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SS練習スレッド

35T.B:2003/06/08(日) 15:28 ID:hzveTCqM
ゲームのほうの主人公♀・・・・・
やり直したほうがいいですかね・・・・・・
サーナイトのためにも・・・・・・

無関係レス スマソ・・・・・

36名無しさん:2003/06/08(日) 21:22 ID:bL6Hwq8Y
            ____
         、-''~:::::::::::::::::::::::"ー-,
         ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
        |:::/ ̄ ̄ ̄`' ̄ ̄¨ヾ::::|
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       (゙|   ´ ̄ ,/ 、  ̄`  |/,. |
          |  ( 、 ゙、__,-'' 、)ヽ__/
         \   `こニニ'´ _..┘
          \___ _ ,∠ ┬-、

37キルリ愛:2003/06/08(日) 22:17 ID:Dk1fKyN2
今日サーナイトたん♀に押し倒されました…

38サーナイト親衛隊3番隊長:2003/06/09(月) 21:21 ID:ju1AYaSs
な、なんですと?!それからどうなった!?

39キルリ愛:2003/06/09(月) 22:10 ID:WeJIWRrY
モチロン♪ピー――――――な事をしたw

40キルリ愛:2003/06/09(月) 22:12 ID:WeJIWRrY
誰かうちのサーナイトたんに名前を付けてくれないか
自分はネーミングセンスが無いので思いつかん

41名無しさん:2003/06/10(火) 06:25 ID:bL6Hwq8Y
マンコ

42サーナイト親衛隊3番隊長:2003/06/10(火) 22:24 ID:QrGyyS8U
にくどれい

43キルリ愛:2003/06/11(水) 05:12 ID:93Atz52o
あーーー気持ちよかったやっぱりサーたんは最高だよw
キルリアとラルトスの頃もよかったなーw

44キルリ愛:2003/06/11(水) 05:15 ID:93Atz52o
名前は おねえさまにします
いえーーーおねえさまw

45名無しさん:2003/06/11(水) 05:19 ID:93Atz52o
お前・…サーナイトと何をしたーーー・…ハァハァ

46名無しさん:2003/06/11(水) 06:15 ID:pFg9X/oo
ラルトスの頃、って……


幼児虐待ハァハァ

47キルリ愛:2003/06/11(水) 17:06 ID:Or1AytH2
ラルトスたんは締まりが特によかったw
キルリアたんもねぇ
前も後ろも…ハァハァ

48キルリ愛:2003/06/11(水) 17:08 ID:Or1AytH2
いま思ったけどここSS練習スレじゃん
いっそのこと妄想スレにしない…

49キルリ愛:2003/06/11(水) 17:09 ID:Or1AytH2
誰かエロSS書いてくれ

50中山悟:2003/06/11(水) 18:01 ID:bL6Hwq8Y
もうねえ、ぼくのサーナイトが一番・・(以下略

51キルリ愛:2003/06/11(水) 22:56 ID:UCy5j5Ls
お前もサーナイトたんに萌えてきたか・…
でも俺のサーたんが一番・・(以下略

52キルリ愛:2003/06/12(木) 22:06 ID:ywfI.1FQ
大変です
いまサーたんがモンジャラに絡みつかれてます
コマンド?

1 助ける

2 えーと・・ビデオカメラどこにあったかなぁ…

3 俺も参戦…   アハァ

53名無しさん:2003/06/13(金) 20:19 ID:pFg9X/oo
4.そのモンジャラは漏れのなので、もっと激しくするように命じる。

54調教中です。:2003/06/13(金) 20:50 ID:HGDbSeBg
一日目

PM10:00 サーナイトを秘密基地に連れ込む。
同刻      押し倒して強姦。サーナイト処女喪失。
PM10:03 一発目を発射。サーナイト逝く。
PM10:30 二発目発射。サーナイト激しく抵抗。
PM10:31 尻にスイッチ
PM10:40 三発目を発射。サーナイト再び逝く。
PM10:42 フェラを強要するも噛まれかける。
PM10:43 更に犯す。
PM11:00 サーナイト逝く。失禁。
(略)
PM11:59 七発目発射。サーナイト失神。一日目終了。

55キルリ愛:2003/06/13(金) 21:43 ID:9Kuh8oTY
自分「よし、俺も参戦するかな…」
サー「や・・やめてくださいマスター」
自分「モンジャラ、もっとサーナイトの股を広げてくれないか」
サー「いやあ・・マスターお願い・・」
自分「よしっ いくぞサーナイト」
サー「マ・・マスターーーやめてー、 あんっ、あっああああああ」




終わり   (´∀`:)

56キルリ愛:2003/06/13(金) 21:52 ID:9Kuh8oTY
いまサーナイトたんにヘラクロスのみだれ突きが
全発急所に当たりましたが何か・・(泣)
さ・・サーたんの処女があんなカブト虫に…

57中山悟:2003/06/14(土) 07:55 ID:bL6Hwq8Y
おまえら馬鹿だろ?

58キルリ愛:2003/06/14(土) 23:27 ID:tfXQacXI
正常ですぞ
まあ落ち着け

59名無しさん:2003/06/19(木) 23:40 ID:3BOLN7nw
>>54
一 発 目 は 3 分 し か も た な い の か プゲラ

60名無しさん:2003/06/20(金) 20:50 ID:fWrxbHA6
サーナイトの育て方

ラルトス時代は愛情を注いで育てます。我慢です。
この時代に犯しても心に深い傷を与えるばかりか最悪の場合後遺症が残ります。

キルリアに進化すると3つの選択肢が出てきます。
1・すぐに犯す
2・和姦用仕込み
3・普通に育てる

1はキルリアの状態で犯すというだけです。
個体によっては入らないこともあり、まだ精神的にも未熟であることが多いのであまりお勧めできません。
2はサ−ナイトになったときに抵抗無く犯せるように仕込むことです。
今までと同じように接しながらもエロ本などを読むように仕組みましょう。
こうしておけばサーナイトに進化して犯そうとした際比較的抵抗無く受け入れてくれます。
3は普通に育てるということ。
こうしておくとサーナイトになって犯そうとした場合激しく抵抗します。少しずつ屈服させていきたい人向けです。

61名無しさん:2003/06/21(土) 15:25 ID:DRAoeSgY
>>60
漏れのサーたんは3でも抵抗しない!!

62名無しさん:2003/06/21(土) 17:36 ID:fxIuDoyo
>>61
嫌がるサータソを押し倒して無理矢理コトを遂げるのがいいんじゃあ!

63キルリ愛(転生):2003/06/21(土) 22:27 ID:sme8vULY
確かにキルリアたんの時代の1はやめたほうが無難ですね・・
俺がキルリアたんに欲情してその時代に無理やり犯そうとしました。
しかし嫌がることもなく彼女はなんなく俺の欲望を受け止めてくれました(嫌がるキルリアたんの方がよかったな・・)
ここまではいいんです
キルリアたんのマ○コに入れてみたらその締めつけがチンポが物凄くしまってもうすごかったですよ
ほんとにもうハイ
入れたこっちが5秒もしないうちに失神しかけましたからね、ほんと
まあハッキリいって未知の世界でしたね、キルリアたんのマ○コはホント最高でした♪
  アハァ…

64キルリ愛(転生):2003/06/21(土) 22:35 ID:sme8vULY
あ――――――でも俺の初期データ サーナイトたん♂だっけ
まあ後ろがあるわな・…

65名無しさん:2003/06/22(日) 08:07 ID:U3.RYIsA
♂のサーたんは実はふたなりの♀である、そう考えれば苦ではない

66キルリ愛(転生):2003/06/22(日) 11:12 ID:eVLY9JOI
同意

67キルリ愛(転生):2003/06/23(月) 22:41 ID:SAmcrsHs
オスのサーナイトたん犯してえ〜

68キルリ愛(転生):2003/06/23(月) 22:41 ID:SAmcrsHs
オスのサーナイトたん犯してえ〜

69名無しさん:2003/06/24(火) 13:48 ID:k2DNhgbk
>>67のサーナイトは痔になりますた。

70名無しさん:2003/06/24(火) 13:49 ID:k2DNhgbk
調教して肉奴隷化したい。

71キルリ愛(転生):2003/06/24(火) 22:55 ID:M04eEd22
同意

72キルリ愛(転生):2003/06/25(水) 23:33 ID:5P.2XhZM
俺が  多分  SS書くから誰かネタくり

73名無しさん:2003/06/28(土) 15:26 ID:WM6RxB2U
>>72
侮辱系とか頼む

74キルリ愛(転生):2003/06/28(土) 23:49 ID:V86fjHNg
難しいな・…

75キルリ愛(転生):2003/06/28(土) 23:50 ID:V86fjHNg
てゆうかさっきタイ○ニック見てたんだけどそれをネタっつーのはどうかな
マヂ泣けたよ・…

76名無しさん:2003/06/30(月) 22:54 ID:Ow3bXui6
>>73
侮辱じゃなくて陵辱だろ

77名無しさん:2003/07/02(水) 15:08 ID:c4qG5nkU
>>76
いや、本当に侮辱系が見たいのかもよw
サーナイトに虐められたい73氏にハァハァ


誰か書く人、本当にいないのかナァ?
新作とか。
自分で作れといわれたら、作るかもしれないけど。

78キルリ愛:2003/07/02(水) 17:36 ID:HeQ4z7ZU
つくってくださいw

79絵板某コテハン:2003/07/21(月) 13:41 ID:FQBJxz0I
初SSなのでいろいろ悪いところ批評してくれると嬉しいかもです。

80とけさな 1/6:2003/07/21(月) 13:50 ID:FQBJxz0I
第1幕
「マルノーム先生、やっぱりオレにはムリっす!」
「甘い甘い甘い!!最近の若いモンは精神集中すらままならんのか。
ましてやお主、エスパーであろう?」
ぐっ・・・
痛いところを突かれて言葉が詰まる。が、それにしてもこの訓練はアンマリだ。
「フム・・・一度体で覚えたほうが良いとみえる」
「って師匠、何するんです!?」
大きな体で倒れこんでくる師匠。
見た目からは想像できないようなチカラで、オレは容易に押さえ込まれてしまった。
「こ、これは一体何のマネで・・・」
「ウム、やはり♂とは言ってもサーナイト族じゃな。よく似合っておる」
グーグル検索も真っ青なスピード。元々長いオレの髪はアップされてデカイリボンで結ばれ、
体には、人間のキゾクが着るような服を「装着」された。
「げ、コレ取れねーじゃねーか」
恐ろしい力で結ばれたリボンは言うまでもなく、コルセットがきつくて服を脱ぐことすらできない。
「フハハハ・・・脱ぎたければ早く使えるようになることだな。少々荒療治だが仕方あるまい。
今日の授業はここまで!」
ゴボゴボ、と汚い音を立てて沼に沈んでゆく師匠。
待てやコラというオレの声も無視して、早くも泥沼と同化してゆく。
ああ、オレは確かに『とける』を覚えたいと言いましたよ。ああ言った。
だがまさか、中世ヨーロッパ風貴婦人のコスプレして山を降る事になるたー想像もしなかった。
死んだほうがマシだ。もちろん、その時はマルノームのハゲを『みちづれ』にするが。

そんな事を考えていたが、オレはもと野生な訳で『みちづれ』を使える訳が無い。
オレはそのまま師匠が2度と上がってこないことを切に願った。
まだ『とける』事のできないオレは、仕方なく霧の深い所を選んで山を降ることにした。
途中何回か人間の声がしたが、オレは恥ずかしさのあまり振り返ることもなくひたすら山を降りた。

81とけさな 2/6:2003/07/21(月) 13:51 ID:FQBJxz0I
第2幕
ミツルの泊まっているポケモンセンターに着く。
午前1時。もうミツルは眠っているはずだ。
この格好のままとりあえず風呂につかる。そうすると自然とハゲの言葉を思い出した。
「流体と一体化すること。之融解の基本にして極意なり」
・・・・・・・
昼間の特訓、アレは酷かった。あの沼と一体化しろだって?
あんなものやこーんなものが浮いている泥沼と、カラダの成分を共有する?
できるかっつーの。
 ・・・
「流体と一体化すること」

風呂でも、できるんじゃないか?


目を閉じて、精神を統一する。
体の全細胞を、風呂の湯とシンクロさせる。いつも人のココロをさぐる時にやるのと同じ。
少し意識が混濁する。
瞬間、頭がふわっと軽くなった。
「・・・・できた!?」
デカリボンが浮いているのが分かる。頭が半分とけているようだ。あとはコルセットを・・・
全意識を腰に向ける。なかなか頭と同じようには行かない。
しかししばらくして、強制ギプスよりもきつく締まったそれはするりと浴面に浮かんだ。
「よっしゃあ!これでハルカのクチートにも勝てる!」
とうとうオレは『とける』をマスターしたのだ。やはりハゲの特訓は間違っていたのだ!
オレは満足感に支配され、この後始まる「地獄」を未来予知することも出来なかった・・・っ

82とけさな 3/6:2003/07/21(月) 13:52 ID:FQBJxz0I
第3幕
いい気分だ。女装も取れたし明日はハゲに文句を言ってやれる。
そろそろ上がろうという時、体の異変に気づいた。

         元の形に戻れない

体全体を集合させようと個々の細胞に合図を送る。

           戻らない

何とか手の部分を形作り、他の部分を回収しようとする。

          手が動かない

「アレ・・・?」
今になってようやく気づいた。オレの体が『とけ』ているのではなく、
湯とオレの体が『混じって』いる事に。
オレの細胞は、水分子と引っ付いて離れようとしない。
むしろ、どんどん湯に取り込まれてゆく。

           焦りを覚えた

コノママイクト、オレノカラダハキュウシュウサレルノデハナイカ?

    水素と酸素の化合物はオレの細胞を求め続ける

ナゼ?ヌマデヤッタトキハコンナコトハ・・・

  感覚が、元手や足であった所から薄れてゆくのが分かる

リクツナンテドウデモイイ!タスケテクレ!

        核が溶け始め意識が朦朧とする

チルタリスノカオガ、ミツルノエガオガソウマトウノヨウニウニアタマヲヨギッタ

83とけさな 4/6:2003/07/21(月) 13:52 ID:FQBJxz0I
第4幕
「寒い・・・でも朝風呂は健康にいいってお医者さんがいってたっけ」
男の子は蛇口のコックをひねり、頭を洗い始める。
「サーナイト昨日帰ってこなかったな。最近毎日どこ行ってるんだろう」
男の子は体を洗い終えると、浴槽を見渡した。
「白く濁ってる。バスクリンかなぁ?」

ぬるっ

「え゙っ」
異様な感触に驚き、男の子は慌てて足を引っ込める。
それでも少し首をかしげた後、男の子は肩までお湯に浸かった。


オレの意識はほとんど消えかかっていた。
が、突然水とは違う感覚を覚え、全感覚をそこに向ける。
細胞レベルでみたソレはザラザラしており、すぐに人間の肌だと分かる。
人間がオレの溶けている風呂に入ってきたのだ。
湯から逃れる方法はただ一つ、これに捕まるしかない。生存本能がそう伝える。
女湯でない事が少々悔やまれたが、今はそんな悠長な事を言っている場合ではなかった。


「フゥ。ヘンな入浴剤だなぁ。なんかボクの所に集まってくるみたいだし」
全PPを使って細胞を誘導しているのだ。そうならないとこっちが困る。
「そろそろ上がろう」
今しかない。立ち上がる瞬間、オレはサイコキネシスで体を人間の右腕に粘りつけた。
腕が、重い。
「な、なんだよこれ〜!?」
男の子は右腕に引っ付いている緑白色の物体を見る。
ソレはドロドロ波打ち、かつ風呂の垢が混じってなんともグロテスクなツヤを放っていた。
「うわぁああぁ!」
ばしゃんっっ
左手で振り払われ、湯船に戻されるオレ。まぁ人間なら当然の反応だろう。
半分固まった白いモノの一部は、壁に、床に、さらに男の子の皮膚に汚らしく付着する。
しかしオレはそんなことであきらめる訳には行かない。
足がついている限り風呂から出る事はできない。オレは人間の足にしがみついた。
「なんだよ、なんだよぉ!」
生まれてはじめての経験をして、男の子は半狂乱になって叫ぶ。
床に四つん這いになり、重い足を浴槽から引き抜く。
同時に浴槽から巨大なコロイドが姿を現した。
喜びもつかぬま、体の半分以上を水に取り込まれたオレの体は、意思に反して排水溝に流されてゆく。
男の子は浴場の壁にもたれかかって、恐怖の目でそれを追った。
グボボボボ・・・・
男の子にまとわり付いていた怪物は、渦を巻いて排水溝に消えてゆく。
「た、助かった・・・?」
目から涙が溢れた。

84とけさな 5/6:2003/07/21(月) 13:53 ID:FQBJxz0I

第5幕
ボトッ・・
「!?」
ボクは耳を疑った。もう何にも恐いことは起こらない。いや、起こってはならないはずだ。
ボトッ・・・
また聞こえた気がする。いや、これは空耳だ。幻聴なんだ。
ビチャッ・・・
髪の毛にスライムが引っ付く。手にとって見る。
その感触は水に溶かした粘土にも似て
ベチャッ・・・
スベスベとした表面とはうって変わって内部にはザラザラしベタッ・・・
色は不統一でいろんな絵の具を適当に混ぜた時にできるグチャッ・・・
皮膚を伝うその感覚はベトッ・・・ボクの精神を確実に蝕みバチャッ・・・
前にグチョッ・・・サトシさんにベチャッ・・・ベトベトンを触らせてもらった時と同じ・・・

・・・ベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベト・・・

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁあぁぁあぁあああああ!!!」
シャワーから流出する不定形の物体はボクを包みこむ。
ボクは走った。物凄い勢いで浴場を突っ切る。もしかしたらドアをブチ破っていたのかもしれない。
すでにボクは外見からは人間に見えなかった。
「大変、ベトべトンの暴走だわ!」
ジョーイさんの声が聞こえた気がする。ボクは訳もなく走った。
体に張り付いたナマモノは一向に離れる気配がない。
何故か、太陽に当たらなければいけない気がした。この体は重い。重すぎる。
捨て身タックルを仕掛けてくるラッキー軍隊を逆にぶっとばし、ボクは外にでた。

体の水分が抜けてゆくのが分かる。優しい太陽の日差しがこんなにも素晴らしいものだったとは。
やっとオレは元の体に戻れる。
この人間にはかなり悪いことをしたが、こっちは命が掛かってたんだ。許してもらおう
第六感を分割して体の感覚器官を再結合し、元の形に戻ったオレは初めて人間の顔を見た。
ふさふさとした緑色の髪。歳の割に華奢な体。
気絶してぐったりとし、青い顔をしているが、その顔はどう見ても
「ミツルじゃねーか!!」

大変なことになったと今更思っても、もはや後の祭りであった・・・

85とけさな 6/6:2003/07/21(月) 13:54 ID:FQBJxz0I

第6幕
「昏睡状態です。よっぽど強いショックを受けたのでしょう。
大変言いづらいことですが、今夜が峠ですね」
医師の言葉を聞いて愕然とする。
元々病弱で、特に心臓はあまり丈夫でなかったミツルは今回の騒動で発作を起こしてしまった。
「オレが『とける』なんて覚えようとしなければ・・・」
後悔だけが頭をよぎる。しかし今オレにできることと言えば、ただただ祈ることだけだった。


そうして何時間がたったろう。ミツルはゆっくりと目を開いた。
「サーナイト・・・?帰ったの。お帰り・・・」
「ば、ばかしゃべるな!絶対安静で物もしゃべるなって医者が言ってたぞ」
「ボクは、どうして・・・」
オレは返事をしなかった。否、できなかった。
「本当に今回ばかりは、本当に死んじまうかと思ったぜ」
「ふふ、相変わらず心配性だね。大丈夫、ボクはサーナイトがお嫁さんを貰うまでは死ねないよ。
あっそうだ、昨日サーナイトにお似合いの娘(こ)を見つけたんだ」
そういってミツルは横においてあるウエストポーチを探った。
全く主人は自分が危ないのに何を考えてるんだか。お前は親戚のオバさんかっつーの。
まぁ、オレはそんな主人が好きなのかもしれないが。
「ほら。可愛いでしょ?」
しぶしぶ手渡された写真を見る。霧の中に、悪趣味に着飾ったサーナイトが写っていた。
「ゲットしたかったんだけど、なにせ霧が濃かったから・・・仕方ないよね?
きっと外国トレーナーさんのサーナイトなんだろうなぁ」
違う。こんな格好をさせられたら普通ポケモンは逃げます。
と言うより、写っているのは間違いなく昨日のオレなわけで・・・
「ミツルには悪いけど、オレはこういうの趣味じゃないな〜」
オレは、曖昧に笑って答えるしかなかった。
「そぅ?いいと思うけどなぁ」
いつものようにあまり気にしない様子で、ミツルはポーチからもう一つ箱を取り出した。
「なんだそれ?技マシンか?」
「そうだよ。10万ボルト。欲しかったんでしょ?」


OKミツル、午後の日程は決まった。
必死こいて覚えた(?)『とける』を『10万ボルト』に変更。
夜はマルノームの沼にどざえもんを浮かべるとしよう・・・





なにはともあれ、ミツルが無事でよかったなと思うサーナイトでありました。

☆終わり☆

86名無しさん:2003/07/23(水) 23:08 ID:Ow3bXui6
ワロタ
流されたとけさなが何故シャワーから出てきたのか謎だがw

87名無しさん:2003/07/24(木) 21:55 ID:h86dra/I
あ、レスが・・・ありが㌧。
シャワーの部分書こうか迷ったけどまあいいかという結論に達してしまいますた。
もう一個ネタあるんで又書いてよいかな?

88作者:2003/07/27(日) 11:03 ID:v.MAjrqU
さて…書いてしまいますた。大部分遊戯王ネタなんで知らんと分かりづらいです。
それでもよいとおっしゃる方のみお楽しみくださいませ。あ、微エロありw

89設定:2003/07/27(日) 11:04 ID:v.MAjrqU
主な登場人物
・武藤ユウキ
 主人公。一人称はオレ。

・カイト瀬戸
 ユウキの唯一にして最大のライバル。「青髪白騎士」の所有者。
 一人称は俺。

・ペガサス=K=クロフォード
 ポケットモンスターズ創設者。ヨウ素の社長。
 Kはキルリアの略。一人称は私。

・ミツル=イシュタール
 googles首領。一人称はボク。


用語集
T    
[⊥2(アイツー)]
industrial illusion社の略。愛称はヨウ素。

[googles(グーグルズ)]
クレクレ厨撲滅集団。「ぐぐれ」が合言葉。

[青髪白騎士(ブルーヘアのホワイトサーナ)]
ポケットモンスターズの激レアカード。世界に4枚しかない。

[青髪究極騎士(ブルーヘアのアルティメットサーナ)]
青髪白騎士が3体融合した姿。

[紅眼碧騎士(レッドアイズのグリーンサーナ)]
目が赤い緑髪のサーナイト。呼び名はカッコイイが普通のサーナイト。

[マスクマジシャン]
最強のペテン師。
ttp://homepage3.nifty.com/MagSting/Exposure/exposure-.MaskedMagicianJapan.htm

[マスクマジシャン・ガール]
マスクマジシャンの弟子。正体は本編で明らかに。

[神のカード]
人知を超えた力を持つ3枚のカードのこと。

[1ターンkill(ワンターンキル)]
『聖なる灰』で墓地にあるキルリアを復活させることで、
残り全てのライフポイントをキルリアの攻撃力に換算する。
神のカード「キルリア」の特殊能力。

90ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 1/12:2003/07/27(日) 11:06 ID:v.MAjrqU
<第一幕☆決闘スタンバイ!>
「ユウキボーイ。ようこそ我がペガサス城へ」
「ペガサス…アンズをどこへやったんだ」
「心配は無用デ〜ス。危害は加えてまセーン」
そう言うとペガサスは、胸のポケットから一枚のカードを突きつけて見せた。
「アンズ!!」
「五月蝿かったので『魂の牢獄』に入っていただきましたが…」
カードには忍者のキャラクターが描かれている。
いや、よく見るとそれは紛れもないアンズ本人だった。
「アンズをそこから出せ!」
ペガサスは答えず、代わりに指を鳴らして召使いに合図した。

ドサッッ ゴロゴロ…ゴッ

「危なッ…!?」
慌てて身をかわし、天井から落ちてきた巨大な物体を見る。寝袋のようだ。
それはそうと、なんか鈍い音が…
「う…ん、、、朝?」
「キミは、ミツル君!」
「あれ?ボクどうしてこんな所に?あ、ユウキさん」
状況が把握できずにきょろきょろと辺りを見回すミツル。眉間からは相当な量の血がにじみ出ている。
衝撃で目を覚ましたらしく、ゴソゴソとクヌギダマデザインの寝袋から這い出してきた。
ペガサスはその状況を楽しんでいる。
オレの頭は疑問符で埋め尽くされたが、取りあえず一番聞きたいことを言ってみた。
「ペガサス、おまえの目的はいったいなんだ!」
「よくぞ聞いてくれました。ユウキボーイとミツルボーヤ2人、そして
 我々とで、3枚の神のカードを賭けた闇のゲームを行うのデース」
……はぁ?
「『神のカード』?『闇のゲーム』?人を呼び出しておいて何だと思ってたら電波かよ。
 馬鹿馬鹿しい…ミツル君、帰ろう」
「え?」
まだ寝ぼけまなこでこっちを見るミツル。うわぁ、血まみれだよ。
「おや、ユウキボーイ。アンズガ〜ルがどうなてもいいのデスか?」
ペガサスの声で動きが止まる。
「『亀甲縛り』のカードを使いマース」
アンズの封印されたカードに変化が起こる。
(きゃぁ)
声が漏れる。

(こんな…こんな快感って…ああぁンペガサスおじさまぁ!)

………………………………
「ユウキボ〜イ、ユーが勝てばもちろんアンズガールのカードを渡しまショウ」
「ペガサス、お前は絶対に許せねぇ!」
即座に振り返るオレ。頭の中は妄想で一杯だ。
ミツルはキョトンとしてオレたちのやり取りを見ている。

    |┃三             _________
    |┃              /
    |┃ ≡    _、_   < 話は全部聞かせて貰った!
____.|ミ\___( <_,` ) _ \
    |┃=___    \    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |┃ ≡   )   人 \ ガラッ

「誰ッ!?」
開け放された窓から謎の男が現れる。ここ二階なんですけど…。
「久し振りだな、ユウキ」
「カイト瀬戸、遅いのデース」
かわいそうなくらいの白髪は見ていて同情する。
その上そのバンダナはどうかと思う自称オレのライバルが窓枠に立っていた。
「あのカチューシャカッコイイ…」
ミツル、間違ってる。
「さぁ役者は揃いました。決闘(デュエル)の始まりデース」
「ユウキ、今日こそ俺達の因縁に終止符を打つときだッ」
「わ、大変だぁ。ユウキさん、ボク迷惑にならないように頑張ります」
「ちょっと待て、何でみんなそんなにやる気満々なんだよ!」

かくして、でゅえるすたんばいっ☆

91ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 2/12:2003/07/27(日) 11:06 ID:v.MAjrqU
<第2幕☆ペガサス=キルリア=クロフォード(闇)>
「俺のターン、ドロー!」
とても痛いポーズをとって、高らかにカードを引くカイト。
あのぉ、順番まだ決めてないよね?
「ふん…俺はこのカードを守備表示にし、リバースカードを2枚セット。エンドだ」
…もうやけくそだ。
しかしオレも、カードに関してはかなりの自信があるし、カイトに負ける訳にはいかない。
楽に勝ってアンズたんとハァハァ…ダメだ、集中しなければ。
「カードドロ…」
「ユウキボーイ、順番は守ってくださーイ」
とたん、厳しい顔でたしなめられた。
「どうしたんですか?ユウキさんは最後じゃないですか」
決定事項なの?
「うーん、ボクはチルットを攻撃表示にして……終わり」
ミツルの顔が青い。
額の血はもう止まっているが、流れ出た血は間違いなく致死量に達しているんじゃないだろうか。
「私のターンデース。そうそう、この勝負に勝った者は『神のカード』と決闘王の称号を得ますが、
 敗者には罰ゲームがありマース」
おぃ?そういうことは先に言ってくれ。
「当然だ」
「しかたないか…」
なんか2人納得してるし。
「その罰ゲームとは…」
そこまで言うと、ペガサスは急に顔つきを変えた。
「えっ?」
ペガサス以外の3人はいっせいに周りを見る。
いつのまにか辺りは霧状の闇で包まれていた。
「闇のゲームの、始まりでース」
突然、チルットのカードから光が溢れかかと思うと、
そこからは実物のモンスターが出現していた!
「わぁ、ボクのチルットが本物になっちゃった!」
「カードの実体化……ふん、くだらん小細工だ」
いや、普通にあり得ないから。
「闇のゲームはプレイヤーもモンスター同様ダメージを受けマース。
 実体化はむしろ、人間の立場をモンスターと同等にするための『闇』の手段デース」
ペガサスが闇から再び顔を現した。
ttp://sanaehosyu.hp.infoseek.co.jp/pegasasu.gif
腹が、よじれそうだった。

92ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 3/12:2003/07/27(日) 11:07 ID:v.MAjrqU
<第3幕☆青髪の白騎士>
「闇のゲームに負けたものは…」
「アンズガールと同じく、『魂の牢獄』で一生(肉)奴隷として過ごしマース
 闇のゲームは、いつも死と隣りあわせで〜ス」
だっダメだ、ミツルとカイトのあの真剣な表情。そしてなにやらシリアスなセリフ。
ココで吹き出すわけにはいかない。オレはできる限りペガサスの顔を見ないように頑張った。
「ドロー…ぷっ…」
主力カードを引いた。が、ペガサスの顔が面白すぎて全然集中できない。
「オレはこのカードを攻撃表示。リバースカードを3枚伏せターンエンド」
「うわぁ、『マスクマジシャン』だ!」
ミツルが目を輝かせて叫んだ。
驚くのは無理はない。コイツはペテン師族最強のカードなのだから。
「ユウキさん、ボクたち勝てそうですね。ホラ、見てください」
ミツルは手札から見たことのないカードを見せた。
「珍しいカードだね。オレコイツは知らないよ」
「当たり前ですよwこれは『神のカード』の1枚なんです」
ナニィ!?これがペガサスの言ってた(危うくペガサスを見そうになって顔をそむける)
神のカード?
「はい、でも召喚には3体の生贄が必要で…」
「任せとけ、ミツル!」
オレに作戦があることを見て取ったのか、ミツルは嬉しそうな顔をした。

「俺のターン!」
カイトのターンが始まった。
「ふっ…ユウキ・ミツル、お前等に聞こえるか、デッキから伝わる魂の脈動が!」
耳鼻科に行きましょう。
「ドローカード!」
カイトの口元がニヤリとする。ヤバイ、もしかしてあのカードは…
「『青髪の白騎士』のカードを引いた!俺は守備モンスターを攻撃表示に」
「オー瀬戸、ビューティフルデース」
拍手するペガサス、いや変態。
「ユウキさん!あのカードはまさか…」
「そうだミツル、幻のカード『ブルーへアのホワイトサーナ』。カイトは3枚持ってる」
「そんなの、あり得ません!
 だって『青髪(以後ブルーヘアと読むべし)』は世界に4枚しかないんですよ?」
オレはそれ以上答えなかった。答えは奴が示してくれる。
「クチートのカードは、表になったとき特殊能力『バトンタッチ』が発動!
 手札のモンスターとこのカードを交換することができる」
挑戦的な目を向けていたクチートが、再びカイトの手札に吸収される。
代わって出てきた青髪の白騎士。眩しい、キミは眩しすぎる。
流れるような美しい青髪は、どんな男も振り向かせるに違いない。
「わわ、生贄コスト2の青髪が召喚されちゃいました!」
「いや、それだけで終わるといいんだが…」
オレの予感は当たった。
「さらに魔法カード『ミラーボール〜華麗なる影分身〜』を発動。
 これによって青髪の白騎士は3体となる。分身ターンは攻撃できない。終わりだ」
ミラーボールが作り出す無数の影は、いつしか立体感を帯び始める。
麗しのサーナイト3体は、嘲る様にオレたちを見下ろした。

〜場状況〜
                  青髪の白騎士[3000/2500]
マスクマジシャン[2500/2000]    青髪の白騎士[3000/2500]
                  青髪の白騎士[3000/2500]


チルット[1200/700]         守備表示[????/????]

93ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 4/12:2003/07/27(日) 11:08 ID:v.MAjrqU
<第4幕☆飢えたカビゴン>
「こんなの勝てませんよぅ」
ミツルは泣きそうな顔をしている。確かにいくらオレでも青髪3体はちとキツイ。
「大丈夫。ミツルには『神のカード』があるだろ?」
オレは例のカードを示し優しく諭してみる。
「ハイ…ボクとこのポケモンは一緒に強くなったんです」
「だったら、泣いてちゃダメだ。1ターンはオレが凌ぐから、神を降臨させる手段を考えてくれ」
「ありがとうございますユウキさん。こんなことで負けてちゃダメですもんね…」
ミツルは血で汚れた涙をふき取った。
「もう迷い事は言いません。このカードを守備表示、リバースカードを1枚セットです」
「では私のターンデース」
うん。ミツルの目に迷いがなくなった。
「ところでユウキボーイ」
「なんだ?ブフっ ごほごほ…」
突然話し掛けられて思わず吹きかける。その顔は犯罪だ。
「先程あなた方の会話を聞いてしまいました。
 真の決闘者(デュエリスト)は手の内をばらさないものデース」
「……?」
「後悔なさいボーイ。私はこのターン守備表示のモンスターを生贄にし、
 『飢えたカビゴン』をオープンしマース」
デカイ、いや形容しがたいほどのとてつもなく大きなカビゴンが場に召喚された。
ttp://www.h4.dion.ne.jp/~shimashi/grp/sm-09.jpg(すごもんさんゴメン!)
ヤバイ。非常にアブナイ。このカビゴンは殺気立っている。
強力モンスターである青髪3体ですら身を遠ざける迫力。
そしてゆっくりとこっちを見たかと思うと、突然あり得ないスピードでミツルに襲い掛かった。

   ぱくっ

うわっミツル君丸呑み!?
「んぬ?」
これには冷静なカイトですら驚いたようだ。
オレは一瞬あっけにとられた後、すぐにミツルに駆け寄った。

   べっ

「ぐぁっ」
吐き出されたミツルと共に床に押し倒されるオレ。
当然ながら唾液でベトベト、気分は最悪だ。
「キタネェ…大丈夫か、ミツル?」
「う、ん…ボクは大丈夫です、ユウキさん。……………あ……あれ?手札を食べられちゃった!」
「『飢えたカビゴン』は毎ターン相手プレイヤーの手札を墓地に送ることができるのデース」
ことのなりゆきを見守っていたペガサスが口を開く。
「しまった…『神のカード』封印作戦か。やられたな」
てゆうか、毎ターン唾液まみれになるのは勘弁願いたい。
「ボクの1番大事なポケモンが…」
また泣きそうな顔をする。今回はオレもなんて言ったものか…
「飢えたカビゴン、チルットも食べてしまいなサーイ」
いったん休憩体制に入っていたカビゴンは、またもやあり得ないスピードでチルットに襲い掛かった。
「リバースカードオープン!マスクマジシャン、『空の柱の消滅』!」
ギリギリの所でチルットを消す。カビゴンは空をつかみ、そのまま倒れて眠り込む。
衝撃が城内に走った。
ふう…危ない危ない。
横を振り向く。
ミツルは以外にも泣いていなかった。

〜場状況〜
                   青髪白騎士[3000/2500]
マスクマジシャン[2500/2000]     青髪白騎士[3000/2500]
                   青髪白騎士[3000/2500]


チルット(マスクマジックで消滅)   飢えたカビゴン[2100/500]

94ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 5/12:2003/07/27(日) 11:09 ID:v.MAjrqU
<第5幕☆マスクマジック>
「オレのターン!カードドロー」
これは…『紅眼の碧騎士(レッドアイズのグリーンサーナ)』のカード!!
しかしこのターン出しても青髪に瞬殺されてしまう。ココは我慢か。
「マスクマジシャン、飢えたカビゴンにマスクマジック!」
仮面の男はカビゴンの内部に圧力をかける。
『グゥ…ガビィゴーーーン』
飢えカビは断末魔の叫びと共に内臓をブチ撒いた。
霧状になって消えるとか、そういうヌルイ演出はないはさすが闇のゲーム。
「ユウキボーイ。ユーは見事に罠にかかりマーシタ」
「なにっ!?」
「飢えたカビゴンは布石にすぎまセーン。トラップカード『赤頭巾』のカードを使いマース。
 ユウキ&ミツルボーイ。ユーは『あかずきん』という童話をご存知デスか?
 狼に食べられてしまったかわいそうなあかずきんちゃん。
 しかし猟師のおかげで、見事悪い狼のお腹から復活を果たすのデース」
「なんだ…どうなるって言うんだ?」
試合場には既に肉片と化したカビゴンの臓器が散らばっている。
その中の胃袋らしきものが動き出し、赤頭巾が飛び出した!
『あー死ぬかと思ったかも』
「ハルカさん」
「ハルカ!」
ミツルとカイトは同時に声を挙げた。どうやら知り合いらしい。
しかし想像してみてくれ。辺りは闇。周りにはバラバラのカビゴン。
そんな中に血まみれになって屹立する少女を。
「心配要りまセーン。本人とは無関係デース」
『あれ、私秘密基地にいたはずかも』
本人っぽいんですが…
「ドントマインドデース。倒されなければ無問題デース」
あ、焦ってる焦ってる。というより、それ以前に犯罪だよね。

「ドローカード。青髪白騎士、マスクマジシャンを攻撃!」
来た、カイトの攻撃。今ターンは青髪3体を防がなければ…!
「魔法カード『マジカルシルクハット』!」
即座に魔法カードを発動する。青髪は動きを止めた。
『マスター、対象の場にシルクハットが4つ出現しました。ご判断を』
美しい瞳で判断をゆだねるサーナイト達。羨ましいことこの上ない。
サーナイトファンのミツルなんか放心状態だ。
オレは内心にやつきながらカイトのプレイを待った。
「ふん。その4つの帽子の中のいづれかにペテン師を隠したということか。
 青髪、しらみ潰しに攻撃しろ」
『了解』
キッと帽子を見据えるとそれぞれ別のシルクハットを攻撃する。
サイコキネシスで4つのうち3つのシルクハットがが吹き飛ぶ。
……実は当然のことだったのだが、いずれもハズレだった。
「青髪、この高確率をはずすとは…」
バシッ
「あっ」
ミツルが思わず顔を背ける。カイトが青髪の一人を殴った音だ。
「万死に値するぞ。二度とは言わぬ。他の二人も覚えておけ…」
主人の豹変に震える青髪たち。そこまでしなくたっていいだろうに。
「愚かなのはお前だ、カイト」
「何だと?なっ…」
カイトは驚きの余り言葉を失った。
オレの椅子の後から、マスクマジシャンが現れたからだ。
「マスクマジシャンは世紀のペテン師!そのことを忘れていたお前の判断ミスだ!」
『マスタぁー…』
不信感を露にしてカイトに迫る青髪たち。
「ま、マテ…あとで青いポロックやるから」
普段見せたことのないような慌てっぷりで、必死に弁解するカイト。
『私、青いポロックは嫌いです』
運の悪いことに、殴ったサーナイトの嗜好と反したらしい。
たぶんカイトのことだから、髪の色で判断したんだな…。

( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )

女はこれだから恐ろしい。
ギスギスした雰囲気の中、ミツルのターンがはじまった。
ミツルもオレと同様、必死に笑いをこらえていた。

〜場状況〜
                   青髪白騎士[3000/2500]
マスクマジシャン[2500/2000]     青髪白騎士[3000/2500]
                   青髪白騎士[3000/2500]


                   ハルカ[100/100]
ペガサスのライフポイント4000→3600

95ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 6/12:2003/07/27(日) 11:10 ID:v.MAjrqU
<第6幕☆神光臨>
「ボクのターンだ。だけど手札は食べられちゃったから…この1枚に賭けるしかないや」
厳しい。ミツルの場にはリバースカードがたった1枚。神を召喚する方法はもうないのか…
「ドローカード!って、これは……!!」
「ミツル、やったじゃないか!」
カイトとペガサスが少し反応する。しまった、また大きな声を出してしまった。
ミツルが引いたのは『聖なる灰』のカード。デッキに1枚限定の魔法カードで、
墓地にあるモンスターを1体復活させる効果がある。
(これで神を復活させればいいじゃないか!)
(いえ、それがだめなんです)
意外なことを口走るミツル。
(なんでだよ、そうしないと次のターン青髪に瞬殺されるぞ)
(いえ…神のカードには魔法カードは1ターンしか効果がなく、さらにやっかいな事に
 ボクの神のカードの攻撃力は、生贄にしたモンスターの攻撃力に依存するんです。
 つまり…今出しても攻撃力は0……そして1ターンの命しかありません)
(そ、そうなのか…デリケートなんだな神は…)
しかしオレはなんとなく腑に落ちなかった。
ミツルがどうも『聖なる灰』を使おうか迷ってるような感じがしたからだ。
「じゃあボクはこのカードを伏せて…ターンエンドです」
なぜか申し訳なさそうにこっちを見るミツル。やっぱり何かある。

「私のターン、カードドローゥ」
ペガサスは油断できない。
オレはカイトのカードと戦略は今までの対戦で知り尽くしているが、
カイトは神のカードなんて持っていなかった。そして1枚はミツルが所持している。
オレはもちろん持っていないから、残る2枚は必然的にペガサスが持っているということに…
「ミツルボーヤの神は封じました。私は安心して神を降臨させることができマース」
そんな事を考えている矢先、とんでもないことを口走るペガサス。
「神だと?『神のカード』は実際に存在したのか!?」
そんな中今更ビビっているカイトボーイ。
「『ハルカ』は上玉の生贄なので神は喜びマース。生贄は1体でOKデース」
いかにも今思いついたんだろルールでハルカを生贄に捧げるペガサス。
『あー私の出番少なかったかも』
って確かペガサスお前、『やられなかったら無問題』とか言ってなかったか?
「ハルカさーん、今度また勝負してくださいねー」
『いつでも受けて立つかも〜』
「ハルカ、今度ミナモの岬でデートしないか?」
『あーお金くれたらOKかもー』
ミツルもカイトもこの非常時に何を考えているんだ!?神が降臨してしまうんだぞ?
「おしゃべりはそこまでデース。神が光臨しました。ひれ伏しなさーい愚民ども」
え、もうしたの?
てっきりペガサス城の周りが雷雲で覆われたり、闇が深くなったり凝った演出があると思ったのに…
場には去っていったハルカの代わりに、小動物が2匹、チョコンと座っていた。
1匹はハリネズミのような毛を持っており、もう1方はストレートな体格をしている。
可愛いけど…とてもこの2匹が『神』だとは思えない。
「恐れ多いぞユウキ!」
突如、カイトが叱責する。
「ジグザグマは神!!」
壊れたように叫び、椅子から立ち上がるカイト。椅子が音を立てて倒れる。
「マッスグマは神!!!」
さらに、ははーといったポーズでミツルが降れひした。
「そう、そして我々は物を貰うためではなく、敬愛しているからこそ自主的に崇拝しているのデース」
恍惚の表情で小動物を見上げるペガサス。
……ダメだ、こいつらの考えはオレのキャパシティーを遥かに凌駕している!

〜場状況〜
                   青髪白騎士[3000/2500]
マスクマジシャン[2500/2000]     青髪白騎士[3000/2500]
                   青髪白騎士[3000/2500]


                   ジグザグマ[4000/4000]
                   マッスグマ[1000/4000]

96ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 7/12:2003/07/27(日) 11:10 ID:v.MAjrqU
<第7幕☆ミツルの真理>
「私のターンはまだ終わってはいまセーン。マッスグ神特殊能力『腹太鼓』を発動しマース」
呪縛が解けたらしく、ハッと我に帰って席につくミツルとカイト。
さっきのは神のカードの力なのか…それとも……
「コオオオオオオオォォォォォォオオオオォォ!!!」
マッスグマは突然長声を発し、猛烈な勢いでペガサスの腹を叩きはじめた!
ダン!ダダンッ!ダダダダン!!
「ぐぅ…ばはァッ」
ペガサスは腹を叩かれ血を吐く…って大丈夫か?
「さ、流石神デース。でもユウキ&ミツルボーイ。
 これによってマッスグ神の攻撃力は一気に6倍に跳ね上がりマース。
 私のライフポイントが半減するというリスクはありマスが…」
神に殺されかけながら、勝ち誇ったようにペガサスは言った。
「攻撃力6000!!まさに  神  光  臨  の攻撃力!!!」
「キタ――――――――――――(゚∀゚)―――――――――――――!!!!!!!!!!!」
またカイトとミツルがハイテンションになる。
もちろん青髪3体は引き気味だ。
「おや、ユウキボーイと青髪嬢は神の恩恵にあずかったことがないようですね。
 ジグザ神の特殊能力…それはトレーナーの過去の辛い日々の記憶を呼び戻し、
 プレイヤーを信者に『洗脳』してしまうのことなのデース!」
そうなのか…オレは割合金持ちの家で生まれたから知らなかったけど、
一般市民はジグザグマを飼って物乞い…。苦労しているんだなぁ…
「という訳で、私の攻撃対象はエセ信者のマスクマジシャンデース」
ラスカルのような愛くるしい顔をしていたマッスグマが突撃する。
マスクマジシャンの体は真っ二つに引き裂かれ、肉片が凄い勢いで飛び散る。
「さらにジグザ神、ユウキボーイにダイレクトアタック!ユウキボーイのライフポイントは0…」
特攻ジグザグマ。あぁ…何気に攻撃力4000あるし、オレは砕かれて一巻の終わりか…
「そうはさせませんっ」
「ミツル!?」
「リバースカードオープン!『フレンドリーポロック』のカードを使います!ほら、エサだよー」
ジグザグマは突然対象を変え、ミツルのポロックに惹かれてやってきた。
「エサとはなんデース。神に対する侮辱デース!」
「思い出したんだ。ボクを金銭面で助けてくれたのは確かにジグザグマだった。
 でも、ジグザグマはいつもボクを見下したような態度だった。
 だけど…いつも一緒にいて常にボクのことを心配してくれたのは、
 ある一匹…いや1人のポケモンだった」
「一番大切なのは、お金じゃなくてほんの少しの優しさなんだ!」
「ミスアンダースタンド!!理解不能デース。世の中全てマネー!
 マネーがなければ食べていけませ−ン」
「ペガサスの言うとおりだ。金があったからこそオレは力ずくで青髪を手に入れることができた。
 金があればこそ豪邸に済み、愚民には到底なし得ない至福を掴むことができるのだ!」
「あなたたちはジグザグマの洗脳に流されているだけなんだ。
 それを、次のターンボクの神で証明してみせる!」
激しい論争が続く。オレはただ見守っているしかなかった。
「『フレンドリーポロック』の効果により、本来受けるダメージ4000ポイントを
 逆に加えることができる。
 ユウキさんごめんなさい。『神』を召喚できないなんて嘘ついちゃって…」
ジグザグマは甘えてミツルをぺろぺろと舐めている。
「ああ…かまわない」
驚いた。ミツルが初めて出会った頃よりかなり成長していることに。

〜場状況〜
                   青髪白騎士[3000/2500]
                   青髪白騎士[3000/2500]
                   青髪白騎士[3000/2500]


                   ジグザグマ[4000/4000]
                   マッスグマ[6000/4000]

ライフポイント
ユウキ:4000−(6000-2500)=500
ミツル:4000+4000=8000
カイト:4000
ペガサス:3600÷2=1800

97ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 8/12:2003/07/27(日) 11:11 ID:v.MAjrqU
<第8幕☆青髪究極騎士>
「オレのターン」
く…状況はさらに切迫してきた。オレのデッキの中に攻撃力3000を超えるカードはない。
ならば、ミツルの『神』を期待するしかないか…
「オレは『マスクマジシャン・ガール』のカードを攻撃表示。
 リバースカードを1枚セットし…終わりだ」
「マスクマジシャン・ガールだと!?」
「そうさ。世紀のペテン師も元はれっきとした手品師だった。
 そのとき教えた唯一の弟子がこのカードさ」
「しかし、その姿はどうみてもプリンセスてん…」
「マスクは化粧の意!さらにこのカードは墓地の師の数×1000だけ攻撃力を上げるぜ」
「わぁ、ユウキさん凄いです!これで青髪と攻撃力が並んだ…」
そう、並んだ。しかしこれでは倒すことはできない。だが1ターンは防げるはずだ。
対立する絶世の美女(?)たち。
明らかにプリンセスと青髪との間には火花が散っていた。
「ふん。それでこのターンを防ぐつもりか?甘いなユウキ…」
カードを引きながらカイトはほざいた。
「ならば真の恐怖というものを味わさせてやる。
 俺はこのターン魔法カード『マサキの融合装置』を使用!」
融合装置?青髪がさらに強くなるというのか?
『マスター、それだけは止めてください!私たちだけでも十分勝てますから!』
「ええいうるさい!ポケモンとは主人に従うものだ!」
『だってマサキさんはマッドサイエンティストじゃないですか…あぁ…』
懇願虚しく、融合装置に押し込まれる青髪たち。
場に出現した機械はうなりをあげて…中から1体のモンスターが出てきた。
「Oh…これは素晴らしいデース」
「なんて綺麗なんだ…」
皆がため息つくのは無理もなかった。これはモンスターじゃない。ポケモンでもない。
どうしても形容に迫られるのなら…これはまさに『女神』だ。
神々しいばかりの髪、すらりとした完璧な体型。服にも似た、純白の体。
女神はじっと眼を閉じている。あの瞳もきっとため息をつくくらい美しいに違いないだろう。
「『青髪の究極騎士(ブルーヘアのアルティメットサーナ)』完成だ。
 融合したターンは攻撃できない。だが見たかユウキ、これが美の境地というものだ!
 お前はこの妖しさに包まれ、安らかな死を迎えるが良い!」
オレは青髪究極騎士に心を奪われ、カイトの言葉などなにも届いていなかった。

〜場状況〜

マスクマジシャン・ガール[3000/1200]  青髪の究極騎士[4500/3000]


                    ジグザグマ[4000/4000]
                    マッスグマ[6000/4000]

98ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 9/12:2003/07/27(日) 11:12 ID:v.MAjrqU
<第9幕☆ミツルの神>
「ボクはこのターン。カードを引きません」
一瞬場に訪れる沈黙。
「なんだよミツル、勝負をあきらめたのか?」
「いえ、引く必要がないんです。ボクは場にある『聖なる灰』のカードを使います!」
(…お願いするね…ボクの初めてのポケモン)
ミツルは聖なる粉を墓地に振り掛けた。
ミツルの場の中央から、ゆっくりと神が現れる。
「これがボクの神のカード…」
駆け寄るミツル。ミツルと神のカード『キルリア』は嬉しそうに抱き合った。
「ハハハハハハハハ!!これはいいジョークデース。攻撃力0のカードがユーの神デスか?」
確かに、生贄召喚されていないキルリアの攻撃力は0。さっきミツルの言ったとおりだった。
「うん。でもこのカードにはジグザグマとマッスグマにはない特殊能力があるんだ。
 それは…このカードが墓地にあって、『聖なる灰』によって復活した時、
 プレイヤーのライフポイントを1だけ残して、すべて攻撃力に換算すること!」
「キルリアの特殊能力……それは…ボクがキルリアと一体化することなんです!」
「!!!!!」
あまりのショッキングな最後の一言に、みな黙り込んだ。
「じゃあいいかい、キルリア…」
ミツルは周りの目も気にせずに、ズボンを脱いだ。
しかしミツルはキルリアの肩に手を置いたまま、ピクリとも動こうとしない。
「……やっぱり、ボクにはできない!こんなに小さいコと一体化するなんて!」
顔に手を当てて天井を向き、神様ーのポーズをとるミツル。
「は、破廉恥デース」
そういいつつじっと見つめているペガサス。そして目がマジなカイト。
…オレにはそんなマニアックな趣味はないので、ココからは音声だけでお楽しみください…

しばらくして声が聞こえる。
『しかたねぇなあミツル。ケツをだしな』
「え、でもぉ…」
『俺様自ら一体化してやろうってんだよ!早くしろカス』
「は、はぃぃ」
メリ、メリメリ…
「ぅ…あ…そんな大きいのはいらな…ア……」
『黙れ肉奴隷!ホラ、動くぞ』
「うわ、うわぁぁぁあん、痛い、イタイよキルリアーー!」
『うぅ……クソ、もう出やがる…!!』
「あぁぁぁぁあああぁあぁぁぁ!!」

一体化してライフポイントが何故減るのか、分かった気がした。

『ふぃー。来たぜ、きたぜパワーがよぅ!ほらぁ死ねや』
ドゴッ

生暖かい血が頬に触れた。それがジグザグマかマッスグマのものなのかは分からないが。

「オーマイガット!文字通り私の『神』がぁ!」
『罰ゲーム与える本人がやられてちゃしゃーないわなぁ…
 俺様がじきじきに罰を与えてやるよ…ククク…』

ねじる音が聞こえた。さらに引き抜く音。

『千年角(ミレニアムホーン)、ゲットだぜ…』
何かを舐める音。
『ぐっ……がはぁ…所詮は聖なる灰か…ちぇ、続きは今度にしてやらぁ!』

………………………………………
声がやんだ。オレがうすうす目を開くと、全身真っ白で放心状態のミツル、
ハァハァしてた様子のカイト、そして首が1回転してしまっているペガサスと目が合った。


〜場状況〜

マスクマジシャン・ガール[3000/1200]  青髪究極騎士[4500/3000]

ライフポイント
ユウキ:500
ミツル:8000-7999=1          ライフポイント1のため瀕死
カイト:4000
ペガサス:1800-(7999-6000or4000)=0  死亡

99ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 10/12:2003/07/27(日) 11:12 ID:v.MAjrqU
<第10幕☆紅眼の碧騎士>
今のターンで『神』は滅んだ。残る敵は青髪の究極騎士のみ。
ミツルは貞操を失って瀕死状態だ。オレに勝機はあるのか…
「カードドロー」
究極騎士を見る。どうやらカイトのターンが来るまでは眼を閉じているようだ。
さっきの乱交を見なくてよかった。女神にそんな知識はふさわしくない。
「ふん…サレンダーを認めるぞ」
サレンダーとは降参のこと。さすがにアレにハァハァしてた奴に降参する訳には行かない。
こっちにも意地って言うものがある。しかし最期は…せめて好きなポケモンと死にたい…
「オレはマスクマジシャン・ガールを生贄にし、『紅眼の碧騎士』を召喚」
「ハハハハ。糞カードで最期のあがきか」
もう、どんなことを言われたってかまわない。
『御主人!こんなにボロボロになって…』
ライフポイントが500しかないオレの体は、既にガタガタだ。
即座に駆け寄ってくれる赤目をした緑髪の白騎士。
レアカードでもなんでもない普通のサーナイトだが、いると幸せな気分になれるオレの相棒。
ミツルの言った言葉が、今ようやく理解できた気がする。
「お前、あれに勝てるか…?」
究極を指差す。
『あれは……できるだけ、やってみます』
上等だ。それでこそオレの育てたサーナイト。
「ターンエンド!」
オレは死の宣告をした。

「俺のターン!眼を開け青髪の究極騎士!最も憎き奴にとどめをさせ!」
眼が開く。
『御主人、見てはダメです。できれば…あたしだけを見ていてください』
こんな状況の中、もはや普段2人に存在する壁はなかった。
(ああ。お前とオレの最期の戦い、誰が他の奴を見るもんか…)
紅眼はにっこりする。
究極騎士の眼は開ききったようだ。
「はは…ユウキ、よく聞け、究極騎士の技は『死の包容』と言ってな、
 全てを許すことによって、相手の『全て』を空にしてしまうという恐ろしい技なのだ!
 この聖母に全ての罪を告白し、陶酔のうちに死を迎えるがよい!!」
紅眼は仁王立ちになってオレを守ってくれている。
オレは安心して目を閉じた。

そして、長い長沈黙。

オレが死を覚悟した時、カイトは椅子から崩れ落ちた。
紅眼は倒れており、究極騎士の姿は見えない。
「そぅ…少しの優しさ……言ったとおりでしょ?」
僅かな意識を取り戻し、ミツルが言った。

100ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 11/12:2003/07/27(日) 11:13 ID:v.MAjrqU
<第11幕☆葛藤の騎士>
(誰。私の邪魔をするのは)
(ご主人は殺させません。あたしがなんとしてでも守ります)
(面白い子。私はこれから貴女の主人を極楽に迎えようというのに)
(違います。あなたの今からやることは間違っています)
(そう…。でも力じゃかなわない。だから精神に介入してきたのね)
(……そうです。一つ質問があります。あなたが最も憎む人は誰ですか)
(私が「憎む」?憎むとは、罪じゃないのかしら)
(罪…ですか。ではあなたは罪の塊なんですね)
少し、聖母の雰囲気が変わる。紅眼は続ける。
(あなたは、3枚のカードの融合体です。そのカードは皆、元の主人が大好きでした。
 それを、カイトさんは強引な手段で奪って…)
(私の生まれる台となった青髪たちは、カイトを恨んでいたといいたいのね)
(ぐっ…はぃ)
危ない、相手のペースに乗せられてしまう。紅眼はさらに続ける。
(カイトさんは「最も憎む奴」、とあなたに言いました。あなたには私の主人を憎むのですか?)
(「罪あるもの」は憎まれるのが当然ではないのかしら。
 そのことで生まれる私が彼を憎む心は、必然であって罪ではないわ)
(それでは、あたしの主人は「憎まれるもの」であるかもしれないけれど、「罪」はありません)
(ふふ。どうしてそういえるのかしら)
(あたしが…好きだからです)
聖母は笑った。それが、紅眼の勝機だった。
(あなたは、やはり罪です)
(だから根拠を教えてくれないかしら)
(あたしがユウキさんを好きになること…これは罪ですか)
(恋に罪もなにもないわ。ただ、少しおかしくて…)
(あたしは今、あなたをそれが原因で恨みました。それがあなたが「罪」だからです)
聖母ははじめて余裕をなくす。
(そしてあたしにも「罪」はあります。皆、罪を背負って生きているんです。
 聖母、あなたも例外ではない…)
(賢い子。ではあなたの罪を取り除いてあげましょう…)
突如苦しくなる。聖母があたしに「死の包容」をしかけたのだと分かった。
優しい。とても柔らかなキモチ。あぁ、あたしはこのまま抱かれて死ぬんだ…
(…愛されてるのね、貴女は)
精神力が戻る。殺す気はなかったようだ。
(そうね…皆罪を負うと仮定したら……罪多きものから救われるのが摂理かしら)
あたしはもう答えられない。聞くだけがやっとの精神力しか残っていない。
(フフ、私を言い負かしたのは、貴女がはじめてよ)
その声さえも途切れ途切れになる。でも、微かな優しさを感じる。
(……でも忘れないで。いずれは貴女も、貴女の主人も再びここに来ることを……)
薄れゆく記憶の中、あたしには分かった。神はこの人なのだと。

101ユウキ王〜ポケットモンスターズ〜 12/12:2003/07/27(日) 11:14 ID:v.MAjrqU
<第12幕☆エピローグ>
オレとミツルは勝負に勝って、神のカードとアンズのカードを手に入れた。
でもオレはどういう心境の変化だろう、大人しくアンズを解放したし、
ミツルは神3枚のカードを使っても何も起こらなかった、と言った。
「神はきっと別にいるんですよ」
「あぁ…そうだね」
しばらく沈黙が続く。
夕焼けが美しいこの海辺の土手で、オレたちは散歩していた。
「ユウキさん…あの事、もう忘れてくださいね」
「あの事……あぁ、あれかw」
あれ以来、本当のつながりとは何だろうと考えるようになった。
そして、本当の恋愛をして見たくなった。
あの時はただのいやらしい行為に見えたが、
ミツルとキルリアはよっぽど心がつながっているんだと、今では解釈できる。
「やーい、破廉恥ミツル〜」
オレは少し前を走って、心にもないことを言ってみる。
ちょうど土手の上には、あの時以来親しくなったハルカが自転車をこいでいた。
「あ、ハルカー、聞いてくれよ。この前ミツルがさー」
「ちょ、ちょっとユウキさん!?」
猛烈な体当たりを仕掛けてくるミツル。
2人は土手を転がり落ちる。
「はぁ…なにやってんだかかも」
オレたちはポケモンバトルを始めた。もちろんサーナイトVSキルリアに決まっている。
「私、カイトのお見舞いで忙しいから行くかも」
『あれ、カイトさんの意識戻ったんですか?』
尋ねたのはサーナイトだ。その隙を突いてキルリアのパンチが炸裂するが、
エスパーの物理攻撃など痛くもかゆくもないのだった。
ハルカは少し驚いて答える。
「うん、今日。一緒に行くかも?」
『はい!』
勝負をほっぽりだして、ハルカの自転車の後ろに飛び乗るサーナイト。
「お、おいまてよ!」
「少しとばすかも〜」
物凄い勢いで進むマッハ自転車。はぁ…追いつけるわけがねぇ…
「ユウキさん、ボクのチルタリスで追いかけましょう!」
「おう、サンキュー!」
雲の羽を持った神秘の鳥にまたがる。上昇する風が肌に気持ちイイ。
「なぁミツル……幸せって何だと思う?」
ふと心配になって唐突に聞いてみる。
「キルリアと一緒にチルタリスに乗って、空を駆け巡ることです!」
ミツルはキルリアとほっぺたをつねり合っている。
ああそうなんだ。ミツルにとって、幸せの青い鳥はこんなにも近くにいる。


夕陽が落ちる中、水辺はゆらゆらとトレーナー達の姿を映し出していた。




             〜The End〜

102後記:2003/07/27(日) 15:12 ID:v.MAjrqU
長いですね。そしてギャグなのかマジメなのか分かりませんね。
良くても悪くても感想聞きたいので、思い切って上げます。

103キルリ愛萌化:2003/07/27(日) 23:58 ID:FnjaY.p.
ウヒョ―――
なかなか良かったよ。
文字通り神降臨だなw キルリアたん×ミツルたん・・ハァハァ・・

サーナイト♂SSも中々の萌えw サーたん♂を主人公にしてくるとは・・・

104名無しさん:2003/12/02(火) 23:38 ID:QIyTrHRc
スレッドあげ!!

105セルバンテス・デ・レオン:2004/05/05(水) 18:57 ID:sdCD2Ao.
俺はセルバンテス・デ・レオン。
サーナイト種。40歳。
アーケロン&ニルヴァーナが愛剣だ。
ホウエン地区で俺の名を知らないやつはいないだろう。
度重なる略奪、殺人、暴行、強姦・・・・
今まで犯した犯罪は数え切れぬほど・・・
昔に存在した俺と同姓同名のやつは、『ソウルエッジ』という邪剣を持っていたようだが、
そのせいでイカレポンチになった馬鹿者だ。
だが、俺は違う。
自らの力のみがすべてを制す。
そう思っているからだ。
また、俺には家族がいる。
妻と娘とたくさんの部下たち。
そいつらを養わければならない。
だから、俺はかなり稼げる職種である海賊になったのだ。
おっと、もうこんな時間だ。
じゃあな、いつかまた会おう・・・

106:2004/05/05(水) 19:24 ID:vMAIXxXk
続きキボン。

107 セルバンテス・デ・レオン:2004/05/09(日) 14:18 ID:bulGpQUM
――――――船長!どこ行ってたんですか!

なに、ちょっとばかしインタビューに答えていただけさ

――――――インタビューって・・もうじき出航なのに何してんですか!

それより・・カミサンは・・どうしてる?

――――――もうカンカンですよ!早く行きましょうよ!

ああ。そうだな。じゃあ行こうか・・・・

ハイテクノロジーを搭載した海賊船『エイドリアン号』はミナモから出航した・・
新たなる目的を持って・・・

108名無しさん:2004/05/12(水) 18:59 ID:AQJuAIIc
変スレage

109名無しさん:2004/05/12(水) 21:57 ID:UGrIhrio
age厨が常駐してる見たいですね

110名無しさん:2004/05/12(水) 22:02 ID:vMAIXxXk
このスレはともかく、
他の存在意義無しのスレさえ消えてくれればなぁ。

111名無しさん:2004/05/18(火) 18:24 ID:ANIWsyIQ
授業中にできてしまったもんを投下してみる。
(授業中なにやってんだろ俺は・・・)
ちなみに会話文が主になってます。




ある雨の日だった。
その様子はマトリックスのラストシーンを彷彿させるほどの激しい雨だった。
いくつかの人影がその雨の中を駆けていく。
――――トレーナーとそのポケモン達である。
「くぅ!あと少しでミナモだ、がんばれ!」
「がんばれって、お前は自転車に乗ってるからいいだろうけど、俺達は素足で走ってるんだぞ!」
「そうだよ!ごちゅじんはずるいよ!」
「あなたは人の事いえないと思いますが・・・エッジ様にだっこされたままでは、説得力のかけらも無いと思いますが・・」
「・・・いや、それくらいのことが言えるんだったら大丈夫だと・・」
やや呆れつつ、ふと海のほうを見ると、そこにはあるはずの無いものが、いや、あってはならないものがあった。
「おい!誰か倒れてるぞ!」
「ほっとけよそんなの・・・・っておい!」
エッジが言うか言わないかの内に、トレーナーはその倒れている者がいるほうへ駆けていってしまった。
「おじたん!いってあげようよ!かわいそうだよ!」
「わかったよ!ユントがそういうんだったら行くよ!」
「・・・早く行きましょう。人命救助。人助けですよ。」
ポケモン達もその人影の方へと駆けていった。



「うぅん・・・ここはどこ・・?」
「お。気がついたみたいだな。譲ちゃん。」
そこはミナモシティにある旅館の一室。
トレーナー達はとりあえずそこへ運んだのだった。
「・・・マスター・・!マスターはどk・・痛っ!」
「しばらく安静にしてたほうがいいぜ。エッジ、オボンエキスをとってくれ。」
「俺はやだね。ベルグに言ってくれよ。」
「・・・まったく仕方ないですね・・・ほっ!」
得意のサイコキネシスで『オボンエキス』とかかれたビンをトレーナーのほうへ誘導させる。

パシッ

の小気味良い音をたててビンはトレーナーの手の中へ入った。
「ほら。飲むといい。すぐ元気になるから。」
と先ほど倒れていたサーナイトにすすめた。
「・・・すいません・・見ず知らずの人にこんなにまでしてもらうなんて・・」
サーナイトはビンのふたを開け、黄色の液体を飲み込んだ。
「わぁ・・・おいしい・・・」
「そうだろ。俺の長年の研究の成果だ。おいしいし、即効性もある。万能の傷薬となる未来のエキスさ。」
「ところで・・・マスターというのは貴女のトレーナーですよね・・・」
「のわっ!」
いきなりトレーナーの横から覗き込むようにサーナイトを見るフーディン―――ベルグが出てきた。
「・・・ええ・・そうですけど・・何か?」
「いえ、何でもございません。トレーナーの呼び方はポケモンそれぞれだということですね・・・」
ベルグはそれを聞くと、どこかへとテレポートしていった。
「さて、俺も出かけてくるとしようかな・・」
「えぇ〜!ごはんはぁ?」
「帰ってきたらご飯にするから、エッジおじさんと遊んでてね。じゃ。」
「おい!またガキの面倒かよ・・・チクショー・・」
コートをはおり、部屋から出て行くトレーナーは3日前に起きた船舶事故を思い出していた。



「あーあ・・いっちまった・・」
「おじたん!なにしてあそぶ?なにしてあそぶ?」
「あー・・・んじゃ火遊び!」
「ひあそびはあぶないからだめだって、ごちゅじんがいってたよ。・・じゃあ、おねえたんとあそぶー!」
「ダメだよ!お姉ちゃんはおけがしてるからだめ・・・」
「いえ、別にいいですよ。」
「おい・・・絶対安静じゃなかったのか?」
「ええ。なんだかあのエキスを飲んでから、とっても元気になったような気がするんです。」
(別な意味の元気じゃないよな・・・)
「ワーイ!じゃあさ、なにしてあそぶ?」
「そうね・・・おままごとなんてどう?」
「ワーイ!おままごっとぉ!おままごっとぉ!」
「うふふ・・かわいいクチートちゃんね・・・あなたの子?」
「・・・まぁ・・そんなところかな・・・」
ちょっぴり顔を赤らめるバシャーモ―――エッジはそう答えられることが少しうれしく思った。
「じゃあ、おねえたんがあかたんね!おじたんはそのおにいたん!」


続く。

112名無しさん:2004/05/18(火) 19:41 ID:ANIWsyIQ
続き。
(なんか連投すんだったら続くなんて書かなきゃよかったな・・)



そんな幸せな状態とは違い、トレーナーとベルグは深刻な表情をしていた。
「オデノ・・・ごほん!俺の予想どうりだったな・・・」
「・・・いつも、オンドゥルルラギッタンディスカー!、とか言ってるからですよ・・・」
「すまん・・で、どう思う?」
「・・・被害は甚大のようですね・・」
「・・ああ・・・」
彼らが今いるのは、ミナモシティにある病院。
そして、3日前に起きた船舶事故の被害者たちが入院している棟へときていた。
「・・・ドクター・ニンブルさんですね?」
「ああ、そうだが・・・見つかったか?」
「ええ・・・どうぞこちらへ・・・」
看護婦らしき女性がとある病室へとニンブルたちを連れて行った。
「ここか?」
「・・・ええ。時々うわ言で何か言ってるようですけど・・・」
「それでいいんだ・・・」
そうつぶやくとニンブルは

ガチャ

と病室のドアを開けた。
そこには、生命維持装置でなんとか生きている男・・・・も居たが、ニンブルの目的の男も居た。
「この人か?」
「ええ・・・そうですけど・・・」
「・・・じゃあ、君は他の人の様子を見てきてくれ。」
「ええ!?私はここの担当・・・」
「私が見ててあげるから、他のところへ行っててくれないか?」
「えっ・・・でも・・・」
「他 の 所 へ 行 け !」
「は、はい!」
看護婦は逃げるように部屋から出ていった。
「ちょっと強く言いすぎでは・・・」
「俺はああいう、おどおどしたやつが嫌いなだけさ・・・さてと・・」
ニンブルはその男のベットの中を探った。
その結果、お目当てのものを見つけることができた。
「・・・うむ、ちゃんとあったようだな・・・」
「なにがですか?」
「キバッテルデショ!」




「ほう・・・結婚指輪か・・・」
おままごとを終え、一息ついていたエッジは、サーナイトがはめていた指輪について聞いていたところだった。
「ええ・・・私の一番大切な人の・・・あっ!」
「どした?」
「マスター!私のマスターはどこですか?」
「うーん・・・たぶんニンブルたちが探しに行ったんだと思うんだがな・・・」
「・・・あなたたち・・・まさか何かたくらんでるのですか?」
「・・・見ず知らずのサーナイトに対してなにを企むってんだ?」
「そ、それは・・・・」
「わたちたちはなにもたくらんでないよ!」
「そーだよなー、ユントぉー」
「・・・すいません・・疑ったりして・・・」
「なーに、気にすんな。」
「わたちはじゅうぶんきにしてるよ!だから・・・もっとあそんでぇ〜!」
「そーだな・・・じゃあ・・・」
その時、エッジたちが居た部屋の戸が開いた。
「ただいマスタードガスは国際法で禁じられています。」
「おかえリーゼントはポマードで固めてる。」
「????なに言ってるんですか?」
「まぁ・・挨拶みたいなもんですよ・・・」
「で、どうだった?成果のほうは?」
「ああ、なんとかな・・・そうだ!飯がまだだったな。これからどこかへ食いにでも行こう!」
「わーい!ごはーん!!」
「俺ラーメンがいいー!」
「私は和食がいいですね・・・貴女はどうしますか?えーと・・・」
「あ、そうだ。申し遅れてました。私は・・」
「・・・ミルキー・・だろ?」
「・・えっ・・なぜ私の名を・・・」
「お前のトレーナーのところへ行ってきたからさ。うわ言で何度も言ってたぞ。」
「えっ・・・いやぁん・・・マスターったらぁ・・・」
「おねえたん、おかおまっかだよ。」
「えっ・・あわわわわ・・・」
「じゃあ・・・ついさっき見つけたシーフードレストランでいいか?」
「おーけー!ふあんなんてたべちゃおう!」」
(おもしろい人たち・・・)

113名無しさん:2004/05/18(火) 23:32 ID:vMAIXxXk
むしろクチートに萌えた。

114名無しさん:2004/05/19(水) 16:43 ID:9k0iQltQ
訂正
結婚指輪×
婚約指輪○

115名無しさん:2004/05/20(木) 22:07 ID:KNLIKLmc
グジョバ

116ビアド:2004/08/02(月) 19:26 ID:HMRAfZ5o
ちょっとぬるいカモ…
世界観なんか、ゲームと全然違うし


この世界は混沌に包まれていた。世界各地で戦争が繰り広げられ、人とポケモンの心はすさんでいる時代。そんな時代を俺たちは生きていた。
もともと力を持っていたリューン国を中心としたリューン同盟軍は、世の平和を乱すような国々を打ち倒し、世界をひとつにまとめあげようとしていた。いつか平和がくる、その日まで。

俺の名はミラルド。リューン同盟軍の一部隊長だ。
そして俺の傍にはいつもよきパートナーであるサーナイトがいる。6年前に部隊長になったときにそのサーナイトに出会った。
彼女の名はリーア。
その医者としての能力もさることながら、超能力を自在に使いこなす戦闘力も、俺のサポート役としては最適であった。
心も優しく、世話好きで本当に俺を慕ってくれている。
俺は一人暮らしだが、家の家事なんかも全部してくれる。まあこの時代、家に帰れることなんてほとんどないが…

そして北の最果ての国、バーントコアを攻める大遠征の日がやってきた。バーントコアは世の平和を乱す国の一つで、あくまでリューン同盟軍にたてつくつもりらしい。
このバーントコアを滅ぼせば、平和に一歩近づく。
そう考えると、ミラルドは自然と力が入った。
「リーア、気を引き締めろよ。
寒くないか?」
厳しい寒さに震えるリーアを見て、ミラルドは言った。
「大丈夫です、ミラルド隊長」
リーアはそう言ったが、寒いものは寒い。身体の筋肉が硬直して動かなくなってくる。
「敵襲ー!」
突然兵士の声があたりに響き、銃声が聞こえてきた。
ミラルドは凍えかけた身体にムチ打ち、兵士達に指示をしはじめた。
リーアも動きにくい身体を必死に動かし、得意のサイコキネシスで敵弾の弾道を逸らしたりしている。
ミラルドは、そんなリーアの姿を見て本当に頼もしくなるのだった。リーアがいなければ、俺は絶対ここまで生き延びていなかっただろう。
ミラルドがしばし物思いに耽っていると、敵弾飛び交う中から兵士の叫び声が聞こえてきた。
「誰かー!足をやられた!」
その声を聞いたリーアは、敵弾飛び交う中に身を投げた。そしててきぱきと負傷者の処置を完了させ、安全な場所へ運び終えたその時、
パシュッ!
たった一発の敵弾がリーアの身体を貫通した。
「あ…」
さすがのリーアも銃弾にはかなわない。その場に力なく倒れこんでしまった。

117ビアド:2004/08/02(月) 19:39 ID:xkg7CxEQ
「リーア!」
ミラルドは反射的にリーアのもとへ駆け寄り、必死に声をかけた。
「リーア!しっかりするんだ!」
「ミ、ミラルド…隊長…」
「よかった…」
リーアは瀕死の重傷を負っていたものの、何とか息はあった。
「ミラルド…隊長…
あなたにとって…、わ…私は…、何ですか?」
「もうしゃべるな。命を縮めるだけだぞ!」
「もう…私は死ぬ…でしょう…
だから…、答えてください…」
「………
パートナーだ。
6年間を共に過ごした、偽りなき友だ」
「パートナー…
そう…ですよね…」
リーアは目に涙をいっぱいに浮かべて言った。
「私に…とって…、隊長は…
本当に…大事な…人…」
息絶え絶えに、リーアは言葉を重ねていく。
「パート…ナー、じゃない…。一人の…男性として…」
「………」
リーアの突然の告白…
ミラルドはそれを聞いて黙りこくってしまった。
「私の…、最期のお願い…
聞いて…ください…」
リーアの頬を一筋の涙が伝った。
「…キス…して…」

それを聞いたミラルドは、何も言わずにそっとリーアと唇を重ねた。
甘く、深く、最期のこの瞬間。
互いの舌を絡ませ、抱き合いながら、深く、深く。
リーアの気持ちを聞いた以上、無視することはできない。

ありがとう
そして、さよなら

(読める!
リーアの気持ちが!)
ミラルドが初めてテレパシーを受け取れた瞬間だった。
しかしその直後、リーアの力が一気に抜け、呼吸が止まった。
「嘘だろ…?
おい、リーア!」
何で俺は、今までリーアの純粋な気持ちに気付かなかったんだろう。
いや、気付かなかったのではない、気付こうとしなかったのだ。
心の奥底では分かっていたはずなのに、一人の女性として意識したこともあったのに、人間とポケモンという壁にとらわれていた自分がいた。
俺は…、リーアの事が好きなんだ。
ミラルドの心の中に、リーアへの愛と深い後悔の年が沸き上がってきた。
…戦争も同じではないか?
人種の壁や考え方の違いという壁のせいで戦争が起こる。
…憎い。
戦争の火種となったすべてのものに。
リーアの命を奪った戦争に!
「ちくしょおおお!」
ミラルドが叫んだ瞬間、敵兵が突然宙に浮いた。
「!?」
ミラルドは目を丸くした。
「…そうか」
リーアの自分自身の特性である「シンクロ」に、サイコパワーを込めて死に際に自分の超能力の全てをミラルドにコピーしたのだろう。
「リーア…、お前は生きている。
俺の心の中で、この超能力と共に…
世界を平和に導くこの力、大切に使うぜ」

それが今俺にできる、リーアへのはなむけだろう。
俺は歩んでいく。
愛する…、リーアのために。

118名無しさん:2004/08/03(火) 23:25 ID:SnSfhIZA
  _、_
 ( ,_ノ` )      n
 ̄     \    ( E) グッジョブ!!
フ     /ヽ ヽ_//

119名無しさん:2004/10/27(水) 17:08 ID:SJHM74ws
GJ

120思へば新参な自分:2005/02/27(日) 16:04:17 ID:2Y5S/WAI
グッジョブ

121十代の人間:2005/02/28(月) 18:45:12 ID:fIcWxJ0w
ふっかつ…か

122何気なしに:2005/03/01(火) 00:07:41 ID:ySaBblLQ
何も言わずに投下。
いまいち自身自信ナシ。

知る人ぞ知る、とあるコロシアムに歓声が響き渡る。
このコロシアムでは心を閉ざしたポケモン、いわゆる「ダークポケモン」と呼ばれるポケモンを闘わせ、賭博に利用している。
まさに無法地帯であった。
巨額の金が目まぐるしく移動するこのコロシアム。

そして今日も私は戦う。一匹の戦闘マシンとして。
一応♀であるがそんなこと関係無い。
小さな頃の記憶なども無い。どうでもいい。
愛など知らないし、知りたくもない。くそくらえだ。
自分が何をしているのかは、分かってる。
でも、この毎日から抜け出せない。
立ちはだかる物を全て再起不能なまでに破壊する。それだけが与えられた任務。
私はサーナイト。このコロシアムの、ダークポケモンの一匹だ。

「さぁ、出番だ。行け」
係員の一声で私は戦場へと出て行く。
今日も無謀な挑戦者がやってくる。私の実力は、このコロシアムでも1、2を争うほどといわれているのに。
「さあ、挑戦者の入場です!アキラさんどうぞ!」
もう聞き飽きたアナウンス。
そのアナウンスとともに、挑戦者と私はコロシアムのアリーナに姿を見せる。
ワーワー!
群集の歓声がいっそう高まり、雨の音のごとく響き渡る。
挑戦者の連れているポケモンはラグラージ1匹であった。
1対1のデスマッチがこのコロシアムの伝統だ。
「それでは、試合開始です!」
挑戦者がその合図とともにラグラージに命令をする。
「ティアーズ!ハイドロポンプだ!」
ティアーズことラグラージは、その場で放水の構えをし、ハイドロポンプを撃ってくる。
未熟なトレーナーだ。いきなり大技に頼るとは…
私はハイドロポンプをかわし、サイコキネシスを放つ準備をする。
若干のタイムラグができてしまうが、ラグラージ程度の素早さでは追いつけないだろう。
「ティアーズ!もう一発!」
!?
ラグラージの素早さはただものではなかった。
若干の隙につけこんで、ハイドロポンプの2発目を信じられない速さで発射する。
かわせない…!
ハイドロポンプは、見事私を直撃。凄まじい衝撃が体を襲う。
私は吹き飛んでいた。
しかし…、この感じ… どこかで…
が、考える余裕もなく、壁に思いきり叩きつけられた。
「がはっ!」
初めてだった。戦闘でこんなに痛い思いをしたのは。
会場のどよめきがさらに大きくなる。
私は立ち上がり、まだまだやれるということをアピールする。負けてなるものか。
しかし、どうも挑戦者の様子がおかしい。
呆然とこちらを見つめているのだ。
「サクラ…!」
サクラ?
「サクラ…、サクラじゃないか!?」
訳がわからなかった。サクラ?誰だ、それは。
「思い出せよ…、あの時の誓いを!この青い石を!」
そう言うと、挑戦者はポケットから割れた透き通った青い石を取り出して私に見せた。
「お前も…、持ってるだろ?」
…私も、確かに持っている。昔から、割れた青い石を。
何故かはわからないが、片時も離したくなかった。その青い石。
もしかしたら、この2人の持つ割れた青い石同士は、ぴったりと合うかもしれない。
だが…、信じたくない。
そんなはずはない。私はここで生まれ育ったのだから。
群集はざわついている。何が起こっているのかわからないでいるのだろう。
「ティアーズのハイドロポンプも…、覚えてないのか?」
あの感じ…、確かにどこかで…
…でも私は戦闘マシンだ。今さら過去のことなど、塵芥に過ぎない。
だが、なおも挑戦者は私に詰め寄ってくる。
…寄るな!
気づくと私は、挑戦者をサイコキネシスでふっ飛ばしていた。
挑戦者は宙に舞い、地面に叩きつけられる。
「嘘…だよな…、サクラ…」

123何気なしに:2005/03/01(火) 00:09:21 ID:HMRAfZ5o
挑戦者は再度立ち上がり、私に詰め寄ってくる。
攻撃しても、攻撃しても、何度も、何度も。

その時、ドン!

不意に銃声が鳴り響いた。
そして目の前には、胸部を銃弾に貫かれた挑戦者が倒れていた。
私は、反射的に挑戦者のもとへと駆け寄った。
私の頭に電流のような衝撃が走った。
今、全てを思い出した。
あの日、私と挑戦者…、いや、マスターは別れた。
経済的な理由から、マスターの両親は私をこのような場所に売り飛ばしたのだ。
そして、私は戦闘マシンとなった。
私の記憶を取り戻させないために、事態に感付いたコロシアムの係員が発砲したのだろう。
この別れの時の、誓いの青い石…。いつか絶対に巡り合おう。
そういう念のこもった石だった。
大好きだったマスター。
いつも一緒だったマスター。
…そのマスターと、こんな巡り合い方をするなんて…
私の目に、涙が溢れてきた。
「サクラ…、すまなかっ…」
マスターはそれだけ言うと、力なく目を閉じた。
本当に大好きなのだったら、もっと早く気づいていたであろう。
しかし、「売られた」という事実が、私の心の中に引っかかって、記憶の覚醒を邪魔していたのだ。
心の底では、マスターを憎んでいたのかもしれない。
そんな自分に、また腹が立った。悲しかった。
でも今なら言える。
 ─大好き…、マスター
もう遅い言葉だった。でも、言わずにいられない。
 ─誰よりも、好き
私は、もう動かないマスターと唇を重ねた。
その時間は、ほんの1秒足らずだった。
ドンっ!
2発目の銃声がコロシアムに轟き、私は倒れた。
私にとっては、あの1秒は永遠の時間に感じられた。
マスター…、ごめんなさい…
そして…
ありがとう。

薄れゆく意識の中で、私はマスターに語り掛けた。

終わり
初めて小説書いてみた。

124コンビニ防衛軍:2005/03/02(水) 20:38:19 ID:LyVcTOt6
はじめまして、コンビニ防衛軍です。

リレー小説で何回か書き込んで自分ひとりで小説を作ってみたくなったので、
ここで作ってみることにしました。

:現代から23年前(←中途半端)、【レオン】という名のサーナイトがいた。
そのサーナイトは凄腕の泥棒で、狙ったものは95%の確立で盗み出すポケモンだった。
当時はその名を知らない大人はいなかった。現在レオンはいない、8年前に死んだのだ:
:現代では、レオンの子供達(兄弟)が自分の父親が犯した罪を償うために、
【万屋】(よろずや)をやっている。:
=キャラ紹介(主役?)=(兄)レグルス・(弟)デネボラ。

ある日、万屋【しし座】に依頼人がやって来た。
依頼人「すみません・・・ここは万屋ですよね」
レグルス「そうですが?、何か」
依頼人「実は、頼みごとが・・・」
=数分後=
レグルスは紅茶を飲み終えて、話をまとめだした。
レグルス「フ〜ン・・・簡単にまとめると、あんたはカントー地方にある
シルフカンパニーの社員で、あんたの会社のデータを使ってロケット団
っていう変な組織が【マスターボール】を量産しているから、量産している
工場を破壊しろ。ってことだろ?」
依頼人「データ回収も忘れずに」
レグルス「おお!そうだった!。ところで、量産マスターボールの詳細を
教えてくれないか?」
依頼人はコーヒーを飲んでから話し始めた。
依頼人「我々が知っていることはまず、普通のマスターボールと同じように、
100%ゲットができることです」
レグルス「フ〜ン・・・ってまだあるのか!?」
レグルスはとても驚いた目で依頼人に聞き返す。
依頼人「はい・・・それが他人のポケモンも100%ゲットできるそうです」
レグルス「トレーナーを無視できるのか・・・」
依頼人「とにかく量産ボールをロケット団にこれ以上作らせるわけには
いかないんです!。お願いします!!」
レグルス「大丈夫ですよ。明日デネボラと破壊しに行きますよ」

=数時間後=
デネボラ「なるほど・・・そりゃあ、作らせたらいけないな・・・」
レグルス「では、持参物の確認だ」
:持参物:①ピストル(サプレッサー付き)②アサルトライフル③手榴弾
④スティンガーミサイル⑤リモコンミサイル⑥日本刀
デネボラ「待て!!これ全部メタ○ギアに出てくる武器じゃねぇか!」
レグルス「いやぁ・・・普通の技より、殺傷能力あるから・・・」
デネボラ「・・・まぁ・・・いいか・・・」
レグルス「では、明日から行動開始だ!」
デネボラ「OK!」

125名無しさん:2005/03/03(木) 18:18:22 ID:8QPAyPxA
盛り上がってきたね。

126コンビニ防衛軍:2005/03/03(木) 21:24:20 ID:jo.cJN4k
=翌日=
レグルス「準備はいいな?」
デネボラ「後から追加した所持品もバッチリだよ」
:追加した所持品:
①C4(プラスチック爆弾)②サーマルゴーグル(映像をサーモグラフィ化
するゴーグル)③回復剤
レグルス「よし行くか!」
=数時間後=
レグルス「この辺りか?」
ここはジョウト地方のシロガネ山。ここで怪しい工場を目撃した
という情報を腐るほど手に入れた兄弟。早速来てみた。
デネボラ「アレじゃないのか?」
すると子供が見ても怪しむ工場を発見。
レグルス「怪しい・・・怪しすぎる・・・」
デネボラ「行こうか?」
レグルス「おお・・・」
ガサガサガサ・・・
レグルス「!!誰だ!?」

127コンビニ防衛軍:2005/03/05(土) 02:35:21 ID:JSRuoa66
速攻で銃を構えるレグルス。そこには人間が一人いた。
???「うわっ!何だ!銃なんか構えちゃって!!」
レグルス「誰だ?」
???「まずは自分達から名乗るモンだろ・・・」
レグルスは銃を納めて、自己紹介を始めた。
レグルス「俺はレグルス。こっちが弟のデネボラだ」
ザック「俺はザック。万屋のものだ」
レグルス「・・・同業者か・・・」
ザック「?君達も万屋なのか?」
デネボラ「ああ・・・それより君もアレを・・・」
とデネボラが工場を指しながら言う。
ザック「そう、量産ボールの回収を頼まれた」
レグルス「・・・ん?ボールを回収?」
ザック「そっちはどうなの?」
デネボラ「ボールのデータ回収、及び工場の破壊が仕事なんだ」
ザック「ふ〜ん・・・まぁ、ここは協力しませんか?」
レグルス「かまわんが・・・何故?」
ザック「いやぁ・・・内容は似てるし、一人で少し寂しかったんだよ」
デネボラ「まぁ・・・ヨロシク!」
ザック「ヨロシク!」
こうして仲間が増えた。

128名無しさん:2006/05/19(金) 00:18:46 ID:vGlyHr6k
age

129鋼野伍長:2006/05/20(土) 14:13:36 ID:vGlyHr6k
閣下が居られないならせめて俺が腕を磨くしか・・・
今日明日中にでも書いてみます。

130鋼野伍長:2006/05/23(火) 01:13:26 ID:n07jZvyU
で、書いた結果です。へ、ヘボい・・・




「マスタ〜そろそろいいでしょー?」
「はいはいわかったわかった。夕食の時に皆を集めてくれよ」
「・・・え?ウソ?」
「ああ 準備は終わった。だから今は昼寝の邪魔をするな」
「は〜い♪」
サーナイトはその場からテレポートで消えた。
「やれやれ・・・」

そして5時間後・・・

「じゃあ<メンバーの中から旅に出よう計画>を始める。質問は?」
「それは余計な者を切り捨てることとは違うのですか?」
そう言ったのはガラガラだった。
最近のポケモンの中にはしゃべれる者もいるが今となってはあまり珍しくは無い。
「いや、違う。これは期限付きの修行・・・いやもっと厳密に言うと・・・」
「1軍争奪戦だ」
その場のポケモンほぼ全員に衝撃が走った。
「俺がメンバーとして育てているのはマサムネ、クリッター、って数えてもきり無いな」
「全員あわせて6匹以上だ。そこで」
「修行期間というわけですね」
「その通り。で、その俺の手から一度離れるのは・・・」
全員が息を呑む。
「まずマサムネ」
「はっ」ガラガラはうなずいた。
「お前は自軍で1,2を争う強さだ。それに喋れる。リーダー決定だ。次は・・・クリッター」
「ガウッ」クロバットだ。どうやら人語は喋れないようだ。
「お前がマサムネの右腕だ。期待してるぞ。」
「ガー♪」嬉しそうにクリッターは飛び回った
「えーと自軍最強が2匹そろえばOKだな」
「!!」期待していたサーナイトは特にショックだったようだ。
「じゃあ次のメンバーは・・・」マスターは続ける。
「え?」一同はキョトンとする。
「リーダーはルビーアイ。いいな?」
「え?・・あ、はい!」サーナイトは答える
「あとはシンカイン、ベアード」
「カー!」「○×▲」ランターンとエアームド。これで2つ目のメンバーも決まった。
「残りは手持ちだ。修行組に負けるなよ」手持ち組は頷いた。
「じゃあ明日の8時出発だ。異論は無しだ!」
そう言うとテントに潜り込んだ。
「やれやれよく寝る主でござるな」
「ですね」
ポケモン一同もそれぞれの寝床に戻る。ここはセキエイ高原。
サーナイトやガラガラ達のマスターは四天王に現在2連敗中である。
果たして修行が終わった後のメンバーは四天王制覇を果たせるのだろうか・・・

  続く

131名無しさん(二等兵):2006/05/23(火) 23:27:51 ID:pveFwlj2
現在、昔書いた西部劇風のSSをサー小説に変換してますが、
機会(了解)があれば貼っても宜しいでしょうか?

132名無しさん:2006/05/24(水) 07:47:58 ID:7U7WGFfU
何事も挑戦
その為にこのスレがある

133鋼野伍長:2006/05/24(水) 22:25:23 ID:n07jZvyU
翌朝・・・
全員は集まっていた。

「じゃあ期間は1ヶ月だ。それまでに何度か帰ってきてもいいし連絡もよこさなくていい」
「やったぁ!」
「どうした?ルビーアイ」
「いえ何も…」
「あと薬各種、モンスターボールも多めに買っておいた。使い方はわかるよな?」
「大丈夫です」
「マサムネには俺の前まで使ってたベルト。早めに氷対策と波乗り使えるポケモン捕まえたほうがいいぞ」
「わかりました」
「ルビーアイは前まで使ってたバッグだ。少し小さいがお前には使いやすいだろ」
「ありがとうございます」
「あとは…ゴールドバッジとグリーンバッジだ。いいか?絶対無くすなよ」
こうして出発の準備は全て終わった。
そして出発・・・

「では主、またしばし!ゆくぞクリッター!」「クワッ!」
ガラガラのマサムネはそう言うとクロバットのクリッターの背に乗り、あっという間に消えた。
「流石だな・・・夜に飛ぶ練習してたなあいつら・・・」
「あの・・マスター、私・・どうやって飛べばいいかまだ・・・」
「あの方向だとあいつらはたぶんホウエン地方だな。
じゃあお前らはテレポートでヤマブキから電車乗ってジョウトへ行くといい。」
「はい!わかりました!ではマスター、行ってきます!」
サーナイトのルビーアイはそう言うと、テレポートでいなくなった。
「お前ら・・・頑張れよ」



 続く

134鋼野伍長:2006/05/25(木) 23:22:37 ID:n07jZvyU
完全に健全なのでage


にしても文才無いな俺・・・
練習スレとはそのためにあるわけですがね
第3話

「主」
ふいに背後から声がした。ジュカインだ。
「・・・ムラマサか」
「何故拙者は選ばれなかったのでしょうか・・・」
「・・・」
ムラマサはかつて会った偉いと噂の博士から貰ったポケモンである。
付き合いも長いしメンバーの中では腕も立つ。
「拙者は…自軍の中で唯一マサムネを打ち負かしたではないですか」
「・・・」
「なのに・・なぜ・・・」
「それは・・・」
マスターはついに口を開いた。

「お前が草ポケモンだからだ」
ズバリと言ってしまった。
今の四天王は一人目が炎ポケモン、二人目は氷ポケモンの使い手である。
草タイプのムラマサが足を引っ張っていることは否定できない。
「確かにお前のリーフブレードは強力だ。でもお前には弱点も不得意な相手も多すぎる」
「・・・」
「お前がマサムネに勝つためにキモリのころから努力してきたことは知っている。
アイツにはルビーアイやクリッターでもろくに戦えないのにお前は勝った。
選ばれなかったのはお前が弱いからじゃない。お前の壁が高いからだ。
草タイプの壁を越えたいなら、何よりも強くなればいい。お前は俺が鍛えてやる」
「主!!」
「・・・あとそこでコソコソしてるコバルティとクリムゾンもな」
木の陰に隠れていたゴルダックとブーバーの存在は最初からバレバレだ。
「ご主じ〜ん!!」
「ブバァー!!」
「やれやれ可愛くもないのに泣きつくなよ・・」

続く

135鋼野伍長:2006/05/25(木) 23:32:05 ID:n07jZvyU
〜どうでも良い話〜

作品内のポケモンの名前は実際に金〜リーフグリーンまでに使った名前です。
ただサーナイトの名前「ルビーアイ」だけは例外です。
ルビーアイはもともとフライゴンの名前で本来サーナイトは「サーナ」です。
しかしあまりにもダサいので無理やりフライゴンから名前を奪い取りました。
許せフライg(竜の息吹)

136鋼野伍長:2006/05/27(土) 20:11:04 ID:n07jZvyU
第4話

・・・カタンコトン・・・
ルビーアイはヤマブキ発の電車に乗りジョウト地方を目指していた。
案外車内は空いており問題なく座席に座れたのだが・・・
こっくり…こっくり、彼女は居眠りをしてしまっていた。
「お客さん!いつまで寝てるんですか!」「むにゃ・・あ!す、すみません!」
車掌のおっさんに起こされる。終点がコガネ駅だったのが幸いだった。
そして・・・
「うわーすご〜い!!」
駅から出たルビーアイは街の華やかさに興奮していた。
以前タマムシを見た時もだったがコガネはそれ以上に多くの建物があったからだろう

(一時区切ります)

137鋼野伍長:2006/05/29(月) 21:41:09 ID:n07jZvyU
第四話・後編

ルビーアイはようやくジムの前にたどり着いた。
「シンカイン、ベアード、調子はいい?」
ボールの中の2匹は飛んだり跳ねたりして答えた。

「ご、ごめんくださ〜い」ガチャリ。
ジム出入り口付近で談話していたトレーナー二人と目が合う。
「・・・・・・」一瞬の空白が流れた。
今となっては言葉を使えないジグザグマでさえ買い物をこなせる時代だが、
ジムに見ず知らずのポケモンが入ってくることなど考えなかったのだろう。
しかし
「あらこんにちは!何の用かしら?」
「キャーこのコ超可愛いー」
「え?あの…」
「ねえねえどこからきたの?」
「私のポケモンにならない?」
ちやほやしてくれるのは少し有難かったが質問攻めでまるで会話が切り出せない。
それではいけない…何か話さないと…
「あの・・・私!ここのジムに挑戦しに来ました!!」
「・・・へ?」
「マスターの所へ、強くなって帰るために修行したいんです!」
「…」勢いに任せて言ってしまった。(・・・無理かな)
すると、
「そう、じゃあまず私の相手をしてもらうわよ」
若い女トレーナーの一人がモンスターボールを構えた。

続く。
誰か俺以外に練習にでも挑戦する人いないかな・・・

138鋼野伍長:2006/05/30(火) 22:33:25 ID:n07jZvyU
いつかは力がつくことを信じて書き続けるわけで・・・



第五話「初めてのポケモンバトル」

「そのかわり、私が勝ったらうちのコになってもらうわよ!」
「ええ!?そんな〜!」
「いきなさい!コラッタ!」
反論する間もなく相手はポケモンを繰り出してくる
「お願い!ベアード!」「コカーッ!!!」
ルビーアイもすぐに指示を出す。
「コラッタ、電光石火!」
相手のコラッタは素早い動きで間合いを詰めて攻撃してきた。
―が、ベアードの鎧の前にはまるで効き目がない
「ベアード、鋼の翼!」「カカッ!」
ズガッ!
並大抵ではなく固い翼の一撃を食らったコラッタは4,5mほど吹っ飛ばされ気絶した
「く・・頑張ってジグザグマ!頭突きよ!」
2匹目のポケモンが現れた。しかし大差はない
「ベアード!空を飛ぶ!」
今度はこちらからだ。相手の攻撃を食らう前にベアードは天井近くへ飛び上がった
「そのまま攻撃!」
なすすべのないジグザグマの背中に掴み掛かると、壁に向かって投げ飛ばした。
「ク、クマー!」
あっけなく2匹目もやっつけてしまった。
もう相手には使うポケモンはいないらしい。
「ベアード、ご苦労様。」「カカッ」
頭を撫でてあげた後、ベアードをボールに戻す。
そこへ
「今度は私が相手よ!」もう一人の方がボールを構えた
ルビーアイが身構える前に、騒ぎを聞きつけたトレーナー達がジムの奥から出てくる
よく見ると皆女性でさっきのトレーナー同様趣味でポケモンを始めたような人間ばかりである
(やれやれ、持久戦になりそうだしベアード、皆蹴散らしちゃって)
相手は同様にコラッタを繰り出してきた


続く

139名無しさん(二等兵):2006/05/31(水) 23:00:10 ID:pveFwlj2
応援してます。つーか今俺は第1話の3章目を手直してます。
またお世話になるかも知れませんが、その時は宜しくお願いします。

140鋼野伍長:2006/05/31(水) 23:43:43 ID:n07jZvyU
9時ごろから書いていたはずが気がつけばもうこんな時間なわけで・・・


第六話「VSピクシー」

ルビーアイはベアード1匹でほぼ一蹴した。
「今度は私が」と次のトレーナーが出てきたとき、ふいに入り口の方から声がした
「あれ?何しとんの?」
「あ、アカネさん!」
アカネと呼ばれたトレーナーは、その状況にポカンとしている
「このポケモン達がジムに挑戦するって言って・・・」
「あ、な〜るほど!じゃあ今度はあたしが相手や!いっけーピクシー!」
(!?この人がジムリーダー!?)
「ファイト!ベアード!」「カッカー!!」
ベアードは鋼の翼を構えてピクシーに突っ込んでいく―――が、
ドシャッ 「え!?」
ベアードが突然地に落ちる
「ナイスな歌やったでピクシー!」「!!」
ルビーアイはベアードの金属音のような声で歌が上手く聞こえなくなっていたことに気づいた
まずい、咄嗟にルビーアイは耳を塞ぐ。司令塔が眠っていては戦えない
「ピクシー、のしかかりやー!」「ピックシイ!!」
眠っているベアードに相手のピクシーがボディプレスを浴びせる
さっきまでの戦闘で消耗している羽がギシギシと鳴り、今にも取れそうになった
「いけない!戻ってベアード!」
ルビーアイはベアードをボールに戻し、もう一つのボールを掴む
「頑張ってシンカイン!」「○▲□〜!」
まぶしい光を点滅させながらシンカインがボールから現れた
「ピクシー、のしかかりやー!」
「シンカイン!電磁波!」
突っ込んでくるピクシー、しかし電磁波で動きが鈍った
「そのままスパーク!」
体に電流を走らせてシンカインはピクシーに突撃する
ドカッ!!
効き目はあったようだがその程度では流石に気絶はしないようだ
「今度はたきのぼりよ!」
・・・シンカインは動かない「何を・・・!!」
よく見るとシンカインの目がラブカスになっていた
「あっちゃーうちのピクシーに惚れちゃったかな?」
「何やってるの!はやく攻撃を・・」
・・・聞いてない。(もう!この馬鹿!!)
そんなことをしている間にもピクシーは再びのしかかってきた
「▲×〜!!」
シンカインは苦しんでいるのか喜んでいるのかわからない声を出した
「シンカイン!」
しかし状況は一向に変わらない
「そろそろやね」流石にシンカインも体力に余力が無くなってきた
「く・・・」「□%●・・・」
「シンカイン!何のために修行に出たの!?
そんなやられ方で・・マスターがどんな顔をすると思ってるの!
それに、ベアードは・・あんなになるまで戦ってたのに・・!」
「!!」シンカインは目覚めた
「%▽○◎〜!!!!」シンカインは渾身の力で踏ん張る
背中に乗っていた相手のピクシーは動揺した
「今よシンカイン!からげんき!!」
火事場の馬鹿力で、シンカインはピクシーを天井まで投げ上げた。
ゴシャッ!!
「う、うそぉ!?そ、そんな…」天井にめり込んだピクシーを見て、アカネは唖然とする


続く

141水銀将軍:2006/06/01(木) 01:45:32 ID:KCelOWBI
こっそりと応援してますよ。数多く書いてどんどん上手くなってください(人に言えた事じゃありませんが・・・)

142武器商人(一等兵):2006/06/01(木) 20:13:43 ID:wnAebMK6
俺も、ここに投稿しても良いですか?
かなりカオスな設定になってますけど・・・

143鋼野伍長:2006/06/01(木) 23:08:36 ID:n07jZvyU
最近スマブラXの発売が決定されたらしい。
サーナイトの登場を願うばかりです。

>>139
応援ありがとうございます。
そちらの作品も期待しております。
>>141
こっそりとありがとうございます。
エロ展開は自立するまで無しです。
>>142
良いんじゃないですか?俺のも混沌としてるので…
正直期待してます。

よし!元気が出てきた!
・・・けど休みます。ネタ切れとかではなく時間が無いんで・・・

144武器商人(一等兵):2006/06/02(金) 18:35:51 ID:ylthztUY
わかりました、それでは最初の方だけ載せます、
訳が分かんなくなると思うので、幾らでも質問してください・・・
それと、これが俺の書く三番目の小説で、二番目と一番目の続編という設定ですが、
その二番目と一番目が行き詰まった結果、この小説を書いている為、
いろいろと意味不明の設定がありますので、その辺は全部遠慮なく俺に質問してください、

145武器商人(一等兵):2006/06/02(金) 18:40:38 ID:ylthztUY
プロローグ(運命の出会い)


サーナイト『はぁ、はぁ、はぁ・・・ぐっ・・・』
私は昔あるトレーナーにゲットされた、
そのトレーナーは私をただの道具としか見てくれなかったし
愛情も注いでくれなかった
私は彼が大嫌いだった、でも彼のお陰で今はサーナイトにまで成長できた、
最初は彼から逃げる事をためらった、でも、私は決心した
サーナイト『あいつから逃げよう・・・』
私は、自分のMBを岩に叩きつけて壊し、逃げ出した
今までずっと逃げ続けてきた、そしてココはキンキ地方、
グチヤマタウンのビル郡の間の小さな路地、
あいつは私を殺す心算だろう、だから私は逃げた、しかしもう限界、
もう満足に走る事すら出来ない、身体が言う事を利かない
トレーナー「ヌケニン!!あの裏切り者を追って殺せ!!」
ヌケニン「待ってろよ、今に八つ裂きにしてやるからな」
もう駄目だ、見付かった、逃げられない、私、どうなってしまうのだろう・・・
トレーナー「ヌケニン、吸血だ!!」
ヌケニン「OK」
サーナイト『あっ!!』
ヌケニンの鋭い口先が私の背後を捉えた、そして・・・
グサッ
サーナイト『うっ・・・』
ヌケニン「どうだ、俺の吸血の味は」
サーナイト『味わって居るのは・・・貴方でしょう・・・』
ヌケニン「まだ口を利けたのか、高がサーナイト風情が、俺たち虫タイプに勝てるとでも?」
トレーナー「今度はシャドーボール!!」
ヌケニン「はいよ」
ヌケニンの顔の前に紫色の渦を巻いた球体が現れ私の背中の突起を直撃した
サーナイト『ああっ!!』
私は力なく地面に倒れこんだ、そんな私にあいつは歩み寄ってきた
トレーナー「俺様に逆らうからこういう事になるんだ、止めは俺がさしてやる」
あいつがアークエンジェルで有ることは知っている、
しかもヌケニンの遺伝子を持っていることも…
トレーナー「消えな」
あいつの手の平に黒い球体が表れた
私は目を瞑って死を待った、でも何時まで経っても衝撃がこない、
私は不思議に思って目を開けたすると
トレーナー「ぐはぁ!!」
ヌケニン「ご主人様!!」
あいつは見事に吹っ飛んでビルの壁に叩きつけられている
そしてその反対側を見ると大きな翼を持った灰色のポケモンと
巨大な刀を背負った一人の青年が立っていた
青年「おっと、女には手を出しちゃあ行けねえよな」
ルギア〈それ位、常識の内だ〉
トレーナー「ちっ、貴様誰だ!!」
青年「おっと、申し送れたな、俺の名前はレイ、以後お見知り置きを」
ルギア〈私の名前はアラエル、レイのパートナーだ〉
私はその時、呆気にとられて名前を聞きそびれた
トレーナー「俺の名前はザン、この辺じゃあちょっと名の知れたアークエンジェルだ」
レイ「なるほど、まあ良い、女に手を出した分、それ相応の罰が必要みたいだな」
アラエル〈その曲がった根性、今から叩き直してやろう〉
ザン「小癪な真似を、ヌケニン!!ジーンユニオンだ!!」

146武器商人(一等兵):2006/06/02(金) 19:05:44 ID:ylthztUY
ヌケニン「承知」
ヌケニンとあいつが触れ合った瞬間、二人の身体が黒い光りに包まれて行った
そしてそこから背中にヌケニンの様な羽を生やし、身体に半そでのジャンパーを着て、
手に灰色のラインが入った茶色い刀を持ち、身体に灰色のラインの入ったあいつの姿が現れた
ザン「どうだ、手も足も出まい」
レイ「成る程、ゴーストスタイルか、じゃあこちらも」
そういうと青年とルギアが近付いて行きルギアの頭に青年が手を置いた
レイとアラエル〈「ジーンユニオン!!」〉
二人がそう叫ぶと二人の身体が白い風に包まれていき、
二人は竜巻の中に閉じ込められた
そして竜巻が消し飛んだ時、中に居たのは先ほどの青年ではなかった
着ている服の上から、蒼い前の開いたジャージに
灰色のマントをつけて、身体の回りを風がX字のような形で回転している
両手には全長六十センチ、十五ミリ口径で蒼い線の入った銃を持っている
そしてジャージの隙間から腕に沿って蒼い線が出てきて、手に持つ銃の蒼い線と繋がっている
目は殺気に満ちている
レイ「さて、あいつの場合はソードスタイルの方が良いかもな」
そういうと手の銃が消えて手首から一メートルは在ろう巨大な両刃の剣が姿を現した
コレにも蒼い線が入っており、身体に入っている蒼い線と繋がって、淡い光りを帯びている
あいつはこんな事出来ない
ザン「何!?貴様、どうやって」
レイ「さあな、とりあえず命までは取らないから安心しな」
そういった瞬間に青年の姿が私の視界から消えた
しかし一瞬私の頭上を青年が通った気がした、
その証拠に砕けたコンクリートの帯が私の頭上に漂っている
そして・・・
ドガァァァンッ!!
その瞬間私の後ろで何かが爆発し、コンクリートの破片がぱらぱらと降ってきた
そして地面に這い蹲ったまま頭上を見ると灰色のコンクリートの破片を帯に引いて
地上五十メートル位だろうか、あいつが空中に放り出されて、
それを青年が下から飛び上がって背後を捉えていた
そして・・・
レイ「チェックメイト」
ザン「何故だ、この俺が負けるなんて!!」
ドゴォォオン・・・・・・ドンガラガッシャアァァァァン!!
空中で青年があいつを斬り、その衝撃波であいつを斜めに地面に吹っ飛ばした
あいつは地面に叩きつけられ、五十メートルほどコンクリートの地面を破壊しながら飛び、
その前方にあるビルの壁に叩きつけられた
ザン「ぐっ、がはぁっ」
さしてあの青年が地に降り立ち、ポケットから出したポケギアでどこかに連絡した後、
ジーンユニオンを解除してルギアと分離した、そしてゆっくりと私に歩み寄ってきた
私はその男が怖かった、私もあいつみたいに成るのではないか、
そんな感情がこみ上げてきた
レイ「大丈夫か?」
サーナイト『・・・は・・・い・・・』
私も薄れ行く意識の中でよくもまあ、あそこまで返事が出来たと思う
その後、私は意識を失った・・・

147鋼野伍長:2006/06/03(土) 21:33:04 ID:n07jZvyU
人間も戦うのですか・・・
ヌケニン=サーナイトの敵(固定観念)
なだけあって吹っ飛ばされたとき妙に快感を覚えましtうわよせなにをすr
場面の描写力が感じられます。

148鋼野伍長:2006/06/03(土) 22:58:00 ID:n07jZvyU
RUBY EYE
第7話「トリック」

「やったー!私達の勝ちね!」喜ぶルビーアイ。しかし
「まだ終わってないで!いっけーミルタンク!!」
ミルタンクの巨体が突っ込んできた
が、シンカインは体勢を立て直す「○★□!!」
バシビシガガッ!!
シンカインの起死回生のじたばた攻撃が炸裂した
しかし相手もそんな簡単にやられるほど柔ではない
「ころがる!!」「モォー!!」
ドカッ、と音を立ててシンカインは吹っ飛ばされた
「×・・・」シンカインは倒れた
「・・・・・・」ルビーアイは無言のまま気絶したシンカインをボールに戻す
そして自らバトルフィールドに立った
「あれ?今度はアンタが戦うん?」
「ええ、私が最後の1匹です。もちろん負ける気はありません」
「そーこなくっちゃ!ミルタンク!もういっぺん転がる攻撃!」
ミルタンクは再び転がる体勢を作り突撃する
「・・・影分身!」
ルビーアイが同時に5体に分身する
しかしミルタンクはそのまま向きを変えずに1体を吹っ飛ばした
直撃したルビーアイはそのまま壁に追突する、しかし
フッ
壁にぶつかったルビーアイはその場で消えてしまった
「・・となると・・・本物はそっちやね」
アカネは4体のそっくりなルビーアイの方を見る
「ミルタンク!みんなふっとばしちゃって!」
「!」
転がる攻撃はターン毎にダメージが増幅する
ひ弱な彼女には2、3発目以降はさっきの直撃程度ではすまないだろう
(1発でかたをつける・・・!!)
ルビーアイは残りの分身を頼りに瞑想を始める。
ドガ!!バキッ! フッ
ズガッ!!! フッ
分身といっても自分そっくりなものが消されていくのは見ていて気持ちの良いものではなかった
ドゴォ!!!! フッ
とうとう最後の1体がミルタンクの前にいた

「くっ!サイコキネシ…」グシャッ!!!!


・・・フッ
完全に潰れたはずの最後のルビーアイが分身同様に消え去った
「な、なんやて!?」「モ?」
ミルタンクも状況を把握できず体勢を元に戻す

―――その時、ミルタンクの巨体が持ち上がった
「モ!?」「残念でしたね、本物はここです」
その場にいた全員が声のする方に振り向く

149武器商人(一等兵):2006/06/03(土) 23:10:16 ID:MtpzWnoc
鋼野伍長殿、「人間」ではなくて、「アークエンジェル」です
元は人間ですが、ポケモンと何らかの肉体的な接触(噛付かれる等)
をすることで、ポケモンの遺伝子が体内に入り込み、
接触をしたポケモンと全く同じ能力を操る事の出来る者達の事を言います、
そして、接触をしたポケモンと、完全に心を通わす事が出来るようになると、
「ジーンユニオン」と言って、ポケモンと完全に融合した姿になる事が出来るんです
それでは、続きを載せますので・・・

150武器商人(一等兵):2006/06/03(土) 23:14:41 ID:MtpzWnoc
続きです、今回はレイの視点です

第二話(初恋)

俺の名はレイ、両親はアークエンジェルのカイとサーナイトのオファニエル
俺は父親の持っているルギアの遺伝子を受け継ぎ、風を自由に操る事が出来る
要するに俺もアークエンジェルだ、
更に親父の透視能力をなぜか受け継いでしまい、
後で紹介するプログの作った反透過フィルターを常に右目に装着しないと、とてもじゃないが
普通の生活が送れない
更に親父から巨大な大刀まで受け継がされた、
まあ一応気に入ってはいるから別に気に掛けないが・・・
そして今俺の隣を滑空しているのは大切な親友であり
パートナーでもあるルギアのアラエル
一応こいつとジーンユニオンも出来る
それ以外にホウエンの家に未だ三匹大切なパートナーが居る
ラティオスのラシエル、ラティアスのシャルギエル、色違いサーナイト♂のラグエル
そして手持ちではないが一緒に暮らしているバイオニクルのブレインとプログ
プログの手持ちであるハッサムのバルディエル、同じくフライゴンのバラクエル
とまあ大家族な訳だが、今回はアラエルとキンキ地方のグチヤマタウンまで買出しに来ている、
キンキはホウエンと違い、島ではなく大陸に繋がっているので内陸側から様々な物資が来る
だから月に一度、大金を支払ってリニアでココ、グチヤマタウンまで来ている
今日も一通り買い物を済ませ、家に帰るためにリニアの駅まで向かう途中、ふとこんな会話を耳にした
トレーナー「俺様に逆らうからこういう事になるんだ、止めは俺がさしてやる」
いかにも危険な臭いがぷんぷんする、関わらないのが一番だと思ったが
相棒がこの通りだ
アラエル〈助けに行こう〉
レイ「お、おい、やめとけって、何されるか分らないだろ」
アラエル〈いや、でも誰かが危険にさらされている事は間違いない、ならば助けなければ〉
レイ「はぁ〜、分ったよ、付き合ってやるよ」
アラエルは人一倍に正義感が強く、悪は絶対に許さないタイプだが
少しやり過ぎる面もある
その事を除けばいい奴なんだけどな
そしてその問題の路地を覗くと・・・
二人〈「!!」〉
なんと、一人の♀サーナイトが背中から血を流し倒れていた、そして、
その上に足を置いてサーナイトを踏みつけ、
手に黒い球体を持ったアークエンジェルの男が眼に入った、
トレーナー「消えな」
そういうとトレーナーはその黒い球体をサーナイトにぶつけようとした
アラエル〈レイ!!〉
レイ「言われなくともやるよ、ウィンドスパーク!!」
俺は咄嗟にそのトレーナーめがけてウィンドスパークを放った
間一髪の所でトレーナーを吹き飛ばし、サーナイトを守る事に成功した
サーナイトは驚いた目で俺と吹き飛んだトレーナーを見ている
レイ「おっと、女には手を出しちゃあ行けねえよな」
アラエル〈それ位、常識の内だ〉
あぁ〜、完全にあいて怒ってる、まあやっちゃったからにはバトラないと面白くないが
トレーナー「ちっ、貴様誰だ!!」
レイ「おっと、申し送れたな、俺の名前はレイ、以後お見知り置きを」
アラエル〈私の名前はアラエル、レイのパートナーだ〉
トレーナー「俺の名前はザン、この辺じゃあちょっと名の知れたアークエンジェルだ」
アラエルは完全に闘志を燃やしている
こうなったらもう戦うしかないか・・・
レイ「なるほど、まあ良い、女に手を出した分、それ相応の罰が必要みたいだな」
アラエル〈その曲がった根性、今から叩き直してやろう〉
ザン「小癪な真似を、ヌケニン!!ジーンユニオンだ!!」
ジーンユニオン、その言葉を聴いた瞬間に俺は心の中で阿弥陀経を唱えていた
何しろ、最近俺とアラエルはジーンユニオンしていないので余り知られては居ないが、
俺とアラエルがジーンユニオンしたときの姿に勝ったアークユニオンは居ない
見た限りあのザンというトレーナーは大した力は無さそうだ、
ギリギリ生還できると言った所か・・・
そんな事を考えている内に相手はアークユニオンの状態に成った、
俺は少なくともアークユニオンのスタイル名は知っている
そして相手のスタイルは、ゴーストスタイル、ヌケニンとジーンユニオンしているところからして
飛行、及び風には弱いだろう
しかし相手は自分の勝利を確信しているらしい、仁王立ちで俺たちを挑発する
そして、俺もジーンユニオンした、最初は銃を持ったウィンドガンスタイルなので
遠距離系に耐性のある相手には不利だ、
レイ「さて、あいつの場合はソードスタイルの方が良いかもな」
俺は銃を一旦遺伝子状態に戻し、手首に集中させて再構成した、
すると両手首から両刃の剣が現れた、
両手は自由に動かせる
ザンは始めてみる高等技術に驚いている、サーナイトは目の生気が無くなって来ている、
このままだとヤバイ

151武器商人(一等兵):2006/06/03(土) 23:19:19 ID:MtpzWnoc
アークユニオンに成ると直接アラエルと心を通わすことが出来る
アラエル〈早急に決着をつけよう〉
レイ「言われなくてもそうするよ、でも手加減しないと本当に死ぬから気を付けろよ」
アラエル〈分っている、相手が動く前に、斬るぞ!!〉
俺はザンに一言言うと神速でザンの背後に回りこみ、衝撃波で一気に上空に弾き飛ばした、
同時に地面と壁に大きな穴があいた
そして俺は一気に飛び上がり、ザンの背後に回りこんだ、そして・・・
二人〈「チェックメイト」〉
俺はビル風を利用して揚力を作り、ザンの急所をギリギリ外して切り裂き、
更に手の平の間に風を集め、高速で収束させ、ザンのみぞおち目掛けて発射した
ザンは傾斜角30度で背中から吹っ飛び、
さっきの路地を破壊しながら五十メートルほど行った所でビルに激突して動かなくなった
安否を確認するために側まで行き、首に手を当てた、まだ生きている
俺はポケギアで救急車を呼ぶと、ジーンユニオンを解除してサーナイトの所まで行った
彼女は未だに意識があるらしく、俺に目を向けている
その目は恐怖と絶望の色に染まっている
レイ「大丈夫か?」
怖がらせないように優しく声を掛ける
サーナイト『・・・は・・・い・・・』
小さな声で返答が帰ってきた、しかしその直後、彼女は意識を失った
アラエル〈如何する?〉
レイ「決ってるだろ、俺達の家まで運ぶ」
アラエル〈分った〉
俺は一時的に彼女をMBの中に入れてリニアの駅まで急いだ
リニアは地下二十階に駅がある、しかも出発時刻は今から二十分後、
ココからだと走って駅までやっと十分、地下まで潜るのに約十分
間に合わない、
レイ「おいアラエル、お前高速移動使えたか?」
アラエル〈使えるが?〉
レイ「駅まで乗せてくれ」
アラエル〈分った〉
俺はアラエルに乗り駅に急いだ
駅まで五分掛かり、地下に潜るのに二分掛かった
未だ十二分残っている
俺はMBの中のサーナイトの様子を見てみた、良く見ると結構綺麗だ
思わず見入ってしまった、
アラエル〈如何した?〉
レイ「ああ、なんでもない」
俺達は今駅のホームにいる、この十二分の間にサーナイトの容態は悪くなる一方だ
レイ「そういえば俺たち回復の薬持っていなかったか?」
アラエル〈持っていた筈だ、とりあえずこの場はそれで凌ごう〉
俺はサーナイトをMBから出した、まだ意識がないので俺に倒れこんできた、
俺はそっと抱きかかえると、傷口に回復の薬を塗った
血は何とか止まったが、その代りに生々しい傷跡が残っている

152武器商人(一等兵):2006/06/03(土) 23:19:54 ID:MtpzWnoc
俺は包帯を出して身体に巻いてあげた
すると、サーナイトが意識を取り戻した
サーナイト『こ・・・ここは?』
レイ「大丈夫か?」
サーナイト『貴方は・・・一体・・・う・・・』
まだ傷が疼くらしい
アラエル〈まだ容態が思わしくない、今は喋らずに眠るんだ〉
サーナイト『はい・・・わかり・・・ました・・・』
レイ「ゆっくり休め」
彼女は俺に少しうなずくと眠ってしまった
俺は彼女をMBに入れた、彼女はMBの中で眠っている
俺はMBを腰に付けて時間が経つのを待った
二分も経たない内にアナウンスがなった
アナウンス「まもなく、三番線にホウエン地方、カナズミ行きが、参ります
ご乗車の方はお忘れ物の無い様、ご注意下さい」
暫くすると、音もなくホームの扉が開いた
アラエル〈さあ、乗るぞ〉
レイ「ああ、そうだな」
俺は荷物を持ってリニアに乗り込んだ
俺は荷物を置くために席を三つ予約しておいたが、
結局荷物を置くはずがそこにサーナイトを座らせる事に成った、MBの中に居るよりは楽だろう
通路側の席に俺は座った、アラエルは窓際の席、サーナイトは真ん中の席だ
サーナイトはスヤスヤと眠っている、寝顔も素敵だ・・・
いやいや、こんな事を考えている場合じゃない、早くホウエンの家で治療しないと
アラエル〈さて、このサーナイトは如何するつもりだ?〉
レイ「家で暫く治療したあと、本人に今後の事を決めさせる」
アラエル〈・・・本当は、一緒に居てやりたいんじゃないのか?〉
レイ「え!?」
俺の顔が赤くなるのが自分でも分る
アラエル〈お前のその表情は前のマスターがオファニエルと身体を寄せ合っている時と同じ表情だ〉
レイ「・・・それって要するに・・・」
アラエル〈まあこの後は自分で考えるんだな〉
その後リニアのドアが閉まり、窓の外の真っ暗なトンネルの壁が
だんだんと加速しながら過ぎ去っていく
俺はアラエルに言われた事が心に引っ掛かって仕方がなかった
そんな事をよそにこのサーナイトはスヤスヤと眠っている
その身体や顔は普通の人間とそう違いはない、
何故あのザンというトレーナーに攻撃されていたのか、
やはりその事が気に成る
サーナイト『ZZzz・・・・・・』

153武器商人(一等兵):2006/06/03(土) 23:20:24 ID:MtpzWnoc
俺は新聞を買って読んだ、と言っても大したことは載っていない、
直ぐに読み終わってしまった
アラエルはずっと俺の様子を伺っている
レイ「なあ、カナズミから俺達の家までどれ位だった?」
アラエル〈さあな、多分直線距離で二百キロぐらいだと思う〉
レイ「このサーナイト、これから如何するんだろう」
アラエル〈さあな、少なくともレイに惚れるなんて事はないと思う〉
レイ「茶化すなよ」
俺たちがそんな感じで騒いでいると・・・
サーナイト『んん・・・ZZzz・・・』
俺とアラエルは一瞬固まった、
レイ「騒ぐと起きちまうから、静かに行こう」
アラエル〈分かった〉
俺達は暫く車内にある電光掲示板を見ていた
早速今日のあのバトルの速報が流れてきた
あのザンというトレーナーは何とか軽症で済んだらしいが、ヌケニンは重態らしい
アラエルの顔を窺うと、汗だくになっている
俺は心の中でアラエルにざまあみろと言った
まあ二人とも命に別状はないらしいから安心した
グチヤマからカナズミまではおよそ一時間、
その間俺達はずっとサーナイトの容態を見ていたり、ニュースを見ていたりした

154武器商人(一等兵):2006/06/03(土) 23:20:54 ID:MtpzWnoc
そして・・・
アナウンス「まもなく、ホウエン地方、カナズミシティに到着します、
御降りの方は、お忘れ物の御座いません様、御気を付け下さい」
レイ「さて、荷物担いで降りるとしますか」
アラエル〈サーナイトを忘れるなよ〉
レイ「分かってるよ」
俺は、サーナイトをMBの中に入れて腰にセットした
彼女は未だにぐっすりと眠っている
俺達はカナズミで降りた、そして駅の前からアラエルに乗り、119番道路に向かって飛んだ
アラエルに乗ると物の見事に二十分ポッキリで俺達の家、いや厳密には秘密基地か、
に到着する
俺は家に入るとラシエルとシャルギエルを呼んだ
ラシエル〔何ですか?〕
シャルギエル<アラエルさん、お帰りなさい>
レイ「怪我人だ、直ぐ治療してやってくれ」
そう言いながら俺はサーナイトをMBから出した
彼女は未だに寝ている
ラシエル〔コレって・・・〕
シャルギエル<まさか・・・>
アラエル〈詳しい事は後だ、早く治療しないと傷口が開いてしまう〉
ラシエル〔分かりました〕
シャルギエル<任せてください>
そういうと二人はサーナイトを木で出来た担架に乗せて俺の部屋に連れて行った
レイ「何で俺の部屋?」
アラエル〈二人並みの気遣いじゃないのか?〉
レイ「気遣いってそんな」
そんな論争をしているところに一人の色違いのサーナイトが現れた
彼の名前はラグエル、俺の親戚の息子だ
ラグエル[ったく、慌しいな、一体何が有ったんだ?]
レイ「怪我人だよ」
アラエル〈お前と同種のな〉
ラグエル[へぇ〜、まあ良いや、俺もう一眠りしてくる]
そういうと彼は奥の部屋に消えた
すると別の部屋から二体のバイオニクルが現れた、右に居る茶色いマスクがプログ
左に居る宙に浮いている奴がブレイン、まあちょっとした技術班だ
プログ「何か有ったのか?」
ブレイン「察するに、お客さんか?」
レイ「そう言う事だ」
アラエル〈暫くココに厄介に成るかも知れない〉
プログ「そうか、分かった」
ブレイン「世話などは、発見者のレイの仕事だからな」
レイ「はいはい、それ位承知の上だよ」
アラエル〈まあ、少しはわたしも手伝おう〉
窓の外を見るともう夕方になっていた
俺は買ってきた荷物を纏めると、自分の部屋に行った
そこではラシエルとシャルギエルが傷口から気を流し込んでヒーリング治療を行っている
まあこの程度の怪我は御茶の子さいさいらしい、
俺はベッドの横の机に座って、その様子を見ていた
今日はサーナイトに俺の寝床を奪われたからな、椅子に座って寝ていよう
暫くするとアラエルが来た
アラエル〈さて、私の寝床も無くなった訳だが〉
レイ「お前はMBの中に入って寝れば良いだろ」
アラエル〈そうだったな〉
そのまま一時間ほど時が流れた
ラシエル〔治療、終わりました〕
シャルギエル<未だ傷痕が残っているので、毎日一定時間治療を行います>
ラシエル〔それと、血液が足りなくて貧血状態に成っているので、
誰かに輸血をお願いしたいのですが〕
シャルギエル<でも・・・血液型が・・・>
レイ「なにか問題でも有るのか?」
ラシエル〔RHマイナス型のAB型なんです〕
アラエル〈天文学的確率だな〉
レイ「俺、マイナスでABだけど?」
三人〔〈<!!!!>〉〕
アラエル〈本当に天文学的確率だ〉
ラシエル〔とにかく、手間が省けました〕
シャルギエル<こんな偶然、あるのかしら・・・>
俺は直ぐにチューブでサーナイトと繋がれて血を取られた
サーナイトの顔色がだんだん良くなっていく
約五分血を採られたあと、俺は暫く頭がふらふらした
ラシエル〔はい、牛乳〕
シャルギエル<レバニラ炒め>
サーナイトは未だに点滴を受けている
シャルギエルが俺に気を使ってくれたらしく、レバニラ炒めを作ってくれた
そして自分の部屋に戻り、机の上でボーっとしていると自然と眠気が襲い掛かってきた
レイ「ヤバイ、眠い・・・」
アラエル〈おいおい〉
俺は転寝をしてしまった・・・

155鋼野伍長:2006/06/03(土) 23:22:54 ID:n07jZvyU
RUBY EYE
第8話「大脱出」

ジムトレーナー達の後ろに、ルビーアイはいた
「な!?どうやって!?」
「ちょっとしたトリックです。
 シンカインが身をもってあなたのミルタンクが転がる攻撃
 を使えることを教えてくれたからこの作戦が使えました」
「いつからそこに!?」
「1発目の攻撃からです。
 最初の攻撃を受けたのは私自身・・・
 壁にぶつかった直後、テレポートで死角に移動し、
 分身は瞑想をつみ終わるまでおとりとして使わせてもらいました」
よく見るとルビーアイの着ているベールのような物はあちこち切れ目が入っている
「・・・そろそろこちらの番です。サイコキネシス!!」
宙に浮いていたミルタンクは必死にもがいたが、逃れられず
ルビーアイのサイコパワーの前に1発で倒された
「ふう・・・今度こそ、私達の勝ちです」
「き〜悔しい!!」
アカネはしぶしぶ負けを認めた

初めてのポケモンバトルを終え、ジムバッジを手にコガネジムを
あとにしたルビーアイは、辺りがもう暗くなっていることに気づいた
(いけない、早くポケモンセンターにいかないと・・・)
ルビーアイは疲れきった体を無理やり急がせて、ポケモンセンターへ走った

続く

156鋼野伍長:2006/06/03(土) 23:47:31 ID:n07jZvyU
<<150〜
ウホッいい展開
初恋相手がサーナイトとは・・・
続きが気になります


・・・マズイ
続きを書くスピードですでにメモ帳に下書きしているか
ぶつけ本番で書いているかがバレバレだ・・・

157武器商人(一等兵):2006/06/04(日) 09:58:42 ID:VjPAwIAk
続きです、ちなみにバイオニクルについて分からなかった場合、
俺にメールを下さい、
たぶんどっかに書いている筈ですから・・・

第三話(初恋その二)

サーナイト『うう・・・』
私は、どうなってしまったのだろう・・・
たしかあいつに殺されそうになって、
見知らぬ青年とルギアに助けられて、
何処かの駅であの二人にまた助けて貰って、その後寝ちゃって・・・
そしてココは何処だろう?
私、どうなってしまうのだろう・・・
サーナイト『んん・・・ん?・・・あれ、私・・・生きてる・・・』
目の前には木で出来た天井、私は起き上がってあたりを見回した
私の隣の机にはあの青年とルギアが座った状態で寝ている
そうか、この二人に助けて貰ったんだ、
私は立ち上がろうとした、しかし
サーナイト『あっ、いたたた、』
立ち上がろうとした瞬間に背中に激痛が走った、
私はベッドに座り込んだ、ここは何処なのだろう、
川の音がする、川の近くなのだろう
外の景色を見てみると、一面が緑色の森、その遥か彼方に町が見える
私は机の上に張ってある地図を見てみた
地図にはホウエン地方全体図と書いてあった
その一部分に赤い点が書いてあった
成る程、ココはホウエン地方なのか、前のご主人様は如何したんだろう
この二人に殺されてしまったのだろうか、
暫くこの青年を見つめていた私だったが、少し勇気を出して頬を触ってみた
人間の肌だ、でもルギアの遺伝子を持っている
レイ「はっ!!俺は何を!?」
アラエル〈あれ、私も寝ていたか・・・〉
どうやら起してしまったようだ
レイ「あれ?サーナイト、起きたのか?」
アラエル〈未だ寝ていた方が良いと思うのだが〉
サーナイト『あっ、いや、その、大丈夫です』
レイ「そうか、俺達の名前は知ってるよな?」
サーナイト『あの、すいません、分かりません・・・』
アラエル〈まああの状況で名前を覚えれたら凄いがな〉
レイ「俺の名前はレイ、このルギアのパートナーだ」
アラエル〈私の名前はアラエル、レイのパートナーだ〉
サーナイト『私は・・・』
レイ「まさか、あのザンとか言うトレーナーに名前付けて貰えなかったのか?」
サーナイト『はい、だから、名前なんてありません』
アラエル〈そうか、とりあえず無事でよかった〉
その時、部屋のドアが開いた
そこからあのラティオス、ラティアス兄妹と色違いのサーナイト♂、
そして二人のバイオニクルとハッサムとフライゴンが現れた
ラシエル〔気が付いたんですね、良かった、僕の名前はラシエル、これから宜しく〕
シャルギエル<私の名前はシャルギエル、御無事で何よりです>
ラグエル[俺の名前はラグエル、覚えておけ]
プログ「私の名前はプログ、以後、お見知り置きを」
ブレイン「私の名前はスカイブレイン、ブレインと呼んでくれ」
バルディエル《拙者はバルディエルと申す》
バラクエル【僕はバラクエルって言います、宜しく】
サーナイト『あの、こちらこそ宜しくお願いします』
思ったより大家族だ、私は直感的にこの人たちは悪い人ではない気がした
アラエル〈とにかく狭い部屋に何人も来るな〉
レイ「窮屈だから外に出てくれ」
ラグエル[ああ、はいはい]
ラグエルが部屋から出て行った
ブレイン「私も出て行こう」
プログ「まあ、募る話は明日だ」
ラシエル〔それに、二人の時間を邪魔しちゃいけませんし〕
シャルギエル<まあ、お二人でごゆっくり>
バルディエル《拙者、色恋沙汰には無縁の身ゆえ、コレにて失礼する》
バラクエル【じゃ、御大事に】
アラエル〈それを聞いたら私も出て行かないとな〉
レイ「え、ちょ、待て、何で〜」
レイが一人で騒いでいる間に皆部屋から出て行ってしまった
サーナイト『あの・・・すいません、迷惑掛けてしまって・・・』
レイ「ああ、気にしなくても良いよ、少しは回復したか?」
サーナイト『はい、おかげ様で随分楽に成りました』
私たちは暫く見詰め合っていた
レイの目は深い蒼色をしている、その目は私の全てを見透かしている様な、そんな感じがした
しかも心が読めない、如何言う事だろう
とりあえず、今分っている事は・・・
『(レイが好きに成ってしまった)』

158武器商人(一等兵):2006/06/04(日) 10:03:32 ID:VjPAwIAk
ココからレイの視点で行きます


俺達は見詰め合っている、俺は母親の能力は殆ど受け継がなかったが
父親の特殊な能力、読心術を見破るあの特殊な耳を持っている上に、
母親の能力、読心術を妨害する術、読心妨害術を持っていた
彼女の目は、何処か不安や恐怖、そして混乱の色になっていた
レイ「心配するな、別に変な事はしない」
そういうと彼女は少し安心したようだ
俺はふと風を送って背後のドアの様子を見てみた
やっぱりあいつ等が除いている
レイ「ちょっと待ってろ」
俺はドアまで行き、ドアに手を当てた
レイ「ソニックブーム」
俺の手の平と扉の間に空気が集まり、急速に圧縮されて行った、そして
それがドアにぶつかった
こちら側に音は無いが、ドアの向こう側で凄い音がした
俺は直ぐにドアの表面に上昇気流を発生させて、近づけないようにした
自分でも、何でこんな事やってるのかわからない
サーナイト『私・・・コレから如何すれば良いんですか?』
レイ「そんなこと言われてもな・・・今は一応俺の手持ちになってるけど」
サーナイト『そうですか』
レイ「これから如何するかはお前に任せるよ、このまま俺のパートナーとして生きるか、
それとも野生に戻って自由に生活するか」

159武器商人(一等兵):2006/06/04(日) 10:04:04 ID:VjPAwIAk
俺は正直彼女から離れるのがいやだった、なんたって俺は彼女の事を・・・
サーナイト『私は・・・貴方に付いて行きます、助けて貰った御礼もしたいですし・・・』
俺は心の中で少し安心した
レイ「そうか、分かった、今日はもう寝ろ」
サーナイト『分かりました』
俺はサーナイトを寝かせ、俺も寝た
その頃そとでは・・・
アラエル〈レイの奴、私たちを締め出したまんま寝たみたいだな〉
ラシエル〔僕たちの部屋で寝ますか?〕
シャルギエル<歓迎しますよ>
アラエル〈ああ、有難う〉
ラグエル[寝むいから、俺はもう寝るよ]
プログ「私たちも、もう寝るよ」
ブレイン「また明日な」
バルディエル《・・・(精神統一中)・・・》
バラクエル【・・・(熟睡中)・・・】
そんな感じで皆それぞれの部屋に入って行った
そして、夜中・・・
サーナイト『・・・・・・』
俺は不意に目が覚めた、彼女も起きている様だ
レイ「起きたのか?」
サーナイト『はい・・・私、怪我をして、
貴方とであって、そして、今がある・・・』
レイ「・・・ザンは未だ生きている、でも、もうお前を殺そうとはしないだろう」
サーナイト『私、あいつが嫌いで、だから逃げ出した、理不尽ですよね、
でも・・・貴方と出会えた、だから、私は・・・』
レイ「?」
俺はその言葉の意味が分らなかった、
というのもそれ自体がプロポーズのような物だとは思わなかったからだ
サーナイト『私に、名前を、付けてくれませんか?』
レイ「ん?ああ、そういえば未だだったな」
サーナイト『私、貴方なら信じれる気がしました』
レイ「そうか・・・」
俺は色々と考えた、彼女に似合いそうな名前がなかなか思いつかなかった
そんな時、こんな物が目に入った
「天使図鑑」
そういえばこんな物があったっけな、俺はその本を取って開いた
そこで一つの名前が目に飛び込んできた
『イスラフェル』
音楽の天使だ
俺はその名前に決めた
レイ「お前の名前は、イスラフェル、如何かな?」
サーナイト『良い名前ですね、有難うございます』
彼女の名前はイスラフェルに決った
レイ「俺さ、また旅に出ようかと思っているんだ」
イスラフェル『旅?』
レイ「そう、親父と御袋がしたように、寝台特急でさ」
イスラフェル『レイ、いえ、ご主人様』
レイ「マスターで良いよ、その方が性に合ってる」
イスラフェル『マスター、私、あなたの事が・・・』
レイ「?」
イスラフェル『す・・・す・・・すぅ〜・・・』
レイ「俺も、言いたいことが有ったからさ、言うなら同時に言おう」
イスラフェル『はい』
二人『「せ〜の」』
レイ「お前が好きだ」
イスラフェル『貴方が好きです』
二人『「!!!」』
暫く俺達は固まったままお互いの発言に動揺していた
そのまま無駄に時間が過ぎる事約十分、
俺は彼女の発言が信じられなかった、でも、事実だった
彼女は、あのつぶらな瞳でずっと俺を見つめている
レイ「・・・お前・・・本気か?」
イスラフェル『マスターこそ・・・私・・・』
彼女は顔を真っ赤にしている
まあ俺も顔が赤くなっている事は重々承知だが・・・
レイ「・・・良いのか?俺なんかで」
イスラフェル『だって、私・・・マスターに・・・』
レイ「・・・そうか、でも、もう少し様子を見よう、まだ俺たち、遇ったばかりだし」
イスラフェル『はい、じゃあ、一週間、様子を見ましょう』
レイ「ああ、そうだな・・・」
イスラフェル『じゃあ、私、もう寝ますね』
レイ「あっ、その前に点滴取り換えないと、そろそろなくなってきている」
イスラフェル『有難うございます』
彼女は俺に優しく微笑んでくれた、彼女の笑顔を見るのは初めてだ、
どんな顔も綺麗だ、鮮やかなエメラルド色の髪の毛、つぶらな瞳、
すらりとした白い足、何処を取っても美しい
まあラグエルは♂なので美しい、よりはクールと言った所か
俺は引き出しから点滴の代えを出して、交換した
イスラフェル『じゃあ、お休みなさい』
彼女はそういうと直ぐに眠ってしまった
俺はその様子を見届けた後、机にある椅子の背を倒して寝た・・・

160鋼野伍長:2006/06/08(木) 00:21:20 ID:n07jZvyU
RUBY EYE
第9話「裏切り」

コガネシティの最も大きいデパートの屋上に2匹の見慣れないポケモンがいた
1匹は遥か上空を弧を描いて飛んでおり、1匹はベンチに仰向けになって寝ていた

「おまたせ〜」
店内で買い物を済ませたルビーアイはデパートの屋上に待たせていた2匹のもとへ来た
飛んでいたベアードがルビーアイの存在に気づく
「ほらシンカイン、起きて」
寝ていたシンカインも起き上がった
「はい、昨日のぶんのごほうび」
ルビーアイは2匹に手にしていたミックスオレを差し出す
「カーwww」「○●×〜wwww」
2匹は嬉しそうに飲んだ。ルビーアイも自分の分を飲む。
「はぁ・・・マスターやマサムネさんは今頃どうしてるのかな・・・」


その頃のセキエイ高原・・・
「クリムゾン!雷パンチ!コバルティ金縛り!」
「ブッバァー!!」「なんの!!」
ドカッ!ゴッ!
「・・・よし、お前ら休憩入れていいぞ。次はムラマサだな」
「はっ、相手は」
「カルマだな。次はシーカーとコバルティでいく」
「しかし先ほどからカルマとシーカーの姿が見えないのですが・・・」
「何?まぁすぐ出てくるだろ。じゃあムラマサは野生ポケモンとトレーニングだ」
「御意!」
ムラマサ、コバルティ、クリムゾンは特訓と休憩を交互に続けた

チャンピオンロード入り口に、1匹のポケモンがたどり着き、
それを追うようにもう1匹ポケモンが現れた
「はぁ・・はぁ・・・ここまで来れば安心だな・・・」
「ほぅ、お前も主人を見捨ててきたのか」
「!!・・・シーカーか・・貴様、俺を連れ戻す気か・・?」
「いや、私にそんなつもりはない。ただ、同じことを考えているようだな」
「・・・俺の未来予知で大体わかる。主人は・・・
・・・俺を四天王を倒す為の1軍に入れないつもりだ」
「お前もわかっているようだな。間抜けなルビーアイとは違うようだ」
カルマは地面を後ろ足で蹴りつけた
「俺はあんなフ抜けた主人とはやってられねぇ、もっと強い主人を探しに行く」
「ほぅ・・私とは全く逆だな。私はもっとのんびり修行したいのでな、気楽な主人を探しに行くのだ」
「へっ!相変わらず読めないやつだ!じゃあな!」
そう言うと再びカルマは駆け出した
「・・・」シーカーは少し考えた後、テレポートで何処かへ去っていった

続く

161鋼野伍長:2006/06/09(金) 23:09:39 ID:n07jZvyU
主人公の名前が無いってやはりツライ・・・
「主人」とか「マスター」でごまかします

RUBY EYE
第10話「天体観測(特に意味なし)」

ルビーアイがコガネのポケモンセンターにつき、日も沈んだ頃・・・
「ご主人・・・2人とも帰ってきませんね・・・」「ブバァ・・・」
コバルティとクリムゾンは残念そうに言った
「・・・」
主人は黙り込む。そこでムラマサが言った
「主・・・今からでも遅くありません。拙者が探してきます」
「では自分も」「ブーバァ!」
3匹が探しに行こうとすると主人は言った
「・・・もういい」「しかし・・・」
「いいんだよ、あいつらにとって俺は何か不足だったんだろ?
それにあいつらをマサムネやルビーアイのように独立させなかった俺が悪い」
「主・・・」
「まあ気にするなって!修行期間は1ヶ月だ!それまでに帰ってくるだろ!
よし!リーグ入り口のポケセンまで競争だ!」
主人は途端に元気になったようだった
が、無理やり作ったわけではない
(何事も前向きなんでござろうな・・・拙者も見習わねば・・・)
(そうだよな・・・こんな主人から未練なしで離れられる奴はいないだろな)
(ブーン!)(←単純に主人の言葉に安心しているらしい)
3匹は主人の後を追いかけた

162鋼野伍長:2006/06/10(土) 00:11:45 ID:n07jZvyU
ちょっと整頓。
「RUBY EYE」登場人物を整理します。

主人公/???
一人称「俺」
カントー出身、8個のジムバッジ保持者。
四天王に勝てずメンバー選びに悩んでいた時、ルビーアイの話から修行法を見つけ出す。

サーナイト/ルビーアイ
一人称「私」主人公の呼び方「マスター」
自由気ままだが他人への配慮を忘れない物語の主人公。恋愛にも少し興味がある。
頭は良いが<旅に出よう計画>は単なる興味によるものだったらしい。

ガラガラ/マサムネ
一人称「拙者」主人公の呼び方「主(あるじ)」
仲間になったときから通常のガラガラが持つ骨の他に何故か刀を持っていた。
主人公の最も頼りになるポケモンだが、どこか不器用なところがある。

クロバット/クリッター
主な言葉「クワッ」「ガウッ」
マサムネのパートナーであり、実力もほぼ互角。顔のわりに性格は良く明るい。
主人公とはズバットの頃から仲がよく、早々に強くなった。

ジュカイン/ムラマサ
一人称「拙者」主人公の呼び方「主(あるじ)」
リーフブレード一筋、マサムネをライバル視しているが主人公に対する信頼は厚い。
どこぞの博士から貰ったとあるが実際は仲間になったのはクリッターとマサムネより後。

エアームド/ベアード
主な言葉「カー」「カカッ」
ルビーアイのメンバー。見た目や体は硬いが性格は従順。
鋼の鎧によって戦い方は回避しながら撃つルビーアイとは対照的。

ランターン/シンカイン
主な言葉「○×▲」「△□」
ルビーアイのメンバー。のんびりやで少し間抜けな所が目立つ。
意外と体力がある上、電気や光を操り水の扱いにも長けている。

ゴルダック/コバルティ
一人称「自分」主人公の呼び方「ご主人」
主人公のもとに残ったポケモンの1匹。金縛りや嫌な音など特殊な技を特訓中。
しっかりしているようだがどこか幼い気がしないでもない。

ブーバー/クリムゾン
主な言葉「ブバァ」「ブーバ」
主人公のもとに残ったポケモンの1匹。人型なのに喋れない。
性格は単純。気がつけばいつもコバルティと行動している。

???/カルマ
一人称「俺」主人公の呼び方「主人」
主人公のもとにいるのが嫌になったポケモン。荒々しい性格らしい。

???/シーカー
一人称「私」主人公の呼び方「主人」
戦闘も厳しい修行も好きでなく我が道を選ぶ。冷静だが他人に干渉したがる。

163鋼野伍長:2006/06/10(土) 13:01:14 ID:n07jZvyU
RUBY EYE
第11話「危機的状況(1)」

「ここがウバメの森か・・・迷わないように気をつけなくちゃ・・・」
ルビーアイは森の中を歩いていた。
日中だというのに生い茂る木々のせいで辺りは少しじめじめとしており、薄暗い。
それなのに草木は常にカサカサと怪しげな音を出している。
「・・・(怖くない、何も出てくるわけがない、でてくるとしても野生ポケモンくらい・・・)」
不意に横の茂みが大きく動いた
ガサッ

「!!!!!▲○%$□◎&×ーーーーー!!!!!!」
ルビーアイは跳びあがった。しかし
「ブィィィン」
野生のトランセルが木から落ちてきただけのようだった
「・・・ハァ」ルビーアイは溜息をついた
「もう!私虫苦手なのよー!!」
ルビーアイは誰も聞いているわけでもないのに喚いていた

そして約10分後・・・
ルビーアイはシンカインを背中に乗せたベアードを連れて歩いていた
(虫はシンカインの灯りに寄っていくはず・・・
 そしたら2人に戦闘は任せられる・・・これならOKよ!!)
予想通り野生ポケモンのほとんどはルビーアイから2メートル離れた2匹の方に向かっていった
(よし!作戦通り!!)
しかしそうもいかなかった
シンカインの光がどんどん虫を引き寄せるため歩調が合わないのである
ふと後ろを見ると2匹は2m近い巨大なバタフリーとドクケイル相手に苦戦していたりもしていた
「もういいわ・・・ありがと」
無駄な戦闘を避けるためルビーアイは2匹をMBに戻した

それからしばらく行くと、ルビーアイは虫ではない何かの気配を感じた
「・・・!!・・」
ルビーアイはMBからベアードとシンカインを出し、小声で合図を送る
「もしものときは頼むわよ」
じりっ・・じりっ・・・3匹はゆっくり進み始める
シンカインは灯りを消し、ベアードは羽が鳴らないようにしっかり閉じた

ガササッ!!
何者かが飛び出してきた
バシッ!ガッ!ズバッ!「う!」「カ!」「×!!」
3匹は何者かから攻撃を受ける。何者かはそうした後すぐにその場から逃げ去った
「この攻撃は・・!」
見覚えのある技の軌道、体捌き・・・
「まさか・・・今のはマサムネさん!?」
しかしマサムネは今ホウエンにいるはずだ。それに攻撃する理由も無い
「!痛っ・・・2人とも・・・大丈夫?」
見た所急所は外しており皆大丈夫のようだ
(この先に行ったみたい・・・)
ルビーアイ達は影の消えた方向へひたすら進む。そして・・・
「あれ?・・・行き止まり?」
森の開けた所へ出た。太い枯れ木が1本立っているだけのようだった
しかしルビーアイは気がついた。そしてすぐに言った
「ベアード!シンカイン!すぐに引き返すわよ!」
「?・・・!!」そこにあったのは枯れ木ではない
巨大なスピアーの巣だった
あの中からスピアーの大群が出てきたらこちらの命が危ない
(気づかれる前に逃げなきゃ・・・)
来た道を引き返す3匹、しかし不幸なことに前方から1匹のスピアーが飛んできた
「サイコキネシス!」
スピアーはそのまま吹き飛ばされて木にあたって気絶した
(証拠を残されたら困る・・・)
ルビーアイはMBに野生のスピアーを入れて捕まえた
「・・・急ごう」
ルビーアイ達は走った


続く ノシ

164名無しさん:2006/06/10(土) 19:21:28 ID:EZ0BR1kM
続きです・・・

第四話(一度目の朝)


翌朝・・・
俺は椅子の上で目が覚めた
イスラフェルは未だ眠っている、寝顔がとても素敵だ
レイ「・・・一週間か・・・」
俺は彼女の身体に巻いている包帯を取り外した、
傷は幾らか塞がって来ている、傷は背中にあるので、勿論胸を包帯が通る、
外すのには抵抗があった、しかし気付かれずに済んだのでほっとした
俺は新しい包帯を巻いてあげ、もう一度布団を被せてあげた、
イスラフェル『マスター・・・』
一瞬、気付かれたかと思ったが、どうやら寝言のようだ
俺の夢を見ているらしい、頬が赤く成るのが自分でも分る、
レイ「朝風呂でも入るか・・・」
俺は洗面所に行き、服を脱いで風呂場に入った
桧の香りが漂う風呂場の中、
俺は身体をシャワーで軽く流した後、湯船に浸かった
レイ「ふう、昨日は疲れたな〜」
アラエル〈そうだな〉
レイ「え!?アラエル!?何時の間に!!?」
アラエルが俺の隣に座っていた
アラエル〈気付かれない様に入ってきた、たまには良いだろう?〉
レイ「べつに悪くはないけど・・・ビックリするじゃないか」
アラエル〈はっは、驚かせて悪かったな〉
彼は笑いながら湯船に浸かっている、まあルギアが湯船に浸かって居る姿なんて
見た事が有るのは俺等ぐらいだろう
しかしアラエルはシャルギエルとかとも入るから困る
まあその時は俺が監視しているからギリギリで大丈夫だが・・・
いやいや、こんな事を考えるより今後の予定を考えなければ、
といっても大した予定はない
そこらをブラブラ歩き廻ったり、川で能力トレーニングをしたり
買い物に行ったり、
ゴク普通の生活を今まで送ってきた、しかしイスラフェルが仲間に成った以上、
今まで通りの生活は送れない、少なくとも一週間、イスラフェルの看病をしなければ・・・
そういえば彼女はまだ寝ているのだろうか?
アラエル〈やっぱりあのサーナイトが好きなのか?〉
レイ「ああ、イスラフェルって名前に成ったよ」
アラエル〈そうか、分った〉
レイ「まあ、好きだけどさ・・・」
俺は夜中の出来事を話さなかった、まあアラエルの事だから全て御見通しだろうけど・・・
アラエル〈まあ、御幸せにな〉
やっぱり・・・
俺はそのまんま湯に浸かったまま目を閉じて、隙間風に耳を貸した
こうしていると風が色々な事を教えてくれる、
外の様子、今の天気、町で何が起きているか、様々な事が分る
で、そのまんま約一時間・・・
アラエル〈風呂は良いな、人類が生み出した文化の極みだ・・・〉
何言ってんだ?こいつ・・・
レイ「俺、もう上がるから、幾らでもごゆっくり〜」
アラエル〈うむ〉
俺は掛け湯をした後、風呂を出た、
なにやら焦げ臭い臭いが漂ってくる
レイ「?」
俺が台所に行くと・・・
レイ「・・・・・(゜∀゜)!!・・・・・」
イスラフェル『あっ、ご主じ・・・じゃない、マスター、おはよう御座います♪』
レイ「お、おはよう・・・」
なんと点滴をしたままエプロンを着たイスラフェルの姿があった
エプロン姿もなかなか・・・いやいや・・・こんな事を考えちゃいかん
レイ「な、何やってるの?」
イスラフェル『マスター達に朝御飯を作っているんです♪』
レイ「ふ〜ん・・・それよりこの焦げたような臭いは何だ?」
イスラフェル『あっ、いけない!!パンを焼いているの忘れてました!!』
彼女は大慌てでトースターから食パンらしき黒い物体を取り出した
レイ「・・・・・・イスラフェル(TДT)・・・・・・」
イスラフェル『ああぁ・・・すいません・・・(゜−゜)』
彼女は唖然とした顔で消し炭のようになったパンを見ている
レイ「まあ、気にするな、気持だけ有り難く頂くよ」
俺は炭化したパンを取ると、部屋の隅に置いてある消臭炭の瓶の中に入れた
効果はどうか知らんが・・・
イスラフェルは未だに何かを考え込んでいる、
レイ「如何した?」
イスラフェル『えっ?ああ、パンが無くなってしまったので、
何を主食にしようかと・・・』
レイ「おいおい・・・木の実とかそこらへんに有るだろ?」
イスラフェル『そうですね・・・本当にすいません・・・』
彼女は涙を流し始めた、何も泣かなくたって良いのに・・・

165武器商人(一等兵):2006/06/10(土) 19:22:06 ID:EZ0BR1kM
俺はハンカチで彼女の涙を拭いてあげた、
イスラフェル『すいません、私がドジなバッカリに・・・』
レイ「そう何度も謝るなよ、一回謝って貰えればそれだけで充分だ」
イスラフェル『はい・・・』
その時、後ろから聞きなれた声がした
プログ「微笑ましいな、レイ」
ブレイン「全くだ」
ラグエル[まさか、俺たちが居るのを忘れていたわけじゃ無いだろうな?]
げっ、しまった、すっかり忘れてた
仁王立ちをするプログとラグエル、そして取りあえず怒っているっぽいブレイン、
そしてその後ろで真っ赤な顔をしているラシエルとシャルギエルが俺たちを見ていた
イスラフェル『・・・・・・』
レイ「・・・・・・・」
思わず俺たちは無口に成ってしまう、
プログ「まあ良い、木の実は私たちが取ってこよう」
ブレイン「ごゆっくり・・・」
ラシエル〔・・・僕たちが帰ってきたら、イスラフェルさんの治療をします・・・〕
シャルギエル<では・・・行ってきます・・・>
ラグエル[じゃ、ちょっと行ってくるから]
レイ「ああ、行ってらっしゃい・・・」
イスラフェル『行ってらっしゃい・・・』
五人は家を出て行った
やけに物静かだ、台所には流し台の滴が落ちる音と、
俺の周りを取り巻いている小さな風の音だけが響いている、
イスラフェル『おかずだけでも・・・作りましょうか?』
レイ「ん?ああ・・・できるのか?」
すると彼女は少しムッツリとした顔で答えた
イスラフェル『それ位出来ますよ』
レイ「ほう、パンすらまともに焼けない癖にか?」
イスラフェル『うっ・・・』
レイ「気遣いは有り難いけどさ、お前は未だ怪我人だ、ベッドでゆっくり休んでろ」
イスラフェル『・・・はい・・・分りました・・・でもコレだけはさせて下さい』
レイ「え?」
バサッ
レイ「うわっ」
いきなり彼女が抱きついてきた、俺は点滴を吊るしている棒が倒れないように風で支えた
イスラフェル『一週間なんて・・・私には長すぎます・・・』
胸の突起を腹に直撃したので一瞬血を吐きそうに成ったが、如何にかこらえた
レイ「俺にも・・・少し・・・長い気がするよ・・・」
すると彼女は涙を目に浮かべながら俺に顔を近づけた
イスラフェル『馬鹿ですよね・・・私・・・自分で決めた事なのに・・・』
レイ「まあ・・・あくまで目安だしな・・・」
イスラフェル『愛してます・・・マスター・・・』
レイ「俺も・・・お前を愛している・・・」
顔を近付けて来る彼女に答えるように俺も顔を近付ける・・・
アラエル〈あぁ〜良い湯だったなぁ〜ん?〉
俺達は風呂からあがって来たアラエルに気が付かなかった
二人『「ん・・・」』
俺達は舌を絡ませる、まあ普通に言えばとんでもなく濃いキスをしていた
アラエル〈・・・・・・(゜゜;)!!・・・・・・〉
アラエルは目を丸くして俺達の行為を見ていた、
そして俺たちに気付かれないようにそっとリビングを出て俺の部屋に入って行った
イスラフェル『んん・・・』
レイ「ん・・・」
プアァ
俺たちが口を離した瞬間に口の間を銀色の糸が繋いだ
彼女は優しく微笑んでいる
俺も微笑み返す、さっきの衝撃で受けた胸の痛みは何時の間にか消えていた
その赤い瞳の奥には愛情と希望が満ち溢れていた
レイ「ベッドをもう一つ、増やさないとな」
イスラフェル『はい、マスター♪』
そういえば今まで自分が反透過フィルターを着けて居なかった事に気が付いた
改めて彼女の身体を見てみる
レイ「・・・!!しまった!!・・・・・」
俺は右目を大急ぎで瞑り、洗面所に駆け込んだ、
そして鏡の前においてある反透過フィルターを右目に付けた
レイ「・・・コレで一安心だな・・・(∃∀・)」
俺は台所に戻った、するとしかめっ面をしたイスラフェルが俺を見ていた
イスラフェル『なんですか?私を見るなり洗面所に駆け込んで』
レイ「ちょっと待て、コレには訳がある」
イスラフェル『如何言う訳ですか?』
彼女は疑問の目を向けて問い質して来た
レイ「俺さ、親父が右目に妙な力を持ってて、その性で何もかも透けて見える訳、
だからこうやってプログの作った反透過フィルターを着けている訳、
コレを付ければ普通の生活が出来るからな」
するとイスラフェルは赤い顔をして更に問い質して来た
イスラフェル『じゃあ・・・私の服も・・・透けて・・・見えてたんですか?』
レイ「それは・・・」
言い辛い・・・とてもこんな事女にいえない、
まさか本当に透けて見えていたなんて、言えば普通は嫌われる
イスラフェル『どうなんですか?』
レイ「・・・うん・・・」
すると彼女は案の定真っ赤になった、そして予想外の行動をした
パサリッ

166武器商人(一等兵):2006/06/10(土) 19:22:40 ID:EZ0BR1kM
イスラフェル『こんな・・・感じで?・・・』
レイ「・・・・・(∃∀・;)!!!・・・・・・」
なんと彼女は着ていたベールとエプロンを脱いだ
俺の目は彼女に釘付けになった、
レイ「あ、ちょ、いや、待て、何を!!?」
イスラフェル『私の身体・・・こんな感じでしたか?』
彼女は露になった自分の身体を見せる
その姿はまさにさっき見たソレで有った
イスラフェル『どうなんですか?』
レイ「・・・綺麗だよ・・・」
俺は必死に平静を保つ、でも何時まで持つ事やら・・・
イスラフェル『良かった♪』
レイ「とにかく早くベールを着なよ、未だ完全に体力を回復している訳じゃないんだから」
イスラフェル『分りました♪』
俺はやっと落ち着きを取り戻せた、
このとき、俺の部屋のドアの隙間からアラエルが覗いていたことは、言うまでも無い・・・
アラエル〈ふふふ・・・イスラフェルもやり手だな・・・(・∀・)ニヤリ〉

167鋼野伍長:2006/06/10(土) 19:38:52 ID:n07jZvyU
グッジョブ!!
練習じゃなくて普通の板でも十分な気も

168武器商人(一等兵):2006/06/10(土) 21:09:03 ID:EZ0BR1kM
いや、あえてこちらの板に書き込もうと思う、
俺みたいな未熟者が本家で書いたって・・・

169武器商人(一等兵):2006/06/10(土) 21:19:02 ID:EZ0BR1kM
今頃になって訊きますが、バイオニクルが出てますけどご存知ですか?

ついでに続きです・・・

第五話(烈風の女)

レイ「とにかく、朝飯は木の実だけで充分だから、イスラフェルは寝てな」
イスラフェル『分りました♪』
彼女はそういい残すと俺の部屋に行った
レイ「さて・・・俺は如何するかな・・・」
俺は台所を歩き回りながら考えた、ふと彼女が作っていたと思われるとき卵が目に入った
レイ「食えるのかな?」
俺はフライパンに油を敷いて焼いてみた、案外簡単に出来る、
直ぐに完成した、そして味見をしてみると・・・
レイ「・・・・・・(∃До)ポカーン・・・・・・」
余りの不味さに声が出なかった・・・
暫く俺は静止したままだった、
数分後・・・
プログ「お〜い、レイ〜、生きてるか〜?」
ブレイン「あ〜あ、完全に放心状態だな」
ラグエル[ほっとけ、今に始まった事じゃねえし]
ラシエル〔この料理を見たまんま止まっていると言う事は・・・〕
シャルギエル<余程不味かったんでしょうか?>
プログ「だと思う」
五人は暫く俺の様子を見ていた
ラグエル[食ってみようぜ]
ラシエル〔そうですね〕
ブレイン「よせ、レイみたいになるぞ」
ラグエル[物食えないお前に注意されたくは無い]
ラシエル〔そんな言い方は無いような・・・〕
ブレイン「ガーー(∃〇Е)−−ン」
ブレインはいじけている、
そして、ラグエルとラシエルが俺の焼いたスクランブルエッグを口にした瞬間・・・
ラグエル〔・・・何と言うか・・・・〕
ラグエル[・・・風使いも地に堕ちたと言った所か・・・]
二人[〔不味すぎる・・・〕]
その時、やっと俺は我に返った
レイ「あれ?何時の間に皆帰ってきたの?」
プログ「およそ十五分前だ」
ブレイン「全く、何時までボーっとしてるんだ?」
レイ「ああ、ごめん」
するとラシエルとラグエルが蒼い顔で話しかけて来た
ラシエル〔このとんでもなく不味いスクランブルエッグを作ったのは・・・〕
ラグエル[お前か?レイ]
レイ「ああ、ソレはイスラフェルが作っていた溶き卵を俺が焼いた物だけど?」
ラグエル[黒幕はあいつか・・・]
ラシエル〔味付けが悪かったのか、卵その物が悪かったのか・・・〕
二人〔[謎だ・・・]〕
レイ「まあ、食べたけりゃあ食べな、食べたくなかったらイスラフェルに渡すんだな」
すると二人は暫く顔を見合わせた後、皿を持って俺の部屋に駆け込んで行った、
その後、真っ蒼な顔をしてイスラフェルがトイレに入って行った事は言うまでも無く、
モモンの実を食べさせたので、直ぐに元気になってくれたが、
どうも余程ショックだったらしく、暫く落ち込んでいた、
レイ「まあ、失敗は誰にでもあるよ、そう落ち込むな」
イスラフェル『・・・はい・・・・』
ラグエル[全く、御熱いこって]
ラシエル〔冷やかさない、冷やかさない(汗〕
ラグエルはニヤつきながら俺たち二人を皮肉る
ラシエルはそんなラグエルを注意しているが、顔が笑っている
プログ「そういえば、アラエルは如何した?」
プログが問うと・・・
アラエル〈呼んだか?〉
俺の部屋からラグエルが出てきた、
プログ「朝飯だ、お前も来い」
アラエル〈ああ、分った、直ぐ行く〉
そういうと彼は一旦ドアを閉め、その後出てきた、
そして俺の隣に座った、
一同「頂きます」

170武器商人(一等兵):2006/06/10(土) 21:19:37 ID:EZ0BR1kM
俺達は朝食を食べ始めた、プログのマスクを外した顔は皆見慣れているので大丈夫だが、
イスラフェルだけは慣れていないらしく、彼から目を逸らしながら木の実を食べている
未だ傷が少し疼くらしく、途切れ途切れに痛そうな顔を覗かせる、
ラグエル[そういえば、さっきのプログの顔は面白かったな]
ブレイン「確かに、アレは笑えたな」
レイ「何か有ったのか?」
ラシエル〔ああ、ソレはですね・・・〕
シャルギエル<プログさんが、落ちてきたドリの実に当たって・・・>
その後シャルギエルは思い出し笑いを起し、発言不能になった
まあ全体の流れからして、大体何が起こったのか想像がつく、
その後ブレインから全部聞いたが、やっぱり思った通りだった、
要は、プログがドリに当たって、マスクを落とされ、ソレを拾う仕草と顔が、
余りにも間抜けで面白かった、と言う訳だ
その事でラグエルとラシエル、更にはシャルギエルまで大笑いしていた
イスラフェルは大笑いまでは行かなかったが、口に手を当てて女らしく笑っている、
アラエルはと言うと、黙々と木の実を食べている
プログとブレインは、何やら話し合っている
そして、朝食が終わり、残った木の実の種を袋に入れて保管し、
食器等を洗った後、俺達は外に有る川に行き、修行を始めた
修行と言っても、ただ単に一日の能力コントロールを安定させるための
ウォーミングアップみたいな物だ
勿論アラエルもやる、
レイ「暇なんだよな〜、このウォーミングアップ」
アラエル〈全く、こんなのやる必要有るのだろうか?〉
するとプログが、PMを弄りながら話に割り込んできた
プログ「いや、何時もまめに能力コントロールを練習しないと、
いざ戦う時になって、能力を制御しきれなくなるからな、しっかりしておけ」
二人〈「はいはい、分った、分った」〉
ブレイン「本当に分っているのか?」
プログの隣にいるブレインが疑ってきた、
アラエル〈そんなに疑うなら、そこでずっと見ていれば良い〉
レイ「同意見」
ブレイン「っぐ・・・」
ブレインはこういう攻撃にめっぽう弱い、
おとなしくプログの隣に降り立ち、俺たちを見ている
レイ「さて、ボチボチ始めるか」
アラエル〈そうだな〉
俺は手に風を集め始めた、そしてソレを球体に纏める
アラエルは頭の前に同じような風の球を作っている
そしてソレを川の水に放った
バッシャアァァァァァンッ!!
物凄い水しぶきが上がった、
プログはその様子をPMで分析している、
アレをやって、なんに成ると言うのだろうか?
俺はそんな疑問を抱きながら、色々技を放った
まあ風を操るのは結構楽しいので嫌ではないが、ヤレと言われてやりたい物でもない
そのまんま約三十分が過ぎた頃・・・
レイ「なあ、そろそろ良いんじゃないか?」
アラエル〈ずっと同じ事をやっていると飽きて来るのだが?〉
プログ「全く、直ぐそうやって逃げようとする」
ブレイン「お前たちの悪い癖だ」
二人〈「駄目か?」〉
二人「「駄目だな」」

171武器商人(一等兵):2006/06/10(土) 21:20:22 ID:EZ0BR1kM
俺たちがそんな議論を繰り返していると、頭上から聞き慣れない女の声が聞こえた
女「相変わらず、面倒くさがり屋ね、レイ」
四人〈「「「空?」」」〉
俺たちが上を向くと、緑色の黄色いラインの入った
蛇のようなドラゴンタイプのポケモンが飛んでいた、その上にオレンジ色の髪をした
ポニーテールで服は黄色いラインの入った黒いTシャツに俺と似たようなズボンを履いた、
緑色の目の女が仁王立ちで俺たちを見据えていた、
プログ「誰だ?」
ブレイン「レイの知り合いか?」
レイ「さあ、あんなあまさんはついぞ見たことが無いねぇ」
女「あらっ」
すると女は軽くこけた
どっかで見た覚えが無い訳ではないが、やっぱり見覚えが無い
アラエル〈何処かで見たような・・・〉
すると女が口を開いた
女「あんた達、私の事を忘れたなんて言わせないわよ!!」
レイ「ああ、ごめん、全っ然覚えてない」
すると女はまたこけた
女「私の名前はレン(恋)、如何?思い出したかしら?」
アラエル〈ああ、思い出した〉
レイ「この前立ち寄った焼肉店の店員さん」
レイ以外の四人〈「「「アラァ〜」」」〉
四人は余りの見当違いに引っ繰り返った
レン「何で、そうなるのよぅ」
プログ「おいおい、ソレは幾らなんでも可哀そうだ」
ブレイン「本当に忘れているな」
アラエル〈お前の幼馴染だろうが〉
俺はアラエルの一言でやっと思い出した、

172武器商人(一等兵):2006/06/10(土) 21:20:55 ID:EZ0BR1kM
レイ「ああ、あの泣き虫だったレンか、思い出した、思い出した」
するとレンの顔が真っ赤になった
レン「馬鹿!!何でそんな恥かしい事言うのよ!!」
レイ「事実だろ?」
すると彼女は口を開きかけて留まった
そこへさっきのポケモンが口を挟んだ
レックウザ{御取り込み中のところ済まないが、私を忘れていないか?}
するとレン
レン「あら、御免なさい、この馬鹿が私の過去を喋るから・・・」
レックウザ{分ったから、サッサと降りろ}
レン「はいはい、分ったわよ」
そういうと彼女は不機嫌そうにレックウザから飛び降りた、
レイ「で、ご用件は?」
レン「さあ、なんでしょう?」
訳分らん、勝手にやって来て、勝手に話進めて、勝手に目的を問うてきた、
レンは俺の幼馴染で、何時も俺にくっ付いて来ていた、
何時もあいつから悩みを聞かされると、その悩みを俺が解決してやった事がよくあった
結局、いじめとかも、俺が蹴散らしていた、
まあそんなあいつを俺が忘れていたと言うのも変な話だが、
とにかく、あいつは俺の風の能力に憧れていたらしく、何時も技を見せてくれとか
ねだられて困っていた、
まあ、そんなあいつがココまで強気に成ったんだから大した物だが・・・
彼女を良く見ると、身体を小さな風が取り巻いている、
と言う事は俺と同じ風の能力を手に入れたと言う事か、
さしずめあのレックウザの能力だろう、
レイ「所でそこのレックウザ、名前はなんだ?」
レックウザ{ザキエルだ、以後宜しく}
アラエル〈私の名前はアラエル、お前と同じ風の能力を持つ、宜しく頼む〉
ザキエル{うむ}
どうやら二人は打ち解けたようだ
レン「ああ、貴方が私に気が付かなかった理由が今分かったわ」
レンがいきなり話し始めた
レイ「?」
レン「私が余りにも美人になったからでしょ?」
え?今なんていった?レンが美人?まさか、確かに常人から見れば美人かも知れないが、
俺の好みではない、まあ、嫌いと言えば嘘になるが・・・
レイ「で、もう一度聞くが、ご用件はなんだ?」
レン「ソレはね、貴方とバトルしに来たのよ」
一同〈「「「えぇ!?」」」〉
レイ「ちょ、おま、本気か?」
プログ「今のレイの実力を分かって、言っているんだろうな?」
レン「ええ、レイの実力は重々承知よ」
レイ「なら何故・・・」
その時レンが少し頬を赤らめて口を挟んだ
レン「超えたいから・・・レイを・・・超えたいから」
レイ「へ?」
すると彼女は真剣な目付きに成って俺を睨みつけるように見ると、話を続けた
レン「ずっと、私はあんたに守られて生きてきた、
だから今度は私があんたを守る番だって決めたのよ、
そのためにはあんたに勝つ必要があるわ、だからあんたを倒して、私があんたの上に立つ」
コレはまた御勝手な・・・
まあ売られた勝負は買うのが基本だ、
レイ「そこまで言うなら受けてたつけど?」
すると彼女は少し笑うと、こう言った
レン「なら、今直ぐ戦いましょう?」
レイ「どうぞご勝手に」
レン「絶対に倒すんだから」
彼女はやる気満々だ、ソレは彼女の周りを取り巻く風の乱れからも分かる、
普通は穏やかに身体の回りを回転するだけだが、
彼女の場合、肉眼で確認出来るほどに高速かつ高圧で回転していた、
俺もそれなりに本気を出して戦わないと、本当に負ける、そんな気がした・・・

173重大なお知らせ:2006/06/12(月) 01:22:25 ID:pveFwlj2
【武器商人一等兵殿、鋼野伍長殿並びに当スレッド住民の皆様へのお詫び】

季節の変わり目になり、俺の住んでる所では梅雨に入ろうとしています。
皆様方、いかががお過ごしでしょうか。

さて、私、二等兵はインディアンのごとく「嘘をつかない」ことをモットーとしております。
ところが、皆様にある意味嘘をついてしまいました。

先日、何気なくPCを立ち上げたところ、「ウイルス侵入」の警告が出ておりました。
もうだいぶ食い荒らされたようで、一通りの駆除をした後には使い物にならないほどでございました。
仕方なくOSを入れ直し、初期化していると、ふと気が付きました。「西部劇のバックアップをしてない」と。

現在必死に書き直していますが、もう展開が全然違う上にモチベーションが下がり過ぎて
復旧は当分(というより絶対)無理と判明いたしました事を報告させていただきます。

不慮の事故ではありますが、言い訳をするのもアレなので、皆様に多大なご迷惑をお掛け致しました事を
深く反省するとともに、一等兵殿と伍長殿には俺の事を踏み台にして更なる高みを目指していただきたいと思います。

まことに長文失礼いたしました。それでは続きをどうぞ。

174鋼野伍長:2006/06/14(水) 15:59:04 ID:n07jZvyU
>>169
名前や内容から人工の生物あたりかと想像しながら読んでます
>>173
ガ・・・ご愁傷様です
また機会があったら頑張ってください


最近筆が振るいません。絵も小説も進歩無し・・・OTZ

175水銀将軍:2006/06/14(水) 16:33:54 ID:KCelOWBI
>>174
西部劇、期待してただけに少し残念です。
でもこれをバネにして頑張ってください。
二等兵殿が再び立ち上がる日を待っています。

176鋼野伍長:2006/06/14(水) 16:52:21 ID:n07jZvyU
るびーあい
第12話「危機的状況(2)」

出口まであとどれぐらいだろう・・・
ずいぶん歩いた気がする・・・
「・・・」

「・・・・・ん」
何?
「・・・・・ブーン」
まさか・・・この音は・・・

ルビーアイは後ろを振り向く
なんということかスピアーの大群が後方から迫ってきていた
「な・・!なぜ!?」
そのときMBの中にいたスピアーが少し意地悪そうに羽音を立てた
「まさか・・・」
どうやらサイコキネシスを食らって気絶する寸前に匂いを振りまいたようだ
「こうなったら・・ベアード!シンカイン!応戦よ!」
ボボン!「カカ!!」「○▲!」
「シンカイン、水鉄砲!ベアード、スピードスター!」
遠距離からの攻撃なのであまり効き目は無い
しかし時間を稼ぐには十分すぎるほどである
「瞑想完了!改式念力!」
ルビーアイの念波で一体が打ち落とされた
「もう一発!」
2体、3体、順調に打ち落とす
しかしスピアー達は近くまで迫ってきた
「ベアード!突付く!シンカインは怪しい光で援護して!」
すぐに接近戦に切り替える
「影分身!」
「ブゥゥゥーーーン!!」
激しい戦闘が始まった
スピアーを一発で仕留めるルビーアイ、針の猛攻が全く効かないベアード、
技数と体力に優れたシンカインが揃っているのだが・・・少し押され始めた
「あうっ!!」
スピアーの針がルビーアイの肩をかすめた。見れば切り傷が出来ていた

(シンカインがスパークやじたばたを使えば効果がありそうだけど・・・)
ルビーアイは念力を手に溜めながら横目で見る
ヒレを振り回しながらひたすら電磁波や怪しい光を繰り出している
(駄目だ、針が怖くて突進技が使えないんだ・・・)
流石に特攻系1体に補助系2体では特攻系のスピアーの大群相手には分が悪い
「く・・・念力!!」
ルビーアイは上手くかわしながら攻撃を続ける

ベアードの周りに4体、シンカインの灯りで戸惑っているのが5、6体
そして私(と分身)を取り囲んでいるのが・・・大体で7体・・・まずいわね・・・
ルビーアイはかつて主人達と戦っていた頃にほんの何度か感じた感情を思い出した
「いや!絶対死なない!私はマスターの所へ戻るまで・・絶対死なない!」




続く

177鋼野伍長:2006/06/14(水) 17:26:21 ID:n07jZvyU
ルビーアイ
第13話「森の番人(1)」

「あぐあっ!!・・・」
ルビーアイは地面に倒された
背中から血が流れる
分身もほとんど消えかけている
「ううぅ・・・」
意気はあっても体力と集中力が限界に達していた。
念力も3、4発外し、ルビーアイの周りのスピアーの数も1、2匹しか減っていない
やっとシンカインも攻撃を始めるがやはり思わぬ反撃に苦戦させられている
ベアードが加勢に回ろうとするがスピアーはそうさせない
「ブーン!!」
「っ!・・・」
ルビーアイは再び襲い掛かるスピアーを転がって避ける
次が襲い掛かる
「マスター・・・私は・・・」
ルビーアイは目が潤んできた

ズバッ!!
「!・・・・・え・・?」
ルビーアイは状況を見る
やられたのはルビーアイではない。スピアーだった
そして1匹のポケモンが目に入った
茶色い体、長めの武器・・・
「マサムネさん!」
「・・・違う」
「へ?」
ルビーアイは目を拭いてよく見る。何かが違う
そのポケモンは振り返った
「拙者はただのカモネギだ」
「はぁ・・」
(期待はずれというか・・なんというか・・助けてもらっただけマシだけど・・)
「それより・・とっととこいつ等を追い払うぞ」
そう言うなりそのカモネギはスピアーの群れに突っ込んでいった
ルビーアイはそこまで見ていたが・・気を失ってしまった

続く

178鋼野伍長:2006/06/14(水) 18:06:56 ID:n07jZvyU
RUBY EYE
第13話「森の番人(2)」

「ん・・・」
「カー」「△■・・・」
ルビーアイは目を覚ました
周りは森、ベアードとシンカインが心配そうに見ていた
「大丈夫よ、それよりあの人は・・・」
「拙者なら、ここだ」
木の上から声がした
杉の木の真上の枝にカモネギはとまっていた
「さっきは助けてもらってありがとうございます」
「例は要らん。それに拙者は先ほど間違ってお前らを攻撃した」
「あ・・・」
ルビーアイはあの目にも止まらない攻撃を思い出した
「あの・・・マサムネさんという方を知っておられますか?」
聞きたかったことを思い切って聞いてみる
カモネギは目を細めて少し考えた後、答える
「知らん。そいつは拙者と同じカモネギか?」
「いえ、ガラガラです。似たような攻撃をしている所を見かけたので・・」
「ふむ・・・」
カモネギは何かを思い出しているようだった
「そいつは多分同じ流派の者だな」
「?」ルビーアイは首を傾げる
「武器を持ったポケモンはの多くはある程度己の流派を持っている
 おもに親から受け継いだりある時は別のポケモンから習ったりする
 マサムネとやらは多分拙者と同じ月光流だな」
「そうなんですか・・ありがとうございます。」
気がつけばもう夜になっていた
「傷は結構深い、出口も近いから今夜はこの辺りで休んでいけ」
「わかりました」
ルビーアイは傷口に傷を癒す効果のある葉が貼られてあることに気づいた
肩や背中に触ってみるとビリッとする
シンカインやベアードの傷口にも同様に葉が張られてある
ルビーアイは、なんだか情けないような悔しいような気持ちになった
(マスター・・私・・・また負けちゃった・・・)
ルビーアイは皆に悟られないように、涙を流した





続くナリー

179武器商人(一等兵):2006/06/15(木) 16:04:09 ID:DtLh0Y.E
えっと・・・ちょっと設定が良く分からないと思うので、
基本設定集を載せておきます・・・

基本設定集

人間「人類」
この世界では、全世界の約三分の一を占めている文明生物、
その殆どは大都会に集中して生活しており、
その数は、アークエンジェルに押されて減少してきているが、
まだまだ数が余っている、
ポケモンと何らかの接触をして、アークエンジェルになってしまう事が殆ど、
余り戦いを好まないがアークエンジェルに比べると、喧嘩っ早い、
昔は戦争などを繰り返していたが、アークエンジェルが現れて以来、
アークエンジェル同士の戦闘に巻き込まれる事が殆どに成ってきた、
人間の間では(トレーナーになる=アークエンジェルになる)と言う事に成る、

ポケットモンスター(通称、ポケモン)「一般総合生物類」
この世界の三分の一を占める、もう一つの生物の総称、
その種類は今分っているだけでも三百種類を超えていて、
人間とアークエンジェルに良く懐くため、ペットや友達、はたまたパートナーとして、
広く知られている、
頭も良いため、種類にも寄るが言葉も喋れるようになる、
アークエンジェルと、ジーンユニオンして、アークユニオンと成る
ノーマル、炎、水、電気、草、氷、格闘、毒、地面、飛行、エスパー、虫、岩、ゴースト、ドラゴン、
悪、鋼、の計十七のタイプに区別され、種類を区別する目安となる、
このタイプの組み合わせによって、戦況が大きく左右される、

アークエンジェル「Aa類」
この世界の三分の一を占める、姿が人類と殆ど変わらない原始生物、
人間がポケモンと何らかの接触をするか、ポケモンと人間(アークエンジェル)の
間に産まれた子孫がコレに分類され、融合したポケモンの能力を操れる、
その殆どは町外れや、各地方に有る秘密基地などにひっそりと住んでいる、
食べる物は人間と殆ど変わらない、
人目見ただけでは人間と見分けが付かないが、何処と無く人間とは違うオーラを放っている、
融合したポケモンと「ジーンユニオン」し「アークユニオン」と成れる、

アークユニオン「Ay類」
アークエンジェルとその遺伝子を持っているポケモンとがジーンユニオンした姿、
姿は、ユニオン前のアークユニオンが、ユニオンしたポケモンの色でカラーリングされた
服や、武装を体に纏い、武装を装備している部位に向かって、背中から、
同じくポケモンの色でカラーリングされたラインが入っており、
武装に入っている同じ色のラインとつながり、武装にエネルギーを送る、
この姿になると、能力が通常の二百倍以上に上がり、
人間が作った武装程度では、太刀打ち出来なくなる為、都会でこの姿に成ると、
バトルの合図と言う事になり、一般「人」は周囲二メートル以内に近寄らなくなる上に、
かなり白い目で見られるため、この形態を見れるのは、都会の片隅にある
小路地や、町外れの闘技場、更には町と町を結ぶ道路や森林の中などで、
みる事が出来る、
アークユニオン同士の戦闘に巻き込まれると、大怪我は免れない
上級者になると「キャストチェンジ」が出来るようになる

180武器商人(一等兵):2006/06/15(木) 16:05:17 ID:DtLh0Y.E
エイシェントクレイン「古代類」
今のポケモンが現れる前、アークエンジェルと共に生きて居たもう一つのポケモン、
今のポケモンと先祖は同じだが、途中で枝分かれし、独自に発達して行った、
その能力は計り知れない物で、プログの作ったオリジナルの技マシンのルーツは、
この古代種類の覚えていた、神の領域と呼ばれた大技で有る、
この種族が見付かったのは未だプログがリョク達と出会う前の時代で、
第二メトロヌイの地下に眠っていた遺跡にある、円形に囲まれた部屋一杯に刻まれた、
石版にこの種族とアークエンジェルについての事柄が全てバイオニクル共通の文字で
書かれて居た為、プログはその全てを読み、応用しあのオリジナルの技を編み出した、
この種族の子孫は数は少ない物の、この世界に生きている、
アークユニオンとエイシェントユニオンして、エイシェントエンジェルと成れる、
ちなみにイスラフェルもこの種族に分類される

エイシェントエンジェル「古代天使類」
メトロヌイの地下の石版にこのような事が刻まれていた、
「この地に天使の長が降りし時、三つの心が一つと成りて、
大いなる神が降臨する」
この言葉が表すものは何か、
この石版が伝えようとしている事は、古代の天使、
エイシェントエンジェルだ、
エイシェントエンジェルはアークユニオンとエイシェントクレインが
エイシェントユニオンして誕生する、
その姿は、アークユニオンはそのまま、両腕に巨大な武装を装着しており、
その殆どは剣で有る、
しかし、極稀に重火器系統の武装を装着している場合が有り、
その場合は相当な力を持っている、
アークユニオンのようにキャストチェンジは出来ない、
三体が融合した瞬間に、
素体であるアークエンジェルの足元から円形のそれぞれ固有の幾何学模様が現れ、
そこから眩い光が放たれ、
それと同時に足元から二重に重なったバイオニクル特有の円型文字が淡い光りを放ちながら現れ、
体の回りを回転した後、周りに飛び散って消え、同時に足元の幾何学模様も消えるのが特徴

バイオニクル「半機械半生物類」
この世界の片隅に存在する世界で最も優れた文明を持つ種族、
その姿はまさにロボットだが、有機生命体の仲間であり、
外見と体の駆動部、そして頭脳の約半分を機械が占めており、
消化器や循環器系統、そして、最も重要な脳の感情をつかさどる部位が
人間やポケモンと同じ物質で構成されている、
いわゆるサイボーグだが、人間のように極自然に出生する、
人類に比べて、比べ物に成らないほど頭脳が発達しているが、
その外見から、人間社会に受け入れて貰い難く、
ホウエンから東へ一万五千㎞離れた場所にある海上文明都市、
第二メトロヌイに密集して生活している、
しかし、最近は受け入れて貰えるようになり、
普通に町や町を結ぶ道路等で出会えるようになった、
複数の種類に分ける事が出来、
普通の仕事や生活をしている比較的小型の種族をマトラン、
マトランや町を守っている比較的大型の者をトーア、
町や都市を統治している特に優れたマトランをツラガ、
森や、発電所、はたまた研究所等でよく目撃される獣のような形をしたラヒ、
ラヒに近い種族だが、別の種族である蜘蛛の様な形をしたヴィソラック、
警察のような役割を果たすヴァキ、
トカゲのような上半身を持つ二足歩行のラクシ、
万物を司る、特定の形を持たないエレメントブレイン、
クラナという生物に依って行動し、球状に変形できるボロック、
町で時たま騒動を起すストリートギャングのピラカなど、
様々な種類が存在する

181武器商人(一等兵):2006/06/15(木) 16:05:56 ID:DtLh0Y.E
ジーンユニオン「遺伝子融合」
アークエンジェルとその遺伝子を持つポケモンが
お互いの心をシンクロさせたときに発動できる、
発動後、お互いは完全に融合しアークユニオンとなる、

エイシェントユニオン「古代融合」
アークユニオンとエイシェントクレインが心を通わせた時に、
お互いが触れ合うと発動し、強大なエネルギーと耐久力、そして集中力を生み出す、
これが起こると、アークユニオンの更に上を行く存在、
エイシェントエンジェルが生まれる

キャストチェンジ「上級戦闘術」
アークユニオンが自分と融合しているポケモンと完全にシンクロするか、
ポケモンとの強い絆と、険しい特訓の末に、我が物とする事が出来る上級戦闘術、
数多く存在するアークエンジェルの中でもこの戦闘術を使うことが出来る者は少ない、
キャストチェンジとは、自分がジーンユニオンした時に持っている武装を、
戦況に合わせて自由に変換する事が出来ることを指す、
基本的には銃と剣が変換対象で、たまにハンマーや斧、
はたまた槍なんかに変換してくるアークユニオンも居る

クロックアップ「超高速戦闘術」
風の能力を持つアークエンジェル(もしくはアークユニオン)のみが使用出来る戦闘術、
人間のみ成らず、ポケモンや機械でさえも感知出来ない速さで動き、
並みのアークユニオンなら零,零壱秒から壱秒の間で倒せる、
戦闘する者が同時にクロックアップを発動すると±零となり、
通常の戦闘と同じ状態に成るが、周りからは見えない
移動原理は未だに分っていない、

シフティング「空間移動術」
基本的にはテレポートと同じだが、テレポートより戦闘向けの技である、
この技が使えるのは、戦闘能力が高く、
何かを護ろうとする時に発揮される強力なエネルギーを出すサーナイトと、
その能力を持つアークエンジェルのみである、
この技は、クロックアップと並んで最強の戦闘術と呼ばれ、
同時に発動すれば標的はほぼ確実に倒される、
テレポートが空間移動をするために数秒掛かるに対し、
シフティングの場合は、空間移動に全く時間を費やさず、
思った場所に直ぐに移動する

エイシェントサークル「古代結社」
古代より、エイシェントクレインの繁栄を目論む、秘密結社、
二人のアークエンジェルと二人のバイオニクル、
そして二人のエイシェントクレインによって構成され、
全員、恐ろしいほどの能力を持つ
イスラフェルをしつこく付け狙い、色々な場所でレイ達に襲い掛かってくる

182武器商人(一等兵):2006/06/15(木) 16:06:28 ID:DtLh0Y.E
クロスユニオン「特殊融合」
お互いが、擬人化可能なポケモン(ラティアス、ラティオスに限る)で、
更にお互いの遺伝子を所有している場合にのみ発動可能、
どちらか一方がポケモンの状態となり、どちらかがアークエンジェルで有る事が必要、
それ以外は通常のジーンユニオンと同じだが、
その後のアークユニオンの状態で驚異的な戦闘能力を叩き出す事が有る、
理由は、お互いが元々ポケモンで有る事、そして、強い絆で結ばれて居る事で、
アークユニオン時のシンクロ率が平均値より高く、
その分能力も100㌫フルに活用できるからである

ガンナー「狙撃手」
特に、アークユニオン時のアークエンジェルを指して言う、
最近ではウィザードと共に良く使われる言葉であるが、
どちらにしろ各闘技場主催者アークエンジェルとポケモンを区別するために作った造語

ウィザード「武装手」
特に、アークユニオン時のポケモンを指して言う、
最近ではガンナーと共に良く使われる言葉であるが、
どちらにしろ各闘技場主催者がポケモンとアークエンジェルを区別する為に作った造語

ステルスアビリティ「特異戦闘術」
ラティアス、ラティオスと、その能力を持つもののみが使える戦闘術、
カクレオン等も使えるが、完全な物ではない、
姿形が全く見えなくなり、気配すらも消えてしまう、
しかし、空気がきっちり流動するため、風読術が使える者にはばれてしまう

読心術「特殊能力」
主にエスパータイプのポケモンとその能力を持つものが使える、
相手の心理を読み、相手が何かを話す前に全てを読み取る術、
それゆえこの能力が使える者は、何かと行動が早い
ただし、読む際に聞える人にしか聞えない特殊な音を発してしまうため、
ばれる事も有る
読心妨害術に対しては、効果が無い

風読術「特殊能力」
読心術と違い、どちらかと言えば戦闘向きの能力、
主に飛行タイプとドラゴンタイプのポケモンとその能力を持つ者が使える、
風の流れに耳を澄まし、空気の流れを読み取って相手の位置を特定する、
その技を使うものに、もはや死角は無い、しかし、死角が無いと言っても、
力が上がる訳ではないので、負ける可能性は十分に有る

読心妨害術「特殊能力」
主にエスパータイプのポケモンとその能力を持つ者が扱える、
読心術と違って常時、自然に発動可能、
読心術が子孫に遺伝し辛いのに対し、この能力はとても遺伝しやすい、
効果は読心術を妨害し、心を読めなくする事が出来るため、
相手をかく乱する事が出来る、

ポケモン擬人化装置「発明品」
プログがラシエルとシャルギエルの擬人化データを元に発明した機械、
形状はマットのように成っており、丸めて持ち運びが出来る、
使用方法は、擬人化させたいポケモンをマットに描かれている幾何学模様の中心に立たせ、
中心にある細胞変換機に触れさせるだけで良い、
すると、対象の周りが光り始め、対象を完全に包み込む、
そして、光りの球が上から徐々に消えて行き、完全に消え去ると、そこに擬人化した対象が居る、
擬人化方法は、ラシエル達とまったく同じ事を科学的かつ強制的に実行するだけなので、
特に害は無いが、
ラシエルや、特にシャルギエルに強く現れていた、本来無い筈の感情が生まれたりする、
その感情とは、人間が本来持っていたプラス面での思考、
要するに、「優しさ」「恋愛感情」「羞恥心」「合理性」などが生まれる、
ただし、このような感情を元々持っているポケモンも居る、
因みに、擬人化したポケモンは、人間ではなくアークエンジェルとして扱われる、
パートナーとのジーンユニオンは可能、
要するにどちらかと言えばメリットの方が多い

183鋼野伍長:2006/06/15(木) 20:37:08 ID:n07jZvyU
そろそろ奴の出番です。
リレーは協調性無くて無理だし深い設定も苦手・・・
はぁ・・・続きです。

RUBY EYE
第14話「スピアー」

「ダメです。このスピアー言うこと聞きません」
ルビーアイはカモネギからヒワダジムが虫ポケモンのジムと聞き、
捕まえたスピアーを相手に練習をするはずだった
スピアーは好き勝手な行動を続けている
「ふむ、コイツは・・・」
「気絶してる間に無理やりボールに入れました」
「そりゃ話も命令も聞かないはずだ」
「でもバッジはここに・・・」
「違う。相手をボールに入れることで認めさせなければいかん。
 知らない間に捕まったのでは野生ポケモンを持ち歩くのと同じだ」
「なるほど・・・あの・・」
ルビーアイはもうひとつ気になっていたことをカモネギに聞いた
「なぜあの時は私達に攻撃を?」
「うむ、かつて森を荒らす不心得者が来てな、そいつが鋼ポケモンを使っていたからだ。
 それで・・・お前のエアームドも同じ類かと思って間違って攻撃した」
カモネギはちらっとベアードの方を見る
「で、その不心得者とは・・・」
「あの時その鋼ポケモンに頭を強く打たれてそのときの記憶はもうない。
 ただ目つきの鋭いポケモンばかり使ってきたことは覚えている・・・」

ルビーアイは野生の虫ポケモン相手に少し練習した後、
カモネギに出口を教えてもらい森を出た。
「ここが・・・ヒワダタウン・・・」
ルビーアイは町に入る前にボールからスピアーを出した
「突然で悪いんだけど・・森に・・帰ってもいいよ?」
「ブン!」
スピアーは機嫌悪そうにそっぽを向くと、飛んで帰ってしまった
(持ってても戦ってくれそうにないしこうするしかないか・・・)


その頃マサムネは・・・

「やったぞクリッター!初めてのポケモンだ!」
「クワクワッ!」
マサムネは地面に落ちていたボールを拾った
「よし!拙者はこいつを育てることに決めたぞ!」
「ガゥ!」
ボールの中にいたのは・・・
「ブゥーン」
この羽音を立てるポケモンといったら・・・言うまでもない


続く

184鋼野伍長:2006/06/16(金) 22:05:56 ID:n07jZvyU
RUBY EYE
第15話「パソコン通信」

「えーとパソコンは・・・と」
丁度昼ごろ、ルビーアイはポケモンセンターにいた
カタカタカタ・・・
慣れた手つきでパソコンを動かす
「・・・これでよしっ。あとは返事を待つだけね」
ルビーアイはそう言うとソファに座った

丁度その頃・・・
「おっメールが来てる」
ポケモンリーグ本部ポケモンセンターにマスター達はいた
ムラマサやコバルティもパソコンの画面を覗く
「なになに・・・」

(ご無沙汰していますルビーアイです)
「と、言っても2,3日しか経ってないでござるな」
(ベアードやシンカインは元気です)
「うんうん」
(1日目、なんとかバッジを手に入れました)
「やるじゃん!俺達も負けてられないぜ!なぁクリムゾン」
「ブバー!」
(今度戦うジムリーダーは虫ポケモンを使うとのことなので
 何か虫の素早い動きに対応できる技が何かあったら教えてください)
「う、アイツに虫・・・」
ルビーアイは虫が苦手なのは誰でも知っている
「虫のリーダーというと・・・使ってくるのはカイロス、いやヘラクロス
 アゲハント、ストライク、ヤンヤンマ、バタフリー、ドクケイル、うーん・・・
 意表をついてモルフォンか?レディアンとかテッカニンかもしれないしな・・」
「・・・主」
「どうしたムラマサ」
「役に立たないかもしれないがルビーアイ殿に伝えてください
 1歩引いて2歩で跳べ と」
「・・よくわからんけどわかった。じゃああいつのために技マシンでも送ってやるか」
カタカタカタ
「転送終了!」

「そろそろかな・・あ!マスターからだ!」

(元気そうで何よりだ。こっちも順調だ)
「私は・・そうでもないですがね・・」
(ジム制覇おめでとう。お前らのトレーナーとして鼻が高い)
「まったく・・・」
(お前に使えそうな技を送った。多分役に立ってくれるだろう)
「ありがとうございます」
(ムラマサからの伝言だ「1歩引いて2歩で跳べ」と)
「へ?」
(何かあったら帰って来いよ。じゃあな)
「はい!」
ルビーアイは手元の技マシンを見つめた。
「これが・・・」


続く

185鋼野伍長:2006/06/16(金) 22:20:59 ID:n07jZvyU
ここらでオリジナル要素がグッと増えます。
数年後の設定ゆえにジムリーダー変更や新しい町も多いです。
マサムネ編はほとんど無しですがキキョウシティ辺りで主人公サイドに切り替わります。
今後の展開もお楽しみいただけたら光栄です。

186鋼野:2006/06/18(日) 09:50:59 ID:n07jZvyU
RUBY EYE
第16話「ジムリーダーの罠」

ルビーアイはジムの前にいた
「今度は前みたいなことにならないといいんだけど・・・」
ガチャリ・・
「ごめんくださ〜い」
ジムは広いフィールド状で大量の植物に覆われており、
いかにも虫タイプが好みそうな場である
しかし中はガランとしており、一瞬誰もいないようにすら思えた
「はい・・・?」
草を刈ったりする作業の手を止め、振り向いた人物は変わった目でこちらを見ていた
「ジムの挑戦に来ました」
「え?わかった。ツクシお兄ちゃ〜ん」
草を刈っていた人物は奥のほうへ駆けていった
すると奥からジムリーダーらしき人物が現れた
「やあ初めまして。僕はツクシ、こちらは弟のスギナ。
 ジムトレーナー達は虫取り大会に出かけてるけど普段はもっと賑やかなんだ。
 スギナはポケモン始めたばかりだけどトレーナーとしては一流なんだよ」
「こちらこそ初めまして、私はルビーアイといいます。
 ・・・で、まずどちらと戦えばいいんでしょうか・・・」
そこはスギナが答える
「そう!僕達2人兄弟でジムリーダーなんだ!
 ポケモンのお姉ちゃんが勝てたらスチールバッジをあげる決まりなんだ!」
「スチールバッジ・・?確かここは虫タイプのジムだったのでは・・・」
今度はツクシが答えた
「そうなんだよね。前は虫タイプのジムだったんだけど・・
 最近いろいろあって鋼タイプのジムとして成り立ってるんだ」
「はあ・・・」
(何だ、虫相手に戦う必要なかったんだ・・・)



続く

187鋼野:2006/06/19(月) 22:04:27 ID:n07jZvyU
ルビーアイの続きは少し構成中なので小ネタでも。

RUBY EYE
外伝「オツキミ山の怪異」

ある少年がポケモンをつれて洞窟の中を歩いていた。
「クリッター、知ってるか?この辺に怪しいポケモンが出るらしいぞ」
「クワックワッ!」
「俺たちでやっつけて、皆に自慢しようぜ!」
「クワー!」
少年はズバットと話しながら、ポケモンを探す。
彼は町の子供の中でも一番のやり手である。
そのため、危険に対しての警戒心は全く無かった。
ズバットは動きを止める。
「どうした?クリッター?」
「クワァ・・・」
少年は目を凝らしてズバットの向いている先を見つめる。
何も見えない。
だが・・・何かがいる。
恐怖を知らない少年はズバットより前に進み始めた。
「クワッ!クワァッ!」
ズバットは必死に羽を羽ばたかせ、危険を知らせようとする。
「一体どうし・・」
ガガン!!
地下から岩盤を砕いて巨大なポケモンが現れた。
「う、うわあああ!!」
「クワアア!!」
少年とズバットはそのポケモンの鋭い目に睨まれ、立ちすくんだ。
ズシン・・ズシン・・
岩の体に屈強な手足を生やしたポケモンは、まさに少年達のほうへ歩いてきた。
「な・・なんでゴローニャがオツキミ山に・・・」
怯えて動けない少年、しかしズバットが少年とゴローニャの間に入った。
「クワーッ!!」
ズバットは攻撃用の超音波を発する。しかしゴローニャにはまるで効いていない。
(無理だ・・・勝てるわけがない・・・)
少年は逃げることを第一に考えた。
「クリッター!逃げろ!」
しかしズバットは果敢にもゴローニャの周りを飛び回り、翼を打ち付けて攻撃しようとしていた。
ゴローニャは邪魔だと言いたそうに、低く唸るとズバットを叩き落した。
「クリッター!!」
ズバットはよろよろと立ち上がろうとした。
そこへゴローニャは足を持ち上げた。このままではズバットは踏み潰される。
「待てええぇ!!」
少年はズバットとゴローニャの足の間に走りこんだ。
ミシッ!!
「うおお!!」
カビゴンの次あたりに重いといわれている体重が少年を襲った。
ここで手の力を緩めたら、2人とも潰れてしまう。
「ぐがああ・・・クリッター!お前は・・早く逃げろ!!」
「キイィ・・」
しかし、ズバットは翼の骨に異常ができたらしく、飛んで逃げるのは不可能だった。
「ここ・・までか・・・」
少年は諦め掛けた、その時だった。

シャキイッ!!!

何か金属のすれるような音が聞こえた。
ゴトッ・・
ゴローニャの体から岩が一塊崩れ落ちた。
「ゴロォ!!」
ゴローニャが後ろを向いた。その隙に少年はズバットを片手に、這って逃げた。
キィン!!カァン!スパァン!!
「ハァ・・ハァ・・あいつは・・一体・・・」
少年はゴローニャと戦うモノの正体がわかった。
「・・・ガラガラ!?それに・・刀!?」
少年が見ている間に、ゴローニャは体の表面から多くの岩盤を剥され、終には倒れた。
「・・お前は・・・助けてくれたのか?」
「・・・」
ガラガラは何も答えない。
「どうした?・・・なんで・・泣いているんだ?」
ガラガラは泣いていた。
「・・・拙者は・・また父上の骨で命を奪ってしまった・・・」


続く

188鋼野:2006/06/20(火) 18:58:52 ID:n07jZvyU
続きです。ダークな展開苦手な人は読まないことをお勧めします。


「何・・言ってるんだ・・・?」
少年はガラガラの言っていることのわけがわからなかった。
「それに・・そいつは・・・!!」
少年はゴローニャがもう普通の岩に戻りかけていることに気づいた。
「・・・」
「いいんだ・・ありがとう・・・」
少年はただそう言うと、戻ろうとした。しかし
「痛てっ!」
「どうした!?」
「う〜っ・・腰が・・・」
「そうか・・なら拙者の肩を借りるといい」
少年はガラガラに命を助けられたばかりか帰りに肩まで借りていた。
少年とガラガラは出口までたどり着いた。
「何度もごめん・・そういえばお前、名前は?何で助けてくれたんだ?」
「マサムネだ。助けたのは・・放っておけなかった」
「どうして刀なんて持ってるんだ?」
ガラガラは少し、うつむいた後に答えた。
「拙者はかつて・・・仲間と暮らしていた。
 ガラガラの里で、母はガラガラ、父はボスゴドラと暮らしていた。
 父上はよく言っていた。俺が死んだら骨を必ず使ってくれと・・・。
 拙者が旅に出ると言い出して数日、母上は祖母の骨をわざわざ掘り起こした。
 兜も武器も持ち、すぐにでも旅に出ようというとき、父上は病気になってしまった・・・
 旅は持ち越しですまない、と父上は言った。しかし・・数日もしないうちに・・・」
ここでガラガラは目を拭いた。
「拙者は遺言通り、父上の骨を受け継ぐことになった。
 しかし父上の鋼の兜は重すぎて、その頃の拙者にはかぶって動くことすら出来なかった。
 他の骨も重く太く、振り回すことが出来ない。
 そんな拙者に母が選んでくれたのは、比較的軽く、持ちやすい父上のあばら骨だった。」
少年はガラガラの話を聞きながら、その鋼色の刀身を見た。ガラガラは話を続ける。
「父上の葬儀も終わり、いよいよ拙者が村を出る前の日になった。
 夜中に、親しい友が稽古を申し込んできた。
 久しぶりの稽古な上、最後になるだろうと、拙者は了解した。
 しかし・・・拙者は・・これの武器としての精度を知らなかった・・・
 拙者が振り下ろしたこれは・・友の持っていた骨を両断し・・・
 気がつけば拙者は・・・血に染まった刀を手に・・
 生きているとも死んでいるともわからない友の前にいた・・・
 拙者は逃げた・・・かぶっていた兜と、この刀を持って・・
 とにかく遠くへ、遠くへ・・・里にはもう戻ることはできなかった・・」
少年は黙って聞いていた。

やがて、何か思い出したように言った。
「少し、ついて来てくれないか?」
「・・・?」
ガラガラは、戸惑いながらも了解した。


続く。

189鋼野:2006/06/20(火) 22:46:44 ID:n07jZvyU
続きです。ルビーアイ登場まで続きます。


ガラガラは少年の家に連れてこられていた。親は出かけているらしい。
「あったあった!これ!助けてくれたお礼にやるよ」
少年の差し出した物は、ガラガラの好き好んで使うホネと全く同じ物だった。

「なぜ・・・お前がこんなものを・・」
「いや、じつはね・・・俺も前まで・・ガラガラ飼ってたんだけどさ・・・
 事故で・・死んじゃったんだ・・・それで、持ってたって無駄だし・・・
 お前が困ってるなら・・・」
そこまで言うと少年は泣き出してしまった。
「すまない。思い出させてしまった。
 その骨は大事にするがいい。気持ちだけ頂いておく」
「駄目!!持っていけよ!!」
「しかし・・」
「持ってけって言ってるだろ!!」
「思い出は大事にしろ!!」
「やだ!持ってけ!!」
泣きながら喚く少年とガラガラはしばらく続けた。
結局最後にはガラガラが折れた。
「わかった。大事にさせてもらう。本当に感謝する」
「これで、相手を斬らずに済むね・・・」
「ああ・・・」
ガラガラは骨をもらうと、また何処かへ去っていった。


2年の月日が経った・・・
少年はあれから随分落ち着いた物腰になり、ポケモンの腕もかなり上達していた。

「この山道を下ればハナダシティだな、クリッター」
ポケットの中のゴルバットに話しかける。
「・・ん?あんな所に変わったポケモンが・・ってうおぁ!!」
少年はディグダの掘った穴に足をすくわれて転んだ。
「痛てて・・・!!」
そんな時に、目の前に野生のデルビルが2体、現れた。
「クリッター・・・?・・ってボールが!!」
ゴルバットの入ったボールはコロコロと3m先に転がっていた。
「ガアア!!」
飛び掛ってくる、危ない。その時だった。

ゴッ!!バキッ!!
デルビルたちは目を回して倒れた。
その後ろには、ガラガラが立っていた。
「お前は・・・マサムネ・・」
「如何にも。また会えて嬉しいな」
「へへ・・お前にはまた助けられたな。こんな所で何をしてたんだ?」
「まあお前に礼を言いに来たら・・運良くここでまた会えた訳だ」
「ふーん・・・マサムネは、この後どうするつもりなのか?」
「これといってやりたいことはない。旅をしながら修行をするだけだ」
「そうか・・・」
何かいけないことを思いついた。空いたボールはポケットの中のすぐ取り出せる位置にある。
「おい!あれはなんだ!?」
ガラガラは後ろを振り向く。特に何もない。
その後ろ頭にボールが命中する。
「!!?・・何だ!?一体何が起こった!?」

カチリ。

スイッチは音を鳴らした。
少年はガラガラをボールから出して言った。
「悪いな。今日からお前は俺たちの仲間になってもらう。よろしくな、マサムネ」
「な!?何だとォ!?」


・・・・今思えばあの頃はここまで主の為に尽くすとは思ってもいなかったな・・・
マサムネは黄色い光を放つバッジを見つめながらつぶやいた。
「ガウー!」
狩りに行っていたスピアーとクリッターが戻ってきた。
「明日も早い。とっとと寝よう」
「クワッ!」「ブゥン!」

続く

190鋼野:2006/06/21(水) 20:24:06 ID:n07jZvyU
最近になってから気づいたがこのスレって昔
 糞スレ だったのか・・・地盤固めてくれた皆様には感謝です。

RUBY EYE
外伝「キモリとキルリア」

マサムネを仲間に加え、坂を下っていくともうハナダシティは目に見える位置にあった。
しかし・・・
「何だ・・・?あのおっさん」
草むらに白衣を着た、いかにも怪しい人物がいた。
ためしに俺は近寄ってみる。
「何やってるんすか?」
「ああ、この辺りのポケモンの住処の調査をしているんだよ。
 カントーのポケモンも環境が変わってから進化を続けてるって聞いて調査を続けているんだ」
「そうなんすか・・」
正直この怪しい博士と話していても面白くなさそうだし、早く行くか・・
その時草むらから突然野生ポケモンが飛び出してきた。
「うわああああ!!!」
博士はポケモンを持っていなかったのか、その場で立ちすくんでしまった。
「しょうがない。マサムネ、クリッター!出番だぞ!」
「承知!!」「ガウ!!」
野生ポケモンは一瞬怯んだが、避ける様子もなくこちらの攻撃を受ける体勢をとった。
「骨こん棒!!翼で撃つ!!」
バキッ!!バシイ!!
攻撃は炸裂した、ように見えた。しかし野生ポケモンはビクともしていないようだった。
「ソーォナンス!!!」
「うぐっ」「グエッ!」
マサムネとクリッターは野生のソーナンスのカウンターをもろに食らって動けなくなった。
「なんてこった・・・」
「君!私のバッグの中を見てくれ!!そこにポケモンがいるから、早く!!」
言っている間にもソーナンスはずんずん博士のほうに向かってきている。
くそっ、これか!?
「いけっ!!」
ボン!!
中からどこかひねくれた感じのする黄緑色のポケモンが出てきた。
「・・・」
回りの様子を少し見ると、すぐにソーナンスに飛び掛っていった。
「よし!いいぞ!」
しかし、そのポケモンは両こぶしを振り回しながら飛んでいった。
まずい・・物理攻撃だとさっきの二の舞だ・・・
ソーナンスの懐に飛び込んだその瞬間、そのポケモンは口を開いた
ドパラララララ!!!
口内から大量の種が噴き出された。ソーナンスは顔を押さえて転げまわった。
「今だ!モンスターボール!!」
ボウン!!
ソーナンスはボール内に収まった。


続く

191鋼野:2006/06/22(木) 19:10:36 ID:n07jZvyU
続きます。うおっまぶしっ



「主、こんな時間まで何を?」
「ああムラマサか。お前が仲間になった時のことを思い出してた。」
「懐かしいですな・・・あの頃はまだ刀を持つことを許されていなかった。
 なのに奴は・・・」
「またマサムネのことか」
「そうです!拙者も博士の下で育たなければジュプトルだった上、
 奴はあの頃の主や拙者と同じほどの年で刀を振り回していた!
 奴に拙者の気持ちなどわかるはずもない!!」
「まあ落ち着けよ・・・あいつの昔の話教えてやるか?」
「要りません!」
「困った奴だな・・・」

ムラマサの次に仲間になったのはルビーアイだ
あの日のことは今となっても忘れられない
ハナダシティ付近の道にあいつはいた・・・

「この橋の向こうに洞窟跡があるらしい。
 昔強力なポケモンが住んでたらしいけど・・今は封鎖されてるのか。
 ・・・でも一度は見てみたいよな」
ボールから出ている3匹のほうを見る
「クワックワッ」
「同意です」
「心構えは出来てます」
皆興味があるらしい
「よし、強いポケモンを探しに行くぞ」
そうと決まると橋を渡り、草むらを掻き分け・・・しかし
「陸地はここまでかよ・・・クリッター、あそこまで飛べそうか?」
「ガウ」
「頼むぞ」


続く

192鋼野:2006/06/23(金) 00:13:40 ID:n07jZvyU
うーむ・・・○○展開に持ち込みたいが予定では
外伝終了
→ツクシ戦
→キキョウジム
→次のジム
→全員で再会・・・
アホみたいに長い。ハァ・・・

193鯵缶補給兵:2006/07/06(木) 00:13:53 ID:pveFwlj2
伍長、乙であります!
つ【ビール】
さあ一緒にのまのまイェイ!(古)

…明日明後日、某魔法リレーに復活の十字架を落っことしてきます。

194名無しさん:2006/07/07(金) 22:06:33 ID:n07jZvyU
かつての伍長は・・・現在堕ちるとこまで堕ちててそれどころじゃあないんすよ・・・
精神的にヤバいです。外伝の続きはまず無いです。ぜんぜん話がまとまらんのです。
新作は思いついてるのですがね・・・

195名無しさん:2006/07/09(日) 14:17:45 ID:n07jZvyU
sage。

RUBY EYE
第17話「新たなる旅立ち」

「電撃・・波!!!」
「うぐおっ!!!!!」
「ハッサム!!」
2体2のタッグバトルを制覇したのはルビーアイ達だった。
相手のフォレトスはバトルフィールドの端に転がったまま動かず
強敵ハッサムもたった今ルビーアイの電撃波の前に倒れた。
ルビーアイは立っているのも辛そうだがシンカインは意外と楽勝だったようだ。
スチールバッジをもらったルビーアイはポケモンセンターに着いた。

・・・

カタカタ・・
治療後、ルビーアイはパソコンに向かっていた。
「えーとマスターに電撃波のお礼と
 ムラマサさんにもお礼を言っておかなくちゃ・・・」
 1歩引いて2歩で跳べ、とは
 両手に武器を持ったポケモンは2発目を撃った後に隙が出来る
 1発目と2発目を回避することが「引く」であり
 「跳ぶ」というのは例えでそこに攻撃をしても溜めを作ってもよい
 ということらしい。

カタカタ・・カチッ
「送信!よし!早く次の町へ行こう!」
2つ目のバッジを手に入れたルビーアイの心は明るく、
もう森で殺されそうになったことも、気にならなくなっていた。
「私には仲間がいる・・・マスターも、皆も・・・だから・・・きっと上手くいく!」
ルビーアイは次の町に向かって進み出す。
その赤い瞳は太陽のように輝いていた・・・

RUBY EYE ―完―

196名無しさん:2006/07/10(月) 22:16:41 ID:n07jZvyU
続き描くのがめんどいので終了。
またな、サーナイトのルビーアイ。
出来ればマスターとくっつけるつもりだったんだが・・・
(もう一人の主人公・マサムネは草陰から一部始終を見てしまうと言うオチ)
さらにヒロイン2号も登場せず、裏切り組もほったらかし・・・
少し心残りだが仕方ない。
今は絵の道+名無し活動に専念したいと思います。
人と対称に話せるネ申、それが俺の最終目標です。

197名無しさん:2006/07/26(水) 23:44:35 ID:n07jZvyU
「で、画力上がりましたか?」
いや、ぜんぜん(笑)

198鋼の:2006/08/06(日) 18:35:58 ID:n07jZvyU
・・・そろそろ計画に入ります

199ケーキ:2006/08/10(木) 22:29:17 ID:n07jZvyU
忘れてほしい記憶



「おいライト、メシはまだか」
「うるさいな・・もう少しだって言ってるだろ」
俺はライト。一応サーナイト使いである。
この口が悪くて偉そうな♂のサーナイトはレイン。
戦闘においては負け無しの実力だが・・・性格が悪過ぎる。
正直言うとこいつに泣かされたことすらあった。
何も喋らなかったラルトス時代のころのほうがまだマシだ。
「おーい出来たぞ」
「遅ぇよライト」
いつも通り、感謝のまるで無いレインとテーブルに着く
「味はどうだ?」
「普通。」
「・・・」
カチャ・・
ガタリ。
「おいおいご馳走様くらい言えよ」
「面倒い。とっととフロすまして寝る」
この野郎・・・噂では家事手伝ってくれるサーナイトは結構多いというが・・・こいつまったく家事手伝わねぇ・・・
俺が後片付けを始めるとレインが風呂場のほうから出てきた
今度は何だよ・・・
「おいライト!バスタオルくらい出しとけよ!」
「それくらい自分で出せよな・・・まったく・・・」
俺はバスタオルをレインに手渡す。
レインはぶつくさ言いながらまた風呂場のほうに行った。
「はぁ・・・あいつがせめて♀だったらな・・・」
俺は台所からすりガラスにぼんやりと映る服を脱いでいるレインを見た。
ぼんやりと映る白い肌、美景な顔立ち・・しかし、アイツは所詮♂だ。
「はぁ・・・」
俺は溜息をつくと作業を再開した。

200ケーキ:2006/08/10(木) 22:30:21 ID:n07jZvyU
「おい!朝だ!とっととメシ作ってバトルしにいくぞ!」
「う〜っ」
レインに叩き起こされる。
俺の散らかった部屋のベッドの前に、レインは仁王立ちしていた。
「何時だと思ってるんだ!もう8時だぞ!」
これ以上文句を言われないためにも、すぐに準備に取り掛かる。
レインは自分の部屋のほうに戻っていった。

レインの部屋というと、俺が入ったことはほぼない。
入る前にレインがどこからか現れ、こっぴどく怒鳴られるからだ。
そんな大事な物でもあるのかと入ったこともあったが、意外と片付いておりサーナイト族の好む書物も棚に並べられていた。
それでも何かやましいものでもあるのではないかと探そうとしたら、背後に突然現れたレインに半殺しにされた。
それ以来俺はレインの部屋に足を踏み入れたことはなかったが、あいつは絶対何か隠している・・・
ズズ・・
スープの味付け良し。
「よし!出来た!」
「じゃあ食うか」
いつの間にそこにいたのかよ・・・レインは新聞を読みながら俺の後ろにいた。
モグモグ・・・
「最近地震が多いな。物騒だ」
新聞を片手に食パンを頬張りながらレインは独り言を言っていた。
「死人が出たのか?」
「いや、今のところいない。」
「まだ余震だったりして」
「フザけんな。チャンピオンロード行く予定なのにそりゃねーだろ。それにお前の意見はアテにならない。」
「うっ・・・」
相変わらず心にグッサリ刺さる一言だ・・・

201ケーキ:2006/08/10(木) 22:31:39 ID:n07jZvyU

「どりゃ!!」
「ギャウン!!!」
レインは相手トレーナーのグラエナを強引に地面に投げて倒した。
「ば…馬鹿な…」
相手はエリートとはいえサーナイト1体にポケモンを全滅させられるとは思いもしなかったようだ
「10連勝〜♪」
「相変わらずだな・・・ん!あいつは・・・」
俺の目線の先にはアイツがいた
「よおミツル!」
「あ!ライトさん!」
ミツルとは同じサーナイト使いということで結構気が合う。まあうちのはアレだが・・・
「お前のサーナイト元気か?」
「はい。レインさんとも会いたがってました」
「じゃあバトルの休憩ついでにちょっと立ち話でもするかな」
ボールからミツルのサーナイトが出てくる。おとなしめな♀のサーナイトだ。
このサーナイトとレインは仲が良い。今もサーナイト語(?)で楽しそうに会話している。
主人の俺にはあんな笑顔見せたことすらないくせに・・・あのサーナイトが普段のレインを知ったらどんな顔をするのやら・・・

その後俺はミツルと軽くバトルした(といっても流石にレインは使わなかった)
気がつけばもう夜だった。
「俺はもう帰るけどミツルはどうするんだ?」
「僕はもう少し練習してから帰ります」
「じゃ、またな」
「はい」
俺たちはチャンピオンロードの出口へ向かった。
「!!」
「? レイン、どうした?」
「嫌な予感が・・・」
「どんな・・ってうわっ!!!!」
ゴゴゴゴゴ・・・
洞窟内が大きく揺れている。地震・・・しかも上からは小岩がいくつか落ちてきている。
チャンピオンロードは頑丈な山の中に作られるというがこの大きさの地震は・・・
「うわぁぁぁ!!」
この声はミツルだ。そんなに遠くない。
「レイン!ミツルが・・!」
「馬鹿!あいつなら放っておいても大丈夫だろ!」
「そんなこと出来るか!!」
今もなお洞窟内では岩の落ちる音がしている。俺は来た道を引き返した。
「あの馬鹿・・・!!」
レインは頭を押さえた

202鋼のケーキ:2006/08/16(水) 23:37:52 ID:n07jZvyU
「ミツルー!!無事かー!!」
落石の音はほとんど収まり、声も洞窟内に響くようになった。
「ライトさん!?」
向こうからミツルの声がした。
声のしたほうへ走ると、そこには足を引きずって歩くミツルがいた。
幸い転んだだけですんだらしく大きい外傷はないそうだ。
「ほら、肩貸してやるから入り口まで我慢しろよ」
「・・ありがとうございます」

しかしその時だった。
グラグラッ・・ミシッ・・・
「くそっ!まただ!」
「ライトさん!!上!!」
なんと上から巨大な岩が降ってきた
まずい、避けられない
このままでは死ぬ――――

ガッ!!!!
「うう・・・」
ライトは目を開ける
頬に血のようなものが伝わり落ちる
(へぇ・・痛みも感じないって・・こんな感じか・・・
 ミツルは・・・良かった。気絶してるけど怪我はないな・・・)

しかし妙だ

俺はぶっ倒れているのになんでミツルは無事なんだ?
どうやって俺は倒れたまま岩を支えているんだ?
俺は岩に触れてもいないんじゃないのか?

ぴちょん・・・

頬に何かが落ちた。まさか・・・血か?
俺は上を見上げた。
そこにいたのはレインだった。

203鋼のケーキ:2006/08/17(木) 00:02:32 ID:n07jZvyU

レインは背中から血を流し、今にも倒れそうな顔で岩を両手で支えていた
「レイン!!」
「クッソ・・・ざまぁ無ぇ・・・」
よく見ると足元にはレインがたまに戦闘中使う即席型リフレクターの破片が散らばっていた。
「大丈夫か!?」
「ライト・・いいからラグラージとコドラ出せ・・・
 岩3秒支えれば重ねがけリフレクターで岩を止められる・・・
 ・・早くしねぇと俺がもうもたない・・・」
俺は何も言わずに従った。
すぐにレインはぶ厚いリフレクターを4枚空気中に張った。
張るや否やレインはその場に倒れた。

その後俺は他のポケモンと協力して気絶しているミツルとレインを運び出した。



「レイン・・・」
俺は病院の待合室の椅子の上に座っていた。
もう夜中の2時だ。

あいつは無事なんだろうか・・・
今までの戦いはみんなレインのおかげで勝ったようなものである。
サイコパワーは底知れず、腕力脚力も並みのサーナイトではない。
手のひらから出てくるリフレクターは時にもよるがどんな物でも通さない。
あいつは口は酷いが、どうしてもいなくなってほしくない・・・

「レイン・・死ぬなよ・・・」
俺はいつの間にか眠ってしまった・・・

204鋼のケーキ:2006/08/23(水) 22:02:48 ID:n07jZvyU
おし!!頑張って書くぞ!!

ルビーアイ、リア、キリィ、レイン・・・
4匹のサーナイト(キリィは一応キルリア)は
それぞれの話でちまちまと顔をあわせたりする予定です。

205鋼のケーキ:2006/08/23(水) 22:21:28 ID:n07jZvyU

「レイン!!大丈夫か!!」
俺はレインがいるという病室へ駆け込んだ。
ベッドの上にいたレインは一瞬驚いたような表情になった。
が、何も言わなかった。
しかし脇においてあるメモのような物にサラサラと何かを書き込んだ。
(怪我の影響で今は喋れない)
「大丈夫なのか?」
(2,3日で治るらしい)
「良かった・・・」
(そんなにバトル業が大事か?)
な、なんつー早さの書き込みだ・・・
「お前、人が心配すればいつもそうだよな・・・」
(悪いか?本当のことを聞いて)
「本当なわけないだろ!!・・ああもう腹立つ!!
 心配して損した!とっとと怪我治せよ!じゃあな!!」

俺は返事も聞かず(見ずに)に病室から出て行った。
ちょうど1階への階段を降りていく途中、俺を何かが襲った。
「・・・うっ・・・!!」
俺は壁に寄りかかった。
何だろう、胸が痛い。かつてこんな状態に襲われた気がする。
思い出せない。患者に病気でもうつされたか?

「・・・ハァハァ・・・・?」
急に痛みはおさまった。壁に寄りかかる必要も無い。
「何だったんだ・・・?」
俺は疑問に思いながら家に帰った。

206鋼のケーキ:2006/08/24(木) 00:49:22 ID:n07jZvyU
次の日・・・

俺はメンバー達を軽くトレーニングさせていた。
ラグラージ、ザングース、コドラ、エレブー、ヤミカラス。
ラグラージとコドラが取っ組み合いをしてコドラがひっくり返された。
「早く捨て身タックル覚えないものかなぁ・・・」
「進化キャンセルハ、イイ選択デスケドネ」
ヤミカラスが、カタコトで俺の独り言に返事をした。
やっぱり普通の言葉が話せるレインがいたほうがいいな・・・

俺は早々にトレーニングを終わらせると、病院へ行った。
と、言っても・・・あまりレインに顔をあわせる気にはならない。
とくにやることはないし、様子だけでも病院の人に聞いてみることにした。


話を聞こうとしたら、看護婦さんから俺はいきなり怒られた。
「昨日いったい何をしていたんですか!!
 病室でいきなり叫んだりして!!駄目じゃないですか!!
 まったく・・・あの後あの子泣いちゃったのよ!
 駄目でしょ自分のポケモンでも怪我した 女の子 泣かせたら!!」
「え!?今なんて・・・・!!?」

207シア改めアシ:2006/08/25(金) 18:43:17 ID:0eGbxFFM
>>206とてもいい展開になってきましたね。
   これからがたのしみです。休憩に つ▼サイコソーダ

  えー初めまして、アシです。下手ですがこれから
  小説を投稿していきたいと思います。よろしくです。

208シア改めアシ:2006/08/25(金) 18:51:37 ID:0eGbxFFM
ではさっそく・・投稿はマターリとしたいと思います。


ある昼先のこと
ポケモントレーナータカヤは息抜きに図書館へ行っていた。
とはいってもポケモンの物語といった写真や絵ばかりの本ばかりを読んでいた。

「マスター。自分は向こうの本棚周辺に行ってきます。何かあったら
 テレパシーで伝えます。」

こいつは♀のサーナイトのアリン。
最近進化して人語が上手く話せるようになった。

「ああ、わかった。」

ココの図書館は小・中型のポケモンは、入っていいことになっている。
(飼い主にしっかりしつけを教わったことが前提だが)
 サーナイトと分かれた後、本あさりをしていた。
そのとき異様に目立つ一冊の大きな本を見つけた。

「でかい本だな・・。」

その本は学校で使っていたスケッチブックほどの大きさがあり、
とても目立つのにもかかわらずホコリを被っていた。
当分出されていないのだろう。
作られたのは五十年前、半世紀前かよ。
カードを見てみると・・この本が借られたのは十五年前だ。どうりで・・。
中にはポケモンに関する詳しい事が書かれていた。
適当に開くとあるページに目が止まった。
そのページにはラルトスからサーナイトのことが。

(サーナイトというポケモンは一生で一人の主人にしか従わない。
 もし死んだ場合、森に帰り残りの生涯をそこで過ごして死ぬ)

なるほど、いっぱんの図鑑にも書いてあることが書いている。

209鋼の:2006/08/26(土) 00:07:55 ID:n07jZvyU
とてもいい展開もなにも仲直りしてないしまだ恋愛要素0ですがね(ハハ…
ソーダありがたく頂きます。

210アシ:2006/08/26(土) 21:34:21 ID:0eGbxFFM
>>209 そうですね・・自分早とちりでした。

  えー小説の続きです。

{このポケモンはとても手に入りにくく、人前にも出ない。この人は安全だと
 確信したら寄ってくる。オスは男を主人に選び、メスは女を主人に選ぶ、
 オスと女、メスと男という組み合わせはとても珍しく一億人に一人という
 確立だ。伝説ではその組み合わせになった人間、ポケモンは
 幸福、不幸のどちらかが訪れるという。}

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふーん。」

自分のアリンは♀、確かにサーナイトを使うトレーナーは同姓の
タッグが全部だった。俺は夢中になって後を読んだ。

「まあ迷信だろうけどな・・・。」

 そのころサーナイトは小説コーナーに潜り込んでいた。
主人に似て難しそうな本は一切とらなかった。

「あら?これは・・?」

それは緑色一色の一冊の小説タイトルも書いてない。ちょっと中身を見てみる

(そういえば今何時でしょうか。)

時計を見る。

「あらいけない!」

アリンは時計を見るなりタカヤにテレパシーを送った。

タカヤはその本をまだ見ていた。

(サーナイトはポケモンの中では珍しく哺乳類で
 遺伝子的に人間に近い・・か・・へー)

(・・・・・・・・・スタ・・・・マスター!・・)

「ん?・・・どうしたアリン・・。借りたい本があるのか?
 旅なんだから貸りられんぞー。」

本の方に集中していたので
アリンの急いだテレパシーの声に気が付かない。

(何呑気な事いっているのですか!)

「あーなんだよ・・もう。」

(マスター!ココを出ましょう!もう午後の三時です!
この先の谷を越えられなくなります!)

「あー・・て、えーー!!もうそんな時間か!?」

「図書館内ではお静かに・・。」

「あ、すんません。」

係員の人に怒られてしまった・・(汗。それはともかく
早く出発しなければいけない。


執筆なかなか進まない・・_| ̄|○

211鋼のケーキ:2006/08/27(日) 22:37:56 ID:n07jZvyU
Sun Light(仮)
〜Aバージョン〜


「おーっすレイン、元気か?」
「・・・」
病室に入るとレインはベッドの上で寝ているようだった。
「・・・死んでたりしないよな?」
「・・・」
寝てるだけみたいだ。

・・・レインが雌だったなんてな・・・

どうやら話によると本人自らそう示したらしい。
信じられない話だ。

一人称が「俺」・・・体技で悪ポケモンを打ち倒す・・・
どう考えても女、いや雌のやることじゃないだろ。
でも・・・

俺はレインをじっくり見直すことにした。
起きてるレインだったら念力で地面に叩きつけられるはめになるが・・・

まず顔。
確かに言われてから見てみると普通に女性の顔だ。
寝てるおかげでいつもの目つきの悪さも無い。
まさかオスだメスだ言われるだけでここまで変わるとは・・・

次に・・・
次に俺の視線が行った先は・・・胸だ
まあ、あまりヤラシイ意味ではない。股間を確かめるより・・
・・って何を考えてるんだ俺は。男女のだいたいの目安は顔とここくらいだろう
とにかくミツルのサーナイトは 大きかった のだからレインは小さいから目立たないのか?
包帯の上から見た所・・・

「・・・雄かな」

レインが起きてたら俺は間違いなくチャンピオンロードにいたノクタス同様、
腹に鉄拳を食らってノックダウンしていただろう。
でも今は寝てるから問題なし。

「・・・そうだ」

俺は命を捨てる覚悟でひとつの試行を試みることにした。
手は右手の人差し指のみパー。残りはグー。
バレたら死ぬ。焦点はレインのさっき観察した部分だ。

ダダンダンダダン……

心臓が物凄い勢いで動き始める。頬の上を汗が一直線になぞる。

起きるな!起きるな!

あと3センチ・・・

少しだけだから!

あと1センチ・・・

おんみょうだんをくらえ!

「ぷにっ」


 ♀ 確 定 


(やったァァァァァ!!!!)
俺はなんか知らないけど物凄い喜んだ

「やりたいことはそれで全部か」

あれ?なんだ?心の中の悪魔のささやきか?

「お前がそんなゲス野郎だったなんてな。」
「あれ!?レインさん起きていらっしゃったのですか!?」
「もうウンザリだ。死ね。」
「え、ちょ・・・」

俺は病院の窓から落下した。
「じゃあな、ライト。他のポケモン達には主人が病院の階段から落ちて死んだことにしておく。」
「そ、そんn」

その日、近年から力をつけて活躍していたエリートトレーナーの一人が、命を失った。


= BAD END =

212鋼のケーキ:2006/08/27(日) 22:38:44 ID:n07jZvyU
Sun Light(仮)
〜Bバージョン〜


「おーっすレイン、元気か?」
「・・・」
病室に入るとレインはベッドの上で寝ているようだった。
「・・・死んでたりしないよな?」
「・・・」
寝てるだけみたいだ。

・・・レインが雌だったなんてな・・・

どうやら話によると本人自らそう示したらしい。
信じられない話だ。

一人称が「俺」・・・体技で悪ポケモンを打ち倒す・・・
どう考えても女、いや雌のやることじゃないだろ。
でも・・・

俺はレインをじっくり見直すことにした。
起きてるレインだったら念力で地面に叩きつけられるはめになるが・・・

まず顔。
確かに言われてから見てみると普通に女性の顔だ。
寝てるおかげでいつもの目つきの悪さも無い。
まさかオスだメスだ言われるだけでここまで変わるとは・・・

次に・・・
次に俺の視線が行った先は・・・胸だ
まあ、あまりヤラシイ意味ではない。股間を確かめるより・・
・・って何を考えてるんだ俺は。男女のだいたいの目安は顔とここくらいだろう
とにかくミツルのサーナイトは 大きかった のだからレインは小さいから目立たないのか?
包帯の上から見た所・・・

「・・・雄かな」

レインが起きてたら俺は間違いなくチャンピオンロードにいたノクタス同様、
腹に鉄拳を食らってノックダウンしていただろう。
でも今は寝てるから問題なし。

「・・・そうだ」

俺は命を捨てる覚悟でひとつの試行を試みることにした。
手は右手の人差し指のみパー。残りはグー。
バレたら死ぬ。焦点はレインのさっき観察した部分だ。

ダダンダンダダン……

心臓が物凄い勢いで動き始める。頬の上を汗が一直線になぞる。

起きるな!起きるな!

あと3センチ・・・

少しだけだから!

あと1センチ・・・

もうヤケだあああああ!!!

「ぷにっ」


!!!!!


( へ? )
なんと俺の指先は触れる直前で滑った。無論気が変わったわけではない。

でも何故だ・・・何故俺の指は奴のほっぺたに・・・
「ん・・・」
レインが目を開けた。マズイ…手は奴のほっぺの上に・・・

213鋼のケーキ:2006/08/27(日) 22:45:28 ID:n07jZvyU
ストーリー上、Aパートは冗談で作ったダミールートなので。
何で彼女が雄であるかのように振る舞ったかは今後ちょびちょびと書き進めます。

214鉄のケーキ:2006/09/03(日) 22:14:22 ID:n07jZvyU
(あわわわわ;)

レインと俺の目が合った。
ガバッとレインは起き上がった。
途端にいつもの目つきの悪いレインになった。
「ライト、何故触った? というかどうやって触った?」
「え・・いやその、えーと、肌が綺麗なものでしたからつい・・・」
悪巧み(?)をしていた直後なだけにどうしても敬語になってしまう。言い訳まで出鱈目だ。
レインは少し考えたあとぼそりと言った。
「相変わらずよくわかんねぇな。普通なら触れられないようにリフレクターで加工してたんだが・・・」
「ま、良かった良かった・・喋れるくらい回復したんだな・・・」
「へっ、どうせ喋れないほうが良いとか考えてるんだろ?」
「・・・・・・(怒るな俺、抑えろ)・・・」
レインは窓のほうを向いてしまった。

「・・・あー・・・レイン?その・・・」
とりあえずこいつは短気で考えすぎなだけかもしれない。
機嫌を直してくれるといいんだが・・・
「俺、そんなことは考えてないし・・昨日は悪かったと思ってる」
レインは一瞬驚いたような顔つきになった。・・・俺は一生その顔を忘れないだろう。
「あ・・・ぅ・・・〜・・・」
俺は初めてレインが困り顔になったところを見た。正直に言うと―――――可愛い・・・
「だよな。俺も言い過ぎた」
レインはそう言うなりまた窓のほうを向いた。

そのまま2人で何分も固まっていると、つい先程の看護婦さんが入ってきた。

「サーナイトさーん 包帯取り替えますよー」
「!!!!!!!!!(な、ななななな何ィ!!!???)」

215銅のケーキ:2006/09/03(日) 22:15:00 ID:n07jZvyU
レインは視線を入り口のほうに向けた。
俺は正直平静を保ちきれそうにない。
「ほらトレーナーさん!女の子が包帯取り替える間は部屋の外に出て!」
「は、はい!」
出る直前、俺はレインの顔を窺う。

あれ?

何も動揺していないのでは?
というか俺に知られてまずいとか思わないわけ?
もしやサーナイト族が人の心を読むってマジ?でもアイツ人の心読めないんじゃ・・・

数分後・・・看護婦さんが部屋から出てくる。
「良かったですね、ほんとに治りが早くて・・・
 もしかしたら今日中にでも退院できそうです」
「はいありがとうございます」
看護婦さんは包帯を抱えて歩いていった。
「さて・・・」
俺は再び部屋に入る。真相を聞く時がきた。

「・・・レイン、お前雌だったのか?」
レインの目つきがつりあがった。
「!!!」
次の瞬間俺の体は地を離れ、再び部屋の外にいた。

216銅のケーキ:2006/09/03(日) 22:15:36 ID:n07jZvyU
要するに、レインの殺人パンチが炸裂した。
「ごほっ・・がほっ・・」
「ったく本当に人を不機嫌にさせるのが好きだな」
レインは指をポキポキ鳴らした。
「げほっ・・・わりぃ、けどレインが雌だったなんて初めて知ったもんだから」
「へ?」
レインはわけがわからないのか、首をかしげた。
「お前・・・自分が雄だって言ったじゃん・・・」
「そんなこと言ったことはない。雌だと言ったこともないだけだ」
「な・・・」
俺は過去を思い返すことにした。

ラルトス時代。拾い子のせいか全然喋らない。もしかしたら喋ること自体不可能かもしれない。
そしてキルリア時代前期。目つきは悪いがこの頃は雌だと思い込んでいた。
しかしキルリア時代後期。とうとう喋り始める。そうか・・・この頃から俺は雄だという固定観念を・・・

「・・・くく・・・ぷ・・あっはっはっはっは!!!」
「な、何だよ!!何が可笑しいんだよ!!」
「いや、確かにお前が目つき悪かったり声が低めだったり
 口調がとげとげしいからってさ・・・雄だと思い込むなんて普通あり得ないって!」
「どういう意味だよ!」
「でもさ・・・」
「?」
俺は言おうと思っていたことを言う絶好のチャンスにたどり着いた。

217アシ:2006/09/09(土) 21:24:15 ID:0eGbxFFM
 ここから次の町まで宿泊施設なんかは無い、道も谷にしか無い
それ以上に次の町に入る門が夜九時には閉まってしまうのだ。

「三時か・・急げば間に合う。行こう。出口に集合な、
 わかるか場所は?」

(恥ずかしながらわかりません、迷ってしまって・・すみません。)

「いや謝らなくてもいいんだけどさ・・、じゃあそっちに俺が行くから、
 どのコーナーさえわかればそこへいけるんだ。」

(ええと・・小説・・小説コーナーです。)

「わかった。ちょっと待ってろ、動くなよ。」

アリンはテレパシーの通信モードを切り、まだかまだかと
タカヤを待った。
手に持っていた緑の本に目が行く

「マスターが来るまで少しなら時間あるかしら・・。」



「くそっ!小説コーナーどこだ!?広すぎるんだくそ!」

十分・・。

(マスターまだかしら・・・。)

アリンはだんだん不安な気持ちになってきた。間に合わないんじゃないか、
時間は刻々と進んでゆき、額に汗がにじんできた。
そのときやっと

「あ!いたいた!こんな奥のとこに居たのかよ!」

「マスター遅いー!人・・いやポケモンをどんだけ待たすんですか!」

地団太踏んで俺に近寄ってきた。不安と怒りの表情がまざっている・・。
仕方ないだろうに、ここどんだけ広いと思っているんだ。

218アシ:2006/09/09(土) 21:25:58 ID:0eGbxFFM
図書館を出てさっそく
「とにかく、迷った私も悪いですが、私のマスターあろうものが時間も気にしないルーズな人になっては困ります。私が気が付かなかったら今頃ひどいことになっていましたよ。」

痛い・・腕をすごい力で握られている

「とりあえず落ち着け、急げば間に合う、だから手をどけろ。」

「はいはいマスター。」

すねてやがる、まあいいか・・。
おれは腰のモンスターボールを上に投げた。

「出て来いホーク!」

光とともに火をまとったたくましいギャロップが出てきた。

「やあマスター、何をすればいいんだい?」

「今日はこの先にある谷を越える、特急でな。」

「えーめんどくさいな、この町じゃないとだめなの?」

「この町には泊まるところなんて一つもない。つべこべ言っていないで、乗るぞ。」

「仕方ないね、そのかわり後でなんかご褒美の事とか頼むよ・・。」

「わかったわかった。」

「アリン、お前はボールの中に入ってろ、少しでも軽くなった方が速くホークが走れるからな。」

「わかりましたよ。」

まだすねてやがる。

「マスターが重いから降りればいいのに。」

「余計なこと言うな。」

ガッ

「いてぇ!」

219アシ:2006/09/09(土) 21:31:23 ID:0eGbxFFM
久しぶりに書き込み(執筆)が出来た。
やっぱり文章作るの下手だけどがんばるから堪忍して・・。

220:2006/09/18(月) 23:01:18 ID:n07jZvyU
「どうせならさ、もっと女らしくしてみたらどうだ?
 お前、しかめ面してない時は結構可愛いぞ」
「よ、余計なお世話だ!!」
「だよな〜」
少しがっかり。まあしょうがないか。
「ああそうだ」
ひとつ思い出したことがある
「下手すりゃ俺もそのうち入院するかも・・・」
「? なぜに?」
「昨日の帰りに胸あたりにひどい痛みがあってさ、変な病気かもしれない」
「それは・・・」
レインは少し考え込んだ。
「それはシンクロ効果。
 こっちが抑えない限り傷が目の前のポケモンか飼い主に行き渡る。」
「で、お前の心の痛みが俺にシンクロしたわけでうわらば!!」
「まあ否定はしない」
じゃあ殴るなよ・・・
「ただ変な意味じゃない。捨てられるのが怖かっただけさ」
俺は起き上がった後、床に座ったまま聞くことにした。

「ラルトスだったころ、俺は2回捨てられた。
 最初のトレーナーは弱かったから。それからは死ぬほど努力した。
 次のトレーナーは最初は優しかった・・・かもしれない。
 しかし進化が遅いという単純な理由から捨てられた。
 それから俺はトレーナーなんて信じられなかった。
 嫌がる俺を数合わせで無理やり捕まえたのはライト、お前だ。」
そういやそうだっけ。通りで最初凄い反抗したのか・・・
「キルリアになってからお前が捨ててくれるように嫌味を並べてみたが無意味だった」
そりゃそうさ。
布団を泥水で駄目にしたヌマクローや辺り一帯の家を停電状態にしたエレキッドだって許すくらいだ。
「で、今も続けて?」
「いや、言いたくはないが・・・今はお前のもとでしか戦う気はない。
 言うなら・・・信頼ってやつかな。
 口が悪いのは・・・」
「悪いのは?」
「慣れたから。というよりこれが居心地よくなっちゃってさ。
 まあ戦功や普段の努力から見れば個室・人間の食事付きでも安いだろ?」
「はぁ・・・で、俺から捨てられるのは嫌だったからか。」
俺は時計を見る。
「そろそろ俺は帰るけど、レインは傷が全快するまでゆっくりしてろよ」
「ああ。あいつらには病み上がりでも俺が弱いところは死んでも見せたくないからな」
「フン、シッケイナ」
窓にヤミカラスが座っていた。
「げっ!いたのかよ!」
「アマリ遅イカラ迎エニキマシタヨ」
「へいへい・・じゃあな!レイン!」
俺はヤミカラスの脚につかまると、そのまま窓から飛び出した。

夕焼けを前に俺は病院側を一瞬振り返ったとき、レインが手を振っているように見えた。
・・・単にそう見えただけだ。俺は気のせいで済ませることにした。

221鯵缶補給兵:2006/09/29(金) 23:22:40 ID:pveFwlj2
お久しぶりです、SS作家の皆様。
…もう死にたいお。サー様もエル様もキルやラルまでもが俺を見捨てたお。既に鬱進行中です…。
だいぶ俺と仕事被る人来たから、もう普通の名無しさんに戻ります。

水銀閣下、これからのご活躍お祈りしてます。
武器商人殿、SS頑張ってください。魔法少女の件は申し訳ありませんでした。

ROMっていても俺はあなた達の味方です。これからも、ずっと。
最後の差し入れ、つ【うどん】

222名無しさん:2006/09/29(金) 23:23:37 ID:pveFwlj2
書くとこ間違えた…恥で死にたい…。

223:2006/09/30(土) 00:38:24 ID:n07jZvyU
ありゃりゃ…
腐らないうちに代わりに頂きま(蹴)

あの天然なサーナイトの続きも考えているんですが
エロまでもっていくのがかなり長いから困ってます。
しかも存在薄まってどんどん入りづらい雰囲気に・・・もうだめぽ・・・

224鋼のやつ:2006/10/13(金) 18:56:13 ID:n07jZvyU
書かないのはただ書くことが面倒なだけだったりする。


「ドラァッ!!」
ズゴン!!!
「ラグァッッッ!!!!」
青色の巨体が地を這う銀色の砲弾に吹っ飛ばされた。
「オッケー!!」
ライトは2体に駆け寄った。
「やっと捨て身タックル習得だな!よくやったなコドラ!」
「ガウ」
この技に凝るのも唯一つの大技が当たりづらいアイアンテールだからである。
いい技は早めに覚える主義のようだ。

エレブーとザングースは・・・
「グォっ!」
どうやらこっちも終わったらしい。軍配はエレブー。
じゃあヤミカラスはというと・・・
「ヨワいゾ、ざんぐーす!カーかカッか!カー!」
「ガルルルル(ふざけんじゃねえ!吹雪で撃ち落すぞ!)」
まあいつも通り。いつも通りじゃないのはアイツが欠けてるってことさ。
「へへ、お見舞いのついでだ。アイツの寝顔また見ようっと」
「あいかワラず、アクドイ」

じつを言うとこいつらにはレインがメスなことは教えてない。
ただでさえ組み手でレインに勝てないこいつらのことだ。
教えた日には2秒も持たずに簡単にやられるだろう。

そして病院・・・

ガチャッ
「ようライト」

|||OTZ||||| 寝てろよ!!!!!

なんだよチクショウお前いっつもしかめっ面のせいで可愛さ半減(ていうか雄と間違えられるくらいだし)するから寝てろよ!起きたてと寝てるときが一番可愛いんだよ!ミツルのサーナイトみたいにいつも笑ってくれればいいけどお前笑うこと滅多にないじゃん!まあ雌だと知ったのは昨日からだけどさ…

「どうした?その顔?」
「なんでもない・・・(がっかり)」

その後俺達は普通に雑談したりちょっとしたことで腹を抱えて笑ったりしていた。
空が夕焼け色に染まり始めた頃、またヤミカラスがやってきた。

「さてキズもほとんど塞がってきたし明日は退院だな」
「頼むよ。あいつらを鍛えるにもお前の力は欠かせないからな」
「ああ。そういえばライト、昨日のアレの事だが・・・」
「アレって?」
聞き返すとレインはヤミカラスのほうを見た。「〜」と唸り首をひねった後
「いや、いい。そのうち話す」
「あ、そう」



いったいどの件についてだ?

225名無しさん:2006/10/15(日) 00:52:17 ID:G0dwoXes
>>224
いい展開じゃないですかー
ストーリーの質に感動しました。
あなたの小説は練習スレではもったいない。
これからも執筆頑張ってください。

226鋼の:2006/10/15(日) 01:13:36 ID:n07jZvyU
>>225
応援?どうもです。

でも小説スレは先人の皆様の長いストーリーを全て飲み込めず感想が書けず孤立
エロ小説スレは上手くエロ展開に持っていけず孤立
リレー小説スレは他人の後が上手く継げず孤立

という気がしてならないのでどうせならってことで孤軍奮闘してます。
スレ目的が練習ならどんな失敗作書いたって誰も文句言わんでしょう。

227224:2006/10/15(日) 01:44:13 ID:G0dwoXes
練習スレはその点で書きやすいんですね。
ここでひっそりのんびりいくとしましょう。
たとえ人がいなくなっても俺は応援し続ける。
気長に待つとします。

228名無しさん:2006/10/15(日) 01:49:43 ID:G0dwoXes
うわ、名前ミス
224→225

229鋼の:2006/10/15(日) 23:12:14 ID:n07jZvyU
「おいライト!朝だ!今日はチャンピオンロードいくぞ!」
「う〜っまだ寝てたのに・・・」


・・・そんなことはない。
レインは入院中でいつものように叩き起こされることはない。
俺は目を開けた。


「ら、ライト、おはよう・・・」


顔を赤らめながら明らかに照れを隠そうと頑張る緑髪。
カタコトではあるが真剣さが窺える挨拶がいつもと違う方法で俺を覚醒へと導いた。

「おはよ。」
俺は何事もなかったように挨拶を返す。深くは問わない。
起き上がるとつっ立っているレインの横を通り抜け、キッチンへ向かった。
「〜っ」1回のびをしてからレインのほうを振り向く。
いつもアイツには聞く機会を奪われていたからな。


「朝メシ、何がいい?」

「あ・・・・・・・・じゃ、じゃあ最高級ケンタロスステーキで」

「無ぇよそんなのwww」


俺達は笑った。
そしていつものように食卓に向かい合って座った。
いつもと違うのは・・・まあ言わなくてもわかるだろ?    〜Fin

230鋼の:2006/10/15(日) 23:53:01 ID:n07jZvyU
とりあえずレイン編完。
あとがき書いたけどあっさり消えちゃった。ドンマイ、俺。

231:2006/10/17(火) 00:09:57 ID:n07jZvyU
新章です。主人公はよりによってアイツです。

232:2006/10/17(火) 00:17:56 ID:n07jZvyU

――――暗い。何も見えない。

だけど、何か聞こえる。
水が滴り落ちる音・・・真下から聞こえる足音、暗闇を時折駆ける小動物の立てる物音・・・
なんだか懐かしい気分になる。

大事なことがあったはず・・・だけど、思い出せない。
もう少し休めば、気力も、体力も回復するはず・・・そのあと・・・

・・・



2331章「新たな仲間」:2006/10/20(金) 22:42:39 ID:n07jZvyU
木陰で寝ていたポケモンは、目を覚ましたようだ。

「・・・・・・」
「気がついた?」

ぼんやりとした黒みを帯びた赤い目と、覗き込む紅い目の視線が合った。
途端に何かを思い出したように、ポケモンは飛び起きた。

「ラプラス!ラプラスは!?」
「大丈夫、私が逃がしておいたから。」
「そう・・・よかった。」

そう言うなり、そのポケモンはまた草の上に寝転んだ。

「ねえ、一つ聞いていい?」
紅い目のサーナイトが、寝転んだポケモンに疑問を投げた。
「何?何でも答えるよ?」
「貴女はなんていう名前なの?どんなポケモン?」
「あっ、自己紹介がまだだったね。私リン。クチートよ。」
「クチート…初めて見た…私はルビーアイ、修行中のサーナイトよ。」
「修行?」
リンはよくわからなかったようだった。
「そう、マスターの手元から離れてバッジ集めしてるの。
 貴女はいったいどうしてあんなことになってたの?」
「それは・・・」
リンの顔が途端に暗くなった。

2341章「新たな仲間」:2006/10/20(金) 23:15:58 ID:n07jZvyU
つながりの洞窟――――

そこに数日前からクチートのリンはいた。別に住んでいたわけではない。
トレーナーからラプラスなど希少なポケモンを捕獲する命令を受けていたからだ。
リンの他にはニューラ、ザングースが同じ命令の下で、洞窟の探索をしていた。
そしてラプラスを発見した。

「ふうん・・・じゃああの時リンが傷だらけになりながら
 ラプラスをかばっていたところに私たちが来たんだね。」
「うん、なんていうか・・・このままじゃ駄目だって思ったの・・・
 いつかの森でカモネギを捕まえようとした時も嫌だったし・・・」
「もしかしてウバメの森の?」
「うん。知ってるの?」
「ええ、少しお世話になったの。悪意はなかった、反省している、ってそのうち伝えておく?」
「・・・うん」
「そういえばリンはこのあとどうするの?マスターの元に帰れないんでしょう?」
「野生に戻るつもり。でも・・・」
「でも?」
「ルビーアイの仲間に入れてくれない?なんだか貴女とは友達になれそうな気がするもん」
「そうね。じゃあ残りの皆も紹介するね!」

235鋼の:2006/10/20(金) 23:22:50 ID:n07jZvyU
グダグダのなかで仲間追加の第一話です。
前からやってたルビーアイですが伏線消化できないまま終わったので
前から考えていたストーリーに上手く重ねながら進めたいと思います。
この後リンが大きな問題を引き起こしまくる予定です。

2361章「新たな仲間」:2006/10/25(水) 23:14:46 ID:n07jZvyU
かくしてリンの戦力チェックとなった。

「リン!瓦割り!」
「オッケイ!!」
ズドッ!!!!
「ゴロロロロゥ!!!!」
ドガンッ!!

大量の土埃が舞う中、野生のイワークが轟音を上げて倒れ伏した。
「どうよっ?」
揚々として聞くリン。イワークが動き出さないのを確認してその上に飛び乗る。
ルビーアイもこればかりは予想外だった。
「すごいじゃない!これなら次のジムもばっちりね!」
「あったりまえよ!なんたって私はジム・・・」
リンは開きかけた口を途端に閉めた。
「ジム?」
ルビーアイが問う。リンは焦る。
「ジムに挑戦しようと前から思ってたのよねえへへ・・・」
「ふぅん、じゃあ早く次の町まで行きましょ」

数分後、ルビーアイたちはキキョウシティにたどり着いた。
「ここがジムね」
「リン、休まなくて大丈夫?」
「いーのいーの。私が駄目ならベアードとシンカインがいるでしょ?それにルビーアイも」
「そうね、じゃあ行くわよ」
「うん!」

237Sunlight 〜あとがき〜:2006/10/26(木) 00:03:30 ID:n07jZvyU

あれからレインは女らしく(雌らしく)なろうと頑張っている。
口調もだいぶマシになってはきたがまだ苦戦しているようだ。
無理もない話だし男らしいレインに慣れているのでそこは全然気にしない。
部屋に特別に招待してもらった際、化粧道具を発見した。
聞けばもともと化粧はしていたらしい。固定観念とは恐ろしい。全く気づかなかった。
最近は家事も上手く手伝ってくれるようになり、一人暮らしの身にとっては本当にありがたい。
料理の方法をしきりに聞いてくるようになったが、俺はアイツに教える気は全くない。
レインが料理中にケガしたらバトルで困るし、アイツに出す料理は俺が作ってやりたい。

ミツルとサーナイトはレインの元気な様子を見て安心したようだ。
こっそりサーナイトに聞いた話だが、レインが雌なことはもともと知っていたらしい。
会話しながら笑っていたのは、その上でである。今思えば安心した。
いや、別にあのときレインに嫉妬していたわけじゃあない。そこは勘違いしないでほしい。

ラグラージはネバネバと粘液を出す癖が直らず誤ってレインの布団が被害に遭い、半殺しにされていた。
コドラはめでたく進化したが長い進化キャンセルの影響で四足歩行のボスゴドラになっていた。
エレブーは退院直後のレインのハイキック1発、ザングースは背負い投げからシめられてダウン。
ヤミカラスはいつものようにその光景をあざ笑っているばかりだ。

個性ある面々に囲まれる反面、新しいメンバーを組みたいと思わなくもない。
だがそれはできない。何故なら…

「ライト〜今日はセキエイ高原まで行こうっ!」

「お、おう!」

今はもっと大切な物があるから、さ        〜Fin

238:2006/10/26(木) 00:12:31 ID:n07jZvyU
レインはなんとか完結。
るびあいは主人公サイドを予定。です。

239名無しさん:2006/11/05(日) 19:56:37 ID:n07jZvyU
文章まとまんねぇ・・・というか書く気起きねぇ・・・
小説スレもエロ小説スレも静まり返って読む物無くて軽く鬱です。

水銀閣下の過去ログでも読んで勉強してます。

240捨てラルトス(日記風):2006/11/09(木) 22:41:00 ID:n07jZvyU

○月×日
ぼくは川辺でメスのラルトスをみつけた。ほんとに元気がなくって
ぼくじゃなくて野ポチエナにあってたらしんでいたかもしれない。
かわいそうだったからいえにつれて帰った

○月△日
ラルトスがげんきになった。ぼくにもなれてきたみたいだ。
ぼくはほんとにうれしかった。

□月▲日
きょうはラルトスといっしょに虫とりにいった。
ほんとうにたのしかった。

・・・

×月○日
ラルトスがキルリアになった。
想像以上に可愛いキルリアになったので驚いた。

■月▽日
勉強中キルリアがやってきた。
人間が勉強する理由について教えたがわからなかったようだ。
ポケモンと人間の違いについて少し考えた。

◎月●日
久しぶりにキルリアとアニメを見た。
バタフリーが恋をしてトレーナーの手元から巣立っていくというものだった。
見終わった後キルリアと目が合い、照れくさかった。

・・・

○月▲日
1週間に一回の休みということもありサーナイトと散歩に行った。
咲き誇る花の道を2人で歩いたが話すことが見つからず会話に困った。
サーナイトも同じ様な心境だったようだ。

■月●日
学校の帰り、倒れている雄のサーナイトを発見する。
完全に気を失っており、家のサーナイトに看護を任せた。

■月×日
倒れていたサーナイトが目を覚ます。
行く当てが無いらしく、家で暮らすことになる。

▲月○日
今日、サーナイトが家から旅立った。僕のサーナイトを連れて。
ガランとした家の中、僕は独りになった。
僕は、サーナイト達には幸せになって欲しい。
しかし僕は残念でならない。


不意に、窓辺でバタフリーが通り過ぎていった。
「・・・フッ」
僕は日記を閉じた。

241199:2006/11/12(日) 23:08:29 ID:n07jZvyU
コテハンはそのうち厄介なことになりそうなのでそろそろあぼん。
初レスのNoに統一します。ここは論外、Sunlight初めからカウントです。

他スレでも通用する新作を目指します。

242199:2006/11/12(日) 23:24:16 ID:n07jZvyU
やっぱ本場小説スレは良いなぁ…最近じゃあエロ小説スレより更新が楽しみです。
前では言えないけど今後も頑張っていただきたいものです。

243199:2006/11/23(木) 00:59:04 ID:n07jZvyU
最近小説も書かずほっつき歩いてますが一応活動中です。
サーナイト小説+絵のセット出す予定なんで1日1枚の割合で絵描いてます。

予定:
・SunLight修正版
・小説(未完成・題名未定)
・挿絵数点
・その他小説キャラクターのイラスト(むしろこっちメイン)

現在「その他」が2枚できました。
完成度は自分で言うのもなんですが高めです。
勝手に描いてることについてはすいません。

244名無しさん:2006/11/26(日) 02:22:03 ID:pveFwlj2
ちょっとある漫画にインスパイアされた俺が駄作投下しますよっと。
文中の間違いなんかは見てないから目をつぶっていただければ恐縮。
車分かんね('A`)って人は…スマンがググッてくだされ。

後、絶対に真似しない事。実際の道路では安全運転を心がけてください。
では、どうぞ。「頭文字P」の世界へレッt(Ry

245244:2006/11/26(日) 02:31:27 ID:pveFwlj2
-第一話で最終話 意外な才能-
目が覚めると、そこには使い古された携帯があった。メールが届いている。
(今日は箱入り【バンドなどの出演者がライブハウスで準備を始める事】6時だから、余裕持って来いよ)
このメールが届いたのは今朝9時。昨夜誘われて断りきれずに飲みに出ていた俺は、その時間は夢の中だった。
一人暮らし、正確には「二人」暮らしだが、アイツは起こしてくれなかったらしい。
現時刻は…時計が髭を生やしてやがる。太陽が紅く染まる時間。つまり4時40分。
「…うぎゃあああああああ!遅刻じゃあ!」

「あっ、マスター。やっと起きたんですか?」
ひょっこりとサーナイトがリビングから出てくる。
「『起きたんですか?』じゃねえよ!どうしてメール入ってるって…」
「『もうそんな物どうでも良いから寝かせてくれ』って言ったの、マスターじゃないですかぁ。
 私何回も起こしたのに…。」
そりゃゴメン。

とにかく今はそんな事どうでもいい。やっと売れ出したインディーズバンドがライブに遅刻したらそれ即ち-破滅-。
直ぐに俺はギターを担いで、エフェクターとマイクを2,3個ケースに詰めて、車のキーを捜した。
キーはあった。が、肝心の免許が見当たらない。たぶん財布に入ってるはずだが。
「あれ…?なあサーナイト、俺の財布知らね?」
「確か昨日お酒飲みに行ってた時には持ってましたよね…?持ってるんじゃないんですか?」
間違いない、これは絶対「落とした」。昨日酔って道端でこけた。その時にポケットから落ちたのだろう。

俺の愛車はトレノGT-APEX-AE86-。前に漫画で読んで以来、ずっと欲しかった車だ。
何より廃車になっていたのを安く買い上げ、修理に出したら以外にも安く仕上がったのが
この車に対する俺の愛情の一つである。足回りはちょっと直したが、
エンジン系にまで手はつけていないため、速度はそれなり…だが、「看板」があるから
乗っているだけで結構妄想的な優越感に浸れる。マニアの間じゃちょっとした英雄だ。
それなのに、「免許証が無いから乗れません」って幾ら何でもカッコ悪すぎる。

自分の世界に入ってしまった俺を見て、サーナイトが心配そうな顔をする。
「どうかしました、マスター?」
「もう時間も精神も絶望的なんだよ…。誰か俺を峠の向こうの市街地まで運んでくれぇ…。」
ポツリと吐いたこの一言が、まさかあんな結果になろうとは…。

「じゃあ私が「いやいやいや、お前免許無いじゃん。無免だと捕まるのは俺なんだぞ?」
だがこの際どうしようと言うのだろう。俺は免許を置き忘れた。つーか失くした。
一方サーナイトは免許を持ってない。捕まりゃタダでは済むまい。体面も丸坊主だ。
だがこの禅問答が解決するのに、そんなに時間は掛からなかった。
「じゃあ、私がポケモンだとばれずに、しかも免許持ってればいいんですね?」
「理論的にはそうだけど無理だろ。特に後者。」
「ところがそうでも無いんですよ。ちょっと待っててくださいね。」
〜十数分後〜
「マスター、ちょっと指先をよーく見てて下さい。」
「んー?」
ぼんやりと、周りの空気が具現化されていく。そこに出来たのは、一枚の免許証、の偽物。
まあ一瞬なら気付かれないような…その位ではあるが即興としては大した物だ。
「これならいいでしょう?」
ブラックホールを作れるのは知ってたが、ここまで出来るとは知らなかった。もう何でもありだな…。
「まあ用意したその機転とかは認めるけどさ、どうしたんだよその格好?」
目の前にいるのは明らかにポケモンじゃない、ハタチ位の女の子でしかない。
何処で手に入れたのか、ライブに来る女の子がよく着てるような服を着ている。
肌も多分何か塗ってるんだろうか、人間と変わらない肌色になっている。
…ちょっと可愛い。
「これならパッと見でもポケモンだって気付かれませんよ?」
「どーしても乗りたいのね俺のハチロクに…。」
「はい!」
彼女の目がキラキラしてる。こうなっては断る訳にも行かなかった。

246244:2006/11/26(日) 02:32:53 ID:pveFwlj2
ハチロクのエンジンがダルそうに起き、排気ガスを吐いて走り出す。
古臭い旧市街の中をゆっくりと抜けると、すぐに見慣れた峠に辿り着く。
この辺は夜になると走り屋が集まってくる、ちょっとした有名スポットだ。
「さーていよいよ峠か…頼むぜ、ちょっと気持ち早めでな!」
「気持ち早めですか…分かりました。それじゃ、死なないでくださいね…」
「は、はい?」
計器類がいよいよ本気を出し始めた。針が全て右へ、給油計だけはじわりと左へ動く。
(うっ…コイツは相当ヤバい!半分二日酔いの内臓にはキッつい!)
こんな真剣な顔は見たことは無い、ってな位にサーナイトは真面目な顔をしていた。
普段の穏やかさ、控えめさを裏返したような闘争心である。
目にも止まらぬ早業で、シフトチェンジを繰り返す姿は、熟練のレーサーより様になってる。
コーナーが近づくたびに、エンジンブレーキを多用して曲がる。
車をコントロールするセンスは抜群だ。

山の中腹に差し掛かる。この辺は側溝に蓋が施されていない。
なんだか知らないが、どうもさっきから左コーナーで俺の体が浮いているような気がする。
そっと窓から下を覗くと、有るべき筈のアスファルトの地面が、そこに-無い-。
代わりにあるのは山肌と、鉄の蓋が施されていない側溝だけである。
「お、お前…一体何処走ってんだぁ!?」
もしも蓋の無い側溝に、タイヤを落としたとしたらまずタダじゃ済まない。しかし彼女は最短
距離を稼ぐために、どうやら荷重移動で側溝の上を跨いで走っているようだ。
「行けてる…あのリズムで…」
「あ、あのリズム?」
その後、コーナー脱出と共にシフト操作で車体を制御し、綺麗に曲がり切った。
バックファイアが、破裂音と共にガタガタのマフラーから噴出する。
警告音がキンコンと鳴り響く中で、夕日を浴びて紅く彩られたパンダトレノは、次第に
山の頂上へと向かって全力疾走を始めた。
一段とGが前から来る。自分で走っているとき以上にこの振動が大きい。
ちょっとでも気を抜いたら…多分ナビシートはゲロまみれだろう。

しかし、気になる事が一つ有る。
なぜコイツは「溝跨ぎ」なんていう普通じゃ考えもしない、つーかやらない暴挙をやるのか?
この条件下で考え付く限りでは、答えは一つしかなかった。

247244:2006/11/26(日) 02:42:50 ID:pveFwlj2
〜数日前〜
連日の雨で外に出る訳にもいかず、ただ家でボーっと二人して過ごしていた時の事だ。
『マスターの持ってる漫画って何でも面白いですよね。もう「ミツハニーとクローバー」読んじゃいましたよ。』
『早いなぁ、確かそれ昨日読み始めた奴だろ?』
『だって面白いとすぐに読み終わっちゃいますよ。「ぺラップ カンタービレ」も読んだし…
 あ、そういえば、マスターってアレ持ってましたよね?あの車の漫画。』
『「頭文字P」のことか?お前車嫌いなのに?』
「頭文字P」とは、ホウエンに住む少年が父から受け継いだドラテクと車で各地の走り屋を
倒していく漫画で、主人公が乗っている車が俺も持ってる「ハチロク」である。
『排気ガスが嫌なだけですよ。マスターの車はちっちゃくて可愛いじゃないですか。』
『そっかー、でもアレはなあ…(変なことが起きなきゃいいけど)』
『ダメなんですか?』
『…いや、それじゃ貸してやるよ。大事に読めよ。』
『はーい。』

それしかなかった。少なくともそこしかサーナイトが運転技術を学ぶ術は無かった。
あの時の危惧がまさかこんな時に限って役に立つとは…。(役に立ってないような気もするが)
「お前…このドラテクはまさか…俺の『イニシャルP』読んだからか!」
「イメージに時間掛かっちゃいましたけど…あの漫画の技ならもう何でも出来ますよ。」
流石は「とくせい:トレース」。そんなことまで出来るのか。
そういえばこの前も「クッキングパパ」のメニューが食卓に上がってたな。

そんな事を考えている内に車は山頂の直線へと差し掛かり、時計は5時20分。
「ありがとう、でも此処までだよ…。10分じゃヘアピンの多いこの峠は下れねえから…。」
急勾配でスピードを出す奴なんて居ない、だから次こそゆっくり走ってくれると信じていた。
というより、もう俺の身体が限界なのだ。こんなに激しく横からのGを加えられたら、
いつか死ぬ。しかし、俺の言葉を無視するかのようにこう言い放った。
「でも間に合わないといけないんですよね。…しっかり捕まっててください!」
「ま、まさか…なあ、ちょっtうわああああ!」
一気にアクセルをベタ踏みして、トランスミッションを4速まで運ぶ。
回転計はシフトアップの度にレッドゾーンを振り切って、エンジンはフルスロットルで回り続ける。
かくしてテンロク・ノンターボの4A-Gは、20年の時を越えて、今、公道に蘇った。

「わ゛ーっ!早くハンドル切れ!まだ死にたくねえよぉーっ!」
目の前には急角度のコーナーとガードレールに阻まれた深い谷底が、横たわっていた。
ガードレールは2重に重なっている。つまり、落ちたら-死ぬ-。
俺の目の前に、親にも孝行せず、女の子とHすることも無かった空っぽの人生が蘇る。
「せーのっ…えいっ!」
「『えいっ』じゃねえっつnあいゃあああ!止めてくれー!」
ハチロクのタイヤは俺の悲鳴に似たスキールを張り上げて、地面には黒い帯が走る。
本当に隙間が5センチ有るか無いか位にガードレールスレスレで曲がり切った。
シフトとアクセル、ブレーキを同時に組み合わせて、荷重をコントロールしているのか。
「す…すげぇ。何がどうなってるのかさっぱぎゃああああ!」
またしてもハイスピードでコーナーへとハチロクが突っ込んでいく。
「(何で…何で平気なんだよ…お前怖さってモンが欠けてるのか?)うぎゃああああ!ゴメン!マジでもう
止めてくれ!もう走り屋もバンドも辞めてもいいから!助けて神様仏様サーナ様ぁ!」
高速でコーナーをクリアしていく。車体が震えるのが分かる。
タイヤが穴、多分排水用の溝に引っかかっているような感じだ。
(聞いてねーな人の話…ってか、これってまさか…溝落とs…)
キンコンと鳴り響く警告音が脳髄を満たしていく。
何とも余裕そうな表情で運転するサーナイトを横目に、意識が次第に薄れていった。

ホントはそこそこ乗れたらよかったんだ。
こんな所で140km/hなんて出すつもりはこれっぽっちも無かったんだ。
頭が…イカれてやがる…。
「うぎゃあ゛っー!あっ…。」そんな事言っても後の祭りか、そりゃそうだ、と心の中で頷き、
その後少し保っていた俺の意識は高速コーナー直前の直線で途切れた。

248244:2006/11/26(日) 02:46:15 ID:pveFwlj2
「にしても遅いな…。早くしねえとライブハウスに着かないだろ…。」
「…ん?なあ、あっちから下ってくる車、ハチロクじゃないか?」
「早ぇなあ…しかもドリフトまで決めてるじゃねえか。アイツあんなに運転できたか?」
一気に峠を駆け下りたハチロクは、いい音をさせて止まった(らしい)。
俺の友人達はどうやら待っていてくれたらしい。もちろんこの時俺の意識はゼロである。
その後、眩しい西日とドアの開閉音で目を覚まし、どうやら無事到着した事を確かめた。

「あ、あの…。マスター…じゃなかった、えーと、…さんのオトモダチですか…?」
「あ。もしかして君、コイツ運んできてくれたの?(このコがハチロク運転してたのか?)」
「いやー。凄く助かったよ。もうこいつ今日来ないと思ってたもん俺ら。」
「オイコラさっさと起きろよ。可愛い彼女に送ってもらって、何恥かし…ああっ!」
やっと気付いたようだ。俺の魂が既に抜け切っている事に。

暫らく誰もが茫然自失としていた。ボーカルが居なけりゃバンドは成り立たない。
「運んできてくれたのは嬉しいけど…コイツ、今日のライブで使い物になるかな…?」
「何て安らかな死に顔…。線香焚いとくか?」
「あ、ありがとね。何か色々と…ま、まあ後は俺たちに任せてよ。」
コイツ等も事のヤバさが分かったらしい。その後俺はナビシートから引きずり出されて、
普段俺以外のメンバーが足に使ってる共用のミニバンに荷物ごと強制収用された。

「マスターのいくじなし…あんなので気絶しちゃうんですか…」
何かそう聞こえたような聞こえなかったような。

結局、その日のライブには間に合ったものの、あの時の恐怖で声と手が震えてミス多発。
メンバーにもお客にも不評で、しかもハチロクごとサーナイトが先に帰ったために金に余裕ないのに帰りはタクシー…。
人生最悪の一日だった。もうアイツには漫画は読ませまい。そう心に誓った俺だった。

おしまい

249199:2006/12/04(月) 23:04:58 ID:n07jZvyU
人口増加は堪忍して!・・・なのにこのスレの人気の無さが笑える・・・
よほど中高生はエロ小説が好きなんだろうな。ある意味メインコンテンツだし。
勉強熱心なのは良いことです。

>>244さん
見事に吹きました。サーナイトひでぇwwwwww
ところどころに含まれたパロにニヤリとさせられました。

250244:2006/12/05(火) 01:07:18 ID:pveFwlj2
>>249
ども。漫画って結構ネタにしやすいから好きだが、代わりにパロ作家になっちまったorz
画力が有ったら漫画化してうpするがなぁ…。美術の実技が2だし。

251名無しさん:2006/12/06(水) 20:14:59 ID:0YJcKc8Q
>244氏
車も漫画もほとんど知らない私でもとても楽しく読ませて頂きました。
とても面白かったです。

252名無しさん:2006/12/06(水) 20:24:18 ID:0YJcKc8Q
上げてすみませんでした…orz

253名無しさん:2006/12/07(木) 14:56:14 ID:pveFwlj2
>>251さん
どうも。つーか俺もまだ高校ですし、車のこと詳しく知ってるわけじゃないんでorz
↓なんつったってこの位の文章力なんだぜ?

オレ「ダメだぁ〜…世界史終わらねえ…」
サー「もっと本気でやらないと。マスターのモチベーションが低いからだと思いますよ」
オレ「もうこれ以上やれるか!って位の本気なんだよぉ…。赤点取るぐらいなら死んだ方がマシだ…」
サー「じゃあ死んでみます?」
オレ「へ?」
ズガァン(銃声)
オレ「ふっかーつ!死ぬ気で(ry」

こんな事にならんかね(´・ω・`)世界史終わらないとまだまだ安眠できませんよ…。

254199:2006/12/15(金) 22:00:19 ID:n07jZvyU
久しぶりに見たらこのスレにしては会話弾んでますね(サイコキネシス)
なんか嬉しいです。

最近
練習スレの存在意義が分かったり必要無いんじゃないかと思ったり・・・
どうでもいいですね。なんでもないです。
そのうちまた思いついた話を書いていきたいと思います。

255199:2006/12/16(土) 21:32:44 ID:n07jZvyU
番外編。

セキエイ高原――――

最強クラスのトレーナー達が修行をする場所。
野生ポケモンも強力で道も険しい気が抜けない難所でもある。
そんな場所でどうゆうわけか俺はポケモン6匹と山道マラソンしていた。

「レイン・・・ちょ・・待ってくれ・・体力が・・・」
「だらしないなぁライトは・・・」
俺はポケモントレーナー、ライト。
さっきから余裕そうに前を走ってるのはレイン。サーナイトだ。
レインの上を飛んでいるのはヤミカラス、俺の後ろにはザングース、エレブー。
少し離れた後方にはラグラージとボスゴド・・・あれ?いねェ・・・

数分後・・・
「ウボァー・・・」
「グギュグバァー・・・」
遅れていた2匹は追いついた頃には最早戦闘不能に近かった。

「なんで・・そんな格好でそんな速く走れるんだよ・・」
レインのスカート状のひらひらを指さして言った。
「へ?だってホラ」

ぱさっ

レインがスカートの前を肌蹴た。
女性にしては目に悪い行為である。だが―――

「スパッツ。」

「なるほど。」
期待した俺が馬鹿だった。いや、断じてやらしい考えなんてしてないぞ。
でも結構似合ってたな。・・・何を考えてるんだ俺は。

「!」

不意に背後に何かの気配を感じた。全員が瞬時に臨戦態勢をとる。
そこに、物凄い速さでゴルダックとブーバーが飛び出してきた。

256199(犠牲フライ):2007/01/05(金) 21:38:05 ID:n07jZvyU

「エレブー、ザングース、電光石火!残りは"守る"だ!」
エレブーはブーバーに、ザングースはゴルダックに向かって突進した。

…が、2匹は突進してくるザングース達をかわした。
「ちょ・・・悪い!今それどころじゃないんだ!」
「ブバー!」
何故か猛然と逃げ去ろうとするゴルダックとブーバー。
しかしその理由はほどなく分かった。

「待てェェェェ!!!」
茂みからもう1匹が現れた。
両腕に強靭な緑色の刃、威嚇的な色合いの腹、鋭い眼―――
緑色の恐竜、ジュカインである。
「貴様等が逃げ回っていては稽古にならんだろうがァァァ!!!」

威勢が良いのはわかりますが・・・少しスピード緩めないと・・・そこには・・・

ドゴーン
「あべしっ!!」
「ん!?」

はい、案の定俺です。(打たれ慣れてるからいいけど…)


5分後・・・

「で、主人がお前らの特訓の為にバトルをさせたんだな?」とレイン。
「まあそんなところだけどこの人強すぎてさぁ」とゴルダック。
「それにしても流暢に喋るなお前ら・・・」
俺の手持ちはせいぜいで2匹だ。
「主人のポケモンは半分以上が喋れる」と、さっきレインにタコられたジュカインが言う。
「お前らに何かこだわりでもあるのか?」
「いいや、そんなん無いっさ」
「あるとすれば少し変わった過去ぐらいだ」
「変わった?」
ジュカインは2匹のほうを窺った。
ブーバーはいつもの様子であるがゴルダックのほうは目を逸らした。

「いいさ・・・別に」

257199:2007/01/07(日) 18:53:49 ID:n07jZvyU
最近めがっさだるいっさ。
管理人さんまだ来ないのかな・・・

258名無しさん:2007/01/20(土) 01:44:22 ID:n07jZvyU
別スレ>>708
「期待」・・・か
それも悪くないか。筆は進まないけど書いてみますか・・・

259名無しさん:2017/06/02(金) 20:31:33 ID:ey6gTQlA0

.          /                    ヽ
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.         ′| | i  | |i  ||   |i |i | | !| | i !  ! |
        | | | | |  | ||  ||   || |i | | !| | ! !  ! |
        | | | 斗r‐弋T!ヽ.{ト、 |l 厂!刀7ナト、j  |! | 
        ト、ヽト、八!丶lリ  ` 丶リ/ ハノルノ|/ ノ|! !
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         l !   |l   _ .ノ⌒}       |⌒ヽ. _ j  /  |
        {ヽ、斗'"´     !′      }     `丶、 /ノ
       /、       ├‐- 、 , -‐ァ       /7ヽ
      rく\ヾ:、        ヽ--―--、/         // / へ

260名無しさん:2017/06/02(金) 20:34:04 ID:ey6gTQlA0
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261名無しさん:2017/06/02(金) 20:36:06 ID:ey6gTQlA0
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262名無しさん:2017/06/02(金) 20:38:02 ID:ey6gTQlA0
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263名無しさん:2017/06/02(金) 20:39:13 ID:ey6gTQlA0
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264名無しさん:2017/06/03(土) 04:39:13 ID:ey6gTQlA0
l乂ヘ_ ___ 八 斗t允ナ 芹芯ミ 斧苅ヽ ゝ込少 込少 イ 乂 ィi

265名無しさん:2017/07/04(火) 03:07:16 ID:uZM.gtvg0
           ,. ´: : : : : : : : : : : : `   .
.           /: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : ヽ
          /: : : :.〃:. : : : : :.:.:.|: : : :.ト、: : : : ' ,
.         /: : : : /:i: : : : : : :.:.:,'i:.:. : :.l ト、: : : ::',   二日・・・
        l: : : :.:.l:.:|: : : :|:.:.: ,'7T /ヽ:l }__',:.}: : ::.
        |: : : :.:.|:.:|: : : :r=vv _j/ /′   jハ:.}: ハ
        |: : :.::._|:.:l_{: : :}         ,     jノ: }:::.
        |: : : :{ |: : ::\          ,  }/ ハ: :.ト、}
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.    /j       ',  ',: :.::::ヽ   \. j | .j_,}  ヽ{
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  {{   ト、_,     ',  ,',ムイ:./      〃 l   ,' | }
  lト、  {.       ', ,'  レ′    //. │ / j i
  ||  \}        v   /       /  |   { {
  ||    }      ,'  〃      /.   │ \l ヽ
  |ヽ  {.       ,'`¨y'       /   O|   ヽ i
.  \\ }       i州/          │     }ハ
.   \{_,     liレ′              |    l│
      ',       {{               |    |│
      ',    ├───┤      |.     Y
      ',    |      |       O|     ヽ

266名無しさん:2017/08/01(火) 23:59:01 ID:uZM.gtvg0
                           /  `ヽ
                 ,.x≠⌒ヽ、∠. .x=x、
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                / .:/.://.:. イ.:.:.:/{   ヽ.:.:.'.;.:.:.:.:.:.:.:ヽ
           〃 .:.:/ /ィ :/ {.:.:.′    }.:.: j}:.:.:.:.:.:.:.:.:.,
          // .:./:イハ|:/ 八.:{    ノ:|.:八ハ:.:.:.:.:.:.:.:.
            /イ  .:l{:.:.|x]≧弌xゝ   __/__}/ }.:i i.:.:.:}.:!:ハ
.           }. .:.:八.:Y 灯じ ㌃ニY沙片弌メF|:|.:.:.:|.:|.}
        /  |.:i.:.:|:个{、弋::ノ 厂 ̄{  灯rじハ刈.:.:.:|.:i.|  ,
       {   |.:|.:.:|.:.i:ハ、二二ノ   、 弋 :ノ ノ }|.:.:.i :|:{  }
             |.:!.:.:i.:.乂       '   ゝ _`>'’,小].:i.:.|ハ  ,
.        ヽ |ハ.:.:i.:ハ       ´           厶「!.:.l.:.!   ;
           { ':.:.i:.人            rく^}|.:.i.:.| }
              、 ':.:.i:.:.个:..       ,,.、   /|:i.:i|.:.i ノ
               乂ハ从:.:|   ‐‐=''爪ハ{`´i.:.:/.:}八:{
               ,r乂ヾ}       |:i从ヘ.:.:i:/}// ヾ
             _,,ノ: :  ∨       {⌒``\(
       ,x==<  \ : :  、      乂>、__
       ///> 、\ \   \     {: :  ̄}トx、
.     ///´: : : :  ̄\ \   \___}: :   リ: : }、
.     //{      : : : : \ \   \─{   〃 ノ :ヽ
    〃,八      : : : : }\ \  ヽ ノ  / /}: : }
.    {///ハ   : :\ : :/\ \__xY / / /: : :{
    ⌒'¬ヘ     : :\/_ __;.> 、__}}二,_/ノ´)」L.., _
           、     : :\       }ハ〈__〉─ / / -─く
          ∨\      ノヽ   / } } }}><⌒ヽ   ⌒ヽ
         〈: :      /: : > 、/ // リ: :\: :\ノ、_,,. 二ン
          ‘,     / : :〈ノ∠ノ{: :     ` ̄´  : :}
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            ノ: : : : : . .              : : :{`¨¨¨´
.          ⌒7、: : : : : : .      . . : : : : : : : :}
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267名無しさん:2017/08/19(土) 04:00:25 ID:uZM.gtvg0
                 ,  ' ¨  ̄ ̄ `¨ 丶、
               /: : : : :/ : : :\: :\: : : :\
              /.:.:.:.: : : : l: : : : : : ヽ : \: : : :\
              /.:.:.: :/: : : l : : : : : : : i: : : :ヽ: : : :ヽ
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             |.:.l.:l: : : : : : l : : { .l.:.:.:.:.}: : : l: : l:.:.:.: :l
             |.:.l.:l: : : : : : l : :ヾ }.:.:.:/ソソリl:.:.:l:.:.:.:: l
             |.:.l.;州小从八ヾ ソオ至ト、l: : l.:.:.: :l
             |:.l.:ハ イ'{´埃     廴.::::}゙|: : :l: : : l
             |::l.:.:ハ  辷ソ     `ー ´ l:.:.:.:l:.:.:. l
             |:l.:.:.:.ハ     丶     /: : : l: : ::l
              l.:.:.:.: ハ.    、 -,   , ':l: : : l: : : l
              |:l.:.:.: : : :>: 、    . ィ{.:.:.:l : : l: : : l
              |:l.:.:.: : : : : : rn}` ´  トi、:l: : ::l: : ::l
              ヾ八从,, ァ´{. \ __ / }`ヽ、ノソツ
   /ヽ,-、      , -- ¨´:. :./. :. l /::::::ヽ  l.: ヽ:. :`丶 、
  // /     /:. :. :. :. :. :./:. :.:.ノl ヽ:::/ \l.: .: ヽ:. :. :. :/丶、
 l i´ /-‐、     l:. :. :. :. :. :. :\,/':. i  l::::l  l\/:. :. :. :/:. :. :}
 | | l l´ }    l:. :. :. }:. :. :. :. /:. :. :l l:::::l  /:. :.ヽ:. :. :. /:. :. :.:{
 !     l、   j:. :. :. :.l:. :. :. :.\:. :. :l l::::::l ./:. :. :/:. :. :Y:. :. :. ヾ
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  {:\   /ヽ l:. :. :. /. :. :. :. :. :. :. ヽ: l:::::/:/:. :. :. :. :. :. :ヽ:. :. :.:::::::::...
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268名無しさん:2017/08/19(土) 05:20:20 ID:uZM.gtvg0
.         /.: /:j{: : :∥: :/j/: :/ノ: : : /j八( {Ν: }:)Y: :∨\j∧
      .' //.: {: : _j{:// //;ィ({: : : /: }  _)j抖孑十: :.〈\:\j
      {///: :{: :j:/ケメ(/ ル:) :k公ムィ⌒Y}:{:川: : : :ト、:.\:}
      レ'/: : :{: jメ至比毟メグ::/)厶毟竺坐予lリ: :i}: ト、\:〈
      }/}ー=彡代 乏受У//´ 、,乏受才爪{: : j}::l| 狄い,
       ∥ i:}|:|:} 狄 `¨¨``/.;     ´^¨¨´ }ノ }/: : j}:j}| ,ノ: ::) :}
      廴.{(从}: }ト.\   ::〈        u ノ}: : :リ:ム(: ://}{::}
        `刈_八::.、    `       / j{:: :/:/: リ//:/lレ゙
         儿八込、             儿/:/: ///:/∥
           {::/: 人);:;\  ¨こ¨`      ...:升/:/ル':厶クノ′
         )'.:人: :.〈/:j心、       ...::'⌒(rク:/::{彡絲糺,
           /.:人: `Y{∨{:刈)h--r=彡: :  r糺/{ ::{絲絲絲)
        {: {  `Y:}:トミ込);;)ルイ}: : :   糺j{八い(絲紗ヘ,
        人廴  j)り /Y´ . : :j:}   _ノ)ソ{:{~^Yい~(: ::小,
          ̄_彡イ,/ |  . : jリ   /ヘ //{:从_,: }jり:.:)): :}仆、
           /   //l|  ./}  ,/. : }{:{ ,{: : : :.ル(:/. : :}り \

269名無しさん:2017/08/19(土) 05:25:45 ID:uZM.gtvg0
                                        o
                               ___ o_r====x__||__    o   o
                             / /____\ 二二||ヽ .:`ヽ:||   /
                       《 〃      .....\  .::|| ハ(⌒Yjj ,/
              / ̄\         》{{       `¨¨゙'V/⌒ヾL.../'⌒V
.           //.:.:. \\         《      ̄¨¨二ニ={{ 【_】 }个{ 【_】 }
        //.:.:.:.:.:.:.:.:. \\     }___三二ニ=-rォ斗==彡翁ミ==く
        /´ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \`ー―(_______}_}_{{ 【_】 }从{ 【_】 }
   ー=彡.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ⌒ー=≧ミ、______,,,,,,,,,,,,,,,入ミ辷彡災>=彡′
     `Y.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ξ//え `ー=气或ア气必勿リ灯》〉
     ((jj.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_______彡{{ (      `¨j¨¨¨゙彡汽或ア
       Y´ ̄ ̄ ̄ミメ、:.:.:.: 彡'⌒.イ  ,)、_(⌒ヽ ::.   ゙ー'⌒¨¨¨¨∨}
.       |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. `¨¨´ :.:./.:.{  (    )  } :.      , -=ァ' ′
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      乂__彡'⌒ヽ):.:/.:.:.:.:.:.イ____    ヽ、      `¨て"  リ
.           (⌒ー彡.:.:.: イ(( ::))%二ニ=ミメ-=ミ≧::...    ノ爪 j=彡
.          \.:.,r<"/'⌒㍉彡==ミO{  :::::}, -=ミ≧┬―′
.        //,彑]/   ,;;/'′      ⌒ ー=彡{  ::::}:Y⌒Y^Y⌒Y
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    / ┯/ ,/></;,;,;,;,;,;,;/,;,;,;,;,;,;,;,/  _厂        } ┃{   【】∧彡'

270名無しさん:2017/08/20(日) 00:40:28 ID:uZM.gtvg0

                ___,,..,,_  ____
            −””´      ”   ^”ー-.._
         /                 `ヽ、
        ,/                    ゙ 、
       /     ,                 丶
      ,/      ノ    |      |
     ./       ノ |   |!      l  ノ │     ゙ 、
    /       ./  − 、. |’、   ./ /  ノ 、     ヽ
    !       l ` 、    ` `”‐‐” / |/  、  │  ヽ
    !    1  |    `             \  丿 ノ
    │    1 │  .,ィぅ示ト     テ示ミy、    /  │
     、    ’、 ヽ‐〃{ri_ ,j::}┐⌒┌‐{ri:::::j:} }─ / /  |
     ヘ    \ 丶  之少       乏沙  /   │
      〉     ヽ”ーー              ./     │
     l       ゙、      — 、     /      |
     !      .│    」    ヽ     ノ      /
      、      ノ      、   /    _.. 、     ,ノ
      ヘ、      `”‐…_   ゛””””_…−'”´  ヽ ?
       ` 、        │””‐-‐”  /   // ./l /
         `”‐–、,,  . −      | ..、./ ノ-‘”
        __,,……–‐” 、    ー..   ./ \
      /´        \    ゙ー‐’   〔`丶….__
      /           \        │     ゛ 、
 ー”‐ 、_ |             \       |       ヽ
    `”‐゙”_-..、   , .、      \     ,’        ヽ
        `”‐ ∩ ∩∩ ∩     \   ,’         ヽ
      ゙、   ! l,|! l.l .l.│|      \ /
       ヘ  ヽヽ ’ ゙”’ヽ‐ 、     ゙ 、        、
           ゙ —-―‐⌒”‐゛”‐..    l        ’、
        l   /     1    ゙”‐゛”‐- 、  _,,…..   │
        |  /’      |       `”‐ 、ー! ,-‐”_゙ゝ、:
        | ノ      │       / 丶 ` ^-:´……、”┐
        | ?      `       ?  1    `”‐- |

271名無しさん:2017/10/30(月) 02:37:09 ID:uZM.gtvg0

         ,、   ):::::::::::::::::::ゝ_   ノ:ヽ、
       /:::::`ー'´:::::::::::::::::::::::|:::`ー'´:|::::::::ヽ,
       ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::l:::::( ̄:l
     ,、_ノ:\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::l:`ー.'`ヽ_   .,.、
.     /:::::`ー:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:)‐ /r、ヽ
    i::::::::::::::::::::::::::::::::,、-‐' ´ ̄ ` ' ー- 、:::::::::::::r‐'´!ゝ‐、=≠ヽ
    ゝ―‐:::::::::::,ィ'´              `ヽ,::::i:::::::|、:::::::ヽ ̄〉〉
   ,、_ノ_:::::::/                ヽ:ヽ:ノ∧:、-'ゞ=".i
.   i::::::::::::::::/      /     ヘ      ヽ .',:::)∨ヘゝ‐、.  l
.  l::::::::::::/   /   /       .l      ヽ ノ´::::l  l::::::リ   l
.   つ:::::i   l    l       l       l∨:::::l  l:イll.  l
   /::::::::l l.  l    l.        l   l  l   .l ヽ_::|  |:::|||.  l
.  ヽ:::::::l l   l     l l      l!  l  l   l .l ノ:l /:ノ|||.  |
   /`ーl l  l  _ll l、      l!l__/!_ l! l .l l/:::/./::| l |ミ|  l
   /  (、!ヽ ヽト、l! ll`\ l  l /´|/ l//!`/ //フ:/ィュ::ノ. l|ミ||  l
.  /   l`ー、ヽ!ヽイ    、 ヽ!/´       l/l/ //:ィ<トリ´  l ̄  .l
 /    .l  `'十 i       `    .     ´ l l ノ 弋ソ.   l    .l
./    ,'  ,ィ.l .lヘ.     ′        , | |`i_.       l     l
    /,、_/::::::l .l: :ゝ、   ^⌒    /‐l l!、::::`ヽ、__ |     l
   /´::::::`ヽ/ i l::::::::::::::> 、,  ,  <::::::::l l.l:::`ヽ:::::\::: ̄)   l
  .__i::::::::::::::::/ /! l'´::::::::::::::リノ`´、ヘ::::::::`ー:l l l:::::::::〉:::::::\:(_,、-―、

272名無しさん:2017/11/02(木) 02:04:39 ID:uZM.gtvg0

                 , -- 'ゝ―‐丶- _
               / ,   ,    ,     `ヽ
             / /∠ゝ∠ゝ ∠ゝイi     ヽ
            / / /::::::::::::::::::::::::::::::::::::}      }
            // i ゝ/ゝ/ ̄ゝ-‐i:::::}      ヽ
              // . i / |    |   ヽ/       ゝ
              / i . i ! ,ル   人   ノ|           |
          { ヽ  |/ / |   ノ 丶  ノ .|        i
          .|/  / ヽ,' ヽ  /   ヽ,' .i        {
         /   |    、 从        、j        ヽ
          ̄/                  ´/        |
          / ヾ ヽ,'   `       /  人 、    /
          /  ヽ |\         '',' 〃 ヽ /  /
          \八 ノ   `、 ヽヽ  ∠/  ソ ,′ }  ヽ
            ヽ,'}八/>‐---イ  / ヽjハハノ从ノル''
           _______∠ ゝ/  ゝ ヽ/    ヽ/\
           ゝ / /`ヽ   |    / ̄   \
        ,__'/〃 //   ヽ   ヽ‐‐-/    ,ノ   \
     ,, ', /   / i      ヽ____//''     . i`    ヾゝ
    / /   /       / \ \        ヽ    |ヽ
 /  /   /      //ゝ   \,'‐‐‐---‐‐‐‐ーゝ   / }
,.{   /   /       /\\ \   \      ゝ    /  \

273名無しさん:2017/11/07(火) 17:14:34 ID:uZM.gtvg0
          .     /       ハ              ヽ
              /         /  } ハ   \           ヽ
             ノイ        从  jノハ.   ト、 ヽ       ハ
               リ    ′ /´      \ | \|       八
             ノィ  ′ { /‐‐- ..._    斗-ー人       ト、
.               |i |i  ?  =ミ     =≠  ? 亅 i|
.               |l |l_ | <                  > | 从 l|
               / ルi'´ハ| ` ̄´   }     ` ̄´  ル´ } i 从
         ,.ッ≠=- //  从〈 `       |          、 / 从 \
.     /::.《⌒⌒{     jト、ぃ                    ン,.イリ    }&not;≠=-、
     /::::::::: \   、、  ノ介&not;      `´       爪 リ    ′ノ\:::::}}ヽ
   __ハ::::::::::::::. \ \   八ルヘ     ,-─-、     /ノル′  //   `ツ:::ハ
. ,√    \:::::::::::::::. \ ヽ   ヽ 丶   丶 __ ノ     ′ /   /     /::::: ハ
/   ヽ     こニ=- :::_\    ヽ  \    ー    /  /  /     /::::::::::::_:ノ ̄ヽ
     ヽ          _`≧、=- 、 ヽ _ \     /  /     __≠‐ ニ二 ̄     ヽ
     、         八   \ \`    ̄   '´/_ -‐=ニア ̄          /
       }             \    `刃ミ=‐‐-‐=≠イ「    /               ′
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      |                 ` ー| |=‐-≧≦ -‐1「                 l

274名無しさん:2017/11/15(水) 17:43:07 ID:uZM.gtvg0
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  ,'/ .}   .}     }         ', .}  /   .} .}  .{   ',             {二二二二二二ニ
  },'  }    }       i    i    } .}         .i   ∨  .}            {二二二二二二ニ
  {{  }    .}   i    .i     } ヽ  ∧       i ',  ',  i  、   _        {二二二二二二ニ
  ヽ、}    .i   .i   .i    .}  }   }   ー  ', ヽ、 .}  .{    ̄   `  ‐- _ノ二ニ二二二二ニ
    ,'    .',   i    i    {.', .} 、 }     : : : ゝ‐- _  {          ∠ニニニニニニニニ
   ,'  ,'   ',    i   .{    { .', .{ ヽ }           i .} {.         /ニニニニニニニニニ
   ,'  ,'   _ -- 、.  '.,   '∨,'             i ',∧        ノニニニニニニニニニニ
 .. ,'  .'    } / -、\_ ヽ    {    .     、 ,   ;  ヽ ヽ     ィ<ニニニニニニニニニニ
  ;  ,'     /_ -ー 、コ    ̄`ヽ、_ : : : :_        ´-ーーーヽ/二二二二二二二二二二二二
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275名無しさん:2017/11/22(水) 22:12:58 ID:uZM.gtvg0
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27672:2018/04/19(木) 01:01:57 ID:uZM.gtvg0
               -──-
            ´        ` 、
         /   /      ヽ   \
          /  / ∧ |l  ¦ ハ  ヽ
       /  /  〃/ ]  l ll   |  |    ,
         /  /_l/__ノl  |八 _|  |   ¦
      |  | l/ l   \|  \ |`ヽ}!     l
      |  | |    、     ィ示t:、/  / /  。
   。  |_八_| c辷リ    {辷ツo/  / / O
  O  o  / l! xxx   '   xxx /__/∨   o
    。  /  ∧ u   r- 、    ′/_ノ|
        /  / 丶   l  _j  し/ /  |
           {   \      ィ ノ-、 >-- 、
      {   |`>-イ〈` 二ア´/ / /´  / )',
      l   |    | \_/ / ,/ ,'  / / ハ
      |   |    |_/丁ヾ/  / 〈_/ /   |
     ハ   ,   〃  || _/_/    ( _____j
     { ',  '、  {{___ ノ(___   -‐   ____ノ}


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