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進歩と改革ネタ

1・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2006/03/24(金) 02:11:11
『ニートと非国民』

・ニートとは元々英国で生まれた言葉で
NEET(Not in Employment, Education or Training) 
直訳すると「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」という意味です。

・ただしこのイギリスの場合では、いま日本でいわれるニートとは意味が違っていて、正社員のような長期就業じゃないすべての人の総称になります。日本で言う一時就業のフリーターも含まれます。
また、失業中であっても、世界中を旅してるとか、ボランティアの仕事をしているとか、早くに子供ができてしまって働きたくても働けない、というケースも含まれるので、かならずしも「ヤル気」がない、ということではないようです。

・ところがこれが日本ではマスコミによって「ヤル気のない若者」「怠け者」という意味にすり替えられました。
“働かざる者食うべからず”“勤勉な労働こそ最高の美徳”とする日本の文化、“働かずに食べて行こうとしているのは甘え”といった先入観から、ワイドショーを中心とした偏った報道(“ニートのような連中のために税金を使うのは無駄””ニートは徴兵や強制労働をさせろ”等)とあいまって、“ニート=働かずにどうしようもないすねかじり”という偏見生みました。
この結果、精神的な病気などで引き篭もっている人も、ひとくくりにされ「社会の敵」のごとくバッシングされるようになりました。


・ところが実態を調べると、明らかに違う現実が見えてきます。
ニートは約52万〜85万人いるとされており、ニートの年齢別構成を追っていくと、明らかに高年齢化が進んでいます。
内閣府の「青少年の就労に関する研究会」による推計では、2002年のニート数を85 万人としていますが、
うち25−34歳が49万人と6割を占めます。さかのぼって97年には20−29歳層がニートの6割を占め、92年には15−24歳層が 6割を占めています。
すなわち、人口の多い団塊ジュニア世代の年齢上昇とともにニートの核になる年齢が上昇してきたのです。
同様の傾向はフリーターでも確認されます。
http://www.jil.go.jp/article/20050414/index.html


・これはバブル崩壊以後の雇用超氷河期世代とほぼピッタリ重なります。マスコミを中心とした「ニート」叩きの言説は、一九九〇年代半ば以降ほぼ十年間の長きにわたり悪化の一途をたどった若年雇用問題のしわ寄せを、労働需要側や日本の若年労働市場の特殊性にではなく、若者自身とその家族に負わせているのが実態です。
(参考:「ニート」って言うな! 光文社新書 本田 由紀 (著), 内藤 朝雄 (著), 後藤 和智 (著))


・本来なら労働問題として考えるべきニート問題ですが、
自民党の武部幹事長はニートに「一度自衛隊にでも入ってサマワみたいなところに行ってみてはどうか」など発言したり、小泉首相に至っては「『勝ち組』『負け組』はいいけれど、『待ち組』は問題」(小泉首相メールマガジンから)と、
政府もまともに取り合う様子はありません。


・マスコミと共謀する事で"ニート=怠け者"というレッテルを貼ることで、本来政府が果たすべき責任から逃げている構図が透けて見えます。

2・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2006/03/24(金) 02:12:04
とりあえずここまで。
もうちょっと続くつもり。

経済ニューススレが参考資料のひとつかな。

3・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2006/03/24(金) 02:39:43
・さらにこれに隠れて政府自民党と関係を深めている日本経団連は、企業減税を推進する一方サービス残業の合法化や派遣労働の拡大など、雇用環境を悪化させる政策を推進しています。
派遣や雇用請負労働者は正社員と仕事が変わらないのに、賃金が正社員の60%に抑えられるなど、先進国では類を見ない劣悪な環境に置かれています。しかしこうした格差を是正するどころか、より拡大する政策を推進しているのです。
2006年1月10日の定例会見で、日本経団連の奥田碩会長は「格差があるにしても、差を付けられた方が凍死したり餓死したりはしていない。多少の不平等は社会の中で当然出てくるもので、あまりに勝ち組・負け組と言いたがるのがそもそもの間違いだ」との認識も示し、格差社会の肯定を宣言しています。
不安定や劣悪な雇用環境から脱落し、やむなく働けなくなった人も多数存在します。
ところがこうした人々に"ニート=怠け者"というレッテルを貼り、政官財マがこぞって根本の問題を覆い隠しているのです。


・レッテルを貼って物事を単純に見せる手は、古来から現代に至るまで延々と使われている手法です。
戦前の"非国民"から始まって最近の"小泉構造改革""抵抗勢力"など。
人間は物事を気分や思い込みから、単純な形で捕らえがちです。
マスコミがそれを煽り、亡霊のような言説が真実と異なる原因をバッシングし、その結果真実が覆い隠されるという構図は中世の魔女狩りの例を出すまでもなく、行われてきました。
政府とマスコミ、経済界が一種の共犯関係にあり、今でも政権への不満を逸らすために魔女狩り的構図を作っています。
格差社会への批判逸らしとしての、ニート叩き(小泉曰く”待ち組”)はその典型ともいえます。

この「ニート」批判の風潮を上手に利用され、権力に都合のいい政策が実行されたり、あるいは全体主義的な「徴兵制」「強制的集団活動(強制収容所的)」などの基本的人権をないがしろにした政策が実行されないよう、どう監視していくのか。そして国民一人一人にどう真実を訴えかけるチャンネルを作っていくのか。
野党にとって大きな課題といえます。


資料:
★非正社員の賃金は60% 正社員との格差浮き彫り
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=main&NWID=2006032301004945
★私たちに未来はないのか 取り残された「超就職氷河期」世代
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kinyu/ekabu/report/news/20060320org00m020029000c.html
自民・経団連共同でシンクタンク設立へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060110-00000001-san-pol
■■■自民党の企業からの政治献金は27億円。うち、経団連会員企業が22億円を占める
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-09-30/2005093002_03_1.html
■■■経団連、労働時間規制撤廃を要求 強制サービス残業合法化を要求
> “労働者を長時間働かせても、残業代を支払わずにすみ、 健康管理義務も負わず、
> 雇用責任なしに必要なときに必要なだけ働かせられる制度を” ――
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-12-14/04_01.html
【社会】奥田経団連会長「賃上げ、企業間の格差を考える必要はない」、
「差を付けられた方が凍死したり餓死したりはしていない」
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20060110AT3L1005F10012006.html

4・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2006/03/24(金) 02:40:06
タイトル変更
『ニートというレッテル』

5・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2006/03/24(金) 03:03:44
マスコミのニート叩きの一例
やしきたかじんの『そこまで言って委員会』2004/10/10
http://d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/20041010

武部発言 2004/12/10
 (1)自民党の武部勤幹事長はフリーターやニートに対して、【「1度自衛隊にでも入って(イラク南部の)サマワみたいなところに行って、本当に緊張感を持って地元の皆さん方から感謝されて活動してみると、3カ月ぐらいで瞬く間に変わるのではないかと思う」と語った】(朝日)
https://www.janjan.jp/world/0412/0412011183/1.php?PHPSESSID=97608490f88050572f9a0d01841f123b

「『勝ち組』『負け組』はいいけれど、『待ち組』は問題」(小泉純一郎)
きょうの小泉首相メールマガジンから:2006/02/02
http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20060206/p1
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C478131471/E20060202140334/index.html


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