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「子供向けポルノコミック撲滅」関連情報

1カマヤン:2005/05/01(日) 15:30:18
「子供向けポルノコミック撲滅」関連情報、とくに国会関連を、
ここにメモります。

2・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 15:30:41
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/121/0020/main.html
第121回国会 内閣委員会 第2号
平成三年十月三日(木曜日)
九月九日
子供向けポルノコミックの法的規制実現に関する請願(粟屋敏信君紹介)(第三二号)
青少年向けポルノコミック雑誌の法的規制に関する請願(原田憲君紹介)(第三三号)
子供向けポルノコミック有害図書追放に関する請願(綱岡雄君紹介)(第九二号)
子供向けポルノコミック撲滅の法制化に関する請願(岡崎宏美君紹介)(第九三号)
 同(土肥隆一君紹介)(第一三二号)
 同(永井孝信君紹介)(第一三三号)
 同(吉岡賢治君紹介)(第一三四号)
同月十八日
子供向けポルノコミック撲滅の法制化に関する請願(後藤茂君紹介)(第一五〇号)
青少年健全育成のためコミック雑誌等有害図書に関する請願(西岡武夫君紹介)(第一七七号)
青少年健全育成のためコミック雑誌等有害図書に対する法規制化に関する請願(岡島正之君紹介)(第一七八号)
青少年健全育成のためコミック雑誌等有害図書に対する法的規制に関する請願(粟屋敏信君紹介)(第一七九号)
 同(金子徳之介君紹介)(第一八〇号)
 同外四件(谷川和穗君紹介)(第二七九号)
 青少年健全育成のためポルノコミック雑誌等有害図書に対する法的規制に関する請願(山本拓君紹介)(第一八一号)
 青少年の健全育成のため有害図書等追放対策の強化に関する請願(村田吉隆君紹介)(第一八二号)
 青少年向けポルノコミック等有害図書に対する法的規制に関する請願(増子輝彦君紹介)(第一八三号)
 同外一件(北川石松君紹介)(第二八〇号)

3・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 15:31:01
同月十九日
 青少年健全育成のためコミック雑誌等有害図書に対する法的規制に関する請願(塩崎潤君紹介)(第三四九号)
 同(山本有二君紹介)(第三五〇号)
 同(粟屋敏信君紹介)(第三七二号)
 青少年向けポルノコミック等有害図書に対する法的規制に関する請願(倉成正君紹介)(第三五一号)
 同(柳本卓治君紹介)(第三五二号)
 同(中山正暉君紹介)(第三七三号)
 青少年健全育成のためポルノコミック雑誌等有害図書に対する法的規制に関する請願(丹羽雄哉君紹介)(第四六四号)
同月二十四日
 青少年健全育成のためコミック雑誌等有害図書に対する法規制化に関する請願(粟屋敏信君紹介)(第五三一号)
 青少年向けポルノコミック等有害図書に対する法的規制に関する請願(原田憲君紹介)(第五三二号)
 同(中山正暉君紹介)(第五九八号)
 同外一件(春田重昭君紹介)(第六九四号)
 青少年の健全育成のためポルノコミック誌等有害図書の対策強化に関する請願外一件(前田正君紹介)(第五九六号)
 青少年健全育成のためコミック雑誌等有害図書に対する法的規制に関する請願(河村建夫君紹介)(第六三九号)
 同(岸田文武君紹介)(第六四〇号)

4・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 15:31:20
同月二十五日
 青少年健全育成のためコミック雑誌等有害図書に対する法的規制に関する請願(武藤嘉文君紹介)(第八三〇号)
 青少年向けポルノコミック等有害図書に対する法的規制に関する請願(相沢英之君紹介)(第八三一号)
 同(鈴木恒夫君紹介)(第八三二号)
 同(自見庄三郎君紹介)(第八七九号)
 同(瓦力君紹介)(第九三一号)
 同(中馬弘毅君紹介)(第九三二号)
同月二十六日
 青少年健全育成のためコミック雑誌等有害図書に対する法的規制に関する請願(岸田文武岩紹介)(第一〇三二号)
 青少年向けポルノコミック等有害図書に対する法的規制に関する請願(中村正男君紹介)(第一〇三三号)
 同(中山成彬君紹介)(第一〇三四号)
 同(中村正男君紹介)(第一一一七号)
 青少年健全育成のためポルノコミック誌等有害図書の規制強化に関する請願(柳本卓治君紹介)(第一一一五号)
 青少年健全育成のためポルノコミック雑誌等有害図書に対する法的規制に関する請願(山本拓君紹介)(第一一一六号)
同月二十七日
 青少年向けポルノコミック誌規制の対策強化に関する請願(中村正男君紹介)(第一二六八号)
 青少年健全育成のためポルノコミック雑誌等有害図書に対する法的規制に関する請願(松田岩夫君紹介)(第一二六九号)
 同(松田岩夫君紹介)(第一四四九号)
 同(森喜朗君紹介)(第一四五〇号)
 青少年向けポルノコミック等有害図書に対する法的規制に関する請願(福田康夫君紹介)(第一二七〇号)
 同(柳本卓治君紹介)(第一二七一号)
 同外一件(中山正暉君紹介)(第一四五一号)
 同(野田実君紹介)(第一四五二号)
 青少年健全育成のためコミック雑誌等有害図書の排除に関する請願(山口俊一君紹介)(第一四四四号)
 青少年健全育成のためコミック雑誌等有害図書に関する請願(近江巳記夫君紹介)(第一四四七号)
 青少年健全育成のためコミック雑誌等有害図書に対する法的規制に関する請願外四件(渡部恒三君紹介)(第一四四八号)

5・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 15:31:38
同月三十日
 子供向けポルノコミック有害図書撲滅の法制化に関する請願(自見庄三郎君紹介)(第一六三二号)
青少年健全育成のためコミック雑誌等有害図書に関する請願(左近正男君紹介)(第一六五一号)
 同(中野寛成君紹介)(第一六五二号)
 同(菅野悦子君紹介)(第一六五三号)
 同(藤田スミ君紹介)(第一六五四号)
 同(中山正暉君紹介)(第一九一九号)
 青少年向けポルノコミック等有害図書に対する法的規制に関する請願(田村元君紹介)(第一六五五号)
九月二十日
 有害な少年少女向けコミック誌・単行本の自主規制等に関する陳情書(金沢市広坂二の一の一 石川県議会内米沢利久外六名)(第一一二号)
は本委員会に参考送付された。

6・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:05:32
http://www.n-yamaguchi.gr.jp/profile/log/910416.htm
120-衆-内閣委員会-8号 1991年04月16日
平成三年四月十六日(火曜日)

三月二十日
 子供向けポルノコミック撲滅の法制化に関する請願(小沢辰男君紹介)(第一九八二号)
 青少年保護育成のため有害図書等追放対策の強化に関する請願(住博司君紹介)(第一九八三号)
 子供の健全育成のため子供向けポルノコミック撲滅の法制化に関する請願(鳩山由紀夫君紹介)(第二二四八号)
 子供向けポルノコミック撲滅の法制化に関する請願(町村信孝君紹介)(第二二四九号)
同月九日
 子供の健全育成のため子供向けポルノコミック撲滅の法制化に関する請願(渡海紀三朗君紹介)(第二三二五号)
 同(木村義雄君紹介)(第二三四四号)
同月十六日
 青少年健全育成のためコミック雑誌等有害図書に関する請願(園田博之君紹介)(第二四八〇号)
は本委員会に付託された。

三月二十二日
 子供向けポルノコミック撲滅の法制化に関する陳情書外十三件(岡山市倉益七七の二岡本和雄外一万千六十五名)(第三号)
は本委員会に参考送付された。

7・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:08:38
1990-1991年の「有害」コミック規制
http://sky.zero.ad.jp/~zaf13638/nenpyo.html

1990
8/9 和歌山県のローカル誌「紀州新報」に運動のきっかけとなる投書2通が掲載される。
8/23 東京都生活文化局婦人計画課が「性の商品化に関する研究」報告書を発表。
9/4 朝日新聞社説に「貧しい漫画が多すぎる」が掲載される。
9/4 「紀州新報」がコミック批判キャンペーンを開始。
9/上旬 和歌山県田辺市の主婦らによる「コミック本から子供を守る会」が規制を求める運動を展開。
9/18 雑協傘下のコミック関係出版社が意見交換の場を設ける。この時点ですでに各社とも発売日の延期や保留などを検討していた。
9/26 総務庁青少年対策本部が出倫協に自主規制の努力を要請。このあと何回か同様の要請を行う。
10/5 出倫協の会合で、「青少年への配慮についてのお願い」の文書の発送を決定。
10/22 出版問題懇話会、「編集倫理綱領」「編集倫理規定」を策定。また「青少年育成への出版配慮のお願い」を採択。
10/23 和歌山県田辺市長、教育長らが出版社5社に要望・質問状を送付。
10/30 大阪府の青少年を守る母の会、大阪府PTA協議会、大阪府私立中学高校保護社会連合会、府および出倫協に要望書送付。
11/1 大阪府で書店、コンビニエンスストアの立ち入り調査。
11/18 福岡県久留米市の母親が出倫協にはがき攻勢。
11/21 出倫協2度目の「自粛」要請。
12/1 徳島県と青少年育成徳島県民会議が出倫協、雑協を訪問。
12/5 徳島県子供を守る親の会と徳島市よい子育成会が出倫協・雑協・取協・日書連を訪問、自粛要請。総理大臣、総務庁長官にも陳情。
12/6 北九州その他の子供を守る親の会が署名持参で総務庁長官に陳情。
12/8 大阪府松原市教育委員会、小中学校長会、PTA協議会は主要出版社に「要望と質問」書を送付。
12/13 雑協「コミック本に関する少年少女への配慮について」という文書で識別マークなどの対応を表明。
12/18 出倫協3度目の自粛要請。識別マークの表示を通知。
12/中旬 主要出版社が、取引書店に「有害」指定コミックの回収を要請。

8・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:09:07
1991
1/10 雑協加盟の13社は、「コミック誌・コミック本に関する申し合わせ」を作成。「成年コミック」マークの表示基準と、コミック特別部会の設置を決定。
1/中旬 講談社・小学館・集英社が連名で取次の広報誌上に、指定されたコミックスの回収を書店に要請する通知を掲載。
1/18 総務庁青少年対策本部は出版問題懇話会に対し、出倫協と同一歩調での自主規制を要請。
1/14 出倫協、「コミック特別委員会」設置を決定。
1/25 出倫協、「成年コミック」マーク表示等について記者発表。
1/28 出版問題懇話会、出倫協の「成年コミック」マーク受け入れ。
2/6 講談社が「成年コミック」マーク表示図書の第一号を刊行。
2/7 広島県青少年と社会環境に関する懇談会が出倫協に自粛要請文書を送付。
2/8 自民党政調会長がコミック規制の請願文例を添えた「コミック雑誌等有害図書への対処法について。
2/15 自民党有志議員が「子供向けポルノコミック等対策議員懇話会」を結成。
2/21 徳島県幼少中高PTA連合会連絡協議会が、出倫協、雑協に要望書送付。
2/22 警察庁保安1課と所轄署は都内書店3店をわいせつ図画販売目的所持容疑で摘発。
2/26 青少年育成国民会議主催の「青少年と社会環境に関する懇談会」開催。コンビニ関係者が「有害」、「成年コミック表示」図書を扱わないことを報告。
2/27 倉敷市青少年を育てる会が出倫協に要望書送付。
2/27 新宿区の各青少年対策委員会が連名で出倫協に要望書を持参。
3/1 出版労連中央執行委員会は「小売書店(員)への『わいせつ図画販売目的所持』による現行犯逮捕についての見解」を発表。
3/15 子供向けポルノコミック等対策議員懇話会業界関係者を招致。自主規制の現状について説明させる。
3/15 熊本市サンブックス健軍店が「県少年保護育成条例」違反で摘発される。コミック関連で条例による検挙はこれが初めて。
3/末 和歌山県田辺市の住民らによる出倫協あての抗議ハガキ200通を越える。
3/28 東京都はコミックス2点を「不健全」指定。東京都のコミックスの指定はこれが初めて。
4/25 出版労連中央執行委員会は「自民党・行政・警察などによるコミック規制に反対する見解」を発表。
5/8 第120国会で、衆議院本会議と参議院本会議はコミック規制に関する請願を採択。
5/9 小学館労組「コミックスの『有害図書』指定問題についての執行委員会見解」を発表。
5/27 岡山県で、指定図書を青少年に売ったことにより青少年条例違反の備前市内の書店主を検挙。
5/29 出版労連シンポジウム「コミック(性表現)は有害か?」を開催。

9・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:09:28
8/20 出倫協、都の要請に応じ、新たな自粛策として「コミック単行本に関する自主規制の申し合わせ(案)」を策定。
8/29 東京都生活文化委員会は規制強化をもとめる請願13本を審議付帯意見付きで主旨採択。
10/26 出倫協代表者が、大阪・京都のマスコミ各社、行政、議会を訪問。
11/9 育成者12団体は「有害図書追放都民大会」を開催し、約2000名が参加。
11/25 京都府警察本部はパソコンゲームソフトを製作する会社を「わいせつ文書図画頒布」容疑で捜索。
12/3 大阪弁護士会は、府知事、府議会議長に対し意見書を提出。条例改正の問題点を指摘。
12/5 出版労連、その他による集会「異議あり!『有害』コミック規制 漫画家・編集者・フェミニズムの立場から」を開催。
12/11 岩手で条例改定、包括指定を導入。
12/16 日本ペンクラブ規制強化反対を表明。
12/17 広島で条例改定、「有害指定」を開始、緊急指定を導入。
12/18 大阪で条例改定、「有害指定」を開始、個別指定、緊急指定、包括指定、通報制度の導入。
12/19 自民党は事業税減免延長について「さしあたり1年度間延長する」と決定。
12/20 京都で条例改定、「有害指定」を開始、個別指定、緊急指定、包括指定を導入。

10・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:09:49
1992
1/14 文部大臣、文化庁長官は業界関係者を招致、事業税減免のための「ガイドライン」作成のための政府業界共同での協議機関を設置を提案。
1/14 東京都書店商業組合は、青少年条例の強化に反対する特別委員会を開催。
1/21 福島県で「有害図書警告制度」を発足。
1/23 日本マスコミ文化情報労組会議、「出版への法規制につながる東京都青少年条例改悪に反対する声明」を発表。
1/24 東京都青少年問題協議会は「いわゆるポルノコミックへの対応について」と題した意見具申を都知事に提出。図書規制の強化は慎重にすべきと表明。
1/24 日書連、青少年条例の改定・強化に抗議する「声明書」を採択。
1/28 政府は第120回国会で採択された図書類の規制強化を求めた請願の「処理意見」を回答。
2/28 東京弁護士会、都知事と都議会議長に対して「東京都青少年の健全な育成に関する条例の『改正』についての意見」を提出。
3/13 漫画家、編集者らが「コミック表現の自由を守る会」を旗揚げ。
3/18 東京都議会生活文化委員会は都条例の改定を審議。翌日可決。
3/23 青森で条例改定、緊急指定、罰則規定、立ち入り調査などの導入。
3/26 東京都は「BLUE」を不健全図書として告示。
3/27 東京都で条例の改定、申出規定、小委員会の設置。
4/27 文部省、文化庁、出版関係者による第一回「有害図書問題に係わる諸問題に関する検討会」を開催。
5/6 コミック表現の自由を守る会、アピール広告の掲載を開始。
5/14 出版労連「事業税減免をてこにした文部省・文化庁の『出版・表現の自由』への介入に反対する中央執行委員会声明」を発表。
5/22 政府は、121,122国会で採択された図書類の規制強化を求めた請願の「処理意見」を回答。
7/下旬 宮崎県で全国初のパソコンゲームソフトの有害指定。

11・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:10:05
8/15 出倫協、あらたな「申し合わせ」を策定。配本段階での自主規制が主眼。
9/18 パソコンソフトメーカー「ガイナックス」が宮崎県での有害指定に対し異議申し立て。
9/25 京都府内に住む藤田孝夫氏(農業)が府当局に対して、条例強化にともなう公金支出を「違法不当」として監査請求。その後住民訴訟をおこす。
11/25 出倫協は東京都以外が有害指定したコミックに関しても「勧告」制度の適用を決定。
12/9 コミック表現の自由を守る会は静岡県の青少年条例の改定強化に反対する意見書を送付。
12/12 東京弁護士会によるシンポジウムの開催。
12/17 自民党税調総会で1年度間に限り事業税の減免措置の延長を決定。
1993年
2/下旬 パソコンソフトメーカー「ガイナックス」が宮崎県での有害指定の取り消しを求める行政訴訟を宮崎地裁におこす。
3/19 静岡で条例改定、写真誌、ビデオに関し包括指定導入。

12・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:17:55
http://sky.zero.ad.jp/~zaf13638/kisei.html
コミックと出版規制について。 小林多加志

<要旨>
1.はじめに
 なぜこの問題に興味を持ったか。

2.漫画をとりまく状況
 (1)1980年代以前のコミック関連の社会問題
 (2)現在のまんが
 (ア)漫画市場の巨大化
 (イ)青年誌の相次ぐ発刊
 (ウ)エロ劇画から美少女コミックへ
 (エ)同人誌
 (オ)少女雑誌、レディースコミック
 (カ)その他、最近の派生または関連メディア
など社会的影響が大きく、漫画は無視できない存在となっている。

 3.規制推進
(1)全国各地での有害コミック追放運動
 (ア)各地の運動
 (イ)行政・警察の協力
(2)出版、流通、書店の自主規制
(3)青少年条例
 (ア)青少年条例の変遷
(イ)青少年条例の内容
(4)フェミニズムの観点
(5)刑法175条による取締まり
(6)国による圧力とはばまれた中央立法化
などの官・民の有害図書排除運動が進められた。

13・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:18:21
 4.法規制反対側
(1)性急な法規制への反対
(2)ポルノグラフィ擁護論
 (ア)社会学、精神医学での反論
 (イ)漫画記号論での反論
(ウ)漫画不良文化論
(3)コミック表現の自由を守る会
などの法規制に対する反対意見が出された。

5.その他
(1)性表現以外の出版のタブー
 (ア)出版への圧力
 (イ)差別表現
(2)海外での出版規制
 (ア)アメリカにおける「ホラーコミック」規制
(イ)イギリス
(ウ)日本の運動との比較
(3)子どもの権利条約
など出版界はさまざまな問題を抱えている。

 6.結論
ひとりひとりが、みずから本を選び評価できるようなセンスを持たなければならない。

14・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:18:45
<本文>

1.はじめに
2.漫画をとりまく状況
 (1)1980年代以前のコミック関連の社会問題
 (2)現在のまんが
 (ア)漫画市場の巨大化
 (イ)青年誌の相次ぐ発刊
 (ウ)エロ劇画から美少女コミックへ
 (エ)同人誌
 (オ)少女雑誌、レディースコミック
 (カ)その他、最近の派生または関連メディア
3.規制推進
(1)全国各地での有害コミック追放運動
 (ア)各地の運動
 (イ)行政・警察の協力
(2)出版、流通、書店の自主規制
(3)青少年条例
 (ア)青少年条例の変遷
(イ)青少年条例の内容
(4)フェミニズムの観点
(5)刑法175条による取締まり
(6)国による圧力とはばまれた中央立法化

15・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:18:59
4.法規制反対
(1)性急な法規制への反対
(2)ポルノグラフィ擁護論
 (ア)社会学、精神医学での反論
 (イ)漫画記号論での反論
(ウ)漫画不良文化論
(3)コミック表現の自由を守る会
5.その他の出版物をとりまく環境
(1)性表現以外の出版のタブー
 (ア)出版への圧力
 (イ)差別表現
(2)海外での出版規制
 (ア)アメリカにおける「ホラーコミック」規制
(イ)イギリス
(ウ)日本の運動との比較
(3)子どもの権利条約
6.結論

16・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:19:29
1.はじめに
 私は高校に入る前は漫画をほとんど知らなかった。読んだとしても「少年ジャンプ」などのメジャー誌や、PTA御推奨的古典作品(発表された当時は問題となったのですが。)くらいだった。
 私が漫画に興味をもった大きな理由のひとつがマイナー誌で活躍をしていた漫画家たちの奔放で開放的な性描写、性をテーマにすることにより広がったドラマ性などである。また「すばらしい作品」と「駄作」が並んで掲載されているような雑誌のなかから、自分自身の目で「これは」と思う作品を見つけていく喜びも大きかった。
しかしちょうど私がこの世界の魅力に気づく直前までこれらの漫画家たちは冬の時代を過ごしていた。そしてこの冬の時代を調べていく過程で、これが出版界全体において重要な意味を持っていることに気づいた。ここでは1990年のコミックの性表現排除運動を中心に、出版界のかかえる諸問題をあきらかにしていく。

2.漫画をとりまく状況
(1)1980年代以前のコミック関連の社会問題
 まだ子供向けまんがの出現していない明治時代には、現在の「漫画亡国論」にかわって、「小説亡国論」が存在していたといわれる。このころ学生たちの逸脱行為が頻発しておりその原因として、探偵小説、恋愛小説の有害性もさることながら、「家長も知らぬことを知りまたは考える」(柳田国男「明治大正史 世相史」)ことで読者に批判的精神をもたらすとされた小説という媒体が槍玉に挙げられた。この小説俗悪論は、教育者たちにより学生の逸脱行動の目に見える原因として小説がスケープゴートにされたという事情もあるが、小説が家庭の共同体のなかで「大人の目の行き届かない空間」をつくりだし、その空間が嫌悪される性質をもっていたという見方は現在のカラオケボックスやパソコン、ビデオソフトに対する偏見と通じるものがある。
 大正期になってはじめて子供向けの本が文部省、内務省、警視庁、などにより干渉を受けるようになり、また「改造」などの一般誌でも子供向け俗悪読み物糾弾の特集が組まれた。これらで問題とされた俗悪読み物とは記事の低調卑猥なもの、子供が喜びさえすれば良いという追従主義、色彩の濃厚強烈なもの、文字が細かく目に悪いものなどを指した。
 戦前には1938年「紙芝居検閲制度」「児童読物改善に関する指示要項」が出され多数の漫画が発禁となった、また1941年軍部の干渉で「のらくろ」が連載中止となった。
 戦後、零細業者による赤本漫画が流行、この中で手塚治虫などが登場した。この赤本にたいしては「漫画本を通じて犯罪の手口をおぼえてしまう」などさまざまな批判が集まり、戦前から活躍してきた漫画家も「俗悪漫画本の出現によって、児童漫画が白眼視される」などと批判的見方をした。

17・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:19:52
 1953年漫画の内容の荒唐無稽さ、暴力シーン、エログロを問題とした「日本子供を守る会」「母の会連合会」および各地のPTAにより「悪書追放運動」がおきる、この過程で各地で青少年条例が制定されていくことになる。しかし、ことを重くみた編集者たちが「日本児童雑誌編集会」を結成、編集部相互の連絡をとりあいながら、批判者を交えて話し合いの場をもち問題の所在を明らかにする運動をした。また文部省が図書選定制度の導入しようとした際には、編集者だけでなく批判者達もこれにたいして反対していった。
 1959年の白土三平の「忍者武芸帳」など貸本漫画の残虐描写、が問題化、このころから1970年代にかけて劇画の隆盛が始まったが現在のように「少年誌」「成年誌」等の区別がなかった時代だけに問題も大きかった。
 1968年、永井豪「ハレンチ学園」が「週間少年ジャンプ」に連載を開始。スカートめくりなど軽い内容だったが、新聞等で取り上げられたため問題化、各地で追放運動がおきた。毎日新聞が大人の性急な価値観で規制することに疑問を投げかけ、また東京子ども教育センターの調査報告をもとに、ハレンチマンガと精神発達の阻害との関連性は薄いという記事を載せるなど、マスコミもそれほど批判的ではなかった。
 このほかにも1968年、軍服等を懸賞の商品としたため抗議を受けた「あかつき戦闘隊大懸賞問題」。1970年手塚治虫の「アポロの歌」での性描写の問題化、福岡での発売禁止(朝日新聞「貧しい漫画が多すぎる」では最近の漫画の性描写の多さに「手塚治虫の遺志をついで良心的な漫画を描け。」という主旨のことを述べていたが、そもそも漫画に性描写を取り込んだのは手塚先生なのだ。)、1978年のエロ劇画誌発禁などがある。
(2)現在のまんが
(ア)漫画市場の巨大化
 発行部数600万部といわれる「週間少年ジャンプ」の例を挙げるまでもなく、漫画は現在の出版業界に大きな影響力を持っている。実際出版物に占める漫画の比率は販売部数では37%、販売金額では25%を占めており、現在も天井知らずの成長を続けている。
 つくり手である漫画家の世界はどうなっているのかというと、多数は名もない漫画家であり、その中から選び抜かれた雑誌連載をもつ漫画家でもひとりでは手が足りずアシスタントを雇うため、雑誌連載をやっているだけでは儲らず単行本の発行によって初めて儲けがでるという状態。ただし作品がヒットすると、単行本の増刷などでさらに儲り、さらに売れるとテレビアニメの放映権料などの副収入が増え、さらにひとにぎりの人は長者番付に載ってしまうというピラミッド式の構造になっている。

18・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:20:20
 こうした中で漫画家は出版社の庇護下におかれ、漫画家は「売れる漫画」を作り、出版社はデビューから雑誌連載、単行本化まで面倒をみてゆくという、お互いに利益を与えあう関係がかたちづくられた。この体質は、当初出版社が自主規制を行っていたなかで作者が下手なことをいわないよう漫画家らに箝口令をしき、またその住所を公表しないという状況を生んだ。
 こういったノウハウは一朝一夕にはできず新規参入した会社は苦戦を強いられることになる。結局、集英社、小学館、講談社でシェアの8割をしめており、74社の加盟する日本雑誌協会のなかでもコミックを扱っているのは18社と、コミックで潤っている会社はほんの一部であることを示している。またこの他、雑協に加盟していない多数の小出版社がある。
(イ)青年誌の相次ぐ発刊
 青年誌の先駆けとなったのが1968年創刊の「ビッグコミック」(小学館)である。このあと読者が歳を取るにしたがって「ビッグコミック」は成年誌へとかわっていき現在は35、6歳を対象としている。この後1979年に「ヤングジャンプ」(集英社)、1980年に「ヤングマガジン」(講談社)、「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)、1987年に「ヤングサンデー」(小学館)などが創刊された。「週間少年マガジン」、「週間少年サンデー」などの少年誌を卒業してきた読者を受け継ぐ形となったこれらの青年誌は対象年齢の高さから、笑い、テーマ等の広がりが許容され、様々な新しい試みがなされており、最も注目されている分野である。また「性」が重要なモチーフとして入っているところが少年誌との大きな違いとして挙げられる。
(ウ)エロ劇画から美少女コミックへ
 1970年代後半に、エロ劇画ブームというものがあった。リアルな描写によって人間の暗い性的情念を表現することを主題にしたこれらの作品群は、作家の力量もあってか、テレビ番組「11PM」で取り上げられたりと、話題になった。
これにかわって1980年代から登場してきたのが美少女コミック(他にロリコンマンガ、Hマンガ、インディーズコミック、新感覚エロマンガ等の呼称がある)であり、これは、まんが・アニメなどに描かれていた「少女」を性的妄想の対象として捉え、それを遊び感覚によって描き始めた若い漫画家の作品群で、初期は同人誌でのアニパロ(アニメのパロディ)が主流であったが、マイナー出版社により次々に雑誌が創刊され、またエロ劇画誌「エロトピア」(ワニマガジン)が内容を刷新し美少女漫画誌となったことに象徴されるように前述のエロ劇画にとってかわった。美少女漫画は漫画的なかわいらしい絵で軽く明るく描かれ、パロディック・マニアック・エロチックを基本としているのが特徴で、SM、Dカップ等のキンキー(変態)的なものや、ホラー、ファンタジー、SFといったものなどもみられる。

19・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:20:52
 1980年代後半には、これらの描き手が青年誌などのメジャー誌へ進出して活躍を始めた。
 また、これらの漫画を専門に出版している出版社は、大手の出版社が加盟している日本雑誌協会や出版倫理協議会にに加盟しておらず、出版問題懇話会という団体をつくり、業界のアウトサイダーと見られているため、今回の問題での大小の出版社の足並みをそろえての対応を難しくした。
 ちなみに今回の問題では出版社の商業主義に対する批判があったが、優秀なポルノ系の漫画が売上を左右させることも少なくない。低迷を続けていた「プレイコミック」が美少女漫画「お元気クリニック」の連載を始めたことで売り上げをのばし、青年誌が部数競争のなかでマイナーポルノ誌からの描き手を登用してきたという例はたくさんある。
(エ)同人誌
 高校、大学などの漫研をはじめとして全国には数万の漫画サークルが存在するといわれる。同人誌は手軽にコピーなどで作られるものから本格的オフセット印刷まで様々な物があり、個人での通信販売や各地の同人誌即売会(東京晴海で年2回開かれる最大のものは客を20〜40万人集める)で頒布され、大書店や漫画専門店でも扱われている。とくに女性のパワーが大きく、アニメ等の少年キャラクターを任意にカップルにし、恋愛させる遊び、方法論(これを自嘲的に称して、「や」ま無し「落」ち無し「意」味無し、「やおい」と呼ばれる)を生み出した。固定客をもち数千部を売りさばいたり、同人誌で得たノウハウや固定客をひっさげてプロデビューしたり、「自由に描きたい」というプロが同人誌をてがけたりという現象もみられる。
 美少女マンガが同人誌から生まれたのは前述したとおりだが、マイナー誌との交流が多いのも同人誌の特徴である。
(オ)少女雑誌、レディースコミック
 女性の場合、少女マンガを卒業した世代を受け継ぐ形での青年少女むけ漫画はあまり活気がなく、少女雑誌、少女小説などに人気があつまる。
 1984年自民党三塚博議員が衆院予算委員会で少女雑誌の過激セックス記事を告発、自民党は議員立法で図書類の規制法案を成立させようとした。この法案は結局流産したが、問題とされた雑誌の廃刊、出倫協の各社への自粛要請などの自主規制がとられた。
 レディースコミックは性描写の過激さなどにより成人女性向けポルノとして見られることが多い。売れているため内容的にはパターン優先主義がとられる。この問題の勃発で、性描写の量は男性向けよりは少ないものの各地で有害指定をうけたため性描写は抑えられてきた。最近SMや体験手記物の人気が高まっている。

20・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:21:16
(カ)その他、最近の派生または関連メディア
 レンタルビデオなどの存在で爆発的に普及したビデオは、映画などの復刻だけでなく、Vシネマ、OVA(オリジナルビデオアニメ)など独自のジャンルをうみだした。1989年幼女連続殺人の容疑者がビデオマニアであったことから、ホラービデオの規制の動きがおこっただけでなく、「ビデオや漫画など」が「異常な犯罪を誘発」するという印象を世間に広めることになった。
 パソコンゲームソフトもその閉鎖性から問題となった。1992年ソフトメーカーのガイナックスが自社のソフト「電脳学園」の有害指定に対し宮崎県に異議申し立てをした。この後「コンピューターソフトウェア倫理機構」が発足、成人向けマークの表示など自主規制を行った。
 サービス開始前からポルノ番組が問題視されてきたダイヤルQ2は、ポルノ番組に関しては登録制とし青少年のアクセスを不可能にした。
3.規制推進
(1)全国各地での有害コミック追放運動
(ア)各地の運動
 1990年に入ってから住民や宗教団体による「漫画の性描写をなんとかしろ。」という動きがみられた。
 和歌山県田辺市の女性数名がはじめた「コミック本から子供を守る会」の署名運動がマスコミに取り上げられたことで、「有害コミック」追放運動が全国的に広がっていく。これらの団体の戦術としてはビラ配り、出版社や出倫協などに要請文、抗議文をおくったりハガキ攻勢をしたり、といったもので、大運動に発展、万単位での署名を集め、2000人規模の集会を開いた。
 彼女らがどのような点を問題にしたか、様々なビラや発言から、
1.成人向け出版物を未成年が買うこと。
2.雑誌のグラビアや漫画に性描写が多すぎること。
3.子供向けコミックに性描写があること。
4.コミックにこどもの性行為が扱われていること。
にあるとまとめられる。

21・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:21:37
 こうして、市民団体の指摘するコミック類が有害図書指定を受け、また業界の自主規制もはじまった。
 この運動は「こどもに性表現を見せたくない」という素朴な親心から生まれたものだが、その素朴さからなんのためらいもなく運動を、お上による法規制や出版禁止をもとめるといった方向へと進ませていった。
田辺市の会のメンバーが討論番組で漫画擁護派から論破された時、彼女らは自身の無知や無思考を反省せず、「東京の評論家たちは頭ばかりで考えてて現実がわからないんじゃないかな。」と雄弁し、「子供のためならなんでもゆるされる。」という意識を一層強くした。また、一部週刊誌等がこれらの運動に「ヒステリックなおばさん」、「愛国婦人会」といったレッテルをはり、「女どもには論理的思考を期待できない。」と喧伝したため、よけい議論の道を狭めた。
 ところで、ここで槍玉に挙げられた、上村純子の「いけない!ルナ先生」と「2×1=パラダイス」は、性描写としてはもっともおとなしい部類に入る(なにしろいわゆる性行を扱ってない)のだが、問題となった他のコミックが青年誌・成年誌に掲載されていた中で、唯一少年誌「月刊少年マガジン」に連載され、単行本も延べ300万部以上売れていた。このため不幸にして、いわゆる母親たちの目につきやすかったし、「子どもむけポルノコミック」という言葉を広めることになった。
 これらの団体の多くは比較的早い段階で休眠または自然消滅している。
(イ)行政・警察の協力
 「草の根運動」としてマスコミに好意的にとりあげられたこれらの運動も実際は、警察や行政機関のバックアップがあった。
 教育委員会などがキャンペーンを実施し、広報等で運動を呼びかけ、また選挙をひかえた市長、議員などが陳情を受け、街頭演説をし、また条例による有害指定という目に見える対策をこうじるなどさまざまな形で行政の協力があった。
 警察は1976年に少年課を発足させ、「有害環境の浄化」を目標としてきた。また派出所に名札を掲げるなど、地域社会との関係を密にしてきた。
 この問題の勃発後盛んに活動をおこなった「母の会」は警察の外郭団体で、事務局も警察内にある。
警察学論集では「現在の住民運動は、浄化運動についてのコンセンサスがない等の理由で必ずしも自発的に発生するものではないため、警察がイニシアチブを取らねばならない状況である。」、「(有害環境と不良行為の因果関係の証明は理論的にむずかしいので)有害環境から影響を受けたと認められる非行事例など因果関係を立証するようなものについては、タイミングを逸せず積極的に広報することにより因果関係に強い印象づけをする必要がある。」など住民運動の支援とそのための世論づくりを論じている。

22・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:21:56
 この実践としてか警視庁少年課は各都道府県警にこの問題に関し指示を出しそのなかで「関係機関、団体、地域住民(民間ボランティアを含む)との連携の下に、懇談会の実施、各種の広報啓発活動等の環境浄化運動を推進する。」としており、また積極的に「漫画を読んで非行に走った少年」の事例を紹介した。
(2)出版、流通、書店の自主規制
 この運動の勃発で大手出版社は速いうちからひとまず問題となったコミックを回収し雑誌連載中のものは連載を終了させ、ほとぼりのさめるのを待つ処置をとった。問題となったコミックの多くはすでに雑誌連載が終了し、単行本も商品価値を失ったもので出版社としても回収によるダメージは少なく、回収に踏み切れたといえる。例外的には、ヤングサンデー連載の遊人の「ANGEL」がある。これはいったん問題化し1990年10月連載を中止したが、このあとヤングサンデーは「有害コミックってなんだよー」の連載企画を組み規制運動推進側の取材や、読者の声の掲載など意欲的に活動し、1991年新年1号から性描写のトーンダウンをさせ連載を再開した。トーンダウンしたとはいえ「ANGEL」は読者の人気投票はだんとつであったが規制強化の中で単行本の発刊のメドがつかず、結局連載はその後半年で終了することになる。
 出倫協(出版倫理協議会)は1963年12月、悪書追放運動による東京都青少年条例制定問題を契機に、日本書籍出版協会(書協)、日本雑誌協会(雑協)、日本取次協会(取協)、日本出版物小売業組合連合会(現、日書連)を母体としてうまれた。出倫協は当初から「青少年の健全育成」をかかげ社会的批判や権力規制の防波堤の役割をしており、ゆるやかな自主規制の推進するといった活動をしていた。
 今回の問題で出倫協は、有害指定されたコミックの自主的回収や性的表現の自粛をもとめた「自粛要請文書」を会員各社に送付するなどの活動をしてきた。1991年1月、表紙をみてすぐに成人向けとわかるように成人向けコミックに<成年コミック>マークの表示をすることを記者発表、この後出版問題懇話会も<成年コミック>表示をうけいれた。2月には講談社が初の<成年コミック>表示のコミックを発売、また小学館、集英社は<成年コミック>表示のコミックは発売せず、各地で有害指定となったコミックは回収、絶版もしくは修正する事となった。
このあと東京都の要請によって、「コミック単行本に関する自主規制の申し合わせ案」を策定、都の指定したコミックにたいし、1.当該コミックの回収、2.補充出荷停止、3.重版・再出荷時に「成年コミック」マークまたは「18才未満の方にはお売りできません」の表示、4.不健全箇所修正のうえで新装版としての刊行のいずれかの措置をとるよう出版社に勧告することにした。93年にはいってからは、その他の道府県で指定されたコミックスもこの勧告の対象となった。

23・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:22:21
 取次での自主規制としては、性描写を含むコミックについては「成人コミックコーナー」のない書店への送品を停止するなどの措置が検討されたが、取次の段階で図書選別を行うのは問題があるとして、結局書店へ「成人コミックコーナー」の設置を促す文書、表示用シール等を配布するなどにとどまった。
 各書店をみていくと有害指定図書を即返品、「成年コミック」は取り扱わない、またそれらしき本は一律「成年向け」の棚に持ってきたりといった過剰反応がみられ、またコンビニエンスストアは有害指定コミック、成年コミック表示のコミックを扱わなくなった。書店が扱わなくなった本は返本されていき、各社この分野から撤退を始めることになる。
最近になってやっと<成年コミック>マーク付きコミックも多く書店に並べられこの分野も活況を取り戻しつつあり、また問題となったコミックも他の出版社から再販された。
(3)青少年条例
(ア)青少年条例の変遷
 青少年条例の第一号は1950年の「図書による青少年の保護に関する岡山県条例」である。内容は有害指定図書を18歳未満の青少年に販売することに対し罰金刑を課するもので、今日の青少年条例の原型となっている。平和条約締結後、「青少年保護育成法案」の国会提出がマスコミ界あげての反対運動により阻止されたこともあり、その後全国の都道府県で青少年条例が制定されていくが、これもマスコミ界の「検閲の復活であり、言論の自由を制限することになる」との反対により、「図書は規制の対象外」(大阪府)、「<粗暴性を助長し、恐怖間をあたえ>等の条文の削除」(東京都)、など原案を大幅に修正されることになる。
 この後、1970代後半の自販機による俗悪本が少年非行の原因となっているという問題により、条例のほとんどに罰則規定と「緊急指定方式」、三県のそれに「包括指定方式」が採用されたが、東京、大阪など数都府県は「業者へ自主規制をもとめる」というようなゆるやかな規制であった。1989年岐阜県青少年条例の「包括指定」などの違憲性が争われたが、最高裁はこれを合憲とみなし、マスコミ界も、「自販機本業者が審議会の違憲を聞いてる間に販売を済ましてしまうといった脱法行為に対応するため」、この「包括指定方式」をやむをえないものと評価した。
 かくして、青少年保護の目的では取締りも違憲ではないという見解が成り立ち、この後の有害コミック問題により全国的に青少年条例による出版規制が強化される。

24・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:22:41
 1990年からの有害コミック追放の全国的な運動のなかで、1991年2月に自民党政調会長が発した「青少年健全育成のためのコミック雑誌等有害図書への『請願』への対処法について」の「コミック規制の請願の案文例」には、「有害図書の排除が全国一斉におこなわれるように青少年保護育成条例を整備し」、「青少年の保護を徹底するための法律を制定する」ように要望するとあり、この案文例に沿って請願運動が進められた。
 このころからマスコミの論調も規制に対しての問題点を指摘する方向へと動いていったものの、結果として各地の青少年条例は
1.「自主規制型」条例を「取締り型」条例にする
2.「包括指定」、「緊急指定」制度の導入
3.罰金の強化
4.ビデオ、パソコンソフトなど規制範囲の拡大
5.その他通報制度の導入など
などの厳しい物となった。
 これらの条例の制定においてはは、有識者による審議会などで原案を検討することになっているが、大阪の施行規則制定の例など審議に時間的な制約を課し、審議不足のまま改正の原案をそのまま見切り発車させてしまう、など議論不足がみられた。
 1991年3月15日「未成年者に有害指定図書を販売した」として熊本県の条例違反で熊本市のサンブックス健軍店、親会社のVステーションが摘発、書類送検された。後に岡山県でも同様の検挙があった。
 最近ではは千葉で包括指定方式をもりこみ厳しくなる形での条例の改正があった。
(イ)青少年保護条例の内容
 青少年条例の内容は、家庭の日の設置、”興業、書籍、玩具等”の推奨、淫行・猥褻行為の禁止、有害玩具、刃物類の規制、有害薬品類の規制、そしてこの有害コミック問題で問題とされる、図書類の販売等の規制、立ち入り調査、審議会等の規定からなっている。図書類の規制に関しては、その対象を業者としている条例がほとんどだが、業者と一般人を区別せず「何人も」としている条例も二条例ある。規制にさいしては、有害図書の指定→告示→販売・陳列などの規制→違反者に対する罰則の適用、といった手続きがとられる。

25・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:23:07
 業者等への自主規制を求めたうえで有害指定等の規制をする条例(岩手、宮城、京都、大阪、広島など30条例)と、特に業者の自主規制条項を置かず、有害指定するもの(北海道、岐阜、沖縄等16条例)とがあり、自主規制のみで規制を行わない条例は京都、大阪、広島の条例の改正により皆無となった。
 条文における有害指定の一般的判定基準としては細かい違いはあるがどの条例も
1.著しく青少年の性的感情を刺激し、その健全な育成を阻害す るおそれのあるもの
2.著しく青少年の粗暴性又は残虐性を誘発し、又は助長し、そ の健全な育成を阻害するおそれのあるもの(栃木の例)
などとなっている。
また、大部分の条例がこの一般基準では抽象的なため施行規則、認定基準などにより有害指定の基準を設けている。個別指定の場合はこの基準にそって知事が審議会の意見を聞き有害図書の指定をおこなう。緊急指定方式は、緊急を要すると認められるときには審議会の意見を聞かなくても、行政側の担当者が有害図書として手続きを進める事ができる制度であるが、この制度もこれらの基準を判断の基準としている。
 もっとも問題とされる包括指定方式(みなし規定)は「書籍または雑誌であって、全裸もしくは半裸の卑猥な姿態または性行もしくはこれに類する行為で規則に定めるものを描写した図画または撮影した写真を掲載するページをの数が当該書籍または雑誌の三分の一以上を占めるもの」(大阪の例)といった条件をみたす図書を自動的に有害指定図書とみなし、取締りを行えるという制度である。各条例には付表または施行規則があり、これで詳細かつ具体的な基準としている。これらの付表または施行規則はどの条例でも似通っており、まとめると
卑猥な肢体等の例
1.女性の大腿部を開いた姿態
2.女性の陰部、でん部、大腿部または胸部を誇示した姿態
3.自慰の姿態
4.女性の排せつの姿態
5.男女間の愛撫の姿態
6.緊縛の姿態

26・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:23:27
性行等の例
1.男女間の性行又は性行を連想させる行為
2.強姦その他の凌辱行為
3.同性間の性行為
4.変態性欲に基づく性行為
と水も漏らさぬ内容になっており、ほとんどが「覆い、ぼかし、又は塗りつぶした物を含む」といった文をつけくわえている。
 包括指定方式は、たとえばある書籍が有害指定にあたるかどうか書店が判断しなければならず、ある本を有害図書ではないと思って青少年に販売したがその本が包括指定では有害とみなされた場合条例違反として罰則の対象となる、といった点での明確性の問題、概括的に有害図書として規制の網をかぶせるという点、読者の入手前での禁止措置という点が憲法で禁じられている検閲の性格を持っているという問題をもっている。
 1989年、岐阜条例の合憲判決の伊藤裁判官による補足意見ではこの条例が最も厳しいタイプのものであると認めつつ、これらの問題を
1.指定をうけた有害図書であっても販売の方法が残されている。
2.(下位規範などで)指定の基準が明確である。
3.規制の目的が青少年の保護にある。
として合憲の要素を満たしているとしている。
 コミック規制という面からみると包括指定方式をもつ条例は対象を写真のみとしているものが多い。ただしこの問題がおきた後に包括指定条項を含んだ形で改正された条例には静岡を除く全てが図画も対象とされている。

27・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:23:44
 全ての条例が立ち入り調査についての条文をもつ。立入調査官は当該職員に報告をもとめ、立ち入り、調査をさせ、関係者に質問し、資料を提出させることができ、立ち入り調査を拒んだ者には罰則が適用される。多くの条例で立ち入り調査はあくまで調査であって犯罪捜査のためではないと明文化されているものの、半数の条例が立入調査官を「警察官」「職員又は警察官」と規定しており、大阪では今回の改正で「警察官でない者」という部分をわざわざ削除している。警察官が立ち入り調査にかかわることの問題点は、戦前の言論弾圧を連想させたりといった精神的な抵抗感もひとつにはあるようだが、通常警察官の捜査には令状が必要でまた不利益供述の強要は禁止されるという大前提があるにもかかわらず、警察官が立ち入り調査をして条例違反が発覚した場合、結果的には刑事手続がとられることにもかかわらず、令状は不用、質問及び資料提出を拒んだ者には罰則が適用されるという制度になっており、厳格な刑事司法手続きを形骸化してしまうという点にある。
各条例では有害図書の指定は知事がおこなうが、審議会への諮問が定められている。審議会は学識経験者を7から30人以内任命し過半数の出席で開かれる。任期は二年とするものが多い。図書、興業、玩具、広告の有害指定の他にも、優良なそれらの推奨、表彰の審議も行う。
(ウ)条例の存在しない長野県方式と市町村の条例
 青少年条例に相当する条例が存在しない唯一の都道府県が長野県である。しかし、これはけっして長野県民が性にたいして開放的であるとか表現の自由に寛大であるということではない。
 長野県では青少年行政において、1.住民運動、2.自主規制、3.行政の啓発努力を三本柱とし、条例にたよらない「長野県方式」がとられている。
 自主規制の例としては「書籍雑誌商組合での成人向け雑誌専用コーナーの設置(1992)」「古書籍商組合での有害出版物の仕入れ拒否(1982)」「映画館での18才未満の確認(1965)」「ピンク映画の写真ポスター禁止(1969)」「カラオケ事業者協会による中高生の利用制限(1989)」などがあり、また長野県は「トルコ風呂」建設反対の住民運動が各地で展開され、現在でもいわゆるソープランドが一軒も存在しない。「有害コミック問題」に関しては92年度から2032人の少年補導員(市)と2500人の青少年育成推進員(町村)による「青少年に有害な社会環境排除推進モデル事業」と、育成会や自動会での「校外活動活性化モデル事業」によって対策にあたっている。

28・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:24:09
 政府はコミック規制の請願の「処理意見」で各地の条例を評価し、長野県に対する条例制定の指導を言明しているが、青少年育成を「官」ではなく「民」においておこなおうとする長野県の姿勢は評価されても良いと思う。
 いっぽうで長野市には図書規制制度をもつ1978年制定の「長野市青少年保護育成条例」が存在する。この条例の制定にあたっては県内初の試みとあって「『良書』『悪書』を判断する市民の当然の権利が奪われ、長野市長が任命するひとにぎりの審議委員の考え方によって、表現の是非が決められてゆく。」といった地元紙による警戒キャンペーンが行われた。この市条例は結果としては長野市内から(現在長野県内には78台ある)ポルノ雑誌自動販売機を追放することができた。こういった成果、そして市条令では指導力が足りないといった事情から、長野市議会は1992年3月25日県議会、および知事に「青少年保護育成条例の制定を求める意見書」を提出し、県に条例の制定を求めた。これに対し知事は県議会で「条例を制定するつもりはない。」と表明し、自主規制による青少年保護をすすめていく方策を堅持した。
 この他にも青少年条例や有害図書規制条例などをもつ市長村はいくつかある。
(4)フェミニズムの観点
 この問題以前から「行動する女たちの会」etc.の女性団体は、ポルノグラフィを「性の商品化」としてとらえ批判し続けてきたが、表現の自由を規制する動きには警戒心を持っており規制推進派というよりむしろ法規制には反対する立場にいた。また「女性の裸そのものがわいせつ物で公序良俗を犯し善良なる男たちに悪い影響を与える」という「わいせつ観」も批判している。しかし漫画の50%に性表現があるとして全国のコミック規制の運動の火種となった東京都生活文化局婦人計画部の「性の商品化に関する研究」や朝日の社説「貧しい漫画が多すぎる」は明らかにフェミニズムの考えを取り入れているし、「わいせつ」に加えて「性の商品化批判」というあらたな考えが加わったため、メディアも「表現の自由」を全面に打ち出せず、逆に「性の商品化批判」を支持し、各地での「有害コミック追放運動」がこれほどの盛り上がりをみせたといえる。

29・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:24:27
(5)刑法175条による取締り
 小説・写真・映画などで「わいせつ」とされる出版物は刑法175条を正確に適用すれば合法的に存在することができない。しかしこの条文は憲法21条で認められた表現の自由に反するとこれまで様々な議論がなされており、また人々の「性」に対する考え方も変わってきている。ロマンポルノ裁判の判決の中でも「わいせつ性判断の基準である社会通念は常に変動している。」、「わいせつ性の判断にあたっては、映倫管理委員会の審査を尊重すべきである。」として法的措置ではなく自主規制を尊重するという見解を示している。
 これらの結果いわゆる芸術的なわいせつにはこの法は使われず、もっぱらアンダーグラウンド的ハード・コア作品のみ適用されるようになった。
 このように刑法175条は様々な問題を持っているが、有害コミック追放運動が盛り上がりを見せていた1991年2月22日、警視庁保安一課が、書泉ブックマート、高岡書店、まんがの森新宿店に立ち入り、刑法175条(わいせつ図画販売目的所持)違反で、自主流通本いわゆる同人誌5000から9000冊を押収し店長らを逮捕するという事件が起こった。この事件によって過剰反応した一般書店は、「わいせつ」以外のものも含めた同人誌、成年マーク付き単行本、写真集等、を店頭から一掃した。この後数カ月間、作者、発行者の逮捕、印刷業者の書類送検が行われた。
刑法175条  
わいせつの文書・図画・その他の物を頒布もしくは販売し又は公然之を陳列したる物は2年以下の懲役または5000円以下の罰金もしくわ科料に処す。販売の目的を持って所持したる物亦同じ。(原文は漢字カナ混じり文)

30・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:24:49
(6)国による圧力とはばまれた中央立法化
 この問題の勃発後国会議員は「子供向けポルノコミック等対策議員懇話会」を結成。この後出倫協を交えての懇話会で若手議員の野次が飛んだりといった問題はあったが、法規制と表現の自由などの問題点の勉強会としての色彩がつよく、業界の自主規制を評価したりと比較的穏健な会であった。
 出版社には国による文化事業の一環として、地方税の事業税(法人所得の12から13%)が免除されるという制度があったが1985年の優遇税制見直しにより非課税措置が撤廃され、経過措置として半額減免が続いていた。この問題がおこってから出版業の代表者と自民党国会議員によるこの問題に関する懇話会等がしばしば行われ、この減免措置の廃止が取り上げられていた。1992年に入ると、文部省、文化庁、出版関係者によって4回の「有害図書等に係わる諸問題に関する検討会」が開かれ、政府側はこの措置の対象となる出版物とならない出版物を区分する全国的基準の作成を求め、また文化庁による軽減措置除外図書の基準案を提示した。この基準案は出版労連の「事業税減免をてこにした文部省・文化庁の『出版・表現の自由』への介入に反対する中央執行委員会声明」などの反対により拒否され、これにかわる自主規制として業界側では、東京都以外の有害指定コミックに対しても出倫協としての勧告を実施するとした「コミック単行本に関する自主規制の申し合わせ(2)」の素案を策定。この「より一層の自主規制」によって事業税減免は1年度限りとはいえ継続されることが自民党税務調査会総会で決定された。
 憲法第16条では、国民が国や地方公共団体に対して希望する事柄について申し出ることができる請願権が認められており、各地の「有害コミック追放運動」ではこの請願運動が行われた。
 前述の自民党の「青少年健全育成のためのコミック雑誌等有害図書への『請願』への対処法について」の「コミック規制の請願の案文例」には、「青少年の保護を徹底するための法律を制定するように要望する」といった文があり、91年5月に第120回国会で採択された、衆院19件、参院4件の請願のほとんどがこの「案文例」にそって「法制化」「出版禁止」を求める文面となっている。国会で採択されたこれらの請願は内閣に送付され関係省庁が具体的な検討に着手しているが憲法21条の表現の自由との関連で「出版禁止」は困難であるという見方が強く、1992年1月28日の政府の請願の処理意見では、「青少年条例」については「必要な諸対策が推進されるよう指導」、「法律の制定」は「幅広く検討」、「出版禁止」は「慎重に検討」としている。
このあとも改定東京都条例がさほど厳しいものではなかったり、各地の条例の取締りに差があるとして、規制推進派は中央立法を訴えている。

31・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:25:11
4.法規制反対
(1)性急な法規制への反対
 1991年4月25日、出版労連中央執行委員会は「自民党・行政・警察などによるコミック規制に反対する見解」を発表。
・狙いは国の指導による「有害」図書指定
・コミック規制をリードする警察の「実力行使」
・「青少年のために」の美名による文化統制
・警察の摘発・威嚇が書店を「防御」させ「流通の自由」を奪っている
・出版社は出版・表現の自由を守るために毅然たる態度を、「批判」にたいしては「議論の場」を
と、問題点を明示し、権力の介入、出版社の消極性を批判している。
5月9日には小学館労組も同様の「見解」を発表。このほか日本ペンクラブ、東京弁護士会、その他市民団体も規制強化反対側の主張を行った。
(2)ポルノグラフィ擁護論
(ア)社会学、精神医学、などによる反論
 性情報の氾濫している日本とはいえ、性非行、性犯罪に関してはさほど深刻な状況ではないといえる。ここ数年強姦の認知件数は減少を続けており、また強制わいせつに関しては最近増減を繰り返しているものの1960年代に比べれば確実に減少している。ちなみに日本は先進国のなかでも強姦発生率がもっとも低い。また性非行で補導された少女は減少、20歳までに性体験をもつものは80年代では横ばい状態。人口妊娠中絶数は増加してるとはいえ十代の少女一万人に数人ときわめて少ない。
 問題となったコミックが出回り始めたのが1980年代後半と最近のことでこの後の数字の変化も考慮に入れなければならないとも思うが、日本では性表現が氾濫しているとはいえ実際の性行動は極めて少ないといえる。
 外国をみてみると、性教育先進国でありポルノグラフィが解禁されている北欧諸国ではその解禁前に比べて性犯罪は減少している。また、逆に儒教の倫理観が強く、日本ではポピュラーな「ドラゴン・ボール」のようなコミックをも「著しく暴力的、残酷、性的」と有害指定した韓国では強姦の少年人口比発生率が最も高い。アメリカで多数の性犯罪者に面接したゲプタルトの調査によると性犯罪者の多くは性について非犯罪者より無知であり、性にたいして抑圧的、清教徒的な雰囲気の家庭に育った者が多かったという。
 ちなみに、「大人には無害なこれらのコミックも、純粋無垢な子供には有害だ」とするおおかたの意見も実は発達心理学上そのようなことはいえないという。

32・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:25:43
こういった事例から「得られる性情報量と性犯罪の発生数は反比例する」という見解がなされた。しかし、この意見が出されたころにはいわゆる運動は治まりつつあってあまり論議に登らなかった。また「性表現が犯罪を誘発する」ことは否定できても、「性の商品化ではないか」という意見には答えられない。
(イ)漫画記号論での反論
 漫画記号論は手塚治虫の「ジャングル大帝」でのステレオタイプな黒人像が差別的だという意見への反論として、「漫画とは記号による表現であり、誇張された黒人像もマンガの手法としての一種の記号である。」という論が展開されたことにより有名になった。黒人問題に関しては「個人としての黒人ではなく、個性ない黒人として描かれることに差別の本質がある。」として漫画記号論は退けられた。
 「性表現」での記号論は、規制側の「年少者の性行のシーンがある。」という批判に対しての反論としてでてきた。そして、手塚治虫→石の森章太郎→吾妻ひでお→現在の美少女漫画家、という経路で絵的に「少女」という記号化が進められてきたこと、性描写を描きつつ性交の主体である登場人物は記号化され本質的に登場人物と読者にはディスコミニケイションしかなく、読者は第三者的に作品を見ていること、つまり読者は登場人物と自分自身を混同しないこと、などが論じられた。
 しかしこのような難解な議論をせずとも、「フィクションのなかで年少者の性行のシーンがある。」→「現実の読者がそれを見て真似をする」という理論(コピーキャット理論)は論理的に考えると無理がある。かりに読者のひとりが性犯罪を犯したとしても、全読者の何パーセントになるというのだろう。前項の「精神医学による反論」の続きとなるが「漫画の性表現だけが原因で性犯罪をした人はいない。」という分析もある。

33・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:26:06
(ウ)漫画不良文化論
 基本的に性表現を確信犯として描き続けてきた漫画家からの意見は「汚いもの、愚かなもの、はみ出すものをタブーなく描いてきたために漫画はここまで発展した。」(山本直樹)というものが多い。また、文化人のなかにも「漫画は、不良文化として革命性を持ち続け、法と良識を逆上させ続けねば、漫画のアイデンティティを失ってしまう」(中島梓)という意見が多い。
 このような漫画不良文化論は「漫画はこんなにも素晴らしいものだから擁護されて当然だ」という他の漫画擁護論と共存できない。
 1991年8月26日朝日新聞に漫画不良文化論の側としての規制批判として高橋源一郎氏の文芸時評が掲載される。ここで氏はサド侯爵の著作をポルノグラフィの本質としており、「決して許されない、人をモノとして辱め、絶望させることによってのみ、回復される自由」が、「どんな肯定的自由よりも大きな解放感を人に与えることができる」とし、ポルノグラフィの必要性を訴えている。これはあきらかに極論なのだが、このような視点からでなくては、不良文化としての漫画は擁護できないのかもしれない。
(3)コミック表現の自由を守る会
 「コミック表現の自由を守る会」は漫画に対する法規制反対を目的に92年3月13日に発足した。発起人に有名漫画家が名を連ねていることもあって、記者会見にはマスコミが殺到し大体的に報道された。この「守る会」の基本方針は
(1)出版・表現・流通に何らかの関わりを持つものなら誰でも自由に参加できることとする。
(2)コミックの性表現についてはは、今後積極的に論議していくこととする。
(3)表現を法的に規制したり、行政・警察が取り締まることに対しては反対していく
とした。
 この会は、漫画家の中には行きすぎた性表現に批判的な声も少なくなく、また市民団体・女性団体などのなかにもポルノグラフィに寛容な声もあるなかで「性表現に関しては今後積極的に議論」するものとし、「法規制反対」を一致点に大同団結をおこない、表現者の側から積極的にアピールをするという点で画期的であった。この会の発足後、朝日の社説の「コミック論議は柔軟な発想で」などに象徴されるようにマスコミの論調がかわり、規制反対意見の存在を積極的に報道するようになった。発足直後、東京都で「守る会」世話人の山本直樹氏の単行本「Blue」が不健全図書の指定を受け、東京都では大手出版社の本でははじめての指定であったため話題となるという事件があった。この後山本氏はマスコミに登場することとなるが、ここでも彼に好意的な見方をされることが多かったのは「守る会」が世論を動かしたためであろう。

34・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:26:26
 「守る会」はこの後、コミック各誌に「アピール広告」を掲載し、また漫画家たちも各方面で積極的に活動した。静岡の条例改定にあたっては反対意見を提出し、結果的にコミックを包括指定制度の対象としないこととすることに成功した。
 1993年以降「コミック表現の自由を守る会」は闘う相手がいなくなってきたせいか、集会等の頻度も減り実質的に休眠状態になる。
5.その他の出版物をとりまく環境
(1)性表現以外の出版のタブー 
(ア)出版への圧力
 ある図書が、制度、団体、宗教を批判する内容の場合その図書の出版を中止させるため出版社、流通などに圧力がかけられることがある。NHK批判により「王国の芸人たち」が書店から姿を消した事件は、NHKの外郭団体で教育テキスト類をつくっている日本放送出版協会が取次に圧力をかけ、またテレビ小説「北の家族」の出版権とからめて講談社が圧力をかけたとされ、国会でもこの問題がとりあげられたが、真相は明らかにされていない。また電力会社が「危険な話 チェルノブイリと日本の運命」をはじめとした反原発の本を買い占めている、といううわさもあった。日本の出版流通システムは新刊書籍を委託販売するシステムを取っているので、発売後すぐに書店に並ばないとその書籍は確実に売れにくくなるので、前述のような圧力を可能にしている。また「悪魔の詩」問題、昭和天皇重体の際の天皇批判書の「自粛」的な排斥などさまざまな問題がある。
漫画においては扶桑社「SPA!」連載の「ゴーマニズム宣言」(小林よしのり作)が天皇制をテーマにしたため扶桑社上層部の圧力で掲載できなくなったり、またポルノ系の作品ではダーティ松本氏の「女教師を集団レイプして、校長、教頭等の頭の毛から下の毛まで剃り落とす漫画(タイトル不明)」のはずが雑誌がでてみると教師がすべてただの通行人というふうにネーム(セリフのこと)が勝手に変えられていた、といった具合に出版社のほうで自主規制をしてしまい問題となることは少ない。しかし作者の表現に介入し「表現の自由」を奪っているので問題がある。

35・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:26:54
(イ)差別表現
 筒井康隆氏の「無人警察」がてんかん協会から抗議をうけ話題になったが、コミックにおいても差別表現を問題とされることは多い。1960から1970年代は被差別部落、朝鮮人等を描いたことによる抗議が多かった。1989年、大阪の一家族がつくった「黒人差別をなくす会」が「おばけのQ太郎」に腰蓑スタイルの黒人が登場することを指摘、小学館はこの巻を回収した。集英社も多数の漫画の差別表現を指摘され、謝罪したうえで修正を約束した。
 もっとも世間の注目をあつめたのは、故手塚治が「ジャングル大帝」でステレオタイプな黒人の描き方をしているとされたことであろう。この事件では出版社は結局「黒人差別をなくす会」と折り合いのつかぬまま、こういう指摘があるのだという解説文をつけて本を出版していくこととなった。
差別表現のほとんどは表現者の無自覚のもとに生まれるものであり、回収および修正の措置は正しいものといえるが、作者が故人であり、しかも絶版にすべきでない「名作」の一部に差別表現がある場合はどうするのかという問題がとわれた。また、とにかく抗議を恐れる出版社によって、作者がどう考えていようと「被差別者」を題材としてあつかえなくなってしまうという面もある。これらはこれからも議論されて行くべき問題である。
(2)海外での出版規制
(ア)アメリカにおける「ホラーコミック」規制
 アメリカにおけるコミックブックは「スーパーマン」などのヒーロー物が主流であったが第二次世界大戦後あらたなジャンルの模索が始まり、「ホラーコミック」というジャンルもその中から生まれた。ホラーコミックとは読み切り短編でひねった結末をもつという形式をもち、日常に潜む恐怖を題材にしヤング・アダルトを中心に人気をはくした。しかし残酷描写や犯罪の手段が載っており少年非行の原因となるとして、また一部ではキリスト教の冒涜として、各地でコミック追放運動がおこった。校庭でコミックを焼き払ったりといった過激な光景も各地でみられた。
議会でも少年非行調査委員会の上院の小委員会が「コミックの有害性と少年非行に関する公聴会」をひらき、コミック制作者や、「無垢の誘惑」でコミックが子供に悪影響をあたえるとした精神科医フレデリック・ウァーサムらが証人として招かれた。この場で、制作者側は「O・ヘンリー式の結末」の工夫が作品の眼目であることを主張したものの結局コミックは社会的悪影響が懸念されるとして糾弾された。
 この結果業界は「コミック・コード」を作成。この結果ホラーコミックは消滅し、またコードのきびしい制約によりアメリカンコミックのこれ以降の発展が妨げられた。
 ベトナム戦争後、社会不安からか反体制的アンダーグラウンドコミックが台頭し、<成人向け>指定のもとで堂々と販売されることとなる。しかし新聞連載漫画などはまだこのコードの影響下にあり、また日本から輸出される人気漫画のいくつかもこれにより<成人向け>指定を受けている。

36・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:27:11
コミックコード
一般基準(a)犯罪関係<省略>
一般基準(b)恐怖、残虐表現関係<省略>
一般基準(c)その他
対話・宗教<省略>
服装
(1)いかなる形でも不体裁な、または不当に露出した裸は禁じられるべきである。
(2)誘発的でわいせつなイラストレーションや、誘発的姿勢はは受け入れられない。
(3)人物はすべて社会に受け入れられるような適切な被服をつけて描かれるべきである。
(4)女子はいかなる肉体の特徴も誇張されることなく現実的に描かれるべきである。
結婚およびセックス
(1)離婚をユーモラスに扱ったり、好ましいものとして表現してはならない。
(2)不義の性関係を暗示したり描いたりしてはならない。暴力的なラブシーンは性的異常と同様に受け入れられない。
(3)両親や道徳律に対する敬意、名誉な行動に対する敬意は助長されるべきである。愛の問題を行為的に理解し、これを不健全な形に歪曲してはならない。
(4)ラブロマンスのストーリーは家庭の重要さと結婚の神聖さを強調するよう取り扱うべきである。
(5)情熱とかロマンチックな関係は、下劣な衝動をかきたてるような取扱いをしてはならない。
(6)婦女誘拐や強姦を描写したり連想させてはならない。
(7)性的倒錯またはこれを類推せしめるような表現は禁止する。
このほか広告に関するコードがある。
(イ)イギリス
 イギリスでは第二次世界大戦後アメリカ駐留兵によりコミックが普及した。「古き良き伝統」を持つイギリスでは、アメリカの”低俗な”コミックが問題化するのも速かった。コミック・キャンペーンが行われ、教育団体、女性団体、教会、労組、共産党、マスコミを巻き込んで大運動に発展した。この後「青少年に有害な絵入り出版物の普及を規制する法案」が可決された。

37・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:27:32
1990年代に入ると、コミック「True Faith」が問題となった。これは妻子を死なせてしまった主人公が神に恨みを抱き教会を襲撃し多くの牧師を殺すといった内容で、教会関係者による抗議で回収、断裁された。これに関した記事を載せた「Economist」誌は「もしもこのテーマが小説であつかわれたなら、まったく問題にされなかったであろう」としている。
 コミックは終始「価値基準を破壊する」として悪役にされたのである。
(ウ)日本の運動との比較
 日本の運動との共通点は「純粋無垢な子どもを守れ」というロジックが使われた点、またなにが「有害」かという論点が不在のまま運動が進められて、結果さまざまな形の規制を残すこととなった点があげられる。
 相違点は日本の漫画がある程度高い水準を持っており、「悪い漫画もあれば善い漫画もある」という認識を多くの人が持っていたことであろう。またアメリカの場合、公開討論の場がもうけられて表現者と批判者が直接討論できた点は評価できる。
(3)子供の権利条約
 子どもの権利条約は1989年11月に国連で全会一致で採択された。
コミック問題と関連しているのは、規制側に関してはこの問題で槍玉に上げられた漫画の多くが年少者の性を題材にしているという点で第34条の(c)項が上げられる。反規制側に関しては、情報を受ける自由(13条)、17条(e)項の「適当な指針」とは法規制とあいいれないものであること、大人の一方的な規制ばかりが進み実際に表現の受け手にある子どもの意見表明(12条)がなされていないこと、この条約の骨子は子どもを”保護”の対象としてみるのではなく独立した権利者としてみることにあり、そもそも青少年”保護”条例と対立するものであることであるということ、などがあげられる
 ちなみに、この条約の批准を推進する運動を行っている団体は反規制側にたつ主張をしている。

38・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:27:57
子供の権利条約
第12条 意見表明権
1.締約国は、自己の見解をまとめる力のある子どもに対して、その子どもに与えるすべての事柄について自由に自己の見解を表明する権利を保障する。その際、子どもの見解が、その年齢および成熟に従い、正当に重視される。 
2.この目的のため、子どもは、とくに、国内法の手続規則と一致する方法で、自己に影響を与えるいかなる司法的および行政的手続きにおいても、直接的にまたは代理人もしくは適当な団体を通じて聴聞される機会を与えられる。
第13条 表現・情報の自由
1.子供は表現の自由への権利を有する。この権利は、国境に関わりなく、口頭、手書きもしくは印刷、芸術の形態または子どもが選択する他のあらゆる方法により、あらゆる種類の情報および考えを求め、受け、かつ伝える自由を含む。
2.この権利の行使については一定の制限を課することができる。但し、その制限は法律によって定められ、かつ次の目的のため必要とされるものに限る。
(a)他の者の権利または信用の尊重。
(b)国の安全,公の秩序または公衆の健康もしくは道徳の保護。
第17条 マスメディアへのアクセス
締約国は、マスメディアの果たす重要な機能を認め、かつ、子どもが多様な国内的および国際的な情報源からの情報および資料、とくに自己の社会的、精神的および道徳的福祉ならびに心身の健康促進を目的とした、情報および資料へアクセスすることを確保する。
(a)マスメディアが、子どもにとって社会的および文化的利益があり、かつ第29条の精神と合致する情報および資料を普及することを奨励すること。
(b)多様な文化的、国内的および国際的な情報源からの当該情報および資料の作成、交換および普及について国際協力を奨励すること。
(c)子ども用図書の製作および普及を奨励すること。
(d)マスメディアが、小数者集団に属する子どもまたは先住民である子どもの言語上のニーズとくに配慮することを奨励すること。

39・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:28:18
(e)第13条および第18条の諸事項に留意し、子どもの福祉に有害な情報および資料から子どもを保護するための適当な指針の発達を奨励すること。
第18条 親の第一次的養育責任と国の援助<省略>
第29条 教育の目的<省略>
第34条 性的搾取・虐待からの保護
締約国は、あらゆる形態の性的搾取および性的虐待から子どもを保護することを約束する。これらの目的のため、締約国は特に次のことを防止するためあらゆる適当な国内、二国間および多数国間の措置を取る。
(a)何らかの不法な性的行為に従事するような子どもを勧誘または強制すること。
(b)売春または他の不法な性的行為に子どもを搾取的に使用すること。
(c)ポルノ的実演または題材に子どもを搾取的に使用すること。

7.結論
 日本の出版は出版・取次・書店の連携によって成り立っているのであり、そのいずれかが圧力に屈してしまうと出版の自由は守られない。特にその圧力が法律による刑事事件という形をとるとするといまだに「お上」と「民衆」が対立もしくは支配、被支配しているという社会観が持たれている日本では問題が大きい。私は、ポルノグラフィを見る自由とともに、見ない自由を得るために、公共の場でのポスター、カレンダーなどが、ある人に不快な感情を与えることは避けなければならないと思っているが、個人が見たくて買う図書類は基本的に自由にしておかねばならないと思う。その本が有害かどうかはそれはその人が判断しなければならない問題だからである。つまり法律が個人の価値基準となるのではなく、個人の価値基準が法律になっていくのに、私たちは国の基準によって善悪判断してもらわねばならないというのだろうか。

40・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:28:42
 今回あまり触れなかった「写真集」類はかつてほど騒がれなくなり最近出版数が減少気味だそうだ。やっと「裸と隠毛がでてれば売れる」という状況から脱しつつあり、これからやっと本当の良品が売れていくことと思う。私は漫画についても、このような正しい競争により良作が生き残り駄作はわすれさられるというシステムが理想であると考えており、そのためには、メジャーがよくてマイナーが悪い、正規の業者がよくてアウトサイダーは悪い、性表現がないのが良くてあるのは悪い、といった先入観は捨てなければならない。その前提として、ある本を見ることができないという状況はなくさなければならないし、良作を見きわめる読者ひとりひとりの見る目が養われていかなければならない。そして表現の責任者を明確にし、出版・取次・書店はあくまで流通機関として存在し、表現に問題がある場合は、抗議者と表現の責任者による議論を行うのがあるべき姿であろう。よって現行の刑法175条や青少年条例が「販売者」を罰則の対象にしたり、今回見られた表現者には何の連絡もなしに出版社が問題化した本を絶版にしたり、書店が扱わなかったりというのも問題がある。
 性表現が青少年に与える悪影響はないという分析があったとしても、低俗でモラルに反する情報を見せたくないというのが親心なのであろう。しかし、反モラルなくしては正しいモラルは存在しえないし、そういった反モラルを親が教育権、教育の義務を発動して悪いものとして教えていけばよい、特に「性」という人間の存在そのものに関わる問題は。親に「教育」されても、子どもが反モラル的な本を読んでいる場合は、それは、子どもがそれが悪いものだという意見を得たうえで自分の意志で選んだ本なのだから干渉してはいけない。
 さて出倫協前会長の「悪書刈り5〜6年周期説」によれば、次にこのような問題が起こるのは再来年頃になる。そのときには私個人としてなにができるだろう。誰もやらないようだったら規制反対の先頭に立って論議に参加しなければならないが、研究対象として客観的になりゆきを楽しんみるのもいいかなと思っている。いずれにしても、それまでにもうすこし理論武装しておかなければ。なにしろ私は無知だし、この研究だって、労力を費やすのみならず大学の図書館に出かけていったり専門書を買ったりと金銭的にも消耗したわりには、結局関連書籍を切り貼りしたようなものになってしまい反省している。結局この研究では、厳密な社会科学の方法を学ぶ必要性を確認できたことが唯一の収穫だったかもしれない。

41・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:29:00
<参考文献>
「有害コミック問題を考える」創出版
「誌外戦」コミック表現の自由を守る会
「法と民主主義 92年6月号」日本民主法律家協会
「子供というレトリック」中川伸俊・永井良和
「青少年白書」総務庁青少年対策本部
「総合ジャーナリズム研究 '90秋以降」東京社
「青少年条例」清水英夫・秋吉健次
「現代用語の基礎知識 '88以降」自由国民社
「まんが文化の内幕」水野良太郎
「『言葉狩り』と出版の自由」湯浅俊彦
「戦後漫画の表現空間」大塚英志
「解説・子供の権利条約」永井憲一
「レディスコミックの女性学」衿野未矢

42・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:47:50
http://www.hmt.toyama-u.ac.jp/socio/lab/sotsuron/97/kato/2-rekishi.html
第二章 マンガの歴史

・戦後のマンガの成長
 戦争によって社会の表舞台から姿を消したマンガは、戦争の終結の後に再び姿を表す。有名なマンガ雑誌では、1946年末には『少年』が、1947年末には『漫画少年』が創刊されている。これらは後に黄金時代を築くが、この当時人気があったのは「赤本」と呼ばれたマンガ本であった。赤本とは、あらゆる物が不足していたこの時期に粗悪な紙で、数人もしくはそれ以下の人数の俄か出版社が出版した読み切りマンガ本である。当時の雑誌は40〜50ページしかなく、対して赤本は百数十ページで1本のマンガを掲載したので、赤本のほうが人気が出たのは当然であった。今としては考えられないようなアナーキーな出版環境の中から手塚治虫が新たなスタイルのマンガで登場した。ディズニーや映画の手法を取り入れた、それまでとは全く違うコマ割りの彼のマンガは、現代のマンガの直系の祖先と呼べるだろう。他にも何人もの漫画家が活躍し、この赤本ブームは1948年正月頃にピークを迎えた。
 1950年頃にはブームがマスコミにも取り上げられるほどになっていたが、その文脈は否定的なものであった。例えば『週刊朝日』では「俗悪マンガ」という表現をされたり「子供が無意識のうちに犯罪の手口を覚える」と言われたりした。また、戦前から児童漫画を描いている漫画家にも、雑誌の特集に「赤本漫画の共通の欠点は、良識のないことである。ユーモアがない。ロマンチックな夢もない。といってしっかりとした写実もない。ことに絵に愛情のないことは致命的だ」と厳しい発言をよせるものがいた。
 ちなみにこの時期、マンガと同時に戦前からの少年小説も少年雑誌に残っていたが、紙芝居から発展した「絵物語」というものが1950年代半ばまで流行した。これは正しく紙芝居のようにその場面の絵の隣に物語や台詞が添えられているものであり、「黄金バット(戦前のリメイク)」「少年王者」「少年ケニヤ」といったヒット作が生まれたが、この「少年ケニヤ」がまた非難を受ける。おりしも1955年頃は、後にも触れる「悪書追放運動」が盛んであり、異常なまでの人気があった「少年ケニヤ」は、槍玉に挙げられる形でありとあらゆるところを非難されたのである。
 1950年代半ば以降、これまでに触れたような赤本や絵物語はほとんど姿を消す。この時期から、少年雑誌上には絵物語に代わってストーリーマンガが、赤本(1950年過ぎには殆ど無くなっていた)に代わって貸本がマンガの主流になっていた。

43・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:48:07
 ここでいうストーリーマンガとは、1コマの風刺漫画や数コマによるユーモア物とは違い、数十ページにわたり長編ストーリーを展開する、戦後手塚治虫によって生み出されたマンガのスタイルである。但し、この時期は手塚の創作ペースはダウンしており、むしろ彼の手法を吸収した「月光仮面」(川内康範作・桑田次郎絵)、「赤胴鈴之助」(武内つなよし)、「イガグリくん」(福井英一)といった作品に人気があった。
 1950年代後半は、幾つものマンガが他のメディアに輸出された時期でもあった。「赤胴鈴之助」は、1956年にラジオドラマ化、1957年には映画化された。「月光仮面」は1958年にTVドラマ化、日本初のTVアニメ「鉄腕アトム」は1963年からである。そのほかには「まぼろし探偵」「鉄人28号」などが有名であろうか。
 一方、貸本マンガをプラットホームにした劇画と呼ばれるスタイルが大阪から発生した。1956年創刊の『影』にルーツをもつこのマンガの形式は、先に記した所謂ストーリーマンガとは内容に開きがあった。その名の通り物語・お話的なストーリーマンガと違い、劇画は実録的な話が多かった。創始者の一人の回想として「中央の雑誌に対するコンプレックス」「どうせ中央の雑誌に描けないなら・・・」といった言葉があるが、大阪を出発した劇画は1950年代末には『影』のメンバーらが東京に進出し、それにつれ劇画はマンガの表現方法に大きな影響を与えるだけの力を持つようになっていった。
 上記の二つの大きな流れをもって、この時期マンガは大きく発展したが、それに伴いマンガに対する世間の風当たりも強くなってくる。例えば、貸本マンガが週刊誌や新聞などで衛生問題を指摘されるということがあった。結果的には全然大きな問題にはならなかったが、ある種神経質な反応が生み出した事件ではあった。ちなみにこの問題の発端は、『産経時事』紙上での母親代表の研究会や地婦連の研修講座で貸本マンガが取り上げられたことによるものであった。しかしこの時期、さらに大きな事件がマンガ界に降りかかった。「悪書追放運動」である。

44・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:48:22
・マンガの社会問題化
 これまでにも所々で触れたように、マンガ、特に子ども向けのマンガはしばしば非難の対象になってきたが、実際にマンガの出版に影響を受けたのは、戦時中というあらゆる物が規制された特殊な時代だけであった。しかし、この「悪書追放運動」においては運動が盛り上がるにつれて行政機関や警察までが動き、(主に青少年の保護をうたう)法律による規制や取り締まりがおきた。何故この時代にそれだけ大きな運動が起きたかという背景には色々な要因、例えば、この時期の子ども雑誌には大量の別冊マンガ付録が付いていたが、粗製濫造が祟って質の低下を招きそれらのマンガが非難された、というようなことがあったにせよ、これほど強く非難されるほどにマンガの影響力、存在感という物が大きくなってきたということも言えなくもない。
 事の発端としては、1955年3月に二つの出来事が起きている。一つのきっかけは「日本子どもを守る会」と「母の会連合会」や各地のPTAなどがマンガのみならず映画、放送、レコードなど広範囲の物に対して非難の声を挙げたことによる。そしてもう一つは『日本図書新聞』に「児童漫画の実態その一」(以降その五まで続く)という特集が組まれたことである。これらに呼応する形で全国紙がマンガを非難する記事を展開していくわけだが、この新聞報道によって運動(騒ぎ)が大きくなっていったふしがある。まず第一に、「日本子どもを守る会」と「母の会連合会」の主張はマンガのみならずさまざまなメディアに対するものだったのだが、新聞はそのうちからマンガや絵物語(前出)だけを大きく取り上げた点、第二に「悪書追放運動」というセンセーショナルな名前は、どうやら新聞の見出しが名付け親であるという点である。特に第二の点に関して、それまで統一した呼び名のなかったこのタイプの運動及びその対象になっているマンガ本に「悪」書、そして「悪」を追放する運動であるという定義を与えることにより、運動の盛り上がり、先鋭化を招いたと言えよう。一部では運動は魔女狩りの態を示し、焚書すら行われた。「行き過ぎ・大人の一人よがり」という意見・非難も少なくはなかったのだが、「悪」を懲らしめる戦いは行政をも動かすのである。
 運動が一番の盛り上がりを示していた4〜5月という時期の真ん中、4月28日に警視庁防犯部が警官 500名を動員し、特価本の発行所・取次店など42箇所を一斉捜査し、37種の雑誌を押収するという出来事が起きた。また5月9日、中央青少年問題協議会が、青少年に有害な出版物・映画等対策専門委員会の結論に基づき、政府に答申している。そして8月19日、文部省が悪書・映画対策として指導方針を決定し、全国の教育委員会、国立学校長に通達を出した。また、地方でも1955〜56年の間に神奈川県、北海道、大阪府が青少年育成条例を公布している。

45・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:48:39
 これに対し、非難を受ける側である出版社・編集者・作家達も手をこまねいていた訳ではない。1955年4月15日「日本児童雑誌編集者会」が発足、当時の殆どの主要な児童雑誌の編集者が集まり、機関紙を出版して議論を広める働きをした。その活動は積極的で、父兄や児童文学者・教育者等との討論会なども行っている。ほかにも出版社側からの自主規制をはじめとして、非難をする側の圧力団体に於いてすら、行政・立法による規制を避ける働きがあった。後述する「有害コミック問題」の時との大きな違いである。結局そのかいあってか法的規制は行われず、業界の自主規制によって問題はとにかく沈静化した。この点は「有害コミック問題」と共通する点である。
 1950年代後半はまた、出版全体で週刊誌の創刊ラッシュでもあった。例えば1956年、日本初の週刊誌『週刊新潮』、58年『週刊明星』、59年『朝日ジャーナル』『週刊文春』『週刊平凡』といった具合である。そのころまで主流だった月刊マンガ誌は児童数の減少により衰退しつつあり、出版社はその対策として週刊のマンガ誌を創刊したのだった。1959年3月17日、『週刊少年マガジン』『週刊少年サンデー』が同時に創刊する。どちらも元々はマンガ雑誌ではなかったが、子どもに人気のあるマンガに力を入れていたことは確かだ。そしてそれにとどめを刺される形で月刊誌が部数を落とす。特に1961年、『日の丸』『少女』『少年クラブ』『少女クラブ』といった一時期を築いた雑誌が次々と休刊した。当然入れ替わりに週刊誌が部数を伸ばした。そして63年、少女週刊誌も『週刊少女フレンド』が創刊する。しかし少年誌と違い、少女誌は月刊誌が主流になっていき、現在週刊少女誌は存在しない。それに対して週刊少年誌の隆盛は周知の事実である。
 さて、子ども向けの週刊誌が部数を伸ばすと、また掲載されるマンガが批判を受けるようになる。やれ少女誌のおしゃれ特集は少女たちに「すでに、女であることを強い」ているだの、少年誌では「忠実なサラリーマン」の予備軍を育てるだのという批判もあった。あと少年マンガがめくるめく「激しい勝負と暴力の世界」であるというものもあった。しかしこの時代、1960年代前半から半ばに大きく取り上げられたのは少年誌での戦記ブームであった。62〜63年頃一番盛んだったが、これにより戦争肯定論・愛国主義が子どもに植え付けられるのでは、と危惧された。さらには67年末から『週刊少年サンデー』で連載の「あかつき戦闘隊」の翌年3月での「あかつき戦闘隊大懸賞」が問題になる。ピストルのおもちゃから果ては1等は日本海軍兵学校の制服のセット(刀帯・短剣までも)が当たるという代物であり、全国紙でも取り上げられ、多方面から小学館に非難が集まった。

46・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:48:59
 ほかにも、1960年代後半になると非常に大きな非難を浴びたマンガが登場する。1968年創刊の『少年ジャンプ』で連載された、永井豪の「ハレンチ学園」(68年8月開始)である。ちょうど時代的にはTVで野球拳が話題になっていた頃であったが、「ハレンチ学園」ではスカートめくりなどの性の遊戯化や、権力と性の亡者である教師が描かれ、特に70年のTV化以降に大きく非難されることになる。70年1月8日(朝日)9日(毎日)に新聞の記事になったが、この時は非難のトーンは少なかった。しかしこの記事をきっかけに議論の輪は広がりを見せる。『週刊新潮』『週刊文春』やNHKの報道番組でも取り上げられ、また三重県四日市の中学校長会が追放を決定、県青少年保護条例審議会に有害図書に指定するよう働きかけた。その一方で『毎日新聞』では大人の性急な価値観で規制することに疑問を投げかける社説やハレンチ・マンガと精神発達の阻害との関連性が薄いという調査結果を掲載している。
 1970年代に入ると、少女マンガに新しい流れが生まれ育ってくる。それまでのタイプの少女マンガは、手塚治虫をはじめ石森章太郎・横山光輝ら、少年向けのマンガでも活躍していた男性のマンガ家や、「虚構性の高い大衆受けする素材選択」(竹内、1995、140頁)という点において手塚の流れを受けた作風の女性のマンガ家、たとえばこの時期なら里中満智子・池田理代子・美内すずえなどによるものであった。しかしこの新しい流れを形作った若いマンガ家達、俗に「花の24年組」と呼ばれた萩尾望都・樹村みのり・大島弓子・竹宮惠子・山岸涼子などは、独自の感性を前面に押し出した、極めて個性的で、これまでの少女マンガにないスタイルと問題意識をもった作品群を生み出していった。やがて少女マンガはブームになっていくが、全国紙にも取り上げられたり(『朝日新聞』75年11月2日〜「少女マンガの世界」)する一方で男同士の同性愛を描く点がマスコミに注目されたりした。一般にはきわどい退廃趣味に移ったが、以降「少年愛」は少女マンガ会の流行ともなっていく。
 1970年代ののもう一つのマンガ界の動きとして、70年代後半にはエロ劇画ブームが訪れる。掲載される雑誌は月刊が主流で最盛期には40〜50誌にもなった。単に卑猥なものが受けたという訳ではなく、力量ある作家が多数出現し、作家の個性が評価されての人気がブームを支えた。78年の夏から秋にかけて、大阪の情報誌での特集記事やTVの深夜番組への雑誌編集者や劇画家の出演などエロ劇画が大きな話題になったが、78年11月6日に海潮社『漫画エロジェニカ』が、翌年2月5日には笠倉出版社『別冊ユートピア・唇の誘惑』がそれぞれ警視庁防犯部保安一課に”ワイセツ”として摘発された。『週刊朝日』『週刊新潮』『噂の真相』などのマスコミにも当然取り上げられるが、その反社会性を攻撃するでもなくむしろ編集者に「新左翼崩れ」らしくもっと反骨の姿勢を見せて欲しいと注文を付ける記事であったり、表現の自由といったきれいごと抜きの仕事だという制作側の意見を掲載したりと、同じ性的な表現が問題になった「ハレンチ学園」や後の「有害コミック問題」とは違う対応を見せている。

47・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:49:20
 さて、エロ劇画の次には、1980年代前〜中期にロリコンマンガのブームが訪れる。吾妻ひでお、内山亜紀といった作家が代表的といえるが、彼らの作品は少年誌にも掲載され、問題視された。彼らの登場の数年前のアメリカでロリコン写真ブームをうけてのブームであったが、以降は『漫画ブリッコ』(82・白夜書房)『漫画ロリポップ』(86・笠倉出版社)など専門誌でその世界を展開した。これらの動きは後に同人誌のエロパロや「有害コミック問題」を生み出す遠因にもなっていく。
 さて、その「有害コミック問題」であるが、事の発端を挙げるとすると、1990年8月に東京都生活文化局婦人計画課が発表した「性の商品化に関する研究」と、9月頃から和歌山県田辺市を中心に起きた住民運動の二つということになろう。前者は色々なメディアに取り上げられた女性蔑視的な表現を調査したものであるが、第3章で触れられた「マンガの内容分析」が、『朝日新聞』で翌日「(マンガの)半数にセックス描写」と、大きく取り上げた。また後者は、8月初頭に地元の新聞の投書欄に取り上げられた「出版物の行き過ぎを規制するよう行政当局の対策を強く促したい」という内容の2通の投書をきっかけに、「コミック本から子供を守る会」を結成し、地元紙や市とも連携して運動を展開し、これも大きく取り上げられた。また、9月4日には『朝日新聞』に、先の調査をもとにした「貧しい漫画が多すぎる」という社説が掲載された。そうでなくとも地域ごとに問題視されていた性的な表現を含むマンガの問題は、これらの記事をきっかけに一気に全国規模に広がった。
 この運動の大きな特徴は、世論が法規制を容認する流れに傾きつつあったという点であろう。以前の例、例えば1955年頃の「悪書追放運動」では、問題提起した側も行政も法規制を避けるために業界の自主規制を強く求めていったが、「有害コミック問題」ではまずきっかけになった田辺市の団体が出版社よりも先に行政に働き掛けて規制を求めたし、マスコミも擁護せず、国会議員も「子供向けポルノコミック等対策議員懇話会」を設立したり、規制を求める市民からの「請願」への対応の雛形の準備するなど、できることなら法規制したいという姿勢が見られた。その理由として、1988〜89年にかけてマスコミを賑わせた少女連続誘拐殺人事件の犯人の部屋から大量のホラービデオと共にロリコンマンガ等が出てきたため、そのような本は規制すべしといった考えをその事件の時からずっと引っ張っていて、この「有害コミック」騒動の時に花開いたという背景があるのではないかという説もある(大塚、1991、80頁)。また、1989年9月には、岐阜県の青少年保護育成条例による有害図書の規制に関して最高裁が「合憲」の判断を下している。このことが自治体や警察にとって規制に対する「お墨付き」になったという背景もあった(中河、1993、80頁)。

48・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:49:38
 他の相違点としては、「悪書追放運動」が主に中央の動きが全国に広まっていったのに対して「有害コミック問題」は地方から起こった運動が中央に押し寄せた、「悪書追放運動」では出版側では編集者だけが頑張っていたが「有害コミック問題」では92年3月にマンガ家達がコミック表現の自由を考える会」を結成、マスコミに活動が取り上げられたりして一定の成果を挙げた、「悪書追放運動」では個別のマンガが名指しで批判されたが「有害コミック問題」では「性表現を含む子ども向けマンガ」というジャンル全体で非難された、などがある。3つ目の件に関して、特に槍玉に挙げられたマンガを1つ挙げるとすれば「ANGEL」(遊人、『ヤングサンデー』小学館)であろうか。「ANGEL」は大手出版社である小学館の雑誌で連載され、絵柄も可愛らしくその点が規制推進派に「子ども向けと見分けが付かない」と言われた原因でもあろう。このマンガは10月12日発行の『ヤングサンデー』の掲載をもって休載に追い込まれる。しかし、誌上では翌月に「有害コミックってナンなんだよ〜!? 『ANGEL』問題を考える!」という連載企画がスタート、読者とともに問題を考える姿勢を見せた。
 これに限らず、当然出版社側としては法による規制だけは何としても避けねば、と自己防衛策に乗り出す。出版倫理協議会・雑誌編集倫理協議会は自主規制として、内容のトーンダウンの他に、「成年コミック」マークをつけ、そのような本が子どもの手に入らないようにという手段をとった。しかしこれが実行に移された後にも出倫協・雑協への抗議は止むことはなく、しかも「成年コミック」マークが付いた図書に「有害」指定がなされるという事態も起きた。だが、最悪の事態である「中央法制化」だけは回避された。

49・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 17:49:57
・「マンガ事件」の共通点
 以上、マンガの歴史を特に社会問題化したものに注目しながら振り返ってきたが、ほぼいずれの場合にも共通する点がある。それは、暴力表現にしても性的表現にしても「道徳的にけしからん」というのではなくて「子どもが悪影響を受ける」という視点からのクレイムがほとんどであるという点である。確かに日本のマンガは子ども向けのものから大きく発展してきた。しかし第一章でも述べたように現在では大人が読むためのマンガというものも多数存在しており、現実に大人も読んでいる。このこと自体は「子どもにとって〜」という視点を否定しない(大人も読めば子どもも読むから)が、何故マンガだけが「子どもにとって〜」という視点で見られるのであろうか。子どもがアクセスしうるメディアはマンガだけではない。だが例えば小説などその気になれば、推理小説か何かのような表紙・タイトルにも関わらず内容には性的な描写を含むもの、それこそ「有害コミック」問題のとき叫ばれたように「一見表紙では見分けがつかない」小説はいくらでもある。しかし小説が「いやらしいものが子どもでも気軽に買える、けしからん」と言われたためしはないと思われる。活字的メディアと映像的メディアという違いこそあれ、どちらも同じ店で買う事のできる刊行物である。それは、「マンガは子どもが、小説は大人が読むもの」という不文律があるからなのではないだろうか。「小説は子どもはあまり読まないから多少の事は安心。マンガはほとんどの子どもが読んでいるから危ない」という関係である。次の章では、これらのことを念頭に置きながら「『有害コミック』問題」の最中やそれ以降、すなわち1990年以降に活字になったもの、新聞記事・投書・社説、マンガについての書籍などからマンガについてどのように捉えているか、ということの読み取りを試みたいと思う。

50・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 18:04:10
http://www.hmt.toyama-u.ac.jp/socio/lab/sotsuron/97/kato/3-text-anls.html
第三章 マンガはどのように語られてきたのか

・「有害コミック」問題の時、マンガはどんなものだと思われていたのか
 では、マンガはどのようなものであると思われているのか、まずは、多くの議論が交わされた最新の例、「有害コミック」問題の時期の言説を中心にみていきたいと思う。問題が全国に広まるきっかけともなった、1990年9月4日付『朝日新聞』の社説「貧しい漫画が多すぎる」をみてみよう。この社説は同年8月の東京都生活文化局婦人計画課が発表した「性の商品化に関する研究」の、「第3章 雑誌メディアにおける性の商品化」における雑誌の内容分析の調査結果をもとに、「今のマンガは性的な描写にあふれている」と訴える文である。(論末に原文を添付、以下この章の他の文も同様)
 そもそも件の調査は非常に幅広い調査対象を持っていたものであったのに、実際にデータが引用されているのはマンガについてだけであるところが、マンガの印象をなお一層悪くしているようにも思える。しかし、それはこの論の主題ではない。「『性』がはんらん」する状況を憂い、「青少年への影響」が心配されているところに今回は着目しよう。先にも述べたように、データとしてはマンガの数字だけを用い、わざわざ手塚治虫まで引き合いに出してマンガの現状を憂いている。すなわちマンガに「『性』がはんらん」していて「青少年へ」悪影響を与える可能性があると言っているわけだが、やはり何のためらいもなく「マンガ→青少年(=子ども)が読む」という連想をしている。
 余談だが、「市販されている332種の週刊誌、月刊誌」のうち、約2/3が成人男性向け(諸橋、1993、213頁)である点や週五百万部出回る週刊誌も月に一万も売れるかどうか分からない月刊エロ劇画誌も同列に扱っている点が、マンガ、規制論者側の互いにとっての不幸であったとも思える。このせいで、ありとあらゆるマンガにいかがわしい性表現があふれているような印象がますます強くなったのではないだろうか。
 また、ほぼ同時期に運動を始め、運動の先駆け的存在として全国的に有名になった和歌山県田辺市で田辺第二小学校の児童の家庭に配布された、「有害図書」追放の要望書の書面からも、何かマンガについての手がかりがないか調べてみた。

51・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 18:04:26
http://www.hmt.toyama-u.ac.jp/socio/lab/sotsuron/97/kato/3-text-anls.html
第三章 マンガはどのように語られてきたのか

・「有害コミック」問題の時、マンガはどんなものだと思われていたのか
 では、マンガはどのようなものであると思われているのか、まずは、多くの議論が交わされた最新の例、「有害コミック」問題の時期の言説を中心にみていきたいと思う。問題が全国に広まるきっかけともなった、1990年9月4日付『朝日新聞』の社説「貧しい漫画が多すぎる」をみてみよう。この社説は同年8月の東京都生活文化局婦人計画課が発表した「性の商品化に関する研究」の、「第3章 雑誌メディアにおける性の商品化」における雑誌の内容分析の調査結果をもとに、「今のマンガは性的な描写にあふれている」と訴える文である。(論末に原文を添付、以下この章の他の文も同様)
 そもそも件の調査は非常に幅広い調査対象を持っていたものであったのに、実際にデータが引用されているのはマンガについてだけであるところが、マンガの印象をなお一層悪くしているようにも思える。しかし、それはこの論の主題ではない。「『性』がはんらん」する状況を憂い、「青少年への影響」が心配されているところに今回は着目しよう。先にも述べたように、データとしてはマンガの数字だけを用い、わざわざ手塚治虫まで引き合いに出してマンガの現状を憂いている。すなわちマンガに「『性』がはんらん」していて「青少年へ」悪影響を与える可能性があると言っているわけだが、やはり何のためらいもなく「マンガ→青少年(=子ども)が読む」という連想をしている。
 余談だが、「市販されている332種の週刊誌、月刊誌」のうち、約2/3が成人男性向け(諸橋、1993、213頁)である点や週五百万部出回る週刊誌も月に一万も売れるかどうか分からない月刊エロ劇画誌も同列に扱っている点が、マンガ、規制論者側の互いにとっての不幸であったとも思える。このせいで、ありとあらゆるマンガにいかがわしい性表現があふれているような印象がますます強くなったのではないだろうか。
 また、ほぼ同時期に運動を始め、運動の先駆け的存在として全国的に有名になった和歌山県田辺市で田辺第二小学校の児童の家庭に配布された、「有害図書」追放の要望書の書面からも、何かマンガについての手がかりがないか調べてみた。

52・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 18:04:47
壱.マンガは子どもが読むもの(大人になって読むものではない)
 第二章でもふれた視点である。マンガは主に子どもが読むものである、またはそこから発展して子どもはマンガがあれば喜んで読む、もしくは大人になってまで読むものではないといったバリエーションがある。例えば、「そのりゆうが、子どもに、たくさんどく書をしてもらいたいので、マンガをおいて、子どもの気をひくというのです」(5)「子どもをマンガでつる」(5)「マンガ本、絵本、カラフルな雑誌と、生徒の目を引くものが多くなってきた。これらの本は生徒を図書館に呼び込むためになくてはならないものだ」(7)「例えば社説を、若者に人気のあるまんが家につくっていただく。社説の内容をあますところなく伝えて、見事に、若者の心をとらえる工夫。そういう時代だと私は考えます。そうなれば、小学生の読者もふえてくるでしょう」(10)、などいずれもマンガによって子どもの目が図書館なり新聞なりに向けられるという理屈で成り立つ文である。また、「中学生にもなって、マンガやTVゲームを楽しむなんて」(2)、というのは典型的な「マンガは子ども向け」論の意見であろう。しかもこの意見は中学生によってなされているのである。正直なところ、筆者はこのタイプの意見は普段マンガを読まない「大人」から出てくるものだと思いこんでいたので、少々意外であった。「中学生、高校生でさえマンガはあまり読まないのに、それより年長のビジネスマンがマンガでは困りものだ。」(12)・・・・これも未成年、17歳高校生(男)からの意見。本当に中高生はあまりマンガを読まないのだろうか。まあ、本当かどうかはともかく、彼もマンガは子どもの時に読むもので、大人があまり読むものではないと思っているようである。

53・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 18:05:11
弐.マンガは格が低い
 いささか抽象的だとは思うが、あえてこういう分類にした。一つ目の分類「マンガは子どもが読むもの」と、関係は深いと思われるが、直接子どもがどうとか言ってないので、あえて別にした。以下に、それぞれの例に個別に触れて見る。
「学内や通学途中、見るからに軽薄そうでマンガ雑誌しか読まないような男子学生を見ると『こんなやつに負けたくない』と思う」(1)・・・・前後関係がないのでいささかわかりにくいが、この前の文で「不真面目な男子に求人があって真面目な女子に求人がない」といったことを言っているので、ろくに勉強しないことを象徴する事例として「マンガ雑誌しか」と書かれたらしい。しかも「軽薄」なのだそうだ。
「実は、私は地元の図書館に『漫画を置いて欲しい』とお願いしたことがあります。手塚治虫や石ノ森章太郎などの名作をあげ、実物やリストを持参したのですが、『漫画はちょっと』と断られました。」(6)・・・・何故「漫画はちょっと」なのかはっきり言われないのは、案外重要な点なのかもしれない。具体的に何がよくないのかはっきりしないが、とにかく漠然と「漫画はちょっと」なのだとしたら、マンガに対する低い評価、悪いイメージが、なかば無意識に存在することになる。
「よい漫画が好きになった人は、本も読まずにはいられないと思います。漫画が入門書となり、文字だけの本も好きになれば、こんなよいことはないではありませんか。」(6)
・・・・この(6)の投稿は全体的にマンガに対して好意的な文なのだが、この最後を締めくくる文には、やはりマンガではなく活字を読んだ方がいいという意識が見え隠れする。詳しくは次の文の説明で。
「しかし、高校生なのだ。最も柔軟な思考力が育つこの時期に、マンガだけで終わらせたくはない。マンガに対する知的好奇心を次の段階へと発展させて欲しい。SFファンタジー、ヤングアダルト、小説、そして文学、評論などへと。」(7)「高校時代がマンガ本だけで終わってしまわないためにも。」(7)・・・・先の文とは違い、若干マンガに対して否定的な投稿である。こちらのほうがはっきり言っているが、結局「マンガだけ読んでいてはいけない」という点では一致している。(6)の人は、「心の書になるくらいの漫画も、今の日本の漫画にはたくさんあるのです」とマンガを持ち上げるが、そのことは結局活字に触れる前段階でしかないような意味の文で締めくくっている。図書館にマンガを置いて子どもを気を引く事に関しての文だから書いたのかもしれないが、活字に触れることが最終目的であるということは、マンガを一人前としては認めてないということではないだろうか。(7)のほうは同じ様な内容を直接的にした文章であるといっていいだろう。細かいことを言うと、まず「最も柔軟な思考力が育つこの時期に、マンガだけで終わらせたくはない」マンガでは柔軟な思考力の発達に寄与しないと思っているらしい。そして「SFファンタジー、ヤングアダルト、小説、そして文学、評論などへと。」これらのものは、マンガには存在しないと思っているのだろうか。昔はともかく今ではマンガというのはあくまで表現手段の一つの分類であって、話の内容を表わす語ではもはや無くなっていると、少なくとも筆者は思うのだが、そう思ってない人もいるということであろう。「マンガというのは・・・・なもので、そんなものは子どもの読むものだ」と。

54・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 18:05:31
(12)から2つ。「電車の中で新聞を読む女性の姿が増えてきた。一方でマンガに読みふけっているビジネスマンはそれでいいのだろうか。」・・・・ここではマンガと新聞が対置されている。移動中のあいた時間に、「暇つぶし」にマンガを読むくらいなら(ためになる)新聞でも読めという趣旨らしい。ちなみにビジネスマンに対して「女性」が対置されているのが正直気になるが、それは今回の話とは関係無いのであえて無視する。「それがいやなら文庫本でもいい。マンガとは違った新鮮な面白さが味わえるはずである。」・・・・とにかく活字を読めということらしい。ここでは「マンガ」と「文庫本」はその形態によって内容が分類され、その内容は全く異なるものとされている。どちらが上、とはこの一文だけでは解釈できない(表現形式が違えばその面白さに関して違う楽しみかたもあるかもしれない)が、前後の文脈から言えば文庫本のほうが面白く、ゆえにマンガよりもこちらを読むべきだ、となる。
(13)は、(12)に対する反論である。「マンガの評価が、いまだ不当に低いことを残念に思う。」「マンガというただそれだけで、その作品の持つ価値はとたんに否定されてしまう。それどころか、蔑視(べっし)の対象となることさえある。」・・・・とたんに否定されるかどうかはともかく、このような事はある程度は実際にあるといえよう。詳しくは後述の“参.固定観念”で。
「マンガを読む暇があるなら、小説や新聞を読むべきだ、というのは、凝り固まった固定観念」・・・・「全てのマンガが佳作でないのは、小説に三文小説、新聞にゴシップ記事があるのと同様」を受けての文。つまり、マンガも小説も新聞も内容はピンからキリまであるのは同じなのにどうしてマンガはマンガというだけで評価が低いのか、それはマンガに対して「凝り固まった固定観念」があるからだ、と言っている。マンガというと十把ひとからげにして「〜なもの」として扱う、しかもえてして他のメディアに比べて格下の評価や否定的な評価であることが多い、ということである。
「せめて一面的にマンガを判断せず、もっと、その多面性に目を向けてほしく思う。小説が魅力的なように、マンガもまた魅力的だし、そのどちらも読者を本の中へと誘う不思議な魔力を秘めている。」・・・・先に挙げた文と違い、マンガと小説を全く同列に扱おうとしている。

55・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 18:05:53
参.固定観念
 さて、先の(13)で触れられた「固定観念」である。「語尾を省いて互いの気分で分かりあう少女マンガの読み過ぎではないか」(4)、「漫画感覚で読める新聞など役に立つとは思えません。」(11)、「世界中の学者が知恵を出し合っても答えの見つからないような現実を、非現実的な漫画で知り、何が得られるというのでしょう。」(11)、の3つがそれにあたる。あと、壱.でふれた「マンガは子どもが読むもの」というのもここに含まれてもよいものであろう。いずれも、先に述べたことの繰り返しになるが、マンガを単なる表現手段のひとつとは捉えず、「『マンガ』というのはこういうものだ」と、内容までその形態によって規定し、それによってマンガについて述べたり批判したりしている。

四.マンガ「オタク」
「私の趣味は“アニメ、まんが”。そう、一般的に言うと『アニメおたく』です。高校三年生にもなってアニメが好きなのです。」(8)、「私は、このことでいろいろな差別を受け続けています。陰口、いやみ、そして偏見のまなざし。口でははっきり言われなくても、毎日感じ続けています。まさに『趣味で差別を受けている』のです。」(3)、「ある分野で他の人より精通している人を『おたく』と呼ぶのなら、アニメやパソコンなどだけに『おたく』の暗い、いやなイメージがあるのはどうも納得いかない。」(9)、「漫研て聞くだけで、どうしてみんな変な目で見るんだよォー。」(9)、の4つ。すでに(9)で述べられているが、1989年の幼女連続誘拐殺人事件をきっかけに有名になった「オタク」という言葉、この頃までにはずいぶん殺菌されて結構広い意味で使われていたが、なお暗いイメージを残す部分もあった。「アニメやパソコンだけに」とあるが、「だけ」かどうかはともかく「オタク」という言葉が似合う趣味、というものは当時のイメージとして確かにあったとおもう。そしてマンガもその中に入っていたとおもう。

56・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/01(日) 18:06:35
五.子どもに大きな影響を与えるもの
 “壱.マンガは子どもが読むもの”とも関係あるのだが、「子どもが見るのにこんな内容では子どもによくない」という考え方は、「有害コミック」問題をはじめとして、マンガに対するありとあらゆる批判の根拠になっているといっていい。今回抽出した投書の中にもこの考え方に基づく意見が出されていた。
「この戦闘シーンだけの漫画がゴールデンタイムに放映されることを疑問に思う。心が育つ重要な幼児期の純粋な子供たちに見せられる番組だろうか。テレビ局も視聴率のことだけではなく、子供たちの将来を少しは担っているのだということを熟慮してほしい。また漫画家にももっとテーマのある心のこもった作品を作り出していってほしい。現にそのキャラクターのまねをして意味もなくたたいたりかみついたりする幼児も何人か見たことがある。」(8)
マンガ批判の雛形ともいえる文である。このようなマンガを「純粋な子供」に見せると、「子供たちの将来」に悪影響を及ぼす、現に自分はそういう子どもを目撃したのだ、という文だ。この「純粋な子供」という子ども像は、マンガに限らず子どもに関する環境に大人が干渉するさい、非常に重要な要素を担っている。
 「有害コミック」規制は、規制反対派からは「子どもの人権宣言」を引用して「子どもの知る権利を侵すものだ」との批判があったが、それに対する規制推進派は「子どもを有害な環境から守るため」にやっていることだ、という反論をよく行なった。この、「ある者のために」、その「ある者」に干渉することを、「パターナリズム」と呼ぶ。言い方を変えると、他者Aに干渉する理由付けとして、Aが他者Bの利益を侵害したり非道徳的であったりするわけでもないが、干渉される人、即ちAの利益になるから、という理由付けがパターナリズムと呼ばれるのである。(澤登、1997、14頁)そして今回の場合他者Aにあたるのは「純粋な」子どもである。「純粋」で「無垢」であり、またそうあるべきとされる子どもは、大人が守らねば「健全」に「育成」されないので、大人によって読む本を制限され、またそれが正当化されるのである。
 最後にもう一度まとめよう。3つの媒体(新聞社説、学校からの要望書、新聞投書)から文を抜き出したわけだが、やはりマンガは子どもが読むということを大前提にしている事例が多く見うけられた。そのほかのものでも、マンガを読むということを活字を読むことの前段階として捉える人や趣味として追求するうちに「オタク」呼ばわりされた人、果ては「非現実的」と一刀両断な人といったように、どこかしら低い評価が多かった。しかしそれと同時に、心を動かすマンガもある、とか表現媒体によって差別すべきではないといった意見も散見された。
 次の章からは、こういった積極的な発言ではなくもっと無作為な声を集めるために行なった、マンガについての質問紙調査を分析したいと思う。

57・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/16(月) 09:44:13
児ポ法改悪がコンテンツ産業の視点からも問題視されていた記述がありました。


第1回コンテンツ産業国際戦略研究会議事概要(H15・04・24)
>日本においても児童ポルノ
>規制の動きがあるが、変な方向に行くと業界の首を絞めることとなると考える。

http://www.meti.go.jp/policy/media_contents/downloadfiles/dai1kai(kokusaisenryaku)/gijigaiyo.pdf

58・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/18(水) 02:05:08
戦前の言論弾圧には軍部の影があるが現在、その位置にいるのは明らかに警察だ。

警察は当時の軍部と同じく立法・司法・行政の三権から乖離し、
誰にも手のつけられない組織になっている。
警察の情報操作にマスコミが乗り、そして政治が動くという構図は
ここ数年あらゆるところで顕著だ。

59・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/25(水) 18:49:35
2chよりコピペだがこの世耕弘成なる議員。表現・言論を規制する法律には必ずといっていいほど顔を出す。
何者だ?

http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020233.html
警察族が郵政通信族の利権を奪うため、出会い系サイト規制を名目に新規立法の攻勢をかけています。
いいかげんにしてもらいたいですね、自民党連中の権力の私物化は。
■自由民主党
・参議院議員世耕弘成議員の個人情報
http://www.jimin.or.jp/jimin/giindata/sekou-hi.html
和歌山の有権者のみなさん。自分がいた会社=NTTの利益、郵政族の利益ばかりを追求し、
市民の市民的自由を不当に奪う立法を提案する議員は、選挙で落した方が良いのでは
ありませんか? よく考えて一票を投じて欲しいです。
盗撮防止法は必要か?
http://beatniks.cocolog-nifty.com/cruising/2005/05/post_525b.html
盗撮防止法が、一旦、権力者によって濫用されると、それは恐ろしい事態を招くおそれがあるという
ことを知っておかなければならない。なぜ、この時期に、盗撮防止法案が提案されようとしているの
かを、私たちはよく考える必要がある。私としては、具体的な法案が出された時点で改めてコメント
したいと思うが、私には、自民党による盗撮防止法案の提案に対して、何かうさんくさいものを感じ
ざるを得ないのである。
人権擁護法案推進派、反対派議員一覧(和歌山の欄参照)
http://nullpo.2log.net/home/yabai/giinlist2.html

60・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/25(水) 19:00:26
世耕弘成は2004年4月21日、参議院議会で行われた投票において、海外盤CDの輸入禁止につながる法案に賛成している。

http://homepage3.nifty.com/stop-rev-crlaw/rolls/acceptance_c.html

61・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/25(水) 19:59:15
怪文書「野田聖子出生の秘密」
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/21526432.html

62・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/26(木) 00:28:16
801 :名無しさん@5周年:2005/05/25(水) 20:23:56 ID:8j/DELn9
世耕は、いわゆる2世議員。オヤジは近畿大学を中心とする組織力を生かした独自の選挙を得意とした。
元NTT社員ということで、自分では「通信技術に詳しい」ことを売りとし、選挙では、全逓の支援を
受けることが多い。
世耕の隠れキーワードは、警察、公安。いかにも温厚そうな笑顔の下に隠された極右思想の顔である。
最近の国会でも、「4基のスパイ衛星で北朝鮮を24時間見張れ!」という強烈な主張をしている。
「○世耕弘成君 ともかく、早く積極的に新しい解像度を持った、そしてちゃんと二十四時間常に監視できる
衛星の追加計画をしっかりやっていただきたいと思います。これもう非常に心配ですね。」
http://espio.air-nifty.com/espio/2005/04/post_b5f5.html
「表現の自由よりネット規制を!」と主張し、ネット規制にも異様なまでの執念を見せる。「これは正に法律であ
る程度事前の規制をしていかなきゃいけないんじゃないかと私は思って今そういう法体系を一生懸命考えている
わけです…今度規制するとなると必ず表現の自由とか報道の自由といった非常に憲法上のテーマと、正にまたも
う一つの人権とぶつかってくるわけです」http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020233.html
たぶん、彼は、ピッシリと規定できない、混沌とした多様性や猥雑さというものに、生理的な嫌悪を感じるので
はないか。郵政大臣を経験し、あらゆる見えない壁の撤廃を目差す野田聖子と意気投合するのも頷ける。盗聴法
で特をしたのは警察族だけ。危険な男ではある。

63・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/07(木) 12:59:49
がっかりしたよ、野田聖子
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/giin/1108290275/
より

101 :無党派さん :2005/05/04(水) 23:50:10 ID:qGY8hWoZ
高校中退、これが聖子の正体だろう

★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

野田 聖子
1960(昭和35)年、福岡県生れ。
田園調布双葉高等学校中退後、米国に留学。
ミシガン州ジョーンズビルハイスクールを卒業。
’83年、上智大学卒業後、帝国ホテル入社。’87年、岐阜県県議会議員となり、政治家の道を歩み始める。
’93(平成5)年、衆議院議員初当選。
’98年、戦後最年少大臣として郵政相に就任する。
2001年、参議院議員の鶴保庸介氏と結婚


215 :無党派さん :2005/06/02(木) 09:52:24 ID:DSvR6tUP
野田聖子の本名はシマ・ショウコ、祖父が岐阜の大物・野田卯一、父親は非議員で遠戚にあたる福岡の島家に婿入り。
岐阜に戻って選挙に出るため一家揃って野田に復姓。
しかし野田卯一とは血は繋がっていない
名前は、県議選当時人気のあった松田聖子にあやかってセイコと名乗った。

64・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/12(火) 14:59:57
念法眞教についての情報


【心のいこい】念法真教について語る【早朝ラジオ】
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/psy/1103922365/

>あ、別に念法眞教を、いい宗教だと言っているわけじゃないから。
>「暗いと不平を言うよりも、進んで灯りをつけましょう」というキャッチフレーズ?は良いと思うけどねぇ。
>(念法眞教については・・・ウィキペディアに載ってないよ!)
http://blog.so-net.ne.jp/ago-waki/2005-07-03

念法眞教の信者(?)のblog
http://blog.goo.ne.jp/cafe_hiroko/c/3ea56db8de993dc682d7f0c12f9a35cf

☆念法眞教二代燈主小倉霊現師逝去(2001年)
http://www.relnet.co.jp/relnet/brief/headline0102a.htm
2月16日、念法眞教二代燈主の小倉霊現師(82)が、大阪市鶴見区の念法眞教総本山小倉山金剛寺で逝去。
密葬(教団葬)は20日金剛寺祈願本堂で営まれた。
本葬(教団葬)は3月24日、金剛寺で執り行なわれる予定。
喪主は、金剛寺責任役員の桶屋良祐師。
小倉燈主は初代燈主の跡を引き継ぎ、北方領土返還、性教育の行き過ぎ等について活発な運動を展開し、熱烈な愛国者として知られていた。
小倉霊現燈主の死去に伴い、同教団の三代燈主にこのほど、総本山金剛寺執事長の稲山霊芳氏(75)が就任した。
稲山師の三代燈主就任は、前燈主が生前から後継指名していた。

65・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/13(水) 01:40:22
念法眞教に言及したロフトプラスワンのイベント
http://hp1.cyberstation.ne.jp/straycat/watarumovement/talks/loftplusone-1/question3.htm
念法眞教信者のblog・その2
http://blog.goo.ne.jp/cafe_hiroko/c/cbc45544dc3a6d7e286cef4ce3d7e7e9

66・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/13(水) 01:42:49
「念法眞教」検索結果
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E5%BF%B5%E6%B3%95%E7%9C%9E%E6%95%99&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

67・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/13(水) 01:47:58
「念法真教」検索結果
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E5%BF%B5%E6%B3%95%E7%9C%9F%E6%95%99&lr=

68・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/13(水) 02:09:48
カスパルの佐伯氏と革マルの関係
http://rit-lix.net/kansaitv/psychi/2000-11-2.htm

2000/11/12 (日) 盗聴法は活用されているのね〜。

赤軍派の件で取材している人の感想。「今回の取材ほど、電話で話しができない取材はない」 盗聴がみんな心配なんだ
うちの会社も盗聴されているかもなぁ。元赤軍派から革マルまで関係があるんだもん。 
でも、盗聴バスターズという人のお仕事を見たことがあるのですが、4万円くらいの簡単な機械で 携帯電話の音なんて簡単に拾えるのねぇ。うちなんか コードレスフォンだから。
 
 なんか、うかつに物の言えない時代が来るのかもしれないと心配してしまうわ。
なんて怖い。怖いと怖がっていてはいけないのです。
 本日、日曜日、広瀬隆さんの本「恐怖の核燃料リサイクル」を読み上げました。
高速増殖炉なんて、世界中があきらめた技術を地震大国である日本がやりつづけることは愚の骨頂でしかない。私は、朝から 洗濯しながらこれを読み 心にしみたわ。
「今やらなければ、いけないという思いが湧きあがり、こぶしを握り締める」という一文が もう。胸に迫ってきた。

こういう赤軍派の逮捕劇で 抗議行動するということが怖いとか思われたら困るわ。とにかく

69・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/13(水) 02:10:09
■2000/11/08 (水) 赤軍派の方は…

高槻にいらっしゃるのです。
私は直接的には知らないのですが、間接的にはいろいろと聞いていて、また本当にいろいろ情報もくれたりして…。

赤軍派の起こした事件は間違いもあったが、警察も正義じゃないのではないかと考えはじめたのは あの時代の人々が初めであった。
なんか、警察の裏をこのごろ考えてばかりいます。


このごろの不思議なお話の本当の裏を取材している人って
あんまりいないのじゃないかと思う。

私 命をかけて 調べてみたいんだけどなぁ。中川官房長官とか どうして
愛人があんな写真を撮ったのかなぁとか 不思議に思わない?

朝からヘリコプター飛ぶなぁって見ていたら 逮捕されていた。
警察もあこがれる「重信房子さん55歳」どんな人なんだろうなぁ。

また 北大阪新聞をお楽しみに〜。実は事情通。なんちゃって。

11月18日日曜日は 神戸事件の集会です。
詳細は ココです。
さあ。あなたも 知らないことを知ってみませんか?
びっくりするような 立派な人がいっぱい来ますよ。

70・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/13(水) 02:10:32
http://rit-lix.net/kansaitv/psychi/2000-11-1.htm
■2000/11/18 (土) ディアアングリッフがなくなっていたわ。

私にウエッブの未来を教えてくれた 河上イチロー様が いなくなりました。
合掌。

 今日、神戸事件の真相を追求する会の集会の 終わった後の打ち上げだけ、イヤイヤだけど 行ったの。 もう。クタクタだったから。カゼひいたみたいで。

 そこで 聞いたの。 私にNシステムの存在を教えてくれ、全世界の自衛隊について、スパイについて教えてくれた 私に最初に感動を与えたサイトだった。
 私、後継者になります。

 神戸事件は冤罪だ!
やっぱり、真実を広めようという人は なんか、話していて ほっとします。

九州大学の戸田先生にも、ニューインターナショナリスト翻訳クラブに入会させ、1冊押し付けた。
 「ここを翻訳して送ってくださいね」
もう。ボランティアで おしつけちゃうあたりが 私ね。
 やっぱり、行ってよかったかしら。

71・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/22(金) 09:22:18
佐伯関連

628 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:04/02/18 03:12 ID:e4Fr9BhH
なんか日記にときおり“むくげの会”て出てくるから何かと思ったら

ttp://www.mukuge.net/

在日かヨ!w
このおばはんのアイデンティティが一気に見えたぞ、ヲィ
http://nanami.cutegirl.jp/kansaitv/1076982954.html


117 :104:2005/07/22(金) 07:19:22 ID:tAzVqqvP
>>115
今のところ状況証拠しかないが、近藤や佐伯本人がチョソかどーかはともかくカウパーの
周囲がチョソばっかしなのは確定済み

なんせ“チョソを有権者にして増殖して、天皇を差別してから死にたい”なんて発言で
知られる高槻むくげの会会長ともズブズブの関係だしな
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1121504029/117

72カマヤン:2005/07/25(月) 03:39:11
>>71
この汚らしく痴呆なレスを投稿した人は、どういう意図で投稿したのか
納得可能な説明をされてほしい。

73・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/28(木) 08:48:38
365 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2005/07/27(水) 12:30:12 ID:od1iT8lz
90年代の有害コミック問題では規制反対派、賛成派に分かれて生で討論するという企画の番組があったらしいが5分しない内に規制派は反対派の呉智英に全員論破されてそれはもう見ていられないほどだったらしい。
呉も全く容赦なしだったし。

373 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2005/07/27(水) 20:51:56 ID:od1iT8lz
>>371
いや、自分も実際にその番組を見たわけで無くてある作家が本に書いてたのを読んだだけ。
その人曰く
「賛成派が頭悪すぎる上に呉智英が強すぎてなんか賛成派の人が可哀想に思えるほどだった」
という。




どんな本で記載されたか?
そのロジックはどんなものか

74・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/02(火) 18:01:32
【性癖の一致】http://www.rondan.co.jp/html/mail/0508/050801-6.html

 皇太子妃殿下も卒業された雙葉学園に、伝説として残る中退生がいる。
悪質なイジメを連発し、多くの同級生に精神障害をもたらした人物である。
その虐めの陰険さと非道さは、父兄たちに連合赤軍の永田洋子をも彷彿とさせた。
その人物の名を「S・S」という。
もって生まれた残虐性に加えて、善良な女子生徒を演じる技術に長けていた「S・S」である。
父母会からの訴えにも、まさか、あの「S・S」がそんな筈はありませんが、学校サイドの回答だった。
ところが、調べてみれば父母会の言い分を裏付ける証拠が次から次に出てくるのである。
しかし、衆院議員、野田卯一の近親である「S・S」を、即刻退学というわけにもいかないのが名門私立校の悩ましいところ。
そこで、苦肉のハンチク裁きが、校則で禁止されていた原付免許を取得したからという理由での中退勧告なのである。

このままでは、世間体が悪すぎる。
ほとぼりが冷めるまで、アメリカにでも行きなさいと、「S・S」の両親が段取りをつけたのが、米国のジョーンズヴィル・ハイスクールへの留学である。
一年間、籍さえ置けば何とでもなる、「S・S」の両親の胸算用である。
博士号の資格さえ簡単に買えるのが米国のスクール関連ビジネス。
ハイスクールの卒業証明書の値段など取るに足らないものなのである。
そして一年後、帰国した「S・S」は、帰国子女枠で上智大学外国語学部比較文化学科に入学を果たすことになる。
『世の中は甘い』
「S・S」が、そう思ったところで無理もない一連の流れである。

その「S・S」が、どの様なカラクリがあったのか、衆院議員、野田聖子として今日に至っている。
姓も名もすっかり変えての出直しである。
単純なヤンキーガールでないことの証明と言えるだろう。
イジメにあった雙葉学園のお嬢さんたちとは、持って生まれた気質に雲泥の差があったのである。

75・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/03(水) 17:38:27
野田聖子後援会青年部HP管理人のブログ

http://blog.livedoor.jp/platinum_club/

76・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/09(火) 14:30:49
>>2-6整理

宗教右翼による「コミック規制」請願に協力した議員たち
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/121/0020/main.html
平成三年
粟屋敏信 原田憲 綱岡雄君 岡崎宏美 土肥隆一 永井孝信君 吉岡賢治 後藤茂 
西岡武夫 岡島正之 粟屋敏信(何回も) 金子徳之介 谷川和穗 山本拓 村田吉隆 増子輝彦
北川石松
塩崎潤君 山本有二 倉成正君紹介 柳本卓治 中山正暉(複数回) 丹羽雄哉 原田憲 春田重昭
前田正君 河村建夫君紹介 岸田文武 武藤嘉文 相沢英之 鈴木恒夫 自見庄三郎(複数回)
瓦力 中馬弘毅 中村正男(複数回) 中山成彬 中村正男 柳本卓治 山本拓 松田岩夫(複数回)
森喜朗 福田康夫 柳本卓治 野田実 山口俊一 近江巳記夫 渡部恒三
左近正男 中野寛成 菅野悦子 藤田スミ 田村元
小沢辰男 住博司 鳩山由紀夫 町村信孝 渡海紀三朗 木村義雄 園田博之

77・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/09(火) 16:02:10
159-参-法務委員会-23号 平成16年06月10日
○衆議院議員(葉梨康弘君) いわゆる単純所持の問題についてお答えいたします。
 国連の例えば児童の売買、児童買春及び児童ポルノに関する児童の権利条約の選択議定書などの国際約束でも、各国に単純所持の犯罪化を義務付けるまでには踏み込んではいないんですけれども、諸外国によっては単純所持をしっかり処罰している国ということを承知しております。
 ただ、児童ポルノについては、実は国によって、例えばコミックですとか、あるいは大人が児童に成り済ましたポルノの問題、これに対しても厳しいといったように、運用の在り方、あるいは社会悪である児童ポルノに対する接し方が多少違いがあるのは事実です。やはり、私どもの国においても、しっかりと運用を積み重ねて、国民意識の高揚を図りながら処罰化の是非の議論を詰めるべきと判断して、今回は罰則なしの禁止規定については法文化はしなかったわけです。
 しかしながら、児童ポルノの所持が児童に悪影響を与えることは明白です。そして、今回の法律案でも、提供目的の所持を禁止するなど要件の拡大を図っています。児童ポルノが大きく児童の権利を侵害するものであること、これをしっかりと教育、啓発することに努めて、そしてその中で議論を詰めながら、例えば三年後には必要な見直しを図っていきたいというふうに考えております。

78・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/09(火) 16:06:37
159-参-経済産業委員会-4号 平成16年03月24日
○松あきら君 〔略〕次に、全く変わりまして、有害図書の問題について御質問させていただきます。
 内閣府が取りまとめております平成十五年度版青少年白書によりますと、青少年を取り巻く社会環境に関する記述がされておりまして、この中で有害図書については、「露骨な性描写のある少年少女向けコミック誌・単行本等の追放については、各方面で住民の活発な地域活動が展開され、かなりの成果が収められている。」と、「しかしながら、近年の社会情勢の変化に伴い生活環境も年々変化し、青少年を取り巻く新たな有害環境の発現もみられるようになってきている。」と指摘をされております。しかし、今コンビニでもうこれは本当に過激な、正にポルノと言わざるを得ないような、一見見ますとすごくきれいな女性が表紙で、女性誌かなと思うんですね。あるいは普通のコミックかなと思うんですけれども、これを開けてみますと、もうびっくりするような中身であります。
 私は、これは過日、数年前ですけれども、文部科学委員会で本を持っていきまして、これが現実ですよと。二十ページ以上が有害図書で十九ページ以下は有害図書じゃないと、この科学的根拠を示せと言ったんですよ。何か意味があるのかと、何で二十ページ以上が有害。
 一応、有害図書といいますと、この有害図書というふうに囲われていまして少し、地上からいいますとまあ二メーターぐらいのところから一応ちっちゃく有害図書と書いてある欄にあるんです。けれども、十九ページ以下のものですと、もう地上三十センチぐらいの、例のコンビニのだあっと並んでおりまして、それが本当にたくさんあるんですね。それを実際持っていきまして、それを理事会でお見せいたしましたら、もう男性の先生方はちょっと目に涙を浮かべるぐらいショックだと。こんなのが本当にコンビニに売っているんですか、そうですよ、コンビニでこれ買ってきたんですからと。
 今、しかし、要するにそのときも科学的根拠なんか示せなかったわけですよ、十九ページ以下と二十ページ以上の。有害図書と有害図書じゃない証拠というのはない、科学的根拠示せないわけなんですね。そしてまた、小さな子供でもみんな手に取れる場所にそういうものが幾らでも置いてある。これ、しかも大手の出版社がみんな出しているんです。そして、これらに対する市民からの苦情などが、もうどんどん今新聞でも本当に連日のように出ているわけなんです。子供の手の届くところにこういうものを置いておく、こういうものがあふれている。内閣府、青少年対策、どういう認識をお持ちですか。そして、どういう対策を取っていらっしゃるんでしょうか。

79・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/09(火) 16:06:59
○松あきら君 法令で取り締まるというふうにもおっしゃいましたけれども、どうやって取り締まるのと。
 本年一月に、成人向けわいせつな漫画本を出版したとしてわいせつ図画頒布罪に問われました出版社の判決公判が東京地裁で行われまして、被告の出版社社長に対しまして懲役一年、執行猶予三年の有罪の判決があったわけでございます。この事件は、平成十四年に成人向けの漫画を青少年が読んでいることに疑問を感じた市民の投書がきっかけで、出版社社長らがわいせつ図画頒布の疑いで逮捕、起訴されたわけであります。被告側ですが、表現の自由を保障した憲法第二十一条に違反すると、こう主張いたしまして、しかし、判決でこの主張を退けられたために、これを不服として控訴をしております。
 私は、出版社側はただ売れればいいのかという、やはりこういう思いがあるのではないかと。行き過ぎた内容の漫画は、例えばそれがコミックであっても、やっぱり青少年の健全育成というものに対して悪影響を与えないわけがないと。
 私は、憲法で保障された表現の自由が無制限に認められるわけではないというふうに考えます。出版者側は社会通念を大きく逸脱しておりまして、表現の自由は最小限の道徳観が維持されていることを前提に保障されるものだと私は信じているわけでございます。何でもかんでも表現の自由でいい、残念ながら今まだこんなような感じかなという残念な思いでございますけれども、私は本来ならばやはり最低限の道徳観というものは必要ではないかというふうに思っております。
 先ほど、青少年の保護育成に関する条例、これもそれぞれ出しておりますし、また各自治体で有害図書の問題にいろいろ取り組んでくださっております。しかし、実際はコンビニ等で売られているんですね。それを子供たちや大人が喜んで、そうしたポルノまがいの、ほとんどポルノですけれどもね、そうしたものを置いておくとよりいろんな人が群がって店番になるというんですね。夜なんか特に危ないですから、このごろ。だからあえて置いておくという、こんな話も聞いているんですよ、冗談じゃないというふうに思いますけれども。皆さんよく、ただ読みというんですか、そういうふうにしてもらうと助かると、お店が、そういう話も聞いているわけでございます。
 出版社が優良な書籍を発行する、これはすばらしい。この間も、過日、芥川賞に十九歳と二十歳の方が受賞されまして、私はまだこれ読んでいないんですけれども、積み上げておりますんですけれども、まだなかなか読む時間がないんですけれども。ともかく、こうしたものが今ベストセラーになっているということで、これはすごくすばらしいことです。活字文化、こういうものを私は振興を図る観点からも大変重要だと思っております。
 しかし、だからといって、片方でそうした出版社が有害図書を垂れ流しするような社会問題化しているような状況で、私は、経済産業省としても、これは所管じゃありませんよなんて言っていられないというふうに思うんですね。先ほど豊田局長もお答えになっていただきましたから、所管じゃないと言っていられない、縦割りなんかしていらっしゃらないと思いますけれども、やっぱりこれも出版業という産業の一つでもございますので、やはり私は、経済産業省としてもこの実態をよく調査をして問題点を浮き彫りにする必要があるのではないか、積極的にこの問題にかかわっていただきたいというふうに思っております。
 経済産業大臣の御所見あるいは個人的な感想でも結構でございますので、よろしくお願い申し上げます。

80・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/09(火) 16:11:05
葉梨康弘(自民党)
http://www.hanashiyasuhiro.com/
http://www.jimin.jp/jimin/giindata/hanashi-ya.html
http://kgotoworks.cocolog-nifty.com/youthjournalism/2005/06/post_7566.html

松あきら(公明党) 
http://matsu-akira.com/
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/profile/610.htm

81・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/09(火) 16:44:48
151-衆-文部科学委員会-3号 平成13年02月27日

○町村国務大臣 〔略〕こうしたピンクチラシ以外の面でも、子供の、青少年の健全育成の面から見て非常に有害な情報というのが満ちあふれております。私は数年前、自民党で、子供向けポルノコミックというのが余りひどいものですから、これの関係者に来てもらって話をしました。しかし、そのとき、例えば出版社の皆さん方は、何でおれたちが自民党に呼ばれるんだ、こんなのは憲法違反だと言うわけですね。出版の自由あるいは表現の自由を侵害するものだと言って、もう物すごく居丈高なやりとりをせざるを得なかった記憶もあります。あるいは、テレビでもそうです、最近はインターネットの画面、いろいろな形で出てきます。
 それぞれ皆さん、心ある人は自主規制をすると言われます。ところが、自主規制を幾ら待っても実態はよくなりません。
 そこで、今こういう余りにもひどいケースについて、これはこれで、今おっしゃったような売春防止法等の既存の法律で一定程度は対処できるんでしょうけれども、また新たなものについては、参議院の自民党の皆さんあるいは最近は民主党の中にも、もちろん報道、出版の自由等々は大切だけれども、こうしたものは余りにもひどいものについては法規制をすべきではないかという御意見があることもよく承知をいたしております。
 その辺について、この国会の中で十二分の議論がされて、もちろん取り締まりは取り締まりとして関係当局がしっかりとやって、本当に一日も早くこういうものが国内から追放される日が来ることを心から期待しているものであります。

82・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/09(火) 17:20:39
150-衆-青少年問題に関する特別…-2号 平成12年11月09日

○川口政府参考人 私ども総務庁としましては、平成四年度から有害環境に関する調査を行ってきております。私ども、その時々におきまして、これは問題だというふうに思っている項目を中心にして行ってまいりました。
 平成四年度には、青少年とポルノコミックを中心とする社会環境に関する調査、こういうのを行いました。それから、平成五年度には、青少年とアダルトビデオ等の映像メディアに関する調査、平成六年度には、青少年と自動販売機等に関する調査、平成七年度におきましては、青少年と電話などに関する調査、平成九年度におきましては、青少年とパソコンなどに関する調査、平成十年度には、青少年とテレビ、ゲーム等に係る暴力性に関する調査、こういったものを実施してきております。
 それで、先ほど、非行を犯した少年とそうでない少年ということでございますけれども、これらの調査におきましては一般の少年を扱っていますので、特に刑法事件を起こしてという少年は区別しておりません。
 この結果でございますけれども、一般的に言いますと、ポルノコミックとか、あるいは先ほども申し上げましたけれども、暴力的な傾向のあるテレビとかゲーム、そういったものをよく見る子供というのは非行をしている子供が多い。これは本人の申告でございますからどの程度の信憑性があるかわかりませんけれども、そういったような結果がございます。
 そして、私ども、こういった、その時々におきます青少年にとって有害と思われることの調査をやっております。今後ともやっていきたいというふうに思っております。

83・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/09(火) 17:46:59
145-衆-法務委員会-12号 平成11年05月14日

○池坊委員 私も、そういう意味では、まず意識変革というのが必要と思います。
 先ほど申し上げたように、児童ポルノの存在自体が子供の人権侵害だという考え方は、日本人の中には全然ないと言ってもいいと思うのですね。ですから、まずそれを浸透させることが必要なのではないか。法律というのは、いろいろな段階を経なければ日常生活の中で機能をしてまいりませんから、今大森発議者がおっしゃったように、三年後に見直すことの一つに入れていただけたらなというふうにも思っております。
 それから、国際的には、コンピューター合成の疑似ポルノというのも規制の対象になりつつございます。日本では、コミックは、実在の児童が被害者でなければ対象外になっていると思うのです。
 インターネットなどで、頭部は実在の児童で、裸の体の部分をコンピューターグラフィックスでつくり、合成したものなどが流れておりますけれども、このような行為は、この法案ではどのように処理されていくのでしょうか。

84・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/09(火) 18:03:44
町村信孝(自民党)
http://www.jimin.jp/jimin/giindata/machimura-no.html
http://www.machimura.net/
川口雄(総務庁)
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/200304_627/062705.pdf
池坊保子(公明党)
http://www.ikenobo-yasuko.net/
http://otaku.rulez.jp/kill_the_assholes/ikebou.html

85・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/10(水) 00:43:57
142-衆-決算行政監視委員会-10号 平成10年05月27日

○山中(あき)委員 それでは、ぜひ検討して、そして成果を後ほど御報告いだだきたいと思います。
 大変大きな問題が山積しておりまして、刃物の問題ですとか少年の非行とかというのがありますけれども、これは国内問題であるというふうにとらえられない側面があるというところから、私はちょっと質問させていただきたいと思います。
 二月二十五日の金大中韓国大統領の就任式の翌日に、日韓の議連の方々に大統領がお会いになったときに、幾つかおっしゃいました中の一つに文化交流ということをおっしゃいました。これは大変に、日本の文化を今までは疎外していたけれども、いい文化は入れたい、それからまた天皇の訪問も考えたいという、前向きの報道が日本にはなされております。
 実際におっしゃったのは、それも日本語でおっしゃいましたのをそのまま私はメモしてまいりましたけれども、二〇〇二年の日韓共同開催の世界サッカー大会を日韓交流の集大成にしたい、現在、セックス、暴力の漫画など好ましくない文化が日本からどんどん流入している、しかし伝統文化は禁止されているので、真の文化交流をしたい。これは大変なメッセージでございます。外国の大統領から、日本のセックスまたは暴力にかかわるそういったものが、禁止しているにもかかわらず入ってきている。
 それに従いまして、私ちょっと調べてみましたら、九二年の十一月に、シンガポールでは、写真やイラスト、漫画、劇画などの性表現や残酷場面、それら不許可ページを社員がカッターで切り取った後販売しているが、日本から届く主な週刊誌やコミック誌などはほとんど毎号何ページかがこれにひっかかっている。
 また、一九九三年九月、これは韓国でございますが、今のことと連動いたしますけれども、日本アニメの過激な暴力、性表現に眉をひそのる親、大量に出回る海賊版に日本の文化侵略という警戒感が強い。
 それから、フィリピンでは、これはアメリカのテレビ人気番組の「パワーレンジャー」が放送禁止の候補になりました。

86・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/10(水) 00:44:29
 それから、九六年十二月、「中国でコミック受難」というこの新聞の見出しも私はおかしいと思いますが、ディズニー社の雑誌が毎月十八万部も売られているが、セックスや暴力がはんらんする日本製コミックなどは有害のレッテルを張られている。日本でも「巨人の星」や「一休さん」などいいものがあるのにもかかわらず、そういったものがはんらんしていると。
 九七年には、「香港でも性・暴力にピリピリ」ということで、香港のブックフェアにおいて、目玉の日本の漫画やアニメはきつい性表現や暴力シーンが多いため、展示に注意をしている。
 もう一つ、ポケモンについても、タイでは九七年十月に、御存じのように暴力シーンなどを批判して、そして輸入禁止になっております。
 与党の方でポルノについての法律を提出なさっておりますので、それは大変評価しますし、賛同いたしますけれども、やはり一緒に、暴力ということについても、アメリカのVチップがいいかどうかというのは、これはいろいろ議論のあるところでございますが、さまざまな調査の結果を見ますと、日本でもそうでございますけれども、「最初の暴力の漫画段階から致命的な武器に至るまで、暴力は面白く人を楽しませ、成功することが教わって、それがヒーローの解決策である」、これは女性のデブラ・プロスロスティス博士の言なのですけれども、こういうことが、子供たちへ気がつかないうちに非常に大きな影響を与えているというふうなことがあります。日本の暴力にかかわる雑誌やコミック、あるいはビデオといったものが、海外の子供たちによくないのに日本の子供にいいはずがありません。ですから、これはマイナスの教育であろうというふうに私は思います。
 そういう意味で、ぜひ、ポルノだけではなくて暴力のことについても同じような、表現の自由というものと教育的な効果と、これはまた時間がありましたら討論する機会があると思いますけれども、各国工夫しながら法の整備もしておりますから、その辺もお考えいただく方向で検討いただけませんでしょうか。次官、お願いいたします。

山中あき子(改革クラブ)
http://www.jipr.org/japanese/i_yamanaka.html

87・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/10(水) 00:51:48
123-衆-本会議-35号 平成04年06月19日

平成四年六月十九日(金曜日)
    ―――――――――――――
 議事日程 第三十号   平成四年六月十九日     午後二時開議
    〔請願日程は本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 看護婦等の人材確保の促進に関する法律案(内閣提出、参議院送付)
 社会福祉事業法及び社会福祉施設職員退職手当
  共済法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院送付)
 請願日程 子どもの権利条約の早期批准に関する請願外三十六請願
 青少年健全育成のためのコミック雑誌等有害図書に対する法規制化に関する請願外八百五十二請願
 懲罰委員会を除く内閣委員会外十八常任委員会並びに国際平和協力等に関する特別委員会を
  除く災害対策特別委員会外七特別委員会において、各委員会から申出のあった案件について閉会中審査するの件(議長発議)
 自衛隊法の一部を改正する法律案(内閣提出)
  は、安全保障委員会において閉会中審査するの件(議長発議)
 児童の権利に関する条約の締結について承認を求めるの件及び有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約
  の締結について承認を求めるの件は、外務委員会において、
原子爆弾被爆者等援護法案(参議院提出)及び廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出)は、厚生委員会において、特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律案(内閣提出)は、商工委員会において閉会中審査するの件(議長発議)
    午後二時七分開議

88・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/10(水) 00:52:11
○木村義雄君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
 請願日程三十七件とともに、本日委員会の審査を終了した青少年健全育成のためのコミック雑誌等有害図書に対する法規制化に関する請願外八百五十二請願を追加して一括議題とし、その審議を進められることを望みます。
    ―――――――――――――
    〔追加請願の件名は本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――

○議長(櫻内義雄君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加されました。
    ―――――――――――――
 請願日程 子どもの権利条約の早期批准に関
  する請願外三十六請願
 青少年健全育成のためのコミック雑誌等有害
  図書に対する法規制化に関する請願外八百
  五十二請願

89・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/10(水) 00:54:21
123-衆-決算委員会-5号 平成04年05月20日

○鳩山国務大臣 その格差の二ポイントというのは、実際には倍近い数字でございますからこれは大変な問題だと思っておりますし、先ほど申し上げましたように、四・二%ということは、これを三倍して一二%以上、一三%ぐらいの方がいわば高校へ入りながら最後までは行かないということになるわけでしょうから、その数字の高さに愕然とする思いでございます。
 なお、先生が今御指摘になられたいわゆる同和問題あるいはそういう中における人権というものを軽視する、そういうような社会的な病理現象というものと高校中退というような事柄との関連ということについては私は重く受けとめておりますし、受けとめなければならないと考えております。
 それで、私ども教育の仕事をやらせていただいている中で、特に教育に与える外からのというのでしょうか、学校内部という問題ではなくて社会から学校教育に対して与えられるマイナスのインパクトというのでしょうか、マイナスの要素というものが非常に大きくなってきていると考えるわけでございます。いわゆる寺子屋から学校の制度ができていったようなそういうプロセスから、日本の教育は学制頒布以来少なくとも百二十年以上の小学校教育が既に行われているわけでございますけれども、時代とともに文化、文明は先に進んでも、逆に人間の心の問題とか社会の問題とかそういうものが大きくなっていく。例えば学業不振というのでしょうか、あるいは学校に対する不適応というような事柄が中退とかあるいは登校拒否の大きな原因になっておりますが、でも、それでは勉強がうまくいかないとどうなるのだろうか。
 そこには当然社会の姿というのが色濃くにじんでおるわけで、いわゆる偏差値輪切り、それは学歴社会である、学歴でいいものが手に入らないと結局世の中で出世できないうまく生きていけない、そういう親の希望がある、自分はそれにこたえることができない、それではもう学校へ行くのが嫌だとか、そういうようないろいろな難しい問題が学校の外に待ち受けておって、子供の悲痛な叫びとかあるいは大きな悩みの源になっているように思えてならないことがございます。有害ポルノコミックの問題等についてもそうかもしれません。いわばそういう社会風潮とか社会全体の病理現象というものが改善に向かいませんと子供たちの今の悩みを解決することができないという部分があるということは、私も強く認識をいたしております。

90・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/10(水) 01:00:54
123-衆-内閣委員会-5号 平成04年03月24日
平成四年三月二十四日(火曜日)    午後零時二分開議〔略〕
    ―――――――――――――
三月十八日
 一般職の職員の給与等に関する法律及び行政機関の休日に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第七六号)
同月十三日
 旧満州航空株式会社職員を恩給法令に外国特殊機関職員として追加規定に関する請願外六件(片岡武司君紹介)(第四七一号) 同(浅野勝人君紹介)(第五〇〇号) 同外十一件(虎島和夫君紹介)(第五〇一号) 同(竹内勝彦君紹介)(第五七八号) 同外一件(吹田あきら君紹介)(第六〇九号) 同外八件(渡瀬憲明君紹介)(第六一〇号)
 元日赤救護看護婦及び元陸海軍従軍看護婦慰労給付金未受給者に対する処遇に関する請願外二件(竹内勝彦君紹介)(第五七六号) 同(山元勉君紹介)(第五七七号) 同(栗原祐幸君紹介)(第六一一号) 同(嶋崎譲君紹介)(第六一二号) 同外五件(戸塚進也君紹介)(第六一三号) 同(御法川英文君紹介)(第六一四号) 同外一件(山口俊一君紹介)(第六一五号) 同外四件(渡瀬憲明君紹介)(第六一六号)
同月二十四日
 元日赤救護看護婦及び元陸海軍従軍看護婦慰労給付金未受給者に対する処遇に関する請願(佐藤徳雄君紹介)(第六六四号) 同(嶋崎譲君紹介)(第六六五号) 同(高沢寅男君紹介)(第六六六号) 同(上田卓三君紹介)(第六九五号) 同外三件(小沢辰男君紹介)(第六九六号) 同(大内啓伍君紹介)(第六九七号) 同(嶋崎譲君紹介)(第七四三号) 同(田口健二君紹介)(第七四四号) 同(常松裕志君紹介)(第七四五号) 同(浅野勝人君紹介)(第七六六号) 同(佐藤敬治君紹介)(第七六七号) 同(嶋崎譲君紹介)(第七六八号) 同外一件(高鳥修君紹介)(第七六九号) 同(常松裕志君紹介)(第七七〇号) 同(外口玉子君紹介)(第七七一号) 同外八件(吹田あきら君紹介)(第七七二号) 同(嶋崎譲君紹介)(第八二六号) 同(常松裕志君紹介)(第八二七号)
 青少年健全育成のためのコミック雑誌等有害図書に対する法的規制に関する請願(山下元利君紹介)(第六九四号)
は本委員会に付託された。
    ―――――――――――――

91・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/10(水) 01:01:18
三月十六日
 同和対策充実強化に関する陳情書(金沢市広坂二の一の一石川県議会内米沢利久)(第一号)
 青少年の健全育成対策に関する陳情書(東京都新宿区西新宿二の八の一東京都議会内小林莞爾外九名)(第二号)
 公務員完全週休二日制の実現に関する陳情書外三件(大津市御陵町三の一大津市議会内細川源太郎外三名)(第三号)
 全ての公務員が安心して休める有給保障の育児休業法に関する陳情書(仙台市青葉区柏木一の二の四五高橋浩太郎)(第四号)
 恩給欠格者対策の充実・強化に関する陳情書(北海道函館市東雲町四の一三函館市議会内本間新)(第五号)
は本委員会に参考送付された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第二一号)
     ――――◇―――――

92カマヤン:2005/08/10(水) 01:07:56
>>90-91
山下元利は元防衛庁長官。選挙区は滋賀。
息子は自民党議員・山下英利。

93・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/10(水) 12:49:19
AMI掲示板のカマヤンさんの発言より来ました。
とりあえず「有害」で検索した結果を書きます。
162 参議院 少子高齢社会に関する調査会 9号 平成17年07月08日(清水嘉与子)
162 参議院 少子高齢社会に関する調査会 8号 平成17年05月18日(坂本由紀子)この人の発言は曖昧な終わり方をしるので少し判断が難しいです。
162 参議院 少子高齢社会に関する調査会 7号 平成17年05月11日(関口昌一)
162 参議院 憲法調査会 6号 平成17年04月06日(舛添要一)憲法調査会と言うことなので、「有害」という言葉はなくても規制論を展開している議員がいるかもしれないので、
「憲法調査会」は全議員の発言を読んだほうが良いと思われます。
162 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 3号 平成17年03月15日(南野知惠子)漫画ではなくネットに関してですが載せておきます、キーワードかかったのは南野大臣ですが、
発言の感じからして規制の趣旨を唱えた議員に対しての返答と思われます、お時間ありましたらどの議員が規制の趣旨を唱えたか探してみてください。
162 参議院 予算委員会 7号 平成17年03月08日(麻生太郎)ネットのアダルトサイトに関して返答しています、この発言を見る限り味方でもなければ敵でもないという風に思います。ちなみにこの質問を投げかけたのは
「関口昌一」です。この人はほぼ間違いなく規制推進系であると思われます。
162 衆議院 憲法調査会 2号 平成17年02月10日(船田元)他議員の発言もできればチェック
161 参議院 憲法調査会 4号 平成16年11月17日(舛添要一)他議員の発言もできればチェック
161 衆議院 法務委員会 8号 平成16年11月16日(尾山眞之助、鎌田さゆり)漫画に触れてはいませんが、後者の人はネットに言及しているところをみるとかなり臭いです。前者の人は判断に迷います。
一応こんなかんじでまとめてみようと思うのですが、これで問題ないでしょうか?
問題がなさそうだっら引き続き調べていこう思います。

94・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/14(日) 16:47:20
名前:名無しさん@6周年 :2005/08/14(日) 16:45:14 ID:3m5oNPXw0
野田聖子の本名はシマ・ショウコ、岐阜の大物・野田卯一の妾の子 
であるが血のつながりはない、父親は非議員で遠戚にあたる福岡の 
島家に婿入り。 岐阜に戻って政治家になるため一家揃って野田に復姓。
野田の養子になる
名前は、県議選当時人気のあった松田聖子にあやかってセイコと名乗った。  
   
上智外国語学部卒となっているが、実は比較文科。 
聖子のころの比較文科は市ヶ谷にあって帰国子女用の 
特別枠でパーでも入れる低脳学部、 
その後比較文科は外国語 学部と 
合併。外国語学部とは 偏差値が雲泥の差 、 
以前からあまり頭のよいひとではないなー、 
と不思議に思っていたのだが・・・納得。まあ学歴詐称ではないけど、近いね。

95カマヤン:2005/08/16(火) 01:57:45
>>93
亀レスになって御免、激しく乙。
引き続き、ぜひヨロです。

96・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/16(火) 13:08:17
>>95
では続きを載せます。
159 参議院 文教科学委員会 13号 平成16年04月22日(後藤博子)コミックではないですが、とりあえず図書の内容を批判しているので載せました。この議員が小学校の性教育本の中身を批判しています。
159 衆議院 憲法調査会基本的人権の保障に関する調査小委員会 3号 平成16年04月01日(松本和彦)
155 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 2号 平成14年11月21日(米田建三の61番の発言)ただ質問に返答しているだけなので規制推進かどうかは謎ですが、有害図書についてとりあげているので載せておきます。
154 参議院 憲法調査会 7号 平成14年05月29日・議員ではなく百地章という日本大学の教授の発言です。他の議員は「有害」こそ掛からなかったものの規制論を唱えている人がいるかもしれないので、要チェックです。
153 衆議院 文部科学委員会 2号 平成13年10月31日(山谷えり子、池坊保子)この山谷議員は有害図書を指定するところで働いていたみたいです。
151 参議院 内閣委員会 5号 平成13年03月29日(仲道俊哉)青環法のメンバー、既に参院選で落ちています。
151 衆議院 文部科学委員会 3号 平成13年02月27日(山谷えり子)
150 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 2号 平成12年11月09日・この委員会は「有害」のキーワードが一番かかったので、全議員の発言を一通り見てください。
150 参議院 文教・科学委員会 2号 平成12年11月02日(松あきら)

「有害」で検索できる596件で、関係なさそうな環境・外交・安全保障・国土・経済関係・交通・警察・行政監視・農林水産系の委員会を除いた結果です。
「図書」以外はあんまり必要ないかな?と途中で思ったので「図書」以外について言及しているものはほとんど省きました。それから明確に有害図書規制論を唱えている人はかなり少なかったです(少なくとも「有害」で検索した結果は)、なのでここに書かれている発言は人によっては規制論と感じない人もいるかもしれません。
感想としては「図書」以外で有害環境・有害情報・有害メディア・有害なテレビ番組・インターネットは規制すべきでは?みたいな発言が多く、漫画よりこれらに対してのほうが明確な規制論が多かったと思います。

97・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/21(日) 00:48:46
野田聖子、学歴詐称問題

お嬢様学校の雙葉学園、中途退学らしいが、本人は『でた』と言っている。
なぜなら、雅子様が卒業された学校だから。その名前を自分とリンクさせ、岐阜の年寄り票を得るために。

http://www.rondan.co.jp/html/mail/0508/050801-6.html

パチンコ利権、在日利権
野田聖子会長
「心配ご無用。カジノ議連はパチンコ業界の味方です」

http://www.p-world.co.jp/news2/2005/1/28/news1239.htm
民主党の石井一議員、岩國哲人議員、古賀一成議員、岩本司議員、小林憲司ら国会議員のほか、
自民党カジノ議連メンバーの野田聖子議員、岩屋毅議員、鳩山邦夫議員らも顔を見せた。

岐阜県貸金業組合顧問(サラ金組合顧問)
岐阜市娯楽遊戯業振興協同組合顧問(パチンコ組合顧問)
ttp://www.noda-seiko.gr.jp/profile.html

98・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/21(日) 01:01:54
770 名前: 名無しさん@6周年 投稿日: 2005/08/21(日) 00:04:19 ID:FOW5r2If0

>>693
(野田は)チョンじゃなくて、Bじゃね?あの辺りは多いからな。
で、その野田(先代)なんだが、水害で、近所の堤防がやばくなった時に、
自分の支持者がいる側を守る為に、の堤防をわざと決壊させやがった。

その時のいいわけが、「このままでは、下流域の堤防が決壊して、大変な事になる」
ところが、堤防を壊して、岐阜市を浸水させたのに、結局安八方面でも決壊して、
その水が回りまわって、自分の支持者の要る地域も水没。

果として、最初に堤防を切った場所は、意味もなく水没させられた訳よ。

99・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/10/02(日) 21:53:10
【サブカル叩き報道被害】表現の自由は誰のモノ【part30】
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news2/1127831813/

カスパルが『認定非営利活動法人』であったことによる、国税局管轄の資料が先程到着
いたしました。

これから精査する予定ですが、まずは高額寄付者の情報が確認できましたので、手紙にて
『カスパルの不法行動について承知して支援しているのかどうか?』及び、『知らなかった
場合、今後も支援を行うのかどうか?』について確認してみる予定です。

その高額寄付者のなかに『淡島神社』なる宗教法人が存在しましたので、取り急ぎ電凸
してみました。
名前を聞いても名乗らない男性が出られ、一時間弱ほどのやり取りの結論から書くと

1.カスパルの活動はカスパルのものなのだから、自分たちに責任はない
2.カスパルの活動について細かく知っているわけはない。
3.寄付しているのは子供を救うという活動についてであり、他は関係がない。
4.署名内容は正しい。違法性云々は関係がない
5.カスパルが違法(こちらは“不法”と説明しているのですが)活動が事実なら、証拠を寄越せ。
6.今後もカスパルを支援する。おかしいと言うなら資料を見せろ。
7.団体でないものが団体に抗議するのはおかしい。

といった感じの返答になりました。
名前聞いても名乗らないってのは、カスパル関係者のデフォルトなんですかね(苦笑。

まぁ基本的には予想通りの内容なのですが、仮にも自称団体代表者にしては、あまりにも
法的・論理的に稚拙かつ無知であり、(とりあえずカスパル不法署名の資料は送付しますが)
上位団体に抗議した方が早いかもしれないと思わせます。

なお、カスパルからみて南の地方です。
近所に同じ名前の神社があるが、そんなトコにお参りしたくない!とゆ方は、直接聞いてみて
ください。
自分たちが間違ってないと確信しているなら、ハッキリ口にするでしょうからw

つーか最初の資料だと「淡“鳥”神社」とか書いてある秘密w。
どーも国税局でも、寄付元までは細かくは精査してないみたいですね。

「カスパルから見て南」ってことは、15年前の念法信教と
地理的に極めて近いと言う解釈でよろしいのでございましょうか?

100・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/10/19(水) 04:09:44
野田聖子関連


島徳蔵と野田聖子をキーワードにして出てくるのは、たった一件だけ。
http://72.14.203.104/search?q=cache:HPue64sN8MEJ:www.shirakami.or.jp/~tkesan/sub1.htm+%E5%B3%B6%E5%BE%B3%E8%94%B5++%E9%87%8E%E7%94%B0%E8%81%96%E5%AD%90&hl=ja

阪神、昭和初期も買収騒動 大物相場師が社長4年間
 買収騒ぎ再び−。村上世彰氏率いる投資ファンドによる株式買い占めに揺れる阪神電気鉄道は、約80年前の昭和初期にも大阪・北浜の「大物相場師」に経営
権を握られたことがある。金融関係者の間では「歴史は繰り返す」と格好の話題になっている。昭和期に買収したのは、株式仲買人として巨額の財を成した故島徳蔵
氏。電鉄の増資引き受けなどで大株主に躍り出て、1927年に7代目社長に就任、4年間にわたり指揮を執った。当時の新聞は「島氏の阪神乗っ取り」と伝えている。
と配信されている。共同通信- 10月14日、
(共同通信は、ここまで)
(↓が個人サイトが付け加えた部分)
この島徳蔵氏という大物相場師が野田聖子代議士の母方の祖父です。


>>916
>かなり汚いやり方で財を築いたそうなんで。

http://homepage3.nifty.com/hougyokudou/newpage60.htm
「仲間を裏切り騙して売り逃げた島徳蔵は此処でも大儲けし晩年は悠々自適の生涯を過ごしたのです。」

汚いやり方で稼いだ人間でも、島徳蔵の孫というだけで票を獲得する方法が増えます。しかし、島徳蔵の一族のルートを使っての集票活動をしている形跡なし。

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20051010AT1D0801T09102005.html
「昭和の買収は1927年(昭和2年)。大阪・北浜で相場師として財を成した島徳蔵氏が大株主として経営権を握り、7代目社長を4年間務めた」
こんな人間の孫ならわざわざ岐阜に行く必要なし。

101・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/12/06(火) 11:08:00
コラム
�x�g�i���E��y��d�.com�z
ベトナムで広がる日本の HENTAI アニメ

 ここ十数年で、ドラエモンやドラゴンボールといった日本のマンガやアニメはベトナムの若年層に広く親しまれるようになった。最近では、男女の恋愛やきわどい性的描写がなされた「HENTAI」マンガが出現し瞬く間に若者の間に浸透、一種の「HENTAI」現象を招いている。


■古本屋に並ぶHENTAIマンガ

 古本を探してぶらぶらしていると、きれいな装丁の日本語のマンガがふと目に留まった。本を手に取りページをめくると、欲情を掻き立てるような描写がなされ、目を覆いたくなるようなわいせつな内容が目に飛び込んできた。店の主人に、なぜこのような不愉快な本を売っているのかと問うと、店主は、大量の本に紛れ込んできたため知らなかったと答えた。私が店を出るのと入れ替わりに学生服を着た少年が来店し、その本の中身を見るやすぐさま購入していった。

 HENTAIマンガの入手方法は様々だが、一般的なのがインターネットだ。“HENTAI”と検索すれば、何百というサイトが画面に現れ、ダウンロードもできる。もちろん印刷も可能なため、印刷されたものが普通のマンガ本のように公然と販売されることもある。また、どのようにしてベトナムの古本屋に流れてくるのかはわからないが、日本で出版されたカラー印刷の美しいHENTAIマンガがそのまま販売されていることもある。当然日本語で表記されているのだが、読者は絵を見るだけで満足するため、さして問題ではないらしい。

102・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/12/06(火) 11:08:32
■ゲームにアニメ・・・

 マンガ以外にもHENTAIゲームと呼ばれる、異性関係を疑似体験できるSEXゲームも存在する。実際に自分が参加しているような臨場感が味わえるとあって、若者はすぐ夢中になってしまうらしい。この手のゲームは、ゲームソフト販売店に行けばすぐ入手できる。ケースには18歳以上対象と明記されているが、実際は小学生でも購入できる。

 近頃はゲームセンターでも流行しており、子供達が卑猥な画像を食い入るように見ている姿を見かけることもある。HENTAIゲームはコンピューターウイルスさながらの速さで広まっているのである。ハノイのQuang Trung学校に通うThanh Chuong君は、クラスで一番最後にこのゲームを始めたというが、今や中毒になっている。こうしたHENTAIゲームの蔓延を、保護者達は知る由もない。

 HENTAIの中で最も普及しているのはアニメだ。若者はHENTAIアニメに新感覚を求め、画像の美しさにのめり込み、もはや古典的なアダルトビデオでは好奇心を満たせなくなっている。HENTAIアニメはインターネット上に無数に存在し、無料でダウンロードできる。経済学校に通うMinh Thanh君は毎日のメールチェックだけでなく、新作HENTAIサイトのチェックも欠かさないという。彼によるとHENTAIサイトへのアクセスやダウンロードは簡単で、それを遮る障害は何もないという。

 インターネットカフェの中には、HENTAIアニメをダウンロードしCDに保存するというサービスを行う店もある。Luong The Vinh通りのインターネット店の2階では、50㎡のスペースに20台ものパソコンが並び、ほとんどを学生が占めていた。彼らはHENTAIアニメに夢中になっており、私は隣の席で卑猥な画面を見ながら笑みを浮かべる15歳くらいの少年に話を聞いてみることにした。彼は、「2階はHENTAIファンのための部屋で、アニメを自由に見られるしダウンロードもできるよ」と教えてくれた。彼が何やら素早く操作すると、パソコンの中に隠されていた何百というアニメのファイルが現れた。中学生のBui Khuong君はこの店の常連なのだという。彼は鞄の中から大事に包んだCDを取り出すと、「これまで集めたHENTAIアニメだよ。今日は新作を見つけたからダウンロードして帰るんだ」と話した。ハノイにはNguyen Trai通りやGiai Phong通り、Lang通りなどにもこの種のインターネットカフェがあるという。

103・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/12/06(火) 11:09:04
■HENTAIに毒されて

 今月の電話代の請求書を見て、Quang Huyの両親は驚いた。電話代が300万ドン(約200ドル)に達していたのである。調べてみると電話代は20万ドン(約13ドル)で、その他はインターネット使用料だった。両親は、息子がインターネットを駆使し資料や情報を探しているのだと思っているが、実際は四六時中HENTAIサイトにアクセスしていたのである。

 たった1度、偶然HENTAIサイトにアクセスして以来、彼はHENTAIに夢中になってしまった。彼は両親に隠れ、通信料の安い夜中に HENTAIサイトを閲覧しており、好きな時に見たり友達に貸せるようにアニメはCDに保存している。しかし彼はHENTAIアニメに出会って1カ月が過ぎた頃から行動に変化が現れた。学校で女生徒に下品な言動をとるようになったのだ。彼の頭はHENTAIで溢れ、それしか考えられなくなったのである。

 今後私たちはインターネット管理会社や学校、保護者に対して警戒するよう強く呼びかけ、有害な文化から子供達を守る対策を打ち出さなければならない。

(Cong An)

(2005/05/21 03:10更新)
http://www.hotnam.com/news/050521032025.html

104・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2006/01/27(金) 21:31:00
日本でレイプ強姦犯は、中期的に見たら、激減しています!
しかも強姦殺人なんて実は年間ゼロ件。(殺人既遂は年600件、強盗殺人は年60件)

昭和40年には実に7000件近くもあった強姦事件は、
最近ではずーっと毎年2000〜2400件ぐらいと、
中期的には実は■激減している■のが本当の真実です。みんな騙されないで!!!!

●平成14年警察庁犯罪詳細統計(↓h14のURLを変えればh15以降もみれます)
http://www.npa.go.jp/toukei/keiji8/H14_05_2.pdf

●昭和40-45年頃の犯罪統計〜上と比較すれば強姦犯が中期的には激減しているのが一目瞭然です〜 
http://www.npa.go.jp/hakusyo/s49/s49s0401.html

105・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2006/05/29(月) 08:50:47
日本ユニセフ協会の謎
http://tanukur.blog8.fc2.com/blog-entry-281.html

 先日、選挙に行こうのリンクを辿っているうちに、日本ユニセフ協会の悪評があった。要点は以下の通り。

 ・ユニセフから直接委任を受けてできた団体ではない.
 ・25億円を使って品川に豪華ビルを建設.
 ・国連ユニセフ親善大使の黒柳徹子氏が困惑している.

 なんだこれは?。ユニセフ(国際連合児童基金)が何かはだいたいわかっていたつもりだが、ユニセフ≠日本ユニセフ協会なのか?と言われると自信がない。ということで、今回は日本ユニセフ協会を調べてみることにした。 (以下略、この先はリンク先参照)

106・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2007/06/19(火) 01:03:52
夢・感動!「家系図・人脈」資料編 野田聖子
http://blogs.dion.ne.jp/yumekandou/archives/5773421.html

この時のダンス仲間に島稔君がいる。
元建設相の野田卯一氏の長男として生れた島君は、
幼少期に卯一氏の岳父である島徳蔵氏の養子となった。

徳蔵氏は「北浜の怪傑」と呼ばれた伝説の相場師で
晩年は大阪株式取引所(大阪証券取引所の前身)理事長や
阪神電鉄社長などを務めた。

島君は頭の切れる天才肌で何をやらせても異彩を放っていた。
大学卒業後は八幡製鉄に入社。
稲山嘉寛氏の懐刀として将来を嘱望されていたが、
型破りな言動が災いしたのか、若くして会社を去った。

のちに島君の娘さんが卯一氏の幼女となり、政治家の道を進む。
衆議院議員の野田聖子さんである。


日経新聞2007年6/9
「私の履歴書 ニコン相談役・吉田庄一郎」より

107・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/05/18(日) 12:04:32
【政治】 「児童ポルノを持ってる人が、廃棄する為の経過措置を」「漫画・アニメ規制は今後検討。国が犯罪との関連研究」…与党PT★2
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1211078966/

・自民、公明両党の与党児童ポルノ禁止法見直しに関するプロジェクトチーム(PT、森山真弓座長
 =自民)は16日、衆院第1議員会館で会合を開き、同法の改正案について議論した。
これには、公明党から同PT座長代理の富田茂之衆院議員、松あきら、鰐淵洋子の両参院議員が
 出席した。

これまでの議論では、児童ポルノの単純所持を禁じることでは合意しているが、改正法の施行後、
 児童ポルノを破棄するための経過措置が必要との意見が出され、新たに盛り込むことにした。

また、公明党が主張していた児童ポルノと性犯罪との因果関係を、調査・研究することや、
 インターネット利用者が児童ポルノサイトに接続できないようにするブロッキング技術の開発を
 附則に書き込むことについても、国の積極的な姿勢を示した表現にする。
なお、同PTでは来週中にも改正案をまとめることにしている。
 http://www.komei.or.jp/news/2008/0517/11528.html?kw=PT

・自民、公明両党は16日、児童買春・ポルノ禁止法の見直しに関する与党プロジェクトチームの
 会合を国会内で開き、同法の改正案を大筋で合意した。現行法では規制対象外の個人が趣味で
 写真や映像を持つ「単純所持」に懲役刑などを導入することが柱。
 ただ同日の会合で、現在所持している児童ポルノ画像を処分する「経過措置期間」が必要との
 意見が出たため、次回会合で協議することになり、最終決定は持ち越した。
 今回の法改正では見送った児童ポルノを扱った漫画やアニメなどの規制についても、「今後の
 検討課題とするために、国が実際の性犯罪との関連性についての調査研究を積極的に進める
 べきだ」との意見があり、改正案の付則に研究成果をまとめる期限を挿入することも次回会合で
 検討する。
 http://www.47news.jp/CN/200805/CN2008051601000675.html

※元ニューススレ
・【政治】 「何人もみだりに児童ポルノを所持、保管してはならない」…児童ポルノ与党改正案判明、アニメやCGは見送り★7
 http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1211036439/
※前:http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1211037919/

108この子です。:2008/05/29(木) 15:13:21
とある事をすると日記を更新している女の子のサイトです。
むちゃくちゃ生々しい文章なので初めは衝撃受けました。

中毒性が高いので注意が必要です。

http://www.geocities.jp/saiji0326/has/

109・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2011/02/25(金) 02:37:45
229 :名無しさん@十一周年:2011/02/25(金) 02:34:30.09 ID:XBnY+bmX0
野田聖子に精子提供の夫・・在日 木村文信。
飲食店オーナーとは表向きで逮捕歴あり。

スパムメールを大量送信 男を逮捕 
京都府警 有線電気通信法違反の疑い(京都新聞 数年前の記事)

営利目的の電子メールを不特定かつ大量に送る「スパムメール」を一斉送信し、
インターネットサービス「なな☆メール」のサーバの機能を一時的にまひさせたとして、
京都府警ハイテク犯罪対策室と伏見署は16日、有線電気通信法違反の疑いで、
大阪市中央区島之内、 アダルトサイト会社社長木村文信容疑者(37)を逮捕した。


621 :あぃちん:2011/02/24(木) 14:52:43 ID:LsvtXlqc
ここ数年野田聖子が付き合っている現在の恋人、木村文信の過去の記事。

週刊文春によると飲食店オーナーとなっているがそれが表向きであることは関係者の間では常識。
裏では現在もアダルトや出会い系サイトの運営・広告業に実質的オーナーとして携わり
法外な収益を上げ税務調査の常連。
ワンクリック詐欺的なサイトからサクラ中心の出会い系まで消費者泣かせのサイト多数。
3月5日号の週間文春によるとこれらの事実を知ってか知らずか
消費者行政担当相野田聖子は黙認している模様。
http://birthofblues.livedoor.biz/archives/50780003.html

110・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2013/09/19(木) 15:06:21
ヤフオク、アダルト出品ルールを改定JCなど18歳未満連想させるもの禁止
 
1 匿名(13/05/25(土)11:57:07 ID:dwW9rmzt2) 〆返信
「ヤフオク!」は5月23日、アダルト関連商品の出品ルールを6月26日付けで改定すると告知した。

(1)無修正ビデオや児童ポルノなど法令に違反していると同社が判断したもの、
(2)レイプ、盗撮など反社会的なものかその可能性があると同社が判断したもの──と、
(3)被写体の実年齢や被写体が実在するか否かにかかわらず、服装やタイトルなどを総合的に判断して
18歳未満の人の性的な姿態を連想させると同社が判断したもの、
(4)使用済み下着やスクール水着など──。
(3)は漫画やアニメ、フィギュアなども含まれ、例として「被写体が学生服、幼児服、ランドセル
を着用している商品」や、タイトルや商品説明に「幼女」「○学生」「S 学生」「JC」「T 学生」
「C 学生」「女子高生」「女子校生」「女○○生」「JK」「男子高生」「男子校生」といった表現が
使われているものが対象になるという。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1305/23/news100.html

111・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2013/11/14(木) 16:03:03
千葉市長が同人ゴロの甘えを論破 Name 名無し 13/05/28(火)15:02:33 No.23175 del 20日11:25頃消えます[返信]

熊谷俊人千葉市長が、5月1日のTwitterで、先日幕張メッセで行われた
『ニコニコ超会議』やサブカルチャーに関心のあるツイートをしたところ、
”池田屋”なるHN(ハンドルネーム)から
「アニメやゲームなどのほかにも同人業界にも
積極的に市長には理解してほしいですね。
児童ポルノ法案とか。
千葉市は過去にいろいろな怨恨があるし……」と噛み付いた。
これに対し、熊谷市長は「同人そのものは否定しませんが、
今のコミケ等で販売されている同人誌の多くは
著作権や性描写の関係から公的な理解を求める立場のものではなく、
黙認等されたアンダーグラウンドなものだと自認しましょう。」 と
反論の余地皆無の正論でリツイートした。
http://agora-web.jp/archives/1537884.html


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