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SS練習スレッド

1名無しさん:2003/04/28(月) 18:57 ID:gxm1BW1c
いまいちネ申になりきれない香具師はここで練習汁!
公開しようとしてためらっていたそのSS、ここで公開しませんか?

59名無しさん:2003/06/19(木) 23:40 ID:3BOLN7nw
>>54
一 発 目 は 3 分 し か も た な い の か プゲラ

60名無しさん:2003/06/20(金) 20:50 ID:fWrxbHA6
サーナイトの育て方

ラルトス時代は愛情を注いで育てます。我慢です。
この時代に犯しても心に深い傷を与えるばかりか最悪の場合後遺症が残ります。

キルリアに進化すると3つの選択肢が出てきます。
1・すぐに犯す
2・和姦用仕込み
3・普通に育てる

1はキルリアの状態で犯すというだけです。
個体によっては入らないこともあり、まだ精神的にも未熟であることが多いのであまりお勧めできません。
2はサ−ナイトになったときに抵抗無く犯せるように仕込むことです。
今までと同じように接しながらもエロ本などを読むように仕組みましょう。
こうしておけばサーナイトに進化して犯そうとした際比較的抵抗無く受け入れてくれます。
3は普通に育てるということ。
こうしておくとサーナイトになって犯そうとした場合激しく抵抗します。少しずつ屈服させていきたい人向けです。

61名無しさん:2003/06/21(土) 15:25 ID:DRAoeSgY
>>60
漏れのサーたんは3でも抵抗しない!!

62名無しさん:2003/06/21(土) 17:36 ID:fxIuDoyo
>>61
嫌がるサータソを押し倒して無理矢理コトを遂げるのがいいんじゃあ!

63キルリ愛(転生):2003/06/21(土) 22:27 ID:sme8vULY
確かにキルリアたんの時代の1はやめたほうが無難ですね・・
俺がキルリアたんに欲情してその時代に無理やり犯そうとしました。
しかし嫌がることもなく彼女はなんなく俺の欲望を受け止めてくれました(嫌がるキルリアたんの方がよかったな・・)
ここまではいいんです
キルリアたんのマ○コに入れてみたらその締めつけがチンポが物凄くしまってもうすごかったですよ
ほんとにもうハイ
入れたこっちが5秒もしないうちに失神しかけましたからね、ほんと
まあハッキリいって未知の世界でしたね、キルリアたんのマ○コはホント最高でした♪
  アハァ…

64キルリ愛(転生):2003/06/21(土) 22:35 ID:sme8vULY
あ――――――でも俺の初期データ サーナイトたん♂だっけ
まあ後ろがあるわな・…

65名無しさん:2003/06/22(日) 08:07 ID:U3.RYIsA
♂のサーたんは実はふたなりの♀である、そう考えれば苦ではない

66キルリ愛(転生):2003/06/22(日) 11:12 ID:eVLY9JOI
同意

67キルリ愛(転生):2003/06/23(月) 22:41 ID:SAmcrsHs
オスのサーナイトたん犯してえ〜

68キルリ愛(転生):2003/06/23(月) 22:41 ID:SAmcrsHs
オスのサーナイトたん犯してえ〜

69名無しさん:2003/06/24(火) 13:48 ID:k2DNhgbk
>>67のサーナイトは痔になりますた。

70名無しさん:2003/06/24(火) 13:49 ID:k2DNhgbk
調教して肉奴隷化したい。

71キルリ愛(転生):2003/06/24(火) 22:55 ID:M04eEd22
同意

72キルリ愛(転生):2003/06/25(水) 23:33 ID:5P.2XhZM
俺が  多分  SS書くから誰かネタくり

73名無しさん:2003/06/28(土) 15:26 ID:WM6RxB2U
>>72
侮辱系とか頼む

74キルリ愛(転生):2003/06/28(土) 23:49 ID:V86fjHNg
難しいな・…

75キルリ愛(転生):2003/06/28(土) 23:50 ID:V86fjHNg
てゆうかさっきタイ○ニック見てたんだけどそれをネタっつーのはどうかな
マヂ泣けたよ・…

76名無しさん:2003/06/30(月) 22:54 ID:Ow3bXui6
>>73
侮辱じゃなくて陵辱だろ

77名無しさん:2003/07/02(水) 15:08 ID:c4qG5nkU
>>76
いや、本当に侮辱系が見たいのかもよw
サーナイトに虐められたい73氏にハァハァ


誰か書く人、本当にいないのかナァ?
新作とか。
自分で作れといわれたら、作るかもしれないけど。

78キルリ愛:2003/07/02(水) 17:36 ID:HeQ4z7ZU
つくってくださいw

79絵板某コテハン:2003/07/21(月) 13:41 ID:FQBJxz0I
初SSなのでいろいろ悪いところ批評してくれると嬉しいかもです。

80とけさな 1/6:2003/07/21(月) 13:50 ID:FQBJxz0I
第1幕
「マルノーム先生、やっぱりオレにはムリっす!」
「甘い甘い甘い!!最近の若いモンは精神集中すらままならんのか。
ましてやお主、エスパーであろう?」
ぐっ・・・
痛いところを突かれて言葉が詰まる。が、それにしてもこの訓練はアンマリだ。
「フム・・・一度体で覚えたほうが良いとみえる」
「って師匠、何するんです!?」
大きな体で倒れこんでくる師匠。
見た目からは想像できないようなチカラで、オレは容易に押さえ込まれてしまった。
「こ、これは一体何のマネで・・・」
「ウム、やはり♂とは言ってもサーナイト族じゃな。よく似合っておる」
グーグル検索も真っ青なスピード。元々長いオレの髪はアップされてデカイリボンで結ばれ、
体には、人間のキゾクが着るような服を「装着」された。
「げ、コレ取れねーじゃねーか」
恐ろしい力で結ばれたリボンは言うまでもなく、コルセットがきつくて服を脱ぐことすらできない。
「フハハハ・・・脱ぎたければ早く使えるようになることだな。少々荒療治だが仕方あるまい。
今日の授業はここまで!」
ゴボゴボ、と汚い音を立てて沼に沈んでゆく師匠。
待てやコラというオレの声も無視して、早くも泥沼と同化してゆく。
ああ、オレは確かに『とける』を覚えたいと言いましたよ。ああ言った。
だがまさか、中世ヨーロッパ風貴婦人のコスプレして山を降る事になるたー想像もしなかった。
死んだほうがマシだ。もちろん、その時はマルノームのハゲを『みちづれ』にするが。

そんな事を考えていたが、オレはもと野生な訳で『みちづれ』を使える訳が無い。
オレはそのまま師匠が2度と上がってこないことを切に願った。
まだ『とける』事のできないオレは、仕方なく霧の深い所を選んで山を降ることにした。
途中何回か人間の声がしたが、オレは恥ずかしさのあまり振り返ることもなくひたすら山を降りた。

81とけさな 2/6:2003/07/21(月) 13:51 ID:FQBJxz0I
第2幕
ミツルの泊まっているポケモンセンターに着く。
午前1時。もうミツルは眠っているはずだ。
この格好のままとりあえず風呂につかる。そうすると自然とハゲの言葉を思い出した。
「流体と一体化すること。之融解の基本にして極意なり」
・・・・・・・
昼間の特訓、アレは酷かった。あの沼と一体化しろだって?
あんなものやこーんなものが浮いている泥沼と、カラダの成分を共有する?
できるかっつーの。
 ・・・
「流体と一体化すること」

風呂でも、できるんじゃないか?


目を閉じて、精神を統一する。
体の全細胞を、風呂の湯とシンクロさせる。いつも人のココロをさぐる時にやるのと同じ。
少し意識が混濁する。
瞬間、頭がふわっと軽くなった。
「・・・・できた!?」
デカリボンが浮いているのが分かる。頭が半分とけているようだ。あとはコルセットを・・・
全意識を腰に向ける。なかなか頭と同じようには行かない。
しかししばらくして、強制ギプスよりもきつく締まったそれはするりと浴面に浮かんだ。
「よっしゃあ!これでハルカのクチートにも勝てる!」
とうとうオレは『とける』をマスターしたのだ。やはりハゲの特訓は間違っていたのだ!
オレは満足感に支配され、この後始まる「地獄」を未来予知することも出来なかった・・・っ

82とけさな 3/6:2003/07/21(月) 13:52 ID:FQBJxz0I
第3幕
いい気分だ。女装も取れたし明日はハゲに文句を言ってやれる。
そろそろ上がろうという時、体の異変に気づいた。

         元の形に戻れない

体全体を集合させようと個々の細胞に合図を送る。

           戻らない

何とか手の部分を形作り、他の部分を回収しようとする。

          手が動かない

「アレ・・・?」
今になってようやく気づいた。オレの体が『とけ』ているのではなく、
湯とオレの体が『混じって』いる事に。
オレの細胞は、水分子と引っ付いて離れようとしない。
むしろ、どんどん湯に取り込まれてゆく。

           焦りを覚えた

コノママイクト、オレノカラダハキュウシュウサレルノデハナイカ?

    水素と酸素の化合物はオレの細胞を求め続ける

ナゼ?ヌマデヤッタトキハコンナコトハ・・・

  感覚が、元手や足であった所から薄れてゆくのが分かる

リクツナンテドウデモイイ!タスケテクレ!

        核が溶け始め意識が朦朧とする

チルタリスノカオガ、ミツルノエガオガソウマトウノヨウニウニアタマヲヨギッタ

83とけさな 4/6:2003/07/21(月) 13:52 ID:FQBJxz0I
第4幕
「寒い・・・でも朝風呂は健康にいいってお医者さんがいってたっけ」
男の子は蛇口のコックをひねり、頭を洗い始める。
「サーナイト昨日帰ってこなかったな。最近毎日どこ行ってるんだろう」
男の子は体を洗い終えると、浴槽を見渡した。
「白く濁ってる。バスクリンかなぁ?」

ぬるっ

「え゙っ」
異様な感触に驚き、男の子は慌てて足を引っ込める。
それでも少し首をかしげた後、男の子は肩までお湯に浸かった。


オレの意識はほとんど消えかかっていた。
が、突然水とは違う感覚を覚え、全感覚をそこに向ける。
細胞レベルでみたソレはザラザラしており、すぐに人間の肌だと分かる。
人間がオレの溶けている風呂に入ってきたのだ。
湯から逃れる方法はただ一つ、これに捕まるしかない。生存本能がそう伝える。
女湯でない事が少々悔やまれたが、今はそんな悠長な事を言っている場合ではなかった。


「フゥ。ヘンな入浴剤だなぁ。なんかボクの所に集まってくるみたいだし」
全PPを使って細胞を誘導しているのだ。そうならないとこっちが困る。
「そろそろ上がろう」
今しかない。立ち上がる瞬間、オレはサイコキネシスで体を人間の右腕に粘りつけた。
腕が、重い。
「な、なんだよこれ〜!?」
男の子は右腕に引っ付いている緑白色の物体を見る。
ソレはドロドロ波打ち、かつ風呂の垢が混じってなんともグロテスクなツヤを放っていた。
「うわぁああぁ!」
ばしゃんっっ
左手で振り払われ、湯船に戻されるオレ。まぁ人間なら当然の反応だろう。
半分固まった白いモノの一部は、壁に、床に、さらに男の子の皮膚に汚らしく付着する。
しかしオレはそんなことであきらめる訳には行かない。
足がついている限り風呂から出る事はできない。オレは人間の足にしがみついた。
「なんだよ、なんだよぉ!」
生まれてはじめての経験をして、男の子は半狂乱になって叫ぶ。
床に四つん這いになり、重い足を浴槽から引き抜く。
同時に浴槽から巨大なコロイドが姿を現した。
喜びもつかぬま、体の半分以上を水に取り込まれたオレの体は、意思に反して排水溝に流されてゆく。
男の子は浴場の壁にもたれかかって、恐怖の目でそれを追った。
グボボボボ・・・・
男の子にまとわり付いていた怪物は、渦を巻いて排水溝に消えてゆく。
「た、助かった・・・?」
目から涙が溢れた。

84とけさな 5/6:2003/07/21(月) 13:53 ID:FQBJxz0I

第5幕
ボトッ・・
「!?」
ボクは耳を疑った。もう何にも恐いことは起こらない。いや、起こってはならないはずだ。
ボトッ・・・
また聞こえた気がする。いや、これは空耳だ。幻聴なんだ。
ビチャッ・・・
髪の毛にスライムが引っ付く。手にとって見る。
その感触は水に溶かした粘土にも似て
ベチャッ・・・
スベスベとした表面とはうって変わって内部にはザラザラしベタッ・・・
色は不統一でいろんな絵の具を適当に混ぜた時にできるグチャッ・・・
皮膚を伝うその感覚はベトッ・・・ボクの精神を確実に蝕みバチャッ・・・
前にグチョッ・・・サトシさんにベチャッ・・・ベトベトンを触らせてもらった時と同じ・・・

・・・ベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベト・・・

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁあぁぁあぁあああああ!!!」
シャワーから流出する不定形の物体はボクを包みこむ。
ボクは走った。物凄い勢いで浴場を突っ切る。もしかしたらドアをブチ破っていたのかもしれない。
すでにボクは外見からは人間に見えなかった。
「大変、ベトべトンの暴走だわ!」
ジョーイさんの声が聞こえた気がする。ボクは訳もなく走った。
体に張り付いたナマモノは一向に離れる気配がない。
何故か、太陽に当たらなければいけない気がした。この体は重い。重すぎる。
捨て身タックルを仕掛けてくるラッキー軍隊を逆にぶっとばし、ボクは外にでた。

体の水分が抜けてゆくのが分かる。優しい太陽の日差しがこんなにも素晴らしいものだったとは。
やっとオレは元の体に戻れる。
この人間にはかなり悪いことをしたが、こっちは命が掛かってたんだ。許してもらおう
第六感を分割して体の感覚器官を再結合し、元の形に戻ったオレは初めて人間の顔を見た。
ふさふさとした緑色の髪。歳の割に華奢な体。
気絶してぐったりとし、青い顔をしているが、その顔はどう見ても
「ミツルじゃねーか!!」

大変なことになったと今更思っても、もはや後の祭りであった・・・

85とけさな 6/6:2003/07/21(月) 13:54 ID:FQBJxz0I

第6幕
「昏睡状態です。よっぽど強いショックを受けたのでしょう。
大変言いづらいことですが、今夜が峠ですね」
医師の言葉を聞いて愕然とする。
元々病弱で、特に心臓はあまり丈夫でなかったミツルは今回の騒動で発作を起こしてしまった。
「オレが『とける』なんて覚えようとしなければ・・・」
後悔だけが頭をよぎる。しかし今オレにできることと言えば、ただただ祈ることだけだった。


そうして何時間がたったろう。ミツルはゆっくりと目を開いた。
「サーナイト・・・?帰ったの。お帰り・・・」
「ば、ばかしゃべるな!絶対安静で物もしゃべるなって医者が言ってたぞ」
「ボクは、どうして・・・」
オレは返事をしなかった。否、できなかった。
「本当に今回ばかりは、本当に死んじまうかと思ったぜ」
「ふふ、相変わらず心配性だね。大丈夫、ボクはサーナイトがお嫁さんを貰うまでは死ねないよ。
あっそうだ、昨日サーナイトにお似合いの娘(こ)を見つけたんだ」
そういってミツルは横においてあるウエストポーチを探った。
全く主人は自分が危ないのに何を考えてるんだか。お前は親戚のオバさんかっつーの。
まぁ、オレはそんな主人が好きなのかもしれないが。
「ほら。可愛いでしょ?」
しぶしぶ手渡された写真を見る。霧の中に、悪趣味に着飾ったサーナイトが写っていた。
「ゲットしたかったんだけど、なにせ霧が濃かったから・・・仕方ないよね?
きっと外国トレーナーさんのサーナイトなんだろうなぁ」
違う。こんな格好をさせられたら普通ポケモンは逃げます。
と言うより、写っているのは間違いなく昨日のオレなわけで・・・
「ミツルには悪いけど、オレはこういうの趣味じゃないな〜」
オレは、曖昧に笑って答えるしかなかった。
「そぅ?いいと思うけどなぁ」
いつものようにあまり気にしない様子で、ミツルはポーチからもう一つ箱を取り出した。
「なんだそれ?技マシンか?」
「そうだよ。10万ボルト。欲しかったんでしょ?」


OKミツル、午後の日程は決まった。
必死こいて覚えた(?)『とける』を『10万ボルト』に変更。
夜はマルノームの沼にどざえもんを浮かべるとしよう・・・





なにはともあれ、ミツルが無事でよかったなと思うサーナイトでありました。

☆終わり☆

86名無しさん:2003/07/23(水) 23:08 ID:Ow3bXui6
ワロタ
流されたとけさなが何故シャワーから出てきたのか謎だがw

87名無しさん:2003/07/24(木) 21:55 ID:h86dra/I
あ、レスが・・・ありが㌧。
シャワーの部分書こうか迷ったけどまあいいかという結論に達してしまいますた。
もう一個ネタあるんで又書いてよいかな?

88作者:2003/07/27(日) 11:03 ID:v.MAjrqU
さて…書いてしまいますた。大部分遊戯王ネタなんで知らんと分かりづらいです。
それでもよいとおっしゃる方のみお楽しみくださいませ。あ、微エロありw

89設定:2003/07/27(日) 11:04 ID:v.MAjrqU
主な登場人物
・武藤ユウキ
 主人公。一人称はオレ。

・カイト瀬戸
 ユウキの唯一にして最大のライバル。「青髪白騎士」の所有者。
 一人称は俺。

・ペガサス=K=クロフォード
 ポケットモンスターズ創設者。ヨウ素の社長。
 Kはキルリアの略。一人称は私。

・ミツル=イシュタール
 googles首領。一人称はボク。


用語集
T    
[⊥2(アイツー)]
industrial illusion社の略。愛称はヨウ素。

[googles(グーグルズ)]
クレクレ厨撲滅集団。「ぐぐれ」が合言葉。

[青髪白騎士(ブルーヘアのホワイトサーナ)]
ポケットモンスターズの激レアカード。世界に4枚しかない。

[青髪究極騎士(ブルーヘアのアルティメットサーナ)]
青髪白騎士が3体融合した姿。

[紅眼碧騎士(レッドアイズのグリーンサーナ)]
目が赤い緑髪のサーナイト。呼び名はカッコイイが普通のサーナイト。

[マスクマジシャン]
最強のペテン師。
ttp://homepage3.nifty.com/MagSting/Exposure/exposure-.MaskedMagicianJapan.htm

[マスクマジシャン・ガール]
マスクマジシャンの弟子。正体は本編で明らかに。

[神のカード]
人知を超えた力を持つ3枚のカードのこと。

[1ターンkill(ワンターンキル)]
『聖なる灰』で墓地にあるキルリアを復活させることで、
残り全てのライフポイントをキルリアの攻撃力に換算する。
神のカード「キルリア」の特殊能力。

90ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 1/12:2003/07/27(日) 11:06 ID:v.MAjrqU
<第一幕☆決闘スタンバイ!>
「ユウキボーイ。ようこそ我がペガサス城へ」
「ペガサス…アンズをどこへやったんだ」
「心配は無用デ〜ス。危害は加えてまセーン」
そう言うとペガサスは、胸のポケットから一枚のカードを突きつけて見せた。
「アンズ!!」
「五月蝿かったので『魂の牢獄』に入っていただきましたが…」
カードには忍者のキャラクターが描かれている。
いや、よく見るとそれは紛れもないアンズ本人だった。
「アンズをそこから出せ!」
ペガサスは答えず、代わりに指を鳴らして召使いに合図した。

ドサッッ ゴロゴロ…ゴッ

「危なッ…!?」
慌てて身をかわし、天井から落ちてきた巨大な物体を見る。寝袋のようだ。
それはそうと、なんか鈍い音が…
「う…ん、、、朝?」
「キミは、ミツル君!」
「あれ?ボクどうしてこんな所に?あ、ユウキさん」
状況が把握できずにきょろきょろと辺りを見回すミツル。眉間からは相当な量の血がにじみ出ている。
衝撃で目を覚ましたらしく、ゴソゴソとクヌギダマデザインの寝袋から這い出してきた。
ペガサスはその状況を楽しんでいる。
オレの頭は疑問符で埋め尽くされたが、取りあえず一番聞きたいことを言ってみた。
「ペガサス、おまえの目的はいったいなんだ!」
「よくぞ聞いてくれました。ユウキボーイとミツルボーヤ2人、そして
 我々とで、3枚の神のカードを賭けた闇のゲームを行うのデース」
……はぁ?
「『神のカード』?『闇のゲーム』?人を呼び出しておいて何だと思ってたら電波かよ。
 馬鹿馬鹿しい…ミツル君、帰ろう」
「え?」
まだ寝ぼけまなこでこっちを見るミツル。うわぁ、血まみれだよ。
「おや、ユウキボーイ。アンズガ〜ルがどうなてもいいのデスか?」
ペガサスの声で動きが止まる。
「『亀甲縛り』のカードを使いマース」
アンズの封印されたカードに変化が起こる。
(きゃぁ)
声が漏れる。

(こんな…こんな快感って…ああぁンペガサスおじさまぁ!)

………………………………
「ユウキボ〜イ、ユーが勝てばもちろんアンズガールのカードを渡しまショウ」
「ペガサス、お前は絶対に許せねぇ!」
即座に振り返るオレ。頭の中は妄想で一杯だ。
ミツルはキョトンとしてオレたちのやり取りを見ている。

    |┃三             _________
    |┃              /
    |┃ ≡    _、_   < 話は全部聞かせて貰った!
____.|ミ\___( <_,` ) _ \
    |┃=___    \    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |┃ ≡   )   人 \ ガラッ

「誰ッ!?」
開け放された窓から謎の男が現れる。ここ二階なんですけど…。
「久し振りだな、ユウキ」
「カイト瀬戸、遅いのデース」
かわいそうなくらいの白髪は見ていて同情する。
その上そのバンダナはどうかと思う自称オレのライバルが窓枠に立っていた。
「あのカチューシャカッコイイ…」
ミツル、間違ってる。
「さぁ役者は揃いました。決闘(デュエル)の始まりデース」
「ユウキ、今日こそ俺達の因縁に終止符を打つときだッ」
「わ、大変だぁ。ユウキさん、ボク迷惑にならないように頑張ります」
「ちょっと待て、何でみんなそんなにやる気満々なんだよ!」

かくして、でゅえるすたんばいっ☆

91ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 2/12:2003/07/27(日) 11:06 ID:v.MAjrqU
<第2幕☆ペガサス=キルリア=クロフォード(闇)>
「俺のターン、ドロー!」
とても痛いポーズをとって、高らかにカードを引くカイト。
あのぉ、順番まだ決めてないよね?
「ふん…俺はこのカードを守備表示にし、リバースカードを2枚セット。エンドだ」
…もうやけくそだ。
しかしオレも、カードに関してはかなりの自信があるし、カイトに負ける訳にはいかない。
楽に勝ってアンズたんとハァハァ…ダメだ、集中しなければ。
「カードドロ…」
「ユウキボーイ、順番は守ってくださーイ」
とたん、厳しい顔でたしなめられた。
「どうしたんですか?ユウキさんは最後じゃないですか」
決定事項なの?
「うーん、ボクはチルットを攻撃表示にして……終わり」
ミツルの顔が青い。
額の血はもう止まっているが、流れ出た血は間違いなく致死量に達しているんじゃないだろうか。
「私のターンデース。そうそう、この勝負に勝った者は『神のカード』と決闘王の称号を得ますが、
 敗者には罰ゲームがありマース」
おぃ?そういうことは先に言ってくれ。
「当然だ」
「しかたないか…」
なんか2人納得してるし。
「その罰ゲームとは…」
そこまで言うと、ペガサスは急に顔つきを変えた。
「えっ?」
ペガサス以外の3人はいっせいに周りを見る。
いつのまにか辺りは霧状の闇で包まれていた。
「闇のゲームの、始まりでース」
突然、チルットのカードから光が溢れかかと思うと、
そこからは実物のモンスターが出現していた!
「わぁ、ボクのチルットが本物になっちゃった!」
「カードの実体化……ふん、くだらん小細工だ」
いや、普通にあり得ないから。
「闇のゲームはプレイヤーもモンスター同様ダメージを受けマース。
 実体化はむしろ、人間の立場をモンスターと同等にするための『闇』の手段デース」
ペガサスが闇から再び顔を現した。
ttp://sanaehosyu.hp.infoseek.co.jp/pegasasu.gif
腹が、よじれそうだった。

92ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 3/12:2003/07/27(日) 11:07 ID:v.MAjrqU
<第3幕☆青髪の白騎士>
「闇のゲームに負けたものは…」
「アンズガールと同じく、『魂の牢獄』で一生(肉)奴隷として過ごしマース
 闇のゲームは、いつも死と隣りあわせで〜ス」
だっダメだ、ミツルとカイトのあの真剣な表情。そしてなにやらシリアスなセリフ。
ココで吹き出すわけにはいかない。オレはできる限りペガサスの顔を見ないように頑張った。
「ドロー…ぷっ…」
主力カードを引いた。が、ペガサスの顔が面白すぎて全然集中できない。
「オレはこのカードを攻撃表示。リバースカードを3枚伏せターンエンド」
「うわぁ、『マスクマジシャン』だ!」
ミツルが目を輝かせて叫んだ。
驚くのは無理はない。コイツはペテン師族最強のカードなのだから。
「ユウキさん、ボクたち勝てそうですね。ホラ、見てください」
ミツルは手札から見たことのないカードを見せた。
「珍しいカードだね。オレコイツは知らないよ」
「当たり前ですよwこれは『神のカード』の1枚なんです」
ナニィ!?これがペガサスの言ってた(危うくペガサスを見そうになって顔をそむける)
神のカード?
「はい、でも召喚には3体の生贄が必要で…」
「任せとけ、ミツル!」
オレに作戦があることを見て取ったのか、ミツルは嬉しそうな顔をした。

「俺のターン!」
カイトのターンが始まった。
「ふっ…ユウキ・ミツル、お前等に聞こえるか、デッキから伝わる魂の脈動が!」
耳鼻科に行きましょう。
「ドローカード!」
カイトの口元がニヤリとする。ヤバイ、もしかしてあのカードは…
「『青髪の白騎士』のカードを引いた!俺は守備モンスターを攻撃表示に」
「オー瀬戸、ビューティフルデース」
拍手するペガサス、いや変態。
「ユウキさん!あのカードはまさか…」
「そうだミツル、幻のカード『ブルーへアのホワイトサーナ』。カイトは3枚持ってる」
「そんなの、あり得ません!
 だって『青髪(以後ブルーヘアと読むべし)』は世界に4枚しかないんですよ?」
オレはそれ以上答えなかった。答えは奴が示してくれる。
「クチートのカードは、表になったとき特殊能力『バトンタッチ』が発動!
 手札のモンスターとこのカードを交換することができる」
挑戦的な目を向けていたクチートが、再びカイトの手札に吸収される。
代わって出てきた青髪の白騎士。眩しい、キミは眩しすぎる。
流れるような美しい青髪は、どんな男も振り向かせるに違いない。
「わわ、生贄コスト2の青髪が召喚されちゃいました!」
「いや、それだけで終わるといいんだが…」
オレの予感は当たった。
「さらに魔法カード『ミラーボール〜華麗なる影分身〜』を発動。
 これによって青髪の白騎士は3体となる。分身ターンは攻撃できない。終わりだ」
ミラーボールが作り出す無数の影は、いつしか立体感を帯び始める。
麗しのサーナイト3体は、嘲る様にオレたちを見下ろした。

〜場状況〜
                  青髪の白騎士[3000/2500]
マスクマジシャン[2500/2000]    青髪の白騎士[3000/2500]
                  青髪の白騎士[3000/2500]


チルット[1200/700]         守備表示[????/????]

93ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 4/12:2003/07/27(日) 11:08 ID:v.MAjrqU
<第4幕☆飢えたカビゴン>
「こんなの勝てませんよぅ」
ミツルは泣きそうな顔をしている。確かにいくらオレでも青髪3体はちとキツイ。
「大丈夫。ミツルには『神のカード』があるだろ?」
オレは例のカードを示し優しく諭してみる。
「ハイ…ボクとこのポケモンは一緒に強くなったんです」
「だったら、泣いてちゃダメだ。1ターンはオレが凌ぐから、神を降臨させる手段を考えてくれ」
「ありがとうございますユウキさん。こんなことで負けてちゃダメですもんね…」
ミツルは血で汚れた涙をふき取った。
「もう迷い事は言いません。このカードを守備表示、リバースカードを1枚セットです」
「では私のターンデース」
うん。ミツルの目に迷いがなくなった。
「ところでユウキボーイ」
「なんだ?ブフっ ごほごほ…」
突然話し掛けられて思わず吹きかける。その顔は犯罪だ。
「先程あなた方の会話を聞いてしまいました。
 真の決闘者(デュエリスト)は手の内をばらさないものデース」
「……?」
「後悔なさいボーイ。私はこのターン守備表示のモンスターを生贄にし、
 『飢えたカビゴン』をオープンしマース」
デカイ、いや形容しがたいほどのとてつもなく大きなカビゴンが場に召喚された。
ttp://www.h4.dion.ne.jp/~shimashi/grp/sm-09.jpg(すごもんさんゴメン!)
ヤバイ。非常にアブナイ。このカビゴンは殺気立っている。
強力モンスターである青髪3体ですら身を遠ざける迫力。
そしてゆっくりとこっちを見たかと思うと、突然あり得ないスピードでミツルに襲い掛かった。

   ぱくっ

うわっミツル君丸呑み!?
「んぬ?」
これには冷静なカイトですら驚いたようだ。
オレは一瞬あっけにとられた後、すぐにミツルに駆け寄った。

   べっ

「ぐぁっ」
吐き出されたミツルと共に床に押し倒されるオレ。
当然ながら唾液でベトベト、気分は最悪だ。
「キタネェ…大丈夫か、ミツル?」
「う、ん…ボクは大丈夫です、ユウキさん。……………あ……あれ?手札を食べられちゃった!」
「『飢えたカビゴン』は毎ターン相手プレイヤーの手札を墓地に送ることができるのデース」
ことのなりゆきを見守っていたペガサスが口を開く。
「しまった…『神のカード』封印作戦か。やられたな」
てゆうか、毎ターン唾液まみれになるのは勘弁願いたい。
「ボクの1番大事なポケモンが…」
また泣きそうな顔をする。今回はオレもなんて言ったものか…
「飢えたカビゴン、チルットも食べてしまいなサーイ」
いったん休憩体制に入っていたカビゴンは、またもやあり得ないスピードでチルットに襲い掛かった。
「リバースカードオープン!マスクマジシャン、『空の柱の消滅』!」
ギリギリの所でチルットを消す。カビゴンは空をつかみ、そのまま倒れて眠り込む。
衝撃が城内に走った。
ふう…危ない危ない。
横を振り向く。
ミツルは以外にも泣いていなかった。

〜場状況〜
                   青髪白騎士[3000/2500]
マスクマジシャン[2500/2000]     青髪白騎士[3000/2500]
                   青髪白騎士[3000/2500]


チルット(マスクマジックで消滅)   飢えたカビゴン[2100/500]

94ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 5/12:2003/07/27(日) 11:09 ID:v.MAjrqU
<第5幕☆マスクマジック>
「オレのターン!カードドロー」
これは…『紅眼の碧騎士(レッドアイズのグリーンサーナ)』のカード!!
しかしこのターン出しても青髪に瞬殺されてしまう。ココは我慢か。
「マスクマジシャン、飢えたカビゴンにマスクマジック!」
仮面の男はカビゴンの内部に圧力をかける。
『グゥ…ガビィゴーーーン』
飢えカビは断末魔の叫びと共に内臓をブチ撒いた。
霧状になって消えるとか、そういうヌルイ演出はないはさすが闇のゲーム。
「ユウキボーイ。ユーは見事に罠にかかりマーシタ」
「なにっ!?」
「飢えたカビゴンは布石にすぎまセーン。トラップカード『赤頭巾』のカードを使いマース。
 ユウキ&ミツルボーイ。ユーは『あかずきん』という童話をご存知デスか?
 狼に食べられてしまったかわいそうなあかずきんちゃん。
 しかし猟師のおかげで、見事悪い狼のお腹から復活を果たすのデース」
「なんだ…どうなるって言うんだ?」
試合場には既に肉片と化したカビゴンの臓器が散らばっている。
その中の胃袋らしきものが動き出し、赤頭巾が飛び出した!
『あー死ぬかと思ったかも』
「ハルカさん」
「ハルカ!」
ミツルとカイトは同時に声を挙げた。どうやら知り合いらしい。
しかし想像してみてくれ。辺りは闇。周りにはバラバラのカビゴン。
そんな中に血まみれになって屹立する少女を。
「心配要りまセーン。本人とは無関係デース」
『あれ、私秘密基地にいたはずかも』
本人っぽいんですが…
「ドントマインドデース。倒されなければ無問題デース」
あ、焦ってる焦ってる。というより、それ以前に犯罪だよね。

「ドローカード。青髪白騎士、マスクマジシャンを攻撃!」
来た、カイトの攻撃。今ターンは青髪3体を防がなければ…!
「魔法カード『マジカルシルクハット』!」
即座に魔法カードを発動する。青髪は動きを止めた。
『マスター、対象の場にシルクハットが4つ出現しました。ご判断を』
美しい瞳で判断をゆだねるサーナイト達。羨ましいことこの上ない。
サーナイトファンのミツルなんか放心状態だ。
オレは内心にやつきながらカイトのプレイを待った。
「ふん。その4つの帽子の中のいづれかにペテン師を隠したということか。
 青髪、しらみ潰しに攻撃しろ」
『了解』
キッと帽子を見据えるとそれぞれ別のシルクハットを攻撃する。
サイコキネシスで4つのうち3つのシルクハットがが吹き飛ぶ。
……実は当然のことだったのだが、いずれもハズレだった。
「青髪、この高確率をはずすとは…」
バシッ
「あっ」
ミツルが思わず顔を背ける。カイトが青髪の一人を殴った音だ。
「万死に値するぞ。二度とは言わぬ。他の二人も覚えておけ…」
主人の豹変に震える青髪たち。そこまでしなくたっていいだろうに。
「愚かなのはお前だ、カイト」
「何だと?なっ…」
カイトは驚きの余り言葉を失った。
オレの椅子の後から、マスクマジシャンが現れたからだ。
「マスクマジシャンは世紀のペテン師!そのことを忘れていたお前の判断ミスだ!」
『マスタぁー…』
不信感を露にしてカイトに迫る青髪たち。
「ま、マテ…あとで青いポロックやるから」
普段見せたことのないような慌てっぷりで、必死に弁解するカイト。
『私、青いポロックは嫌いです』
運の悪いことに、殴ったサーナイトの嗜好と反したらしい。
たぶんカイトのことだから、髪の色で判断したんだな…。

( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )

女はこれだから恐ろしい。
ギスギスした雰囲気の中、ミツルのターンがはじまった。
ミツルもオレと同様、必死に笑いをこらえていた。

〜場状況〜
                   青髪白騎士[3000/2500]
マスクマジシャン[2500/2000]     青髪白騎士[3000/2500]
                   青髪白騎士[3000/2500]


                   ハルカ[100/100]
ペガサスのライフポイント4000→3600

95ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 6/12:2003/07/27(日) 11:10 ID:v.MAjrqU
<第6幕☆神光臨>
「ボクのターンだ。だけど手札は食べられちゃったから…この1枚に賭けるしかないや」
厳しい。ミツルの場にはリバースカードがたった1枚。神を召喚する方法はもうないのか…
「ドローカード!って、これは……!!」
「ミツル、やったじゃないか!」
カイトとペガサスが少し反応する。しまった、また大きな声を出してしまった。
ミツルが引いたのは『聖なる灰』のカード。デッキに1枚限定の魔法カードで、
墓地にあるモンスターを1体復活させる効果がある。
(これで神を復活させればいいじゃないか!)
(いえ、それがだめなんです)
意外なことを口走るミツル。
(なんでだよ、そうしないと次のターン青髪に瞬殺されるぞ)
(いえ…神のカードには魔法カードは1ターンしか効果がなく、さらにやっかいな事に
 ボクの神のカードの攻撃力は、生贄にしたモンスターの攻撃力に依存するんです。
 つまり…今出しても攻撃力は0……そして1ターンの命しかありません)
(そ、そうなのか…デリケートなんだな神は…)
しかしオレはなんとなく腑に落ちなかった。
ミツルがどうも『聖なる灰』を使おうか迷ってるような感じがしたからだ。
「じゃあボクはこのカードを伏せて…ターンエンドです」
なぜか申し訳なさそうにこっちを見るミツル。やっぱり何かある。

「私のターン、カードドローゥ」
ペガサスは油断できない。
オレはカイトのカードと戦略は今までの対戦で知り尽くしているが、
カイトは神のカードなんて持っていなかった。そして1枚はミツルが所持している。
オレはもちろん持っていないから、残る2枚は必然的にペガサスが持っているということに…
「ミツルボーヤの神は封じました。私は安心して神を降臨させることができマース」
そんな事を考えている矢先、とんでもないことを口走るペガサス。
「神だと?『神のカード』は実際に存在したのか!?」
そんな中今更ビビっているカイトボーイ。
「『ハルカ』は上玉の生贄なので神は喜びマース。生贄は1体でOKデース」
いかにも今思いついたんだろルールでハルカを生贄に捧げるペガサス。
『あー私の出番少なかったかも』
って確かペガサスお前、『やられなかったら無問題』とか言ってなかったか?
「ハルカさーん、今度また勝負してくださいねー」
『いつでも受けて立つかも〜』
「ハルカ、今度ミナモの岬でデートしないか?」
『あーお金くれたらOKかもー』
ミツルもカイトもこの非常時に何を考えているんだ!?神が降臨してしまうんだぞ?
「おしゃべりはそこまでデース。神が光臨しました。ひれ伏しなさーい愚民ども」
え、もうしたの?
てっきりペガサス城の周りが雷雲で覆われたり、闇が深くなったり凝った演出があると思ったのに…
場には去っていったハルカの代わりに、小動物が2匹、チョコンと座っていた。
1匹はハリネズミのような毛を持っており、もう1方はストレートな体格をしている。
可愛いけど…とてもこの2匹が『神』だとは思えない。
「恐れ多いぞユウキ!」
突如、カイトが叱責する。
「ジグザグマは神!!」
壊れたように叫び、椅子から立ち上がるカイト。椅子が音を立てて倒れる。
「マッスグマは神!!!」
さらに、ははーといったポーズでミツルが降れひした。
「そう、そして我々は物を貰うためではなく、敬愛しているからこそ自主的に崇拝しているのデース」
恍惚の表情で小動物を見上げるペガサス。
……ダメだ、こいつらの考えはオレのキャパシティーを遥かに凌駕している!

〜場状況〜
                   青髪白騎士[3000/2500]
マスクマジシャン[2500/2000]     青髪白騎士[3000/2500]
                   青髪白騎士[3000/2500]


                   ジグザグマ[4000/4000]
                   マッスグマ[1000/4000]

96ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 7/12:2003/07/27(日) 11:10 ID:v.MAjrqU
<第7幕☆ミツルの真理>
「私のターンはまだ終わってはいまセーン。マッスグ神特殊能力『腹太鼓』を発動しマース」
呪縛が解けたらしく、ハッと我に帰って席につくミツルとカイト。
さっきのは神のカードの力なのか…それとも……
「コオオオオオオオォォォォォォオオオオォォ!!!」
マッスグマは突然長声を発し、猛烈な勢いでペガサスの腹を叩きはじめた!
ダン!ダダンッ!ダダダダン!!
「ぐぅ…ばはァッ」
ペガサスは腹を叩かれ血を吐く…って大丈夫か?
「さ、流石神デース。でもユウキ&ミツルボーイ。
 これによってマッスグ神の攻撃力は一気に6倍に跳ね上がりマース。
 私のライフポイントが半減するというリスクはありマスが…」
神に殺されかけながら、勝ち誇ったようにペガサスは言った。
「攻撃力6000!!まさに  神  光  臨  の攻撃力!!!」
「キタ――――――――――――(゚∀゚)―――――――――――――!!!!!!!!!!!」
またカイトとミツルがハイテンションになる。
もちろん青髪3体は引き気味だ。
「おや、ユウキボーイと青髪嬢は神の恩恵にあずかったことがないようですね。
 ジグザ神の特殊能力…それはトレーナーの過去の辛い日々の記憶を呼び戻し、
 プレイヤーを信者に『洗脳』してしまうのことなのデース!」
そうなのか…オレは割合金持ちの家で生まれたから知らなかったけど、
一般市民はジグザグマを飼って物乞い…。苦労しているんだなぁ…
「という訳で、私の攻撃対象はエセ信者のマスクマジシャンデース」
ラスカルのような愛くるしい顔をしていたマッスグマが突撃する。
マスクマジシャンの体は真っ二つに引き裂かれ、肉片が凄い勢いで飛び散る。
「さらにジグザ神、ユウキボーイにダイレクトアタック!ユウキボーイのライフポイントは0…」
特攻ジグザグマ。あぁ…何気に攻撃力4000あるし、オレは砕かれて一巻の終わりか…
「そうはさせませんっ」
「ミツル!?」
「リバースカードオープン!『フレンドリーポロック』のカードを使います!ほら、エサだよー」
ジグザグマは突然対象を変え、ミツルのポロックに惹かれてやってきた。
「エサとはなんデース。神に対する侮辱デース!」
「思い出したんだ。ボクを金銭面で助けてくれたのは確かにジグザグマだった。
 でも、ジグザグマはいつもボクを見下したような態度だった。
 だけど…いつも一緒にいて常にボクのことを心配してくれたのは、
 ある一匹…いや1人のポケモンだった」
「一番大切なのは、お金じゃなくてほんの少しの優しさなんだ!」
「ミスアンダースタンド!!理解不能デース。世の中全てマネー!
 マネーがなければ食べていけませ−ン」
「ペガサスの言うとおりだ。金があったからこそオレは力ずくで青髪を手に入れることができた。
 金があればこそ豪邸に済み、愚民には到底なし得ない至福を掴むことができるのだ!」
「あなたたちはジグザグマの洗脳に流されているだけなんだ。
 それを、次のターンボクの神で証明してみせる!」
激しい論争が続く。オレはただ見守っているしかなかった。
「『フレンドリーポロック』の効果により、本来受けるダメージ4000ポイントを
 逆に加えることができる。
 ユウキさんごめんなさい。『神』を召喚できないなんて嘘ついちゃって…」
ジグザグマは甘えてミツルをぺろぺろと舐めている。
「ああ…かまわない」
驚いた。ミツルが初めて出会った頃よりかなり成長していることに。

〜場状況〜
                   青髪白騎士[3000/2500]
                   青髪白騎士[3000/2500]
                   青髪白騎士[3000/2500]


                   ジグザグマ[4000/4000]
                   マッスグマ[6000/4000]

ライフポイント
ユウキ:4000−(6000-2500)=500
ミツル:4000+4000=8000
カイト:4000
ペガサス:3600÷2=1800

97ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 8/12:2003/07/27(日) 11:11 ID:v.MAjrqU
<第8幕☆青髪究極騎士>
「オレのターン」
く…状況はさらに切迫してきた。オレのデッキの中に攻撃力3000を超えるカードはない。
ならば、ミツルの『神』を期待するしかないか…
「オレは『マスクマジシャン・ガール』のカードを攻撃表示。
 リバースカードを1枚セットし…終わりだ」
「マスクマジシャン・ガールだと!?」
「そうさ。世紀のペテン師も元はれっきとした手品師だった。
 そのとき教えた唯一の弟子がこのカードさ」
「しかし、その姿はどうみてもプリンセスてん…」
「マスクは化粧の意!さらにこのカードは墓地の師の数×1000だけ攻撃力を上げるぜ」
「わぁ、ユウキさん凄いです!これで青髪と攻撃力が並んだ…」
そう、並んだ。しかしこれでは倒すことはできない。だが1ターンは防げるはずだ。
対立する絶世の美女(?)たち。
明らかにプリンセスと青髪との間には火花が散っていた。
「ふん。それでこのターンを防ぐつもりか?甘いなユウキ…」
カードを引きながらカイトはほざいた。
「ならば真の恐怖というものを味わさせてやる。
 俺はこのターン魔法カード『マサキの融合装置』を使用!」
融合装置?青髪がさらに強くなるというのか?
『マスター、それだけは止めてください!私たちだけでも十分勝てますから!』
「ええいうるさい!ポケモンとは主人に従うものだ!」
『だってマサキさんはマッドサイエンティストじゃないですか…あぁ…』
懇願虚しく、融合装置に押し込まれる青髪たち。
場に出現した機械はうなりをあげて…中から1体のモンスターが出てきた。
「Oh…これは素晴らしいデース」
「なんて綺麗なんだ…」
皆がため息つくのは無理もなかった。これはモンスターじゃない。ポケモンでもない。
どうしても形容に迫られるのなら…これはまさに『女神』だ。
神々しいばかりの髪、すらりとした完璧な体型。服にも似た、純白の体。
女神はじっと眼を閉じている。あの瞳もきっとため息をつくくらい美しいに違いないだろう。
「『青髪の究極騎士(ブルーヘアのアルティメットサーナ)』完成だ。
 融合したターンは攻撃できない。だが見たかユウキ、これが美の境地というものだ!
 お前はこの妖しさに包まれ、安らかな死を迎えるが良い!」
オレは青髪究極騎士に心を奪われ、カイトの言葉などなにも届いていなかった。

〜場状況〜

マスクマジシャン・ガール[3000/1200]  青髪の究極騎士[4500/3000]


                    ジグザグマ[4000/4000]
                    マッスグマ[6000/4000]

98ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 9/12:2003/07/27(日) 11:12 ID:v.MAjrqU
<第9幕☆ミツルの神>
「ボクはこのターン。カードを引きません」
一瞬場に訪れる沈黙。
「なんだよミツル、勝負をあきらめたのか?」
「いえ、引く必要がないんです。ボクは場にある『聖なる灰』のカードを使います!」
(…お願いするね…ボクの初めてのポケモン)
ミツルは聖なる粉を墓地に振り掛けた。
ミツルの場の中央から、ゆっくりと神が現れる。
「これがボクの神のカード…」
駆け寄るミツル。ミツルと神のカード『キルリア』は嬉しそうに抱き合った。
「ハハハハハハハハ!!これはいいジョークデース。攻撃力0のカードがユーの神デスか?」
確かに、生贄召喚されていないキルリアの攻撃力は0。さっきミツルの言ったとおりだった。
「うん。でもこのカードにはジグザグマとマッスグマにはない特殊能力があるんだ。
 それは…このカードが墓地にあって、『聖なる灰』によって復活した時、
 プレイヤーのライフポイントを1だけ残して、すべて攻撃力に換算すること!」
「キルリアの特殊能力……それは…ボクがキルリアと一体化することなんです!」
「!!!!!」
あまりのショッキングな最後の一言に、みな黙り込んだ。
「じゃあいいかい、キルリア…」
ミツルは周りの目も気にせずに、ズボンを脱いだ。
しかしミツルはキルリアの肩に手を置いたまま、ピクリとも動こうとしない。
「……やっぱり、ボクにはできない!こんなに小さいコと一体化するなんて!」
顔に手を当てて天井を向き、神様ーのポーズをとるミツル。
「は、破廉恥デース」
そういいつつじっと見つめているペガサス。そして目がマジなカイト。
…オレにはそんなマニアックな趣味はないので、ココからは音声だけでお楽しみください…

しばらくして声が聞こえる。
『しかたねぇなあミツル。ケツをだしな』
「え、でもぉ…」
『俺様自ら一体化してやろうってんだよ!早くしろカス』
「は、はぃぃ」
メリ、メリメリ…
「ぅ…あ…そんな大きいのはいらな…ア……」
『黙れ肉奴隷!ホラ、動くぞ』
「うわ、うわぁぁぁあん、痛い、イタイよキルリアーー!」
『うぅ……クソ、もう出やがる…!!』
「あぁぁぁぁあああぁあぁぁぁ!!」

一体化してライフポイントが何故減るのか、分かった気がした。

『ふぃー。来たぜ、きたぜパワーがよぅ!ほらぁ死ねや』
ドゴッ

生暖かい血が頬に触れた。それがジグザグマかマッスグマのものなのかは分からないが。

「オーマイガット!文字通り私の『神』がぁ!」
『罰ゲーム与える本人がやられてちゃしゃーないわなぁ…
 俺様がじきじきに罰を与えてやるよ…ククク…』

ねじる音が聞こえた。さらに引き抜く音。

『千年角(ミレニアムホーン)、ゲットだぜ…』
何かを舐める音。
『ぐっ……がはぁ…所詮は聖なる灰か…ちぇ、続きは今度にしてやらぁ!』

………………………………………
声がやんだ。オレがうすうす目を開くと、全身真っ白で放心状態のミツル、
ハァハァしてた様子のカイト、そして首が1回転してしまっているペガサスと目が合った。


〜場状況〜

マスクマジシャン・ガール[3000/1200]  青髪究極騎士[4500/3000]

ライフポイント
ユウキ:500
ミツル:8000-7999=1          ライフポイント1のため瀕死
カイト:4000
ペガサス:1800-(7999-6000or4000)=0  死亡

99ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 10/12:2003/07/27(日) 11:12 ID:v.MAjrqU
<第10幕☆紅眼の碧騎士>
今のターンで『神』は滅んだ。残る敵は青髪の究極騎士のみ。
ミツルは貞操を失って瀕死状態だ。オレに勝機はあるのか…
「カードドロー」
究極騎士を見る。どうやらカイトのターンが来るまでは眼を閉じているようだ。
さっきの乱交を見なくてよかった。女神にそんな知識はふさわしくない。
「ふん…サレンダーを認めるぞ」
サレンダーとは降参のこと。さすがにアレにハァハァしてた奴に降参する訳には行かない。
こっちにも意地って言うものがある。しかし最期は…せめて好きなポケモンと死にたい…
「オレはマスクマジシャン・ガールを生贄にし、『紅眼の碧騎士』を召喚」
「ハハハハ。糞カードで最期のあがきか」
もう、どんなことを言われたってかまわない。
『御主人!こんなにボロボロになって…』
ライフポイントが500しかないオレの体は、既にガタガタだ。
即座に駆け寄ってくれる赤目をした緑髪の白騎士。
レアカードでもなんでもない普通のサーナイトだが、いると幸せな気分になれるオレの相棒。
ミツルの言った言葉が、今ようやく理解できた気がする。
「お前、あれに勝てるか…?」
究極を指差す。
『あれは……できるだけ、やってみます』
上等だ。それでこそオレの育てたサーナイト。
「ターンエンド!」
オレは死の宣告をした。

「俺のターン!眼を開け青髪の究極騎士!最も憎き奴にとどめをさせ!」
眼が開く。
『御主人、見てはダメです。できれば…あたしだけを見ていてください』
こんな状況の中、もはや普段2人に存在する壁はなかった。
(ああ。お前とオレの最期の戦い、誰が他の奴を見るもんか…)
紅眼はにっこりする。
究極騎士の眼は開ききったようだ。
「はは…ユウキ、よく聞け、究極騎士の技は『死の包容』と言ってな、
 全てを許すことによって、相手の『全て』を空にしてしまうという恐ろしい技なのだ!
 この聖母に全ての罪を告白し、陶酔のうちに死を迎えるがよい!!」
紅眼は仁王立ちになってオレを守ってくれている。
オレは安心して目を閉じた。

そして、長い長沈黙。

オレが死を覚悟した時、カイトは椅子から崩れ落ちた。
紅眼は倒れており、究極騎士の姿は見えない。
「そぅ…少しの優しさ……言ったとおりでしょ?」
僅かな意識を取り戻し、ミツルが言った。

100ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 11/12:2003/07/27(日) 11:13 ID:v.MAjrqU
<第11幕☆葛藤の騎士>
(誰。私の邪魔をするのは)
(ご主人は殺させません。あたしがなんとしてでも守ります)
(面白い子。私はこれから貴女の主人を極楽に迎えようというのに)
(違います。あなたの今からやることは間違っています)
(そう…。でも力じゃかなわない。だから精神に介入してきたのね)
(……そうです。一つ質問があります。あなたが最も憎む人は誰ですか)
(私が「憎む」?憎むとは、罪じゃないのかしら)
(罪…ですか。ではあなたは罪の塊なんですね)
少し、聖母の雰囲気が変わる。紅眼は続ける。
(あなたは、3枚のカードの融合体です。そのカードは皆、元の主人が大好きでした。
 それを、カイトさんは強引な手段で奪って…)
(私の生まれる台となった青髪たちは、カイトを恨んでいたといいたいのね)
(ぐっ…はぃ)
危ない、相手のペースに乗せられてしまう。紅眼はさらに続ける。
(カイトさんは「最も憎む奴」、とあなたに言いました。あなたには私の主人を憎むのですか?)
(「罪あるもの」は憎まれるのが当然ではないのかしら。
 そのことで生まれる私が彼を憎む心は、必然であって罪ではないわ)
(それでは、あたしの主人は「憎まれるもの」であるかもしれないけれど、「罪」はありません)
(ふふ。どうしてそういえるのかしら)
(あたしが…好きだからです)
聖母は笑った。それが、紅眼の勝機だった。
(あなたは、やはり罪です)
(だから根拠を教えてくれないかしら)
(あたしがユウキさんを好きになること…これは罪ですか)
(恋に罪もなにもないわ。ただ、少しおかしくて…)
(あたしは今、あなたをそれが原因で恨みました。それがあなたが「罪」だからです)
聖母ははじめて余裕をなくす。
(そしてあたしにも「罪」はあります。皆、罪を背負って生きているんです。
 聖母、あなたも例外ではない…)
(賢い子。ではあなたの罪を取り除いてあげましょう…)
突如苦しくなる。聖母があたしに「死の包容」をしかけたのだと分かった。
優しい。とても柔らかなキモチ。あぁ、あたしはこのまま抱かれて死ぬんだ…
(…愛されてるのね、貴女は)
精神力が戻る。殺す気はなかったようだ。
(そうね…皆罪を負うと仮定したら……罪多きものから救われるのが摂理かしら)
あたしはもう答えられない。聞くだけがやっとの精神力しか残っていない。
(フフ、私を言い負かしたのは、貴女がはじめてよ)
その声さえも途切れ途切れになる。でも、微かな優しさを感じる。
(……でも忘れないで。いずれは貴女も、貴女の主人も再びここに来ることを……)
薄れゆく記憶の中、あたしには分かった。神はこの人なのだと。

101ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 12/12:2003/07/27(日) 11:14 ID:v.MAjrqU
<第12幕☆エピローグ>
オレとミツルは勝負に勝って、神のカードとアンズのカードを手に入れた。
でもオレはどういう心境の変化だろう、大人しくアンズを解放したし、
ミツルは神3枚のカードを使っても何も起こらなかった、と言った。
「神はきっと別にいるんですよ」
「あぁ…そうだね」
しばらく沈黙が続く。
夕焼けが美しいこの海辺の土手で、オレたちは散歩していた。
「ユウキさん…あの事、もう忘れてくださいね」
「あの事……あぁ、あれかw」
あれ以来、本当のつながりとは何だろうと考えるようになった。
そして、本当の恋愛をして見たくなった。
あの時はただのいやらしい行為に見えたが、
ミツルとキルリアはよっぽど心がつながっているんだと、今では解釈できる。
「やーい、破廉恥ミツル〜」
オレは少し前を走って、心にもないことを言ってみる。
ちょうど土手の上には、あの時以来親しくなったハルカが自転車をこいでいた。
「あ、ハルカー、聞いてくれよ。この前ミツルがさー」
「ちょ、ちょっとユウキさん!?」
猛烈な体当たりを仕掛けてくるミツル。
2人は土手を転がり落ちる。
「はぁ…なにやってんだかかも」
オレたちはポケモンバトルを始めた。もちろんサーナイトVSキルリアに決まっている。
「私、カイトのお見舞いで忙しいから行くかも」
『あれ、カイトさんの意識戻ったんですか?』
尋ねたのはサーナイトだ。その隙を突いてキルリアのパンチが炸裂するが、
エスパーの物理攻撃など痛くもかゆくもないのだった。
ハルカは少し驚いて答える。
「うん、今日。一緒に行くかも?」
『はい!』
勝負をほっぽりだして、ハルカの自転車の後ろに飛び乗るサーナイト。
「お、おいまてよ!」
「少しとばすかも〜」
物凄い勢いで進むマッハ自転車。はぁ…追いつけるわけがねぇ…
「ユウキさん、ボクのチルタリスで追いかけましょう!」
「おう、サンキュー!」
雲の羽を持った神秘の鳥にまたがる。上昇する風が肌に気持ちイイ。
「なぁミツル……幸せって何だと思う?」
ふと心配になって唐突に聞いてみる。
「キルリアと一緒にチルタリスに乗って、空を駆け巡ることです!」
ミツルはキルリアとほっぺたをつねり合っている。
ああそうなんだ。ミツルにとって、幸せの青い鳥はこんなにも近くにいる。


夕陽が落ちる中、水辺はゆらゆらとトレーナー達の姿を映し出していた。




             〜The End〜

102後記:2003/07/27(日) 15:12 ID:v.MAjrqU
長いですね。そしてギャグなのかマジメなのか分かりませんね。
良くても悪くても感想聞きたいので、思い切って上げます。

103キルリ愛萌化:2003/07/27(日) 23:58 ID:FnjaY.p.
ウヒョ―――
なかなか良かったよ。
文字通り神降臨だなw キルリアたん×ミツルたん・・ハァハァ・・

サーナイト♂SSも中々の萌えw サーたん♂を主人公にしてくるとは・・・

104名無しさん:2003/12/02(火) 23:38 ID:QIyTrHRc
スレッドあげ!!

105セルバンテス・デ・レオン:2004/05/05(水) 18:57 ID:sdCD2Ao.
俺はセルバンテス・デ・レオン。
サーナイト種。40歳。
アーケロン&ニルヴァーナが愛剣だ。
ホウエン地区で俺の名を知らないやつはいないだろう。
度重なる略奪、殺人、暴行、強姦・・・・
今まで犯した犯罪は数え切れぬほど・・・
昔に存在した俺と同姓同名のやつは、『ソウルエッジ』という邪剣を持っていたようだが、
そのせいでイカレポンチになった馬鹿者だ。
だが、俺は違う。
自らの力のみがすべてを制す。
そう思っているからだ。
また、俺には家族がいる。
妻と娘とたくさんの部下たち。
そいつらを養わければならない。
だから、俺はかなり稼げる職種である海賊になったのだ。
おっと、もうこんな時間だ。
じゃあな、いつかまた会おう・・・

106:2004/05/05(水) 19:24 ID:vMAIXxXk
続きキボン。

107 セルバンテス・デ・レオン:2004/05/09(日) 14:18 ID:bulGpQUM
――――――船長!どこ行ってたんですか!

なに、ちょっとばかしインタビューに答えていただけさ

――――――インタビューって・・もうじき出航なのに何してんですか!

それより・・カミサンは・・どうしてる?

――――――もうカンカンですよ!早く行きましょうよ!

ああ。そうだな。じゃあ行こうか・・・・

ハイテクノロジーを搭載した海賊船『エイドリアン号』はミナモから出航した・・
新たなる目的を持って・・・

108名無しさん:2004/05/12(水) 18:59 ID:AQJuAIIc
変スレage

109名無しさん:2004/05/12(水) 21:57 ID:UGrIhrio
age厨が常駐してる見たいですね

110名無しさん:2004/05/12(水) 22:02 ID:vMAIXxXk
このスレはともかく、
他の存在意義無しのスレさえ消えてくれればなぁ。

111名無しさん:2004/05/18(火) 18:24 ID:ANIWsyIQ
授業中にできてしまったもんを投下してみる。
(授業中なにやってんだろ俺は・・・)
ちなみに会話文が主になってます。




ある雨の日だった。
その様子はマトリックスのラストシーンを彷彿させるほどの激しい雨だった。
いくつかの人影がその雨の中を駆けていく。
――――トレーナーとそのポケモン達である。
「くぅ!あと少しでミナモだ、がんばれ!」
「がんばれって、お前は自転車に乗ってるからいいだろうけど、俺達は素足で走ってるんだぞ!」
「そうだよ!ごちゅじんはずるいよ!」
「あなたは人の事いえないと思いますが・・・エッジ様にだっこされたままでは、説得力のかけらも無いと思いますが・・」
「・・・いや、それくらいのことが言えるんだったら大丈夫だと・・」
やや呆れつつ、ふと海のほうを見ると、そこにはあるはずの無いものが、いや、あってはならないものがあった。
「おい!誰か倒れてるぞ!」
「ほっとけよそんなの・・・・っておい!」
エッジが言うか言わないかの内に、トレーナーはその倒れている者がいるほうへ駆けていってしまった。
「おじたん!いってあげようよ!かわいそうだよ!」
「わかったよ!ユントがそういうんだったら行くよ!」
「・・・早く行きましょう。人命救助。人助けですよ。」
ポケモン達もその人影の方へと駆けていった。



「うぅん・・・ここはどこ・・?」
「お。気がついたみたいだな。譲ちゃん。」
そこはミナモシティにある旅館の一室。
トレーナー達はとりあえずそこへ運んだのだった。
「・・・マスター・・!マスターはどk・・痛っ!」
「しばらく安静にしてたほうがいいぜ。エッジ、オボンエキスをとってくれ。」
「俺はやだね。ベルグに言ってくれよ。」
「・・・まったく仕方ないですね・・・ほっ!」
得意のサイコキネシスで『オボンエキス』とかかれたビンをトレーナーのほうへ誘導させる。

パシッ

の小気味良い音をたててビンはトレーナーの手の中へ入った。
「ほら。飲むといい。すぐ元気になるから。」
と先ほど倒れていたサーナイトにすすめた。
「・・・すいません・・見ず知らずの人にこんなにまでしてもらうなんて・・」
サーナイトはビンのふたを開け、黄色の液体を飲み込んだ。
「わぁ・・・おいしい・・・」
「そうだろ。俺の長年の研究の成果だ。おいしいし、即効性もある。万能の傷薬となる未来のエキスさ。」
「ところで・・・マスターというのは貴女のトレーナーですよね・・・」
「のわっ!」
いきなりトレーナーの横から覗き込むようにサーナイトを見るフーディン―――ベルグが出てきた。
「・・・ええ・・そうですけど・・何か?」
「いえ、何でもございません。トレーナーの呼び方はポケモンそれぞれだということですね・・・」
ベルグはそれを聞くと、どこかへとテレポートしていった。
「さて、俺も出かけてくるとしようかな・・」
「えぇ〜!ごはんはぁ?」
「帰ってきたらご飯にするから、エッジおじさんと遊んでてね。じゃ。」
「おい!またガキの面倒かよ・・・チクショー・・」
コートをはおり、部屋から出て行くトレーナーは3日前に起きた船舶事故を思い出していた。



「あーあ・・いっちまった・・」
「おじたん!なにしてあそぶ?なにしてあそぶ?」
「あー・・・んじゃ火遊び!」
「ひあそびはあぶないからだめだって、ごちゅじんがいってたよ。・・じゃあ、おねえたんとあそぶー!」
「ダメだよ!お姉ちゃんはおけがしてるからだめ・・・」
「いえ、別にいいですよ。」
「おい・・・絶対安静じゃなかったのか?」
「ええ。なんだかあのエキスを飲んでから、とっても元気になったような気がするんです。」
(別な意味の元気じゃないよな・・・)
「ワーイ!じゃあさ、なにしてあそぶ?」
「そうね・・・おままごとなんてどう?」
「ワーイ!おままごっとぉ!おままごっとぉ!」
「うふふ・・かわいいクチートちゃんね・・・あなたの子?」
「・・・まぁ・・そんなところかな・・・」
ちょっぴり顔を赤らめるバシャーモ―――エッジはそう答えられることが少しうれしく思った。
「じゃあ、おねえたんがあかたんね!おじたんはそのおにいたん!」


続く。

112名無しさん:2004/05/18(火) 19:41 ID:ANIWsyIQ
続き。
(なんか連投すんだったら続くなんて書かなきゃよかったな・・)



そんな幸せな状態とは違い、トレーナーとベルグは深刻な表情をしていた。
「オデノ・・・ごほん!俺の予想どうりだったな・・・」
「・・・いつも、オンドゥルルラギッタンディスカー!、とか言ってるからですよ・・・」
「すまん・・で、どう思う?」
「・・・被害は甚大のようですね・・」
「・・ああ・・・」
彼らが今いるのは、ミナモシティにある病院。
そして、3日前に起きた船舶事故の被害者たちが入院している棟へときていた。
「・・・ドクター・ニンブルさんですね?」
「ああ、そうだが・・・見つかったか?」
「ええ・・・どうぞこちらへ・・・」
看護婦らしき女性がとある病室へとニンブルたちを連れて行った。
「ここか?」
「・・・ええ。時々うわ言で何か言ってるようですけど・・・」
「それでいいんだ・・・」
そうつぶやくとニンブルは

ガチャ

と病室のドアを開けた。
そこには、生命維持装置でなんとか生きている男・・・・も居たが、ニンブルの目的の男も居た。
「この人か?」
「ええ・・・そうですけど・・・」
「・・・じゃあ、君は他の人の様子を見てきてくれ。」
「ええ!?私はここの担当・・・」
「私が見ててあげるから、他のところへ行っててくれないか?」
「えっ・・・でも・・・」
「他 の 所 へ 行 け !」
「は、はい!」
看護婦は逃げるように部屋から出ていった。
「ちょっと強く言いすぎでは・・・」
「俺はああいう、おどおどしたやつが嫌いなだけさ・・・さてと・・」
ニンブルはその男のベットの中を探った。
その結果、お目当てのものを見つけることができた。
「・・・うむ、ちゃんとあったようだな・・・」
「なにがですか?」
「キバッテルデショ!」




「ほう・・・結婚指輪か・・・」
おままごとを終え、一息ついていたエッジは、サーナイトがはめていた指輪について聞いていたところだった。
「ええ・・・私の一番大切な人の・・・あっ!」
「どした?」
「マスター!私のマスターはどこですか?」
「うーん・・・たぶんニンブルたちが探しに行ったんだと思うんだがな・・・」
「・・・あなたたち・・・まさか何かたくらんでるのですか?」
「・・・見ず知らずのサーナイトに対してなにを企むってんだ?」
「そ、それは・・・・」
「わたちたちはなにもたくらんでないよ!」
「そーだよなー、ユントぉー」
「・・・すいません・・疑ったりして・・・」
「なーに、気にすんな。」
「わたちはじゅうぶんきにしてるよ!だから・・・もっとあそんでぇ〜!」
「そーだな・・・じゃあ・・・」
その時、エッジたちが居た部屋の戸が開いた。
「ただいマスタードガスは国際法で禁じられています。」
「おかえリーゼントはポマードで固めてる。」
「????なに言ってるんですか?」
「まぁ・・挨拶みたいなもんですよ・・・」
「で、どうだった?成果のほうは?」
「ああ、なんとかな・・・そうだ!飯がまだだったな。これからどこかへ食いにでも行こう!」
「わーい!ごはーん!!」
「俺ラーメンがいいー!」
「私は和食がいいですね・・・貴女はどうしますか?えーと・・・」
「あ、そうだ。申し遅れてました。私は・・」
「・・・ミルキー・・だろ?」
「・・えっ・・なぜ私の名を・・・」
「お前のトレーナーのところへ行ってきたからさ。うわ言で何度も言ってたぞ。」
「えっ・・・いやぁん・・・マスターったらぁ・・・」
「おねえたん、おかおまっかだよ。」
「えっ・・あわわわわ・・・」
「じゃあ・・・ついさっき見つけたシーフードレストランでいいか?」
「おーけー!ふあんなんてたべちゃおう!」」
(おもしろい人たち・・・)

113名無しさん:2004/05/18(火) 23:32 ID:vMAIXxXk
むしろクチートに萌えた。

114名無しさん:2004/05/19(水) 16:43 ID:9k0iQltQ
訂正
結婚指輪×
婚約指輪○

115名無しさん:2004/05/20(木) 22:07 ID:KNLIKLmc
グジョバ

116ビアド:2004/08/02(月) 19:26 ID:HMRAfZ5o
ちょっとぬるいカモ…
世界観なんか、ゲームと全然違うし


この世界は混沌に包まれていた。世界各地で戦争が繰り広げられ、人とポケモンの心はすさんでいる時代。そんな時代を俺たちは生きていた。
もともと力を持っていたリューン国を中心としたリューン同盟軍は、世の平和を乱すような国々を打ち倒し、世界をひとつにまとめあげようとしていた。いつか平和がくる、その日まで。

俺の名はミラルド。リューン同盟軍の一部隊長だ。
そして俺の傍にはいつもよきパートナーであるサーナイトがいる。6年前に部隊長になったときにそのサーナイトに出会った。
彼女の名はリーア。
その医者としての能力もさることながら、超能力を自在に使いこなす戦闘力も、俺のサポート役としては最適であった。
心も優しく、世話好きで本当に俺を慕ってくれている。
俺は一人暮らしだが、家の家事なんかも全部してくれる。まあこの時代、家に帰れることなんてほとんどないが…

そして北の最果ての国、バーントコアを攻める大遠征の日がやってきた。バーントコアは世の平和を乱す国の一つで、あくまでリューン同盟軍にたてつくつもりらしい。
このバーントコアを滅ぼせば、平和に一歩近づく。
そう考えると、ミラルドは自然と力が入った。
「リーア、気を引き締めろよ。
寒くないか?」
厳しい寒さに震えるリーアを見て、ミラルドは言った。
「大丈夫です、ミラルド隊長」
リーアはそう言ったが、寒いものは寒い。身体の筋肉が硬直して動かなくなってくる。
「敵襲ー!」
突然兵士の声があたりに響き、銃声が聞こえてきた。
ミラルドは凍えかけた身体にムチ打ち、兵士達に指示をしはじめた。
リーアも動きにくい身体を必死に動かし、得意のサイコキネシスで敵弾の弾道を逸らしたりしている。
ミラルドは、そんなリーアの姿を見て本当に頼もしくなるのだった。リーアがいなければ、俺は絶対ここまで生き延びていなかっただろう。
ミラルドがしばし物思いに耽っていると、敵弾飛び交う中から兵士の叫び声が聞こえてきた。
「誰かー!足をやられた!」
その声を聞いたリーアは、敵弾飛び交う中に身を投げた。そしててきぱきと負傷者の処置を完了させ、安全な場所へ運び終えたその時、
パシュッ!
たった一発の敵弾がリーアの身体を貫通した。
「あ…」
さすがのリーアも銃弾にはかなわない。その場に力なく倒れこんでしまった。

117ビアド:2004/08/02(月) 19:39 ID:xkg7CxEQ
「リーア!」
ミラルドは反射的にリーアのもとへ駆け寄り、必死に声をかけた。
「リーア!しっかりするんだ!」
「ミ、ミラルド…隊長…」
「よかった…」
リーアは瀕死の重傷を負っていたものの、何とか息はあった。
「ミラルド…隊長…
あなたにとって…、わ…私は…、何ですか?」
「もうしゃべるな。命を縮めるだけだぞ!」
「もう…私は死ぬ…でしょう…
だから…、答えてください…」
「………
パートナーだ。
6年間を共に過ごした、偽りなき友だ」
「パートナー…
そう…ですよね…」
リーアは目に涙をいっぱいに浮かべて言った。
「私に…とって…、隊長は…
本当に…大事な…人…」
息絶え絶えに、リーアは言葉を重ねていく。
「パート…ナー、じゃない…。一人の…男性として…」
「………」
リーアの突然の告白…
ミラルドはそれを聞いて黙りこくってしまった。
「私の…、最期のお願い…
聞いて…ください…」
リーアの頬を一筋の涙が伝った。
「…キス…して…」

それを聞いたミラルドは、何も言わずにそっとリーアと唇を重ねた。
甘く、深く、最期のこの瞬間。
互いの舌を絡ませ、抱き合いながら、深く、深く。
リーアの気持ちを聞いた以上、無視することはできない。

ありがとう
そして、さよなら

(読める!
リーアの気持ちが!)
ミラルドが初めてテレパシーを受け取れた瞬間だった。
しかしその直後、リーアの力が一気に抜け、呼吸が止まった。
「嘘だろ…?
おい、リーア!」
何で俺は、今までリーアの純粋な気持ちに気付かなかったんだろう。
いや、気付かなかったのではない、気付こうとしなかったのだ。
心の奥底では分かっていたはずなのに、一人の女性として意識したこともあったのに、人間とポケモンという壁にとらわれていた自分がいた。
俺は…、リーアの事が好きなんだ。
ミラルドの心の中に、リーアへの愛と深い後悔の年が沸き上がってきた。
…戦争も同じではないか?
人種の壁や考え方の違いという壁のせいで戦争が起こる。
…憎い。
戦争の火種となったすべてのものに。
リーアの命を奪った戦争に!
「ちくしょおおお!」
ミラルドが叫んだ瞬間、敵兵が突然宙に浮いた。
「!?」
ミラルドは目を丸くした。
「…そうか」
リーアの自分自身の特性である「シンクロ」に、サイコパワーを込めて死に際に自分の超能力の全てをミラルドにコピーしたのだろう。
「リーア…、お前は生きている。
俺の心の中で、この超能力と共に…
世界を平和に導くこの力、大切に使うぜ」

それが今俺にできる、リーアへのはなむけだろう。
俺は歩んでいく。
愛する…、リーアのために。

118名無しさん:2004/08/03(火) 23:25 ID:SnSfhIZA
  _、_
 ( ,_ノ` )      n
 ̄     \    ( E) グッジョブ!!
フ     /ヽ ヽ_//

119名無しさん:2004/10/27(水) 17:08 ID:SJHM74ws
GJ

120思へば新参な自分:2005/02/27(日) 16:04:17 ID:2Y5S/WAI
グッジョブ

121十代の人間:2005/02/28(月) 18:45:12 ID:fIcWxJ0w
ふっかつ…か

122何気なしに:2005/03/01(火) 00:07:41 ID:ySaBblLQ
何も言わずに投下。
いまいち自身自信ナシ。

知る人ぞ知る、とあるコロシアムに歓声が響き渡る。
このコロシアムでは心を閉ざしたポケモン、いわゆる「ダークポケモン」と呼ばれるポケモンを闘わせ、賭博に利用している。
まさに無法地帯であった。
巨額の金が目まぐるしく移動するこのコロシアム。

そして今日も私は戦う。一匹の戦闘マシンとして。
一応♀であるがそんなこと関係無い。
小さな頃の記憶なども無い。どうでもいい。
愛など知らないし、知りたくもない。くそくらえだ。
自分が何をしているのかは、分かってる。
でも、この毎日から抜け出せない。
立ちはだかる物を全て再起不能なまでに破壊する。それだけが与えられた任務。
私はサーナイト。このコロシアムの、ダークポケモンの一匹だ。

「さぁ、出番だ。行け」
係員の一声で私は戦場へと出て行く。
今日も無謀な挑戦者がやってくる。私の実力は、このコロシアムでも1、2を争うほどといわれているのに。
「さあ、挑戦者の入場です!アキラさんどうぞ!」
もう聞き飽きたアナウンス。
そのアナウンスとともに、挑戦者と私はコロシアムのアリーナに姿を見せる。
ワーワー!
群集の歓声がいっそう高まり、雨の音のごとく響き渡る。
挑戦者の連れているポケモンはラグラージ1匹であった。
1対1のデスマッチがこのコロシアムの伝統だ。
「それでは、試合開始です!」
挑戦者がその合図とともにラグラージに命令をする。
「ティアーズ!ハイドロポンプだ!」
ティアーズことラグラージは、その場で放水の構えをし、ハイドロポンプを撃ってくる。
未熟なトレーナーだ。いきなり大技に頼るとは…
私はハイドロポンプをかわし、サイコキネシスを放つ準備をする。
若干のタイムラグができてしまうが、ラグラージ程度の素早さでは追いつけないだろう。
「ティアーズ!もう一発!」
!?
ラグラージの素早さはただものではなかった。
若干の隙につけこんで、ハイドロポンプの2発目を信じられない速さで発射する。
かわせない…!
ハイドロポンプは、見事私を直撃。凄まじい衝撃が体を襲う。
私は吹き飛んでいた。
しかし…、この感じ… どこかで…
が、考える余裕もなく、壁に思いきり叩きつけられた。
「がはっ!」
初めてだった。戦闘でこんなに痛い思いをしたのは。
会場のどよめきがさらに大きくなる。
私は立ち上がり、まだまだやれるということをアピールする。負けてなるものか。
しかし、どうも挑戦者の様子がおかしい。
呆然とこちらを見つめているのだ。
「サクラ…!」
サクラ?
「サクラ…、サクラじゃないか!?」
訳がわからなかった。サクラ?誰だ、それは。
「思い出せよ…、あの時の誓いを!この青い石を!」
そう言うと、挑戦者はポケットから割れた透き通った青い石を取り出して私に見せた。
「お前も…、持ってるだろ?」
…私も、確かに持っている。昔から、割れた青い石を。
何故かはわからないが、片時も離したくなかった。その青い石。
もしかしたら、この2人の持つ割れた青い石同士は、ぴったりと合うかもしれない。
だが…、信じたくない。
そんなはずはない。私はここで生まれ育ったのだから。
群集はざわついている。何が起こっているのかわからないでいるのだろう。
「ティアーズのハイドロポンプも…、覚えてないのか?」
あの感じ…、確かにどこかで…
…でも私は戦闘マシンだ。今さら過去のことなど、塵芥に過ぎない。
だが、なおも挑戦者は私に詰め寄ってくる。
…寄るな!
気づくと私は、挑戦者をサイコキネシスでふっ飛ばしていた。
挑戦者は宙に舞い、地面に叩きつけられる。
「嘘…だよな…、サクラ…」

123何気なしに:2005/03/01(火) 00:09:21 ID:HMRAfZ5o
挑戦者は再度立ち上がり、私に詰め寄ってくる。
攻撃しても、攻撃しても、何度も、何度も。

その時、ドン!

不意に銃声が鳴り響いた。
そして目の前には、胸部を銃弾に貫かれた挑戦者が倒れていた。
私は、反射的に挑戦者のもとへと駆け寄った。
私の頭に電流のような衝撃が走った。
今、全てを思い出した。
あの日、私と挑戦者…、いや、マスターは別れた。
経済的な理由から、マスターの両親は私をこのような場所に売り飛ばしたのだ。
そして、私は戦闘マシンとなった。
私の記憶を取り戻させないために、事態に感付いたコロシアムの係員が発砲したのだろう。
この別れの時の、誓いの青い石…。いつか絶対に巡り合おう。
そういう念のこもった石だった。
大好きだったマスター。
いつも一緒だったマスター。
…そのマスターと、こんな巡り合い方をするなんて…
私の目に、涙が溢れてきた。
「サクラ…、すまなかっ…」
マスターはそれだけ言うと、力なく目を閉じた。
本当に大好きなのだったら、もっと早く気づいていたであろう。
しかし、「売られた」という事実が、私の心の中に引っかかって、記憶の覚醒を邪魔していたのだ。
心の底では、マスターを憎んでいたのかもしれない。
そんな自分に、また腹が立った。悲しかった。
でも今なら言える。
 ─大好き…、マスター
もう遅い言葉だった。でも、言わずにいられない。
 ─誰よりも、好き
私は、もう動かないマスターと唇を重ねた。
その時間は、ほんの1秒足らずだった。
ドンっ!
2発目の銃声がコロシアムに轟き、私は倒れた。
私にとっては、あの1秒は永遠の時間に感じられた。
マスター…、ごめんなさい…
そして…
ありがとう。

薄れゆく意識の中で、私はマスターに語り掛けた。

終わり
初めて小説書いてみた。

124コンビニ防衛軍:2005/03/02(水) 20:38:19 ID:LyVcTOt6
はじめまして、コンビニ防衛軍です。

リレー小説で何回か書き込んで自分ひとりで小説を作ってみたくなったので、
ここで作ってみることにしました。

:現代から23年前(←中途半端)、【レオン】という名のサーナイトがいた。
そのサーナイトは凄腕の泥棒で、狙ったものは95%の確立で盗み出すポケモンだった。
当時はその名を知らない大人はいなかった。現在レオンはいない、8年前に死んだのだ:
:現代では、レオンの子供達(兄弟)が自分の父親が犯した罪を償うために、
【万屋】(よろずや)をやっている。:
=キャラ紹介(主役?)=(兄)レグルス・(弟)デネボラ。

ある日、万屋【しし座】に依頼人がやって来た。
依頼人「すみません・・・ここは万屋ですよね」
レグルス「そうですが?、何か」
依頼人「実は、頼みごとが・・・」
=数分後=
レグルスは紅茶を飲み終えて、話をまとめだした。
レグルス「フ〜ン・・・簡単にまとめると、あんたはカントー地方にある
シルフカンパニーの社員で、あんたの会社のデータを使ってロケット団
っていう変な組織が【マスターボール】を量産しているから、量産している
工場を破壊しろ。ってことだろ?」
依頼人「データ回収も忘れずに」
レグルス「おお!そうだった!。ところで、量産マスターボールの詳細を
教えてくれないか?」
依頼人はコーヒーを飲んでから話し始めた。
依頼人「我々が知っていることはまず、普通のマスターボールと同じように、
100%ゲットができることです」
レグルス「フ〜ン・・・ってまだあるのか!?」
レグルスはとても驚いた目で依頼人に聞き返す。
依頼人「はい・・・それが他人のポケモンも100%ゲットできるそうです」
レグルス「トレーナーを無視できるのか・・・」
依頼人「とにかく量産ボールをロケット団にこれ以上作らせるわけには
いかないんです!。お願いします!!」
レグルス「大丈夫ですよ。明日デネボラと破壊しに行きますよ」

=数時間後=
デネボラ「なるほど・・・そりゃあ、作らせたらいけないな・・・」
レグルス「では、持参物の確認だ」
:持参物:①ピストル(サプレッサー付き)②アサルトライフル③手榴弾
④スティンガーミサイル⑤リモコンミサイル⑥日本刀
デネボラ「待て!!これ全部メタ○ギアに出てくる武器じゃねぇか!」
レグルス「いやぁ・・・普通の技より、殺傷能力あるから・・・」
デネボラ「・・・まぁ・・・いいか・・・」
レグルス「では、明日から行動開始だ!」
デネボラ「OK!」

125名無しさん:2005/03/03(木) 18:18:22 ID:8QPAyPxA
盛り上がってきたね。

126コンビニ防衛軍:2005/03/03(木) 21:24:20 ID:jo.cJN4k
=翌日=
レグルス「準備はいいな?」
デネボラ「後から追加した所持品もバッチリだよ」
:追加した所持品:
①C4(プラスチック爆弾)②サーマルゴーグル(映像をサーモグラフィ化
するゴーグル)③回復剤
レグルス「よし行くか!」
=数時間後=
レグルス「この辺りか?」
ここはジョウト地方のシロガネ山。ここで怪しい工場を目撃した
という情報を腐るほど手に入れた兄弟。早速来てみた。
デネボラ「アレじゃないのか?」
すると子供が見ても怪しむ工場を発見。
レグルス「怪しい・・・怪しすぎる・・・」
デネボラ「行こうか?」
レグルス「おお・・・」
ガサガサガサ・・・
レグルス「!!誰だ!?」

127コンビニ防衛軍:2005/03/05(土) 02:35:21 ID:JSRuoa66
速攻で銃を構えるレグルス。そこには人間が一人いた。
???「うわっ!何だ!銃なんか構えちゃって!!」
レグルス「誰だ?」
???「まずは自分達から名乗るモンだろ・・・」
レグルスは銃を納めて、自己紹介を始めた。
レグルス「俺はレグルス。こっちが弟のデネボラだ」
ザック「俺はザック。万屋のものだ」
レグルス「・・・同業者か・・・」
ザック「?君達も万屋なのか?」
デネボラ「ああ・・・それより君もアレを・・・」
とデネボラが工場を指しながら言う。
ザック「そう、量産ボールの回収を頼まれた」
レグルス「・・・ん?ボールを回収?」
ザック「そっちはどうなの?」
デネボラ「ボールのデータ回収、及び工場の破壊が仕事なんだ」
ザック「ふ〜ん・・・まぁ、ここは協力しませんか?」
レグルス「かまわんが・・・何故?」
ザック「いやぁ・・・内容は似てるし、一人で少し寂しかったんだよ」
デネボラ「まぁ・・・ヨロシク!」
ザック「ヨロシク!」
こうして仲間が増えた。

128名無しさん:2006/05/19(金) 00:18:46 ID:vGlyHr6k
age

129鋼野伍長:2006/05/20(土) 14:13:36 ID:vGlyHr6k
閣下が居られないならせめて俺が腕を磨くしか・・・
今日明日中にでも書いてみます。

130鋼野伍長:2006/05/23(火) 01:13:26 ID:n07jZvyU
で、書いた結果です。へ、ヘボい・・・




「マスタ〜そろそろいいでしょー?」
「はいはいわかったわかった。夕食の時に皆を集めてくれよ」
「・・・え?ウソ?」
「ああ 準備は終わった。だから今は昼寝の邪魔をするな」
「は〜い♪」
サーナイトはその場からテレポートで消えた。
「やれやれ・・・」

そして5時間後・・・

「じゃあ<メンバーの中から旅に出よう計画>を始める。質問は?」
「それは余計な者を切り捨てることとは違うのですか?」
そう言ったのはガラガラだった。
最近のポケモンの中にはしゃべれる者もいるが今となってはあまり珍しくは無い。
「いや、違う。これは期限付きの修行・・・いやもっと厳密に言うと・・・」
「1軍争奪戦だ」
その場のポケモンほぼ全員に衝撃が走った。
「俺がメンバーとして育てているのはマサムネ、クリッター、って数えてもきり無いな」
「全員あわせて6匹以上だ。そこで」
「修行期間というわけですね」
「その通り。で、その俺の手から一度離れるのは・・・」
全員が息を呑む。
「まずマサムネ」
「はっ」ガラガラはうなずいた。
「お前は自軍で1,2を争う強さだ。それに喋れる。リーダー決定だ。次は・・・クリッター」
「ガウッ」クロバットだ。どうやら人語は喋れないようだ。
「お前がマサムネの右腕だ。期待してるぞ。」
「ガー♪」嬉しそうにクリッターは飛び回った
「えーと自軍最強が2匹そろえばOKだな」
「!!」期待していたサーナイトは特にショックだったようだ。
「じゃあ次のメンバーは・・・」マスターは続ける。
「え?」一同はキョトンとする。
「リーダーはルビーアイ。いいな?」
「え?・・あ、はい!」サーナイトは答える
「あとはシンカイン、ベアード」
「カー!」「○×▲」ランターンとエアームド。これで2つ目のメンバーも決まった。
「残りは手持ちだ。修行組に負けるなよ」手持ち組は頷いた。
「じゃあ明日の8時出発だ。異論は無しだ!」
そう言うとテントに潜り込んだ。
「やれやれよく寝る主でござるな」
「ですね」
ポケモン一同もそれぞれの寝床に戻る。ここはセキエイ高原。
サーナイトやガラガラ達のマスターは四天王に現在2連敗中である。
果たして修行が終わった後のメンバーは四天王制覇を果たせるのだろうか・・・

  続く

131名無しさん(二等兵):2006/05/23(火) 23:27:51 ID:pveFwlj2
現在、昔書いた西部劇風のSSをサー小説に変換してますが、
機会(了解)があれば貼っても宜しいでしょうか?

132名無しさん:2006/05/24(水) 07:47:58 ID:7U7WGFfU
何事も挑戦
その為にこのスレがある

133鋼野伍長:2006/05/24(水) 22:25:23 ID:n07jZvyU
翌朝・・・
全員は集まっていた。

「じゃあ期間は1ヶ月だ。それまでに何度か帰ってきてもいいし連絡もよこさなくていい」
「やったぁ!」
「どうした?ルビーアイ」
「いえ何も…」
「あと薬各種、モンスターボールも多めに買っておいた。使い方はわかるよな?」
「大丈夫です」
「マサムネには俺の前まで使ってたベルト。早めに氷対策と波乗り使えるポケモン捕まえたほうがいいぞ」
「わかりました」
「ルビーアイは前まで使ってたバッグだ。少し小さいがお前には使いやすいだろ」
「ありがとうございます」
「あとは…ゴールドバッジとグリーンバッジだ。いいか?絶対無くすなよ」
こうして出発の準備は全て終わった。
そして出発・・・

「では主、またしばし!ゆくぞクリッター!」「クワッ!」
ガラガラのマサムネはそう言うとクロバットのクリッターの背に乗り、あっという間に消えた。
「流石だな・・・夜に飛ぶ練習してたなあいつら・・・」
「あの・・マスター、私・・どうやって飛べばいいかまだ・・・」
「あの方向だとあいつらはたぶんホウエン地方だな。
じゃあお前らはテレポートでヤマブキから電車乗ってジョウトへ行くといい。」
「はい!わかりました!ではマスター、行ってきます!」
サーナイトのルビーアイはそう言うと、テレポートでいなくなった。
「お前ら・・・頑張れよ」



 続く

134鋼野伍長:2006/05/25(木) 23:22:37 ID:n07jZvyU
完全に健全なのでage


にしても文才無いな俺・・・
練習スレとはそのためにあるわけですがね
第3話

「主」
ふいに背後から声がした。ジュカインだ。
「・・・ムラマサか」
「何故拙者は選ばれなかったのでしょうか・・・」
「・・・」
ムラマサはかつて会った偉いと噂の博士から貰ったポケモンである。
付き合いも長いしメンバーの中では腕も立つ。
「拙者は…自軍の中で唯一マサムネを打ち負かしたではないですか」
「・・・」
「なのに・・なぜ・・・」
「それは・・・」
マスターはついに口を開いた。

「お前が草ポケモンだからだ」
ズバリと言ってしまった。
今の四天王は一人目が炎ポケモン、二人目は氷ポケモンの使い手である。
草タイプのムラマサが足を引っ張っていることは否定できない。
「確かにお前のリーフブレードは強力だ。でもお前には弱点も不得意な相手も多すぎる」
「・・・」
「お前がマサムネに勝つためにキモリのころから努力してきたことは知っている。
アイツにはルビーアイやクリッターでもろくに戦えないのにお前は勝った。
選ばれなかったのはお前が弱いからじゃない。お前の壁が高いからだ。
草タイプの壁を越えたいなら、何よりも強くなればいい。お前は俺が鍛えてやる」
「主!!」
「・・・あとそこでコソコソしてるコバルティとクリムゾンもな」
木の陰に隠れていたゴルダックとブーバーの存在は最初からバレバレだ。
「ご主じ〜ん!!」
「ブバァー!!」
「やれやれ可愛くもないのに泣きつくなよ・・」

続く

135鋼野伍長:2006/05/25(木) 23:32:05 ID:n07jZvyU
〜どうでも良い話〜

作品内のポケモンの名前は実際に金〜リーフグリーンまでに使った名前です。
ただサーナイトの名前「ルビーアイ」だけは例外です。
ルビーアイはもともとフライゴンの名前で本来サーナイトは「サーナ」です。
しかしあまりにもダサいので無理やりフライゴンから名前を奪い取りました。
許せフライg(竜の息吹)

136鋼野伍長:2006/05/27(土) 20:11:04 ID:n07jZvyU
第4話

・・・カタンコトン・・・
ルビーアイはヤマブキ発の電車に乗りジョウト地方を目指していた。
案外車内は空いており問題なく座席に座れたのだが・・・
こっくり…こっくり、彼女は居眠りをしてしまっていた。
「お客さん!いつまで寝てるんですか!」「むにゃ・・あ!す、すみません!」
車掌のおっさんに起こされる。終点がコガネ駅だったのが幸いだった。
そして・・・
「うわーすご〜い!!」
駅から出たルビーアイは街の華やかさに興奮していた。
以前タマムシを見た時もだったがコガネはそれ以上に多くの建物があったからだろう

(一時区切ります)

137鋼野伍長:2006/05/29(月) 21:41:09 ID:n07jZvyU
第四話・後編

ルビーアイはようやくジムの前にたどり着いた。
「シンカイン、ベアード、調子はいい?」
ボールの中の2匹は飛んだり跳ねたりして答えた。

「ご、ごめんくださ〜い」ガチャリ。
ジム出入り口付近で談話していたトレーナー二人と目が合う。
「・・・・・・」一瞬の空白が流れた。
今となっては言葉を使えないジグザグマでさえ買い物をこなせる時代だが、
ジムに見ず知らずのポケモンが入ってくることなど考えなかったのだろう。
しかし
「あらこんにちは!何の用かしら?」
「キャーこのコ超可愛いー」
「え?あの…」
「ねえねえどこからきたの?」
「私のポケモンにならない?」
ちやほやしてくれるのは少し有難かったが質問攻めでまるで会話が切り出せない。
それではいけない…何か話さないと…
「あの・・・私!ここのジムに挑戦しに来ました!!」
「・・・へ?」
「マスターの所へ、強くなって帰るために修行したいんです!」
「…」勢いに任せて言ってしまった。(・・・無理かな)
すると、
「そう、じゃあまず私の相手をしてもらうわよ」
若い女トレーナーの一人がモンスターボールを構えた。

続く。
誰か俺以外に練習にでも挑戦する人いないかな・・・

138鋼野伍長:2006/05/30(火) 22:33:25 ID:n07jZvyU
いつかは力がつくことを信じて書き続けるわけで・・・



第五話「初めてのポケモンバトル」

「そのかわり、私が勝ったらうちのコになってもらうわよ!」
「ええ!?そんな〜!」
「いきなさい!コラッタ!」
反論する間もなく相手はポケモンを繰り出してくる
「お願い!ベアード!」「コカーッ!!!」
ルビーアイもすぐに指示を出す。
「コラッタ、電光石火!」
相手のコラッタは素早い動きで間合いを詰めて攻撃してきた。
―が、ベアードの鎧の前にはまるで効き目がない
「ベアード、鋼の翼!」「カカッ!」
ズガッ!
並大抵ではなく固い翼の一撃を食らったコラッタは4,5mほど吹っ飛ばされ気絶した
「く・・頑張ってジグザグマ!頭突きよ!」
2匹目のポケモンが現れた。しかし大差はない
「ベアード!空を飛ぶ!」
今度はこちらからだ。相手の攻撃を食らう前にベアードは天井近くへ飛び上がった
「そのまま攻撃!」
なすすべのないジグザグマの背中に掴み掛かると、壁に向かって投げ飛ばした。
「ク、クマー!」
あっけなく2匹目もやっつけてしまった。
もう相手には使うポケモンはいないらしい。
「ベアード、ご苦労様。」「カカッ」
頭を撫でてあげた後、ベアードをボールに戻す。
そこへ
「今度は私が相手よ!」もう一人の方がボールを構えた
ルビーアイが身構える前に、騒ぎを聞きつけたトレーナー達がジムの奥から出てくる
よく見ると皆女性でさっきのトレーナー同様趣味でポケモンを始めたような人間ばかりである
(やれやれ、持久戦になりそうだしベアード、皆蹴散らしちゃって)
相手は同様にコラッタを繰り出してきた


続く

139名無しさん(二等兵):2006/05/31(水) 23:00:10 ID:pveFwlj2
応援してます。つーか今俺は第1話の3章目を手直してます。
またお世話になるかも知れませんが、その時は宜しくお願いします。

140鋼野伍長:2006/05/31(水) 23:43:43 ID:n07jZvyU
9時ごろから書いていたはずが気がつけばもうこんな時間なわけで・・・


第六話「VSピクシー」

ルビーアイはベアード1匹でほぼ一蹴した。
「今度は私が」と次のトレーナーが出てきたとき、ふいに入り口の方から声がした
「あれ?何しとんの?」
「あ、アカネさん!」
アカネと呼ばれたトレーナーは、その状況にポカンとしている
「このポケモン達がジムに挑戦するって言って・・・」
「あ、な〜るほど!じゃあ今度はあたしが相手や!いっけーピクシー!」
(!?この人がジムリーダー!?)
「ファイト!ベアード!」「カッカー!!」
ベアードは鋼の翼を構えてピクシーに突っ込んでいく―――が、
ドシャッ 「え!?」
ベアードが突然地に落ちる
「ナイスな歌やったでピクシー!」「!!」
ルビーアイはベアードの金属音のような声で歌が上手く聞こえなくなっていたことに気づいた
まずい、咄嗟にルビーアイは耳を塞ぐ。司令塔が眠っていては戦えない
「ピクシー、のしかかりやー!」「ピックシイ!!」
眠っているベアードに相手のピクシーがボディプレスを浴びせる
さっきまでの戦闘で消耗している羽がギシギシと鳴り、今にも取れそうになった
「いけない!戻ってベアード!」
ルビーアイはベアードをボールに戻し、もう一つのボールを掴む
「頑張ってシンカイン!」「○▲□〜!」
まぶしい光を点滅させながらシンカインがボールから現れた
「ピクシー、のしかかりやー!」
「シンカイン!電磁波!」
突っ込んでくるピクシー、しかし電磁波で動きが鈍った
「そのままスパーク!」
体に電流を走らせてシンカインはピクシーに突撃する
ドカッ!!
効き目はあったようだがその程度では流石に気絶はしないようだ
「今度はたきのぼりよ!」
・・・シンカインは動かない「何を・・・!!」
よく見るとシンカインの目がラブカスになっていた
「あっちゃーうちのピクシーに惚れちゃったかな?」
「何やってるの!はやく攻撃を・・」
・・・聞いてない。(もう!この馬鹿!!)
そんなことをしている間にもピクシーは再びのしかかってきた
「▲×〜!!」
シンカインは苦しんでいるのか喜んでいるのかわからない声を出した
「シンカイン!」
しかし状況は一向に変わらない
「そろそろやね」流石にシンカインも体力に余力が無くなってきた
「く・・・」「□%●・・・」
「シンカイン!何のために修行に出たの!?
そんなやられ方で・・マスターがどんな顔をすると思ってるの!
それに、ベアードは・・あんなになるまで戦ってたのに・・!」
「!!」シンカインは目覚めた
「%▽○◎〜!!!!」シンカインは渾身の力で踏ん張る
背中に乗っていた相手のピクシーは動揺した
「今よシンカイン!からげんき!!」
火事場の馬鹿力で、シンカインはピクシーを天井まで投げ上げた。
ゴシャッ!!
「う、うそぉ!?そ、そんな…」天井にめり込んだピクシーを見て、アカネは唖然とする


続く

141水銀将軍:2006/06/01(木) 01:45:32 ID:KCelOWBI
こっそりと応援してますよ。数多く書いてどんどん上手くなってください(人に言えた事じゃありませんが・・・)

142武器商人(一等兵):2006/06/01(木) 20:13:43 ID:wnAebMK6
俺も、ここに投稿しても良いですか?
かなりカオスな設定になってますけど・・・

143鋼野伍長:2006/06/01(木) 23:08:36 ID:n07jZvyU
最近スマブラXの発売が決定されたらしい。
サーナイトの登場を願うばかりです。

>>139
応援ありがとうございます。
そちらの作品も期待しております。
>>141
こっそりとありがとうございます。
エロ展開は自立するまで無しです。
>>142
良いんじゃないですか?俺のも混沌としてるので…
正直期待してます。

よし!元気が出てきた!
・・・けど休みます。ネタ切れとかではなく時間が無いんで・・・

144武器商人(一等兵):2006/06/02(金) 18:35:51 ID:ylthztUY
わかりました、それでは最初の方だけ載せます、
訳が分かんなくなると思うので、幾らでも質問してください・・・
それと、これが俺の書く三番目の小説で、二番目と一番目の続編という設定ですが、
その二番目と一番目が行き詰まった結果、この小説を書いている為、
いろいろと意味不明の設定がありますので、その辺は全部遠慮なく俺に質問してください、

145武器商人(一等兵):2006/06/02(金) 18:40:38 ID:ylthztUY
プロローグ(運命の出会い)


サーナイト『はぁ、はぁ、はぁ・・・ぐっ・・・』
私は昔あるトレーナーにゲットされた、
そのトレーナーは私をただの道具としか見てくれなかったし
愛情も注いでくれなかった
私は彼が大嫌いだった、でも彼のお陰で今はサーナイトにまで成長できた、
最初は彼から逃げる事をためらった、でも、私は決心した
サーナイト『あいつから逃げよう・・・』
私は、自分のMBを岩に叩きつけて壊し、逃げ出した
今までずっと逃げ続けてきた、そしてココはキンキ地方、
グチヤマタウンのビル郡の間の小さな路地、
あいつは私を殺す心算だろう、だから私は逃げた、しかしもう限界、
もう満足に走る事すら出来ない、身体が言う事を利かない
トレーナー「ヌケニン!!あの裏切り者を追って殺せ!!」
ヌケニン「待ってろよ、今に八つ裂きにしてやるからな」
もう駄目だ、見付かった、逃げられない、私、どうなってしまうのだろう・・・
トレーナー「ヌケニン、吸血だ!!」
ヌケニン「OK」
サーナイト『あっ!!』
ヌケニンの鋭い口先が私の背後を捉えた、そして・・・
グサッ
サーナイト『うっ・・・』
ヌケニン「どうだ、俺の吸血の味は」
サーナイト『味わって居るのは・・・貴方でしょう・・・』
ヌケニン「まだ口を利けたのか、高がサーナイト風情が、俺たち虫タイプに勝てるとでも?」
トレーナー「今度はシャドーボール!!」
ヌケニン「はいよ」
ヌケニンの顔の前に紫色の渦を巻いた球体が現れ私の背中の突起を直撃した
サーナイト『ああっ!!』
私は力なく地面に倒れこんだ、そんな私にあいつは歩み寄ってきた
トレーナー「俺様に逆らうからこういう事になるんだ、止めは俺がさしてやる」
あいつがアークエンジェルで有ることは知っている、
しかもヌケニンの遺伝子を持っていることも…
トレーナー「消えな」
あいつの手の平に黒い球体が表れた
私は目を瞑って死を待った、でも何時まで経っても衝撃がこない、
私は不思議に思って目を開けたすると
トレーナー「ぐはぁ!!」
ヌケニン「ご主人様!!」
あいつは見事に吹っ飛んでビルの壁に叩きつけられている
そしてその反対側を見ると大きな翼を持った灰色のポケモンと
巨大な刀を背負った一人の青年が立っていた
青年「おっと、女には手を出しちゃあ行けねえよな」
ルギア〈それ位、常識の内だ〉
トレーナー「ちっ、貴様誰だ!!」
青年「おっと、申し送れたな、俺の名前はレイ、以後お見知り置きを」
ルギア〈私の名前はアラエル、レイのパートナーだ〉
私はその時、呆気にとられて名前を聞きそびれた
トレーナー「俺の名前はザン、この辺じゃあちょっと名の知れたアークエンジェルだ」
レイ「なるほど、まあ良い、女に手を出した分、それ相応の罰が必要みたいだな」
アラエル〈その曲がった根性、今から叩き直してやろう〉
ザン「小癪な真似を、ヌケニン!!ジーンユニオンだ!!」

146武器商人(一等兵):2006/06/02(金) 19:05:44 ID:ylthztUY
ヌケニン「承知」
ヌケニンとあいつが触れ合った瞬間、二人の身体が黒い光りに包まれて行った
そしてそこから背中にヌケニンの様な羽を生やし、身体に半そでのジャンパーを着て、
手に灰色のラインが入った茶色い刀を持ち、身体に灰色のラインの入ったあいつの姿が現れた
ザン「どうだ、手も足も出まい」
レイ「成る程、ゴーストスタイルか、じゃあこちらも」
そういうと青年とルギアが近付いて行きルギアの頭に青年が手を置いた
レイとアラエル〈「ジーンユニオン!!」〉
二人がそう叫ぶと二人の身体が白い風に包まれていき、
二人は竜巻の中に閉じ込められた
そして竜巻が消し飛んだ時、中に居たのは先ほどの青年ではなかった
着ている服の上から、蒼い前の開いたジャージに
灰色のマントをつけて、身体の回りを風がX字のような形で回転している
両手には全長六十センチ、十五ミリ口径で蒼い線の入った銃を持っている
そしてジャージの隙間から腕に沿って蒼い線が出てきて、手に持つ銃の蒼い線と繋がっている
目は殺気に満ちている
レイ「さて、あいつの場合はソードスタイルの方が良いかもな」
そういうと手の銃が消えて手首から一メートルは在ろう巨大な両刃の剣が姿を現した
コレにも蒼い線が入っており、身体に入っている蒼い線と繋がって、淡い光りを帯びている
あいつはこんな事出来ない
ザン「何!?貴様、どうやって」
レイ「さあな、とりあえず命までは取らないから安心しな」
そういった瞬間に青年の姿が私の視界から消えた
しかし一瞬私の頭上を青年が通った気がした、
その証拠に砕けたコンクリートの帯が私の頭上に漂っている
そして・・・
ドガァァァンッ!!
その瞬間私の後ろで何かが爆発し、コンクリートの破片がぱらぱらと降ってきた
そして地面に這い蹲ったまま頭上を見ると灰色のコンクリートの破片を帯に引いて
地上五十メートル位だろうか、あいつが空中に放り出されて、
それを青年が下から飛び上がって背後を捉えていた
そして・・・
レイ「チェックメイト」
ザン「何故だ、この俺が負けるなんて!!」
ドゴォォオン・・・・・・ドンガラガッシャアァァァァン!!
空中で青年があいつを斬り、その衝撃波であいつを斜めに地面に吹っ飛ばした
あいつは地面に叩きつけられ、五十メートルほどコンクリートの地面を破壊しながら飛び、
その前方にあるビルの壁に叩きつけられた
ザン「ぐっ、がはぁっ」
さしてあの青年が地に降り立ち、ポケットから出したポケギアでどこかに連絡した後、
ジーンユニオンを解除してルギアと分離した、そしてゆっくりと私に歩み寄ってきた
私はその男が怖かった、私もあいつみたいに成るのではないか、
そんな感情がこみ上げてきた
レイ「大丈夫か?」
サーナイト『・・・は・・・い・・・』
私も薄れ行く意識の中でよくもまあ、あそこまで返事が出来たと思う
その後、私は意識を失った・・・

147鋼野伍長:2006/06/03(土) 21:33:04 ID:n07jZvyU
人間も戦うのですか・・・
ヌケニン=サーナイトの敵(固定観念)
なだけあって吹っ飛ばされたとき妙に快感を覚えましtうわよせなにをすr
場面の描写力が感じられます。

148鋼野伍長:2006/06/03(土) 22:58:00 ID:n07jZvyU
RUBY EYE
第7話「トリック」

「やったー!私達の勝ちね!」喜ぶルビーアイ。しかし
「まだ終わってないで!いっけーミルタンク!!」
ミルタンクの巨体が突っ込んできた
が、シンカインは体勢を立て直す「○★□!!」
バシビシガガッ!!
シンカインの起死回生のじたばた攻撃が炸裂した
しかし相手もそんな簡単にやられるほど柔ではない
「ころがる!!」「モォー!!」
ドカッ、と音を立ててシンカインは吹っ飛ばされた
「×・・・」シンカインは倒れた
「・・・・・・」ルビーアイは無言のまま気絶したシンカインをボールに戻す
そして自らバトルフィールドに立った
「あれ?今度はアンタが戦うん?」
「ええ、私が最後の1匹です。もちろん負ける気はありません」
「そーこなくっちゃ!ミルタンク!もういっぺん転がる攻撃!」
ミルタンクは再び転がる体勢を作り突撃する
「・・・影分身!」
ルビーアイが同時に5体に分身する
しかしミルタンクはそのまま向きを変えずに1体を吹っ飛ばした
直撃したルビーアイはそのまま壁に追突する、しかし
フッ
壁にぶつかったルビーアイはその場で消えてしまった
「・・となると・・・本物はそっちやね」
アカネは4体のそっくりなルビーアイの方を見る
「ミルタンク!みんなふっとばしちゃって!」
「!」
転がる攻撃はターン毎にダメージが増幅する
ひ弱な彼女には2、3発目以降はさっきの直撃程度ではすまないだろう
(1発でかたをつける・・・!!)
ルビーアイは残りの分身を頼りに瞑想を始める。
ドガ!!バキッ! フッ
ズガッ!!! フッ
分身といっても自分そっくりなものが消されていくのは見ていて気持ちの良いものではなかった
ドゴォ!!!! フッ
とうとう最後の1体がミルタンクの前にいた

「くっ!サイコキネシ…」グシャッ!!!!


・・・フッ
完全に潰れたはずの最後のルビーアイが分身同様に消え去った
「な、なんやて!?」「モ?」
ミルタンクも状況を把握できず体勢を元に戻す

―――その時、ミルタンクの巨体が持ち上がった
「モ!?」「残念でしたね、本物はここです」
その場にいた全員が声のする方に振り向く

149武器商人(一等兵):2006/06/03(土) 23:10:16 ID:MtpzWnoc
鋼野伍長殿、「人間」ではなくて、「アークエンジェル」です
元は人間ですが、ポケモンと何らかの肉体的な接触(噛付かれる等)
をすることで、ポケモンの遺伝子が体内に入り込み、
接触をしたポケモンと全く同じ能力を操る事の出来る者達の事を言います、
そして、接触をしたポケモンと、完全に心を通わす事が出来るようになると、
「ジーンユニオン」と言って、ポケモンと完全に融合した姿になる事が出来るんです
それでは、続きを載せますので・・・

150武器商人(一等兵):2006/06/03(土) 23:14:41 ID:MtpzWnoc
続きです、今回はレイの視点です

第二話(初恋)

俺の名はレイ、両親はアークエンジェルのカイとサーナイトのオファニエル
俺は父親の持っているルギアの遺伝子を受け継ぎ、風を自由に操る事が出来る
要するに俺もアークエンジェルだ、
更に親父の透視能力をなぜか受け継いでしまい、
後で紹介するプログの作った反透過フィルターを常に右目に装着しないと、とてもじゃないが
普通の生活が送れない
更に親父から巨大な大刀まで受け継がされた、
まあ一応気に入ってはいるから別に気に掛けないが・・・
そして今俺の隣を滑空しているのは大切な親友であり
パートナーでもあるルギアのアラエル
一応こいつとジーンユニオンも出来る
それ以外にホウエンの家に未だ三匹大切なパートナーが居る
ラティオスのラシエル、ラティアスのシャルギエル、色違いサーナイト♂のラグエル
そして手持ちではないが一緒に暮らしているバイオニクルのブレインとプログ
プログの手持ちであるハッサムのバルディエル、同じくフライゴンのバラクエル
とまあ大家族な訳だが、今回はアラエルとキンキ地方のグチヤマタウンまで買出しに来ている、
キンキはホウエンと違い、島ではなく大陸に繋がっているので内陸側から様々な物資が来る
だから月に一度、大金を支払ってリニアでココ、グチヤマタウンまで来ている
今日も一通り買い物を済ませ、家に帰るためにリニアの駅まで向かう途中、ふとこんな会話を耳にした
トレーナー「俺様に逆らうからこういう事になるんだ、止めは俺がさしてやる」
いかにも危険な臭いがぷんぷんする、関わらないのが一番だと思ったが
相棒がこの通りだ
アラエル〈助けに行こう〉
レイ「お、おい、やめとけって、何されるか分らないだろ」
アラエル〈いや、でも誰かが危険にさらされている事は間違いない、ならば助けなければ〉
レイ「はぁ〜、分ったよ、付き合ってやるよ」
アラエルは人一倍に正義感が強く、悪は絶対に許さないタイプだが
少しやり過ぎる面もある
その事を除けばいい奴なんだけどな
そしてその問題の路地を覗くと・・・
二人〈「!!」〉
なんと、一人の♀サーナイトが背中から血を流し倒れていた、そして、
その上に足を置いてサーナイトを踏みつけ、
手に黒い球体を持ったアークエンジェルの男が眼に入った、
トレーナー「消えな」
そういうとトレーナーはその黒い球体をサーナイトにぶつけようとした
アラエル〈レイ!!〉
レイ「言われなくともやるよ、ウィンドスパーク!!」
俺は咄嗟にそのトレーナーめがけてウィンドスパークを放った
間一髪の所でトレーナーを吹き飛ばし、サーナイトを守る事に成功した
サーナイトは驚いた目で俺と吹き飛んだトレーナーを見ている
レイ「おっと、女には手を出しちゃあ行けねえよな」
アラエル〈それ位、常識の内だ〉
あぁ〜、完全にあいて怒ってる、まあやっちゃったからにはバトラないと面白くないが
トレーナー「ちっ、貴様誰だ!!」
レイ「おっと、申し送れたな、俺の名前はレイ、以後お見知り置きを」
アラエル〈私の名前はアラエル、レイのパートナーだ〉
トレーナー「俺の名前はザン、この辺じゃあちょっと名の知れたアークエンジェルだ」
アラエルは完全に闘志を燃やしている
こうなったらもう戦うしかないか・・・
レイ「なるほど、まあ良い、女に手を出した分、それ相応の罰が必要みたいだな」
アラエル〈その曲がった根性、今から叩き直してやろう〉
ザン「小癪な真似を、ヌケニン!!ジーンユニオンだ!!」
ジーンユニオン、その言葉を聴いた瞬間に俺は心の中で阿弥陀経を唱えていた
何しろ、最近俺とアラエルはジーンユニオンしていないので余り知られては居ないが、
俺とアラエルがジーンユニオンしたときの姿に勝ったアークユニオンは居ない
見た限りあのザンというトレーナーは大した力は無さそうだ、
ギリギリ生還できると言った所か・・・
そんな事を考えている内に相手はアークユニオンの状態に成った、
俺は少なくともアークユニオンのスタイル名は知っている
そして相手のスタイルは、ゴーストスタイル、ヌケニンとジーンユニオンしているところからして
飛行、及び風には弱いだろう
しかし相手は自分の勝利を確信しているらしい、仁王立ちで俺たちを挑発する
そして、俺もジーンユニオンした、最初は銃を持ったウィンドガンスタイルなので
遠距離系に耐性のある相手には不利だ、
レイ「さて、あいつの場合はソードスタイルの方が良いかもな」
俺は銃を一旦遺伝子状態に戻し、手首に集中させて再構成した、
すると両手首から両刃の剣が現れた、
両手は自由に動かせる
ザンは始めてみる高等技術に驚いている、サーナイトは目の生気が無くなって来ている、
このままだとヤバイ

151武器商人(一等兵):2006/06/03(土) 23:19:19 ID:MtpzWnoc
アークユニオンに成ると直接アラエルと心を通わすことが出来る
アラエル〈早急に決着をつけよう〉
レイ「言われなくてもそうするよ、でも手加減しないと本当に死ぬから気を付けろよ」
アラエル〈分っている、相手が動く前に、斬るぞ!!〉
俺はザンに一言言うと神速でザンの背後に回りこみ、衝撃波で一気に上空に弾き飛ばした、
同時に地面と壁に大きな穴があいた
そして俺は一気に飛び上がり、ザンの背後に回りこんだ、そして・・・
二人〈「チェックメイト」〉
俺はビル風を利用して揚力を作り、ザンの急所をギリギリ外して切り裂き、
更に手の平の間に風を集め、高速で収束させ、ザンのみぞおち目掛けて発射した
ザンは傾斜角30度で背中から吹っ飛び、
さっきの路地を破壊しながら五十メートルほど行った所でビルに激突して動かなくなった
安否を確認するために側まで行き、首に手を当てた、まだ生きている
俺はポケギアで救急車を呼ぶと、ジーンユニオンを解除してサーナイトの所まで行った
彼女は未だに意識があるらしく、俺に目を向けている
その目は恐怖と絶望の色に染まっている
レイ「大丈夫か?」
怖がらせないように優しく声を掛ける
サーナイト『・・・は・・・い・・・』
小さな声で返答が帰ってきた、しかしその直後、彼女は意識を失った
アラエル〈如何する?〉
レイ「決ってるだろ、俺達の家まで運ぶ」
アラエル〈分った〉
俺は一時的に彼女をMBの中に入れてリニアの駅まで急いだ
リニアは地下二十階に駅がある、しかも出発時刻は今から二十分後、
ココからだと走って駅までやっと十分、地下まで潜るのに約十分
間に合わない、
レイ「おいアラエル、お前高速移動使えたか?」
アラエル〈使えるが?〉
レイ「駅まで乗せてくれ」
アラエル〈分った〉
俺はアラエルに乗り駅に急いだ
駅まで五分掛かり、地下に潜るのに二分掛かった
未だ十二分残っている
俺はMBの中のサーナイトの様子を見てみた、良く見ると結構綺麗だ
思わず見入ってしまった、
アラエル〈如何した?〉
レイ「ああ、なんでもない」
俺達は今駅のホームにいる、この十二分の間にサーナイトの容態は悪くなる一方だ
レイ「そういえば俺たち回復の薬持っていなかったか?」
アラエル〈持っていた筈だ、とりあえずこの場はそれで凌ごう〉
俺はサーナイトをMBから出した、まだ意識がないので俺に倒れこんできた、
俺はそっと抱きかかえると、傷口に回復の薬を塗った
血は何とか止まったが、その代りに生々しい傷跡が残っている

152武器商人(一等兵):2006/06/03(土) 23:19:54 ID:MtpzWnoc
俺は包帯を出して身体に巻いてあげた
すると、サーナイトが意識を取り戻した
サーナイト『こ・・・ここは?』
レイ「大丈夫か?」
サーナイト『貴方は・・・一体・・・う・・・』
まだ傷が疼くらしい
アラエル〈まだ容態が思わしくない、今は喋らずに眠るんだ〉
サーナイト『はい・・・わかり・・・ました・・・』
レイ「ゆっくり休め」
彼女は俺に少しうなずくと眠ってしまった
俺は彼女をMBに入れた、彼女はMBの中で眠っている
俺はMBを腰に付けて時間が経つのを待った
二分も経たない内にアナウンスがなった
アナウンス「まもなく、三番線にホウエン地方、カナズミ行きが、参ります
ご乗車の方はお忘れ物の無い様、ご注意下さい」
暫くすると、音もなくホームの扉が開いた
アラエル〈さあ、乗るぞ〉
レイ「ああ、そうだな」
俺は荷物を持ってリニアに乗り込んだ
俺は荷物を置くために席を三つ予約しておいたが、
結局荷物を置くはずがそこにサーナイトを座らせる事に成った、MBの中に居るよりは楽だろう
通路側の席に俺は座った、アラエルは窓際の席、サーナイトは真ん中の席だ
サーナイトはスヤスヤと眠っている、寝顔も素敵だ・・・
いやいや、こんな事を考えている場合じゃない、早くホウエンの家で治療しないと
アラエル〈さて、このサーナイトは如何するつもりだ?〉
レイ「家で暫く治療したあと、本人に今後の事を決めさせる」
アラエル〈・・・本当は、一緒に居てやりたいんじゃないのか?〉
レイ「え!?」
俺の顔が赤くなるのが自分でも分る
アラエル〈お前のその表情は前のマスターがオファニエルと身体を寄せ合っている時と同じ表情だ〉
レイ「・・・それって要するに・・・」
アラエル〈まあこの後は自分で考えるんだな〉
その後リニアのドアが閉まり、窓の外の真っ暗なトンネルの壁が
だんだんと加速しながら過ぎ去っていく
俺はアラエルに言われた事が心に引っ掛かって仕方がなかった
そんな事をよそにこのサーナイトはスヤスヤと眠っている
その身体や顔は普通の人間とそう違いはない、
何故あのザンというトレーナーに攻撃されていたのか、
やはりその事が気に成る
サーナイト『ZZzz・・・・・・』

153武器商人(一等兵):2006/06/03(土) 23:20:24 ID:MtpzWnoc
俺は新聞を買って読んだ、と言っても大したことは載っていない、
直ぐに読み終わってしまった
アラエルはずっと俺の様子を伺っている
レイ「なあ、カナズミから俺達の家までどれ位だった?」
アラエル〈さあな、多分直線距離で二百キロぐらいだと思う〉
レイ「このサーナイト、これから如何するんだろう」
アラエル〈さあな、少なくともレイに惚れるなんて事はないと思う〉
レイ「茶化すなよ」
俺たちがそんな感じで騒いでいると・・・
サーナイト『んん・・・ZZzz・・・』
俺とアラエルは一瞬固まった、
レイ「騒ぐと起きちまうから、静かに行こう」
アラエル〈分かった〉
俺達は暫く車内にある電光掲示板を見ていた
早速今日のあのバトルの速報が流れてきた
あのザンというトレーナーは何とか軽症で済んだらしいが、ヌケニンは重態らしい
アラエルの顔を窺うと、汗だくになっている
俺は心の中でアラエルにざまあみろと言った
まあ二人とも命に別状はないらしいから安心した
グチヤマからカナズミまではおよそ一時間、
その間俺達はずっとサーナイトの容態を見ていたり、ニュースを見ていたりした

154武器商人(一等兵):2006/06/03(土) 23:20:54 ID:MtpzWnoc
そして・・・
アナウンス「まもなく、ホウエン地方、カナズミシティに到着します、
御降りの方は、お忘れ物の御座いません様、御気を付け下さい」
レイ「さて、荷物担いで降りるとしますか」
アラエル〈サーナイトを忘れるなよ〉
レイ「分かってるよ」
俺は、サーナイトをMBの中に入れて腰にセットした
彼女は未だにぐっすりと眠っている
俺達はカナズミで降りた、そして駅の前からアラエルに乗り、119番道路に向かって飛んだ
アラエルに乗ると物の見事に二十分ポッキリで俺達の家、いや厳密には秘密基地か、
に到着する
俺は家に入るとラシエルとシャルギエルを呼んだ
ラシエル〔何ですか?〕
シャルギエル<アラエルさん、お帰りなさい>
レイ「怪我人だ、直ぐ治療してやってくれ」
そう言いながら俺はサーナイトをMBから出した
彼女は未だに寝ている
ラシエル〔コレって・・・〕
シャルギエル<まさか・・・>
アラエル〈詳しい事は後だ、早く治療しないと傷口が開いてしまう〉
ラシエル〔分かりました〕
シャルギエル<任せてください>
そういうと二人はサーナイトを木で出来た担架に乗せて俺の部屋に連れて行った
レイ「何で俺の部屋?」
アラエル〈二人並みの気遣いじゃないのか?〉
レイ「気遣いってそんな」
そんな論争をしているところに一人の色違いのサーナイトが現れた
彼の名前はラグエル、俺の親戚の息子だ
ラグエル[ったく、慌しいな、一体何が有ったんだ?]
レイ「怪我人だよ」
アラエル〈お前と同種のな〉
ラグエル[へぇ〜、まあ良いや、俺もう一眠りしてくる]
そういうと彼は奥の部屋に消えた
すると別の部屋から二体のバイオニクルが現れた、右に居る茶色いマスクがプログ
左に居る宙に浮いている奴がブレイン、まあちょっとした技術班だ
プログ「何か有ったのか?」
ブレイン「察するに、お客さんか?」
レイ「そう言う事だ」
アラエル〈暫くココに厄介に成るかも知れない〉
プログ「そうか、分かった」
ブレイン「世話などは、発見者のレイの仕事だからな」
レイ「はいはい、それ位承知の上だよ」
アラエル〈まあ、少しはわたしも手伝おう〉
窓の外を見るともう夕方になっていた
俺は買ってきた荷物を纏めると、自分の部屋に行った
そこではラシエルとシャルギエルが傷口から気を流し込んでヒーリング治療を行っている
まあこの程度の怪我は御茶の子さいさいらしい、
俺はベッドの横の机に座って、その様子を見ていた
今日はサーナイトに俺の寝床を奪われたからな、椅子に座って寝ていよう
暫くするとアラエルが来た
アラエル〈さて、私の寝床も無くなった訳だが〉
レイ「お前はMBの中に入って寝れば良いだろ」
アラエル〈そうだったな〉
そのまま一時間ほど時が流れた
ラシエル〔治療、終わりました〕
シャルギエル<未だ傷痕が残っているので、毎日一定時間治療を行います>
ラシエル〔それと、血液が足りなくて貧血状態に成っているので、
誰かに輸血をお願いしたいのですが〕
シャルギエル<でも・・・血液型が・・・>
レイ「なにか問題でも有るのか?」
ラシエル〔RHマイナス型のAB型なんです〕
アラエル〈天文学的確率だな〉
レイ「俺、マイナスでABだけど?」
三人〔〈<!!!!>〉〕
アラエル〈本当に天文学的確率だ〉
ラシエル〔とにかく、手間が省けました〕
シャルギエル<こんな偶然、あるのかしら・・・>
俺は直ぐにチューブでサーナイトと繋がれて血を取られた
サーナイトの顔色がだんだん良くなっていく
約五分血を採られたあと、俺は暫く頭がふらふらした
ラシエル〔はい、牛乳〕
シャルギエル<レバニラ炒め>
サーナイトは未だに点滴を受けている
シャルギエルが俺に気を使ってくれたらしく、レバニラ炒めを作ってくれた
そして自分の部屋に戻り、机の上でボーっとしていると自然と眠気が襲い掛かってきた
レイ「ヤバイ、眠い・・・」
アラエル〈おいおい〉
俺は転寝をしてしまった・・・

155鋼野伍長:2006/06/03(土) 23:22:54 ID:n07jZvyU
RUBY EYE
第8話「大脱出」

ジムトレーナー達の後ろに、ルビーアイはいた
「な!?どうやって!?」
「ちょっとしたトリックです。
 シンカインが身をもってあなたのミルタンクが転がる攻撃
 を使えることを教えてくれたからこの作戦が使えました」
「いつからそこに!?」
「1発目の攻撃からです。
 最初の攻撃を受けたのは私自身・・・
 壁にぶつかった直後、テレポートで死角に移動し、
 分身は瞑想をつみ終わるまでおとりとして使わせてもらいました」
よく見るとルビーアイの着ているベールのような物はあちこち切れ目が入っている
「・・・そろそろこちらの番です。サイコキネシス!!」
宙に浮いていたミルタンクは必死にもがいたが、逃れられず
ルビーアイのサイコパワーの前に1発で倒された
「ふう・・・今度こそ、私達の勝ちです」
「き〜悔しい!!」
アカネはしぶしぶ負けを認めた

初めてのポケモンバトルを終え、ジムバッジを手にコガネジムを
あとにしたルビーアイは、辺りがもう暗くなっていることに気づいた
(いけない、早くポケモンセンターにいかないと・・・)
ルビーアイは疲れきった体を無理やり急がせて、ポケモンセンターへ走った

続く

156鋼野伍長:2006/06/03(土) 23:47:31 ID:n07jZvyU
<<150〜
ウホッいい展開
初恋相手がサーナイトとは・・・
続きが気になります


・・・マズイ
続きを書くスピードですでにメモ帳に下書きしているか
ぶつけ本番で書いているかがバレバレだ・・・

157武器商人(一等兵):2006/06/04(日) 09:58:42 ID:VjPAwIAk
続きです、ちなみにバイオニクルについて分からなかった場合、
俺にメールを下さい、
たぶんどっかに書いている筈ですから・・・

第三話(初恋その二)

サーナイト『うう・・・』
私は、どうなってしまったのだろう・・・
たしかあいつに殺されそうになって、
見知らぬ青年とルギアに助けられて、
何処かの駅であの二人にまた助けて貰って、その後寝ちゃって・・・
そしてココは何処だろう?
私、どうなってしまうのだろう・・・
サーナイト『んん・・・ん?・・・あれ、私・・・生きてる・・・』
目の前には木で出来た天井、私は起き上がってあたりを見回した
私の隣の机にはあの青年とルギアが座った状態で寝ている
そうか、この二人に助けて貰ったんだ、
私は立ち上がろうとした、しかし
サーナイト『あっ、いたたた、』
立ち上がろうとした瞬間に背中に激痛が走った、
私はベッドに座り込んだ、ここは何処なのだろう、
川の音がする、川の近くなのだろう
外の景色を見てみると、一面が緑色の森、その遥か彼方に町が見える
私は机の上に張ってある地図を見てみた
地図にはホウエン地方全体図と書いてあった
その一部分に赤い点が書いてあった
成る程、ココはホウエン地方なのか、前のご主人様は如何したんだろう
この二人に殺されてしまったのだろうか、
暫くこの青年を見つめていた私だったが、少し勇気を出して頬を触ってみた
人間の肌だ、でもルギアの遺伝子を持っている
レイ「はっ!!俺は何を!?」
アラエル〈あれ、私も寝ていたか・・・〉
どうやら起してしまったようだ
レイ「あれ?サーナイト、起きたのか?」
アラエル〈未だ寝ていた方が良いと思うのだが〉
サーナイト『あっ、いや、その、大丈夫です』
レイ「そうか、俺達の名前は知ってるよな?」
サーナイト『あの、すいません、分かりません・・・』
アラエル〈まああの状況で名前を覚えれたら凄いがな〉
レイ「俺の名前はレイ、このルギアのパートナーだ」
アラエル〈私の名前はアラエル、レイのパートナーだ〉
サーナイト『私は・・・』
レイ「まさか、あのザンとか言うトレーナーに名前付けて貰えなかったのか?」
サーナイト『はい、だから、名前なんてありません』
アラエル〈そうか、とりあえず無事でよかった〉
その時、部屋のドアが開いた
そこからあのラティオス、ラティアス兄妹と色違いのサーナイト♂、
そして二人のバイオニクルとハッサムとフライゴンが現れた
ラシエル〔気が付いたんですね、良かった、僕の名前はラシエル、これから宜しく〕
シャルギエル<私の名前はシャルギエル、御無事で何よりです>
ラグエル[俺の名前はラグエル、覚えておけ]
プログ「私の名前はプログ、以後、お見知り置きを」
ブレイン「私の名前はスカイブレイン、ブレインと呼んでくれ」
バルディエル《拙者はバルディエルと申す》
バラクエル【僕はバラクエルって言います、宜しく】
サーナイト『あの、こちらこそ宜しくお願いします』
思ったより大家族だ、私は直感的にこの人たちは悪い人ではない気がした
アラエル〈とにかく狭い部屋に何人も来るな〉
レイ「窮屈だから外に出てくれ」
ラグエル[ああ、はいはい]
ラグエルが部屋から出て行った
ブレイン「私も出て行こう」
プログ「まあ、募る話は明日だ」
ラシエル〔それに、二人の時間を邪魔しちゃいけませんし〕
シャルギエル<まあ、お二人でごゆっくり>
バルディエル《拙者、色恋沙汰には無縁の身ゆえ、コレにて失礼する》
バラクエル【じゃ、御大事に】
アラエル〈それを聞いたら私も出て行かないとな〉
レイ「え、ちょ、待て、何で〜」
レイが一人で騒いでいる間に皆部屋から出て行ってしまった
サーナイト『あの・・・すいません、迷惑掛けてしまって・・・』
レイ「ああ、気にしなくても良いよ、少しは回復したか?」
サーナイト『はい、おかげ様で随分楽に成りました』
私たちは暫く見詰め合っていた
レイの目は深い蒼色をしている、その目は私の全てを見透かしている様な、そんな感じがした
しかも心が読めない、如何言う事だろう
とりあえず、今分っている事は・・・
『(レイが好きに成ってしまった)』

158武器商人(一等兵):2006/06/04(日) 10:03:32 ID:VjPAwIAk
ココからレイの視点で行きます


俺達は見詰め合っている、俺は母親の能力は殆ど受け継がなかったが
父親の特殊な能力、読心術を見破るあの特殊な耳を持っている上に、
母親の能力、読心術を妨害する術、読心妨害術を持っていた
彼女の目は、何処か不安や恐怖、そして混乱の色になっていた
レイ「心配するな、別に変な事はしない」
そういうと彼女は少し安心したようだ
俺はふと風を送って背後のドアの様子を見てみた
やっぱりあいつ等が除いている
レイ「ちょっと待ってろ」
俺はドアまで行き、ドアに手を当てた
レイ「ソニックブーム」
俺の手の平と扉の間に空気が集まり、急速に圧縮されて行った、そして
それがドアにぶつかった
こちら側に音は無いが、ドアの向こう側で凄い音がした
俺は直ぐにドアの表面に上昇気流を発生させて、近づけないようにした
自分でも、何でこんな事やってるのかわからない
サーナイト『私・・・コレから如何すれば良いんですか?』
レイ「そんなこと言われてもな・・・今は一応俺の手持ちになってるけど」
サーナイト『そうですか』
レイ「これから如何するかはお前に任せるよ、このまま俺のパートナーとして生きるか、
それとも野生に戻って自由に生活するか」


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