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電力・発電・原子力スレ
709
:
とはずがたり
:2011/03/15(火) 15:56:21
2号機、格納容器内の水が漏れれば冷却作業困難に
http://www.asahi.com/national/update/0315/TKY201103150235.html
2011年3月15日13時49分
福島第一原発2号機で15日朝、爆発音があり、圧力抑制室(サプレッションプール)が破損した可能性が高まってきた。枝野幸男官房長官は午前11時すぎの会見で「圧力部分が破損したのではないか。ここから放射性物質が流出していると推察される」と述べた。
圧力抑制室は格納容器の下部にあり、容器内の水蒸気を水に戻して、圧力を下げる役割がある。東京電力は、2号機への注水作業を続けているが、実際に水が入っているか確認できていないという。
神田啓治・京都大名誉教授(核物質防護学)は「圧力抑制室が破損したとしても、圧力容器は保たれており、多くの放射性物質を含む核燃料の大量破損にはまだ至っていないはずだ」と話す。
一方、圧力抑制室は格納容器の一部。格納容器内にある水は高濃度の放射性物質で汚染されている。この水が外部に漏れ出れば、原子炉付近に近づくことも難しくなる。
小林英男・横浜国立大客員教授(破壊工学)は「作業員の被曝(ひばく)を考えると、もっとも大事な、燃料棒を冷やすための圧力容器に水を注入する作業が困難になる」と指摘する。
2号機では、14日に炉心を冷やす仕組みが働かなくなり、炉内の水位が低下。約4メートルある燃料棒全体が、高温・高圧の蒸気にさらされたとみられる。爆発は、圧力容器内で発生した水素が格納容器に漏れ出した可能性がある。水蒸気爆発が起きた可能性も否定できないという。
高温で溶けた炉心構造物が水と接触、急激な蒸発が起きるのが水蒸気爆発だ。宮崎慶次・大阪大名誉教授(原子炉工学)は「圧力容器の底が突き抜けて下に落ち、そこに水があったために水蒸気爆発を起こした可能性もある」という。この場合、圧力容器も損傷していることになり、より深刻な事態となる。
今後の対策について、小林客員教授は「水の確保に尽きる。作業が限定されるが、効率良い手立てを早急に考えないといけない」。
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