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文部スレ

195荷主研究者:2006/03/30(木) 00:14:26

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200601260061.html
'06/1/26 中国新聞
広島大「総合科学部」が元気

 ▽4月、大学院研究科新設/叢書を創刊 著作も充実

 広島大の「総合科学」の元気がいい。総合科学部が叢書(そうしょ)シリーズを創刊し、教員による著作出版も相次ぐ。四月には大学院総合科学研究科が新設される。教養教育の主担当部局として三十二年目の春、教育研究をより高度に発展、深化させる土台が整う。(岡田浩平)

 総合科学とは? 「キーワードは創造性、学際性、総合性。一つの専門に軸足を置きつつも、一見結びつかない分野にも広げて追究する学問」。同研究科の初代研究科長に就任する佐藤正樹学部長はそう定義する。

 佐藤学部長の大学院時代の専攻はドイツ文学。今では法医学、裁判記録、新聞記事なども研究対象とし、ドイツ風俗史もカバーする。

 多角的な視点で

 科学史が専門の市川浩教授の研究室には、科学、物理の解説書から歴史書までひしめく。公開されている旧ソ連の軍事研究資料を調べに毎年夏、ロシアを訪問。全国規模の「戦争と科学」研究グループの代表を務め、昨年十月には国際シンポジウムも開いた。学生相手には、科学技術と人間のかかわりや公害史を説く。

 他の教員の専攻をみても生命科学、身体運動科学、人間存在論、複雑系物理学、文化人類学、広域アジア研究…と多彩だ。ただ、一般にはイメージがわきにくい。

 そこで、昨年三月に刊行を開始したのが「叢書インテグラーレ」シリーズ。第一弾は学部創設三十周年記念シンポジウムを記録した、ずばり「総合科学!?」。毎年一巻出版する予定で、市川教授がまとめるシンポの記録が二巻目となる。

 昨年春は「大学新入生に薦める101冊の本」も編集した。個人でも加藤徹助教授「漢文力」、吉村慎太郎助教授「イラン・イスラーム体制とは何か」などが新聞の書評欄で話題を呼んだ。

 教員137人が所属

 この勢いを引き継ぎ、総合科学研究科は誕生する。教育理念・目標は佐藤学部長の定義を踏まえて「重点的ジェネラリスト」の養成だ。教員は百三十七人が所属する。

 人間科学、環境科学、文明科学の三部門とは別に、他大学の研究者も交えて取り組む「21世紀科学プロジェクト群」を設ける。総合科学研究、平和科学研究、教養教育研究開発の三テーマで、現代社会で人類が解決すべき課題を発見、設定し、処方せんを見つけ出すユニークな取り組みだ。

 同大では、これまで総合科学系の大学院がなかった。教養部を発展解消し、総合科学部になったのが一九七四年。学内で教養教育の主担当部局と位置付けられ、歴代学長の中には「大学院になれば、専門研究に没頭するあまり、教養教育がおろそかになるのでは」との考えもあった。他の大学院の各研究科との兼ね合いもあり、学部創設当初から大学院設置を模索しながらも実現してこなかった。

 流れが変わったのは大学運営の自由度が増した二〇〇四年四月の法人化。「総合科学という学問の産物が教養教育。人間のオールラウンドな能力を身に付けるのに最も適している」(牟田泰三学長)との考えもあり、研究科設置へのコンセンサスを得た。

 ただ少子化時代、〇七年の「全入学時代」を前に船出は厳しい。佐藤学部長は「地道に教育研究で実績を上げるのが学生獲得の最善の策」。三十日―二月三日、第一期生の出願を受け付ける。


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