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献血の問題点と将来像★2

17 おまけ :2012/06/04(月) 04:33:14
病院に行くとレントゲン室のドアに黄色に黒字の「照射線管理区域」という標識が貼ってある。法律により3か月で1.3mSv以上の被曝の可能性がある場所である。
 さて放射線の一般的な医学的影響について述べると、表52のとおりである。基本的には遺伝子に傷をつけるが、生体はそれを矯正する力をもっている。ただし、色素性乾皮症という遺伝子疾患ではそれがきかず、紫外線で皮膚がんが多発して致命的となる。
したがって閾値なし理論はミクロでは正しいとしても、人体というマクロでは閾値ありというのが正しいであろう。
表52 放射能の医学的影響
1mSv 一般人の年間被曝限度  1,000mSv  吐き気嘔吐
20mSv 医療従事者の年間被曝限度 3.000mSv 不妊
50mSv 放射線業務従事者の年間被曝限度500mSv一時的リンパ球減少
100mSv 原発作業者の緊急時被曝限度 7,000mSv 半数死亡
200mSv 発ガン頻度上昇     10,000mSv 全員死亡
 1999年9月30日に東海村のJCO核燃料工場で発生した臨界事故では、現場で働いていた3名が中性子線とγ線に被曝し、急性放射線症候群をおこした。それら3名の被曝者は千葉県の放射線総合研究所に緊急輸送された。前駆症状およびリンパ球の減少が強い2名(O、S)は移植適応が考えられたため、HLAタイピングを開始した。Oの被曝はNa-24では18Gy,血液細胞診断では20Gy以上、Sはそれぞれ10Gy、7.8Gyと推定された。そこで、両名とも東大に搬送して造血幹細胞移植を行うこととした。Oは東大病院でHLA8抗原フルマッチの妹から末梢血幹細胞移植を受けた。移植後10日目に顆粒球は回復したが、血小板、リンパ球は回復しなかった。また15病日より熱傷、50病日から血性下痢、58病日に呼吸不全となり、83病日に多臓器不全で死亡した。血液細胞だけのレスキューでは救命できなかったのである、
症例Sは東大医科研付属病院で5抗原マッチの臍帯血移植を行った。15日目で骨髄再建し、染色体分析ではキメラ状態だったが、2か月でドナー細胞が消失した。4か月後の誤嚥性肺炎、半年後放射線皮膚炎による拘束性呼吸困難で死亡した。この患者も血液細胞だけのレスキューでは救命できなかったのである。
両例とも造血幹細胞移植の効果はあったがそれだけでは被曝量が過大であったために救えなかったのである。しかし、過大な被曝が予想される原発事故労働者はあらかじめ自己末梢血幹細胞を採取しておくことが推奨される。
 一方放射線は血液製剤製造過程で有効利用されている、つまり輸血後GVHDを予防するため、輸血の必要性がなく、生体内で免疫反応という副作用をおこすリンパ球を殺すのである。その用量は15−50Gyとされていて、血小板のほとんどすべてと赤血球の大部分は照射製剤ないしは病院で照射後に使用されている。この場合他の細胞への発ガン効果等が議論になったが、いまのところ、すくなくとも輸血細胞による白血病の報告はない。つまり献血者が被曝していてもその献血は使えるというのが理論的結論である。
 2011年3月11日の東日本大震災に伴う福島第一原発事故では、建屋内の放射能は1Sv/hに達するような高い数値で、ここで作業をした作業員への影響が懸念される。現在のところ白血病が原発関係者から2例、住民から少なくとも1例発症しているが、因果関係は特定できない。一方周辺住民については、20km圏内は警戒区域として立ち入り禁止となったが、当初SPEEDIの結果が迅速に公表されなかったために、ある程度の被曝は受けている。これも長期的な観察が必要であろう。広島長崎の被爆者の研究によって急性被曝100mSvまでは発ガン以外の影響はないことがわかっている。積算被曝は急性被曝より効果が低い。つまり生体によるDNA損傷修復作用が働きやすいので、蓄積被曝100mSvまでは健康に影響はほとんどないと考えるのが妥当なところであろう。


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