したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

最近読んで印象的だった本

187 藤原肇 :2015/11/08(日) 11:04:49

特に石炭の炭田の現地視察の場所は、独仏国境の丘陵地帯を始め、オーストリア東部からウクライナにかけて、谷や丘陵が連なる奇妙な地帯であり、興味深いことに昔から激戦があった戦場地帯だった。なぜならば、日露戦争の203高地や桶狭間のように、丘や狭間は戦闘上の要地であるし、そこには要塞が作られていた。
そうした場所を幾度か何か所も訪れているうちに、戦争の歴史が生き生きと再現して、歩兵や騎兵の配置について見当がつき始め、自分が指揮官ならこんな配陣だと考え、自然に兵用地誌のカンが育つようになり、地政学への関心と向学心が生まれた。
そして、戦争の多くが土地と資源の奪い合いであり、その主役が王様と貴族であり、敵兵を捕虜にして奴隷にすることが、古代の支配者のビジネスだったと理解した。
しかも、アダム・スミスは分業の重要性を強調して、工場制の産業と労働を観察し、英国の経済社会と富について論じたが、地域格差を使う商業活動について、重商主義の時代を紹介した程度で、専ら資金を投下して工場を作り、大きな富の蓄積を『国富論』に書いている。また、オランダから英国に両親が移り住んだ、
ユダヤ人であるリカドーの経済学は、労働価値説の比較優位説であり、これは労働集約の産業が主体で、エネルギー源は食料だったから、貿易による取引に注目したものだった。
当時の英国は労働者を奴隷扱いしていて、子供まで一日12時間労働でこき使い、賃金は食べるのに精いっぱいであり、悲惨な社会が君臨していたことは、ディッケンズの小説が活写している通りだ。
だから、「穀物条例」が政治問題になったし、ナポレオンの大陸封鎖が行われたのだし、産業革命が大陸諸国に波及して、1848年の一連の革命が起きたのは、食糧問題が最大の懸案だったからだ。
ユダヤ人のマルクスは大英図書館を使い、資料を読み漁って『資本論』の草稿を書き、搾取や疎外の克服のために必要な、階級闘争の戦術論をまとめている。
だが、被支配階級にとって最大の課題は、搾取による労働者の貧困の問題があったし、それが階級闘争と結びついたにしても、そこに問題の総てを集約してしまった。
だから、搾取されたプロレタリアの救済に、千年王国の実現を夢見たのだが、奴隷貿易の問題を含めなかったのは、彼らがユダヤ人として出身基盤の歴史からして、奴隷ビジネスをしていた過去には、触れたくなかったのは当然の心理だったし、至って当然の帰結だったのである。
そんなことに気付くようになったのは、ヨーロッパを一歩離れて地中海を越え、アフリカの世界に足を踏み込んで、そこに残された歴史の足跡を知り、歴史とはこんなものだと理解できたお蔭だった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

ゾンビ政治の解体新書: 魔女狩りをするゾンビへの鉄槌 / 株式会社サイゾー

安倍政権批判本の決定版!――憲政史上最長になる可能性も高まった安倍晋三率いる内閣。だが、その長期政権を支えたのはゲシュタポとも揶揄される、批判勢力やメディアを徹底的に押さえつける恐怖政治だった。水面下ですでのその体制は限界を迎えながらも、ゾンビのように延命をはかる現政権の強引なやり口は日本の未来に暗い影を落とそうとしている。安倍政権が行ってきた蛮行とは? 彼らは本当は何をしたいのか? この先に待っている日本の未来とは?世界の政財界で活躍してきた著者が、メディアには決して出ることがない機密情報なども含む、事実と考察を積み上げて、安倍政権を暗部を暴く。日本を変えられるのはこの一冊しかない。


掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板