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鉄道総合スレッド

2338荷主研究者:2008/03/23(日) 23:36:19

http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20080127/CK2008012702082811.html
2008年1月27日 中日新聞
廃線? 御嵩町民に不安 名鉄広見線の末端区間

朝の電車から降りる東濃高の生徒ら=名鉄広見線の御嵩駅で

 赤字が続く名鉄広見線の新可児−御嵩間について、名鉄は昨年、可児市と御嵩町に対し、路線についての考え方を今年中にまとめるよう申し入れた。廃線を含めた打診と受け取れ、特に同区間を主な足とする御嵩町民の間に不安が広がっている。御嵩町は取材エリアだが、日ごろの移動は車ばかりの記者。電車を利用し、沿線を訪ね歩いた。

 休日の午前。新可児駅から御嵩への2両編成の電車に乗る。客はまばら。寒いが天気は上々。可児川に照り返す陽光を楽しむ間もなく、明智駅に着いた。

 交代制の1人勤務で駅を守る助役の岩井但さん(59)に話を聞く。広見線の乗務員だった20代のころと比べ隔世の感という。「朝夕は満員で扉が膨らんだ。今はみな自家用車。もう少し利用してもらえるといいが」

 御嵩方面の電車は毎時2本。次駅の顔戸(ごうど)には徒歩で向かう。明智駅を出てすぐ、2001年まで同駅から分岐して営業していた八百津線の鉄路の跡が、冷たい風にさびた姿をさらしていた。散歩中の男性(86)がいたので声を掛ける。「自分が小学生のころ八百津線が開業した。よく工事を見に行った。生きているうちに廃線になるなんて」。今回名鉄の打診を八百津線の運命と重ね「あの時と同じ」と指摘する声は多い。現在八百津まではバスが運行している。

 田が広がる線路沿いを20分ほど歩き、顔戸駅到着。次の御嵩口駅まで電車を利用する。ともに無人駅で運賃160円は車掌に払う。両駅ともホームには簡素な待合のみ。御嵩口駅はかつて亜炭の積み出し駅で、広い構内、貨物ホーム跡にようやく往時をしのぶことができる。正午すぎの駅は静まり返り、近くの畑で鳥よけの風車だけが鳴っていた。

   ◇  ◇   

 終点御嵩駅には平日の朝あらためて訪ねた。ホームに到着する電車から地元東濃高校生が次々降り立つ。「生徒の利用が多いですね。朝は知多方面の直通電車に乗る通勤客もいます。朝夕以外は病院に通うお年寄りですね」。助役の三品多喜夫さん(57)が利用客について解説してくれた。「経営のことは分かりません。廃止のうわさを聞いてか、硬券を購入される方が増えています。遠くからファンも来ています。ほら」

 示す指の先にカメラを構えた男性。神奈川県相模原市から来た井上俊博さんは40代の非常勤教師で鉄道写真が趣味。「廃止なら風情ある車両や駅舎は二度と戻らない。文化的価値を認め後世に伝える努力を」と話した。

 道路を挟む対岸に町の名刹(めいさつ)願興寺がある。その駐車場に町の主婦らが町おこしで営む手作り品販売所「御彩屋(おんさいや)」がある。手弁当で集まる彼女らの最近の話題も、もっぱら名鉄問題。「観光への影響が心配」「車を使えない年寄りは困る」。お茶を飲みながら議論は白熱する。

 メンバーの高屋敦子さん(64)は「環境への負荷が少ない鉄道が見直される中、廃止は時代に逆行する。産廃処分場問題で揺れてきた御嵩町で路線を残し、環境に配慮する企業をアピールするべきだ」。代表の樋口芳子さん(74)は「ただ存続をお願いするだけではだめ。町民一人一人が少しずつ基金をためたり、電車を利用するイベントを打ち出すなど行動で示さないと」。

   ◇  ◇   

 地域として本当に鉄道が必要なのか。どのように路線を維持しようとしているのか。名鉄は自治体にそう問い掛け、返答を待っている。同社広報宣伝部は「自治体が主体的に考えてほしい。必要な情報は積極的に提供する」。

 (小川邦夫)


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