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『賢く生きる』私的注解集

1海原並彦:2006/08/11(金) 21:54:05
藤原博士の新著『賢く生きる』は言わば情報の貴重な「原石」のコレクションであり、この原石をどう研磨しインテリジェンスをもって組み立てていくかは読者にゆだねられた仕事といえるのではないでしょうか。
そこで『賢く生きる』収録の各対談に、脱藩道場参加者各自がインスパイアされて考えた事、関連性が思い当たる事項などを注解やノートのような形で掲載し、シェアする目的で、本スレッドを立てさせて頂きます。

2海原並彦:2006/08/14(月) 21:57:01
 ◆第1章「躾られた『けじめ』の秘める価値」について

現在、世界で、日本で、不可解な事件が続発しています。
一体、何が原因なのでしょうか。
地のレベルで見れば、火種を仕掛けて利権を拡大しようとしている人々がおり、天のレベルで見れば、人間のホルモンやチャクラに働きかける天体の配置がそうなっているから、という説明ができるのでしょう。
しかしいずれにせよ、自分自身で人生の主導権を取り戻すために確実にできることは、きちんとした衣食住を整えること、すなわち躾を身につけること以外にありえないと、日々、実感しています。
実は、私も藤原博士から頂いたご縁で、珪水様から躾のやりなおしについて指導を頂いている者です。
正しい躾に沿って衣食住を整えると、自分自身の在り方が変わり、世の中の見え方も以前とは確かに変わってしまっているのを感じます。
ビジネスで成功するか、芸術や文化、思想の面で優れた仕事を行うか、あるいは市井でひっそり煩いの少ない生活をするか、人生の目的やスタイルは各人それぞれだと思います。しかしどういう生き方をするにつけても、正気と健康を保つための基本条件はまさに「天地とともに賢く生きる知恵」=「躾」なのだ、というのが非常に率直な実感です。
ただし、テクノロジーが高速に変化を続けている現代、人間に加えられるストレス要因も刻々と変化を遂げています。躾の方法論も日々バージョンアップが必要です。これについても絶えず創意に富んだ展開、一見異なる要素の縦横無尽な結びつけで躾を進化させている珪水様の知恵には、自分のキャパシティの範囲ながら、いつも驚愕と共に多大な啓発を頂いています。
まさに、状況に応じて心身の整え方を編み出して行くツールがインテリジェンスであり、躾とインテリジェンスは両輪の関係にあると思います。

3相良武雄:2006/08/18(金) 00:10:42
なぜ、この本が、新作にもかかわらず、最後のほうにあるのかよく分からないが、この本の題名からすれば、人生論のハウツー本のイメージ。中をめくると、一転トンデモ本を言う感想を持つことになるが、それは
単に、読み手の能力不足に他ならない。著者は、従来から丁寧な書き方をすぜ、強靭な力を持って読むことを訴えている。
この10人の対談を見れば、会計学、政治学、人生論、歴史、宗教、超科学、医学、文学とありとあらゆる領域をカバーしている。
つまり、一般教養の宝庫である。今これだけの本を編める日本人が
それだけ入れであろうか。
納得しながら読むことで、知識を得られる一方、批判的に読むことで
さらに充実したものを得られるはずである。


という書評がアマゾンに出ておりました。
この書評が、よいか悪いかは別として、科学する態度、学問への態度を
教えてもらえたのではないかた感じたしだいです。
それぞれの態度はあるにせよ、観察の中から、普遍性の理論を作り出していく
その行為が、学問っであり、科学であるはずと考えた次第です。

しかし、現実の世界はかけ離れ、無残な状態です。一人でも多くの人に
呼んでもらいたいと感じ、配っていますが、理解してはもらえないのが
残念です。

4賢く生きたい:2006/08/18(金) 06:35:19
例えばこの本の第八章『「石油の世紀」から「天然ガス主役」へ』での共同通信 木村氏との対談、
第九章『国際ビジネスの神髄と総合商社の運命』での、元 物産パリ支店長小串氏との対談、そして、
第十章『若き日の修験者・空海のコスモロジーと錬金術』における、炎の行者、池口氏との対談。
これらはいずれも、当代日本随一のレベルの対談に相違なく、これらの対談に鏤められている叡智だけでも、
この本には100年を超える寿命と、定価は、最低でも100倍の16万円であるべきだ。それくらいの価値が
あります。一体今の日本、もしかしたら世界に、これだけの異なる人びとを相手に、ここまで
ブリリアントな対談をやってのける人間がいますか。居ませんよ。断言できますね。静かに、しかし深く、
鮮やかな閃光を発しつつ、藤原節が炸裂し、そのコロナにまぶたがやんわりと暖かく照らされたような、まばゆい、
なんとも言えない読後感です。藤原さん、本当にありがとうございます。

5海原並彦:2006/08/19(土) 20:07:50

第4章の寺川さんとの対談ではオペレーションズ・リサーチ的的思考法について話し合われていますが、第2章で紹介されている西原博士の次の言葉もまた、ランチェスターの法則の応用だと思い当たりました。
「敵情を良く観察し、弱点を知り目標を定めたうえで戦略を立てるのです。そして攻めるのが最も難しいと考えられる敵の本陣を攻略する中央突破が、古来から少人数で成功可能な最も有効な方法」

ランチェスター(1868〜1946)はイギリスの技術者で、用兵学的に航空機の運用を考える中で「ランチェスターの法則」を見いだし("Aircraft in Warfare: The Dawn of the Fourth Arm" 1912)、これが後に米国を中心に発展するオペレーションズ・リサーチの原点となったということです。
「百発百中の一門能く百発一中の百門に勝る」という東郷元帥の言葉を、「そんな非数学的な話はありえない」と井上成美は批判して不興を買ったそうですが、井上は、おそらく当時すでにランチェスターの著作を入手して読んでいたのでしょう。
第二次世界大戦では、帝国陸海軍は戦線の野放図な拡大と戦力の逐次投入を繰り返しましたが――米国ではコロンビア大学の数学者グループなどが中心になり、いち早く数理モデルを駆使して戦略や兵站を立案していたということです。これも第4章で藤原博士と寺川さんが言及している通りです。


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