1 限定と叙述とで異なる語尾にする。
エスペラントやある状況でのスラブ語では叙述用法は短語尾にする。これに倣うと
a taller man / He is talle.
のようになる。talle はこの場の説明用のインチキ比較級ね。
逆に、ドイツ語の弱変化のように、冠詞類と併用する限定用法を短くする方法もある。
a talle man / He is taller.
2 分離動詞または日本語の「より」風にする。
a tall man er / He is taller.
er は比較マーカーだけでなく than の役割も兼ねさせる。
辞書形は taller だがドイツ語の分離動詞のように枠構造を成す。
限定用法では被修飾語を tall と er で挟む。比較対象は er の後ろに置く。
「より」風はどういう語順でもできるが、枠構造は SOV, AN や SVO, NA ではできない。
日本語では「*より 男 背の高い」なんて言えないでしょ。
3 限定では被修飾語の名詞に比較級マーカーを付ける。
a tall manner
バスク語は NA で、名詞句は最後の語に格語尾が付く。
つまり名詞は曲用せず、それに続く形容詞や指示詞や冠詞の最後のものだけが曲用する。
これと同じことを AN の比較級でやろうというもの。
つまり [a tall man] という名詞句全体に比較級のマーカーの er を付けて [a tall man]er とする。
他にも奇抜なやり方はあるだろうけど、自然言語にも類例があるものを思い付くまま挙げてみた。
それから、私はセレンさんや luni さんからは魚楠や xektan と呼ばれているよ。
トリップの UOX に漢字を当てて魚楠、楠のアルカ訳から xektan ね。