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【破ァッ!!】寺生まれのTさんスレ
254
:
継呪の老婆
:2015/03/13(金) 23:07:00 ID:RJ2v.iIg
真夜中に、私は自分のベッドで目を覚ました。外では今夜も雨が降っている。
灯りもつけず、私は、妙に冷静な頭で思考をめぐらせた。
私が生きている間に、呪いを受継ぐ人を探さなくてはならない。
妹のネネとナナ。そして、父の姿が頭に浮かんだ。
母親は幼少に家を出て、その後会っていない。私は首を振った。
家族を生贄に選ぶなど、私にはとても考えられなかった。信頼できる友人を思い浮かべた。
嫌いな人間を騙して飲ませようかと思った。 だが、次の犠牲者を選ぶことなど、とてもできなかった。
苦悩の中、悪魔が囁いた。
「いっそ、呪いなんて拡散すればいい。私の死後何人死のうが、知ったことじゃない。」
呪いの影は、一歩ずつ私に近寄ってきていた。最初は、郵便受けだった。
幾つもの歯型の付いた封筒が入っていた。先週は、玄関のドアノブが変形し、そこに歯型が浮かんでいた。
一昨日は、ベッドの木枠が噛み砕かれていた。
私は、寝汗でべたつく体を流すため、シャワーを浴びることにした。
考えをまとめる助けになるかもしれないとも思った。 服を脱ぎ、湿った浴室へ入る。
鏡に映った自分の姿を見つめた。「まだ生きている・・。生きている・・。」
思わず私の口をついた言葉に背筋が凍り、急いで髪を洗う。目を開けると、呪が私の顔を覗き込んでいる。
そんな不気味な映像が浮かび、目を堅く閉じ、 私は急いでシャワーを済ませた。脱衣所で、髪の毛を乾かした。その時だ。
鏡越しに何かが目に映った。脱衣所の入口から覗く、白く干からびた顔。
私は目を見開いた。口からは、だらりと垂れた紫色の長い舌が、私の背後へ伸びてきている。
私の絶叫が部屋に響いた。私はうずくまった・・・。
暫く後で目を開けた。顔はもうない。突然、声が耳に響いた。
「コノカワキモウ スコシ・・・」。翌朝、私は実家へ向かった。
255
:
継呪の老婆
:2015/03/13(金) 23:09:42 ID:RJ2v.iIg
実家に帰った。ネネとナナ、そして父が私を優しく迎えてくれた。
親友を失くした私を心配し、励ましてくれた。
「いつでも帰って来い。お前の一人や二人、いくらでも世話してやる。」
いつもは寡黙な父が力強く言ってくれた。
「悩みあったら相談してね、彼氏のこととか、仕事の愚痴とか。」
ネネとナナが私の背中をたたきながら笑った。 結局、家族には、呪いのことは話せなかった。
私は、呪いを拡散させる道を選んだ。もう、何も考えたくない。
私は部屋に戻り、荷物をまとめた。家族や友人一人一人に手紙を書いた。
手紙はポタポタと湿っていく。涙で文字も良く見えなかった。やがて、涙も枯れ果てた。
私は、灯りを消してベッドに座り、静かにその時を待った・・。
外から、ズリズリと何かを引きずる音が聞こえ、私は思わず飛び跳ねた。
心臓が止まりかけた。そのまま止まってくれればいいのに。玄関の扉が開いた。
呪いが、私の部屋に入ってきた。その正体を見た私は、意外にも冷静になった。
ズルズルと長い舌を引きずり入ってくる白く乾いた顔。恐ろしく、愛しい顔。
「トモ・・・。」彼女はグルリと反転した目玉で私を見つけ、すぅっと私に近づき、紫色の長い舌を私の口に押し込んだ。
立ったまま、石の様に固まった私は、喉を通る長い舌の感触に身悶えした。
私の体内で、その舌がポンプのように何かを吸い上げている。あっという間に力が抜けて、意識が薄らいだ。
絶望が、私を包んだ。お終いだ。これで呪いは拡散する。私の瞳に、最後に映ったのは、トモだった。
私の水分を吸い取ったのだろう、彼女の顔は、元の張りのある艶を取り戻していた・・・。何も見えなくなった・・・。
トモの言葉が聞こえた。「サト。サトは正しい選択をしたよ。ありがとう。
呪にはもう、拡散する力はないよ。飲み込んだ人から人へと、ただ、受継がれるだけ。」私は安心し、深い眠りに沈んでいった。
256
:
こげら
:2015/03/13(金) 23:12:20 ID:xyxnVdmw
(T_T)こわっ
続きお願いします
257
:
継呪の老婆
:2015/03/13(金) 23:12:32 ID:RJ2v.iIg
私は、闇の中で眠りについていた。不意に、強烈な渇きを覚えた。
急に、暗闇から引きずり出される。私の喉は張り付いて、一滴のつばも出ない。
私は、舌をたらし、喉を掻き毟って水を求めた。ふと、遠くに人間が見えた。
私は近くの木に噛み付いた。水分は吸えなかった。遠くに見える女。あそこへ行けば、水がもらえる・・・。
数日後、私は女の家の入り口に立っていた。
女の姿が少し大きく見えた。また数日後、私は再び暗闇から引きずり出された。
やけ付いた喉が潰れそうだった。今日は、ついに、女の姿が大きく見える所まで近づいた。
手を伸ばせば届きそうだ。 だが、私の手は動かない・・。
「水をください」その一言を伝えたくて、私は、動く部分をとにかく彼女に近づけた。
舌だけが動く。舌を長く伸ばし、必死に女に訴えた。 だが、女は私を救おうとせず、悲鳴を上げて逃げ去った。私は再び闇に引き戻された。
「ドウシテ キヅイテクレナイノ コノカワキヲ イヤシタイ ダケナノニ」
私は、唯一動く舌で暗闇の中で必死に水を求めた。だが、希望は見えている。
「モウスグダ モウスグ ミズヲ モラウコトガ デキル」私は確信した。
苦しみの中に喜びの笑みを浮かべた。
ついにその日が来た。私は女のすぐ近くにいる。渇きを潤すことができる喜びが、私を支配した。
怯えた女が、何か言っている。 大粒の涙を流して。
「私、死体を見たときに気づいたの。」水分がもったいない。水を無駄にするこの女が私は許せない。
「お父さんが、親戚を説得してくれたから。」私は、水をもらう事を諦めた。水の大切さの分からぬこんな女に頼んでも仕方ない。
そうさ。奪い取ればいい・・・・・。
258
:
こげら
:2015/03/13(金) 23:13:36 ID:xyxnVdmw
ありがとうございました(^o^)/
259
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/13(金) 23:13:45 ID:jiIraugo
普段付き合いのいい同僚が、何故か海へ行くのだけは頑として断る。
訳を聞いたのだが余り話したくない様子なので、飲ませて無理やり聞き出した。
ここからは彼の語り。ただし、酔って取り留めのない話だったので、俺が整理してる。
まだ学生だった頃、友人と旅に出た。たしか後期試験の後だったから、真冬だな。
旅とは言っても、友人の愛犬と一緒にバンに乗って当てもなく走っていくだけの気楽なもんだ。
何日目だったか、ある海辺の寒村に差し掛かったころ既に日は暮れてしまっていた。
山が海に迫って、その合間にかろうじてへばり付いている様な小さな集落だ。
困ったことにガソリンの残量が心もとなくなっていた。
海岸沿いの一本道を走りながらGSを探すとすぐに見つかったのだが、店はすでに閉まっている。
とりあえず裏手に回ってみた。
玄関の庇から、大きな笊がぶら下がっている。
出入りに邪魔だな、と思いながらそれを掻き分けて呼び鈴を鳴らしてみた。
「すんませーん。ガソリン入れてもらえませんかー?」
わずかに人の気配がしたが、返事はない。
「シカトされとんのかね」
「なんかムカつくわ。もう一度押してみいや」
「すんませーん!」
しつこく呼びかけると玄関の灯りが点き、ガラス戸の向こうに人影が現れた。
「誰や?」
「ガソリン欲しいん…」
「今日は休みや」
オレが言い終える前に、苛立ったような声が返ってくる。
「いや、まぁそこを何とか…」
「あかん。今日はもう開けられん」
取り付く島もなかった。諦めて車に戻ろうとしたその時。
「破ッ破ッ破ッ破ッ破ッ!」
友人の愛犬が、眼前の海に向け口から無数の青い光弾を吐き出した。
すると太いパイプか丸太のようなものが水面に現れ、もがきながら消滅していった。
「よくやった太郎、これで問題ないやろ」
寺生まれで霊感の強い友人がそう言うと、頑なだった店主は人が変わったように店を開けて給油してくれた。
寺生まれに育てられた犬は凄い。
同僚は心からそう思ったそうだ。
260
:
継呪の老婆
:2015/03/13(金) 23:14:41 ID:RJ2v.iIg
薄暗い部屋。ざわつく風の音。怯える女。
私は紫色の長い舌をのばし、女の口から体内に突っ込ん「破ぁ!!」
突然眩い光が割り込んできた。私は少し後ろに飛ばされた。
そこにいたのは寺生まれで霊感の強いTさんだった。
261
:
継呪の老婆
:2015/03/13(金) 23:17:49 ID:RJ2v.iIg
「ナニヲスル!!」
「落ち着け!!呪いには拡散する力はない!!」
Tさんが腕をクロスさせるとそこから霧のようなものが噴出された。
「これで大丈夫なはずだ」
その通り、私の体に水分が満たされた。
そうしてようやく、私はここがどこで襲おうとしていたのがだれかがわかった。
「なにをするのですか!!」
そういったのは父だった。
「この呪いには拡散する力など最初からない、だからそんな馬鹿なことは止めろ!!」
そういうとTさんは私に向き直った。
「君や君の友達を苦しめた呪いは、とある陰険な陰陽師が仕組んだものなんだ。
人の浅ましさを利用して連鎖させて、自分の力にしようとしたんだ。」
そんな…と父が崩れ落ちた。
Tさんは例の歯と舌を粉々にし、光弾でそれを青白い煙に変えた。
「君達の恨みは必ず晴らしてやろう。だから君は、しかるべき場所へいこう。」
そういうと、今度は私に向けて光を放った。その光はとても暖かで、優しさと悲しさに溢れていた。
寺生まれって本当に凄い
光のなかでトモや他の皆の元へ向かいながら、私はそう思った。
262
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/13(金) 23:20:06 ID:RJ2v.iIg
長くてごめんなさい・・・
改行や校正に時間がかかってしまいました
263
:
こげら
:2015/03/13(金) 23:25:21 ID:xyxnVdmw
おおっ新作ですね(^^♪
ありがとうございますみんなの作品から
次回作のとかヒントいただけます
下の削除していいですよ管理人様
ここに投稿が分かりました
264
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/13(金) 23:31:35 ID:RJ2v.iIg
検索したら継呪の老婆は既出でした、ごめんなさい
265
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/14(土) 00:09:48 ID:8MiJ2Ovo
バソコン切ったのでスマホから
また拝見してます笑
(^ ^)
面白くて寝れないです
266
:
chikatomo★
:2015/03/14(土) 01:12:31 ID:???
>>263
削除了解です。とりあえず『同級生』は倉庫に送りました。タイトルの過去ログ倉庫ってところからまた見ることができます。
>>264
何パターンあってもいいのがTさんですから!
267
:
巨頭オ 1/2
:2015/03/14(土) 02:37:23 ID:p6mQ7RVc
61:本当にあった怖い名無し:2006/02/22(水)23:53:38ID:AUOziUfa0
数年前、ふとある村の事を思い出した。
一人で旅行した時に行った小さな旅館のある村。
心のこもったもてなしが印象的だったが、なぜか急に行きたくなった。
連休に一人で車を走らせた。
記憶力には自信があるほうなので、道は覚えている。
村に近付くと、場所を示す看板があるはずなのだが、その看板を見つけたときあれっと思った。
『この先○○km』となっていた(と思う)のが、『巨頭オ』になっていた。
変な予感と行ってみたい気持ちが交錯したが、行ってみる事にした。
車で入ってみると村は廃村になっており、建物にも草が巻きついていた。
車を降りようとすると、20mくらい先の草むらから、頭がやたら大きい人間?が出てきた。
え?え?とか思っていると、周りにもいっぱいいる!
しかもキモい動きで追いかけてきた・・・。
両手をピッタリと足につけ、デカイ頭を左右に振りながら。
車から降りないでよかった。
恐ろしい勢いで車をバックさせ、とんでもない勢いで国道まで飛ばした。
あれはヤバい。
俺の第六感が早鐘を打っている。一刻も早く見慣れた国道に戻りたかった。
……。
おかしい。
看板からデカ頭の村まですぐだった、はずだ。
もう国道が見えても、いや、もう着いていてもいいはずだ。
ブォーーーーン。
アクセルを必要以上にフカす。
狭い道で危険であるが、そんなことは気にしていられない。
どう考えてもデカ頭に追いつかれる方が危ない予感がする。
車を走らせる。
こんなに分岐があっただろうか?
この道さっきも通らなかったか?
おかしい。
おかしい。
おかしい!
その時だった、前方が開けている!
やった!戻れた。ホッと胸を撫で下ろす。額には嫌な脂汗をかいていた。
ふぅ、ほんと危なかったぜ。
車を減速する。
視界を遮りがちな茂った木々の先には……。
268
:
巨頭オ 2/2
:2015/03/14(土) 02:40:43 ID:p6mQ7RVc
……あの廃村が待っていた。
愕然としたまま停車する。道を……間違えた?
そんなはずはない!
間違えるような距離じゃなかった。
間違えるような分岐はなかった。
ドゴン!
頭上から音がする。
ドゴン!ドゴン!
続けざまに音が響く!
デカ頭だ……。デカ頭が俺の車に乗ってきてる!?
ドゴン!
ボンネットにデカ頭が飛び降りる!
両手を足に付けた奇妙な格好のままフロントガラスから覗き込む!
左右を見ると無数のデカ頭が……。
もうダメだ。
諦めにも似た感情で目を閉じる。
あの看板。
あそこで感じた変な予感。
信じればよかった。
妙な好奇心なんて従わなければよかった……。
車が激しく揺らされる!
窓ガラスがデカ頭で激しく叩かれ亀裂が生じる!
269
:
巨頭オ 3/2
:2015/03/14(土) 02:41:07 ID:p6mQ7RVc
「そこまでだ!」
その時だった。
後ろから人の声がする。
バックミラーを見ると、張り付いているデカ頭の隙間から坊主頭が見える。
あれは……、寺生まれのTさんだ!
「こんなところに結界を作って人を惑わす魍魎どもよ。
今日を持ってこんな異界は消し去ってくれるぞ!」
Tさんが頭上に手を翳す!
「破ァァァァァァァァァッ!!」
凄まじい雄叫びとともに空に放たれた青白い光弾は、空中で無数に分裂してデカ頭に降り掛かる!
「グギャ」
「グエ」
「ギャボ」
低く短い呻き声を上げてデカ頭は飛散していく!
「よっしゃ、これで終いだ!
破アアアアァァァァァァァッ!!」
Tさんは再び特大の光弾を頭上に撃ち上げる。
パリンっ!
空がっ!空が割れているっ!
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!
車の中にいるのも忘れて頭を抱えて目を閉じる!
車に空が降り注ぐ!!!
……。
静寂が訪れる。
コンコン。
運転席の窓をノックする音に顔を上げる。
「もう大丈夫だぜ、兄ちゃん」
「Tさん……来てくれたんですね。ありがとうございます!!」
「いや~、今回はたまたまよ!
国道を走ってたらよ、な~んか嫌な空気のとこがあんな~とか思ってたら、兄ちゃんの車がそっち入っていっちまったからよ、ちょっと追ってきてみたわ!」
「Tさん……」
まさかあの寺生まれのTさんが俺のためにここまでしてくれるなんて!
慌てて車を出てTさんに握手を求める。
ガッチリと握ったTさんの手は分厚くてとても力強かった。
周りを見回す。
さっきまでの鬱蒼とした森は消え去っている。
廃屋は一軒たりともなくなっていた。
遠目だがここからでも国道が確認できる。
なんだったんだ、さっきまでの世界は?
あれ?
Tさんの車がないな。
「Tさん、さっき国道を走っていたと行ってましたが……、……車は?」
Tさんは恥ずかしそうに俯く。
「いや、ちょっと5kmぐらい手前でガスが亡くなっちまってな、国道をダッシュしてたってわけよ!
それでちょっと兄ちゃんとこに着くのも遅くなっちまってな……」
そういうことだったのか。
「それであの……バイト代が来週入るんだけどな」
「は、はい!?」
「つまり今ちょっと手持ちがなくてだな。
ちょっと今日の除霊代として10リットルほど……」
「……。」
Tさんは本当に俺のために来てくれたんだろうか?
そんな一抹の不安を抱き、寺生まれって抜け目ない! と思いながら、Tさんを助手席に乗せてガソリンスタンドに向かったのだった。
270
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/14(土) 02:42:20 ID:glnoXqwQ
草木も眠る丑三つ時……は過ぎてたorz
Tさんがいれば
荒廃した平和な世界になるのにねぇ…
271
:
白い服の女の子 1/2
:2015/03/14(土) 03:35:16 ID:p6mQ7RVc
当時、私は精神的に荒んでいて、よく大型バイクをかっ飛ばしたりしていました。
その日もバイクで走っていたのですが、広めの幹線道路は渋滞していました。
そこで、道の左端をすり抜けて進みました。
それなりに運転技術もありましたし、どうなってもいいやという部分があったので、危険だと知りながら、それなりのスピードが出ていました。
そして、渋滞している車が途切れている所へ来た時に、対向車線からファミレスに右折する車に、右側から当てられたのです。
車も急いで右折してスピードがあった為、かなりの衝撃でした。
今にして思えば一瞬のことでしたが、妙なスローモーションを見ている様な感じで、バイクに乗ったまま、私は電柱が正面に迫ってくるのが見えました。
その時、何か白いものが横から飛びかかってきて、私はそれに抱きつかれる様な感じでバイクから落ちて、道の脇にある歩道に転がりました。
転がるのが止まって、歩道に仰向けになっていると、その白いものは私の体から離れました。
それは白い服を着た女の子でした。
その女の子は「ふぅ」とため息を一つつくと、「あぶなかったね」と微笑みました。そしてスッと消えました。
私があまりの事に呆然としていると肩を軽く叩かれ、耳元で「あまり無茶をしちゃダメよ」という声がしました。
でも振り返っても姿はなく……
そうしているうちにぶつかった車の人が降りてきて、救急車が来て、病院に運ばれて……と。
私は足に軽い打撲があっただけで、ほとんど無傷でした。
事故の大きさと比べると、奇跡的といっていいぐらいに。
私のバイクは電信柱にぶつかり、グチャグチャに壊れていました。
後に警察に事情聴取に行った時、警官が「よくバイクから飛び降りられたな。そのまま突っ込んで、悲惨なことが多いんだが……」と。
私は飛びついてきた白い服の女の子を知っていました。
その事故の三年ぐらい前に交通事故で亡くなった、私の婚約者だったのです。
病院で息を引き取る時の最後の言葉。
「愛している、ずっと見守ってる」
その事が鮮明に思い出されました。
ほとんど外傷はありませんでしたが、バイクの破損具合などからもかなり大きな事故になってしまったため、念のためということで1日だけ検査入院をすることになりました。
その日の夜のことでした。
寝ている私の枕元に白い服を来た彼女が立ったのです。
「最後にお別れに来ちゃったよ。本当はダメみたいだけど昼間がんばったから特別だって」
そう言って彼女は微笑みます。
「私、突然死んじゃったからさ。なんかいろいろ整理つかなくて。あなたのこともすっごく心配だったし、未練がいっぱいになっちゃってたみたいでね。この世に残っちゃったの」
「……」
いたずらっぽく笑う彼女。
何か言葉を掛けたい、話したいこともたくさんあったはずなのにまるで言葉が出ませんでした。
272
:
白い服の女の子 2/2
:2015/03/14(土) 03:36:10 ID:p6mQ7RVc
「最初はこの世に留まれて嬉しい気持ちもあったんだ! でも、こんな不安定なまま永くいれないのよ、ホントは」
「……」
「でもあなたも危ない真似ばっかりしてるし、やっぱりあなたを見続けていたいし。
でも無理に留まって悪霊化していくのは絶対に嫌。でも成仏できない、みたいなわけわかんないことになっちゃってね」
こっちが訳わからんわ! と心でツッコンでみたが言葉にならなかったのです。
「そんな時寺生まれのTさんに会ったのよ。生者でも悪霊でもない私がなにフラフラしてんだ、って」
少しずつ彼女が透き通っていきます。
「ごめんね、私ばっかりお話して。へへっ、最後だから許してね」
どんどん薄くなっていく彼女。思わず手を伸ばしていました。
差し出して手を両手で優しく包んでくれる彼女。
感触はなかったけど、体温を感じたような気がしました。
「Tさんが私の未練が成就するまでは何とかしてやるって。それで何とか形を留めていられたの。
こんな美人の幽霊なんていないんだよ!ホントだよー」
彼女は涙を流しながら笑っています。
「私の未練はね。あなたよ。自暴自棄なあなた。投げやりなあなた。
なんとか幸せな自分の人生を歩いて行ってほしいと思ってた。
今日の事故! ホントにビックリしたよー。
でも救えてよかった。間に合ってよかった。
事故がきっかけでこうやってお話することもできたし」
もうはっきりと彼女の向こう側の景色が見えてしまいます。
「い、行かないで!」
そう訴える私に、彼女は寂しそうに、悲しそうに微笑みながら首を振ります。
「いつかきっと別れは来る。本当は三年前に来ちゃったよね。
あの時は悲しませてゴメンね。
でももうきっとあなたは大丈夫。ずっと見守ってきた私が言うんだからホントだよ!」
「っ……」
言葉になりませんでした。
もっと話をしたい。もっと声を聞きたいと思っていました。
「不安定で悪くなっていく私なんかあなたに見せられない。
もうこれ以上は正直難しい。
最後にもう一度だけ言わせて?
……愛しているわ」
涙が溢れてしまいました。視界がぼやけます。
もっと彼女を見ていたいのに涙が止まりませんでした
「それじゃTさん。三年間どうもありがとう。
送って頂けますか?
本当はもう限界なの」
彼女の視線の先、病室の入り口には一人の男が立っていました。
逆光になって顔は見えませんでした。
「あぁ、よく頑張った。
間違いなくあんたは天国に行けるな。
ちょっとゆっくり向こうで休んで、また還って来いよ!」
「はい」
「だ、だめ!彼女を連れて行かないで!」
「破ァッ!この野郎!
お前のそういう心が彼女を今まで引き止めちまってたんだろうが!」
「……」
「逝くべき御霊は引き止めちゃいけねぇ。
お前も……しっかりと彼女を見て、しっかりと送ってやるんだ」
「もう、Tさん! 脅かさないでよ! うっかり逝きかけちゃったじゃん!」
「破はっ、すまねぇすまねぇ」
彼女が私を抱きしめます。
まるでそこに存在しているように……いえ確かに存在ごと彼女を感じました。
「バイバイ……また……ね」
「うん、また……」
Tさんが手を翳しました。
「もう迷わねぇな」
「「 ハイ 」」
Tさんは頷くと低く小さいけどはっきりとした声で一喝しました。
「破ァッ」
青白い光が空間を満たします……。
笑顔の彼女が消えていく……。
…………。
……。
目が覚めると看護婦さんが忙しそうに歩きまわっていました。
実際のところ、私が見たのは幻覚なのかもしれません。
でも、事故の時に着ていた皮のジャケットが警察から戻ってきた時、歩道と擦れて傷だらけになった背中の部分に、細い腕と小さい手の形で、無傷の部分がくっきりと残っていました。
彼女を失って、自暴自棄になっていたのが続いていたのですが、その事故があってから、ちゃんと前向きに生きなければ、と。
あの夜彼女が残してくれた言葉を無駄にしないようにと。
元ネタ 白い服の女の子:
http://chikatomo.doorblog.jp/archives/26708377.html
273
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/14(土) 03:39:07 ID:p6mQ7RVc
白い服の女の子、すごく好きなので何とかTさんをうまく登場させたかったけど、
元ネタが完結で良い分、やたらと冗長になってしまいました。
もっと上手く書けるようになりたい……。
274
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/14(土) 03:40:42 ID:p6mQ7RVc
>>270
荒廃した世界も平和に……かな?
大丈夫! 気持ちは伝わってるぜ!
275
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/14(土) 06:14:36 ID:DI821mTk
>>274
いや、
Tさんは悪霊とかを消してくれるが、なんでも壊してほっぽるだろ?
だから
荒廃した平和な世界なんよ
276
:
こげら
:2015/03/14(土) 07:57:08 ID:lQFhxvb.
おはようございます管理人様(^o^)/
了解です
これからはこちらに投稿させていただきます
277
:
こげら
:2015/03/14(土) 07:59:27 ID:lQFhxvb.
TさんっVSシリーズが面白いですね何回も
読み返してます(*^_^*)
278
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/14(土) 10:15:03 ID:p6mQ7RVc
>>275
なるほど。それは失礼した!
279
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/14(土) 15:03:09 ID:/FzJM.3w
※欄Tさんの「後悔の念」もこっちに張ってほしい
280
:
2人の女
:2015/03/14(土) 15:15:17 ID:/FzJM.3w
2人の女がビデオカメラを携えて心霊スポットに入った。
「え?これで撮れてんの?」
「撮れてる撮れてる。」
「今私たちは廃病院に来てまーす!!」
「来てまーす!!」
「やっぱ怖いねー。」
「うん。雰囲気あるよ。」
「ほら、ここ多分手術室だよ。」
「うわっ。マジ怖っ!!無理!!」
このまま1時間ほど廃病院を探索した。
「何も映らなかったねー。」
「うん。このあとどうする?」
「家帰ろっか。うち来る?」
「そうするよ。」
「え?いいの?」
「いいよー。」
「じゃあ行くー。」
2人の女は病院を後にした。
281
:
2人の女
:2015/03/14(土) 15:16:17 ID:/FzJM.3w
すると「矢アーー!」という声と共に赤い光弾が二人めがけて飛んできた。
そしていつの間にか2人の側にいた青白い顔をした女にそれは当たった。
女は一瞬驚いたかのような顔をしたがすぐにほっとした表情を浮かべすうっと消え去っていった。
「一人で寂しかったんでしょう。でもこれで黄泉へと旅立てましたね。」
そういって現れた弓をもった少女は神社生まれのJさんだ。
呆然としている2人に向かってJさんは
「こんな場所にあまり良くないものが住んでいます。なるべく近寄らないでくださいね。」
「それと法律で結婚はみっ、認められてませんがおっ、お二人とも末永くお幸せに。」
そう言って顔を赤らめ去っていった。
いや、私たちレズじゃないからと語る彼女たちの話を聞き私は神社生まれって発想があれだ。
私はそう思った。
282
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/14(土) 15:18:33 ID:/FzJM.3w
ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=44689292
このTさんの絵ってラノベっぽいな
283
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/14(土) 15:35:51 ID:khXXVddw
>>170
さんのTさんが好みだな
庶民的な雰囲気漂う気の良い坊さんな感じで
284
:
☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!
:2015/03/14(土) 15:56:03 ID:OLdavLcE
>>283
アザーッス!
これちゃんと見られるかな?
http://i.imgur.com/0WRAFsc.jpg
285
:
数年前の夏の夜
:2015/03/14(土) 16:07:46 ID:/FzJM.3w
これはOLとして働きながら、ひとり暮らしをしていた数年前の夏の夜の話です。
私が当時住んでいた1DKは、トイレと浴槽が一緒になったユニットバスでした。
ある夜、沸いた頃を見計らって、お風呂に入ろうと浴槽のフタを開くと、
人の頭のような影が見えました。
頭部の上半分が浴槽の真ん中にポッコリと浮き、
鼻の付け根から下は沈んでいました。
それは女の人でした。
見開いた両目は正面の浴槽の壁を見つめ、長い髪が海藻のように揺れて広がり、
浮力でふわりと持ちあげられた白く細い両腕が、黒髪の間に見え隠れしてました。
どんな姿勢をとっても、狭い浴槽にこんなふうに入れるはずがありません。
人間でないことは、あきらかでした。
突然の出来事に、私はフタを手にしたまま、裸で立ちつくしてしまいました。
女の人は、呆然とする私に気づいたようでした。
目だけを動かして私を見すえると、ニタっと笑った口元は、お湯の中、
黒く長い髪の合間で、真っ赤に開きました。
(あっ、だめだっ!)
次の瞬間、私は浴槽にフタをしました。フタの下からゴボゴボという音に混ざって
笑い声が聞こえてきました。
と同時に、閉じたフタを下から引っ掻くような音が・・・。
286
:
数年前の夏の夜
:2015/03/14(土) 16:08:16 ID:/FzJM.3w
私は洗面器やブラシやシャンプーやら、そのあたりにあるものを、わざと大きな音を
立てながら手当たり次第にフタの上へ乗せ、慌てて浴室を飛び出ました。
浴室の扉の向こうでは、フタの下から聞こえる引っ掻く音が
掌で叩く音に変わっていました。
私は脱いだばかりのTシャツとGパンを身につけ、部屋を飛び出ると
タクシーを拾い、一番近くに住む女友達のところへ逃げ込んだのです。
数時間後……深夜十二時を回っていたと思います。
カギもかけず、また何も持たず飛び出たこともあり、友人に付き添ってもらい
部屋へ戻りました。
友人は、今回のような話を笑い飛ばすタイプで、好奇心旺盛な彼女が、
浴室の扉を開けてくれる事になりました。
浴室は、とても静かでした。フタの上に載せたいろんなものは
全部、床に落ちていました。お湯の中からの笑い声も、フタを叩く音もしていません。
友人が浴槽のフタを開きました。しかし、湯気が立つだけで、
女の人どころか髪の毛の一本もありません。
お湯もキレイなものでした。それでも気味が悪いので、
友人に頼んで、お湯を落としてもらいました。
287
:
数年前の夏の夜
:2015/03/14(土) 16:09:41 ID:/FzJM.3w
その時、まったく別のところで嫌なものを見つけたのです。
私の身体は固まりました。
洋式便器の前に、ズボンと下着を膝まで下ろした男性がおしりをこちらに向けて立っていたのです。
友人も、それに気付きました。
彼女はわたしが止めるのも聞かず、便器のフタを開きました。
その中には、女の人の顔だけが上を向いて入っていました。
まるでお面のようなその女の人は目だけを動かすと、立ちすくんでいる男性の股間(あたり?)を見ました。
視線が股間に向いた途端、男の人は足をがにまたに開き、ハッキリと聞こえる音でおしっこを始めました。
はははははは…ははははははは…。
私たちギャラリーの笑い声を浴びて、女の人の顔がゼンマイ仕掛けのように小刻みに震え、はみ出た黒髪がぞぞぞぞっ…っと便器の中に引き込まれました。
顔を引きつらせた友人は、叩きつけるように便器のフタを閉じようとしました。
けれど男性(寺生まれのTさんでした)が、片手で彼女を押さえ、「もうちょっとまってくれ」と言いつつ、もう片方の手をナニに添えると、
破ァッ!の掛け声と共に、青白い最後の一ひねりを搾り出しました。
耳障りな笑い声が、水の流れる音と、無理矢理飲み込もうとする吸引音にかき消されました。
その後は無我夢中だったせいか、よく覚えていません。
気が付くと、簡単な着替えと貴重品だけを持って、私と友人は友人の部屋の前にいました。
部屋に入った友人は、まず最初に警察に電話をすると、ここまでついて来たTさんに「ちんこしまえ」と言いました。
288
:
餅
:2015/03/14(土) 16:58:06 ID:/FzJM.3w
これは私の身におきた恐ろしい出来事です。
私は夜中に空腹のため目がさめた。しばらく布団のなかで何か食べようかそれとも
空腹を堪えて寝てしまおうか逡巡していたが、ふと近所からおすそ分けしてもらった
餅が冷蔵庫にしまってあることを思い出し起きて台所へ行った。
電気をつけようとしたが、もともと切れかけていた蛍光灯はとうとうきれてしまったらしく電気はつかな
い。
しかしまあ蛍光灯の明かりはなくとも、薄暗い小さなランプのあかりでも餅を切 って焼くくらいなら問題なかろうと判断して、冷蔵庫から餅を取り出した。
包丁で餅を切り分けようとしたが、いつもならすうっと切れるはずの餅がその日に限って切れない。
冷蔵庫にしまって置いたから冷えて固くなりすぎてしまったのかな、と考えた私は手にさらに力をこめて切ろうとした。
しかし餅は頑なに包丁の刃を拒んだ。
いらついた私は包丁の背に手をあててぐいぐいと押すようにしたが、餅には筋ひとつつかなかった。
1、2分格闘しただろうか、私はついに握りこぶしをつくりそれを包丁の背にどんどんと打ちつけ始めた。
しかし、それでも餅に包丁の刃がめり込むこと はなかった。
ふと、背筋に寒気のようなものを感じた私は薄暗い明かりの中で手元を良く見・・・
「破ぁ!!」
突如寺生まれで霊感の強いTさんの声と共に、窓をぶち割って青白い光弾が飛び込んできた。
餅は一瞬でミディアムになった。
寺生まれってスゴイ便利だ。焼きたての餅を頬張りながらそう思った。
289
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/14(土) 18:38:11 ID:CJF0pRrw
>>288
ミディアムで良いのかっ
290
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/14(土) 20:42:06 ID:p6mQ7RVc
>>284
Jちゃん待ってた!思ってたよりお姉さんだけどかわいいねー(*´ω`*)
291
:
石造りの呪物“ボリ”
:2015/03/15(日) 10:33:10 ID:TFU4Pg92
これは小学校6年生の頃の話
俺の田舎で起こった出来事です
その村には、大人から入るなと言われている神社がありました
理由を聞いても答えてはくれません
そこへ寺生まれで霊感の強い、Tさんが蛙の置物を持って現れ言いました
「入ると中に置いてあるこいつが悪さをするからさ」
置物は「ボリ」と呼ばれるもので
子供が触ると、体が重く感じて自ら動けなくなるそうです
不思議なことに、見ると触りたくなることもあり、危険なので結界に封じていたと言います
そんな危険なものがあるなら仕方ないなと思った俺は、その後も神社に入ることなく過ごしました
さすがは寺生まれ、理由も答えず入るなと言うだけの大人とは違いました
292
:
( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!
:2015/03/15(日) 13:11:53 ID:ZgUfNDy2
>>284
Jちゃんもきましたね!
ちょうどJちゃん天然ボケかました改変のしたに(笑)
今日の記事でも水着姿を披露してましたし、タイミングいいですね(笑)
293
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/15(日) 16:46:34 ID:dkDRKCrs
>>170
Tさんイメージ通りです!すごい!
Kさんは私はヒカ碁の佐為みたいなロン毛・眼鏡なしのイメージでしたがこれもいいですね!
294
:
こげら
:2015/03/15(日) 16:59:11 ID:yaAT2C72
死神(Tさん番外編)
おい○○番!
はいっ「これうちの上司死神」
あんたさ先月のノルマ悪いよね…「なんとも薄気味悪い笑みをうかべやがるぜ」
内心思っていいると…
お・ま・え・ら低級死神のお陰で…俺の上司としての…査定ががだな!!
下がるんだよ…凄いけんまくです…「こいつ絶対死神だろっろ内心毒づく…」
「ほらよ!分厚いノートを手渡され」…こづくんですノートで(-_-;)
最悪上司…ばっくれたいが不況だしなぁ…とか思いつつ
「これさ…いくら使えないお前でも連れて来れるよね?」
「はいっ!勿論であります!」…内心無理言うなよあんたさ俺の受け持ち地区は
あそこだよとか毒づく…
「O・K期待しとるよ…ニャリ」「俺はこれから死神会議だから後は宜しく」
(-_-;)うそだ…五時までの退社時間までネットカフェ行くの俺は知っていた…
どれどれ…今日の獲物はとっ…おおっ楽勝♪
「殺人・強盗・窃盗・覚せい剤密売なんでもやってるじゃん」
「ペラぺラってこいつの情報ゲット」
こいつのお陰で何人死んでるだか分からんな…一家離散…一家皆殺しかっ…ゴミだっ!
ニヤリ…とっとと魂抜いてネットカフェ行くぜーーーーー♪
……下界…某小学校前…ピンポン生徒の皆さん下校時間が来ました気をつけてお家に
帰りましょう…
おひさしぶりです4年生になりました○○子です…
あの肝試し事件以来仲良くしてもらってます○○君後のTさん
登下校も一緒です(笑)
その当時は学校の表になんか売りに来てるんです…駄菓子とかおもちゃとかですね…
今では考えられない時代の金額設定でしたか…
私と○○君←秘密ですが特殊学級で知恵遅れなんです(-_-;)
おじさんが広げたござに商品…おじさんはジュースの箱に毛布みたいなの掛けてます
行こうよ…○○君…滅多に興味とか示さない○○君が動こうとしないのです…
……ブツブツ…ブツブツ…
なにやらおじさんと話してるのかな?…ブツブツ…今度は正確にいつものぼーっとした○○君では
ありません…
おじさんと○○君の会話を聞いてると(-_-;)説明が厄介なんですが会話と言うか
まわりの人達から見たら○○君駄菓子とかおもちゃ選んでる構図です
でも実際はこう…ブツブツ…ノート良く見てみろ…この人は数々の人の命を奪ってきたが…
車に轢かれそうになったか・え・る・蛙助けてブツブツ…
おじさん…またおにいちゃんかよ…あんたがこの地区に居るから地獄ノルマが減ってんだよね
ニヤリなんともおぞましい笑みです…
ここまで書くと普通なんですが二人の間には○○君の黄金のオーラを放ちながら
このおじさんも負けてはいません「シャッシャツと奇妙な音が聞こえてます」
その時です周りは真っ暗でおじさんがフードをかぶり3メートルはあろうかと思う鎌で○○君を
攻撃していたのです…シャッシャッシャッ…○○君は懐から砂糖より白い清らかな白い人型を出し
死神に手渡しました
あなたも死神とは言えど神…私もなんの依存もありませんが残念ながらその人は老いてる…
もうすぐここの前を通るんですよね?
「私!そうなんだ」
見ると向こうから老いたおじいさんがおばあさんと一緒にニコニコしながら通り過ぎて行く
「どうだ死神さん…あの人はもう永くない」
それより元気な私が渡したおじいさんの式紙を連れて行くがよい…
「チッ」嫌な臭いが辺りに漂いました
「確かにそっくりだな…あのじいさんによーーーーーーーー」
「時間にしたら」ほんの数秒辺りは下校時の生徒と遠くから晩御飯のいいにおいが
風に乗って運んで来ます
もうあのおじさんはいません…店も勿論…
……死神界……「おおっ…戻ったか○○番」
もれ「ははあっ」
俺の差し出した魂を受け取り至極満足そうな…何とも嫌な笑みを浮かべてる
「やればできるじゃないか○○番」「ははっ」もれ
「来月もこの調子で頼むよ○○番」とか言いながら去って行きました
もれ「ばれなくてよかったなぁWWW」
「来月こそは転職しよう」
それにしても凄いなお寺生まれのTさんは(>_<)
295
:
こげら
:2015/03/15(日) 17:16:03 ID:yaAT2C72
あはは(^o^)/
296
:
chikatomo★
:2015/03/15(日) 18:00:39 ID:???
>>284
今日のちかともの方の画像リンクKさんだったんだけど、Jちゃんに差し替えて使わせていただきました!
297
:
( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!
:2015/03/15(日) 20:02:12 ID:iDkXKCg2
>>296
やっぱり!(笑)
ピンク掛かってて妙にエロチックに見えるのは私だけ?(笑)
298
:
chikatomo★
:2015/03/15(日) 21:06:38 ID:???
>>297
エロチックww
春です!春の装いです!
299
:
特急電車
:2015/03/15(日) 22:09:58 ID:3QP4WaKE
あと10分ほどで真夜中になるという時間帯に、私は特急電車に乗っていた。
やがて、途中の駅で一人の男が乗り込んできた。
その男は、電車のドアが閉まると、突然我に返ったように乗客の顔を見回し始めた。
「すみません。あなたの年齢は28歳ですか?」
男が私に話しかけてきた。
「そうですが、どうしてわかったんですか」
私が聞き返しても、男は無視して、また別の人に話しかけた。
「あなたの年齢は45歳ですか?」
「そうですけど……」
「あなたは62歳ですね?」
「どうしてわかったんだ?」
そんなやり取りを繰り返していく。
どうやら、その男には、顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。
次の停車駅までは、まだ15分以上ある。
私を含め、乗客たちは全員その男に注目し始めた。
「あなたは50歳ですね?」
「そうですが、あと5分で日付が変わったら、51歳になるんですよ」
最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。
年齢を当てていた男の顔が、その途端に青くなった。
「破ァァー!」
突然、寺生まれで霊感の強いTさんが立ち上がると、その男に向かって光る切符を投げつけた!
すると、年齢を当てていた男が青い影に変身した。
「こいつが当てていたのは乗客の年齢なんかじゃない! こいつは乗客の脳をいじくり、偽の記憶を植えつけていたんだ!」
Tさんはそう言って私の頭に手を載せた。
その途端、私は思い出したのです。
私はまだ17歳で、Tさんの後輩だったことを。
「誕生日を祝ってもらえなかったことを悔しく思う人々の想念がこいつの正体だ。みんなで誕生日を祝えばこいつは消える」
Tさんがそう言うので、乗客全員で青い影の誕生日を祝ってあげることにしました。
「……ハッピバースデー、ディア青い影〜、ハッピバースデー、トゥーユー♪」
すると、満足したのか青い影は煙のように消えてしまいました。
寺生まれって凄い。今日が私の誕生日だと忘れているTさんを見ながら、改めてそう思いました。
300
:
chikatomo★
:2015/03/16(月) 00:22:40 ID:???
>>299
いいですね!
Tさんが直接いかずに周りを使ってって新しいです!
301
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/16(月) 01:41:22 ID:1AIzZ4ZU
まだ300なのになんてテキスト量の多いスレなんだ!
302
:
☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!
:2015/03/16(月) 01:46:54 ID:pjKGcRRE
今日風呂掃除をしてた時にあった話
いつも浴槽とか風呂蓋とか気になるとこを掃除したら
鏡にシャワーかけて曇りをとって鮮明になっていく鏡をボケェっと見てんだけど
今日はいつもと違った。
鏡に映った俺の後ろに女が立っていた
(俺には男兄弟しかいないし、母さんは居間で録画してた和風総本家見てるからここにいるはずがない)
咄嗟に後ろを振り向こうとしたんだが体が全く動かない
心霊現象とか一度も体験したことが無くて
やべぇ…どうすりゃ良いんだと思うも何も頭に浮かばず焦っていると、
女が顔をあげてニタァと笑って
両手で俺の首を絞め始めた
華奢ななりしてスゲェ力が強くて
しかも、その手が氷みたいに冷たい
さっき言ったように体が動かないから抗うことも出来ない
情けないことに女の顔が怖いのと
死ぬんだって諦めから目をつぶったんだが
その瞬間
脱衣場の方から「破ァあ!」って男の溜め息?が聞こえてきた
は?と思って恐る恐るまぶたをあけると
さっきまで首を絞めていた女がいない代わりに
腰巻きタオル姿のTさんが
浴室に顔を出してた
「あれ?お湯まだ沸いてないの?」とか呑気なこと言うから
腹が立って脇腹に蹴りをいれて
Tさんが持っていたバブ?を顔面に投げつけてしまった
(俺そん時ちょっと泣いてたかも)
Tさんはそのまま家を飛び出してった
俺は人んちの風呂にバブを入れようとする図々しさに寺生まれって凄い…そう思った。
てか助かったとは思ったけど…服どうすんだよ…あとパンツ
303
:
☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!
:2015/03/16(月) 01:50:24 ID:3hXj1QIE
300カキコおめ!
※誤字脱字には目をつぶり補完しつつ読んで下されば幸いです
タイトルつけるとすれば…『腰巻きタオル』か『浴室の女』ですかね
304
:
こげら
:2015/03/16(月) 05:56:53 ID:RZZMOBQM
300おめでとうございます♪
305
:
chikatomo★
:2015/03/16(月) 11:27:40 ID:???
Twitterでも宣伝してみたり。
https://twitter.com/chikatomo02_/status/577293780413349888
☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!さんTさん大活躍(*´ω`*)b
306
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/16(月) 12:21:00 ID:GxHKu4Wc
まだ全部読んでないけど最初のネックレス面白いな
307
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/16(月) 13:51:40 ID:5XOQGmkc
何か書きたくなってきた
308
:
☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!
:2015/03/16(月) 14:56:50 ID:p2YPRlTk
>>307
書いちゃえ書いちゃえ!
309
:
( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!
:2015/03/16(月) 18:16:33 ID:qx2FQ/9M
>>307
お待ちしております!
310
:
友達と二人で
:2015/03/17(火) 15:23:40 ID:g0y/aqHg
友達と二人で夜道を歩いたいた時なんですけど、その日は部活で遅くなって、近道をしたんです。
その近道…っていうのが、墓地を抜けるんです。
一人だととても怖いんですけど、友達と二人だったから『ま、いっか』みたいな感じで。
墓地の半ばに来た頃、なんだか急に重苦しくなっちゃって…
友達も「嫌な感じ」と泣きそうに…
その時、物音がしたんです!二人して抱き合って、腰が抜けちゃって、その場に座り込んじゃって、泣きじゃくってました。
凄く怖かったんです。
暫くすると、その辺の墓石から無数の人魂の様な物が、私達を取り囲む様に迫って来ました。
もうどうしていいかわからない。ここで死ぬのかなぁ…なんて、色々な想いが頭をよぎりました。
その時、友達のカバンの中から、けたたましい男勝りの笑い声が、墓地一帯に木霊したんです!
「あーっ破っ破っ破!あーっ破っ破っ破!」
笑い声と共に、純白の光が、まがまがしい人魂に向かって放たれました!
そういえば部活の時、景品が当たったと某巨大女性歌手の人形を持ってきて見せてくれたんです。
カバンから取り出すと、のたうち回りながら光弾を放ち続けてました。
やがて、人魂は消え去り、私達は助かったんです!
今度は嬉しくて泣きました。
すると…近くの木の陰から、男の人が泣きながら怒り顔で飛び出してきました。その人は、憎しげに人形を睨みつけ…
「破っ!破っ!破っ!…」
と青い光を腕から出して、人形を打ち続けました。
「!…何するんですか!」
私は怒りながら文句を言いました。
「…貴様のせいで!貴様のせいで、女子高生と仲良くなるチャンスを無くしたじゃないか!潰してやる!破っ!破っ!破っ!」
人形は粉々にされてしまいました。
寺生まれって酷い…本当に憎らしく思いました。
311
:
クリスマスプレゼント
:2015/03/17(火) 17:03:46 ID:0x/a0IZ.
クリスマス、トムはサンタクロースからのプレゼントを楽しみにしていた。
朝起きるとクリスマスツリーの下にプレゼント箱が3つほどあった。
窓からサンタが中を覗いているのが見える。サンタはニタニタと笑いながらトムを見ている。
トムはニタニタ笑っているサンタを見て少し不機嫌に思いながらもプレゼントの置いてある所に行った。
トムはまず一つ目のプレゼントを手に取った。サンタは更にニタニタと笑っている。
プレゼントの箱を空けると中から長ズボンが出てきた。
トムは少しがっかりしたような表情をしながらも次の箱を手に取った。サンタは腹を抱えて笑っている。
二つ目の箱を開けると中からサッカーボールが出てきた。
トムはますます不機嫌になり、とても腹が立った。
トムは続けて一番大きな最後の箱を開けた。
すると中から自転車が出てきた。
サンタは雪の上を転がりまわって笑っているトムはとうとう耐え切れなくなって泣き出してしまった。
312
:
クリスマスプレゼント
:2015/03/17(火) 17:04:17 ID:g0y/aqHg
「幼い子供の心を弄ぶ魑魅魍魎め、ゆるさん!」
そう叫んだのはトムのお家にホームステイしていた寺生まれで霊感の強いTさんでした。
Tさんが「破ぁー!」と叫ぶとサンタの姿をした悪魔は、見る見るうちに苦しみ消えていきました。
「散々なクリスマスになっちまったな。だからせめて、おにいちゃんからのプレゼントだ」
Tさんはそう言って、トムに向かってやわらかい光を放ちました。
するとなんと、生まれつき両足がなかったトムに健康な両脚がそなわったではありませんか。
「メリークリスマス、トム」
そういってTさんは微笑みました。
寺生まれってすごい!トムは心からそう思いました。
313
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/17(火) 17:43:06 ID:8Vmu8hc.
>>312
やべえ。超かっけぇTさん
ほれた
314
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/17(火) 17:45:50 ID:8Vmu8hc.
>>310
平常運転ですな
315
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/17(火) 18:01:15 ID:g0y/aqHg
コピペ運動会ってサイトでは「リアリティがない」とかでTさんが叩かれてるんだよな
手から光弾出してる時点でリアルもクソもないと思うが
316
:
☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!
:2015/03/17(火) 18:40:21 ID:9MgCBPIA
リアリティだなんて
ネット上にある時点でお察しでしょうに
気功か拳法で幽霊と戦えば良いのか…
いや幽霊もリアリティないか
※自分は創作であろうとなかろうと関係なく楽しませて頂いてますし
幽霊や妖怪…怪奇現象その他諸々大好物です。
そういうの居たら良いな派です。
317
:
( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!
:2015/03/17(火) 18:55:40 ID:PWfuA9PQ
Tさんにリアリティーって(笑)
Tさんはそういうのじゃないでしょうに…
Tさん使って色々な人が怖い話とかを改変してることとかをその人達知らないんだろうね。
318
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/17(火) 20:23:41 ID:8Vmu8hc.
Tさんの話はなにが面白いかわからない人には本当に面白く無いんだろうね。
私もなんで面白いのかって言われたら説明できない気がする。
Tさんだからとしか。
でも光弾とかどこでも出現するとかそういう現実ではあり得ないことは置いておいて、
親しみやすさとかそういう意味ではリアリティがあってほしい。
むぅ、説明が難しいな。
319
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/17(火) 23:34:29 ID:n5tnMVOc
Tさんシリーズの面白さは、
玉石混交の新旧怪談話を
いたってマイペースかつ
唐突に無理矢理ぶち壊して解決してしまう、
カタルシス性と馬鹿馬鹿しさってところでしょ。
あと、いわゆる「if物」の楽しみでもあるね。
320
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/18(水) 01:40:43 ID:WHebJHlk
オカ板のTさんスレはなくなったのでしょうか?
もしかして今動きがあるのはここだけ?
どこか他にもあるのかな?
321
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/18(水) 08:27:54 ID:WmVCiOUE
オカルト板のTさんスレはだいぶ前に落ちてる
多分生き残ってるのはここだけなんじゃないかな
322
:
2月の終わりの話
:2015/03/18(水) 10:16:14 ID:WmVCiOUE
2月の終わりの話。
大学が休みに入ったので、喪男キモオタの代表格典型例みたいな俺らは心の底からすることがなかった。
暇に任せて、関東圏のある心霊スポットへ。
そこでは本当に何もなく、男ばかりなので無駄に怖がって俺に抱きついてくれる女の子がいるはずもなく
何となく盛り下がって終了、俺の家で6人のキモオタがアニメ観賞とエロゲで肝試しの何倍も盛り上がった。
酒も入っていい具合にハイにもなってきた頃、急に部屋の灯りがすごい勢いで瞬き始めた。
窓ガラスが外からバシバシ叩かれてる。両掌でおもいきり叩いてる感じ。
今から考えるとかなり恐ろしいんだけど、その時の俺らは全く怖くなかった。
その時やってたエロゲが「坊さんが幽霊の女の子を優しいエロで成仏させる」というコンセプトの
どうしようもないゲームだったから…。
俺:キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
友人:キタキタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
友人:萌え!むしろ萌え!
全員:もえええええええええええええええええっ!!!
323
:
2月の終わりの話
:2015/03/18(水) 10:16:39 ID:WmVCiOUE
今考えると、何か正気の沙汰じゃない。
でも俺らはエロゲの力と、キモオタの力と、酒の力で力の限り萌え続けた。
しばらく萌えー萌えーとひとしきり騒いだ頃、ふっと部屋の灯りが消えた。
全員が車座になってたんだけど、その真ん中に女の人が立ってた。
色はよく分からない長いスカートを履いていて、裾から雫が垂れていた。
全員:もええええええええええええええええええっ!!
友人:ちょwwwwwっをまwwwww
友人:お、おっぱい!
全員:うおおおおおおおおおおおおおお!もええええええええ!
その後はおっぱいコール。全員でおっぱい!おっぱい!と絶叫連呼。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
⊂彡
324
:
2月の終わりの話
:2015/03/18(水) 10:17:04 ID:WmVCiOUE
女の人はちょっと眉を顰めた後、恥ずかしそうに上着を脱ぎだした、その時
ガッッシャーン!!
ベランダの窓が激しく割れ、何者かが乱入してきた!寺生まれで霊感の強いTさんだ!
T:破ァーーーー!!
Tさんの手から放たれた青白い閃光は女の人を直撃した。
女の人:きゃああぁぁぁ・・・
女の人は悲しそうに消えてしまった。
T:危ないところだったな。お前ら、あのままだったら命はなかったぜ
そう言うとTさんはベランダから去って行った。
しばらくの沈黙の後、俺らは泣いた。声を出して本気で泣いた。
親が死んでもここまでは泣かないだろうってくらいマジ泣きした。
寺生まれって酷い、俺らはそう思った。
325
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/18(水) 15:37:49 ID:Gv8thzRk
>>324
Tさんがおっぱいに興味を示さないとは……
326
:
( ☆∀☆)テラウマレッテヒドイ!!
:2015/03/18(水) 18:22:03 ID:IUXk1vBQ
>>323
楽しそうなシュプレヒコールだね(笑)
327
:
☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!
:2015/03/18(水) 23:54:46 ID:NTbYjg7E
どなたか
伊邪那岐と伊邪那美の話(黄泉のアレ)を浄化(という名の破壊工作)して頂けませんか…?
何度読んでも伊邪那美が憐れに思えて仕様が無い
328
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/19(木) 17:48:05 ID:XjF8MOoE
>>327
こういうお題もいいねー!
329
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/20(金) 17:15:16 ID:9BbJ1VgI
じゃあ俺もリクエスト。
TさんとTさん父が共闘してる話が読みたいです!
330
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/21(土) 17:38:04 ID:UbKg/F8w
698 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/03/29 03:01
漏れにはちょっと変な趣味があった。
その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。
遠くに見えるおおきな給水タンクとか、酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシー とか、
ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。
漏れの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ漏れの家の方に向って下ってくる。
だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。
その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな〜」なんて思っていたら、
坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。
「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリ君を持った陰陽師のNさんが、 満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。
Nさんはあきらかにこっちの存在に気付いている し、漏れと目も合いっぱなし。
ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ。
ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」って怯えていたら、
ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかに漏れを探してる。
「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」って心の中でつぶやきながら、
声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。
しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、
ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。
それからスタタタタッってもう一つ軽い感じの足音がして、十数秒ぐらいもみ合う音と
「兄様、止めてください近所めいわ、い矢ァァァァァァ」
ってJちゃんの叫び声と爆発音がして静かになった。
331
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/21(土) 17:48:55 ID:UbKg/F8w
日が昇ってから歪んで開かなくなった扉を直してもらう為、寺生まれで霊感の強いTさんに連絡を入れ来てもらった。
Tさんに昨晩の経緯を話したら破ぁとため息を吐いて、Nさんが受験ストレスからガリガリ君を持って夜中に度々全裸で街を爆走する様になったと理由を聞いた。
その後、Nさんは受験に失敗し浪人しているらしい。
Jちゃんが受験生になってからはTさん、Kさん漏れの三人で夜中の町を観察している。
332
:
☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!
:2015/03/21(土) 18:20:11 ID:cMAHBOVU
>>331
Nさんが闇落ちしたのは
受験失敗した時の行動(黒歴史)が理由だった…
そういいたいのかね?
(目をそらしたくなるが、とても好きです)
333
:
☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!
:2015/03/22(日) 01:39:28 ID:msysnPco
なんか告白したみたいな書き方してしまった
334
:
( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!
:2015/03/22(日) 10:30:23 ID:Uwk3.p92
>>330
つ、ついにNさんが変態キャラに…(笑)
>>333
ハアアアッ!!さんはNさんが好きだったんですね!?(笑)
335
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/23(月) 21:06:15 ID:/C0qfnkg
>>327
伊邪那美は夫に自分の醜く腐った姿を見られ恥をかかされた(夫の思い出の中では綺麗なままで居たかった)
伊邪那岐は自分の未練から妻に恥をかかせたと喧嘩別れでも関係を清算した。
伊邪那岐は妻が死んだ原因の加具土命を即打ち殺すほどの愛妻家(子は親にとっていくらでも作り出せる存在なんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ)です。
伊邪那岐、伊邪那美の神話は考えて見ると高橋邦子調にしても違和感が無いと言うより、邦子調の方がしっくり来る。
Tさんなら破ァで伊邪那岐の未練を断ち切り、伊邪那美に恥をかかせることなく収めそうです。
336
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/23(月) 22:42:32 ID:bqw8io6k
でもTさんは「寺」生まれだから神とは相性悪いんじゃないだろうか
337
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/23(月) 23:17:35 ID:/C0qfnkg
明治まで日本は神仏習合だったから、Tさんの宗派にもよるけど相性が悪い事は無い。
338
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/24(火) 16:26:09 ID:vNFtmNp6
新作がなーーーい!
・・・書くか
339
:
( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!
:2015/03/25(水) 18:34:40 ID:EBugocEM
>>338
お待ちしております。
340
:
峠
:2015/03/25(水) 21:30:02 ID:XBljUUFg
ある晩、仕事で遅くなり仲間内では「通ってはいけない」峠を通ることにした。
呪われた峠と言われるそこは、幾人もの地元の走り屋が命を落としている。
事故を起こした連中には変なものを見たという者まで・・・。
丁度峠も中腹に差し掛かった頃。
俺はバックミラーに白い人影を認めた。親父である。
袈裟を着た親父が、頭を振り乱して猛スピードで追いついてくる。
こんな馬鹿な!?80kmは出ているんだぞ!
親父は悠々と俺の愛車を追い抜いた。峠はもうすぐ終わる。
破ァァァァ、俺はエンジンに法力を送り込む。親父がぐんぐんと近づいてくる。
振り向いて少し驚いたようだったが、親父もスピードを上げる。
くっ、なんて馬力だ。
俺も全身のアドレナリンを集めて、更に法力を送り込む。時空を越えそうだ。
親父に並んだ。
ジジイが俺に勝てると思ったのか。そんな殺気が俺に悪魔的な発想をさせた。幅寄せである。
迫り来る親父は目を見開き破ァと、俺の車のフロントに飛び乗った。
それまで出ていた120km/hが相対速度で240km/h。
親父はカタパルトに弾かれた戦闘機のように跳んだ。
なんて奴だ。この俺の完敗だ。
しかしこの先は・・・!
この先こそ、走り屋の志を砕いてきた魔のカーブである。
既に戦意を喪失していた俺は急ブレーキをかける。
親父も慌てて止まろうとしたらしく、踵からは火柱と煙が上がり、体は大きく傾いた。
しかし親父についていた加速度を制御することは最早出来なかった。
その先のガードレールを突き破り、親父は跳んだ―。
しかしその姿は美しかった。オリンピック選手が見せるどんな跳躍よりも高く華麗に。
跳躍は落ちることなく、夜の星空を背景に、どんどんと舞い上がりそして―
スローモーションのように崖下の闇に飲み込まれていた。
帰宅後、あの速度で曲がり切れなくなるなんて、俺も老いたなと呟く風呂上りの親父を見て、親父は凄いと思った。
341
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/25(水) 21:34:25 ID:MH3RFPR.
TさんもT父もなにやってんだww
子供かwww
342
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/26(木) 01:25:37 ID:8OnOk5IM
>>340
オヤジ行きまーす
343
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/26(木) 17:32:33 ID:YDrcnZyU
>>340
共闘リクエストの返答なのかと一瞬考えてしまった
344
:
( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!
:2015/03/26(木) 18:43:16 ID:mJk8EIis
>>340
親子揃って峠で何やってんだか(笑)
345
:
真の邪悪1/5
:2015/03/26(木) 21:01:59 ID:.IPYaDj.
大学時代の変わった友人の話がある。
友人を仮に平岡くんとしておく。
平岡君は医者の息子で容姿端麗で頭がよく礼儀正しくスポーツもできる、まあ完璧な人間だ。
一緒にいると嫌になるくらい完璧だ。嫌味がないのがまた厭らしいくらいに。
社交的なのもあっていつも周りは人で溢れてる。俺はオカルト好きでまあ、言わずもがなあまり冴えない方だが、平岡くんが何やら気に入ったらしく
良く一緒にいた。たまに平岡くんみたいに産まれたら人生楽しいだろうなとか思ったけどね、根っからの根暗な俺は
ブックオフで買った魔術書とにらめっこしてる方が心底楽しかった。そんなんだから一緒にいたのかもしれないけどね。
346
:
真の邪悪2/5
:2015/03/26(木) 21:03:17 ID:.IPYaDj.
でまあ、一緒にいるとお互いに色々な面が見えてくる。第一に気になったのは平岡くんは異常に女っ気がなかったこと。
次に動物が近寄らないことだね。女に関して言えば平岡くんが敢えて避けてた気もする。
けど動物は違う。怒るでも逃げるでもなく、平岡くんを見ると一切動かず伏せるような感じになる。
赤ちゃんもそうなんだが、泣いてる赤ちゃんも平岡くんに気づくと目をまん丸にしてジーッと見つめるんだよ。
実際人並みならぬオーラを放つ平岡くんだから、人間に成りきってない赤ちゃんとかには平岡くんのオーラがよく感じとれるんだろうね。
ある日、オカ研(非公式サークル)のメンバーが自称霊能力少女を連れてきた。
347
:
真の邪悪3/5
:2015/03/26(木) 21:04:34 ID:.IPYaDj.
霊能力少女とは言っても我がオカ研の連れてくるゲストだから、その道ではちょっと有名な人らしい。
かなり本物っぽいというお墨付きだ。
その娘としばらく対談したあと、おもてなしがてら皆さんで食事へ行くことになった。
彼女は18歳だったから酒は抜き。俺は、なんとなしに平岡くんを誘おうという気になった。
霊能力少女が地味ながらそこそこに美人だったからだ。平岡くんは実は地味な子が好みかもしれないと考えた。
さて、平岡くんも参加し食事会が始まった。場所は当然ながら霊がでると噂のレストラン。
彼女の霊能力を試すために秘密にしていたがちょっとした曰がある。
霊能少女は特に霊を気にする素振りもなく、ちらちらと平岡くんを気にしていた。
面白い展開になってきたと思ったね。
348
:
真の邪悪4/5
:2015/03/26(木) 21:06:33 ID:.IPYaDj.
かと思えばいきなり彼女が言うんだよ。
「平岡さんは何者ですか?」と。
平岡くんは
「みんなと同じ大学生ですよ」
と答える。
二人の会話はそこで終わった。
で帰り道、我々はごちゃごちゃ並んで少女を駅まで送りに向かった。
途中、平岡くんが少女の近くに寄った時言ったんだよ。
「それ以上近寄らないでください」と。
平岡くんには悪いがメンバー大興奮だね。平岡くんは表情一つ変えず「ごめんね」と言った。
で、後日談なんだけど平岡くんは呼ばないと約束して少女を再度呼び出した。
そして、訳を聞いた。
彼女曰く
「平岡さんは真の邪悪です」
「霊とかそういうのではないから私にもよく分からない。けど、悪意を持った霊ですら彼に畏れおののき頭をたれてひれ伏していました。
異様な光景でした。彼はきっと何か使命をもってこの世に産まれてきたのだと思います。
一言で言えば尋常じゃありません」
要約するとこんな感じですね。
当然ながらオカ研には箝口令が敷かれました。只でさえ立場の低い我々が平岡くんの悪口を言ってるなんて噂になればたまらないですからね。
349
:
真の邪悪5/5
:2015/03/26(木) 21:10:56 ID:.IPYaDj.
卒業から六年経ちましたが、平岡くんとは一回も連絡をとっていません。
敢えて連絡を取らなかった訳ではなく、平岡くんは卒業と同時にTさんに破ァされて消滅してしまったので誰も彼の行方が分からなかったからです。
なぜ今さらこんな話を思い出したかと言えばネットをしていてTさんを見たからなのですが。
オカ板とかじゃなくね。まとめ系のサイトでリンクの先に立っているTさんスレを確かに観ましたね。
特に怖い話じゃなくてすまないけど、やっぱり寺生まれはすごいんだなと何となく思いました。
350
:
寺生まれの名無しさん
:2015/03/27(金) 02:20:42 ID:6OMOMhl6
>>349
自然すぎてもともとTさんネタだったかと錯覚した。
GJ!
351
:
名無しのこげら
:2015/03/27(金) 15:44:54 ID:kXB2UsOE
グチコーナーも作って下さいませ
管理人様m(__)m
352
:
名無しのこげら
:2015/03/27(金) 15:50:05 ID:kXB2UsOE
あいや(^^ゞ327様
浄化したいけど原文がいまいち分からんすm(__)m
353
:
( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!
:2015/03/27(金) 18:20:05 ID:pLitOiY6
平岡くんってスゴく強いって思っていいのかな?
何かしたわけじゃないのに悪霊とかひれ伏させちゃうし…
Tさんvs平岡くんの激しいバトルがあったと妄想(笑)
元ネタあるんでしょうか?
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