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近畿方言・関西弁総合スレッド

1名無しさん:2010/08/26(木) 23:26:47
方言学でいう近畿方言、一般にいう関西弁について何でも語るスレです。
「近畿方言」の範囲は、福井県南部(嶺南地方)、滋賀県、三重県(木曽岬町、旧長島町を除く)、
京都府(丹後地方を除く)、奈良県、兵庫県(但馬地方を除く)、和歌山県にあたるようです。
一般にいう「関西弁」の範囲はもっと狭い気がしますがよく分かりません。

2名無しさん:2010/08/27(金) 23:47:07
京都、大阪、奈良、神戸の方言をなるべく確実に見分ける方法を教えてください。
身近にいる京都人、大阪人、奈良人、神戸人を観察した限りでは、

*京都…敬語の「〜はる」を一番多用する。
*大阪…「〜はる」を京都人ほど使わない。「書かへん」ではなく「書けへん」を普通の否定(不可能ではなく)に使うことがある。
*奈良…京都人と大阪人の中間的な感じ?よく分からない。
*神戸…「いる」「してる」ではなく「おる」「しとる」を使う。たまに「しとう」も使う。「書かん」類の否定形を使うことが多い。

神戸人は見分けやすい気がするけど京都・大阪・奈良の区別があまり付きません。

3名無しさん:2010/09/01(水) 00:26:06
奈良県南部の吉野地方と、三重県南部の熊野地方は、
「十津川・熊野方言」として近畿方言から独立させることもあるらしい。
アクセントが京阪式じゃなくて内輪東京式や擬京阪式だったりするのが大きいとか。

4名無しさん:2010/09/01(水) 01:27:13
都竹さんの区画ね。

5名無しさん:2010/09/09(木) 13:37:32
>>2
*神戸…「いる」「してる」ではなく「おる」「しとる」を使う。たまに「しとう」も使う

明らかに間違い。

*神戸…「いる」「してる」ではなく「おる」「しとう」を使う。たまに「しとる」も使う

が正解。

京都人は「しました」の発音で分かる。
京都と言っても、もちろん、ちゃんとした京都弁地域の場所の人のことね。

奈良や和歌山は同じ近畿方言の場所でも
大阪よりは「てる」で東の方は「とる」だろうから、そこの境目を知りたいなぁ。
全域かどうかは分からんが、どちらも否定の「〜やん」を使う。 例 しやん 食べやん 飲めやん  など

あと、奈良で「とう」を使ってる子もいるんだけど。


>>3
十津川はめっちゃ気になる!

6名無しさん:2010/09/09(木) 13:41:34
俺は神戸の上に住んでて、「とう」を使うけど、「とる」も優勢な地域なので、「とう」と言うときも神戸や播州ほど伸ばしている感じがしない。
微妙に違うと感じる。

神戸や姫路などの播州などの、「とう」のメッカでは「とー」「とぉ」みたいに、もっと長くてはっきり発音する感じ。

7名無しさん:2010/09/09(木) 14:01:44
>>5
地元だと「しとう」が優勢なんだろうけど、自分は東北地方に来ている関西人(大学の同級生や先輩)を観察していたから、
そういう結果になったんだと思う。「しとう」は通じにくいと考えて余所ではあまり使わなかったんだろう。
ただ、>>6のように、神戸市内でも東西で「しとる」が優勢か「しとう」が優勢か違うだろう。
神戸出身の同級生(市内のどこか不明)からは、「知っとう?」というのを1回聞いて、
これが神戸の「しとう」かとちょっと感動した。

8名無しさん:2010/09/09(木) 14:50:53
北陸方言スレにもあったけど「いる」「してる」の言い方に関わる地図

日本言語地図第53図 「いる」 地図
http://www6.ninjal.ac.jp/siryokan_data/drep_siryokan/laj_map/LAJ_053.pdf
日本言語地図第53図 「いる」 凡例
http://www6.ninjal.ac.jp/siryokan_data/drep_siryokan/laj_map/LAJ_053_e.pdf

方言文法全国地図第198図 「散っている(進行態)」 地図
http://www6.ninjal.ac.jp/siryokan_data/drep_siryokan/gaj_map/GAJ_198_m.pdf
方言文法全国地図第198図 「散っている(進行態)」 凡例
http://www6.ninjal.ac.jp/siryokan_data/drep_siryokan/gaj_map/GAJ_198_e.pdf

方言文法全国地図第199図 「散っている(結果態)」 地図
http://www6.ninjal.ac.jp/siryokan_data/drep_siryokan/gaj_map/GAJ_199_m.pdf
方言文法全国地図第199図 「散っている(結果態)」 凡例
http://www6.ninjal.ac.jp/siryokan_data/drep_siryokan/gaj_map/GAJ_199_e.pdf

9:2010/09/10(金) 22:33:33
>>7
東北のしとですか?そういうことなんでしょうね。
神戸・播州は完全に「とう」が優勢でトルはほとんど使われませんよ。
播州は播州でも少し北部寄りとかになるとトルを使うくらい。なので訂正しておきます。

ちなみに自分は神戸住みではなく「神戸の北隣にある市」の者です。
神戸は全般で「とう」です。 

>>8
おお

和歌山に「ヨル」があるのは興味深いね。
何故か滋賀にも一つある。
それと、前に聞いていた通り、岐阜でもヨルがあるようだな。
鹿児島は混在かぁ

線引きは難しいなぁ。

あとアンケート数が少ないのもあるけど、姫路なんておもっくそ 行キヨーみたいなのがデフォだけどなぁ。あまり正確な感じがしない。
まぁ、俺が思うに「トル、トウ」と「テル」の隣接した場所ではテルに侵食される流れがありそうだが、
トルとトウが隣接している場合ではどちらかというとトルの場所にトウが入ってくるという流れがあると思う。

沖縄に関しては、進行態が〜ユン とかヨルっぽいのであっても、結果態でも同じなんだろうと思ってみたら以外にも使い分けがあるところがあったりするのか・・?

でもなんかイマイチな気がするなぁこのアンケート。

疑問
1.前に他のこういうアンケートを見て思ったんだが、こういうのってインタビューする相手のバックグラウンドはどうなってるんだろ?ちゃんと元々その土地出身の人だけにアンケート取ってるの?
色んなアンケート結果を見ても、明らかに他の土地の人じゃないの?って思うのがポツンとあったりするけど・・どうなんだろ。

2.いつのアンケート結果なの?

3.後⌒で結んであるのは何だ?


あと東北で 散ってだ っていうのがあるけど、

何言ってだ  って打ち間違いじゃなくて東北方言だったのか。

ciとc'iとt∫iとtsiなどの発音の違いも気にはなるけど、それは二の次かな。
聞いた瞬間パッと違いが分かる人が書き記していったのだろうか。

10名無しさん:2010/09/10(金) 23:44:39
>>9
日本言語地図・方言分布地図でいうなら、

日本言語地図解説-方法-
http://www6.kokken.go.jp/siryokan_data/drep_siryokan/laj_map/LAJ_kaisetu1a.pdf

これによると、
1. まず、調査地点の選定の基準の中に、
  a. 社会構造、産業形態などの点で、いちじるしく変わっているところは避ける。
  b. 新開地など、移入者の多いところは、被調査者を得にくいから避ける。
  とあり、被調査者の基準としては、1903年(明治36年)以前生まれの生年男子としている。
  ただし生年は1887年(明治20年)以降の生まれが望ましいとある。
  1904年(明治37年)以降生まれを調べた地点が2,400地点中28地点、女を調べたのが8地点ある。
  極端に若い例としては1936年(昭和11年)生まれの1地点だが、2番目に若いのは1914年(大正3年)。
  最高年者は1868年(明治元年)の2地点で調査当時95歳。
  1894年(明治27年)から1903年(明治36年)までの出生者が1,384名(57.7%)。
  1879年(明治12年)から1893(明治26年)までが936名。
  また居住遍歴は、いわゆる言語形成期(一般に3歳から18歳)をずっと調査地点で生育し、
  しかもそれ以後も、よそ(その市、町、村の外)での生活が、兵歴など一切を含めて36ヶ月を超えないもの。
  職業・学歴・階層などについては、できるだけその地点を平均的に代表している人。
  たとえば80%が農業の集落で、会社経営者や大卒などの人は望ましくないとされる。
  その他、言語感覚が鋭い人、普段その土地のその年齢層の人として充分に方言を使っている人、
  精神的・肉体的に欠陥がない人、調査に協力的である人などの条件がある。

2. 調査が行われたのは1957年度から1964年度までの8年間。
  この時期はちょうどテレビが普及しはじめた時期であるが、調査対象は当時の老年層だから、
  教育の影響は多少あるだろうが、テレビの影響による共通語化はまだほぼ受けていない方言を調査したことになる。
  現在では老人でもテレビや教育による共通語化の影響を少なからず受けてかなり方言が変形している。
  従って、現在の方言分布を知るより、共通語化で崩れる前の方言分布を知るのに向いている。
  今の老年層のさらに親の世代だから、ネットをするような世代だと聞いたこともない方言が相当あるだろう。
  今調査をすれば、老年層でもかなり違う結果が出る項目が多いと思われる。
  また、調査対象者のほとんどは既に亡くなっているだろう。1903年生まれで107歳、1914年生まれでも96歳だから。

3. 1地点から複数語形が解答された場合、スラーで結んで示している。

11名無しさん:2010/09/11(土) 00:00:11
日本言語地図の対象の世代から今の若い世代までの間に、
「トル/ヨル」から「トー/ヨー」への変化が進んだ地域もありそうだね。
今の20歳ぐらいと日本言語地図の対象の世代とは80歳〜100歳ぐらいの世代差があるから、
そのぐらいの変化は起こってもおかしくない。
自分の使う言い方と、親や祖父母の使う言い方が違うという証言があれば手がかりになるけど。
ただし自分も親も祖父母もずっと同じ場所で生育していないと比較が難しい。


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