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鬼和尚の仏教購読会 別館

333避難民のマジレスさん:2019/02/22(金) 07:11:13 ID:LC3de7YgO
>>332
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第八話 昏沈こんちんと散乱の克服(つづき)
 より抜粋

覚者ブッダが覚者ブッダなのは、彼が覚者 であることを人々が多数決で決めた
からではない。
彼が覚者なのは、誰のものでもない彼みずからの宣言によるものだ。
彼の他には誰も証人はいない。それはまったく私的なことだ。
あまりに内面的なことなので、誰もそこまで立ち入ることができない。
真理は多数決では決められない。
だが、人々はそのようにして決めている。
宗教が信者を増やすことに熱中するのはそのためだ。
信者の数が多ければ多いほど、真理を多く手にしていること になるからだ。
キリスト教徒のほうがジャイナ教徒よりも多くの真理を手に していると主張で
きるのは、彼らの背後に大群衆がひかえているからだ。
投票をすれば、キリスト教徒が勝って、ジャイナ教徒が負けるだろう。
だが、それは投票で決まる問題ではない。
千匹のフクロウが投票で 「世界には闇しかない。太陽は存在せず、光も存在し
たことがない」 と決めたとしても、嘘が嘘であることに変わりはない。
1羽の白鳥が「昼だ」と宣言すればそれで充分だ。
真理は民主的なやり方で決められるものではない。それは群集とは何の関係も
ない。
カトリックは産児制限に反対しているし、イスラム教徒も産児制限に反対して
いるが、そこには単純な理由、政治的な理由がある。
その理由というのは、もし産児制限 が認められたら、信者の数が減りはじめる
からだ。
そして彼らの力はひとえにそこに かかっている。
彼らはいつか世界にこう証明できるよう、信者の数を増やしたいのだ。
「見ろ、こんなにたくさんの人々が我々についているのだから、 真理は我々の
もとにあるにちがいない」
ジョージ・バーナード・ショウの有名な言葉を覚えているだろうか。
彼と論争していたある男が言った。
「でも、こんなにたくさんの人が私の言葉を 信じてるんですよ。これだけ大勢
の人たちが間違うはずがないじゃないですか」
するとバーナード・ショウはこう言い返した。
「こんなに大勢の人たちが信じているのだったら、間違っているに ちがいない。
これだけたくさんの人たちが正しいなんてことがありえるかね?」
これだけたくさんの人たちが正しいなんてことがありえるかね?
(p274)
群集は盲目だ。
群集は光明を得ていない。
真理はつねに少数派の手にある。
仏陀が現れるとき、彼は独りだ。
イエスがエルサレムを歩くとき、彼は独りだ。
ソクラテスが闘うとき、彼は独りだ。
確かに、少数の探求者たちがソクラテスのまわりに 集まってきて、ある学派が
生まれるが、その学派は少数派だ。
そしてソクラテスと行動をともにするには勇気がいる。ガッツがいる。
なぜなら、彼はあなたを慰めるためにいるわけではないからだ。
彼は慰めになるものを一掃してしまう。
あなたの 幻想をこなごなに打ち砕いてしまう。
なぜなら、それが あなたに真理をもたらす唯一の方法だからだ。
彼はあなたの目を無理やり開かせる。
彼はあなたを眠りにつかせるための子守唄など歌わない。
彼はあなたを目覚めさせるために屋根の上から大声で叫ぶ。
彼はあなたにショックを与え、あなたを叩く。
先日、プラディーパが私に会いにやって来た。
彼女は泣いていた ―私が深い衝撃を与えたのだから無理もない。
彼女は、ある日、 不意にハンマーで頭を殴られるなどとは夢にも思っていなか
った。
そして自分が私の吐き気の原因であったことにもこころハートを 痛めていた。
彼女は私にこころを寄せて、みんなと同じように私を 愛しているからだ。
こういったすべての理由で彼女は泣いていた。
だが、私はあなたがたに、とりわけプラディーパに言わなければ ならない。
私が強く打つときには感謝するべきだ、と。
なぜなら、 打つに値すると見ないかぎり、あなたを強く打つことはないからだ。
私は相手かまわず打ちはしない。
私が打つのは、誰かが 本当に成長していると見なしたときだけだ。
あなたが成長 すればするほど、より多くのことが求められるようになる。
私はみんなに肉食を落とせと言ったわけではない。
だが、私は プラディーパが深い衝撃を受けて肉食を落とすような言い方を した。
彼女の意識が成長しているので、今や肉食は障害になっている。
高く舞いあがっていない者たち― 彼らは好きなだけ重荷を担いでもいい。
だが、高く舞いあがりはじめた者たち― 彼らは不用な荷物をすべて落とさな
ければならない。
あなたのエネルギーの純度が高まれば高まるほど、 もっとそのことに注意深く
ならなければいけない。
なぜなら、貴重なものが失われてしまうかもしれないからだ。
その貴重なエネルギーをつくりだすのは実にたいへん だが、なくしてしまうの
はごく簡単だ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)


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