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2004年米国大統領選スレ
4530
:
とはずがたり
:2017/06/06(火) 10:23:36
トランプの醜悪振りにラストベルトの困難から目を逸らして仕舞いがちになる危険に気付いた。
民主党はラストベルト開発公社(RBA)やNAAA(新農業調整法)でも作るNew Deal 政策を掲げて次の選挙戦は戦わないと。
日本の農村保護政策はキチガイ沙汰だと思うけど,巧く機能してきた側面も見逃す訳には行かないのであろう。それでもこの惨状とはいえるのだが。
今,息子は7歳。よくみておけ,これがおまえの故国だぞ,と倖せにフィットで見せて回れるけど20年後30年後はどうなっているであろうか。。
トランプのアメリカ ラストベルトは80年代、中西部農業地帯で始まった
https://news.yahoo.co.jp/byline/onokazuoki/20170318-00068861/
大野和興 | ジャーナリスト(農業・食料問題)、日刊ベリタ編集長
3/18(土) 21:55
アメリカの農業業界はこれから始まる日米FTA交渉に大きな期待を寄せている。首脳会談で決まった日米経済対話は四月のベンツ副大統領の来日を待って始まる。交易分野の対話は実質的な日米FTA(自由貿易交渉)となるが、そこでのアメリカの目論見は、対日貿易赤字の半減と農産物対日輸出額の倍増であるという話が伝わってきている。いずれにしても、農業が大きなイシューであることはまちがいない。では、アメリカ農業とは何者なのか。いくつかの風景を切り取ってみた。
◆レーガンのアメリカで
アメリカ農業と交易について考えるとき、落としてはならないのは、1980年代にアメリカ農業を襲った恐慌である。トランプが尊敬しているというレーガン大統領が行った経済政策、レーガノミックスが引き起こしたものだ。1981年、“強いアメリカ”を掲げて大統領に就任したレーガンは、軍事費増大と強いドルすなわちドル高政策を進めた。減税で企業と個人にカネを使わせることで経済振興を図って税収を上げ、その金を軍事費に回して、ベトナム戦争の敗北で自信を失い、経済も落ち目に陥ったアメリカを再び“強いアメリカ”に再興するという方針を掲げたのである。
その後の動きを追うと、減税で確かに消費は増えたが、すでにアメリカの製造業は外国に移転していて、国内消費が増えれば増えるほど、輸入が増大してドルが流失した。それにドル高が加わり、さらに輸入が増大した。一方でレーガン政権は一方で軍備拡張に走ったため、ベトナム戦費で赤字に陥っていた財政はさらに悪化した。
「強いドル」は輸出産業に大きな影響をあたえた。それは、武器と並ぶ輸出産業だった穀物を直撃、農村地帯を農業恐慌が襲った。ドル高で米国農産物は割高になり、輸出競争力が衰えてしまったのである。1981年度のアメリカ農生産物輸出高は438億ドルだった。それが82年度には391億ドル、86年度には260億五ドルに減った。
売り上げの減少は農場倒産となって現れた。中西部の穀物地帯では、いたるところに「農場売ります」の立て看板がみられた。ハリウッドで農場倒産と農村家庭崩壊の映画が製作され、ロック歌手による「Farm Aid」と銘打った農場を救えのチャリティコンサートがもたれたりした。当時の報道によると、中西部諸州では農民デモがひんぱんに行われ、ミネソタでは町の商店や中小企業主が商店や工場を閉め連帯の意をあらわし、教会でも集会が開かれたりしている。
◆壊れるコミュニティ
-ブルース・スプリングスティーンの世界-
ロックの王様といわれるブルース・スプリングスティーの曲のひとつに「マイ・ホームタウン」がある。彼の代表作品「ボーン・イン・ザ・USA」は、身の内から湧き上がってくる怒りを、世間にたたきつける激しいものだが、「マイ・ホームラウン」はその怒りを腹にため込み、吐き出すように、バラード風にゆっくりと歌われる。聴いているうちに、彼のだみ声が聴き手の腹にまで浸み込み、世間からはじき出され、貧困の中を漂う人々の哀しさにいつの間にか同化してしまう。
八歳のとき、田舎町で幸せだった。父親に膝に乗って、ビュイックでまちを一回りした。
父親が言った。よく見ておくんだ。これがお前のホームタウンだ、と。
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