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最近読んで印象的だった本

72 田中治 :2009/11/05(木) 12:11:13
ロワール川流域に建つ数々の古城のひとつにアンボワーズ城があり、ダヴィンチを庇護したフランソワ1世はこの城に居たらしい。このアンボワーズ城からすぐ近くにクロ=リュセというこじんまりした城館があり、ダヴィンチは晩年この城館に滞在し世を去っているが、今でも多くの観光客が世界中から訪れていてダヴィンチの世界的な人気を再認識した。城館の内部はもちろん興味深いのだが、もっとも感銘を受けたのは、城館に属す広い敷地の庭のそこかしこに、ダヴィンチの発明した戦車や建造物の模型、絵画などが置かれ、訪れた人が自然のなかを自由に散策しながらレオナルドの作品を鑑賞し、それぞれが思いを馳せることができるような仕組みになっている。わたしが訪れたのが盛夏だったこともあり、燦燦と降り注ぐ陽光が豊かに茂った木々の葉の緑に映え美しく、心地よいそよ風とともにダヴィンチの作品を自然のなかで鑑賞した。以前、ダヴィンチが生まれたとされるヴィンチ村にも滞在したことがあるが、トスカーナの豊かな田園風景が広がる美しい自然の風景を思い出し、レオナルド・ダヴィンチは自然から生まれ自然に帰していったことを痛烈に実感した瞬間でもあった。クロ=リュセでのこの粋な展示は、ダヴィンチがフランスにとって客人だったものの、彼を受けいれたことの栄誉を500年経ってなお、このような形で表し、万人にシェアしているのだろうというフランスの気概のようなものさえ感じた。

イタリアではレオナルド・ダヴィンチというとまっさきに絵画が思い浮かぶが、フランスでの彼はひたすら幾何学・建築・水の研究・都市計画の研究をしていたようであり、ここでの研究の成果はそのまま、その後のフランスの発展の大きな源のひとつになっているように思える。

話が随分脱線したが、男と女なる視点からダヴィンチを眺めると、彼は生涯妻を娶らなかったし、どの地においても女にそれほどの関心を示していないのは明らかで、彼が肉体的に両性具有だったとする説もあるようだが、いずれにしろこのルネッサンスの巨人は、自己の内部において女的なるもの・男的なるもの、つまり両性を同時に内包し、機能させ、足りない点について他者から補完してもらう必要がなかったのかもしれない。

映画「モナリザ・スマイル」はジュリア・ロバーツが主演の、全体としていささか味わいに欠けるハリウッド映画だとは思ったが、モナリザの微笑の中に含まれる普遍的なテーマを久しぶりに思い出し、いささかパッチワーク的な内容だが、犬養道子著「男と女」を再読しながら、思いつくまま投稿させていただいた次第である。


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