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バサラ日記（その４）
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バサラ日記（その２）
昨夜、最初のお客様は、路上看板を見て来店された３０歳前後のごカップルだ。
客引き（キャッチ）はしなかった。
地球温暖化懐疑論スライド講演を行い、この２名のお客様と
芦屋の女子高生１７歳と、私の４人で激論を交わした。
お客様男性は文系で、中世の歴史に詳しく、欧州の暗黒の中世と
太陽黒点活動との関連を訥々と語られる。お客様女性は
姫井工業大学化学科卒の才媛で、私が紹介した東北大学理学部の
データを食い入るように見つめられる。
初めて本格的にバイトに入った芦屋の女子高生も、そういった
地球環境学討論会に加われて楽しそうだ。「水の化学式は？
海の植物連鎖ピラミッドで一次生産を行う生物は？」
といった私の質問に、楽しそうに答える。
バーバサラが、まるで大学の講義室かのような状態になった。
私は大学院で講義を長く担当してきたが、小規模の大学での
大学院での講義は聴講者が２〜４名である事が珍しくなく、
ここ最近のバーバサラの営業風景は大学院での講義スタイル
と酷似している。これをグラス片手にやる。
参加者は、お客様から女性バイトまで本当に楽しんでいるように
見えた。私も嬉しかった。こういったバーを作りたかったのだ。
このバーの中では、私はずっと助教授だ。ずっと講師で飯が食えている。
アムロ＠ガンダムではないが、こんなに嬉しいことは無い。
ただ、昨日の問題は、午後９時４５分を超えて、女子高生を雇うと
労働基準法違反で逮捕される事である。何度も時間を気にしながら話し、
午後９時４５分になるとこの芦屋の女子高生を送り出した。
そのあと、全員でカラオケ大会を行い、私は男性客に敗北。
男性客の飲み代は半額となり、お二人で９０００円だけいただいた。
これが私の講義料だ。サイエンスバーは、こういった商売をしている。
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