コールドウェル氏は51年ニューヨークで生まれ、22歳の時にリトル・リチャードのバンドに参加し、76年「ザ・ハウス・イズ・ロッキン」でデビュー。78年のシングル「風のシルエット(What You Won't Do for Love)」がヒットし、AORの新星として注目。のちにボズ・スキャッグズと並んで“ミスターAOR”と呼ばれる。86年にはピーター・セトラとエイミー・グラントに提供した「Next Time I Fall」が全米チャート1位に輝いた。87年公開の市川昆監督作品「竹取物語」の「ステイ・ウィズ・ミー」の作詞、作曲もしている。
2021年9月に体調を崩し、精密検査の結果肺がんと診断されたが、病名を公表せず長期療養を続けていたPANTA。今年2月に緊急入院し、一時は危篤も告げられるも症状が落ち着いて4月に退院していた。6月14日には東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで行われたライブ「夕刊フジ・ロック 5th Anniversary“THANKS”」に出演したが、これが最後のステージになった。葬儀は近親者のみの家族葬で執り行われ、後日お別れ会が開催される。
2010年に公開された映画『ふたたび swing me again』で、主演の財津さんの孫役で鈴木が出演していた。今度は、実孫の優太郎と鈴木が、日曜劇場で教師と生徒役で共演。そんな“2人の孫の共演”を財津さんも楽しみにしていたが、放送の前日に息を引き取った。さぞ心残りではあっただろうが、天国では孫たちに向けて「頑張ってチョーダイッ!」と応援しているに違いない。