed necessary at that time and has continued to seem necessary to many people. I share the view of the noble Lord, Lord Winston, that it should not be heavy-handed but, as a result of the history of the legislation, we are in a position where regulation will continue. It is futile to suggest that we now go back and have no regulation, nor would I advocate that.

135さとぴ:2007/12/09(日) 11:51:56
続き
The centre of our report was the regulation of remedies for infertility, but we ventured to put in a single chapter listing the possible future uses of the new embryology in the wider context of genetic disease. In those days, we had no concept of stem cell research. In the more or less six years that passed between the publication of the report and the passage of what became the 1990 Act, the emphasis shifted considerably, and during the passage of the Bill in your Lordships' House many of those who voted in favour of it did so on account of the wider applications of the benefits. Although they are perhaps more distant now than seemed probable then, they have so vastly increased that they constitute a positive moral imperative upon government to allow research to continue, to be properly funded and to be regulated with not too heavy a touch. The passionate commitment to the research shown by the noble Lord, Lord Walton, did a lot to change the minds of many Members of Parliament at that time.

136さとぴ:2007/12/09(日) 11:52:29
さらに続き
It is often remarked that since 1990 there have been huge changes not only in knowledge and technology but in social and moral attitudes among people at large. The passage of the Human Rights Act may be taken as symbolic of those changes. There has certainly been a change in the readiness of society and government to countenance a variety of different forms of family, including same-sex partnerships. It seems consistent with such attitudes to remove from the Bill the requirement that, for assisted conception to be offered, account must be taken of the need of the child for a father. However, this is already highly controversial. It is a clause that is capable of being interpreted as discriminatory, and with that I have a certain, rather mild, sympathy. However, judging by the huge piles of correspondence that I, like other noble Lords, have received, it has been taken to be a statement that the old forms of family are no longer necessary and, particularly, that men have no use in the procreation of children. That does not seem the intention of the Government, but if that is how it is widely interpreted it ought to stay in the Bill, partly because it has always been a pretty ineffective bit of legislation. That and the reference to the welfare of the child seemed pretty wishy-washy in 1990 and still do now, and I doubt whether that consideration has ever caused a change in a decision on whether to offer in vitro fertilisation. On the committee, we used to spend many happy hours inventing cases where we would think it wrong to allow a couple who wanted IVF to have it—known child abusers or people who were more interested in their own careers for whom the child would be an accessory—so we put the stuff about the welfare of the child in the report. It has done no harm. I do not think the bit about the need for a father has done any harm either, but I very much doubt it has made any difference. Therefore, I would be quite happy to see it still there.

137さとぴ:2007/12/09(日) 11:53:00
さらに続き
At the centre of the moral thinking behind the 1990 Act was a broad utilitarianism. Changes may have come about, and we may all be much more rights-oriented than we were before the passage of the then Human Rights Bill, but in that moral thinking there was very little consideration of human rights. It was much more a broad utilitarian consideration, and I must say a few words in favour of utilitarianism as the right reverend Prelate the Bishop of St Albans spoke rather slightingly about it. As legislators, parliamentarians have to be utilitarian in the broadest possible sense. They have to consider the consequences of any legislation they propose and carry through and, in considering the consequences, they have to weigh up the harms that may be done to society as a whole against the benefits to society as a whole. It is a morality that gives thought to the common good in so far as it can be ascertained. That is an important principle. On the committee, we thought that utilitarianism in this broad sense was the philosophy that must lie behind any legislation—weighing up harms against benefits, which in the sphere of animal experimentation is rather misleadingly called cost-benefit analysis.

138さとぴ:2007/12/09(日) 11:53:53
最後
The fact that there was no emphasis on human rights—there is none in the Bill—is one reason why it would be so deplorable to confuse the issues before your Lordships' House if an amendment concerned with abortion policy were tabled. Although it is true that the Abortion Act and the Bill are concerned, in different ways, with the status of the embryo, in the case of abortion the question of rights seems inevitably about to arise. Some of your Lordships will remember that in 1990 the noble and learned Lord, Lord Mackay of Clashfern, reminded the House that we were in danger of losing the Bill altogether because of the amendment referring to abortion that was tabled at a very late stage.
At this stage, I must in justice call attention to the enormous part that the noble and learned Lord, Lord Mackay of Clashfern, played in getting the 1990 Bill through this House and on to the statute book. When I was in Cambridge teaching about this issue, all I used to do was read aloud the speech that he made from the Woolsack when he was putting the issues before the House in the clearest possible way. Ever since, I have had the greatest admiration for that bit of parliamentary procedure.
We must resist any attempt to foul the waters now with talking about the Abortion Act, even though we may passionately feel that it needs to be revised. We must, in fact, continue to do as we did in 1990, with our admirable philosophical practice of distinguishing things that differ.

139さとぴ:2007/12/12(水) 12:03:34
生体移植のドナー制限 民主・社民が法改正案

2007年12月10日

 民主、社民両党の議員は、生体移植のドナー(臓器提供者)
の範囲を配偶者や親子などに制限する臓器移植法の改正案を
まとめた。11日、衆院に提出する。国会に議員提案される
臓器移植法の改正案は3本目。

 提出するのは、金田誠一議員(民主)、阿部知子議員(社民)ら。
改正案は、生体移植のドナーの範囲を配偶者と2親等以内の血縁者
に限り、ドナーが臓器提供の意思を書面で表示することを求めている。

 脳死を一律に人の死とせず移植時に限ることや、臓器提供の意思
を表示できる年齢を15歳以上とする点などは、現行法の規定を
維持した。

ttp://www.asahi.com/health/news/TKY200712100239.html

140さとぴ:2007/12/12(水) 12:06:00
生体移植の規制強化へ、民主・社民の有志議員が改正案提出
 民主・社民両党の有志議員は11日、生体移植の規制を強化する
臓器移植法改正案を衆議院に提出した。

 昨年3月に自民・公明の有志が提出した改正2法案への対案。

 民主・社民案では、生体移植の臓器提供者を親子、兄弟など
2親等以内の血族と配偶者に限定、医療機関に倫理委員会の設置を義務付ける。

 与党の2案は、脳死移植で本人の意思が不明でも家族の同意で
臓器提供が可能になる「家族同意案」と、提供可能年齢を現在の
15歳以上から12歳以上に引き下げる「年齢緩和案」。
民主・社民案はどちらも認めていない。

(2007年12月11日23時28分 読売新聞)
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071211ic24.htm

141さとぴ:2007/12/12(水) 12:06:37
基本的には厳しくするだけですか。

142倫理学する名無しさん:2007/12/23(日) 13:15:43
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071223-00000012-mai-soci
<富山呼吸器外し>終末期医療 議論のきっかけに
12月23日2時34分配信 毎日新聞
 富山県射水(いみず)市の射水市民病院で人工呼吸器を外された末期患者7人が死亡した問題で、呼吸器外しの際の7人の容体が明らかになったが、この問題の発覚は、終末期医療の延命治療中止について是非を議論する大きなきっかけになった。それまで、治療の継続・中止の明確な指針がなく、現在、その方向性を示そうとする動きが活発化している。
 千葉県救急医療センター(千葉市)は10月、06年10月からの半年間に、末期状態の患者5人の呼吸器を外すなど延命を中止していたと発表した。刑事責任が問われる可能性もあったが、センターは、家族の同意や複数医師の合議など、中止に関する原則を内規として明文化しており「5人のケースでは内規は守られていた。救急医療の現場からの問題提起として発表した」と説明する。
 厚生労働省は5月、終末期の治療中止について、治療方針を決める手続きに関する指針を公表。治療の開始・不開始(見送り)や、中止を決める際は複数の職種による「医療・ケアチーム」が慎重に判断するとし、患者の意思が確認できる場合は十分に協議して合意内容を文書で残すことを定めた。日本救急医学会も10月、救急医療を対象にした指針を決めた。
 射水市民病院の場合、それらの指針に照らすと、医師が独断で判断するなど明らかに逸脱している面がある。しかし、最近の医学界や医療現場の新たな動きに加え、旭川地検と和歌山地検が呼吸器外しで相次いで立件を見送ったように、終末期患者の死と呼吸器外しとの因果関係を立証することは極めて難しい。それだけに、今回の鑑定結果の意味は極めて大きい。

143倫理学する名無しさん:2007/12/23(日) 13:18:24
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071223-00000007-mai-soci
<富山呼吸器外し>「6人余命24時間内」殺人立件困難か
12月23日2時30分配信 毎日新聞
 富山県射水(いみず)市の射水市民病院(麻野井英次院長)で人工呼吸器を外された末期患者7人が死亡した問題で、呼吸器外しの際の患者の容体が明らかになった。県警が複数の専門医に鑑定を依頼していた。6人は呼吸器を外さなくても余命が24時間以内で、残る1人は数日間は生存した可能性はあるものの回復不能の状態だった。呼吸器外しと死亡との因果関係の立証は難しいとの見方があるうえ、全員の遺族に処罰感情がないことなどから、鑑定結果は捜査当局の判断に大きな影響を与えそうだ。
 県警は、元外科部長の伊藤雅之医師(52)のほか、呼吸器外しにかかわったとされるもう一人の医師についても殺人容疑で捜査を続けており、立件の可否は最終的に検察が判断する。
 調べでは、7人は男性4人、女性3人で50〜90歳代の県内在住者。鑑定では、呼吸器を外さなくても余命2、3時間の患者が3人、12〜24時間が3人だった。残る1人は、呼吸器を装着したままなら数日間は生存した可能性があったが、回復不能の状態で遺族に処罰感情はないという。
 患者や家族から呼吸器を外す承諾を得ていたケースは少なくとも2件以上認められたが、意思が確認できないケースも数件あった。伊藤医師の指示で、同僚医師が外したケースが1件あった。
 伊藤医師は毎日新聞の取材に、7人中6人について関与を認めたうえで▽50歳代の女性は生前に本人から延命治療を望まない意思を確認した▽別の2人は延命拒否の意思が家族の話などから推定できた▽すべての患者は回復不能の脳死状態だった−−などと話し、「犯罪ではない」との認識を示している。伊藤医師は現在、別の病院に勤務している。
 ある捜査当局幹部は「呼吸器を外さなくても余命がほとんどない患者の場合、現実的には死との因果関係を問いにくい」と語っている。
 呼吸器外しを巡ってはこれまで、北海道立羽幌病院と和歌山県立医大付属病院紀北分院の医師が殺人容疑で書類送検されたが、いずれも容疑不十分で不起訴になっている。
 ▽射水市民病院の呼吸器外し問題 05年10月、伊藤雅之医師が昏睡(こんすい)状態で搬送された男性患者の呼吸器を外そうとしているのを知った看護師長が、院長に報告して発覚。病院の内部調査で00〜05年に死亡した7人のカルテに「ファミリーの希望」などの記載があり、呼吸器が外されていたことが分かった。

144倫理学する名無しさん:2007/12/23(日) 13:19:29
ttp://mainichi.jp/area/toyama/news/20071129ddlk16040644000c.html?inb=yt
射水の呼吸器外し:大阪の市民団体が人権救済申し立て /富山
 富山県の射水市民病院で末期患者7人の人工呼吸器が取り外され死亡した問題で、大阪市の市民団体「『脳死』・臓器移植による人権侵害監視委員会・大阪」(岡本隆吉代表世話人)のメンバーら42人が26日、県弁護士会に人権救済を申し立てた。患者2人について、同病院(麻野井英次院長)と伊藤雅之元外科部長は、脳死でないのに「脳死状態で回復はない」と家族に説明し同意をとりつけ、人工呼吸器を外し死亡させたなどとして、調査などを求めている。
 患者2人は、80代女性(05年10月死去)と70代男性(00年死去)。
 岡本代表世話人と冠木克彦弁護士ら4人が県庁で記者会見し「医師に死なせる裁量権はない。裁量による延命中止が許されるなら、医療費抑制の観点から患者の命が縮められ、弱者切り捨てがまん延する」と危ぐした。
 県弁護士会は、人権擁護委員会(委員長=水谷敏彦弁護士)が調査が必要と判断した場合、人権侵害に当たるかどうかを調べる。侵害があれば勧告や警告を出す。【上野宏人】
毎日新聞 2007年11月29日

145さとぴ:2007/12/23(日) 13:23:44
立件されなくても、Chilling Effectは十分。

治療中止については行政がもっと踏み込んでほしいところだが、
当分はどうしようもないんですかね。

大阪の市民団体は、患者が治療中止を求めている場合については
どう考えてるんだろう?弱者切り捨ても問題だが、
意に反した治療継続というのも人権問題ではないんだろうか。

146倫理学する名無しさん:2007/12/23(日) 15:41:31
長期脳死患者の延命中止
06年3月、秋田の病院

 頭のけがが原因で約半年間「長期脳死」の状態だった40代の女性患者について、秋田赤十字病院(秋田市、宮下正弘院長)が2006年3月、病院の倫理委員会の承認を得て人工呼吸器を含む延命治療を中止していたことが22日、分かった。中止を希望した家族も立ち会い、女性は間もなく亡くなった。

 病院側は「臨床的脳死判定をし、院内全体で議論した結果」としており、日本救急医学会が今年10月にまとめた終末期医療に関する指針にも合致する対応だが、脳死後も長期間心停止にならず「死期が差し迫ったとはいえない」(同病院)状態での中止は極めて異例。

 呼吸器外しのように患者の死に直結する中止行為をめぐっては「生命の切り捨て」との批判もあり、議論を呼びそうだ。
 病院によると、女性は05年9月に転落事故による頭部外傷で入院、集中治療を受けたが血圧が下がり瞳孔も散大。脳死移植時の法的脳死判定とほぼ同じ基準で行われる臨床的脳死判定で脳死とされた。(共同通信)

ttp://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007122300016&genre=C4&area=Z10

147倫理学する名無しさん:2007/12/23(日) 19:21:21
読み直すと、「臨床的脳死判定」ってのがあやしいですね。なんだろ、これ。

・・・はあ、自発的呼吸の停止の確認をぬいてるのが「臨床的」なわけか。なるほど。

148倫理学する名無しさん:2007/12/23(日) 19:26:13
ttp://www.jotnw.or.jp/studying/manual-brain.html


他は

(1)深昏睡
(2)瞳孔拡散
(3)脳幹反射の消失
(4)平坦脳波

いまだにこれだとなんかあやしいと思うひとがいてもしょうがないなあ。
CTやfMRIとかそういう技術があるのに昔の基準で判定しようとしているのが
アレなんじゃないかな。まあ「臨床的」にはあんまりアレだってのが
医者の実感なんだろう。うーんうーん。

149倫理学する名無しさん:2007/12/25(火) 00:07:33
ttp://www.ama-assn.org/amednews/site/facts07.htm

Our most intriguing medical facts of 2007

At American Medical News we encounter a number of fascinating pieces of information every week.
Here is a look back at the year just past, as reflected in our own selection of the most interesting or noteworthy fact from each issue.

150倫理学する名無しさん:2007/12/25(火) 00:12:15
60% to 70% of patients do not read or understand informed-consent documents.
ttp://www.ama-assn.org/amednews/2007/11/19/prsc1119.htm

10 states still have eugenic sterilization laws.
ttp://www.ama-assn.org/amednews/2007/07/09/prsa0709.htm

とか。

151倫理学する名無しさん:2008/01/12(土) 12:28:43
日本学術会議主催の公開講演会「生殖補助医療のいまー社会的合意を求めてー」が下記の通り開催されます。詳しくは日本学術会議公式サイトの資料(PDF)をご覧ください。

日時:平成20年1月31日(木)13:00〜18:00
場所:日本学術会議講堂
ttp://wwwsoc.nii.ac.jp/jab2/blog/2008/01/post_20.html

152倫理学する名無しさん:2008/01/22(火) 13:09:15
代理出産「依頼者も罰則」 学術会議報告案
2008年01月18日

 日本学術会議の「生殖補助医療の在り方検討委員会」(鴨下重彦委員長)は18日、代理出産を原則禁止したうえで、営利目的で行った場合、依頼者や実施した医師、仲介者に刑罰を科す法律をつくるべきだとする報告書案をまとめ、公表した。ただし、研究などで例外的に代理出産を認めることも検討課題として残した。

 委員会は、政府の依頼を受けて設置された。報告書案に対し、委員の中には異論もあり、3月末の最終報告まで議論を続ける。

 代理出産をめぐっては、日本産科婦人科学会が指針で禁止している。しかし、法律はなく、長野県内のクリニックで50代後半の女性が娘夫婦の子を代理出産したケースや、海外で依頼する例が明らかになっていた。

 タレントの向井亜紀さんと元プロレスラーの高田延彦さん夫妻が米国の女性に代理出産を依頼し、双子が生まれたが、東京都品川区が出生届を受理せず、訴訟になった。最高裁は昨年3月、民法上、夫婦との親子関係は認められないとの判決を出す一方、法整備の必要性を指摘していた。

 18日にあった委員会では、「遺伝的なつながりがない子宮の中で育つ子どもへの影響はどうなのか」「第三者の体を生殖の手段として使っていいか」など、解禁に慎重論が多く、原則禁止の方向でまとまった。

 さらに、学会の指針や国の行政指針では強制力がないことから、法整備の必要性を強調。営利目的での実施には、「依頼者のほか、あっせん仲介業者、妊娠に携わった医師を処罰の対象にすべきだ」との意見が大勢を占めた。日本人が、国外で実施するケースについても「処罰することになろう」としている。

 一方で、医師に罰則を科すことに、委員から「国民の意識調査で、半数が認めている行為を罰していいものか」と疑問の声もあった。

 また、子宮がない場合など、代理出産でしか血縁のある子を持てない女性もいる。「『産む権利』を、国として禁止していいのか」などの意見もある。将来、国の管理下で行う臨床研究のような形で例外的に実施し得るのかどうかなどを、今後の課題とした。

 委員会は3月末まで審議を継続し、国に最終報告する予定だ。法整備に向けた議論はその後、国会にゆだねられることになる。委員会のメンバーには「自分たちは考え方を示した。これからは国会が決めなければ、今回の報告も全く意味はなくなる」という声が多い。

 ただ、03年に厚生労働省の審議会が代理出産禁止の方針を打ち出した時は、国会で「一律に禁止していいものか」との異論が出て議論が進まず、うやむやになった経緯がある。

 今回も、与党議員の中には「個人の価値観で意見が分かれる事案で、法制化は容易ではない」「ねじれ国会で、どこまで議論にのぼるのか」の指摘もあり、法整備への道のりは不透明だ。
ttp://www.asahi.com/health/news/TKY200801180375.html

153さとぴ:2008/01/22(火) 13:12:38
「臨床研究」って、本気で言ってるのかな。子供が成人するまで
20年間追跡調査するとか?

154倫理学する名無しさん:2008/01/22(火) 23:58:09
小耳にはさんだ話では、どうやらこの新聞記事は、報告書の一部しか
反映していないようだ。報告書自体は両論併記になる模様。

155倫理学する名無しさん:2008/01/23(水) 13:25:05
ヒトクローン胚:解禁に向け報告−−文科省専門委
 再生医療のためのヒトクローン胚(はい)研究について文部科学省の専門委員会は22日、研究の解禁に向けた指針の基となる報告書をまとめた。

 山中伸弥・京都大教授らが再生医療への応用が期待される万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」をヒトの皮膚から作ることに成功しているが、報告書は「iPS細胞は基礎研究の段階で、ヒトクローン胚研究には科学的合理性がある」とした。

 同省は年内にも指針案を作成する。政府の総合科学技術会議の承認を得られれば、指針に従ったヒトクローン胚研究が解禁される。

 クローン胚は、卵子や受精卵の核を取り除き、皮膚など体細胞の核を入れて作る。

 報告書は入手先を、手術で摘出した卵巣や不妊治療で余った卵子、不妊治療でできた染色体異常の受精卵(3前核胚)に限定し、提供は無償とした。

 研究の実施機関は、ヒトの胚性幹細胞(ES細胞)の作成やマウスなど動物のクローン胚を作成した経験を持つことなどを求めた。

 文科省の指針はヒトES細胞を扱う実験室は専用でなければならないと定めているが、専門委は同日、iPS細胞との比較研究に限り実験室を共有することを認める方針を決めた。【須田桃子】

毎日新聞 2008年1月23日 東京朝刊
ttp://mainichi.jp/select/science/archive/news/2008/01/23/20080123ddm012040167000c.html

156倫理学する名無しさん:2008/01/24(木) 11:29:26
トロリー問題
ttp://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02734_04

157倫理学する名無しさん:2008/01/24(木) 23:05:42
ttp://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/kaisai/08012311.htm

ライフサイエンス委員会(第43回)の開催について

1.日時
平成20年1月30日(水曜日)10時〜12時

2.場所
文部科学省 3階1特別会議室

3.議題
平成18年度終了事業の事後評価について
(ナショナルバイオリソースプロジェクト)
平成20年度予算案について
iPS細胞研究等の加速に向けた取組
脳科学研究に関する動向について
その他
ライフサイエンス委員会の今後のスケジュール 等
4.一般傍聴者の受付
傍聴を希望される方は、1月28日(月曜日)17時までに、下記まで氏名、所属、連絡先をご連絡ください。
席に限りがありますので、傍聴希望者が多数の場合には、締切が早まる場合がございますのでご注意ください。また、その際には先着順とさせていただきます。

158倫理学する名無しさん:2008/01/28(月) 12:34:21
終末期医療:延命治療の希望で意識調査実施へ 厚労省
 厚生労働省の「終末期医療に関する調査等検討会」(座長、町野朔・上智大教授)の初会合が24日開かれ、延命治療を希望するかなどについて、一般と医療関係者双方を対象に意識調査を年度内に実施することを決めた。結果を基に、終末期医療の質の向上へ向けた報告書をまとめる。

 調査は約1万5000人を対象に実施。▽意思表示できなくなった時に誰に判断してもらいたいか▽治る見込みがないとき、どこで過ごしたいか−−などを聞く。医療関係者には終末期の定義や延命治療中止等に関する一律な基準が必要かどうかについても尋ねるという。【大場あい】

毎日新聞 2008年1月24日 19時30分
ttp://mainichi.jp/select/science/news/20080125k0000m040086000c.html

159倫理学する名無しさん:2008/01/29(火) 13:52:29
ttp://www.asahi.com/national/update/0128/TKY200801280439.html
iPS細胞で生殖細胞禁止 文科省方針 再検討の余地も
2008年01月29日06時08分

 京都大が作製した万能細胞(iPS細胞)から精子や卵子などの生殖細胞を作る研究は当面禁止する方針を文部科学省が固めた。iPS細胞研究が加速する中、倫理問題をはらむ研究には早期に歯止めをかける必要があると判断した。1日に開く科学技術・学術審議会の生命倫理・安全部会で正式決定する見込みだ。

 iPS細胞や胚(はい)性幹細胞(ES細胞)から展開が考えられる生殖系の研究には(1)精子や卵子を作る(2)作った精子や卵子を受精させる(3)受精させた胚を子宮などに戻す、などの段階がある。研究が先行していたES細胞では、現在(1)からすべて禁止している。

 文科省は、iPS細胞はES細胞のように受精卵を壊すことはないが、当面はES細胞と対応をそろえるのが妥当と判断した。

 ただ、ES細胞では、「精子や卵子を作って受精させることや、受精能力があるかどうかを調べることまでは認めてもいいのではないか」との「一部解禁」が論議されている。結論が出れば、iPS細胞の規制も見直すことになる。

 iPS細胞からの生殖細胞作製については、一人の体細胞から精子と卵子を作れば事実上のクローン人間ができる可能性があるとして、倫理的な規制を求める声がある一方、不妊症の原因解明などにつながるとして期待も寄せられている。

160倫理学する名無しさん:2008/02/09(土) 23:17:18
Boosting your brainpower: ethical aspects of cognitive enhancements
A discussion paper from the British Medical Association
ttp://www.bma.org.uk/ap.nsf/AttachmentsByTitle/PDFCognitiveEnhancement2007/$FILE/Boosting_brainpower.pdf

大部で読む気にならない、、、

161さとぴ:2008/02/10(日) 17:08:20
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080210-00000005-mai-soci
<終末期医療>「リビング・ウイル」に診療報酬…厚労省方針
2月10日2時31分配信 毎日新聞


 厚生労働省は、75歳以上で「終末期」の患者が医師らと相談し、延命治療の有無などの希望を文書などで示す「リビング・ウイル(生前の意思表示)」を作成すると、病院などに診療報酬が支払われる制度を導入する方針を決め、08年度診療報酬改定案に盛り込んだ。患者本人の希望に沿った終末期医療を実現するのが目的という。専門家らからは、意思表示や治療中止の強制につながるなど、批判の声が上がっている。

 制度は、75歳以上の患者が、治癒の見込めない終末期と診断された場合が対象になる。医師や歯科医師、看護師などが病状や予後などを説明。患者と医療者双方が終末期と納得した上で、▽生活支援のあり方▽急変時に延命治療を希望するか▽急変時に搬送してほしい医療機関−−などを決め、文書や映像などで記録する。

 診療報酬点数は示されていないが、13日の中央社会保険医療協議会で決まる見通し。話し合っても方針が決まらなければ算定の対象にならない。

 意思決定の方法は厚労省の終末期医療の指針などを参考にする。だが、指針は複数の医療従事者で判断することなどを示すだけで、「余命何カ月」など終末期の具体的な定義は示していない。

 日本尊厳死協会の荒川迪生副理事長は「終末期に関しては法的、制度的にも議論が不十分で時期尚早だ。作成が強制される雰囲気になっても困る。延命治療の定義が明確でないため、文書があっても急変時に医療者側が混乱するか、ただの紙切れに終わる恐れもある」と指摘する。

 厚労省の指針作成に参加した川島孝一郎・仙台往診クリニック院長は「今の医師は病状説明だけで、その後の生活の話し合いをほとんどしないため、患者は情報不足のまま決定せざるを得ない。意思は変わる可能性があるのに、一度の説明で文書化したものが治療中止の金科玉条として使われる危険もある」と批判する。【大場あい】

 ◇リビング・ウイル

 死期が迫ったときの治療方針などについて、事前に本人の意思を書面で示したもの。日本尊厳死協会は「尊厳死の宣言書」と訳し、「いたずらに死を引き延ばすための延命措置」などを拒否する独自の書面を作成している。03年の厚生労働省の意識調査では、リビング・ウイルの考え方に賛成する人は一般国民の約6割。同協会によると、米国では約3割の人が所持しているという。

162きびしー:2008/02/12(火) 17:18:43
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080212-00000002-san-soci
腎移植患者らに衝撃 宇和島徳洲会、保険指定取り消しへ
2月12日16時26分配信 産経新聞


 ■地域医療混乱、大半転院も

 宇和島徳洲会病院の保険医療機関指定の取り消しが決定的になった診療報酬の不正請求問題。取り消しになれば、3割負担の医療費が原則全額、患者側の自己負担になる。入院患者らの大半は転院せざるを得ない状況に陥り、地域医療の混乱は必至。さらに腎移植の専門家の万波誠医師の保険医登録の取り消しも、万波医師に頼り切っている患者らが多いだけに衝撃が大きい。

 同病院は泌尿器科や内科、外科など9の診療科があり、病床数は300。現在、入院患者は約200人、外来患者は1日平均約140人。この地域で200人もの入院患者の受け入れを模索するのは極めて難しく、通常の外来診療でも、かかりつけの医師の変更を余儀なくされる患者も多く出てきそうだ。

 患者が医療費の全額負担に耐えられない場合、健保組合などに自己負担(3割)以外の医療費を請求できる制度が存在するが、これが適用されるのは「やむ得ない場合に限り」との条件が付いており、患者全員に適用される可能性は極めて低いという。

 同病院の患者の約3割は泌尿器科を受診しており、患者らは不安を隠さない。

 腎不全の妻(51)を救うため平成12年、万波医師の執刀でみずからの腎臓を提供した松山市の会社員、井手広幸さん(50)は「今の平穏な暮らしがあるのは先生のおかげ。これからだれを頼れというのか」。

 日本移植学会などが病腎移植を批判するなか、この移植への理解を求め井手さんが立ち上げたブログには、これまでに13万件を超すアクセスがあるという。井手さんは「不正なことはたださなくてはいけないが、国は『移植の機会を増やしてほしい』という患者の願いに耳を傾けてくれないのか」と憤りを隠さない。

 万波医師を支援するため、18年11月に結成された「移植への理解を求める会」(松山市)の向田陽二代表(50)も「病院や万波先生たちへの処分には患者の生死がかかっている。患者の視点で地域医療や移植医療の全体を考えるのが行政の役割ではないか」と訴えた。

163さとぴ:2008/02/18(月) 21:31:46
日本学術会議
終末期医療のあり方について
ttp://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-t51-2.pdf

164さとぴ:2008/02/18(月) 21:32:42
ttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080215-OYT1T00600.htm
家族の要請で延命中止、日本学術会議が終末期医療に提言
 病気の悪化で死を免れなくなった患者に対する医療のあり方を検討していた、日本学術会議の「臨床医学委員会終末期医療分科会」(委員長=垣添忠生・国立がんセンター名誉総長)は15日、報告書を公表した。

 学術会議は1994年の「死と医療特別委員会報告」で「患者の意思が不明な時は、延命治療の中止は認めるべきではない」としていたが、今回、昨年5月に国が示した「終末期医療に関する指針」を追認するかたちで、家族による患者の意思の推定を認めた。

 報告書では、患者の意思が確認できないまま、家族から延命治療の中止を求められた際の対応について、詳しく記述。▽家族全員の意思が一致しているか▽中止を求める理由は何か――などを、様々な職種で構成する医療チームが繰り返し確認、記録すべきだとした。

 家族の求めを受け入れる判断は医療側に任せたが、「客観的な判断も望まれる」として、医療機関に、終末期医療に対応する制度や倫理委員会などの機関の常設を求めた。

 過去に各地で起きた「安楽死・尊厳死事件」にも触れ、「激しい痛みや苦痛を取り除く緩和医療が十分に浸透していないことが、事件の重要な背景の一つ」と指摘、緩和医療の充実が事件の突発をなくす早道とした。専門外の医師も、緩和医療を学ぶべきだと提言している。

(2008年2月15日22時11分 読売新聞)

165さとぴ:2008/02/18(月) 21:33:18
ttp://mainichi.jp/select/science/archive/news/2008/02/16/20080216ddm003040115000c.html
終末期医療:延命中止、本人の意思「推定」でも 学術会議が報告書
 日本学術会議の終末期医療分科会(垣添忠生委員長)は15日、がんなどの終末期において、患者本人の意思がわからない場合、家族による患者の意思の推定に基づき治療中止も選択できるなどとする報告書を公表した。

 今回の報告は尊厳死を容認した94年の報告とほぼ同じだが、それ以降も終末期医療をめぐる問題が相次ぎ、厚生労働省などが指針を公表したことを受け改めて作成された。

 報告は、がんなどで余命6カ月以内と予測される患者が対象。リビング・ウイル(生前の意思表示)も含め、患者本人の意思が確認できる場合、緩和医療が十分に提供されていても、本人が延命治療を拒否すれば中止する。

 本人意思が確認できない場合、94年報告では近親者の「証言」に限ったが、今回は家族による「推定」も認めた。治療方針決定の手続きとして▽家族意思の繰り返しの確認▽治療中止を求める場合の理由の確認▽多職種による医療チームの判断▽記録の保持−−などを求めている。治療中止の対象は94年報告を踏襲し、人工呼吸器、栄養補給などとした。

 垣添委員長は「遠回りに見えても、治療中止の条件作りより、緩和医療の質の向上、格差是正を進めることが本来の姿だ」と強調した。【大場あい】

毎日新聞 2008年2月16日 東京朝刊

166倫理学する名無しさん:2008/03/03(月) 10:27:21
終末期医療:日医の倫理懇が指針
 日本医師会の生命倫理懇談会(座長、高久史麿・自治医大学長)は28日、終末期医療の指針を公表した。家族による推定も含めた患者の意思に基づき、複数職種によるチームが治療中止を判断するなど、厚生労働省、日本学術会議終末期医療分科会の報告などとほぼ同じ内容。指針に基づいた手続きを取れば医療者の責任が問われない体制の整備も求めた。

 終末期の病状や時期を明記せず「複数職種による医療・ケアチームが決定」とした。治療中止対象には言及しなかった。【大場あい】

毎日新聞 2008年2月29日 東京朝刊
ttp://mainichi.jp/select/science/archive/news/2008/02/29/20080229ddm002040015000c.html

第X次生命倫理懇談会答申「終末期医療に関するガイドラインについて」
ttp://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20080227_1.pdf

167さとぴ:2008/03/04(火) 13:27:41
Should Americans be allowed to buy and sell transplant organs?
ttp://womensbioethics.blogspot.com/2008/03/should-americans-be-allowed-to-buy-and.html
リバタリアンのカトー・インスティテュートがシンポジウムを開いた
そうだ。

168倫理学する名無しさん:2008/03/08(土) 11:06:47
予後・合併症…患者に通じない736語、国語研が言い換え例
3月6日14時32分配信 読売新聞


 「予後」や「病理」といった医師が使う専門用語について、国立国語研究所が全国の医師を対象に調査した結果、患者に意味が伝わらなかった言葉が、736語に上ることがわかった。

 同研究所は来年春をめどに、医療用語をわかりやすく言い換える例などを示した「病院の言葉の手引」(仮称)を作成する。

 日本語の調査研究をしている同研究所が、ある特定の分野の専門用語についての用語集を作るのは初めて。同研究所の杉戸清樹所長は「医師の説明を理解できず、不安を感じながら治療を受けている患者は多いことがわかった。医師と患者さんの橋渡しをしたい」と話している。

 調査は昨年11月、全国の医師約2000人に、患者に理解してもらうことが難しいと感じた言葉や、言葉が通じずに困った具体的な経験などを尋ね、364人から回答があった。

 このうち最も多くの医師が誤解された言葉として挙げたのが「予後」。一般的には、病後の経過や病気のたどる経過についての医学的な見通しを指す言葉だが、がん診療の際には「余命」の意味で使うことが多い。これは医師側の言葉遣いが日本語として適切さを欠くケースとみられる。77人の医師が「意味が通じなかった」などと回答していた。

 「合併症」も40人が「通じない」などと答えた。多くの医師は、「手術後に最大限努力しても起こってしまう可能性のある副作用の一部」などと言い換えているとしたが、「いくら説明しても『医療ミス』のことだと間違われる」といった声もあった。

 「陰性」の場合は、「『インフルエンザは陰性でした』と言うと、『やはりインフルエンザでしたか』と言われた」。本人や家族にショックを与えないよう「がん」を「悪性腫瘍(しゅよう)」と言い換えたところ、「『がんでなくてよかった』と誤解された」という回答も。
 同研究所は、言語学者や医師、看護師など約20人による「病院の言葉委員会」を設け、今年秋までに中間報告をまとめる。最終的には、医療用語50〜100語を選び、公表する。患者側にも広く公開したい考えだ。

最終更新:3月6日14時32分
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080306-00000031-yom-soci

169さとぴ:2008/03/08(土) 11:09:30
「予後」のほかに、「(医学的)適応がある」という表現や、
「増悪」(ぞうあく、悪化すること)なんていう言葉も
こっちにきて初めて知った。某院生も最近「増悪」を
「ぞうお」と発音していた、、、

170倫理学する名無しさん:2008/03/08(土) 11:10:22
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080308-00000064-san-soci
【視点】代理出産 世論との乖離を埋める努力を
3月8日8時2分配信 産経新聞


 日本学術会議がまとめた最終報告書案は厚生労働相らの依頼でまとめられたもので、厚労省幹部は「行政としての議論は尽くされた」としている。

 しかし、厚労省が昨年行った意識調査では50・6%の人が、不妊治療で代理出産しか選択肢がない場合は「利用したい」と答えている。そこからは、今回の報告書案の内容と、世論との乖離が浮かび上がる。

 今回の論議が起こるきっかけとなったタレント、向井亜紀さんの代理出産公表は、身体的理由から妊娠をあきらめていた夫婦に希望を与えた。代理出産のニーズや認識は拡大の一途で、これまでに推定100組以上の夫婦が代理出産に踏み切っている現実がある。

 報告書案では、例外的に認められる代理出産の詳細なガイドライン制定などに課題が残った。生殖医療の現場からは、議論が煮詰まらないうちに「原則禁止」の網をかけることへの危険性を指摘する声もある。費用や安全面で問題がある業者が、かえって水面下ではびこる可能性があるからだ。

 今回出された報告書案は当然、尊重されるべきだが、一方で報告書を叩き台に、医学の進歩や世論の動向も意識した論議を続けることが大切だ。とりわけ、限定的に認められる代理出産のガイドライン作りは急がれるべきだ。子供の福祉を優先したガイドラインが早期に整備されれば、子供を望む多くの夫婦が救われることになる。(鎌田剛)

最終更新:3月8日8時2分

171倫理学する名無しさん:2008/03/10(月) 22:10:21
Brain Enhancement Is Wrong, Right?
ttp://www.nytimes.com/2008/03/09/weekinreview/09carey.html?_r=1&oref=slogin

薬によるエンハンスメントはcheatingかどうか、について。

172絶倫王子:2008/03/12(水) 00:17:21
前から気になってたんですけど、医療関係者って
分泌を「ぶんぴつ」
口腔を「こうくう」
って言いますよね。なんでこんな間違いが定着し
たんでしょうか。

173倫理学する名無しさん:2008/03/13(木) 14:05:20
ぶん‐ぴつ【分泌】
腺せん細胞が特殊な代謝産物を生成・排出する機能。導管を通して体外へ排出する外分泌と血液・リンパ液中に排出する内分泌とに分ける。ぶんぴ。

こう‐くう【口腔】
コウコウの慣用読み。医学でいう。

[株式会社岩波書店 広辞苑第五版]

174倫理学する名無しさん:2008/03/19(水) 16:21:59
Alden March Bioethics Institute
MASTERS IN BIOETHICS
ttp://www.bioethics.org/education/graduate/index.php?page_id=4

PodcastでオンラインでMAが取れるそうだ。

175さとぴ:2008/03/21(金) 17:42:28
Legalizing The Right To Die
ttp://womensbioethics.blogspot.com/2008/03/legalizing-right-to-die.html

フランスの「安楽死」事件。これはしゃれにならない。

176倫理学する名無しさん:2008/04/18(金) 21:43:55
日本学術会議
「代理懐胎を中心とする生殖補助医療の課題―社会的合意に向けて―」
ttp://www.scj.go.jp/ja/info/iinkai/seishoku/index.html

いろいろ途中で情報がマスコミにリークしたりして大変だったそうな。

177なんかよくわからんがすごい:2008/04/21(月) 21:31:07
ttp://www.asahi.com/science/update/0417/TKY200804170280.html
月経血から心筋細胞 慶応大など「幹細胞源として期待」
2008年04月17日23時27分

 【ワシントン=勝田敏彦】女性の月経血には、からだのさまざまな組織に変化する可能性がある幹細胞が豊富に含まれ、条件を整えると、心臓の細胞(心筋細胞)に高い確率で変化して拍動もすることがわかった。慶応大と国立成育医療センターなどのチームが実験で示した。チームは「月経血は新しい幹細胞源として期待できる」としている。17日付の米専門誌ステムセルズ(電子版)に論文を発表する。

 チームは、女性6人に協力してもらい、月経血をガラスの容器に採取して培養。人工的に心筋梗塞(こうそく)を起こしたネズミの心臓に移植したところ、症状の改善が確認された。

 また試験管内の分化誘導実験では、月経血に含まれる細胞の20%が心筋細胞に変わって、自ら拍動を始めた。

 現在、病気の治療に幹細胞を使うときは、赤ちゃんのへその緒に含まれる臍帯血(さいたいけつ)や、骨髄から採ることが多い。しかし、さまざまな組織に変化できる有用な幹細胞が含まれる割合が低いうえ、目的の細胞に変化する割合も高くない。チームの実験では、心筋細胞に変化した骨髄細胞の割合は、0.3%だった。

 チームの三好俊一郎・慶応大講師は「月経血は医療廃棄物で、使うことに倫理的な問題はなく、採取の際に痛みもない。将来、若いころに月経血を採って冷凍保存しておき、あとで心臓病になったときに使うことなどが考えられる」と話している。

178倫理学する名無しさん:2008/04/28(月) 04:04:35
臍帯血を利用した治療ってのはかなり一般的になりつつなりますなあ。
しかし月経血てのは今回が初耳です。無知をさらすようですが、ここで言う月経血には卵細胞は入ってるんでしょうかねえ。
それにしても、月経血って「医療廃棄物」だったのか・・・・・

179倫理学する名無しさん:2008/05/03(土) 23:58:46
Public Health Ethics: First Issue is Out
ttp://phe.oxfordjournals.org/content/vol1/issue1/index.dtl

これからは公衆衛生の倫理学だっ。

180倫理学する名無しさん:2008/05/21(水) 23:45:35
The Stupidity of Dignity by Steven Pinker
ttp://www.tnr.com/story.html?id=d8731cf4-e87b-4d88-b7e7-f5059cd0bfbd

181チェック:2008/05/23(金) 21:28:35
ttp://www.bioethics.gov/reports/human_dignity/index.html

Human Dignity and Bioethics:Essays Commissioned by the President's Council on Bioethics
The President's Council on Bioethics
Washington, D.C., March 2008

182No Free Lunch:2008/05/26(月) 15:39:37
ttp://mainichi.jp/select/wadai/archive/news/2008/05/22/20080522dde041040028000c.html
接待:医師半数、製薬会社担当者から受ける−−文科省研究班のアンケ
 医師の半数が、製薬会社の医薬情報担当者(MR)から職場外で食事の接待を受けていることが、文部科学省研究班(主任研究者・尾藤誠司・国立病院機構東京医療センター臨床疫学研究室長)の医師アンケートで分かった。

 医師とMRとの関係についての実態調査は初めてといい、尾藤室長は「患者の利益に反しない適切な関係作りが必要だ」と指摘している。

 調査は今年1〜3月に実施。全国の病院・診療所で働く医師のうち内科、外科など医師数が多い7診療科の計2624人(病院管理職を除く)が対象で、1411人から回答を得た(回答率54%)。

 医師の73%はMRを「医師の生涯教育にとって必要」と考えており、週1回以上話をする医師も70%いた。

 一方で、職場外で食事を提供されたことがある医師が49・4%いた。ほとんどは月1回以下だったが、週1回以上も0・4%いた。

ボールペンなど文具の提供を受けている医師は96%に達した。

 製薬会社がスポンサーの勉強会に参加する際、交通費などを受け取ったことのある医師も49・4%いた。

 また、医師の1割は「MRからの贈り物は(その会社の薬を優先的に使うなど)自分の薬の処方の仕方に悪影響がある」と答えた。

 製薬業者の営業社員はかつてプロパーと呼ばれ、薬剤価格を医師らと決めていたが、値引き競争や接待など医師との不透明な関係が問題化。

 91年、価格決定は医薬品卸業者に任せ、プロパーは薬品に関する学術情報などを医師に伝えることが中心のMRとして職務内容が見直されていた。

 尾藤室長は「医師と製薬会社の適切な協力関係は必要だが、医師が贈り物などに影響されるようなことがあってはならない」と話している。【大場あい】

毎日新聞 2008年5月22日 東京夕刊

183倫理学する名無しさん:2008/05/26(月) 23:57:35
最新の情報によれば、イギリスではジョン・ハリスなどが、iPS細胞から
生殖細胞を分化させるのみならず、それを使ってreproductionを行うこ
とすらも認めるべきだという見解を公表した模様。
日本のジョン・ハリスとも言うべき某君の意見や如何w

184倫理学する名無しさん:2008/05/28(水) 14:11:52
あれ、知りませんでした。 >>183

安全性や実現可能性を考えると、
実践的にはまだムリぽな気がしますが、
理論的にはありうるんじゃないですか。
無精子症の人なんかを考えているんでしょうか。

185倫理学する名無しさん:2008/07/01(火) 20:00:16
英国のNHS設立、60周年だそうです。
ttp://news.bbc.co.uk/2/hi/in_depth/health/2008/nhs_at_60/default.stm

186倫理学する名無しさん:2008/07/21(月) 02:55:03
今晩レンタルDVDでI AM LEGENDってのを見たのですが、
セルDVDには得点で「衝撃の別エンディング」ってのが
あるそうです。ネットで検索してみると、どうもこっち
のほうが本筋で、なおかつ「健康の倫理学」wとも関係
するようなストーリーのようなのですね。
ネタバレになるんで詳述は避けますが、どなたか見られ
た方いらっしゃいますでしょうか。
もしいらっしゃったら、東鴨の誰かにご一報いただけれ
ば幸いです。

187さとぴ:2008/07/23(水) 22:32:40
I Am Legendは機内で見たので別エンディング知りません。>>186

「いのちの食べかた」もおもしろかったです。ベジになるきっかけ
ぐらいにはなるかも。
ttp://www.espace-sarou.co.jp/inochi/

188倫理学する名無しさん:2008/07/28(月) 15:19:54
スタジオパーク 「延命治療中止 医療現場は?」
ttp://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/200/10486.html#more

射水市民病院事件、書類送検の背景について。
見損ねたが、ここを見れば大体わかる。

川崎協同病院事件の最高裁判決って、いつ出るんだろうか。

189倫理学する名無しさん:2008/08/14(木) 11:31:02
学術の動向8月号
特集:生殖補助医療のいま─社会的合意を求めて─
ttp://www.h4.dion.ne.jp/~jssf/text/doukousp/2008-08.html

190倫理学する名無しさん:2008/08/27(水) 10:39:32
生殖医療目的でのiPS細胞使用についても考える必要あり。

ttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080826-OYT1T00554.htm

iPS細胞の倫理委員会、学会が設置へ…年内にも提言
 産婦人科医師や獣医師らで構成する日本生殖再生医学会(森崇英理事長)は、様々な細胞に変化する新型万能細胞(iPS細胞)に関する倫理委員会を設けることを決めた。

 人のiPS細胞から精子や卵子を作製する研究が認められるよう、年内にも提言をまとめる方針。

 文部科学省は今年2月、人のiPS細胞から精子や卵子を作ることを当面の間禁止することを決定した。ただ、生殖細胞研究は不妊治療などにつながる可能性があるため、現在、同省の審議会で生殖細胞の作製を認めるか議論中だ。

 同学会常務理事の鳥居隆三・滋賀医科大教授は、「国で厳しい規制が決まってしまうと、研究ができなくなる。国の結論が出る前に提言をまとめたい」と話している。

(2008年8月26日19時24分 読売新聞)

191倫理学する名無しさん:2008/08/27(水) 16:41:55
日本語ウィキペディアで、trolley problemが「トロッコ問題」と
訳されてるけど、trolleyってトロッコなの?路面電車なのでは。
トロッコで5人はひき殺せない気がする…。

192倫理学する名無しさん:2008/08/27(水) 16:42:36
ちなみにフットの元論文では、tramになってる。>>191

Phillipa Foot, The Problem of Abortion and the Doctrine of the Double Effect
ttp://www.soc.iastate.edu/class/325/doctrine.pdf

193倫理学する名無しさん:2008/08/27(水) 18:30:55

鉱山で使うトロッコっしょ。やっぱり。山じゃないと
制御不能になりにくいだろうし。

194倫理学する名無しさん:2008/08/28(木) 09:41:23
Footのは運転手が乗ってるが、スピードを落とせないという設定。

To make the parallel as close as possible it may rather be
supposed that he is the driver of a runaway tram which he can only steer from one narrow track on to
another; five men are working on one track and one man on the other; anyone on the track he enters is
bound to be killed.

195倫理学する名無しさん:2008/08/28(木) 09:58:26
あんまり関係ないけど、ヘアは
「ワシは日本軍につかまってフィリピンで鉄道建設の
仕事をしたことがあるのじゃ!本物の事故を見た人間には
わかることじゃが、いったんトロッコが暴走してしまったら
判断なんかしている時間はないのじゃ!そんな話して哲学の
問題がとけるなんて考えておったらおおまちがいじゃ。
おまえらも戦争行って鍛えてもらってこい!」
(一部うそ)
とおっしゃっておられました。

196倫理学する名無しさん:2008/08/28(木) 11:22:11
ThomsonのKilling, Letting Die, and the Trolley Problemと
The Trolley Problemではどうもトロッコをイメージしている様子。

Edward is the driver of a trolley, whose brakes have just failed.
On the track ahead of him are five people; the banks are so steep
that they will not be able to get off the track in time. The track
has a spur leading off to the right, and Edward can turn the trolley
onto it. Unfortunately there is one person on the right-hand track.
Edward can turn the trolley, killing the one; or he can refrain
from turning the trolley, killing the five. (JJ. Thomson, Rights, Restitution,
and Risk, Harvard UP, 1986, 80-1.)

197倫理学する名無しさん:2008/08/28(木) 11:24:47
Tony HopeのMedical Ethicsではtrainで、図も機関車になってる。

Greeneのウェブサイトの図は、trolleyと書いてあるがいかにも路面電車。
ttp://www.wjh.harvard.edu/~jgreene/

198倫理学する名無しさん:2008/08/28(木) 16:33:07
生命倫理訓詁学いいっすね!

199さとぴ:2008/08/29(金) 23:44:07
WHOから健康の社会的決定要因についての最終報告書が出た。
チェアはサー・マイケル・マーモット。

プレスリリース
Inequities are killing people on a "grand scale" reports WHO's Commission
ttp://www.who.int/mediacentre/news/releases/2008/pr29/en/index.html

最終報告書
ttp://www.who.int/social_determinants/final_report/en/index.html

200倫理学する名無しさん:2008/09/01(月) 10:12:47
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080901-00000902-san-soci

医療倫理 いろんな視点を 東大が集中講座
9月1日9時16分配信 産経新聞


 ■現場の人材育成
 大学や病院が治療、医学研究などの倫理的問題を検討する倫理委員会の役割は増す一方だが、問題に適切に対処できる人材は不足している。東京大大学院の生命・医療倫理教育研究センターは、現場でのリーダー養成を目指した集中講座を開催。今年も定員を上回る応募があり、医師や看護師ら約70人が参加した。
 生殖医療や遺伝子治療などの進歩で生命・医療倫理の問題が増えたことなどを背景に、倫理委を設置する施設は増加。同センターの赤林朗(あきら)教授らが300床以上の一般病院を対象に行った調査では、設置率は1996年の約24%が2002年には約58%に増加した。
 だが、委員の多くは生命倫理の専門教育は受けていないのが実情。とっさの判断を迫られる医療現場でも人材は不足している。
 こうした状況を受け、東大は5年前に同センターを設立。文部科学省も「医療倫理の人材育成をしているのはここだけ。医師や看護師は医療者の目線で考えがちだが、患者側の視点など多角的な見方を学んでほしい」と期待する。
 4日間の講座では、医療倫理学や法律の専門家が問題に対処する基本となる理論などを講義。小人数のグループに分かれた議論も行われた。
 ■講師に指摘も
 京都大医学部の倫理委員長も経験した赤林教授は「患者の生活の質(QOL)を考える際、誰が見た価値観なのか見極めることが大切。医療従事者は『がんの末期だから』などと低く見る傾向があるが、必ずしもそうとはかぎらない」などと説明。
 「終末期の患者の延命治療をどう行うか」という事例でのグループ討論では「主治医が独断で決めず、別の医師にも意見を仰ぐべきだ」などの声が出た。
 特定の病気の患者の脳を調べる研究など、医師の申請内容を審査する「模擬倫理委員会」も実施。委員役の受講生が「患者に対しリスクの具体的説明がない」などと、申請した医師役の講師に指摘する場面もあった。
 受講生の一人、神戸市立病院集中治療部の看護師長伊藤聡子さん(48)は「『人工呼吸器を付けるべきか』など、倫理的判断が迫られることは日常茶飯事。後で『あれでよかったのか…』と悩むことは多いのに、忙しすぎて振り返ることなく時間が過ぎていくのがジレンマだった。同僚と講義の知識を共有したい」と話していた。

201倫理学する名無しさん:2008/09/23(火) 16:07:30
ttp://www.asahi.com/health/news/TKY200809180262.html
100職種にワクチン優先接種 新型インフルで政府試案2008年9月18日
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 新型インフルエンザの発生に備え、政府は18日、プレパンデミック(大流行前)ワクチンを優先的に接種させる職種の具体名を初めて公表した。医療従事者のほか、警察や自衛隊、電気やガスなど約100業・職種を提示。三つの類型(カテゴリー)で順位づけた。

 発生時に、感染拡大を防ぎ、社会基盤を最低限維持する目的で、政府試案を公表した。対象者は推計1千万〜1500万人で、本人の同意を得て接種する。現在、政府が備蓄する鳥インフル由来の同ワクチンは2千万人分で、1千万人分追加の方針がある。意見募集を経て年度内にも正式決定する。

 最も優先的に接種するカテゴリー1は、新型インフル患者に接触・治療する職種。今年の試験的な接種を踏まえて来年度にも接種を始め、効果が継続する期間をみながら定期的な接種を検討する。同2は国民の生命や安全、安心にかかわる、同3は国民の最低限の生活の維持にかかわる職種。同2と3は、試験接種の結果を踏まえ、発生前の接種を検討する。発生後は、同1〜3の順番で接種する。

 発生後には、新型インフル患者から採取したウイルス株でつくる、効き目が高いとみられる「パンデミックワクチン」が製造される。このワクチン接種については、優先職種の人たちの効果継続期間をみながら、小児や高齢者、病気の人、成人・若者らをどの順番で接種するか今後検討する。

     ◇

■新型インフルエンザのワクチン接種を優先する業種

 ▼カテゴリー1=被害拡大防止にかかわる

 医療従事者(患者に接触・治療する可能性が高い人)、保健所職員(ワクチン接種などに従事する人)、救急・消防職員、在外公館職員、税関・入国管理局、検疫所職員、警察職員(対策にあたる可能性が高い人)、停留・宿泊施設従事者、自衛隊員(同)、海上保安庁職員(同)、航空事業者(国際線)、空港管理者(検疫集約空港)、水運業者(外航海運関係)

 ▼カテゴリー2=生命や健康、安全にかかわる

 首相、知事、市町村長など国・地方自治体の意思決定者、医療従事者(カテゴリー1以外)、福祉・介護従事者、医薬品・医療機器関連業者、消防職員(対策にあたる人以外)、警察職員(同)、自衛隊員(同)、海上保安庁職員(同)、海事関係職員、港湾管理者(検疫集約港)、国会議員、地方議会議員、報道機関職員、通信事業者、矯正職員、更生保護官署職員、法曹関係者

 ▼カテゴリー3=最低限の生活維持にかかわる

 電気・原子力・水道・ガス・石油などの事業者、航空事業者(国内線)、港湾管理者(検疫集約港以外)、空港管理者(同)、水運業者(内航海運関係)、港湾運送業など、鉄道事業者、道路旅客・貨物運送業者、道路管理者、倉庫業者、食料品(コメ・パン・缶詰・レトルト・冷凍食品など)製造業者、生活必需品・衛生用品(洗剤、トイレットペーパーなど)関連業者、食料生活必需品販売・流通関係者、金融事業者、情報システム関連事業者、郵便事業者、国家公務員・地方公務員(最低限の生活維持に携わる人)、火葬・埋葬管理業者、廃棄物処理業者

202倫理学する名無しさん:2008/09/23(火) 16:09:17
もちろん倫理学研究者は入っていないわけだが。

「カテゴリー3=最低限の生活維持にかかわる」にある、
「国家公務員・地方公務員(最低限の生活維持に携わる人)」は
ちょっと苦しい感じだな。

203倫理学する名無しさん:2008/10/03(金) 12:18:17
ちょっと古いけど。NEJMから
ttp://content.nejm.org/content/vol359/issue7/index.shtml

Volume 359 — August 14, 2008 — Number 7

The Boundaries of Organ Donation after Circulatory Death
J. L. Bernat
Extract | FREE Full Text | PDF | Perspective Roundtable

Donating Hearts after Cardiac Death — Reversing the Irreversible
R. M. Veatch
Extract | FREE Full Text | PDF | Perspective Roundtable

The Dead Donor Rule and Organ Transplantation
R. D. Truog and F. G. Miller
Extract | FREE Full Text | PDF | Perspective Roundtable

204倫理学する名無しさん:2008/10/07(火) 18:16:14
この件はどう考えたらいいですかね。

ttp://www.asahi.com/national/update/1004/OSK200810040088.html
「病気腎移植、早く認めて」 患者9人、国を提訴へ2008年10月4日22時12分
 がんや尿道狭窄(きょうさく)などのため摘出された腎臓に治療を施したうえで別の患者に移植する「病気腎移植」の問題で、慢性腎不全患者9人が今月下旬にも、国を相手に病気腎移植を受ける権利の確認と総額約7500万円の慰謝料を求める訴えを松山地裁に起こす。
 原告となるのは愛媛、広島、香川、岐阜、兵庫の5県に住む男女9人。6人は人工透析を受けている。厚生労働省が病気腎移植を原則禁止したため、希望する医療を受ける権利を奪われ、憲法が保障する生存権と幸福追求権を侵害されたと主張。透析患者の5年生存率は60%、10年生存率は40%といわれ、死に対する恐怖など精神的苦痛を受けたとして一人500万〜1千万円の慰謝料を求める。
 患者と弁護団は4日、松山市で記者会見し、「修復腎(病気腎)移植は米国や豪州では日常的に実施されている医療行為。一刻も早く認めて欲しい」と訴えた。
 病気腎移植を全面的に否定する見解を出した日本移植学会の幹部らについても「誤った判断を導いた」として別の訴訟を起こす方針。
 病気腎移植は宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師(67)らのグループが91〜06年に42件実施していたことが判明。関連4学会は07年3月、「医学的に妥当性がない」として全面否定する共同声明を出した。声明を受け、厚労省は同年7月、臨床研究以外の病気腎移植を禁止し、保険診療の適用外としている。

205倫理学する名無しさん:2008/10/07(火) 18:20:06
保険適用されない抗がん剤でも同じような問題が起きる。

原告が主張してるのは、人工透析だけではなく、学界でまだ
実験的段階だとみなされている病気腎移植を受ける権利が保障
されないかぎり、生存権と幸福追求権の侵害になるということか。

206倫理学する名無しさん:2008/10/07(火) 18:21:40
病気腎移植を受ける権利って、病気腎を提供するドナーの存在も
保障しろということだろうか。それは無理がある気が。

207パブコメ募集中:2008/10/07(火) 21:37:07
新型インフルエンザワクチン接種の進め方について(第1次案)
ttp://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=495080162&OBJCD=100495&GROUP=

208倫理学する名無しさん:2008/11/08(土) 21:05:31
っていうか、大統領主任補佐官の兄があのエゼキエル・エマニュエルという
のはホントに驚いた。偏見かもしれないが、ユダヤ人の優秀さには
舌を巻く、、、。

209倫理学する名無しさん:2008/11/10(月) 09:59:53
H20 臓器移植に関する世論調査が出ますた。
ttp://www8.cao.go.jp/survey/h20/h20-zouki/index.html

ttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20081108-OYT1T00639.htm
臓器提供の意思44%、過去最高…カード普及はままならず
 内閣府は8日、「臓器移植に関する世論調査」の結果を発表した。脳死判定を受けた場合に臓器を提供する意思がある人は、前回2006年の調査より2ポイント増の44%で、1998年の調査開始以来、最高となった。

 ただ、臓器提供意思表示カードなどを所持している人は8%にとどまった。調査は9月、全国の20歳以上の男女3000人を対象に行い、回収率は59%だった。

 現在は認められていない15歳未満の子供の臓器提供については、「できるようにすべきだ」との回答が、前回より1ポイント増え、69%だった。15歳未満の子供が提供の是非について意思表示した場合の対応は、「家族らが判断する」との回答が44%と最も多かった。「本人の意思を尊重すべき」は26%、「本人は適正な判断をできず、家族らが判断することも適当ではない」が19%だった。

 15歳未満の子供の臓器提供については、臓器移植法の改正案3本が国会に提出されており、提供条件を緩和するかどうかが焦点となっている。

(2008年11月8日22時38分 読売新聞)

210倫理学する名無しさん:2008/11/11(火) 21:04:19
森岡正博とかどういう評価なんですか?こちらにいらっしゃるようなその筋の人から見ると。
『脳死の人』という著作とホームページを見た程度なのですが、あまり論理性がないような気がしたのですが。。
生命学という試みも(客観性を重んじるべき存在である)学問じゃないような気がしますし。
小松美彦についても皆様の評価を聞いてみたいです。

211倫理学する名無しさん:2008/11/13(木) 09:43:35
倫理問題を「個人の悩み」にしないために
宮崎大医学部准教授 板井孝壱郎さん
ttp://www.asahi.com/health/essay/TKY200811040193.html

 今日の医療現場において「倫理」は不可欠な要素となっています。医療安全管理業務や医療の質向上など、病院機能評価をはじめとする医療マネジメントを考える上でも「倫理」は欠かせない時代となりました。でも、臨床現場での「倫理」問題は、医師や看護師など医療者側の、いわゆる「モラル」の問題だととらえられていないでしょうか。それも大切なことなのですが、「倫理」は実はそれ以上に複雑な問題なのです。例えば、終末期医療で直面する「延命治療の差し控え・中止」という問題は、患者・家族はもちろんのこと、医療スタッフにとっても重大な決定を迫られる、深く悩ましい倫理的問題です。

■「倫理」は現場で役に立たない?

 ところが、日常診療の現場で、医師をはじめ医療スタッフが直面する様々な倫理的ジレンマは、いわゆる「医師の職業倫理指針」や「看護者の倫理綱領」等といった様々な「倫理ガイドライン」に記載されている倫理原則を「当てはめる」とたちどころに解決する、というものではありません。そのため、医療スタッフの間で、「倫理はもちろん大切だとは思うけれど、でも具体的に現場でどう生かしていいかわからない……」という事態も起こっています。

 こうした批判に応えるために1990年代に登場したのが「臨床倫理(Clinical Ethics)」です。倫理原則を現場に「当てはめる」トップ・ダウンではなく、具体的な個々の臨床ケースからボトム・アップでアプローチするもので、日常診療の現場で生じた倫理問題を同定、分析し、具体的な解決策を提示することを通じて、医療の質を向上させることが目的です。

 こうした臨床倫理に精通したスタッフは、医療系・哲学系を問わず、Clinical Ethicist(臨床倫理士)、あるいはClinical Ethics Coordinator(臨床倫理コーディネーター)、Ethics Consultant(倫理コンサルタント)と呼ばれ、欧米諸国では、倫理的症例検討会(エシックス・ケース・カンファレンス)をはじめ、臨床現場に積極的に参画しています。

 しかし、日本では、医療専門職ではないProfessional Ethicist、つまり私のような哲学系倫理研究者は、医学生が臨床実習に入る前に、倫理学の基礎理論や法律的側面の教育に従事することは多いのですが、臨床現場への参画という点ではまだまだ不十分です。

■倫理問題を「個人の悩み」にしない

 日本でも近年、医療現場をめぐる法的・倫理的状況は著しく変化しています。日々あらたに制定・改定される法律や関連諸学会の倫理ガイドラインを現場の医療スタッフだけでフォローすることは、ただでさえ増大する日常業務に追われていることを考えると極めて困難なのが実情です。

 とはいえ、そうした法律や倫理ガイドラインに対する周知の遅れや認識不足が原因となって生じる思わぬ過誤は未然に防がなければなりません。マスコミをにぎわせる、医師の「独善」による早まった呼吸器取り外しや、「尊厳死の宣言書」を無視され「自己決定権」が侵害されたなどという患者・家族からのクレームが訴訟に発展するといったケースがまさにそれです。

 こうしたリスク・マネジメントと臨床倫理の総合的理解を促し、教育・支援するような、体系的な「臨床倫理サポート」の体制を早急に確立することが必要なのです。

 ぜひとも強調しておきたいのは、臨床現場の倫理問題を「個人の悩み」にしない、ということです。それは、倫理的ジレンマに遭遇した医療者が「独善」に陥らないようにするために不可欠なだけでなく、問題を抱え込んだ医師や看護師が自分独りでなんとか解決しようとするあまりに「バーン・アウト(燃え尽き)」してしまわないようにするためにも重要だからです。どんなに優れた倫理的判断力を持っている医療者であっても、多忙な勤務状態では精神的「視野狭窄(きょうさく)」に陥ってしまいかねません。

212上のつづき:2008/11/13(木) 09:44:14
■「独善」が引き起こす悲劇

 実は、一般によく強調されるような「倫理的な医師」とは、「やさしさと共感性にあふれた人格高潔なる医師のことである」といった、個人の人格と品性の陶冶(とうや)のみに期待するような「倫理」観こそが、医療現場における倫理的問題をめぐる様々な「悲劇」を繰り返させる構造的な因子となっていると言わねばなりません。

 確かに「共感的姿勢で善意から患者に接する」というモラルは、重要なことです。しかし、同時にそこには大きな「落とし穴」があります。

 例えば、ぜんそくの発作を起こした患者の呼吸器を抜き去り、さらに筋弛緩(しかん)剤を投与したとして殺人罪に問われ、一・二審で有罪判決を受けた川崎協同病院の女性医師(上告中)のケースにおいて、この医師は、「私生活を犠牲にしてまで意欲的かつ献身的に医療に携わっていた」と裁判官にも評価されるほど「善良な医師」でした。しかしその「善良さ」から発した善意が「独善」に陥ってしまったことに、この事件の悲劇があると言わねばならないでしょう。

■「独善の罠(わな)」に陥らないために

 医療専門職に求められる倫理性ということを考える上で、確かに「共感的姿勢で善意から患者に接する」という医療専門職の「モラル」は重要なことです。しかし、一人ひとりの医療専門職が「患者のために高潔なる人格性を高め、献身的・自己犠牲的に努力すること」のみを要求する「倫理」観だけでは、かえって責任感のある医療スタッフほど倫理的問題を自分独りで解決しようと抱え込み、「独善」に陥る傾向性を助長してしまうリスクが高いことに留意しなくてはなりません。いわゆる「真面目で患者思いの『善良な医療者』」ほど、この「独善の罠」に陥りやすいのです。

 医療現場は今、マンパワー不足で多忙なうえに医療事故防止で懸命になっています。精いっぱいの努力を重ねているスタッフもたくさんいます。正義感が強く、「患者さんのために」と必死に頑張る医療者ほど、身体的にも精神的にも追い詰められ、「何のために、誰のためにやっているのだろう」と、達成感のないまま目標を見失い、燃え尽きて辞めてしまうことも少なくありません。

■医療者をサポートする「臨床倫理コンサルテーション」

 いわゆる「マジメ」な医療者が一人で抱え込んでしまないようにするための、組織的なサポート体制が欠かせないのです。例えば英国では、2001年より、Clinical ethics networkという倫理問題に遭遇した医療者をサポートする「倫理コンサルテーション」のシステムが存在しています。日本にはまだ同様のシステムはないのですが、そのプロトタイプ(基本型)として宮崎大学医学部内に2002年9月より常設型の倫理コンサルテーション・ルーム「喫茶☆りんり」を開設し、「臨床倫理サポート」という仕事を本格的に始めました。

 倫理問題が発生したときに、法的・倫理的ポイントを整理し、多忙で視野が狭くなりがちな現場スタッフを支える「臨床倫理サポート」、それは、現場の「医療スタッフを支える」ことで医療の質向上に結び付けていく、そんなスタンスでアプローチする役割を担うものです。

 こうした「倫理コンサルテーション」をはじめとする医療者に対する「倫理サポート」のシステムの構築なしに、いわゆる「倫理」を医療者に押し付けるだけでは、本当の意味で臨床倫理の諸問題を解決することにはならないと考えています。

     ◇

 板井孝壱郎(いたい・こういちろう) 97年、京都大大学院文学研究科博士後期課程(倫理学専修)研究指導認定退学。京都府立医科大非常勤講師、京大リサーチ・アソシエイトなどを経て02年4月に宮崎医科大(現・宮崎大医学部)専任講師。現在、宮崎大医学部社会医学講座准教授(生命・医療倫理学分野)と医学部付属病院遺伝カウンセリング部の臨床倫理コーディネーターを兼ねている。

 02年、医学部内に全国初の倫理コンサルテーション・ルーム「喫茶☆りんり」を開設。「臨床倫理コンサルテーション」を行っている。病院スタッフらに臨床現場の倫理的ジレンマを気軽に相談してもらうのが目的で、コーヒーを飲みながら話し合う。電子メールや電話による個別の倫理相談を受け、場合によっては学内外の医療現場に赴く「出前」コンサルテーションも。共著書に「臨床倫理学入門」(医学書院、03年)、「医療情報と生命倫理」(太陽出版、05年)など。

213倫理学する名無しさん:2008/11/13(木) 09:48:59
たとえばこういう評価とか。>>210
ttp://d.hatena.ne.jp/kallikles/20061229
ttp://d.hatena.ne.jp/kallikles/20061214

214倫理学する名無しさん:2008/11/13(木) 10:05:52
人間の倫理は非理性的か:「トロッコ問題」が示すパラドックス
ttp://wiredvision.jp/news/200811/2008111121.html

215上の原文:2008/11/13(木) 10:15:06
The Cloudy Ethics of Utilitarianism
ttp://blog.wired.com/wiredscience/2008/10/the-dilemma-of.html

216倫理学する名無しさん:2008/11/16(日) 16:46:17
オレゴン州に続き、ワシントン州も医師による自殺ほう助を認める
ことになるそうだ。判断能力のある余命6か月以内の患者に限定。
Washington follows Oregon to legalise physician assisted suicide
ttp://www.bmj.com/cgi/content/short/337/nov10_1/a2480?etoc

217210:2008/11/25(火) 18:07:20
>>213
返信ありがとうございます。このページは実は見たことがありました。他には何かありますか?

218210:2008/11/25(火) 18:09:55
>>213
返信ありがとうございます。このページは実は見たことがありました。他には何かありますか?

219倫理学する名無しさん:2008/12/08(月) 22:29:33
Towards responsible use of cognitive-enhancing
drugs by the healthy
ttp://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/456702a.html

認知エンハンスメント支持論。ジョン・ハリスも参加してる。

220倫理学する名無しさん:2008/12/09(火) 23:30:55
患者相談・臨床倫理コンサルテーション 実践セミナー
ttp://square.umin.ac.jp/CBEL/lecture/ethics_consultation_intensive_course.html

やります。いや、わたしは裏方ですが。

221倫理学する名無しさん:2008/12/14(日) 13:35:41
ttp://womensbioethics.blogspot.com/2008/12/dignity-of-person.html
The Catholic Church released their Dignitatis Personae on Friday, which is an update of the 1987 Donum Vitae. Dignitatis Personae is the most up-to-date view of the Catholic Church on assisted reproductive technologies, and it spells out clearly what and why the Vatican approves (or in this case, largely disapproves) of most modern reproductive options.

バチカンのフルテキストは
ttp://www.lifesitenews.com/ldn/2008/dec/08121201.html

222倫理学する名無しさん:2008/12/14(日) 13:45:58
続き。ワシントンポストの記事。

Vatican Ethics Guide Stirs Controversy
Church Decries Stem Cell Research, Infertility Treatments
ttp://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/12/12/AR2008121200774.html?hpid=topnews&sid=ST2008121200800&s_pos=

223倫理学する名無しさん:2008/12/15(月) 00:19:59
さらに続き。BBCより。
Vatican denounces embryo research
ttp://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/7779559.stm

The Vatican and bioethics
ttp://www.bbc.co.uk/blogs/ni/2008/12/vatican_reasserts_opposition_t.html

なお、221の`Dignitatis Personae'はつづり間違えで、正確には
`Dignitas Personae'(The Dignity of a Person).

224倫理学する名無しさん:2008/12/16(火) 10:31:33
ヘイスティングズ・センターがBioethics Briefing Bookというのを、
オンラインで公開。主にメディア・政策関係者等に向けて簡単に書かれた
とのこと。一読の価値あり。
ttp://www.thehastingscenter.org/Publications/BriefingBook/Default.aspx

225本郷:2009/01/08(木) 21:48:56
生命・医療倫理関連掲示板
ttp://jbbs.livedoor.jp/study/10120/
作ってみました。人生は実験だ。

226本郷:2009/01/15(木) 10:23:20
最新号のBioethicsの特集が疫学と社会正義。
ttp://www3.interscience.wiley.com/journal/118486360/home?CRETRY=1&SRETRY=0

Current Issue
Volume 23 Issue 2 (February 2009)


EDITORIAL
THE ETHICAL IMPLICATIONS OF THE SOCIAL DETERMINANTS OF HEALTH: A GLOBAL RENAISSANCE FOR BIOETHICS (p ii-v)
PATRICIA ILLINGWORTH, WENDY E. PARMET

227倫理学する名無しさん:2009/01/28(水) 00:08:49
「脳を増強する薬」合法化を主張する『Nature』論説
ttp://wiredvision.jp/news/200812/2008121523.html

ちょっと古いですが。Natureの論文は以下。
ttp://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/456702a.html

228倫理学する名無しさん:2009/02/11(水) 19:33:11
Controversies in the Determination of Death: A White Paper by the President's Council on Bioethics
ttp://www.bioethics.gov/reports/death/index.html

うわ、重要な脳死関連の文献が出ました。

229倫理学する名無しさん:2009/02/11(水) 19:33:55
読むひまがない。>>228

230生命倫理する名無しさん:2009/02/12(木) 02:03:24
某先生によると、ダニエル・キャラハンはワントーク5000ドル・・・。
すごいなぁ。日野原さんでもこんなにはもらわないと思いますが。
某紫綬褒章先生でもこの十分の一くらいでしょうね。
某阪大総長だといくらくらいなんだろう。

231倫理学する名無しさん:2009/02/15(日) 20:19:02
ttp://survival.tv/thebriefingroom/japanese/
昨年、2カ月間にわたって英国放送協会(BBC)で放映された感染症の特集番組「SURVIVAL」の短編が日本語版に編集された。感染症対策は地球規模で取り組む緊急課題となっている。製作した英国の関係機関は各国に対策を促そうと、異例の知的所有権放棄に踏み切り、日本語版を含め、ネットで閲覧できるほかダウンロードも可能にした。
ttp://mainichi.jp/life/health/news/20090206ddm013100178000c.html

232倫理学する名無しさん:2009/02/15(日) 20:20:09
立花某はけっこうもらっているという話を聞いたような、、、

233倫理学する名無しさん:2009/05/13(水) 18:32:43
臓器移植法改正に反対、緊急声明
京の研究者ら生命倫理会議
ttp://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009051200204&genre=G1&area=K00

いろいろ見た顔が、、、

234倫理学する名無しさん:2009/05/13(水) 22:57:22
生命倫理会議
ttp://seimeirinrikaigi.blogspot.com/

235倫理学する名無しさん:2009/07/24(金) 11:43:40
ttp://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090714AT1G1303413072009.html
小児の脳死、基準作成へ 厚労省が研究班設置方針
 15歳未満でも脳死移植が可能となる改正臓器移植法が成立したことを受け、厚生労働省は13日、6歳未満の脳死判定基準を作成するため研究班を設置する方針を固めた。小児でも6歳未満の脳は回復力が高いためで、成人より厳しい基準とする。同省は新たに可能となる親族への優先提供の基準作りや提供を決断した患者家族へのサポートの充実も検討を急ぐ。
 成立した改正法では、本人の意思表示が不明の場合、家族の承諾で臓器提供が可能となる。これに伴い、意思表示が「法的に有効でない」とされる15歳未満からの脳死移植が可能となるため、新たな脳死判定基準が必要となる。(07:00)

ロビー活動の舞台はこちらに移る予感、、、

236倫理学する名無しさん:2009/07/24(金) 15:53:54

脳死判定って、なんでCTとったり血流をfMRIで見たりして
組織を直接に判断しようとしないんでしょうね。
60年代じゃないんだから、
いつまで平坦脳波やら自発呼吸やら機能で測定しようとするんでしょうか。
やっぱり「機能死じゃ心配」って人はいなくなりそうにないような。

血流見ちゃうと実は「脳死」の人でもけっこう組織生きてるのがわかっちゃうからかなあ。
それともCTやfMRIってそんな細かくは見えないのか。
脳の組織が大部分壊れてたらそれでよし、とはならないかな。

237倫理学する名無しさん:2009/07/27(月) 00:05:06
たしかに。ただ、心肺機能を人工的に維持しているかぎりは、
血流は確保されるのかもしれません。

心身二元論ではないですが、脳の器質死と機能死というのは
関係が難しそうですね。

238さとぴ:2010/11/06(土) 15:57:29
twitter UT_CBEL 参照。

239なか:2011/03/21(月) 01:45:08
米・生命倫理問題に関する大統領研究会にマインドコントロール被害者らが押し寄せ意見を述べました

先週ワシントン市で開かれた生命倫理問題に関する大統領研究会の
ビデオです。脳科学・脳影像法・遺伝学などのテーマについて開か
れました。討議の模様は公表されています。リンク先は公開意見の
部分です。多数のマインドコントロール被害者がスピーチを行いま
した。英語字幕のオン・オフが可能です。

ttp://www.tvworldwide.com/events/bioethics/110228/default.cfm?id=13288&type=flv&test=0&live=0

240倫理学する名無しさん:2011/03/22(火) 01:06:36
正確には、一日目が遺伝学と脳科学について、二日目が途上国での医学研究についてだな。
遺伝学と脳科学については、話し合うべき問題がまったく絞り切れておらず、これからも大変そう。
途上国研究は、結局のところ、NIH流の発想にどう具体的な肉付けしていくかという話に終始しそうだな。

241倫理学する名無しさん:2011/10/09(日) 19:25:03
この問題かなりムツカシイ...

生命倫理と関係ない用語、1つはどれか教えて下さい。
・医療倫理
・職業倫理
・環境倫理
・研究倫理(生命科学・医学者)

ttp://questionbox.jp.msn.com/qa6975550.html

242<削除>:<削除>
<削除>

243さとぴ:2012/03/01(木) 22:37:36
この件はまあおもしろいことになってますな。

新生児殺し正当化の論文。After-birth abortion: why should the baby live? «
Ethics & Health Law News ttp://t.co/Qps0MHXf

244さとぴ:2012/03/01(木) 22:38:06
新生児殺しの論文についての中立的な紹介。BioEdge:
Ethicists give thumbs-up to infanticide ttp://t.co/G2dP12wx

245さとぴ:2012/04/11(水) 09:43:21
>>244

この件、モナシュ大がかなり飛ばっちりをくらったそうです。

246倫理学する名無しさん:2012/04/29(日) 15:24:01
へえ。

この件、生命倫理学会とかで発表している人もトゥーリーの議論とか知らないみたいな
人がけっこういたみたいで驚きました。


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