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アラビア語関連書の総合スレッド
1
:
さーひぶ。
:2003/10/20(月) 17:54
今年になって、次々とアラビア語のテキスト・参考図書が刊行されました。
『はじめてのアラビア語』(宮本雅行著、講談社現代新書)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406149659X/qid=1066639770/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/250-5445241-9163442
『こうすれば話せるCDアラビア語』(奴田原睦明・榮谷温子著、朝日出版社)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4255001839/qid%3D1066639722/250-5445241-9163442
『はじめてのアラビア語 CD BOOK』(佐川年秀著、明日香出版社)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756906842/ref%3Dpd%5Frhf%5Fp%5F1/250-5445241-9163442
これからもアラビア語関連の書籍は増えてゆくと予想されます。
テキスト・辞書・参考図書を総合的に話し合うスレッドです。
2
:
匿名さん@サラーム
:2003/10/20(月) 21:29
「講談社現代新書『はじめてのアラビア語』」スレの 3
>>『はじめてのアラビア語 CD BOOK』
>佐川年秀さん著ですね。私も最近買いました。
>題名通り本当に初心者向けでなかなかよくできています。アーンミーヤもあるし。
そうだったんですか。ひとりでいろいろな言語の本を出しているので、戸●xxのような人かと…。
失礼致しました。ホントに「達人」なんですね。情報、ありがとうございます。
そんなまともな良く出来た本なら、私も手に入れようと思います。
3
:
さーひぶ。
:2003/10/20(月) 22:00
>佐川年秀さん
詳しくは存しませんが、やっぱり泰流社の語学本で有名な戸●みゆきさんのような
語学マニアじゃないでしょうか。ただ戸●さんのような「ト」な印象は感じませんが。
アラビア語も言語学も専門ではないが、いろんな語学をかじった方な
のでしょうね。「マルチ・リンガル・ライター」だそうです。
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Oasis/6899/
あのテキストは、私はまだ細部まで読んでいませんが、
ネイティブが校閲しているので、あまりひどいミスはないでしょう。
4
:
さーひぶ。
:2003/10/20(月) 22:13
>初心者向け
訂正。シャクル(母音符号)が原則としてなく、カタカナが振ってあるだけなので
本格的な学習をめざす「初心者」には向かないでしょう。
【旅行者向け】会話・単語集といったところでしょうか。
フスハーもエジプト方言も簡潔に押さえているので、旅行者には役立つでしょう。
ヒエログリフの表まであるのはご愛敬でしょうか(笑
5
:
匿名さん@サラーム
:2003/10/21(火) 00:20
この方、校閲の依頼はかなり手当たり次第という感じで出されているようで、
なぜかうちにもメールが来ました。ご返事は控えさせていただきましたが。
6
:
匿名さん@サラーム
:2003/10/21(火) 07:05
少なくとも、戸●さんのような完全イン●キ本ではなさそうですね。
とりあえず、買ってみます。その値段なら、アマゾンも送料無料。
CD BOOKというので、CDをパソコンに入れて読むのかと思いましたが、紙の本なんですか。
7
:
さーひぶ。
:2003/10/21(火) 23:52
紙の本で、CD付きです。
CDはまだ聴いていないのですが、本文の発音のほか、アザーン(アラブイスラーム学院協力)
も収録されているようです。
本は、著者がアラビア語組版も担当しているそうで、
よく見るとワープロ印字のようで、綺麗な字面とは言いがたいです。
とくに単語間が空きすぎで、ワ(و)の後も空ける体たらく!
旅行感覚で、会話や単語をたくさん覚えるのには適しているかも知れませんがね。
文法は動詞の派生形まで押さえ、付録には単語集や簡単な動詞変化表もついています。
8
:
匿名さん@サラーム
:2003/10/23(木) 21:53
『はじめてのアラビア語 CD BOOK』を買いました。おっしゃるとおり、ワープロか何かで版下原稿を作り、それを印刷したのが見え見えですね。
講談社の『はじめてのアラビア語』のような読み物風のものを想像していたのですが、これもさーひぶさんのおっしゃるとおり、
「旅行感覚で、会話や単語をたくさん覚えるのには適しているかも知れません」
単語や表現の暗記用という感じですね。ただ、ときどき「コラム」なんてコーナーもあります、一応。
9
:
さーひぶ。
:2003/10/24(金) 01:21
この手の語学本は、各社からたくさん出ていますが、中身をよく見比べてから
買わないといけませんね。題名が似ていても方針が大きくちがうのでは。
旅行用には、むしろ数ヶ国語を併記したタイプの方が役に立つかも知れません。
10
:
匿名さん@サラーム
:2003/10/24(金) 20:07
CDやっと聞きました。フレーズやスキットは無視して、
最後に入っているアザーンだけ、聞きました。
きれいでした・・・・。
11
:
匿名さん@サラーム
:2003/10/24(金) 20:09
↑上記、
>>10
は『はじめてのアラビア語 CD BOOK』のことです。念のため。
12
:
さーひぶ。
:2003/10/26(日) 17:46
CDのアザーンはきれいな録音ですね。
でも前半のフレーズ部分を聴くと、本文のカタカナ表記がいかにテキトーかが判ってしまう。
他書もカタカナ付きは同じようなものですが。
13
:
さーひぶ。
:2004/06/03(木) 20:11
NHK講座出演のアルモーメンさんが、日本語でアラビア語入門書を執筆されました!
『CD付 アラビア語が面白いほど身につく本』
アルモーメン・アブドーラ著 本田孝一監修 中経出版 ¥1890
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806119830/qid=1086260145/249-2150351-7083528
ネイティブ・アラブ人(日本語を母語とするハーフを除く)が、日本語でアラビア語の
入門書を著したのは初めてではないでしょうか。しかも内容も初心者向けにしっかりと
書かれ、なかなか充実しています。CD付というのも、当たり前になってきたようです。
若干、ミスやおかしな箇所も発見しましたが。
一昔前と比べると、テキストの豊富さにめまいがしますね。
14
:
さーひぶ。
:2004/07/26(月) 22:53
『日本語-アラビア語単語集』(佐川年秀編著、国際語学社)
が発売されました。
うーん。日本語からアラビア語の単語を引くという主旨はわかるんですが、
シャクル(母音符号)が振ってないと、学習の役には立たないんじゃないですかね。
>>4
と同じくカタカナが振ってあるだけなので、本格的な学習をめざす人には向かないでしょう。
佐川さん、カタカナでは母音が特定できないことを理解されていないんでしょうか。
15
:
匿名さん@サラーム
:2004/08/19(木) 05:18
<trackback url=gaidai01>ご存知の方が多いかもしれませんが、
10月以降くらいに白水社から「パスポート日ー亜辞書」がでるみたいですよ。
16
:
さーひぶ。
:2004/08/21(土) 00:15
情報ありがとうございます。
白水社では、年内を目標に語彙数を増やしつつ制作中のようですね。
たしかに日-亜辞書ですが、「パスポート」というわけではないみたいです。
「パスポート」と同様にシャクル(母音符号)を振るだろうから、少なくとも
上記の単語集(
>>14
)よりははるかに学習向きになるでしょう。
これで、日本国内で流通する日亜辞書は4冊目くらいでしょうか。
17
:
さーひぶ。
:2004/09/19(日) 00:54
18日に発売されたNHKテレビ「アラビア語会話」テキストの白水社広告に
よれば、
『パスポート日本語アラビア語辞典』
本田孝一/イハーブ・アハマド・イベード編
2004年末刊行予定
ということです。やっぱり「パスポート」でした。
事前にあまり詳しい情報を出したくないんでしょうか。
しかし、ここへ来て「日亜辞書」急に増えすぎですね。
NHK講座になった影響は絶大というべきか。
18
:
さーひぶ。
:2004/10/11(月) 23:35
日亜パスポート情報
本田先生はすでに執筆を終えていて、本ができるのを待つばかりのようです。
19
:
さーひぶ。
:2004/10/24(日) 00:22
【[図説]アラビア文字事典】
ガブリエル・マンデル・ハーン著
矢島文夫監修、緑慎也 訳、創元社刊
税込2,940円 ISBN: 4422202340 2004年9月刊行
すばらしい本が出ました。これぞ愛蔵版アラビア文字「博物誌」の決定版!
あの矢島文夫先生監修。著者はスーフィーで書道家・彫刻家・陶芸家。
アラビア文字1字1字についてそれぞれさまざまな書体や書道作品使用例を網羅しています!
単なるアラビア書道の本なら日本には本田孝一先生がおられるわけですが、
この本は錬金術や神秘学などまで幅広くカバーする点で日本人には創れない好著といえるでしょう。
アラビア語がわからなくても、カリグラフィー・博物学・美術に興味がある人なら購入の価値あり。
20
:
匿名さん@サラーム
:2004/10/25(月) 16:35
内記良一『日本語アラビア語辞典』のポケット版ができたという情報があります。
本体価格8500円。前の大きい版のミスプリントが直っているらしいです。
21
:
匿名さん@サラーム
:2004/11/01(月) 22:04
>>19
ただ、ときどきカタカナ書きが不自然なところがあるのが残念。
でも、このお値段でこの豪華さ、この詳しさは、断言するけどお買い得。
22
:
さーひぶ。
:2004/11/02(火) 00:49
>>20
ポケット版、買ってみました。
たくさん書くことがありますが、また後ほど。
23
:
匿名さん@サラーム
:2004/11/02(火) 20:21
どうせ悪口だよね。
24
:
さーひぶ。
:2004/11/07(日) 00:05
あなたはベタボメなのですか?
客観的に評価しましょうね。
25
:
匿名さん@サラーム
:2004/11/07(日) 22:45
>>24
しましょうね。
26
:
匿名さん@サラーム
:2004/11/13(土) 09:31
test
27
:
匿名さん@サラーム
:2004/11/13(土) 09:33
hazimemasite
Arabiago o syoho kara benkyo^ site, sinbun ga yomeruyo^ni naritai.
A New Arabic Grammar of the Written Language
http://www.amazon.co.uk/exec/obidos/ASIN/085331585X/ref=ase_yemengateway08/202-6216157-8879812
kono hon de i^desyo^ka?
28
:
匿名さん@サラーム
:2004/11/13(土) 10:16
ato, Arabiago no Ro^mazi tensya no hyo^ ga notteiru saito o osiete kudasai.
29
:
匿名さん@サラーム
:2004/11/16(火) 10:26
http://www.tufs.ac.jp/common/fs/asw/ara/list/lugha.html
30
:
匿名さん@サラーム
:2004/11/16(火) 12:57
>>27
有名な本だからレビューは多いはず。ちゃんと検索しましたか?
>>29
これもネット上に複数あります。
日本語なら「アラビア語」「転写」ですぐ出てくるはずですが。
31
:
さーひぶ。
:2004/11/16(火) 22:54
>>28
日本語が入力できないPC環境ですか?
アラビア語の翻字や転写は種々ありますが、ASCII限定なら
http://www.phon.ucl.ac.uk/home/sampa/arabic.htm
があります。
32
:
Al Jady
:2004/11/22(月) 08:54
始めまして。
どなたか、語根グループ別に重要単語を語り調で解説したような類の本(単なる語根順単語集ではなくて)はご存じないでしょうか(邦語以外でも可)。
それから、Ibn Sinaでも誰でもよいのですが、哲学書でTransliterationがついたものは、ご存じないでしょうか。あるいは、サイトでも結構なのですが。クルアーンのTransliterationなら、本でもサイトでも多数出ているようですが。
33
:
さーひぶ。
:2004/11/23(火) 02:34
>語根グループ別に重要単語を語り調で解説したような類の本
和書では見当たりませんし、洋書でも「語り調」はあるかどうか。
語根の話なら、そのうち当サイトでもやる予定ではありますが。
>哲学書でTransliterationがついたもの
これもまずないと思います。
哲学書を読むくらいの人ならアラビア文字をすらすら読めるので
翻字(Transliteration)は必要ありません。
34
:
さーひぶ。
:2004/12/05(日) 04:33
【日本語アラビヤ語辞典―ポケット版】
内記良一著、大学書林刊
税込8,925円、ISBN447500098X 、2004年10月発行
つくづく惜しい本であります。
1999年に発行された和亜辞典の「縮刷版」。
大型本から5年、著者の没後10年も経っていますが、
なんと内容にまったく手が加えられていない!!
(もちろん誤植等は直してあるといいますが、誤植などは通
常の重版でも直すレベルなので、内容無変更といってよいです)
おそらく前回の活版の版下をそのまま流用して、
フィルム撮影時に縮小していますが、もともとあまり
鮮明でなかったシャクル(母音符号)がますます不鮮明に!
大型本のときは、高価なのを無理して買ったのに、
重すぎてあまり使えませんでした。ポケット版で軽くなった
と思ったら、内容のアラが目に付くようになりました。
1980年代までの内容なので、「電子計算機」「ソ連」などなど
とにかく単語の表記・表現・用例の古臭さが目立ち、また
最近の新語がまったくないのが気になります。
また著者が訳語の意味をとりちがえているようなものも
散見されます。(これらは後で表にしてみます)
(
>>35
へ続く)
35
:
さーひぶ。
:2004/12/05(日) 04:34
(
>>34
の続き)
そして、発行時期のタイミングの悪いこと!
本書を踏み台にした白水社『パスポート日本語アラビア語辞典』
(12月発行)が本書を、語彙数・用例の豊富さ・内容の新しさ
・電算化・価格設定などすべての点で凌駕してしまいました。
今となっては、学習者がこのポケット版を買う必要はまったく
ないといってよいでしょう。
けっして悪口で書いてる訳ではありませんよ。
今回を教訓に、内記さんを継ぐ新たな編者のもとに内容を刷新し、
白水社本を超える大改訂本の登場を願ってやみません。
36
:
さーひぶ。
:2004/12/05(日) 06:43
【パスポート日本語アラビア語辞典】
本田孝一・イハーブ・アハマド・イベード共編、白水社刊
協力:石黒忠昭
校閲協力:師岡カリーマ・エルサムニー、ブカーリ・イサム、
アブドーラ・アルモーメン・ムハンマド
税込6,090円、ISBN4-560-00090-5、2004年12月発行
とうとう書店に並びました。学習者待望の本格的な和亜辞典!
「パスポート」と銘打っているので、すでに既刊でおなじみの
『パスポート初級アラビア語辞典』(4000語)と同様の初級者向
けかと予想していましたが、見出し語は13000語!
表紙に本田先生の筆で باسبورت と綴ってあるのはご愛嬌か。
内記良一著『日本語アラビヤ語辞典』を参考にはしていても、
それを語彙数の多さ・用例の豊富さ・内容の新しさ・本の体裁
(B6判、2段組、電算なのでレイアウト編集が容易、文字が
鮮明で見やすい)、そして肝心の価格設定の上でいずれも凌駕
しています。(大学書林の巻き返しはあるのか?)
ページ数(定価に影響)を抑えるために、文字を小さくしたうえ、
余白のマージンがかなり狭くてちょっと違和感がありますが、
6000円なら我慢できる範囲でしょうか。
和亜辞典としては、ふつうの学習者は当面はこれ1冊があれば
ほかの本(
>>14
,
>>34-35
, 鳥影社の本など)を無理に買わなく
てもよいでしょう。
(
>>37
に続く)
37
:
さーひぶ。
:2004/12/05(日) 06:45
(
>>36
の続き)
内容の新しさとしては、カタカナ新語(アトピー、アボガド、
アルツハイマー、インストラクター、インターネット、エアロ
ビクス、エイズ、オタク、オブザーバー、オンライン、ガス→
フロンガス、キャッチフレーズ、キャバレー、グリーン車、
グルメ、クロスワードパズル、グロテスク、コーディネーター、
コレクトコール、コンタクトレンズ、コンピューター、サイト、
サミット、シーディー(CD)、シャープペンシル、スーパーマン、
ストップウォッチ、スペースシャトル、セクシャルハラスメント、
ダビング、etc.)が豊富に収録されています。
内記本の「ホーク」も本田本では「フォーク」になっている。
(でも「ジッパー」は使わないと思うなぁ)
もちろん完璧な辞典ではありません。
ときどき変な表記(クラッシック)があるのは玉に瑕。
・「コンビニエンスストア」の訳が「24時間営業店」になって
いますが、コンビニは田舎では24時間とは限らないし、
複合カフェも24時間営業しています。
・「ソウル」の綴りには、えっ! سيول の方が一般的じゃ・・・。
・「アフリカ」:最近は أفريقيا という表記が多いけどな。
・「引力→万有引力の法則」:この訳はまちがい。الأرضية が要らない。
など、etc.
専門用語、とくに科学・技術用語には、初歩的な誤訳があったり、
ニュースでよく耳にする単語がけっこう抜けていたりします。
アラブと日本の間で科学・技術協力は非常に重要ですが、この
辞典はあまり頼りになりそうにありません(無理もありませんが)。
いずれにしても引き応えのある字引であることにはまちがいありません。
38
:
匿名さん@サラーム
:2004/12/05(日) 11:37
>>34
>大型本から5年、著者の没後10年も経っていますが、
>なんと内容にまったく手が加えられていない!!
だって、著者が亡くなってしまっているんですよ。手の加えようがありません。
(お嬢さんも、アラビア語の関係者ではないようですから。)
あとがきから察するに、
「お父さんは、図書館に入れるようなハードカバー版ではなく、学生に
気軽に使ってもらえるようなポケット版を出したがっていましたので、
このたび、やっとポケット版も出しました」
という話なんだろう、と。
大学書林も、ポケット版を出して、内記先生への最後の義理を果たした、と
いうところでしょう。巻き返すとしたら、別の著者に別の日アラ辞典を書いて
もらうことになるのでは?と思われます。(でも、巻き返しますかね?疑問。)
パスポートは、さすが、コンピューター関係の単語もたくさん収録されていて、
すごいなと思いました。しかしさっそく誤記等を見つけたとはさーひぶさんも
すごい。
39
:
38
:2004/12/05(日) 17:09
>>34
>なんと内容にまったく手が加えられていない!!
別の人が手を加えたら、きっとまた値段が高くなるし。
ほんと、大学書林て・・・(以下略。)
40
:
匿名さん@サラーム
:2004/12/05(日) 17:44
>>37
しまった! 内記先生の辞書、買ってしまいました(笑)。
ところで、「ソウル」の綴りですが、アルジャジーラでは、
سيولよりسولのほうが十倍位多く使われています。
41
:
匿名さん@サラーム
:2004/12/06(月) 21:31
>>40
しまったってこたあない。
内記先生の、良い供養になったことだろう。
買ったあなたは偉い。私は先生の研究室で見せてもろただけだ。
どっちかを自分で買おう。両方は無理だ。
42
:
さーひぶ。
:2004/12/07(火) 01:04
>>40-41
私も内記先生の大型版・ポケット版・パスポートをすべて買いましたが、
学習者の一般的な予算を考えると、1冊買えば十分ですね。
書店で手にとって値段と語彙数を比べれば、大方の人はパスポートを選択すると思いますが。
>ところで、「ソウル」の綴りですが、アルジャジーラでは、
>سيولよりسولのほうが十倍位多く使われています。
実はそうなんですよね。新華社サイトも。
かつてあるアラブ人が韓国に旅行するというので「首都名はソウルが正しい」と教えたら、
「ラー、スィオール(سيول)」と言って譲らなかったことがありました。
英語表記 Seoul を翻字すれば سيول 、発音通りに綴れば سول になるわけですが。
43
:
匿名さん@サラーム
:2004/12/08(水) 14:07
当時、和アラで8000語というのはそれなりにありがたかったので、
それは評価したいと思います。
ただ、それを超える辞典が出てしまった以上、内記辞典の評価が
相対的に下がるのは、残念ですが仕方ありません。
ところで、現在、2万語超の日アラ辞典計画が進行中との噂を
耳にしました。(本田先生じゃありませんよ。)
嬉しい以前に「まじ?」というのが最初の感想。
1万3千語が出て、そんなすぐに?
もちろん、ゲラを出して校正してなんて、やるわけですから、
実際の出版は何年か先でしょうが。
44
:
さーひぶ。
:2004/12/14(火) 02:24
【『アラブ的思考様式』牧野信也、講談社学術文庫】
1979年初版。発行から25年も経っているためか、
出版社も品切れ、重版は未定のようです。
45
:
さーひぶ。
:2004/12/14(火) 02:52
>>38-39
(『日本語アラビヤ語辞典』内記著、大学書林)
やはり、大型本が出てから5年も経ってから、内容そのままのポケット版を出すというのは、
出版のありかたとしてどうかと思います。読者は高価で買うのですから。
出版社(大学書林)の狙いは、高価な1冊目(大型本)は全国の図書館に買ってもらい、
版下制作費のほとんどかからない2冊目(ポケット版)はやや安くして学習者に買ってもらい、
もうけようということなのでしょう。
競合書目のない時代なら、それでも「ダシの旨味」があったかも知れませんが。
大型本のアラビア語名が قاموس الجيب だったので、ポケット版はどうなんだろうと買ってすぐ見たら
ポケット版のアラビア語名も قاموس الجيب だったのでガッカリしましたが、
あれはもともと内記先生がポケット版のため用意した名前だったんですかね。
「ポケット版」はペルシア語の方がすでに出ていたので(私は最近買いました)、
内記先生の遺志というよりも大学書林の方針だと思います。
しかし、大学書林ってつくづく七不思議な出版社ですね。
あれだけの語学界での知名度がありながら未だにウェブサイトもない。
「大学書林国際語学アカデミー(DILA)」のサイトはあるのにぃ。
ということはやはり、書林はアカデミーなどの収益の余剰で運営している
片手間の副業にすぎないのか?
46
:
さーひぶ。
:2004/12/14(火) 03:18
>>38-39
(続き)
>大学書林も、ポケット版を出して、内記先生への最後の義理を果たした、と
>いうところでしょう。巻き返すとしたら、別の著者に別の日アラ辞典を書いて
>もらうことになるのでは?と思われます。
上述したように、ポケット版はペルシア語辞典がすでに出ていたので大学書林側の企画
と思います。
そうですか。この辞典はこの著者一代限り、著作権は遺族にあるから、また作るなら、
別の著者が一からやってねという契約(発想)ですか。
あれだけのボリュームの本なので、一代限りで埋もれさせずに、
内記先生の名を初代「編者」として書名に残しながら、編者を交代して後世に受け継いでゆく
選択もあったかなと思うのですが。
>>43
>現在、2万語超の日アラ辞典計画が進行中との噂
>嬉しい以前に「まじ?」というのが最初の感想。
>1万3千語が出て、そんなすぐに?
「某大学で」という噂を聞いたことがありましたが、亜和辞典かと思っていました。
本田先生以外にも同じこと(和亜辞典)を考えている人がいるということですね。
競合辞典がいくつかあった方が、互いに刺激しあって良い効果を生むでしょう。
定番として使われるメジャーな「大辞典」を計画しているのなら、
これまでのように「著者」1人が執筆して著者が亡くなって古くなったら絶版というのではなく、
「編者」の下で編纂して「編者」を交代しながら改訂しながら後世に受け継いでゆくというように
発想を切り換えて欲しいです。
それと、1人で編纂するとどうしても取り上げる語彙の偏りが出てしまうので、
グループで編纂作業をした方が良いでしょうね。
47
:
匿名さん@サラーム
:2004/12/15(水) 13:24
ペルシア語にも「ポケット版」シリーズがあったのですか。
ペルシア語は勉強してないので、知りませんでした。
お嬢さんが、ポケット版は父の夢でしたというようなことも書いていらしたので、
廉価版を出したいという内記先生の遺志と、大学書林側のシリーズ企画が一致した
ってところでしょうね。
それに、なるほど、さーひぶさんのおっしゃるように「著作権」の話もありますね。
誰とは申しませんが、ワーキング・グループで辞書を作ろうと思って大学書林と話を
しにいらした先生が、大学書林側から、
「やっぱり著者は1人にしてくれた方がよい」
といわれてしまったという話をうかがったこともあります。
48
:
匿名さん@サラーム
:2004/12/15(水) 13:25
>>45
>出版社(大学書林)の狙いは、高価な1冊目(大型本)は全国の図書館に買ってもらい、
>版下制作費のほとんどかからない2冊目(ポケット版)はやや安くして学習者に買ってもらい、
>もうけようということなのでしょう。
とっても説得力あり。
49
:
匿名さん@サラーム
:2004/12/15(水) 18:32
>>45
>あれはもともと内記先生がポケット版のため用意した名前だったんですかね。
例の赤いアラビア語日本語辞典が「قاموس الجيب 」なので、それに合わせたんです。
あの大きさでقاموس الجيب というのは、かなり無理があったんですけどね。
50
:
41
:2004/12/18(土) 21:54
>>42
>大方の人はパスポートを選択すると思いますが。
さーひぶさん、アドバイスありがとうございます。今日、amazon からパスポートの
日本語アラビア語辞典が届きました。つまり、内記先生の供養はやめました。
>>45-48
今まで、大学書林というのは、ほかの出版社が元が取れないからと扱わないような
珍しい言語の入門書などを出してくれる良い会社だというイメージしかありません
でしたが、それだけではないことがわかってきました。
わたしが単細胞でした。
でも、
>>45
>大型本のアラビア語名が قاموس الجيب だったので、ポケット版はどうなんだろうと買ってすぐ見たら
>ポケット版のアラビア語名も قاموس الجيب だったのでガッカリしました
どうしてがっかりなさっちゃったんですか?
51
:
41
:2004/12/18(土) 21:55
>>49
まさか、49さん、アラ日と日アラと両方お持ちなのですか?
だとしたら、故人も草葉の陰でたいそう喜ばれていることでしょう。
52
:
さーひぶ。
:2004/12/21(火) 07:13
>>47
>ペルシア語にも「ポケット版」シリーズがあったのですか。
書店で確認したら、大学書林は昭和の頃から多数の「ポケット辞典」を出しています。ペルシア語は3冊も。
インドネシア語、ベトナム語、タイ語、ペルシア語、トルコ語、ウルドゥー語、
デンマーク語、フィンランド語、スウェーデン語、ノルウェー語、チェコ語、スペイン語・・・
出そうと思えば、アラビア語も最初からポケット辞典を出せたんじゃないでしょうか。
>ワーキング・グループで辞書を作ろうと思って大学書林と話をしにいらした先生が、大学書林側から、
>「やっぱり著者は1人にしてくれた方がよい」といわれてしまった話をうかがったこともあります。
やはり大学書林のような中小出版社にとっては、1人の「著者」に全部やらせた方が助かるのでしょう。
大手出版社が出しているメジャーな辞典などを見ると、ヘッドに「編者」または「編集委員会」をすえて、
その下の「執筆者・執筆協力者」のグループに実際の編纂作業をしてもらっていることが多いようです。
このシステムなら、辞典が発行された後で編集委員や執筆者の誰かが亡くなっても、
メンバーを補充・交代しながら改訂を繰り返して、後世に受け継いでゆくことができるわけです。
ワーキング・グループで語彙数の多い大辞典の発行をめざすのなら、大学書林や白水社のような中小でなく、
NHK講座化を追い風にして、もっと大手の出版社に売り込んでみたらいかがでしょうか(例えば三省堂とか)。
>>48
一つの具で二度ダシを取ろうという狙いですね。
53
:
さーひぶ。
:2004/12/21(火) 07:35
>>49-50
>قاموس الجيب (『日本語アラビヤ語辞典』内記著、大学書林)
あんなに大きな本なのに قاموس الجيب(ポケット辞典)だとは
何か事情があるのかなと不審に思っていたわけですけれど、
ポケット版も قاموس الجيب だったので、何か無造作な感じがして
がっかりしたのです。
>例の赤いアラビア語日本語辞典が「قاموس الجيب 」なので、それに合わせたんです。
『アラビヤ語小辞典』(内記著、大学書林)ですね。あれなら文字通り「ポケット辞典」なのですが。
>>51
何冊も買うよりも、1冊でいいからボロボロになるまで使って語彙を身につけた方が
故人の供養になるような気がします。
>>50
>今まで、大学書林というのは、ほかの出版社が元が取れないからと扱わないような
>珍しい言語の入門書などを出してくれる良い会社だというイメージしかありません
>でしたが、それだけではないことがわかってきました。わたしが単細胞でした。
私は評価していますよ。おっしゃる通りにマイナー言語の良書を多数出していますし。
評価しているからこそ、きちんと批判をするわけです。
学術・教育分野には、出版社を「慈善事業」かなんかと錯覚しきっている人がとても多いのですが、
あくまで市場原理にのっとった企業であって、営利目的のために本を出しているんだという
ことを理解しなければなりません。
学習者も、消費者として商品をチェックして企業を批判するということをふつうにやれば良いだけのことですよ。
54
:
匿名さん@サラーム
:2004/12/23(木) 09:08
>>52
>書店で確認したら、大学書林は...
そうそう、大学書林のHPってないから、書店で実地に確認するしかないんですね。
そんなにいっぱい、お疲れ様でした。
>大学書林や白水社のような中小でなく、NHK講座化を追い風にして、
>もっと大手の出版社に売り込んでみたらいかがでしょうか(例えば三省堂とか)。
でも白水社なら、大学書林より柔軟に対応してくれそう...これもイメージですが。
その「ワーキング・グループ」の先生は、大学書林と話が合わない場合、
別の出版社を探すか、最悪の場合、私家版で出すとまでおっしゃってましたが、
でも、私家版で出されると、買う側にコネがないと、手に入れにくくなりそう。
小さくてもいいから、どこか出版社から出して欲しいな。(と、部外者は贅沢
だけを言う。)
55
:
さーひぶ。
:2004/12/28(火) 09:23
>>54
白水社は、本田先生がパスポート和亜を出してしまったから、
パイの小さいアラビア語和亜辞典で競合商品は出さないでしょうね。
>私家版
和亜辞典でいえば
田中博一さんの『日本語アラビア語基本辞典』(鳥影社)も、
宮本雅行さんの『分野別アラビア語単語帖』(中東調査会)も
はじめは自費出版でしたから、そういう選択はあるかも知れません。
56
:
匿名さん@サラーム
:2004/12/31(金) 15:44
> 田中博一さんの『日本語アラビア語基本辞典』(鳥影社)
どなたか使われた方、感想を聞かせてくださいませんか?
58
:
匿名さん@サラーム
:2005/01/24(月) 16:55
本田孝一先生が、また新たなるアラビア語日本語辞典(パスポートよりも大きいの)
に取り組んでいらっしゃる由。期待してしまうなあ。
59
:
さーひぶ。
:2005/01/25(火) 23:52:36
本田先生、もう還暦が近いのに大した方ですね。
語彙は何語ぐらいになるんでしょう?
辞典ばかり造ってたら、NHKの講師などやってる時間ないはずだなあ。
また白水社ですか? いまやアラビア語関連書ではトップに躍り出た感があります。
60
:
匿名さん@サラーム
:2005/02/10(木) 15:03:48
日アラが1万3000ですから、そのくらいの語数はいくかもしれませんね。
61
:
さーひぶ。
:2005/02/11(金) 23:48:21
アラビア語の新聞などを読むには、最低その倍は欲しいところですね。
『現代アラビア語小辞典』(池田修・竹田新、第三書館)の2万数千語でも新聞はちょっと厳しい。
ハンス・ヴェア(Hans Wehr)亜独辞典の第5版って何語ぐらいなんでしょう?
62
:
さーひぶ。
:2005/04/30(土) 21:35:11
この総合スレッドを立てる前にあった書目別のスレッドを「過去ログ倉庫」に移しました。
講談社現代新書『はじめてのアラビア語』
http://jbbs.livedoor.jp/study/558/storage/1050842216.html
こうすれば話せるCDアラビア語
http://jbbs.livedoor.jp/study/558/storage/1055858568.html
63
:
さーひぶ。
:2008/05/18(日) 09:02:37
【Google ブック検索 β版】
http://books.google.co.jp/
世界最大の検索サイト「Google」日本語版に「ブック検索」β版ができたようです。
任意のキーワードで検索すると、新刊だけでなく、Googleがデジタル化した著作権
切れ書籍の本文を検索して、PDF・テキスト・HTMLで表示できる優れものです。
「部分プレビューの書籍を検索」と出るものは著作権の関係で一部しか見られませんが、
「全文表示の書籍を検索」と出るものは著作権が切れていてGoogleがデジタル化しているので
全ページを無料で閲覧することが可能です。
例えば「Arabic Dictionary」で検索すると、
『A Vocabulary, Persian, Arabic, and English: Abridged from the Quarto Edition of Richardson's Dictionary』
http://books.google.co.jp/books?id=7hZHFh_nVEMC&printsec=frontcover&dq=Arabic+Dictionary&lr=&as_brr=3
#PPP17,M1
なる19世紀のペルシア語・アラビア語−英語辞書(1810年初版、ミシガン大学図書館所蔵)がヒットして、全文閲覧できます。
ちなみに、この辞書の400ページを手繰ると、「アラビア語の翻訳・質問スレッド」で出ていた
عنتر の訳が「A blue fly」(青い蝿)で「A」(アラビア語起源)と載っています。
辞典や各種文献など、著作権の切れた資料の検索・閲覧に力を発揮しそうです。
今のところはまだ、欧文書籍が中心だと思われますが。
ただ、少し残念なことに「この書籍内を検索」という機能にはアラビア文字は使えないようです。
あと、デジタル化したときにスキャンされた紙面が曲がっていて、文字が判読できない例もあります。
ついでに、Googleといえば、
【Google 翻訳(β版)】
http://translate.google.com/translate_t
がより使いやすくなりました。
今までは、英語←→各国語(日本語・アラビア語)という英語相手の翻訳しか
できず使い勝手が良くありませんでしたが、日本語←→アラビア語など任意の
翻訳もできるようになりました。
ただ、訳語から判るように、「日本語←→アラビア語」の翻訳表示ができても、
実際には「日本語←→英語←→アラビア語」という重訳処理をしているようです。
β版だし、まだまだ発展途上といえるでしょう。
64
:
さーひぶ。
:2009/02/02(月) 19:46:10
【復刊ドットコムの復刊情報】
多くの名著を復刊させている復刊ドットコムの最近の情報です。
http://www.fukkan.com/fk/index.html
現代パレスチナの代表的作家、故・ガッサン・カナファーニー(غسان كنفاني)の全集
『ハイファに戻って/太陽の男たち』(黒田寿郎/奴田原睦明 訳、河出書房新社)
が、わずか19票のリクエストながら復刊するそうです。
『ハイファに戻って(عائد إلى حيفا )』『太陽の男たち(رجال في الشمس)』などを収録。
わずかな票数で復刊が決定したのは、イスラエル・ガザ攻撃の効果でしょうかね。
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=29609
このほかにも多くの中東・イスラーム圏の関連書が復刊決定ないし投票中です。
◆『イスラム/イスラム世界』 復刊特集ページ
(宗教としてのイスラムだけでなく、歴史の本や、イスラム世界の旅行記、イスラム世界の著作など。)
http://www.fukkan.com/fk/GroupList?gno=1392&tr=s
絶版になったアラビア語文法書の古典『アラビア語入門』(池田修著、岩波書店)
に14票だけ入っているので、アラビア語を学習されている方々、ご協力をお願いします。
6000円ぐらいした高価な本なので、多くの票が集まらないと岩波は動かせないでしょう!
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=33279
65
:
さーひぶ。
:2009/02/23(月) 18:40:24
【東南アジア諸語に圧倒されているアラビア語教材の乏しさ】
近頃、書店の語学書コーナーに立ち寄って感じること。
一般に、書店の語学書コーナーは「英語」「ヨーロッパ諸語」と「アジア諸語」に
大別されていることが多いのですが、近年のアジア諸語の中ではいうまでもなく、
中国語と韓国語の占める書棚スペースは別格的存在となっています。
で、「その他のアジア諸語」はほぼ同じ書棚に並べられているのが一般的。
中でも躍進著しいのが「タイ語」! タイ旅行ブームやNHK「アジア語楽紀行」
の影響もあってか、都会の大型書店におけるタイ語教材の占める棚スペースは、
アラビア語のゆうに2倍〜6倍ぐらいはあります。タイ文字はアラビア文字よ
りはるかに難しそうなのに、この需要はすごい。
同じく「アジア語楽紀行」で紹介された「ベトナム語」や「インドネシア語」
も、どの書店でもアラビア語を上回っている印象ですが、それどころか、
NHKでやってない「フィリピン語」もアラビア語を上回っている!
やはり、旅行者の需要には、NHK講座の影響も到底及ばないことがわかりました。
他方、アラビア語教材といえば、NHK講座が始まった後から雨後の筍のように
入門書もどきのような教材がいくつも刊行されましたが、もともと需要が低い
のにやや粗製濫造のきらいがあり、米軍イラク撤退を掲げる米オバマ政権が
登場する昨今は、9・11以前の供給状態に戻ったような、あるいは9・11以前の
方が質・量ともに良書があったような感さえします。
とはいえ、流通量にこだわらなければ、良書もぼちぼち出ています。
標準アラビア語(フスハー)だけでなく、方言の会話教材も増えています。
入門書ブームが去りつつあるとしても、より深く学ぶ層が増えれば、中級以上
向けの良書が出てくるかも知れません。
これからも質の良い教材に期待しましょう。
66
:
さーひぶ。
:2009/03/27(金) 01:29:47
【大学書林、待望のウェブサイトを開設】
老舗の語学書出版社でありながら、いままで世間の風潮にまったく迎合せず、
ウェブサイトがなかった、あの「大学書林」が今年2月についにサイトを
開設していました。
http://www.daigakusyorin.co.jp/
トップページに、黒柳恒男先生の『アラビア語・ペルシア語・ウルドゥー語対照辞典』
が載っています。黒柳先生は、数々のペルシア語教本・辞典を同社から出しておられますが、
かつて今はなき泰流社から飯森嘉助先生との共著で出していたアラビア語初級文法書の定番
『現代アラビア語入門』を大学書林から復刊させているのは有名ですね。
黒柳恒男 著作一覧
http://www.daigakusyorin.co.jp/author/a4302.html
『現代アラビア語入門』
http://www.daigakusyorin.co.jp/book/b12064.html
【白水社の情報】 ついでに白水社のウェブサイトを見たら、
NHKアラビア語会話の講師だった師岡カリーマ=エルサムニーさんによる
「カリーマのスペイン超短期語学留学記」なる連載中のエッセイを発見。
その1
http://www.hakusuisha.co.jp/essay/2009/03/post_19.html
その2
http://www.hakusuisha.co.jp/essay/2009/03/post_35.html
その3
http://www.hakusuisha.co.jp/essay/2009/03/post_37.html
数々の語学遍歴を重ねた末に、アラブ文化が残るイベリア半島にて
スペイン語と運命の出合いをしたのだそうです。そのうち、NHKの
「テレビでスペイン語」の生徒役に声がかかるかも?!
さて、4月から再放送されるNHKラジオ講座の新妻仁一先生が文法書を出されるようです。
『アラビア語文法ハンドブック』新妻仁一著、白水社、ISBN978-4-560-06802-1、税込4410円
詳細情報
http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=06802
目次
http://www.hakusuisha.co.jp/detail/content/06802.html
「日本ではじめての本格的なアラビア語の文法書」という宣伝文句はかなり
大げさですが、目次を見るとアラビア語の初級文法を一通り扱っているようで、
これまでの定番である黒柳・飯森本や内記良一著『基礎アラビヤ語』(大学書林)
などに比べると、やさしい文章で書かれていて、読みやすそうな印象を受けました。
今日、すでに配本され、週明けには書店に並ぶようです。大いに期待しましょう。
67
:
さーひぶ。
:2009/03/30(月) 23:37:09
【旅の指さし会話帳〜ドバイ編?!】
『旅の指さし会話帳(78)−ドバイ』(西田麻紀著、情報センター出版局)が
発売されました。よく見たら「ドバイ英語」と書いてあったのでがっかり
しました。まあ、あの辺りだとアラビア語よりも英語の方がはるかに通りが
良いだろうから、英語の方が実用的なのは確かでしょう。
何だ、英語の会話本か!と思いましたが、アラブ社会やUAEとかイスラーム
など文化・宗教そして料理名の単語なども面白いイラスト入りで紹介されてい
るので、買っても損はないかも知れません。
(ただ、この会話帳シリーズは信頼性はあまり高くありません。)
とくに噴飯ものなのが、わずかに出てくるアラビア語(アラビア文字)。
6ページの序文、56〜57ページの「簡単なアラビア語会話」で出てくるのですが、
アラビア文字がバラバラでつながっていない!! エクセルなどでアラビア文字を
印刷すると、プリンタ環境のせいか、アラビア文字がつながらないで印字される
場合がありますが、これはおそまつ君でした。
68
:
さーひぶ。
:2009/03/30(月) 23:59:37
『アラビア語文法ハンドブック』新妻仁一著、白水社、ISBN978-4-560-06802-1
今日から大きな書店などで発売されていたので、さっそく買ってみました。
まだざっと見ただけですが、基本的には初級文法を中心にまとめた便覧ですが、
よりレベルの高い文法や詳細な事項にもふれており、税込4410円は高くないと
思います。詳細はまた後日。
69
:
さーひぶ。
:2010/01/28(木) 02:13:37
『CDブック はじめてのアラビア語』石垣聡子・金子順子 共著、ナツメ社、税込1,995円、ISBN 978-4-8163-4846-4
↑の標準アラビア語の入門書が1月下旬から書店の店頭に並んでいます。
ついに、趣味・実用書のナツメ社もアラビア語に参入か!
白水社の「CDエクスプレス アラビア語」と同様に、まずメインとなる会話例文があって、
その後に文法事項などの説明が続くレッスン形式です。
巻末の動詞活用表は、このタイプの入門書にしては、不規則動詞も載っていて詳しいです。
近年、粗製濫造ぎみだったアラビア語入門書もどきに比べると、比較的よく出来ているように感じます。
CD音声の一人、ノーマン・オマルさんは、NHK講座や放送大学講義にもゲスト出演したこともある
パレスチナ人NHK国際放送局アナウンサーです。
著者の一人・金子さんは、
『初級修了者のためのアラビア語』(発行=ビブリオ)
という便利な冊子を著されています。
70
:
さーひぶ。
:2010/02/20(土) 21:15:34
〔ラウトレッジ社アラビア文学事典〕
オンライン書店大手の amazon.com(amazon.co.jp) を利用すると、関連商品の
ダイレクトメールが来ますが、単に商品を閲覧しただけでも関連商品のDMが
来てしまうんですね。
先日、アラビア語の洋書をamazonで「チェック」したことがあったのですが、
近刊のダイレクトメールが来ていました。
The Routledge Encyclopedia of Arabic Literature(ラウトレッジ・アラビア文学事典)
Julie Scott Meisami著
価格: ¥ 7,459
発売日: 2010年3月3日
詳しくは ttp://www.amazon.co.jp/gp/product/0415571138/ref=snp_dp を参照
ということだそうです。
ラウトレッジ社(Routledge)はアラビア語の詳しい文法書なども発行している
イギリスの出版社ですね。
http://en.wikipedia.org/wiki/Routledge
71
:
さーひぶ。
:2012/05/30(水) 00:46:30
【『現代アラビア語入門』の飯森嘉助先生が死去】
飯森嘉助(いいもり・かすけ)拓殖大学名誉教授(享年75)が5月27日に亡く
なられた、と29日の朝刊で知りました。
アラビア語および中東文化の専門家として、さまざまな語学教材や啓蒙書などを
手がけられました。なかでも、ペルシア語学の黒柳恒男先生と共著で1976年に
(今は無き)泰流社から刊行された『アラビア語入門』(現在は大学書林から
『現代アラビア語入門』として再刊)は、日本のアラビア語教本の定番として
実に多くの学習者がお世話になったことでしょう。
中東文化の紹介にも大いに尽力され、特にエジプト原産の野菜モロヘイヤを
日本に普及させた功績は広く知られています。
古き良き世代が去りつつあるなあと、しみじみ感じます。
謹んで故人のご冥福をお祈りします。
モロヘイヤの普及に尽力 飯森嘉助さん死去(朝日新聞)
http://www.asahi.com/obituaries/update/0528/TKY201205280481.html
拓大名誉教授の飯森嘉助氏死去…モロヘイヤ紹介(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120528-OYT1T01166.htm
飯森 嘉助氏 拓殖大名誉教授、アラビア語・中東文化(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/obituaries/CK2012052902000098.html
72
:
さーひぶ。
:2013/04/18(木) 20:33:42
【日本のアラビア語教育における文法用語の不統一問題】
日本のアラビア語教育における文法用語の乱れは悩ましい問題ですが、
偶然、読み応えのある論文を見つけました。
PDFファイルがアップされています。
『日本におけるアラビア語教科書と文法用語
──教育戦略と基本用語の邦訳をめぐって──』
小杉泰・岡本多平・竹田敏之
(「イスラーム世界研究」所収)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kias/1st_period/contents/pdf/kb2_2/09kosugi.pdf
まだ、ざっと見ただけですが、日本人がアラビア語文法を学ぶうえで
障壁となっている文法用語の問題を、歴代のアラビア語教本を比べて
追究しています。アラビア語文法を学んでいる日本人には、一読の
価値があります。
74
:
Yoshino
:2014/07/01(火) 11:35:29
はじめまして。東京都内の公的機関職員を対象にプライベートレッスンが可能な講師を探しております。
条件は下記の通りです。
* 4年生大学以上を卒業
* 日本語が堪能(文法の説明が日本語でできる程度)
* 講師経験3年以上
* 在留資格があること(留学生の場合は、資格外活動証明書を取得していること)
ご興味がある方は、メールにてご連絡ください。
一旦7月18日で締め切る予定なので、ぜひお早目にご検討・ご連絡下さい。
75
:
さーひぶ。
:2014/09/13(土) 23:48:13
【『現代アラビア語入門』の黒柳恒男先生が死去】
黒柳恒男(くろやなぎ・つねお)東京外国語大名誉教授(ペルシア文学)が
8月30日に89歳で逝去されたと、11日の朝刊で知りました。
黒柳先生はペルシア語・ペルシア文学がご専門ですが、アラビア語にも通じ、
>>71
でふれたように、一昨年に亡くなられた飯森嘉助先生と共著で1976年に
(今は無き)泰流社から『アラビア語入門』を刊行されました。
(現在は大学書林から『現代アラビア語入門』として1999年に再刊)
赤本として親しまれ、日本のアラビア語教本の定番として多くの学習者が
お世話になったことでしょう。
ペルシア語、ウルドゥー語の辞典なども刊行され、2008年には
「アラビア語・ペルシア語・ウルドゥー語対照辞典」という代物まで著され
ました。
ペルシア語・アラビア語・ウルドゥー語の教育に多大な貢献をされた黒柳先生。
謹んでご冥福をお祈りします。
ペルシャ文学者の黒柳恒男さん死去
ttp://www.asahi.com/articles/ASG9B6TBQG9BULZU014.html
76
:
さーひぶ。
:2014/09/14(日) 00:04:55
【イスラム学、ハディース翻訳者の牧野信也先生が死去】
日本のアラビア語教育界における立て続けの訃報です。
牧野信也(まきの・しんや)東京外国語大名誉教授(イスラム学)が
9月6日に83歳で逝去されたと、昨日12日の朝刊で知りました。
牧野先生といえば、イスラームの預言者ムハンマドの言行録「ハディース」を
初めて日本語に翻訳された学者として有名ですね。
牧野先生は、講談社学術文庫から『アラブ的思考様式』という著書を著された
ことが、個人的には印象深いです。この薄い文庫本は、アラビア語という言語
の特徴とアラブ人の気質を関連付けてわかりやすく解説されていて、実に名著
だと思いますが、現在は品切れ重版未定かも知れません。
(Amazonなどで古本が廉価で入手できます。)
日本のアラビア語教育mイスラーム研究に多大な貢献をされた牧野先生。
謹んでご冥福をお祈りします。
イスラム学教授の牧野信也さん死去 聖典を初めて邦訳
ttp://www.asahi.com/articles/ASG9C5RCWG9CUTFL00P.html
それにしても、日本のアラビア語教育界の巨人が次々に他界する時期ですねぇ!
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