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中近東・アフリカ関連のイベント情報

22さーひぶ。:2008/02/03(日) 23:24:46
【エジプトの小さなガラスの円盤 −中世イスラーム都市のくらし−】展

2008年1月26日(土)〜5月18日(日)
Small Glass Disks Manufactured in Egypt -Aspects of Urban Life of Egypt in the Islamic Period-

横浜の「横浜ユーラシア文化館」にて、上記の展示が開催されています。
ファーティマ朝がカイロ市(アル=カーヒラ)を建設する前までエジプトの
首都だったフスタート(الفسطاط‎)遺跡から発見された出土品などを紹介する展示です。
「小さなガラスの円盤」とは、磨耗する金属の代わりに天秤の重り
(グラス・ウェイト)やラヴェルなどに用いられた小さなガラス板のこと。
アラビア語の刻文がクーファ書体(クーフィー体)で刻まれています。
ほかにも、彩色された土器などの出土品やハーブなどが陳列されています。
ユーラシアの中継貿易中心地として繁栄したエジプトの生活をうかがい知る
ことができるというわけです。
この展示そのものは、それほど大きなものではありませんが、このほかにも
ユーラシア大陸のさまざまな遺物の展示を見ることができ、中東・イスラーム
文化と関連する文物もあります。
考古学やイスラーム史に興味がない人には、さして面白くないかも知れませんが、
講演やベリーダンスなどのイベントもあるようなので、訪れてみてはいかが
でしょうか。

横浜ユーラシア文化館 http://www.eurasia.city.yokohama.jp/
フスタート http://en.wikipedia.org/wiki/Fustat

23MITAKA:2008/12/09(火) 16:53:41
第178回アナトリア学勉強会「ビュキュルカレ遺跡における予備調査 (2008年)」

日時:2008年12月21日(日)午後3時より。
場所:中近東文化センター 小講堂
発表:「ビュキュルカレ遺跡における予備調査 (2008年)」
大村幸弘(中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所々長)

定期的に中近東文化センターで行われてきたアナトリア学勉強会。その第178回目は、中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所が開始した、トルコ共和国の古代遺跡ビュキュルカレ遺跡における予備調査についての報告。お話しは、アナトリア考古学研究所の所長、考古学者の大村幸弘氏。聴講は無料。申し込みは、会場となる東京都三鷹市の中近東文化センターまで。

お申し込み・お問い合わせ
中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所
〒181-0015東京都三鷹市大沢3-10-31
ホームページ:http://www.meccj.or.jp/Pages/main_frame.html
電話: 0422-32-7665 (直通)/7111(代表)
Fax: 0422-31-9453

24Mitaka:2009/11/22(日) 22:49:00
中近東文化センターの古代ヒッタイト語講座(初級・中級)

ヒッタイト語は、紀元前2千年紀のアナトリア(小アジア)で使用された、現在知られる最古のインド・ヨーロッパ語。本講座では、世界的なヒッタイト学者、吉田大輔博士の指導のもと、初級コースでは、ヒッタイト語の基礎的文法と楔形文字習得を目指し、後半は比較的簡明な楔形文字原典の読解に挑戦。中級コースでは、ヒッタイト語の基本的知識を有す方を対象に、歴史文書や神話文書、法典など、各種原典を読み、古代ヒッタイトの歴史と文化を解き明かす。

講師:吉田大輔(中近東文化センター)
会場:中近東文化センター・三笠宮記念図書館(2F)
ホームページ http://www.meccj.or.jp/Pages/main_frame.html
受講料:24,000円(学生18,000円)

講義日程(全12回)
時間:13:30〜15:00(初級コース)、15:45〜17:15(中級コース)
2009年 12月 6日(日) 13日(日) 20日(日)
2010年 1月 10日(日) 17日(日) 24日(日)
    2月 7日(日) 14日(日) 21日(日)
    3月 7日(日) 14日(日) 21日(日)

*申込締切:2009年12月4日
*受講希望者が定員に満たない場合開講されないこともあります。
*日程は都合により変更することもあります。

申し込み・問い合わせ
(財)中近東文化センター 古代語講座(担当:吉田)
〒181-0015 東京都三鷹市大沢3-10-31
Tel.: 0422-32-7111 Fax: 0422-31-9453
E-mail: dyoshida@meccj.or.jp

25さーひぶ。:2010/06/20(日) 22:56:41
【シュロモー・サンド氏来日講演】

いま国際社会で話題になっている、ユダヤ教徒の学者によるシオニズム批判
の著書2冊の日本語訳が今年刊行され、著者も相次ぐように来日しました。

カナダ・モントリオール大学のヤコブ・M・ラブキン(Yakov M. Rabkin)教授の
『トーラーの名において─シオニズムに対するユダヤ教の抵抗の歴史』
(英題 A Threat from Within: A Century of Jewish Opposition to Zionism)
 菅野賢治訳、平凡社、ISBN 978-4-582-70287-3、税込5,670円(原著2006年)

テルアビブ大学のシュロモー・サンド(Shlomo Sand)教授の
『ユダヤ人の起源─歴史はどのように創作されたのか』
(原題 מתי ואיך הומצא העם היהודי?「いつどうやってユダヤ人は発明されたか?」
 英題 The Invention of the Jewish People「ユダヤ人の発明」)
 高橋武智監訳、佐々木康之訳、浩気社(武田ランダムハウスジャパン)、
 ISBN 978-4-270-00573-6、税込3,990円 (原著2008年)

の2冊です。ラブキン氏は4月に来日、サンド氏は6月に来日中(?)です。

両者に共通する考え方は、現代イスラエルを建国する原動力となった思想で
あるシオニズム(Zionism)はナショナリズムつまり政治的なイデオロギー
であって、ユダヤ教とは相容れないものである、ということです。

4月に来日したラブキン氏は歴史学者で、正統なユダヤ教の信仰と歴史学の
立場からシオニズムとイスラエルを批判しています。ユダヤ教の信仰によれ
ば、イスラエル国家は救世主(いわゆるメシア)がこの世に現われて建てる
ものでなければならず、シオニストという民族主義化した運動家たちが建て
てはいけないのだそうです。
>>26へ続く)

26さーひぶ。:2010/06/20(日) 23:39:50
>>25から続く)
今月に来日したシュロモー・サンド教授は、文献学・考古学・歴史学などの立場から、
「ローマ帝国によって故国を滅ぼされ、ユダヤ人は離散した」とか
「ホロコーストで迫害されたユダヤ人は2千年ぶりにイスラエルに帰還して建国した」
などというシオニズムの「神話」を痛烈に批判しています。
日本の教科書にも載っているような、このようなユダヤ人の歴史というものは
考古学や文献学などを駆使して見ると、根拠がなかったりするようです。
イスラエルを建国したアシュケナージーム(東欧系ユダヤ人)などが実は、
古代ユダヤ人とは血縁関係のない改宗者で、カスピ海岸にいたハザール人など
ではないかということは、以前から主張されていました。
(アーサー・ケストラー著『ユダヤ人とは誰か─第十三支族 カザール王国の謎』
宇野正美訳、三交社、ISBN 978-4-87919-102-1、税込2,018円、1990年、などを参照)
サンド教授によれば、現代イスラエルに来た他のユダヤ人も「改宗者」であると
のこと。さらに、ローマ帝国によって古代のユダヤ人が追放されたという記録はなく、
その末裔は実は、キリスト教やイスラーム教に改宗した現代パレスチナ人だというのです。

サンド教授は先々週から先週にかけて日本各地で講演をして回ったようですが、
私は先々週の6月11日(金)の東京講演(明治大)を聴講して来ました。
著書の日本語訳はまだ読んでいないのですが、講演はほぼ著書の内容だった
模様です。
質疑応答では、現在イスラエルでユダヤ教神殿の建設が計画されているとの
話が出ましたが、サンド氏によれば、神殿は救世主(メシア)が現われて
建てるものであって、シオニストが勝手に建ててはいけないのだそうです。
だが、イスラエル・パレスチナ問題はかなり厳しい情勢だとのこと。

しかし、従来はシオニズムやイスラエルへの批判をすると「反ユダヤ主義」の
烙印を押されたものでしたが、正統なユダヤ教徒が批判の声を上げることによ
って、国際社会の反応は少しずつ変わりつつあるようです。

シュロモー・サンド http://en.wikipedia.org/wiki/Shlomo_Sand
『ユダヤ人の発明』 http://en.wikipedia.org/wiki/The_Invention_of_the_Jewish_People
ヤコブ・M・ラブキン  http://en.wikipedia.org/wiki/Yakov_M._Rabkin


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