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一番か釈迦十か
1
:
名無しさん
:2012/10/27(土) 19:05:40
丈の喧嘩は伝説的なものになった。最初に中学に上がったときは ――ボンビー とあだ名され、ボンビーの何が悪い、と激怒した。余談だが、ボンビーとは貧乏と言う意味で下から読んだものである。
2
:
名無しさん
:2012/10/27(土) 19:06:33
家が貧乏である。
もし、そう中傷されればどうにも我慢できない。
第一、香川一のワルである。
丈と言う名は響き渡り、広島まで聞こえたと言う。
もっとも丈にとってそういう武勇伝よりも、彼一個人の生き方の方がはるかに大切だった。
3
:
名無しさん
:2012/10/27(土) 19:07:21
ともかくも、丈にとって貧乏問題は、常に背中に氷塊を背負わされているような気持ちで今日まで生きてきた。
丈の人生における作戦は、常に一番かビリかで、その負けん気は強すぎるほどの性分である。
4
:
名無しさん
:2012/10/27(土) 19:08:09
丈の中学生における学校の成績は学年でビリだった。
が、下から数えれば一番なのである。
ある時、試験を白紙で出した。
すると担任の体育教師は勝手に20点を付けた。
丈にとって試験は形式にすぎない。
5
:
名無しさん
:2012/10/27(土) 19:08:58
とは言え、ビリは厳然とした下からの一番であり、こういう奇妙な倫理はきわめて屁理屈なのだが、しかしこういう例は、にわかに成長してきた丈にとって、座右の銘として存在している。
6
:
名無しさん
:2012/11/17(土) 18:59:50
>>2
で香川一のワルと書いてあるが、丈は岡山県である。
丈はここで、子供の頃に川でよく遊び、さらに柔軟な体と運動神経を手に入れた。
腕の長さが気になり、聞くと、身長164Cmに対しリーチは175Cmほどあると言う。
7
:
名無しさん
:2012/11/17(土) 19:00:38
丈の父、粂二は結婚した後、スグ離婚して赤ん坊だった丈を育てた。
粂二の方針は余計なものがいらない、いわば欲の無い男である。
そんな価値観の中に異様な貧乏が発生した。
8
:
名無しさん
:2012/11/17(土) 19:01:15
粂二も丈と同じく喧嘩が強かった。
工場で働いてた頃、百戦錬磨の強者を叩きのめした。
しかし、小学校の頃は弱かったらしい。
生まれつき体は弱く、虚弱体質の改善のため、体を鍛えた。
9
:
名無しさん
:2012/11/17(土) 19:02:24
その粂二が喧嘩の名人である。
丈が知人に粂二のことを聞くと
――粂二は拘置所に入ってた。
さらに丈が問いつめたところ、事情は以下のようだった。
粂二が赤ん坊だった丈を抱いてパチンコ屋から出てくると、3人のヤクザが難癖をつけてきた。
10
:
名無しさん
:2012/11/17(土) 19:03:17
粂二は丈を自動販売機の上に乗せて、やがて殴り合いの喧嘩になったので、ヤクザ3人を順に相手するように、殴り倒した。
しかし、それでなぜ拘置所にいくかわからない。
無理も無かった。
11
:
名無しさん
:2012/11/17(土) 19:04:00
警察自身、襲ってきたのはヤクザだから、守るようにして拘置所に入れるべし、と判断したのである。
町中は、容易にわかることではなかった。
赤ん坊だった丈は、この間、離婚した母が面倒をみた。
12
:
名無しさん
:2012/12/01(土) 19:39:47
粂二は毎夜、かかさずトレーニングをしていた。
このトレーニングを5歳の丈が見るや
「わしもやってみたい」
と言い出した。
それれくらいの年、誰でもそうだが、トレーニングのような反復運動は飽きてしまう。
13
:
名無しさん
:2012/12/01(土) 19:40:20
中学生くらいならば部活に入り、その連帯責任と向上心を以って反復運動も歯を喰いしばって出来る。
が、幼き時代は、ごく簡単なトレーニングにも飽きるにすぎず、習慣などつかない。
14
:
名無しさん
:2012/12/01(土) 19:41:00
が、丈はそれを成し遂げた。
丈は父粂二と5歳からトレーニングを始め、その後、中学卒業まで1日も休まず続けるのだが、この男はそれをさほどのこととは思わず、その点では芯の強い男である。
15
:
名無しさん
:2012/12/01(土) 19:41:37
「みなさん、勘違いしているが、わしは大そうなトレーニングなんかしてないよ」
と、丈は言った。
これには周囲は驚いたらしい。
毎夜、つまり夜8時になると父粂二と公園で遊んでるにすぎない。
16
:
名無しさん
:2012/12/01(土) 19:42:08
粂二が夜8時に出掛けて、それを丈が連いて行って、公園に入った。
そこで遊具を使ってトレーニングをしていた。
鉄棒が置かれている。
普通に鉄棒技をやったり懸垂をしたりする。
17
:
名無しさん
:2012/12/01(土) 19:42:49
やがて粂二が
「それだけでは飽きるだろう」
と導きつつ他の遊具を工夫して、しかるべき遊び(トレーニング)を勧めた。
毎夜8時に行われる。
丈と粂二は日々遊びながらトレーニングをした。
18
:
名無しさん
:2013/03/01(金) 18:35:36
丈は中学生になった。
丈の身内に元アマボクサーの叔父がいる。
丈の才能を掘り起こして、ボクシングの手ほどきをしたなど、
夢のようにしか思えない。
丈は喧嘩が強かった。
小学生の頃から、3つ年上の者くらいでは、喧嘩は負けたことがない。
19
:
名無しさん
:2013/03/01(金) 18:36:12
5歳の丈に、元アマボクサーの叔父がボクシングの手ほどきをして、父粂二がひき込まれるようにして教えた。
百戦錬磨と言われた粂二は、喧嘩の仕方を丈に叩き込み、その延長に我流のボクシングを教えた。
20
:
名無しさん
:2013/03/01(金) 18:37:47
粂二は田舎道のなかで
「喧嘩をするときは、口論になる前に殴れ」
と、何度も交わされただけに、丈の喧嘩は最初に手を出すと決まっていた。
「余計な口論は無用。相手に呑まれる可能性がある」
粂二はぽろりと言った。
21
:
名無しさん
:2013/03/01(金) 18:38:26
粂二の話した喧嘩殺法が、そういう丈の心に突き刺さったという。
通常の者だと、喧嘩はなるべく殴り合わず勝ちたく、余計な喧嘩文句が尽きると、おそろしくなって慌て出す。
22
:
名無しさん
:2013/03/01(金) 18:39:10
「格下の相手でも、状況に呑まれれば危険だ」
粂二はつい声が大きくなった。
粂二のような父に、たとえ中学までとはいえ、喧嘩の仕方を教えてもらってたとは、頼もしく思いつつも、その気持ちとは別に、生き方そのものを教わったと丈は思った。
23
:
名無しさん
:2013/03/01(金) 18:40:55
丈は中学に入ると、他県にまで知られるヤンキーになる。
三谷大和はもちろん、広島にいた竹原慎二までが丈を知っていた。
ともあれ、丈は、当時のヤンキーから有名で、さらには多くの者に影響力を与え――というよりも丈が生みあげたというべき――多くのヤンキーが強く心惹かれた。
24
:
名無しさん
:2013/03/01(金) 18:41:42
――この男は、ボクシングで世界チャンピオンになるのではないか!?
と、担任の与田先生は期待した。
ほどなく丈の人柄に驚いた。
それ以上に、丈一個がいかに信念が強く、歴史は動く、と、与田先生は思った。
25
:
名無しさん
:2013/03/01(金) 18:43:09
ときに、丈は柔道の有段者に喧嘩で勝っている。
柔道の有段者は体育教師で、常に態度は横暴で、丈は煽られ喧嘩をした。
丈の場合、学校に、来るには来るが、よく授業をサボっていた。
そういう「サボる」は、変に教師に反抗せず、授業も妨害しない、という意味である。
26
:
名無しさん
:2013/03/01(金) 18:43:50
このとき、丈は体育の授業をサボって卓球をしていた。
卓球はしてたが、授業は妨害していない
と、丈は言っている。
たとえそうでも、体育教師としては黙って見ていられなかったのであろう。
27
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:42:06
このあと、与田先生が来たとき、体育教師の顔面は、血で覆いつくされていた。
(なんという男だ)
と、与田先生はおもった。
強者で精神の高さを感じつつ、しかも柔道の有段者に互角以上の喧嘩ができるこの男は、いままでに出会った人間にはないものだった。
28
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:42:37
(世にこういう男もいたのか)
それが、丈――のちのボクシングの世界チャンピオン――であるとは。
29
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:43:09
当初、丈がボクシングをしているということは、シロートに毛が生えたような不良少年、という先入観をどこか持っていたのだが、父粂二とのスパーリングを見て、モハメッドアリを感じさせた。
と、与田先生はそう語っている。
30
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:43:48
余談だが、柔道と喧嘩は別物である。
あるとき、マナーの悪い無頼者がいたから、柔道は有段者が懲らしめてやろうと思った。
投げ飛ばそうとすると、無頼者が壁に手を当てたらしく、それを拒んだ。
31
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:44:35
無頼者は柔道の有段者の目に指を入れた。
格闘技のようにルールがあれば、柔道有段者も勝てていたであろう。
しかし、指を入れられた柔道有段者は叩きのめされ、また、何か格闘技をしていたかと思われた無頼者はシロートだった。
32
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:45:19
さらに余談は続く。
柔道をやってた者と話をしたことがある。
柔道は、投げ飛ばしたり、押さえ技であるから、喧嘩で対処する難易度は、空手やボクシングの比ではないらしい。
33
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:45:49
柔道を喧嘩に使うことは難しく、それなら空手やボクシングの方が実戦的、と、言っていた。
柔道とはそんなものである。
34
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:47:23
筆者も中学1年のとき、柔道部の者と喧嘩したことがあったのだが、軽く殴り合っただけで、投げ飛ばす、あるいは押さえ込むことを柔道部の者はしなかった。
余談が過ぎた。
35
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:48:28
丈が中学に入学した直後、与田先生はびっくりしてしまった。
月の輪のパチキに坊主。
この当時の不良の象徴「リーゼント」にせず、ましてや月の輪のパチキは、パチキと呼べるものではなかった。
36
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:49:05
ちなみにパチキとは、剃りこみのことである。
37
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:49:54
「丈、何だその頭は!?」
と、与田先生は憤慨したという。
丈から言わせれば、このさい派手にしてしまおうと思い、ここまでくればヤンキーではない
と、いうのである。
38
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:50:44
丈は、中学入学直後、派手な事件を起こしている。
丈がもっとも持っている劣等感といえば「貧乏」であった。
丈のクラスメイトが「ボンビー」と言ってしまった。
丈は憤慨した。
39
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:51:34
ちなみに、ボンビーとは貧乏である。貧乏を逆さに読んだことが由来である。
40
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:52:07
クラスメイトは丈を知らなかっただけに、ボンビーと言ってしまい、殴られてしまった。
(おそろしい男だ)
と、クラスメイトは驚いた。
放課後、丈がおそろしかったために、逃げるように帰った。
41
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:52:45
むろん、丈の気は治まらない。
丈はクラスメイトを追っかけた。
クラスメイトは家に逃げ帰っている。
しかしながら、丈は家の前に爆竹を鳴らしたのである。
ボンビーと言われて乱心している。
42
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:53:37
家にクラスメイトの父親が居て、出て来た。
「何をするんじゃ!!」
と、父親は言ったが、丈が激怒していて、人柄を異にしていたために、やむ得なく話を聞いた。
取材によると
――わしは、ボンビーと言われて傷ついている。どうしてくれるんじゃー
とある。
43
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:54:43
多少、丈にもやりすぎなところがあるとはいえ、傷つけたことには変わりがない。
クラスメイトの父親は、息子と一緒に謝罪した。
丈は喧嘩をしても、滅多に激怒しない男であった。
また、喧嘩をしても、手の平で殴るだけで、滅多に拳で殴らない男でもあった。
44
:
名無しさん
:2013/03/14(木) 18:56:14
丈の生涯は、喧嘩で3度だけ拳を使っている。
ボクシングは我流であったが、その拳の威力を知っていた。
本気で殴れば、大怪我をすることを知っており、そのために手の平を使っていた。
45
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:48:02
ひとつめは、体育教師で、柔道の有段者の先生である。
さすがの丈も手を使わざる得なかった。(
>>25-27
参照)
ふたつめは、タイマンで待ち合わせしたときである。
相手側は、3人で殴りかかってきたのだから、むしろ、丈に恐れをなしたようにみえる。
46
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:48:38
相手側は、3人で、しかも凶器を持っていた。
丈の喧嘩は手の平が原則だが、それは相手の保身を考えたもので、自分が危険な時は別である。
それで拳を使わざる得なかった。
47
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:50:54
男の喧嘩は1vs1が原則である。
それを相手側が破った。
丈は激怒した。
それを破った相手は獣と同じと考えた。
3人はたちまち叩きのめされ、そのうちひとりの顔面には、丈の拳の跡が残っていた。
48
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:51:28
三つ目は修学旅行。他の中学校も来ていて、バスの中から丈を挑発した。
それに怒った丈を依田先生は宥めたが、曲折のすえ、行かさざる得なくなった。
担任の先生が、そんなことを承諾するか、と、思うのだが、理由は下記のとおりである。
49
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:52:06
丈が通っていた中学校は、岡山一ワルが集まっているという風潮があった。
生活指導で担任の依田先生は、腹が冷える思いがしていた。
毎日のようにゴタゴタがあった。
コワモテではあるが、毎日こうだと身が持たない。
50
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:52:59
しかし、奇妙なことに、丈は自制心を持ったワルなのである。
筋が通っていた、と、言い直した方がいい。
筋目のないワルは、やたらコワイだけなのだが、なにかを内蔵している凄みがない。
51
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:53:30
丈は任侠があって、おもしろくて、人気者だったらしい。
ワルばかり見てきた依田先生にもそれがわかっていて、しかも、丈の生き様がひしひしと感じてくるのである。
52
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:54:01
ヤンキー漫画などには、修学旅行などで喧嘩するシーンは出てくる。
しかし、そんなことは滅多にない。
一度は止めた依田先生だったが、このままより、いっそうのこと丈を行かせた方がいいと考えた。
53
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:54:35
丈がバスに乗り込んで行くと、ふんずり返っていた相手側はすこし驚いていたが、やがて殴り合いになった。
3回目の鉄拳使用である。
丈の拳は、刃物よりも効くものであった。
いや、丈の拳に比べれば、刃物など安全なおもちゃであろう。
54
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:55:28
(相手が悪いのだ)
と、依田先生は思った。
まるで塩酸のような液体が、依田先生の腹の中に湧いてくるような気がした。
丈にやられて、バスの中で起きた惨事を、いつまでも立ちつくして見ていた。
55
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:56:14
丈の武勇伝を、もうすこし書く。
かといって、これは奇妙な話である。
あまり見られない。
我々は、できれば殴りあわず勝ちたいと思っている。
ただ、それは口喧嘩であって、道徳で圧し潰したようにみみっちく、喧嘩ではない。
56
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:56:49
丈は岡山きっての大ワルと言われた男である。
英雄とは、ときに悪人の異称とされるが、丈のばあいは、本職の者達からも支持が高かった。
そういう丈にはシャレが利くところがあった。
57
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:57:20
丈にとって、暴走族であろうと、愚連隊であろうと、そんなことは関係ない。
ただ言えることは、暴走族は、「一人では何もできないカス共」と、考えていたことはたしかなのである。
58
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:57:54
丈は暴走族を待ち伏せしたことがある。
やがて、暴走族がやってきて、おそるおそる丈を見たところ、ツルハシを持っていた。
憤慨するとおもえば、意外に逃げ去った。
59
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:58:38
丈は人と同じことが嫌いであった。
のちに、試合で見せるパフォーマンスがそれであろう。
丈は岡山県倉敷市にうまれ、裸一貫で大阪に渡った。
無名の男が、有名になるのは人と同じ事をやってはいけなかった。
丈は、強烈なパフォーマンスとその才能で世界を獲った。
60
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 18:59:18
暴走族は、群れをなしているから、ああ、こいつらは個性がないな、と、丈は思うのである。
暴走族は同じようなカッコをしているし、道具にしても、鉄パイプ、バット、木刀である。
61
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 19:00:00
暴走族はこういう集まりだから、丈から見て凄みがない。
そもそも「族」とつくものは、学校の制服のようなモノである。
学生服であったり、サラリーマンのスーツであったり、個性のない集まりであろう。
62
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 19:01:15
妙な言い方だが、丈はツルハシを持つことによって、個性を魅せつけたのである。
当然、丈は、当時にあって個性ある男であり、ボクシング世界チャンピオンになっても、なお、個性を発揮している。
63
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 19:04:06
映画や漫画のようなヤンキーはいない。
ヤンキーとは、人騒がせで、周囲に迷惑をかける者である。
人間のかざかみにもおけぬ。
そういう感情は、依田先生のように、生活指導をしている者なら、誰でも持つであろう。
64
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 19:04:44
そう思ったが、依田先生は、丈の見方だけは違うのである。
そういう眼で、丈を見直してみた。
そして思った。
丈にはボクシングしかないない
、と。
65
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 19:05:24
なぜそう思ったかといえば、依田先生が家庭訪問をしたときである。
依田先生は体育大を出ている。
丈のボクシングは、あくまで我流であって、きちんと指導を受けた者と比較すれば、曲芸みたいなものであろう。
依田先生は思った。
66
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 19:05:57
しかも、体育大出身の依田先生からすれば、多くのアマチュアボクサーを見てきている。
いくら丈が喧嘩で場数を踏んでるとはいえ、我流ボクシングでは
と、依田先生は思っていた。
67
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 19:06:39
しかしレベルが違っていた。
スパーリングを見ると、スピードがあり、迫力があり、丈が攻撃すると、父粂二は素早く反撃し、とても我流ボクシングには見えない。
化物か!?
と思うほどで、常人には想像もできない異常さである。
68
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 19:07:42
依田先生は声が出なかった。
スパーリングが終わった後、丈という男が、どのようにすれば社会に役に立つかを考えた。
ボクシングしかない。
ただ、無名のジムでは弊害がある。
無名のジムであるために、才能あるボクサーが、チャンスに恵まれないことを依田先生は知っている。
69
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 19:09:13
その後、依田先生に大阪帝拳を勧められた丈は、大阪に行くのである。
ジム関係者は、丈の才能に驚愕した。
大阪帝拳には2人の世界チャンピオンを輩出しているが、丈の練習を3日見て、世界チャンピオンになる
と、ジム関係者は確信した。
70
:
名無しさん
:2013/06/22(土) 19:10:29
丈はアマチュア18戦後、プロ8戦目で世界チャンピオンになるが、この男によって、堅苦しいボクシング界のイメージに華やかさを添えたことは、否定できないであろう。
71
:
名無しさん
:2013/06/30(日) 17:45:11
丈は、中学卒業後、大阪で就職し寮に入った。
丈を見た者は、これがのちに世界チャンピオンなる男か、と思うほど、いい加減な男だったという。
最初こそマジメだったが、仕事の手抜き、外回りをするとなかなか帰って来なかったらしい。
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