モスルは2年前にISの最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者が「カリフ制国家」の樹立を宣言した場所だが、現在はイラクにおけるISの最後の拠点となっている。(c)AFP/W.G. Dunlop with Colin Bertier in Arbil and Ahmad al-Rubaye in Al-Shura
イスラム原理主義との「ソフトパワー」の戦いで指揮を執る米国務省のマイケル・ランプキン(Michael Lumpkin)氏は17日、米首都ワシントン(Washington D.C.)で開催された「ディフェンス・ワン・サミット(Defense One Summit)」で、広告主向けのフェイスブックの緻密なメトリクス(評価尺度)は、ネット上でイスラム過激派組織の訓練を受けている可能性のある人物らを米政府が見つける際の一助となると述べた。
同氏によると、「フェイスブックの広告を利用すれば、フェイスブックの内部に入ることも、特定のユーザーを捕まえることもできる。国を選び、年齢が13〜34歳で、(ISの最高指導者)アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者を好む人々などと絞り込んでいけば、対象者が浮上し、彼らに直接メッセージを送りつけることができる」という。
【AFP=時事】在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は27日、シリア内戦の激戦地となっている北部アレッポ(Aleppo)の反体制派支配地区から、1万人近くに上る市民が政府側支配地区などに脱出したと明らかにした。政府軍は先週末にかけてアレッポ東部で6地区を反体制派から奪還し、27日にもさらに攻勢をかけていた。
在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によれば、政府軍は28日、サクル(Sakhur)、ヘイダリヤ(Haydariya)、シェイクコードル(Sheikh Khodr)の各地区を奪還。クルド人勢力もシェイクファレス(Sheikh Fares)地区の支配権を反体制派から奪った。
こうした現状について、アンサリ(Ansari)地区で救助活動を行っている民間防衛隊「ホワイト・ヘルメット(White Helmets)」の広報担当者、イブラヒム・リース(Ibrahim Abu Al-Leith)氏は「悲惨な状況だ」と述べた。(c)AFP/Karam al-Masri with Sara Hussein in Beirut
この奪還作戦でアレッポ市街には多数の遺体が残され、国際的な非難の声が上がっている。アレッポ東部からは民間人数万人が避難した一方、ロシアは、支援物資の搬入と住民の脱出を可能にする「人道回廊」の確保を呼び掛けている。(c)AFP/Karam al-Masri with Rana Moussaoui in Beirut