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Tohazugatali Tourist Bureau

361チバQ:2009/09/22(火) 23:41:16
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2009092102000069.html
国立公園 増える立ち入り制限 環境劣化進む大台ケ原ルポ
2009年9月21日

 人の立ち入りを制限し、自然を守ろうとする国立公園の「利用調整」。吉野熊野国立公園や小笠原国立公園で始まっているほか、屋久島でも実施が検討されている。人を締め出す“究極の保護策”を取る背景には、自然環境の急速な劣化がある。ちょうど五十年前の伊勢湾台風などをきっかけに、環境が激変した奈良県の吉野熊野国立公園・大台ケ原を、現地の事情に詳しい横田岳人・龍谷大准教授と一緒に訪ねた。 (市川真)

 立ち入りが規制されていたのは、マイカーが走るドライブウエーのすぐ横だった。ガードレールのない所には柵が設けられ、「立ち入りには事前の申請が必要」と書かれた看板が見える。標高約一五〇〇メートル。晴れれば熊野の霊山が一望できる。

 看板に見入っていた観光客は「道からこんなに近いと、入っちゃう人もいそうですね」。

 耳を澄ますと、キツツキが木をつつくドラミングが聞こえ、手付かずの自然が残っていると思わせるが、実情は柵の中に観光客が捨てたごみが散乱していた。「ササがシカに食べられてなくなってしまい、葉で隠されていた昔のごみが目に見えるようになったんですよ」と横田准教授は話す。

 年間降水量四〇〇〇ミリを超す大台ケ原はかつて、「苔(こけ)むす森」として有名だった。しかし今では、乾燥化が進んで苔があまり見られなくなり、針葉樹の立ち枯れも深刻化している。

 きっかけは五十年前の伊勢湾台風。大量の倒木が発生し、昼なお薄暗かった地面に日が当たった。増えたシカが樹皮を手当たり次第に食べて、立ち枯れに追いやった。台風の二年後、大台ケ原ドライブウエーの開通で、人の踏み荒らしによる環境負荷も高まった。

 霧にけぶる深い森を復活させようと、環境省はシカの駆除と自然の再生に取り組み、二〇〇七年九月からは、原生的な自然が残る地区で一日当たりの入山人数を制限する規制を開始した。

 規制が始まって九月で丸二年。知らずに規制区域に入ってしまう人は減ってきたものの、今年四月には、規制地区に無断で入り、釣りをしていた男が、自然公園法違反容疑で逮捕される事件も発生した。

 大台ケ原では、人の入りを規制するだけでは自然を守れないほど、環境は激変している。横田准教授は、森を食い荒らすシカの駆除が直近の最重要課題と指摘。「バランスを崩した自然を、果たして人の手で再生できるのか、壮大な実験です」と語る。

◆今後も増えていく
 <吉田正人・江戸川大教授(保全生態学)の話> 利用調整は、生態系と生物多様性を守り、国立公園らしい質の高い自然を利用者に十分楽しんでもらうために必要だ。観光客が減るというマイナス面ばかりが注目されてきたが、最近では地元から規制実施の要望が出始めている。今後も増えていくだろう。


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