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youtubeの世界

1korou:2013/03/24(日) 22:22:01
youtubeが人生の一部になって、はや8年。
いまだ魅力の失せないyoutubeについて
専門に語るスレです。

244korou:2022/06/29(水) 14:56:15
846 2018.4.21 4週 ドレイク「Nice For What」
     6.2  2週
     6.23 1週
     7.14 1週
https://www.youtube.com/watch?v=U9BwWKXjVaI
これも典型的なラップ・ミュージック。歌詞の内容はかなり普通のように思えるが、詳しくは分からない。どちらにせよ、こういう楽曲が
流行る理由なんて自分には分からない。ドレイクがいかに天才でも、それはアメリカ国内だけの才能になってしまう。ラップだから。

847 2018.5.19 2週 チャイルディッシュ・ガンビーノ「This is America」
https://www.youtube.com/watch?v=VYOjWnS4cMY
これはリアルタイムでこの衝撃的なMVをチェックした記憶があり、今回それをチャートの流れで再確認できた。全体として、音楽というには
あまりにも雑多なものが含まれていて、これはラップ以上に音楽の崇高性を損なうものであると思った。ラップは音の重なりによる面白さを
無意味にしているが、ここでは言葉そのものも破壊されていて、もうこうなると「創造」という行為そのものの破壊ではないかと危惧する。

848 2018.6.16 1週 ポスト・マローン featuring タイ・ダラー・サイン「Psycho」
https://www.youtube.com/watch?v=au2n7VVGv_c
メロディアスな一面もあるが基本的にはラップ曲。これで4曲連続典型的なラップ音楽が続いたことになる。2010年代は保守的にソフトした
年代だが、この年だけ異端になっている。これではおおかたの日本人は愉しめない。日米でチャート上位の曲の差異が極端になっている。

849 2018.6.30 1週 XXXテンタシオン「Sad!」
https://www.youtube.com/watch?v=pgN-vvVVxMA
これもラップだが、意外と音作りがストレートで聴き易い。変わったことを一切していない上に声質もうるさくない。チャート上昇中に
銃撃されて死亡したらしく、その直後にNo.1となったらしい。

245korou:2022/06/29(水) 16:00:37
850 2018.7.7 1週 カーディ・B, バッド・バニー & J・バルヴィン「I Like It」
https://www.youtube.com/watch?v=xTlNMmZKwpA
ざっくり言えば、ラテン風味の入ったラップ曲を、カーディ・Bがリードした楽曲か。無味乾燥なラップ曲も、ラテン風味が入ると
自然とメロディに起伏ができて、トラディショナルな鑑賞眼を満足させるクオリティになっていく。これは悪くない。

851 2018.7.21 10週 ドレイク「In My Feelings」
https://www.youtube.com/watch?v=DRS_PpOrUZ4
ドレイク快進撃の最終弾。やはりラップ曲だが、今までのものよりは若干聴き易い。どこが違うのか分からないが・・・

852 2018.9.29 7週 マルーン5 featuring カーディ・B「Girls Like You」
https://www.youtube.com/watch?v=aJOTlE1K90k
この時期、ラップ楽曲が連続していたので、久々に普通の楽曲が聴けたという思い。歌詞の内容もMVの映像もごく普通で、妙に
安心してしまった。マルーン5はいい感じだ。

853 2018.11.17 3週 アリアナ・グランデ「thank u, next」
     12.15 4週
https://www.youtube.com/watch?v=gl1aHhXnN1k
2020年代前後の歌姫といえばアリアナ・グランデだが、その最初のNo.1ヒット曲となる。BGMのように自然に流れてくるアリアナ
のボーカルは、万国共通で愛されるだろう。曲想や歌詞の内容はともかく、この声質は、アメリカのチャートに長らくなかったもので
聴いていてホッとするし、人気があるのも頷ける。ラップばかりのNo.1ヒットから、マルーン5とアリアナとは、急激な変化過ぎる。

246korou:2022/07/01(金) 15:15:03
854 2018.12.8 1週 トラヴィス・スコット「Sicko Mode」
https://www.youtube.com/watch?v=6ONRf7h3Mdk
このあたりから退職後の洋楽再試聴モードというか、それに伴うリアルタイム体験のある楽曲になっているはずだが、この曲に関しては
曲名だけであることが判明。全然聴いたことのないラップ・ミュージックだった。記憶はあてにならない・・・

855 2019.1.12 1週 ホールジー「Without Me」
     1.26 1週
https://www.youtube.com/watch?v=ZAfAud_M_mg
この時期としてはかなりメロディアスな曲になっていて、これなら日本でも人気が出たに違いないと思わせる曲。エレクトロ・ポップと
いうジャンルらしいが、確かに電子音が効果的に使われているものの、全体としてポップな雰囲気が感じられる。

856 2019.1.19 1週 ポスト・マローン & スウェイ・リー「Sunflower」
https://www.youtube.com/watch?v=ApXoWvfEYVU
スパイダーマンとしては初のアニメ化となった映画の主題歌。人気シリーズのアニメ版ということで多くの層の支持が得られるよう配慮
したのか、今までとは違うサウンドになっている。非常に明快というか何というか。

857 2019.2.2 5週 アリアナ・グランデ「7 Rings」
     3.23 3週
https://www.youtube.com/watch?v=QYh6mYIJG2Y
スパイダーマンの次は「サウンドオブミュージック」の名曲の変則カヴァーとでもいうべきか。この曲などは「ベストヒットUSA」で
リアルタイムでチャートを上下していたのを体験しているが、ビルボードはラジオアンドレコーズよりもヒット時期のタイミングが早い
ので、こんな年月日のNo.1ヒットになっている。サウンドとしては既にアリアナはこの時期から劣化が始まっているのかもしれない。

247korou:2022/07/02(土) 17:10:35
858 2019.3.9 1週 レディ・ガガ&ブラッドリー・クーパー「Shallow」
https://www.youtube.com/watch?v=bo_efYhYU2A
映画「アリー/スター誕生」の挿入歌。映画は実際に全部観たし、この曲のヒットはリアルタイムで知っていたが、そんなに何回も聴いて
いないので、聴き慣れたメロディではない。まあ、伝統的なサウンドを伝統的な売り方でヒットさせているので、違和感全くなし。

859 2019.3.16 1週 ジョナス・ブラザーズ「Sucker」
https://www.youtube.com/watch?v=CnAmeh0-E-U
ヒットした当時は「2019年マイベストソング」だった曲。こうしていろいろな曲の流れの中で聴いてみると、70年代ヒットだとしても
かなりオールドファッションだっただろうと思う。随分と他とは曲調が違い過ぎるので、初登場第1位というのはかなり不思議。1

860 2019.4.13 19週 リル・ナズ・X featuring ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」
https://www.youtube.com/watch?v=r7qovpFAGrQ
カントリーとラップの融合という珍しさはあるが、19週も第1位を独走するほどの魅力はないと当時も思っていたし、今聴いてもそう思う。
ラップが絡むと何もかも分からなくなる・・・

861 2019.8.24 1週 ビリー・アイリッシュ「Bad guy」
https://www.youtube.com/watch?v=DyDfgMOUjCI
2019年当時は、この年最大の収穫とも言われたビリー・アイリッシュだが、その後の活躍はいくらか地味めだ。やはりこういうタイプの
アーティストは時代の主流ではないので、最大限活躍してもレディ・ガガのようなユニークさを目指すしかないだろう。その意味では
彼女にどのような仕事が今後与えられるかがカギになるだろう。まだまだ未知数な歌手だ。

248korou:2022/07/07(木) 17:04:42
862 2019.8.31 1週 ショーン・メンデス&カミラ・カベロ「Señorita」☆
https://www.youtube.com/watch?v=Pkh8UtuejGw
ラテン風サウンドに、若干今流行りのビートが足され、若い歌声のデュエットが恋の歌を歌うという具合。非常に分かりやすい。日本でも
うまく宣伝したら、もっと流行ったのではないか。

863 2019.9.7 6週 リゾ「Truth Hurts」
    10.26 1週
https://www.youtube.com/watch?v=WezYA9jl0rw
なかなか強烈な印象を残すMVだ。キャラ立ちという意味では、ここ数年でこれ以上のものはないだろう。いろいろなメッセージを随所に
ちりばめながら、全体をエンターテインメントに仕上げる荒業は、このキャラでないと不可能だし、その意味で誰も太刀打ちできない。

864 2019.10.19 1週 トラヴィス・スコット「HIGHEST IN THE ROOM」
https://www.youtube.com/watch?v=tfSS1e3kYeo
シュールな画面を次々に展開しつつ、一貫して語りかけるようなラップが続くMV。ラッパーの曲なので、どうかと思ったが、予想よりは
聴きやすいので安心した。

865 2019.11.2 1週 ルイス・キャパルディ「Someone You Loved」☆
     11.16 2週
https://www.youtube.com/watch?v=zABLecsR5UE
渋くエモーショナルな声質で魅せられた。トラディショナルなナンバーをこの声で歌われると、旧来の洋楽ファンは心を持っていかれる
だろう。リアルタイムで気がつかなったのが不思議なくらい良い曲。

249korou:2022/07/07(木) 17:34:45
866 2019.11.9 1週 セレーナ・ゴメス「Lose You To Love Me」
https://www.youtube.com/watch?v=zlJDTxahav0
何でもできるスーパータレントの彼女が、やっと獲得したNo.1ヒット。割合と地味めな曲で、ラップでは決してない語り口で、ずっと語る
ように歌っている曲。

867 2019.11.30 2週 ポスト・マローン「Circles」
   2020.1.11  1週
https://www.youtube.com/watch?v=wXhTHyIgQ_U
メロディアスに展開し新境地を開いたポスト・マローンのナンバー。いろいろと引き出しが増えていく感じだが、結局どこに行き着くのか
いまだに分からない感じもする。

868 2019.12.14 1週 ザ・ウイークエンド「Heartless」
https://www.youtube.com/watch?v=1DpH-icPpl0
これも、ポスト・マローンの前曲同様、ウイークエンドとしては、ポップな方向に振れた曲で、2019年の新傾向を示したナンバーと言える。
このポップな方向と、根強いラップ志向、時として現れるトラディショナルな曲、そして全体としてM・ジャクソン以降のリズム強調のR&B
ナンバーが混然として出てくるのが今のチャート。

869 2019.12.21 3週 マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」
https://www.youtube.com/watch?v=yXQViqx6GMY
2010年代の最後のナンバーがこういうリバイバル曲なのが、時代を象徴する出来事と言える。音楽嗜好の統計化・数量化を現代において徹底
すると、このクリスマスシーズンには必ずこの曲がNo.1になるという、かつてはあり得なかったことが普通に起こる時代になった。この曲は
この時点では3週連続1位を達成したが、さらに翌年の12月にも1位達成週を積み上げていく。

250korou:2022/09/12(月) 17:03:52
1955年、ビルボードチャートの本格開始からの1位曲について

1955.7.9  8週  ロック・アラウンド・ザ・クロック(ビル・ヘイリーと彼のコメッツ)
https://www.youtube.com/watch?v=zju6KbP_1xY
ロックの元祖とも言われている曲だが、2022年の今聴くと、これは当時としては激しいリズム好きのおじさん達が、ちょっと
陽気に踊れる曲を作りましたという程度の曲。伝わってくるのはカントリー調のメロディで、映っているお客さんものんびりした
手拍子で大人しい、服装もフォーマルだし。

1955.9.3  6週  テキサスの黄色いバラ(ミッチ・ミラー)
https://www.youtube.com/watch?v=y4Pzks5cIoE
南北戦争の頃の歌らしいが、考えてみればその時代から100年も経っていないわけで、当時のアメリカ人には郷愁を誘うナンバー
だったのかも。それにしても、翌年のプレスリー出現までは牧歌的な時代だったわけだ。文部省唱歌で紅白に出場みたいな。

1955.10.8  2週  慕情(フォア・エーセス)
https://www.youtube.com/watch?v=GnDtxiNwDS8
これも古き良き時代を象徴する曲、映画音楽としては新チャートの最初の1位曲。映画音楽なので多少オールドスタイルでも
仕方ないところ。歌唱もかなり時代がかっている・・・と思ったらマット・モンローだった。急きょフォア・エーセスで聴き直し。
これもロック時代以前のスタイルのボーカル・グループだが、こっちのほうが聴き易い。まあ、仰々しいことには変わりないが。

1955.10.29  4週  枯葉(ロジャー・ウィリアムズ)
https://www.youtube.com/watch?v=88Js16yeHl4
ビル・ヘイリーについて大人しいと書いてしまったが、こうして南北戦争時代風カントリー、古臭い映画音楽、伝統的なシャンソン
のインストゥルメンタルと続くチャートを知ってしまうと、やはり彼は異端だったかもしれない(苦笑)。今聴くと単なるBGM
ですな、これは。

251korou:2022/09/16(金) 17:52:19
1955.11.26 7週 16トン(テネシー・アーニー・フォード)
https://www.youtube.com/watch?v=Jd-X8fpf8-A
これは隠れた名曲。2022年の今でも鑑賞に耐え得る。全体にブルースっぽいフレーズを持ちながら、カントリーソングとしても歌える
不思議な曲だ。今、ジェフ・ベックとZZトップのカヴァーも聴いているが違和感はない。ビル・ヘイリーの曲と合わせて一本という感じ。
「ロック・アラウンド・ザ・クロック」と並んでロック・ミュージックの元祖とするのが妥当かも。

1956.1.14 5週  想い出はかくの如く(ディーン・マーティン)
https://www.youtube.com/watch?v=mv9PSkNkUfs
またまたロックンロール時代以前に逆戻り。まあ一気に何もかも変化するわけではないから当たり前か。すでに大人気の歌手だった
ディーン・マーティンが、その全盛期の最後に出した大ヒット曲のよう。

1956.2.18 1週  ロックン・ロール・ワルツ(ケイ・スター)
https://www.youtube.com/watch?v=pJcJIK5olDo
初の女性歌手第1位曲(ロックンロール以降のチャートで)。曲調は、今となってみればジャズ・スタンダードのようで、サビの
あたりでブギウギ風の和音が強調され、何となく曲名に近くなるという感じ。まだロックンロールは全開とはいかない。

1956.2.25 4週  懐かしのリスボン(ネルソン・リドル)
https://www.youtube.com/watch?v=GeKB3YYV-KQ
著名なバンドリーダーにしてアレンジャーのネルソン・リドルが、当時メキシコで流行っていた曲を映画音楽に採用して大ヒットと
なった曲らしい。あまり特徴のない曲調だが、まあ映画音楽なんて時にそういう感じだ。ネルソン・リドル自身は、映画・TVで様々な
テーマ曲を作曲し、「アンタッチャブル」」「ルート66」「華麗なるギャツビー」など大ヒットも多数(Wikiに項目がない!驚き!)

252korou:2022/09/19(月) 16:16:28
9 1956.3.24 4週  パリの可哀いそうな人々(レス・バクスター)
https://www.youtube.com/watch?v=LkYWXAN_W5g
この時期、ヨーロッパのメロディをアメリカ人向けに焼き直した曲が次々にNo.1ヒットとなっていたが、これがそういう時期の最後の
大ヒットということになるだろう。原曲はエディット・ピアフ歌唱の「可哀そうなジャン」だったのが、翻訳の途中で綴りのミスがあって
「Poor People of Paris」という曲名になってしまった経緯がある。インストゥルメンタル曲が2曲連続でNo.1というのもこれが唯一。

10 1956.1.21 8週  ハート・ブレイク・ホテル(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=nGgtn4r0SII
こればかりは音源だけでは物足りず、良い映像がないか探してみたものの、意外にもなかなか出てこない。やっとこさ1956年3月の
テレビショーの画面を日本語で編集した動画を発見。バックミュージシャンの雰囲気とかも良く、プレスリーの腰振りで巻き起こる
女性の喚声もいかにもといった感じ。とはいえ、これで一気にロックの時代になったわけではないことも理解。

11 1956.6.16 6週  風来坊の唄(ゴギ・グラント)
https://www.youtube.com/watch?v=2cQUVtbztEs
プレスリーの有名曲に挟まれた形のこの曲は、youtubeで普通に検索しても当時の動画は出てこない。音声だけ聴くと、当時の西部劇
の挿入歌のような雰囲気だが・・・。ハッキリとした声質の女性歌手だ。

12 1956.7.28 1週  アイ・ウォント・ユー・アイ・ニード・ユー・アイ・ラブ・ユー(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=O9217sDVOqw
これもなかなかいい動画がなくて困った。これぞという動画は物凄く音が小さいのである。これも日本語製動画なので削除されるかも
しれないが、当時の雰囲気を通常の音量で再生できる。それにしても、この雰囲気は当時の白人音楽の限界ギリギリの許容範囲である
ことは間違いなく、今の感覚でいえば全くロックではなく、黒っぽく誤魔化したカントリー、声質がアイドル風でカリスマ性がある
ことのほうが魅力の音楽と言ってよいかもしれない。まだまだロックンロールは始まっていない。

253korou:2022/09/19(月) 16:59:31
13 1956.8.4 2週  マイ・プレイヤー(プラターズ)
https://www.youtube.com/watch?v=DE0UMnrQBD0
ついに初の黒人グループによるNo.1ヒットが誕生。曲も歌唱も見事な出来映えで、今聴いてもサウンドの古さを超えた素晴らしさを感じる。
プレスリーのカリスマ性に富んだボーカルと、実力派黒人グループの出現で、確かにチャート上でも時代の変動が伝わってくる。

14 1956.8.18 11週  冷たくしないで/ハウンド・ドッグ(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=lzQ8GDBA8Is
「冷たくしないで」は今まで通りの”ちょっと黒い”カントリー調の曲なので、今回はパス(リンクは1投稿4つまでなので)。それに
比べて「ハウンド・ドッグ」のスイング感は、やはりこの時代のサウンドを超越している。もはやメロディ、ハーモニーなどは二の次。
ひたすらノリ続けるリズムの繰り返しが心地よいだけだが、それで十分なのだ。これがロックの始まり。

15 1956.11.3 5週  ラブ・ミー・テンダー(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=qwlrUUyxg9c
今度はプレスリー主演映画の挿入歌でNo.1ヒット。もともとロックンロールのスターというより、当時の米国のティーンが待ち望んでいた
カリスマ的アイドルとして存在していたわけだから、こうしたオールドスタイルの陳腐なラブソングも似合うわけだ。これで1956年の
チャートにおいて計25週ナンバーワンヒットを達成したわけで、まさにプレスリーの年。これほどセンセーショナルに登場したティーンの
アイドルは、シナトラ以来だろうし、音楽的にはシナトラ以上の革新性をもって現れたと言える。

16 1956.12.8 10週  ブルースを唄おう(ガイ・ミッチェル)
https://www.youtube.com/watch?v=vVXOMnurFkQ
プレスリーの後で10週も第1位を続けた曲なので、どんな曲かと思ったら、実に平凡なカントリー調の曲だった。ただし声質はなめらかで
美声でもあり、聴いていて心地よい。やはり、プレスリーがロック調の曲でヒットを飛ばしても、従来風のヒット曲のほうが数の上では
かなり優勢であることが分かる。プレスリーに匹敵するスターが登場することなく、プレスリーが兵役に行ってしまうと、チャートは
ゆっくりとこの方向に戻っていくのだろうと思われるが、それは実際に曲を聴いてみて判断することにしよう。

254korou:2022/09/23(金) 16:36:57
17 1957.2.9 3週  トゥー・マッチ(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=8Dt9AlNv0GQ
「ハウンド・ドッグ」の次の曲にしては、かなり間の抜けたスローテンポのロックナンバーに聴こえる。それでもエド・サリバン・ショーの
この動画では、プレスリーのささいな動きにも過剰に反応する女性ファンの喚声が印象的で、この当時の爆発的な人気のほどが分かる。

18 1957.3.2 4週  ヤング・ラブ(タブ・ハンター)
https://www.youtube.com/watch?v=vm3p1dCSA5Y
タブ・ハンターは、当時かなりの人気を誇った男優。曲は複数の歌手による競作となったが、このハンター盤が唯一No.1曲となった。youtube
では驚くほど再生回数が少ない。たしかにカントリー歌手のソニー・ジェイムズ盤(これもチャートで2位を記録)のほうが、歌声は安定して
いて聴き易い。蛇足だが、ハンターは俳優としてもその人気の割には代表作がなく、せいぜい「くたばれ!ヤンキース」の主役くらいである。

19 1957.3.30 1週  パーティ・ドール(バディ・ノックス)
https://www.youtube.com/watch?v=NL7MJ-a2Kx4
俳優兼業のハンターが歌った曲の次は、いよいよ初のシンガー・ソングライターの登場となる。バディ・ノックスは、自ら作曲も行い、大学の
仲間とのセッションでこの曲を吹き込んだ。出来上がった音楽は、紛れもなく新しいロックンロール時代のサウンドとなっている。

20 1957.4.6 2週  ラウンド・アンド・ラウンド(ペリー・コモ)
https://www.youtube.com/watch?v=lz_B8JP2pA8
ロックンロール時代以前の人気歌手だったペリー・コモの、ロックンロール時代唯一のNo.1ヒット。曲調は、やはり伝統的なサウンドで
どこにもロックンロールの影響は感じられないが、これはこれで良いのだろう。皆が皆プレスリーの追随ではおかしいし。

255korou:2022/09/27(火) 17:16:56
21 1957.4.13 8週  恋にしびれて(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=23zLefwiii4
なんということはないプレスリーの人気をそのまま利用したようなポップなナンバー。ドゥワップのリズムが心地よいが、ロックンロール
の王者にはふさわしくない平和なイメージ。すでにエンターテイナーとしての素質が見えてきているようだ。

22 1957.6.3 5週  砂に書いたラブレター(パット・ブーン)
https://www.youtube.com/watch?v=WekYMFZQSgQ
こうして年代順に丁寧に聴き込んでいくと、パット・ブーンの果たした役割、当時の絶大な人気というのがよく分かる。チャートの世界に
初めて起きた大きな変化・・・ロックンロールという新しい音楽、新しい世代(ファン)の台頭に、古い世代が求めた歌手だったのだ。
あまりに白人っぽく黒人の歌を歌ったので(この曲は違うが)批判を受けたらしい。今やプレスリーでさえそうなのだから、それはあり
得るだろう。しかし、パットの言い分も判るし、かれは黒人歌手ともコミュニケートしていたのだから、批判は的外れだろう。

23 1957.7.8 7週  テディ・ベア(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=89MihWd6zKk
「恋にしびれて」と同じ曲調で、少しだけロックしている感じだ。この時代でカラーの動画があるというのが凄い。時々映るファンの
表情、ファッションがレトロで面白い・・・と思ったら、やはり映画のワンシーンだった。エルヴィス映画第2作「さまよう青春」の
映像だった。

24 1957.8.26 3週  タミー (デビー・レイノルズ)
https://www.youtube.com/watch?v=etExP7050GI
これも映画からの楽曲だが、さすがにエルヴィスの曲とは大違いで、この時代でさえオールドスタイルと思われただろう。デビーは
「雨に唄えば」の出演経験がなければ歌の世界とは無縁だったはずだが、結局、この時期に全米No.1ヒットの歌手にまでなった。

256korou:2022/10/15(土) 17:02:05
25 1957.9.9 1週  ダイアナ(ポール・アンカ)
https://www.youtube.com/watch?v=GwNcnsfeDE4
言わずと知れた日本でも大ヒットの有名曲。今回、当時生で歌う映像で聴いてみたが、歌も上手いのには驚かされた。作詞作曲ができて、本人も
歌唱力十分、しかもティーン世代とくれば、音楽業界も放っておかないだろうと想像できる。ただルックスはちょっと・・・

26 1957.9.23 1週  ザットル・ビー・ザ・デイ(いつの日か)(クリケッツ)
https://www.youtube.com/watch?v=9mDGcxbAusg
ついにバディ・ホリーの登場。今まであまり知らなかった人なので、この機会に徹底的にバイオグラフィー、楽曲などを調べてみた。やはり相当な
大物ミュージシャンであることが分かる。いわゆるバンドという演奏形態については、この人無しではあり得なかっただろうと思うし、クリケッツ
の進化形がビートルズであることも容易に分かる。この曲も全く古くない。

27 1957.9.30 2週  蜂密むすめ(ジミー・ロジャース)honeycomb jimmie rodgers
https://www.youtube.com/watch?v=h1ubG2f1-to
この時期としては驚くほど軽快でリズミカルなナンバー。ロジャース自身もイケメンだし、声質も癒し系だし、これで人気が出なかったらおかしい
わけだ。ブロンソンの解説だと、1967年に警官に暴行を受けて瀕死となるも奇跡の復帰を遂げたらしいが、日本のWikiには項目がないので詳細は
不明だ。

28 1957.10.14 1週  起きろよスージー(エヴァリー・ブラザーズ)The Everly Brothers - Wake Up Little Susie
https://www.youtube.com/watch?v=v1fImXAeS-s
これは今までもよく聴いていた曲。クリケッツと同じで、時代をリードしていった楽曲だろう。彼らに触発されて、サイモン&ガーファンクルや
ビーチ・ボーイズのハーモニーが生まれたといっても過言でない。本当に新しい時代が生まれようとしていたこの時期。なかなか面白い。

257korou:2022/11/10(木) 12:11:03
29 1957.10.21 7週  監獄ロック/やさしくしてね<Treat Me Nice>(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=FAM5_dpV33E
久々に聴いた「監獄ロック」は、やはり時代の洗礼を受け、思ったより静かなサウンドだった。ライブでもっと激しい歌唱はしていただろうが
レコードだとこの時代ではこういうことになるだろうか。しかし、分かる人には分かる新しい音楽だったはずで、レイバー&ストラ―は明らかに
新時代の扉を開けたわけだ。「やさしくしてね」は対照的に静かなバラード曲で、これはいつものパーカー大佐のやり口。

30 1957.12.2 2週  ユー・センド・ミー(サム・クック)
https://www.youtube.com/watch?v=85ekOXs1-7k
ゴスペル界のスターだったサム・クックが、思い切ってポップスに挑戦し成功を収めた曲。後世の黒人歌手に大きな影響を与えた人らしいが
1964年12月に不祥事により死去。このなめらかな歌声は60年代でもヒットを飛ばせたに違いないと思わせる。

31 1957.12.23 2週  四月の恋(パット・ブーン)
https://www.youtube.com/watch?v=8CIH0ET40zE
これは、当時としても時代錯誤も甚だしいスローなラブ・バラード。しかし、パット・ブーンは、ロックンロールの時代であっても、旧時代の
「古き良き時代」のスターの香りで、十分にプレスリーたちに対抗できていた。歌声は旧時代、雰囲気はニュースターという組み合わせで、
しっかりとしたファン層を掴んでいたように思える。

32 1958.1.6 5週  踊りにいこうよ(ダニー&ザ・ジュニアーズ)
https://www.youtube.com/watch?v=ZeG9v2j8HlE
典型的なロカビリー、そのリズムに乗ったダンスミュージックというべきか。1950年代はこういう音楽が流行っていたんだよというときに
ぴったりな曲調。文句なしに聴きやすい。

258korou:2022/11/21(月) 14:35:35
33 1958.2.10 5週  ドントまずいぜ/アイ・ベグ・オブ・ユー(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=T_IEho5uedM
プレスリーが徐々に得意としていったスローバラード。今聴くと、やや間が抜けて聴こえるのは時代のせいか。カップリングのほうは、
これまた典型的なプレスリー流ロックンロールで、さすがにここまで同じ曲調しか出てこないとなると、徴兵がなくても人気は次第に
落ちていっただろうことは予想できる。むしろ、プレスリーとしては徴兵がイメチェンの良い機会になったのでは?

34 1958.3.17 5週  テキーラ(チャンプス)
https://www.youtube.com/watch?v=Uyl7GP_VMJY
誰もが知っている名曲。この時期にこれほどリズミカルな曲が大ヒットしていたとは。インスト曲だが弾きっぷりがいいので、映像と
しても楽しめる。

35 1958.4.21 1週  トワイライト・タイム(プラターズ)
https://www.youtube.com/watch?v=M26zWFUPGpE
プラターズはどの曲も素晴らしい。時代を超えた名曲、名唱だ。この曲などは、今の日本でも十分愛唱されるのではないかと思えるほど
美しくモダンでシャレている。

36 1958.4.28 2週  ウィッチ・ドクター(デヴィッド・セヴィル)
https://www.youtube.com/watch?v=cmjrTcYMqBM
ゲテモノ趣味による初のチャートNo,1ということになるだろうか。テープレコーダーを駆使して変声を作り出し、軽快なリズムに乗せて
一気に聴かせてしまうという趣向は、一度きりなら面白いが、何度も聴かれてチャートの首位に立つということになると、この時期には
かなり商業主義も徹底してきた感が強い。

259korou:2022/11/29(火) 16:10:25
37 1958.5.12 4週  夢を見るだけサ(エヴァリー・ブラザーズ)
https://www.youtube.com/watch?v=tbU3zdAgiX8
曲としては、その後何度もカヴァーされているので有名ではあるのだろうけど、エヴァリー・ブラザーズのサウンドとしては、あまり面白く
ないのも事実。当時はこれでもウケたのだろうが、今聴くとリズム感に乏しい。

38 1958.6.9 6週  ロックを踊る宇宙人(シェブ・ウーリー)
https://www.youtube.com/watch?v=X9H_cI_WCnE
2曲前に「ウィッチ・ドクター」と同じようなナンセンス・ソングで、その2曲を掛け合わせたような題名の曲まで発売されたりして、
この時期の米国チャートは多彩過ぎるというか、何というか。曲そのものは上手に早回しの音を混ぜたという印象。それにしても、原題名の
”The Purple People Eater”を「ロックを踊る宇宙人」と訳すセンスが素晴らしい。

39 1958.7.21 2週  冷たいおんな(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=MR6k3q3gXKo
シンプルだがよくまとまったロックンロール・ナンバー。映画での歌唱シーンをリンクしたが、映像を観ても当時のプレスリーの革新性が
よく分かる。そして、よく言われる”黒人の音楽を盗んだ白人スター”という印象も、今の視点でみれば納得できる。どちらにせよ、
プレスリーがポップス音楽界に現れた最大級の巨人であることには疑いない。

40 1958 8.4 2週  プア・リトル・フール(リッキー・ネルソン)
https://www.youtube.com/watch?v=R12H8QWnwvE
今聴くと何ともかったるいテンポの曲だが、当時はこういうのもウケていたのだろう。美男子がギター片手に美声で甘いメロディを歌うという
典型的なスタイルで人気を博したようだ。後にカントリー歌手になったのも頷ける安定した声質が聴きもの。

260korou:2022/11/29(火) 17:04:00
41 1958.8.18 5週  ボラーレ(ドメニコ・モドゥーニョ)
https://www.youtube.com/watch?v=t4IjJav7xbg
この年最大のヒットとなった曲。有名なサビは今でもCMに使われるほど。エド・サリヴァン・ショーでのこの映像を見ると、今となっては
驚くほどの正統派の歌唱、テクニックで歌い込んでいて、こういう真っ当な歌唱が評価されていた時代もあるのだなという思い。

42 1958.8.25 1週  リトル・スター(エレガンツ)
https://www.youtube.com/watch?v=l8F4vdF-bJc
これ以上単純なロッカ・バラードはないのではないかと思えるくらい、当たり前な感じの曲。一発屋として著名ということだが、確かに
これでは、いくらこの時代でもシンプル過ぎるだろう。

43 1958.9.29 6週  恋のゲーム(トミー・エドワーズ)
https://www.youtube.com/watch?v=Gtizr2G_7Bk
ノーベル平和賞受賞者で(ドーズ案の功績により)、クーリッジ大統領時代の米国で副大統領を務めたチャールズ・ドーズの作曲による
スタンダード曲(ここまでの経緯でも既に凄いが・・)に、1951年に歌詞がつき、多くの歌手がレコーディングしたとき、最も売れたのが
このトミー盤だった。1958年になって、売れ行き不振に陥っていたトミーにMGMが、同じこの曲のステレオ盤発売を提案。当時の最新技術
だったステレオ化により、再びトミーが歌うこの曲はヒットし、チャート1位を6週続ける快挙となった。

44 1958.11.10 2週  思わせぶり(コンウェイ・トゥイッティ)
https://www.youtube.com/watch?v=LJefPaBsSug
これもシンプルなロッカ・バラード。この時期は、一方ではプレスリー以来のロックンロールの人気が凋落し、それでいてどこかにロックの
リズムを緩やかにでも入れていないと時代遅れな感じになる微妙な頃だったのだろうか。そうなると曲作りに制限が多くて、なかなか名曲が
生まれない、昔の曲の焼き直しとか、全然違うところからの新鮮な曲調とかがもてはやされたのだろうか。よく分からないが。

261korou:2022/12/02(金) 16:57:30
45 1958.11.17 1週  トム・ドゥーリー(キングストン・トリオ)
https://www.youtube.com/watch?v=S3zdE8bliGI
日本語版Wikpediaに「キングストン・トリオ」の項目がないのには驚かされた。曲自体は、この時代においてもかなりアナクロだったに違い
ないが、日本における民謡調の歌謡曲が大ヒットしたようなものだろう。

46 1958.12.1 3週  会ったとたんに一目ぼれ(テディ・ベアーズ)
https://www.youtube.com/watch?v=vrwf-sIcr0M
フィル・スペクター最初の大ヒット曲。テディ・ベアーズは、まだスペクターがパフォーマーだった時期に結成されたトリオだが、長くは続かず
その後スペクターはアレンジャーとして名を成す。この曲は平凡なラブソングで、前の曲といい、随分と保守的なサウンドがNo.1になったものだ。

47 1958.12.22 4週  チップマンク・ソング(チップマンクス(デヴィッド・セヴィル))
https://www.youtube.com/watch?v=MH0xue81_oU
かなり珍奇な映像を見せられた気分だ(笑)。日本で言えば、「山口さんちのツトム君」とか「だんご三兄弟」の大ヒットみたいなものか。エド・
サリバンショーの合間に、ロス・バクダサリアンがデヴィッド・セヴィル名義で3匹のシマリス(チップマンク)と一緒に歌を歌って人気を
博したらしい。デヴィッド・セヴィルは、4月にも変則録音で特殊音声を使ってNo.1ヒットを飛ばしていて、なかなかの才人のようだ。

48 1959.1.19 3週  煙が目にしみる(プラターズ)
https://www.youtube.com/watch?v=57tK6aQS_H0
ジェローム・カーンのスタンダード・ナンバーを、人気実力とも抜群を誇ったプラターズがリバイバル・ヒット。曲良し、歌良しで言うことなし
の出来栄えで、直前の3曲との対比が笑えるほど極端だ。それにしてもいい声だなあ。同じ年の8月に、売春と麻薬で男性メンバー全員が逮捕
され、その後は人気が下火になっていくのだが、この曲のヒットがグループとしての頂点だったのか。

262korou:2022/12/03(土) 16:04:59
49 1959.2.9 4週  スタッガー・リー(ロイド・プライス)
https://www.youtube.com/watch?v=FCPutYaGFlE
この時代ではかなり革新的な”黒い”曲想で、音楽的にもハイレベル。アレンジさえ新しくすれば1970年代のヒット曲といっても通用する
くらいのスタイル、歌唱だ。

50 1959.3.9 5週  ヴィーナス(フランキー・アヴァロン)
https://www.youtube.com/watch?v=fakpqLDEQAo
甘いマスクにソフトな歌声、歌詞は恥ずかしいほど純粋な恋の歌、曲もロマンティック。アメリカにもこんなアイドル風男性ソロシンガー
が居たのだなと改めて驚き。客席からの女性の黄色い声、喚声。まあ、いかにもという甘い雰囲気なんで、自然とそうなるんだろうなあ。

51 1959.4.13 4週 やさしくしてね(フリートウッズ)
https://www.youtube.com/watch?v=nIivzJ90M0s
男性ボーカルが真ん中で、女性コーラスを左右に従えるという”逆ドリカム”は、なかなか珍しい。しかも、リンクしたショーの映像だと
男性の声がか細くて聞き取りにくく、女性コーラスとの重なりも分げりにくいという有様。レコード音源も聴いて、やっと男性の歌いっぷり
が分かり、まあこんな感じかという、いうならばかなり素人っぽい出来栄えで、例えばロイド・プライスの曲と比較すれば落差は歴然だ。

52 1959.5.11 1週  ハッピー・オルガン(デイヴ・”ベイビー”・コーテッツ)
https://www.youtube.com/watch?v=pvzA6gy2vbk
久々のインストゥルメント曲のNo.1曲。オルガンがリズミカルなメロディを奏でるだけの曲だが、随所に工夫が凝らしてあり、独特なリズム
とともに飽きさせない曲に仕上げている。

263korou:2022/12/04(日) 16:07:23
53 1959.5.18 2週  カンサス・シティ(ウィルバート・ハリソン)
https://www.youtube.com/watch?v=f8tZO97uhyE
レイバー&ストラ―の7年前の曲をカヴァーして大ヒット。オーソドックスなビートに乗せて、ややロックンロール味を出して、声質もそういう
曲調にぴったりで、まあヒットして当然という出来栄え。

54 1959.6.1 6週  ニュー・オルリーンズの戦い(ジョニー・ホートン)
https://www.youtube.com/watch?v=mjXM6x_0KZk
問答無用なまでの時代離れしたオールドスタイルによるカントリーソングとでもいうべきか。ここまで徹底すると逆に新鮮で聴きやすい。元アラスカ
の漁師だったホートンが、米国第二次独立戦争で英国軍をニューオリンズで撃退したときの様子を描いた歌。アメリカの演歌?

55 1959.7.13 4週  ロンリー・ボーイ(ポール・アンカ)
https://www.youtube.com/watch?v=KKcCaCgMLBE
いつものポール・アンカのサウンドだろう。この時期、No.1は「ダイアナ」くらいなのだが、それ以外にも着実にヒットを続けていて、プレスリー
の兵役不在時にはロックンロールのトップスターとして人気を博していたに違いない。安定した楽曲のクオリティ、スターのオーラ、申し分ない。

56 1959.8.10 2週  恋の大穴(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=-GzlALaIT8g
1年ぶりのプレスリーのNo.1曲。まだ軍役についていたが、その合間に録音をしていて、パーカー大佐の策略で小出しに曲を発表していた時期。
今聴くと、他の曲よりもグルーヴ感があって、この時代だともっと尖鋭に聴こえていたのかもしれない。やはりプレスリー、モノが違う。

264korou:2022/12/06(火) 17:23:19
57 1959.8.24 4週  谷間に三つの鐘が鳴る(ブラウンズ)
https://www.youtube.com/watch?v=HTkbj56bnYs
何というかものすごく古臭く聴こえる歌。戦前のハリウッド映画で適当に作った挿入歌のような趣き。元々エディット・ピアフが歌った
シャンソンらしいのだが、なぜこの時代にこのオールドスタイルが流行るのかイマイチ分からない。男性ボーカルとその姉、妹の3名で
歌う家族のトリオ。

58 1959.9.21 2週  スリープ・ウォーク(サント&ジョー)
https://www.youtube.com/watch?v=2rwfqsjimRM
インストゥルメンタル曲。兄のサントがスティール・ギターでメロディを奏で、弟のジョーがその傍でリズム・ギターで刻むというスタイル。
今聴くと、何がオモロイ?という感じだが・・・

59 1959.10.5 9週  匕首マッキー(マック・ザ・ナイフ)(ボビー・ダーリン)
https://www.youtube.com/watch?v=GSGc0bx-kKM
この当時のトップ人気スターになりつつあったボビー・ダーリンが、「三文オペラ」の歌をロック時代に合わせて編曲したバージョンで歌った
曲で、9週間も全米1位を続けた大ヒット曲となった。曲よし、歌よしで、直前の2曲と比べて段違いだ。

60 1959.11.16 1週  ミスター・ブルー(フリートウッズ)
https://www.youtube.com/watch?v=i_NcIjK6Jns
逆ドリカムのフリートウッズの2曲目のNo.1ヒット。相変わらず、か細い男性ボーカルがメインだが、今回のリンク先のテレビショーでは
比較的声が出ている。今聴くと眠たくなるような平凡で静かな曲(前のNo.1もそう)だが。

265korou:2022/12/07(水) 17:34:51
61 1959.12.14 2週  恋はつらいね(ガイ・ミッチェル)
https://www.youtube.com/watch?v=fmRjgWW8yn0
前のNo.1ヒットの「ブルースを唄おう」と同様、軽快なカントリー・ナンバーで、相変わらずの美声を聴かせている。ボビー・ダーリンと同じく
プロの歌手がしっかり歌っているという印象。

62 1959.12.28 1週  ホワイ(フランキー・アヴァロン)
https://www.youtube.com/watch?v=TqjjUKu9t-8
この時期の人気アイドル歌手、フランキー・アヴァロンが、甘いメロディをさらっと歌った曲。後年のダニー・オズモンドが歌いそうなオールド
スタイルのラブソング。さすがにこの時代でも、これはいかにも、という感じだったのでは。

63 1960.1.4 2週  エル・パソ(マーティ・ロビンス)
https://www.youtube.com/watch?v=zWm5WErkffQ
これぞカントリー・ソングというべき名曲。どこを取り上げてもアメリカ西部の土の匂いが漂ってくるようなメロディ、音色で、ロビンスの歌唱も
いかにもカントリー・シンガーらしいいい声質、歌いっぷりだ。4分以上の長い曲だが長さを感じさせない。

64 1960.1.18 3週  ランニング・ベア(悲しきインディアン)( ジョニー・プレストン)
https://www.youtube.com/watch?v=1PfrpcqLyzY
曲としてはよくできていて、いわゆるAメロとサビが交互に歌われ、その両者は似ているようなメロディ、リズムだが、実は微妙にメロディも
リズムも違っていて、その対比が面白いのである。作曲は前年2月にバディ・ホリーと共に飛行機事故で急死したJ.P.リチャードソン。その
弟分だったプレストンは、この曲で全米No.1に輝いたが、肝心の歌唱はハッキリ言って冴えない。もう少し上手く歌えたらと思う。

266korou:2022/12/08(木) 17:26:14
65 1960.2.8 2週  ティーン・エンジェル(マーク・ダイニング)
https://www.youtube.com/watch?v=KG_VIcoiCFA
アコースティックギターの弾き語りで、丁寧に歌いこなしている。意外と新しい感じがするのだが、当時はどう思われていたのだろうか。
メロディは綺麗で、声質も美しい。ただパンチ不足、アピール不足とも言えるのだが、この時代はそこまで目立ったサウンドでなくても
大丈夫だったようだ。

66 1960.2.22 9週  夏の日の恋(パーシー・フェイス)
https://www.youtube.com/watch?v=_Wd3dlEvodk
日本でも誰でも知っている超名曲。マックス・スタイナー晩年の映画音楽で、「風と共に去りぬ」「カサブランカ」など数多くの名曲を書いて
いるなかで、これほど全米で売れた曲は他にないだろう。それにしてもインストゥルメンタル曲で9週連続第1位というのは信じ難い快挙で
いまだにこれを抜く曲はないのではないのではないか(未確認だが)

67 1960.4.25 4週  本命はお前だ(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=viV24hMLcjY
兵役を終えたプレスリーの復帰第1作で、連続して4週第1位というのはプレスリーにしては短かったが、予約枚数127万枚、シナトラショー
への特別出演など、まだまだトップスターとしての勢いは失せていなかった。曲は聴きやすいミディアム・ロッカ・バラード。

68 1960.5.23 5週  キャシーズ・クラウン(エヴァリー・ブラザーズ)
https://www.youtube.com/watch?v=p_fkzaAEbQg
エヴァリー・ブラザーズ独特のリズム感で聞かせる感じで、この時代の他のどのサウンドとも似ていないが、確かにこういう感じの曲は
この後もしばらくアメリカのポップスで確かな流れとして存在していたと思う。その元祖たる彼らは、これが最後のNo.1で最大のNo.1曲。

267korou:2022/12/09(金) 17:59:10
69 1960.6.27 2週  エヴリバディーズ・サムバディーズ・フール(コニー・フランシス)
https://www.youtube.com/watch?v=ECOthzFvUXY
コニー・フランシスといえばこんな感じ、まさに彼女にピッタリの曲調。テンポも快調で、若き女性シンガーとしてロック調もOKという
存在価値は、これ1曲でも分かる。3年ほどの失意の期間を経て、すでにスターになっていた彼女の最初のNo.1曲。他の曲(No.1曲以外)も
聴いてみたが、やはりこの曲以上にアップテンポのほうが聴きやすい。今聴くと、声質が重たいので、バラードだと時代を感じる。

70 1960.7.11 1週  アーリー・ウープ(ハリウッド・アージルズ)
https://www.youtube.com/watch?v=vcNSGFeUIV0
聴いた感じは、得体の知れない不思議な曲。ゲテモノソングのようで、でも何か意味がありげな感じで。映像を見ると、原始人が踊っている
ような光景で、何かいわくがあるのかもしれないが知識不足で何も分からない。ぼんやり聴くと、そこそこ面白いといった感じ。

71 1960.7.18 3週  ごめんなさい<I'm Sorry>(ブレンダ・リー)☆
https://www.youtube.com/watch?v=r-TkjEdB1kE
うーむ、これは凄い!聴き惚れてしまった。ブレンダ・リーの歌唱力を今まで知らなかった不明を恥じなければならない。曲も静かな佇まい
のなかに綺麗にストリングスが忍び込んでムーディーなことこの上ない。うーむ・・・ビートルズ以前は☆はつけないことにしていたが
これは要チェックだろう。

72 1960.8.8 1週  ビキニ・スタイルのお嬢さん(ブライアン・ハイランド)
https://www.youtube.com/watch?v=ge9Ou3-YyqU
これは日本でもしばしば聴かれる有名曲。ブライアン・ハイランドの声も馴染み深い。リズムもこの時期に流行ったやや大人しめのロックン
ロールで、いかにも懐メロ風。

268korou:2022/12/13(火) 17:08:27
73 1960.8.15 5週  イッツ・ナウ・オア・ネヴァー(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=QkMVscR5YOo
大人になったプレスリーをイメージ付けた曲。どんな曲調であれ、この時期のプレスリーなら大ヒット間違いなしだったのだが、この路線に
なったことで、いよいよビルボード首位曲の傾向は保守的になっていく。歌唱そのものは文句のつけようがないが。

74 1960.9.19 1週  ザ・ツイスト(チャビー・チェッカー)
  1962.1.13 1週
https://www.youtube.com/watch?v=im9XuJJXylw
文字通り”ツイスト”で踊る曲。カヴァー曲だが、オリジナルのハンク・バラードも納得のヒットとなった。1年以上経って、テレビなどで
再び話題になり、再度No.1になって珍しい曲でもある。

75 1960.9.26 2週  マイ・ハート(コニー・フランシス)
https://www.youtube.com/watch?v=eHYlUZwqItk
2曲連続No.1シングルを出した初の女性歌手となったコニー・フランシス。当時は凄い人気だったに違いないが、2022年のyoutubeでは
再生回数がたった66万回だ。時代の影響をモロに受けたサウンド、歌手かもしれない。たしかにノンビリとしたラブ・バラードだが・・

76 1960.10.10 1週  ミスター・カーター(ラリー・ヴァーン)
https://www.youtube.com/watch?v=E_Bt18kMmWs
珍しいカントリー調のゲテモノソング。ツイストが流行った後、アイドル歌手の甘い歌声がもてはやされ、あげくの果てにこんな意味不明な
歌がNo.1になるとは、この時期のチャートもいい加減なものだと思ってしまうあ。70年代より酷いかも。

269korou:2022/12/14(水) 15:44:56
(↑ 「ミスター・カーター」は誤り。正しくは「ミスター・カスター」)
77 1960.10.17 3週  ラスト・ダンスは私に(ドリフターズ)
https://www.youtube.com/watch?v=n-XQ26KePUQ
ドリフターズについて詳しく知ろうとしてWikipediaを参照すると、このグループをめぐるあまりの混乱ぶりに驚かされる。途中からは、名義
の権利を持っている者が、適当に人を集めてドリフターズと名乗らせたりするのだから、参加メンバーは数十名に及ぶわけだ。そんな中、この
曲については、ベン・E・キングがボーカルだったごく短い間の大ヒット曲として後世に名を残すことになった。日本では越路吹雪が歌い、
それなりに知られた曲でもある。

78 1960.10.24 1週  乙女の青春(ブレンダ・リー)
https://www.youtube.com/watch?v=M6l5JKWA1LM
典型的なロッカ・バラード。安定した歌唱力で、入り組んだメロディを解きほぐすように聴かせるあたりはさすが。

79 1960.11.14 1週  わが心のジョージア(レイ・チャールズ)☆
https://www.youtube.com/watch?v=fRgWBN8yt_E
偉大なるレイ・チャールズのNo.1ヒットである。雄大なイメージのストリングスに乗って、豊かな低音で語るように歌うレイのボーカルが
聴こえてくるだけで、何とも言えぬ暖かい心持ちになる。さすがに凄い。作曲はホーギー・カーマイケル。

80 1960.11.21 1週  ステイ(モーリス・ウィリアムス&ザ・ゾディアックス)
https://www.youtube.com/watch?v=o1Z_hskvz1M
ビルボードNo.1曲史上最も短い曲(1分37秒)。「リトル・ダーリン」の大ヒット(ビルボード2位を6週。プレスリーの「恋にしびれて」が
8週1位だったので抜けなかった)をダイヤモンズに譲ったモーリスが、ついに掴んだNo.1ヒット。特にどうということもない曲ではあるが・・

270korou:2022/12/15(木) 14:30:00
81 1960.11.28 6週  今夜はひとりかい?(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=9XVdtX7uSnk
60年代プレスリーを決定づける大ヒット曲。もう、この時点で、ロックンロールの王者たる地位からは降りて、エンターテイナーとしての
再出発の時代が始まるのだが、最初は勢いで歓迎されたものの、数年間は過去の人扱いになるわけである。今聴くと、声質は確かに魅力的
だが、甘すぎる飲物のようなしつこさも感じられる。
 
82 1961.1.9 3週  星空のブルース(ベルト・ケンプフェルト)
https://www.youtube.com/watch?v=NnU_nMYb0C4
日本ではお馴染みのインストルメンタル曲。最初に日本とドイツでヒットして、その後アメリカでもNo.1となった。まだまだロック時代とは
言えないこの時期、こんなのどかなトランペット・ソロの曲がビルボードを席巻していたということ、

83 1961.1.30 2週  ウィル・ユー・ラブ・ミー・トゥモロウ(シレルズ)
https://www.youtube.com/watch?v=PAxb1vnb520
女性グループ初のNo.1曲。さらにキャロル・キングとゲリー・ゴーフィンのコンビによる初のNo.1ヒットでもある。サウンドとしては、60年代
の流行を先取りしたような、50年代のシンプルな曲調とは一味違ったものが感じられる。

84 1961.2.13 2週  夢のカルカッタ(ローレンス・ウェルク)
https://www.youtube.com/watch?v=-aWkhuAu8go
またまたドイツからやって来たインストゥルメンタル曲が全米No.1となった。ケンプフェルトの曲と同様、この時期ならではの1位で、この
あたりの曲調については、ビートルズ以降には全て駆逐され、ロック以外ではシレルズのようなサウンドが支持されるようになっていく。

271korou:2022/12/17(土) 16:49:26
85 1961.2.27 3週  ポニー・タイム(チャビー・チェッカー)
https://www.youtube.com/watch?v=JyaxcvHSyZY
ツイストに続くダンス・ナンバーで再度No.1ヒットを出したチャビー・チェッカー。ポニーとはダンスの種類のようで、リンク先の映像は
最後で画像が切れているが、ダンスの映像が入っている。ポニーのような足使いということか?ダンス音楽の先駆者ともいえる。

86 1961.3.20 2週  サレンダー(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=7RLFaU_8VTk
再びイタリアの古い曲(「帰れソレントへ」)のカヴァーだが、ここではプレスリーの歌唱が素晴らしく、特にロックンロールの王者と
してでなくても大ヒットしたに違いない。アレンジもこの時代にしては気が利いている。

87 1961.4.3 3週  ブルームーン(マーセルズ)
https://www.youtube.com/watch?v=1FStkoWHFcY
1930年代に大ヒットした名曲を、この時期に流行したダンス音楽風にアレンジして、全く違うテイストで再び大ヒットさせている。
オリジナルも聴いてみたが、コニー・ボズウェルの歌唱はいかにも昔風で、このオールドスタイルな曲をここまでリズミカルにカヴァー
したスタッフは優秀。

88 1961.4.24 4週  悲しき街角(デル・シャノン)
https://www.youtube.com/watch?v=wSWMJxbxj7c
これは日本でも大ヒットした超有名曲。サウンド的にも聴きどころが多く、秀逸な曲だと思う。リンク先の映像では皆絶え間なく踊って
いるが、「ポニー・タイム」「ブルームーン」の映像を続けて観た後なので、全く違和感がない。この時期のNo.1ヒットを見る限り、
この時期はダンス音楽が流行していたことが分かる。少し前の静かな音楽とか、インストゥルメンタル曲の流行とは全く違う感じだ。

272korou:2022/12/23(金) 16:43:07
89 1961.5.22 1週  いじわるママさん(アーニー・ケイ・ドゥ)
https://www.youtube.com/watch?v=6EN5eJf5h_k
なかなか本格的なR&B。この時代にしてはブラックな感じが良く出ている。
a
90 1961.5.29 2週  トラブリン・マン(リッキー・ネルソン)
https://www.youtube.com/watch?v=YUv2xzvxLT8
美声でハンサムなアイドル風歌手のネルソンが、この曲で再び人気沸騰。今聴くと、白人層を狙った曲調で、カントリー風でありながら、リズム
を強調することも忘れていない。ヒット狙いの曲は、たくらみが目立ちすぎて、じきに古くなっていくが、その典型。

91 1961.6.5 1週  ラニング・スケアード(ロイ・オービソン)
https://www.youtube.com/watch?v=DAYyMIZNxfM
見事な歌唱。堂々とした歌いっぷりで、一時代前の大歌手のようだが、それはスローな曲調のせいか。ロックンロール時代に期待されながら
50年代には成果が出なかったオービソンが、ついに勝ち取ったNo.1ソング。60年代前半はコンスタントにヒットを飛ばした。

92 1961.6.19 1週  涙のムーディリバー(パット・ブーン)
https://www.youtube.com/watch?v=COkOmvr9c3c
物凄く当たり前な曲、というのもおかしな言い方だが、何のひっかかりもなく、普通に流れていく曲。パット・ブーンでなければNo.1になる
ほど売れたかどうか。スターのオーラで売れた曲だろう。

273korou:2022/12/27(火) 16:11:18
93 1961.6.26 2週  真夜中のロック・パーティ(ゲイリー・U.S.・ボンズ)
https://www.youtube.com/watch?v=ZzyhogPKV54
騒々しい感じで始まり、そのまま騒々しい感じで終わる曲。まさにピッタリの邦題だ。

94 1961.7.10 7週  トッシン・アンド・ターニング(ボビー・ルイス)
https://www.youtube.com/watch?v=gRe9WS2Ag_c
これも賑やかな曲だが、前の曲ほどごちゃごちゃしていなくて、R&B風味付けのあるロックンロールという趣き。それにしても7週連続No.1に
なるような曲には思えないのだが、これも時代か。

95 1961.8.28 1週  ウドゥン・ハート(ジョー・ダウェル)
https://www.youtube.com/watch?v=YxjSoPqhGrw
プレスリーも同じ曲を歌っていて、それでもこっちのほうがNo.1になったらしい。何とも牧歌的なサウンドで、前2曲が激しめのロックだった
のに対照的。

96 1961.9.4 2週  漕げよマイケル(ハイウェイメン)
https://www.youtube.com/watch?v=jRv-fgfLFTk
これまた牧歌的なサウンド、というか日本でのフォークソングブームの当初に、この歌は随分と流行ったはず。

274korou:2022/12/27(火) 16:11:51
97 9・18 3 サヨナラ・ベイビー ボビー・ヴィー
10・9 2 旅立てジャック レイ・チャールズ
10・23 2 悲しい恋の物語(浮気なスー) ディオン
11・6 5 ビッグ・バッド・ジョン ジミー・ディーン

275korou:2022/12/27(火) 16:53:54
97 1961.9.18 3週  サヨナラ・ベイビー(ボビー・ヴィー)
https://www.youtube.com/watch?v=awNqLO6auQA
ゴフィン&キャロル・キングのコンビによる2曲目のNo.1ヒット。さすがにサウンドが洗練されている。歌唱は大したことはないのだが。

98 1961.10.9 2週  旅立てジャック(レイ・チャールズ)
https://www.youtube.com/watch?v=SrnWp5O0DEs
グルーヴ感抜群の名曲。さすがはレイ・チャールズと思わせる。ここ数曲のNo.1曲の雰囲気とは全然違う。

99 1961.10.23 2週  悲しい恋の物語(浮気なスー)(ディオン)
https://www.youtube.com/watch?v=ik57HLn0Nm0
この時代のサウンドを代表するような軽快でリズミックな曲。声質も心地よく、あまり内容のない曲のように思えるが、気持ちよく
聴き流せるという点では文句なし。

100 1961.11.6 5週  ビッグ・バッド・ジョン (ジミー・ディーン)
https://www.youtube.com/watch?v=KnnHprUGKF0
カントリー調の曲でラップを歌っているような奇妙なテイストの曲。それでも5週連続No.1という快挙だから、よほど人気があったの
だろう。

276korou:2023/01/04(水) 15:48:26
101 1961.12.11 1週  プリーズ・ミスター・ポストマン(マーヴェレッツ)
https://www.youtube.com/watch?v=425GpjTSlS4
ビートルズ、カーペンターズのカヴァーでお馴染みの名曲。オリジナルもブラックな迫力があってなかなかのもの。ジョン・レノンあたりが
そのソウルを受け継ぎたいと思いカヴァーしたのかもしれない。モータウン系列で最初のNo.1ヒット。

102 1961.12.18 3週  ライオンはねている(トーケンズ)
https://www.youtube.com/watch?v=OQlByoPdG6c
これも1972年にロバート・ジョンのカヴァーで日本でも有名になった曲。もともと南アフリカ民謡だったらしく、歌詞だけを変えてヒットに
つながったようだ。なお、この曲の後、年明けて1/13付けチャートでは、チャビー・チェッカーの「ツイスト」が返り咲きNo.1となる珍事
が起きている<(74)の項目では1週だけの返り咲きと記しているが、実際は2週の誤り>

103 1962.1.27 3週  ペパーミント・ツイスト(パート1)(ジョイ・ディーとスター・ライターズ)☆
https://www.youtube.com/watch?v=W8wEORnZxdg
ツイストのリズムが軽快で、そのバックで演奏するスター・ライターズの面々もグルーヴ感ばっちり。結局、ジョイ・ディー以外のメンバー
3名がドラム担当を追加してヤング・ラスカルズとなり、4年後に再びNo.1ヒットを放つのである。

104 1962.2.17 3週  恋のスーパー伯爵(ジーン・チャンドラー)
https://www.youtube.com/watch?v=h6Uht69h8Is
これもそこそこ”黒い”サウンド。今回の4曲はどれもブラックあるいはアフリカンな魅力があり、レベルの高い曲ばかりだ。

277korou:2023/01/16(月) 15:43:50
105 1962.3.10 3週  ヘイ・ベビー(ブルース・チャネル)
https://www.youtube.com/watch?v=ik9dxkKriV0
ビートルズの「ラヴ・ミードゥー」のヒントになったといわれるハーモニカのイントロが印象的な曲。随所にブルース風なテイストが散りばめ
られているが、全体としてはライトなポップスのように聴こえる。

106 1962.3.31 1週  泣かせないでね(コニー・フランシス)
https://www.youtube.com/watch?v=HQxdvSApcTM
コニー最後のビルボードNo.1曲。とはいえ、この時期は出す曲出す曲すべてがヒットして、映画出演も途切れず、スター生活の真っ只中だった。
60年代初期を代表するスター歌手だったことは間違いない。この曲自体はありきたりなラブソングのようだが。

107 1962.4.7 2週  ジョニー・エンジェル(シェリー・フェブレー)
https://www.youtube.com/watch?v=Wt7UYKepRLU
米国の人気ドラマ「うちのママは世界一」に娘役で出演していたシェリーが、プロデューサーの意向で無理やり歌わされたドラマ中での挿入歌。
上記リンクはそのドラマの映像での歌唱となっている。直前のコニー・フランシスの曲にしてもこの曲にしても、いかにも幸福な時代の米国と
いうイメージだ。

108 1962.4.21 2週  グッド・ラック・チャーム(エルヴィス・プレスリー)
https://www.youtube.com/watch?v=Z0gx4kPDW0w
1956年以来毎年のようにNo.1ヒットを連発したエルヴィスも、この年のこの曲のNo.1ヒットが区切りとなり、ここから長い低迷期に入る。
コニー・フランシス同様、過去の人となったわけだが、1968年年末に劇的な復活を遂げ、再びエンターテイナーとしてビッグな存在となる
わけだ。それにしても、この曲自体はつまらない。これだけ陳腐なメロディ、リズムでよくNo.1ヒットになったものだと思う。

278korou:2023/02/02(木) 17:26:01
109 1962.5.5 3週  ソルジャー・ボーイ(シレルズ)
https://www.youtube.com/watch?v=1NYw83uAQig
シレルズ(当時の表記。綴りとしてはシュレルズのほうが正しいかも)の曲としては、この程度で満足できていたのだろうか。今聴くと
かなりかったるい曲に思えるのだが。全体にだるそうな感じ。前のNo.1ヒットにカップリングされていた「boys」などはスリリングな出来で
ビートルズがカヴァーするのも頷けるくらいなのだが。

110 1962.5.26 1週  白い渚のブルース(アッカー・ビルク)
https://www.youtube.com/watch?v=7jzx664u5DA
突然のインストゥルメンタル曲による第1位。しかも英国人初のNo.1でもある。曲そのものはどうということない平凡な感じで、ただただ
無難にキレイなメロディをサックスで奏でているだけ。

111 1962.6.2 5週  愛さずにはいられない(レイ・チャールズ)
https://www.youtube.com/watch?v=YDqwmaI_IdU
言わずと知れた超名曲。ただしこの年代にリリースされたバージョンは、いかにもカントリー&ウエスタン風に軽くアレンジされていて
レイ・チャールズの歌にも深みは感じられない。彼は時代のトレンドを敏感に感じ取り、この年代なら重たい感じは避けないとでも思って
いたのだろうか。

112 1962.7.7 1週  ストリッパー(デヴィッド・ローズ・オーケストラ)
https://www.youtube.com/watch?v=Y2CWfSLyjx8
デヴィッド・ローズはベテランのテレビ関係の音楽担当者で、「大草原の小さな家」なども彼の手になるのだが、この曲に関しては、作曲
の経緯からして大したことのないドラマのシーンにつけただけのテキトーなものだったらしい。それが偶然にも、カップリング曲が必要な
事態となり、作曲から数年経ったときに突然脚光を浴びたというエピソードになっている。それにしても、レイ・チャールズの名曲を
こんなテキトーな曲で第1位から蹴散らすとは!ストリップ劇場のシーンのBGMでしかなかったのに。

279korou:2023/02/09(木) 14:50:24
113 1962.7.14 4週  涙の紅バラ(ボビー・ヴィントン)
https://www.youtube.com/watch?v=8rjPC7-JMUM
ビートルズ出現以前のスター歌手の一人、ボビー・ヴィントンの最初のヒット曲。もともとビッグバンドを率いていたヴィントンだったが、その
関係の曲は全く売れず、レコード会社をお払い箱になる寸前に出したこの曲が、結果として人気歌手ボビー・ヴィントンを生んだ。

114 1962.8.11 2週  悲しき慕情(ニール・セダカ)☆
https://www.youtube.com/watch?v=n1JnuZipyOg
日本でもヒットした有名曲。カーペンターズのカヴァーも人気を博した。今聴いても、メロディラインが気が利いていて素晴らしい。才能の塊
だったんだろうな、ニール・セダカ。

115 1962.8.25 1週  ロコ・モーション(リトル・エヴァ)
https://www.youtube.com/watch?v=9Iv0BsApXSs
これも日本で大ヒットの曲。ニール・セダカの友人でもあったキャロル・キングとゲリー・ゴフィンの間に子供が生まれたので、ベビー・シッター
が必要になり、キャロルらの曲でバックコーラスをしていた女性たちが推薦したのがリトル・エヴァ。こうしてロコ・モーション伝説が誕生。曲調
は軽快、歌唱は素人っぽく、それも良かったのかもしれない。

116 1962.9.1 2週  かわいいシェイラ(トミー・ロウ)
https://www.youtube.com/watch?v=oDWM3bLEB3M
当時人気が不滅だった故バディ・ホリーのサウンドに似ているということで注目を浴びたトミー・ロウのNo.1ヒット作。確かに颯爽とした
ロックンロールでカッコよい。

280korou:2023/02/13(月) 15:34:13
117 1962.9.15 5週  シェリー(フォー・シーズンズ)
https://www.youtube.com/watch?v=jMcWldfg28s
これも日本で良く知られた曲。まさに1962年は、戦後日本がやっと生活の落ち着きを取り戻し、それにふさわしい軽快な曲を求めて、洋楽の
最先端にまで興味を広げた年だったと言えよう。曲自体良く出来ていて、ボーカルも特徴的でヒットは当然。

118 1962.10.20 2週  モンスター・マッシュ(ボビー・”ボリス”ピケット&ザ・クリプト・キッカーズ)
https://www.youtube.com/watch?v=tsPdVsIXqzU
アニメの主題歌なのかと想像したくなるほど、訳の分からないNo.1ヒット。何も分からないのでコメントもできない。

119 1962.11.3 2週  ヒーズ・ア・レベル(クリスタルズ)
https://www.youtube.com/watch?v=G_SXJ18EkNw
フィル・スペクターが当時最も力を入れていたグループ、クリスタルズの最大のヒット曲。とはいえ、レコーディングに際して、スペクターは
自身のアレンジに絶大の自信を持っていたため、クリスタルズが到着するのが待てずに影武者で録音を済ませて発売してしまったといういわく
つきの曲になってしまった。確かに凝った音作りはすでにスペクターそのものだ。影武者ダーレン・ラヴのボーカルもさすが。

120 1962.11.17 5週  恋はヤセがまん(フォー・シーズンズ)
https://www.youtube.com/watch?v=zRZpaxBMJRU
シェリーと同工異曲ながら、これも5週連続第1位なのだから、当時の人気ぶりは相当なものだったと言えるだろう。フランキー・ヴァリと
ボブ・ゴーディオのコンビは最強だった!

281korou:2023/02/15(水) 16:32:28
121 1962.12.22 3週  テルスター(トーネドーズ)
https://www.youtube.com/watch?v=ryrEPzsx1gQ
イギリスからの2曲目の全米No.1。この次の英国アーティストの第1位はビートルズ。曲自体は、日本ではむしろベンチャーズの演奏で有名だ。

122 1963.1.12 2週  かなわぬ恋(スティーヴ・ローレンス)
https://www.youtube.com/watch?v=k0OrTZd5KM0
これも日本ではダニー・オズモンドの歌唱のほうが有名だが、オリジナルはこちら。オズモンズ同様、ローレンスも当時はテレビ出演で有名な
タレントだったようだ。

123 1963.1.26 2週  ウォーク・ライト・イン(行け!行け!ドンドン)(ルーフトップ・シンガーズ)
https://www.youtube.com/watch?v=SQD1Jsj1d3w
ピート・シーガーのウィーバーズのメンバーでもあったエリック・ダーリングが、1930年代の曲をアレンジして、さらに2名のメンバーを
加えてリバイバルヒットさせた曲。どこかにフォークソングの香りがする曲調。

124 1963.2.9 3週  ヘイ・ポーラ(ポールとポーラ)
https://www.youtube.com/watch?v=6vOo-3XWxpo
これは日本でもよく耳にした曲。田辺靖雄と九重佑三子のデュエットで・・・と思っていたら、本来は梓みちよとのデュエットなのか。まあ
自分が耳にしていたのは結婚後のこのお二人だからな。オリジナルも微笑ましい感じの2人。でも男性(ポールことレイ・ヒルデブランド)は
すぐに歌手活動がイヤになり引退したらしい。

282korou:2023/02/16(木) 16:46:08
125 1963.3.2 3週  恋のハリキリボーイ(フォー・シーズンズ)
https://www.youtube.com/watch?v=GzoIvwNqKpw
ビートルズ出現以前の最大のスーパースターだった彼らのヴィージェイ時代の最後のNo.1ヒット。安定したサウンドで、今聴くと平凡な
感じもしないでもないが、退屈さはあまり感じない。ヴィージェイレコードは、この直後に経営が悪化(ビートルズなどに中途半端に
手を出して失敗)し、彼らへの印税支払いで揉めることになる。フォー―・シーズンズはフィリップスに移籍、次のヒットを出す。

126 1963.3.23 1週  燃える初恋(ルビーとロマンティクス)
https://www.youtube.com/watch?v=qw9RVjEN9OI
このメロディはこの曲だったのか!という感じ。売れない男性4人組に、ルビー・ナッシュが女性ボーカルとして加わり、ヒットしなけ
ればすぐに別のアーティストに歌わせるという条件のもとに売り出されたが、想定外のNo.1ヒットとなる。

127 1963.3.30 4週  イカシタ彼(シフォンズ)
https://www.youtube.com/watch?v=rinz9Avvq6A
トーケンズのバックアップにより売り出されたこの曲は、後にジョージ・ハリスン「マイ・スウィート・ロード」との裁判沙汰となり、
結局、ハリスンが”潜在意識のもとにコピーした”と認定され敗訴。著作権は守られたが、すでに作曲者は故人となっていた。

128 1963.4.27 3週  アイ・ウィル・フォロー・ヒム(リトル・ペギー・マーチ)
https://www.youtube.com/watch?v=iodfGifc3ZY
これも耳に馴染みのあるナンバー。メロディが印象的な曲がこうも続くと、聴いていて懐かしい上に、ビートルズ出現が当時の米国には
衝撃的であったこと、さらに日本の和風ポップスにとってビートルズが邪魔だったことが実感できる。ペギー・マーチは可愛いし、歌も
上手いし、もっと人気爆発しても良かったが直後にビートルズが現れたのが運のつきだったかもしれない。

283korou:2023/02/16(木) 17:17:21
129 1963.5.18 2週  イフ・ユー・ウォナ・ビー・ハッピー(ジミー・ソウル)
https://www.youtube.com/watch?v=Qh9ZZgDqzAg
やたら楽しそうな歌だが、歌詞は「幸せになりたいならブサイクな顔の女と結婚しな。他の男が声かけたりしないから」という今ではとても発売でき
ない内容だ。当時はこれでも普通に聴けてNo.1ヒットにもなったのだろう。ゲイリー・U.S.ボンズを世に出したフランク・グイダの手による。

130 1963.6.1 2週  涙のバースデイ・パーティ(レスリー・ゴア)
https://www.youtube.com/watch?v=mIsnIt1p978
クインシー・ジョーンズがプロデュースした数多くの曲のうち、最初に全米No.1ヒットとなったのがこの曲。ミキサーがフィル・ラモーンだから
レスリー・ゴアは超一流のスタッフによってデビューしたわけだ。彼女もデビュー直後にビートルズが出現したのが不運だった。もっと人気爆発
してもおかしくない素材だったのに。

131 1963.6.15 3週  スキヤキ(上を向いて歩こう)(坂本九)
https://www.youtube.com/watch?v=C35DrtPlUbc
日本人初の全米No.1曲としてあまりにも有名。メロディアスな曲が流行していたこの時期だからこそ、大ヒットもあり得たのだと思うと、この曲の
運の良さも感じる。それにしても「スキヤキ」という題名だけで歌詞の意味は全然伝わらなかったわけだから、どんな風にアメリカ人がこの曲を
聴いていたのかと思うと可笑しくなる。youtubeのコメント欄は、高齢のアメリカ人ばかり。

132 1963.7.6 2週  内気な17才(エセックス)
https://www.youtube.com/watch?v=wHB6muY-6WI
全員兵役中のメンバーによるNo.1ヒット。出会いは沖縄での軍務時代というから、これも日本にゆかりのヒット?

284korou:2023/02/17(金) 16:28:01
133 1963.7.20 2週  サーフ・シティ(ジャンとディーン)☆
https://www.youtube.com/watch?v=ERrwjR4ZlfI
出たぁぁぁーーー!!!60年代前半に大流行のサーフ・サウンド。ジャン&ディーンの高校時代の友人でもあったブルース・ジョンストンが
参加していたビーチ・ボーイズから曲提供を受け、見事に大ヒット。ジャンの交通事故さえなければもっと活躍できていただろうに。

134 1963.8.3 1週  なぎさの誓い(タイムズ)☆
https://www.youtube.com/watch?v=zsGy-ndBhUc
なんだ、このメロディはこの曲だったのか、という発見。この時期は、日本でもアメリカの曲が和風ポップスとしていろいろ流行していた
ので、ちょっと前の時期とは一変して懐かしいメロディが目白押しだ。

135 1963.8.10 3週  フィンガーティップス(第2番)(リトル・スティーヴィー・ワンダー)
https://www.youtube.com/watch?v=aQRBzZCtD4o
ビルボード史上最年少のNo.1獲得者はスティーヴィー・ワンダーだ。ほぼインストゥルメンタル曲なのだが、やはり黒人の少年が、この時期
に全米No.1を獲得したこと自体、もっと評価されるべき事実だろう。しかも盲目なのだから。レイ・チャールズの後継者は、さらに偉大な
存在になっていく。

136 1963.8.31 3週  あたしのボーイ・フレンド(エンジェルス)
https://www.youtube.com/watch?v=qFdzJ0j8lYo
当時流行しつつあった黒人女性グループの曲調で、白人女性3人グループが”歌ってみた”という感じの曲。さすがに黒人のグルーヴ感には
乏しいが、こういうのを好むファン層も居ただろうなと推測もできる。

285korou:2023/02/17(金) 17:22:40
☆をつけておくべき曲(追加含む)
(1960)
本命はお前だ(エルヴィス・プレスリー)
ビキニ・スタイルのお嬢さん(ブライアン・ハイランド)
ザ・ツイスト(チャビー・チェッカー)
わが心のジョージア(レイ・チャールズ)
(1961)
悲しき街角(デル・シャノン)
旅立てジャック(レイ・チャールズ)
プリーズ・ミスター・ポストマン(マーヴェレッツ)
(1962)
悲しき慕情(ニール・セダカ)
シェリー(フォー・シーズンズ)
(1963)
ヘイ・ポーラ(ポールとポーラ)
燃える初恋(ルビーとロマンティクス)
アイ・ウィル・フォロー・ヒム(リトル・ペギー・マーチ)
涙のバースデイ・パーティ(レスリー・ゴア)
サーフ・シティ(ジャンとディーン)
なぎさの誓い(タイムズ)

286korou:2023/02/27(月) 16:23:40
137 1963.9.21 3週  ブルー・ヴェルヴェット(ボビー・ヴィントン)
https://www.youtube.com/watch?v=icfq_foa5Mo
1951年にトニー・ベネットによってヒットした名曲を、ロック前夜のこの時期にリバイバルヒットさせた。バート・バカラック作曲の「ブルー・
オン・ブルー」を歌ってビルボード3位となる大ヒットを得たヴィントンが、ブルーをテーマに作ったアルバムからのシングル曲。以降、しばらく
は曲名にブルーがついた曲のヒットが続き、日本でも「ミスター・ブルー」と呼ばれて親しまれてきた。

138 1963.10.12 5週  シュガー・シャック(ジミー・ギルマーとファイア・ボールズ)
https://www.youtube.com/watch?v=aJwXbZAoI_A
ギルマーの爽やかな歌声と軽快なリズムが特徴の曲。アレンジも洗練されている。それ以上コメントできるものはない。

139 1963.11.16 1週  夢のディープ・パープル(ニノ・テンポとエイプリル・スティーヴンス)
https://www.youtube.com/watch?v=vGDbXEk9USE
姉弟のデュオによるヒット曲。これも声質の良さとテンポの良さのみ。1つ前の曲と同様、悪い曲ではないのだが、No.1になることが約束される
ような名曲でもない。

140 1963.11.23 2週  さよならデート(デール&グレース)
https://www.youtube.com/watch?v=D5L5i7ARdAY
これも平凡なコード進行の上に甘いムードをかき立てるメロディが乗っかった普通のラブソング。声質は意外に尖っていて、1つ前のデュエット曲
とは雰囲気が異なるが、どちらもデュエットでNo.1曲になり、デュエットの連続1位は史上初。後に、ダニーとマリーのオズモンド兄妹でカヴァー
されるが、こちらは声質も甘く曲想により合致している(youtubeの再生回数はオズモンド兄妹のほうが多い)

287korou:2023/02/27(月) 16:42:38
141 1963.12.7 4週  ドミニク(スール・スーリール(シンギング・ナン))
https://www.youtube.com/watch?v=MsBFkd2kKUY
名前表記がなかなかややこしいのだが、本名ジャンヌ=ポール・マリ・デッケルスという女性が、1959年にシスター・リュック・ガブリエル
という名前で修道院に入り、そこでギターを覚えて、結果としてこのような有名曲をものにしてビルボードNo.1に輝く異例のストーリーと
なる。ガブリエルは、スール・スーリール(シスター・スマイル)と名乗って、さらに全米でのテレビ出演時にはシンギング・ナンとして
登場。その後、ガブリエルは修道院を出て、元のジャンヌに戻る。最後は学校経営の失敗もあって経済苦の末、自殺。曲は不滅の名曲だが。

☆☆☆

この曲が1963年の最後のNo.1曲で、1964年になると最初のボビー・ヴィントンのNo.1曲の直後に、ビートルズが出現、時代は一変する。
youtubeの再生リストも、ここでリスト名を変更することにしたので
1964年から新しい再生リストに基づいて
新規に4曲ずつ書き込みをしていくことにする。

288korou:2023/02/27(月) 17:06:16
1 1964.1.4 4週  ボビー・ヴィントン「ブルー・ファイアー」
https://www.youtube.com/watch?v=YLAhVU0NOm0
この曲の直後にビートルズが出現。他の多くのそれまでのスターたちが一気に没落していくなかで、ボビー・ヴィントンは辛うじて
人気を保ったのだが、この曲のような4週連続No.1という大ヒットはムリな時代に突入していく。いかにも平和な、それはすぐ直後の
ビートルズ「抱きしめたい」と比べてあまりに対照的な平和過ぎるサウンドだ。

「ビルボード・ナンバー1・ヒット」の著者フレッド・ブロンソンは簡潔にこう記している。
『’60年代初期はソングライターの躍進で特徴づけられた時期でもある。ゲリー・ゴフィン、キャロル・キング、バリー・マンのような
 ライターたちがヒットを続々送り込んだ。そしてボビー・ヴィントンのようなアメリカ人アーティストたちがチャートを占めていた。
 「ロック・アラウンド・ザ・クロック』から「ブルー・ファイアー」までは、アメリカ人以外のアーティストによるナンバー1ソング
 はほとんどなかった。しかし、次の6カ月がたたない内に外人(主にイギリス人)アーティストの数は2倍になっていく。華々しく
 活躍していたアメリカ人アーティストたちはたちまちのうちに見放される。コニー・フランシス、チャビー・チェッカー、シレルズ、
 パット・ブーンのようなナンバー1アーティストでさえ、再びトップ20にシングルを送りこむことができなくなるのである。ある
 グループの出現によって、音楽界の勢力分野の重心が移動したせいで、すべての人々の目はまったく異なった音楽(ロック)に注が
 れる結果となってしまった。自作自演バンドの時代、社会的な重みと意味をもった歌詞の時代がやってきたのだ』

次の曲からその新しい時代が始まる・・・1964年2月1日!

289korou:2023/02/28(火) 11:25:40
2 1964.2.1 7週  抱きしめたい(ビートルズ)☆
https://www.youtube.com/watch?v=UtFl4lVsCMk
50年代中期に流行ったロックンロールに憧れて楽曲を創っていたビートルズは、この時期に米国で流行っていたスローなラブソング、あるいは
いくらかブラックなテイストが混じったサウンドとは相容れなかったわけだ。そこで、巧みに泥臭さを取り入れたこの曲で米国デビューを
果たし、後は彼らの魅力自体がそのブームを爆発的にしていった。有名なエド・サリヴァンでの演奏は、今聴くとテンポが遅くかったるく感じ
るので、それより後と思われるワシントンでのライブをリンクしてみた。この熱狂こそこの時代のスターたるゆえんだ。

3 1964.3.21 2週  シー・ラブズ・ユー (ビートルズ)☆
https://www.youtube.com/watch?v=nGbWU8S3vzs
前年にビートルズのレコードを発売して全く売れなかったスワンレコードによる再発売。すでにビートルズ熱は最高潮に達していたので、今度
は爆発的に売れてNo.1を獲得。2009年リマスターによる音源をリンクしてみた。

4 1964.4.4 5週  キャント・バイ・ミー・ラブ(ビートルズ)☆
htps://www.youtube.com/watch?v=srwxJUXPHvE
よりビートルズらしいサウンドになり、演奏も今回リンクした映像を見ると安定してきていて、まさにこれぞビートルズという感じだ。これで
14週連続第1位をキープし続け、しかもこの曲のNo.1最初週ではTOP5を独占、TOP100内に14曲、この曲自体も初登場27位で翌週第1位
という史上初の快挙、予約だけで210万枚売上という快進撃を達成している。

5 1964.5.9 1週  ハロー・ドリー(ルイ・アームストロング)
https://www.youtube.com/watch?v=l7N2wssse14
ビートルズ独走のチャートを止めたのは、外ならぬアメリカジャズ界の至宝”サッチモ”だったが、誰がそのNo.1を予想できただろうか。バンド
によるロックのサウンド全盛になるかと思われたのに、このようなブロードウェイのミュージカル由来の曲が、ビートルズの前に立ちはだかった
のだから。リンク先の映像は1965年のベルリンでのライブで、聴衆のリクエストに何回も何回も応えて同じフレーズを歌い続けたので、6分強の
長時間となっている。

290korou:2023/03/02(木) 16:29:47
6 1964.5.16 2週  マイ・ガイ(メリー・ウェルズ)
https://www.youtube.com/watch?v=4WT7nBGX5eU
モータウン最初のNo.1ヒット曲は、ビートルズ旋風が吹きまくるなかで達成された。スモーキー・ロビンソンの手になるこの曲には、もう
モータウン独特のノリとリズム感が聴かれる。メリーにとっては最初で最大のヒットで、その後はパッとしなかったが。

7 1964.5.30 1週  ラヴ・ミー・ドゥ(ビートルズ)
https://www.youtube.com/watch?v=0pGOFX1D_jg
ビートルズの英国でのデビュー曲。ビートルズはこの曲を2回レコーディングして、1回目はリンゴ・スター、2回目はアンディ・ホワイトが
ドラムを叩いた。そして英国では1回目の録音、米国では2回目の録音が使われたので、この曲が米国で1位になったときのドラムは、リンゴ
ではないということになる。リンク先は2009年のリマスターなので、そのへんはどうなのか。コメント欄ではホワイトと書かれているのだが。

8 1964.6.6 3週  愛のチャペル(ディキシー・カップス)
https://www.youtube.com/watch?v=rTq7w8P6_2I
レイバーとストラーが、再度始めた新規レーベル(RED BIRFD)でついにNO.1曲を達成。ジェフ・バリーとエリー・グリウィッチが担当して
レイバーとストラーも制作に関わり、さらにフィル・スペクターも共作者という豪華なスタッフ陣。これでもサウンド的にはもう一時代前の
ものになりつつあったのかもしれない。

9 1964.6.27 1週  愛なき世界(ピーターとゴードン)
https://www.youtube.com/watch?v=Tdx6lLvvRyg
ポール・マッカトニーやジョージ・マーティンに音楽の初歩を教えたマーガレット・アッシャーの息子であるピーター・アッシャーは、学校の
仲間のゴードン・ウォーラーとエヴァリー・ブラザースのようなバンドをやりたいと思い、コンビを組むが、オリジナル曲がなかったので、
アッシャーは妹のジェーン・アッシャーの恋人であったポール・マッカートニーに依頼して、曲をもらってレコーディング、これがビルボード
の1位曲になるのである。その後、ピーターとゴードンは方向性の違いでコンビ解散、ピーターはスタッフ役に回り、ジェームズ・テイラーや
リンダ・ロンシュタットの成功の立役者となる。一方、ジェーンとポールは真の恋人同士のようだったが、ポールの浮気で婚約破棄となってし
まう。それでもポールにとって、アッシャー家の人たちとの交流は、最大の至福の時であったらしい。初期のビートルズの曲の多くは、その
至福の時を、ジェーンへの恋愛感情をベースに創られたわけである。

291korou:2023/03/04(土) 16:07:42
10 1964.7.4 2週  アイ・ゲット・アラウンド(ビーチ・ボーイズ)☆
https://www.youtube.com/watch?v=ruKCw797JM4
今聴いても爽やかで愉しいサウンドだ。当時の米国のティーンたちは夢中になったに違いない。イギリス勢の進出が著しいこの時期のチャート
にあって、唯一対抗できたのが彼らであり、彼らの創り出すサーフィン・サウンドだった。ジャンとディーンもまだ流行っていたし、ついに
こうしたサウンドが花開いた。

11 1964.7.18 2週  悲しきラグ・ドール(フォー・シーズンズ)
https://www.youtube.com/watch?v=X2zPhOirjhI
これまたアメリカ勢の反撃で、ビートルズ襲来前に絶大な人気を誇っていたフォー・シーズンズのヒット曲。ただし、全体に流行おくれの
サウンドというイメージは否めない。あくまでも心地よい曲調というのが前提にあるように思える。

12 1964.8.1 2週  ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!(ビートルズ)☆
https://www.youtube.com/watch?v=Yjyj8qnqkYI
「ア・ハ-ド・デイズ・ナイト」も今聴いて十分楽しめる名曲だ。ビーチ・ボーイズ、ビートルズのライブ映像などを観ると、この時代の熱気
が伝わってくる。もはや60年代初頭のビルボードNo.1曲など聴けたものではなかっただろう。

13 1964.8.15 1週  誰かが誰かを愛してる(ディーン・マーティン)
https://www.youtube.com/watch?v=z-2_OstpR5c
1949年に作曲されたオールドスタイルの曲が、なぜかこの時期に支持されてNo.1曲に。アレンジがロッカバラード風に工夫されたとはいえ、
こういう曲調がヒットしたのには、急激なブリティッシュ・ロックの流行に戸惑っていた保守層の支持があったのだろう。時代は一気には
変わらない。

292korou:2023/03/15(水) 15:37:12
14 1964.8.22 2週  愛はどこへ行ったの(シュープリームス)
https://www.youtube.com/watch?v=qTBmgAOO0Nw
モータウンが生んだ60年代最高の女性グループがついに登場。すでに、ダイアナ・ロスの特徴ある甲高くて美しい声が印象的。曲自体は
先輩格のマーヴェレッツも断ったくらい平凡なのだが、シュープリームスの手にかかるとNo.1ヒットとなってしまった。

15 1964.9.5 3週  朝日のあたる家(アニマルズ)
https://www.youtube.com/watch?v=N4bFqW_eu2I
ブルース風にアレンジされたロック、あるいは冒頭のアルペジオが印象的なフォーク・ロックとも言える。有名な曲なので、ある意味
聴き飽きた感じもしないでもないが、当時としては随分と魅力的に聴こえたに違いない。確かに、それまでにないサウンドだった。

16 1964.9.26 3週  おお、プリティ・ウーマン(ロイ・オービソン)☆
https://www.youtube.com/watch?v=3KFvoDDs0XM
これも誰もが知っている曲、60年代ヒット曲全てのなかでも抜群の知名度を誇る名曲。軽快なリズムに乗って、オービソンの見事な
歌唱が響き渡る。これぞヒット曲という代表格だ。

17 1964.10.17 2週  ドゥ・ワ・ディディ・ディディ(マンフレッド・マン)
https://www.youtube.com/watch?v=ITJvBvpfNvk
これも知る人ぞ知る有名曲。サウンド的にもこの時期の流行にピッタリな感あり。マンフレッド・マンは、このグループのリーダーの
名前でもあり、グループ名でもあったが、70年代になって個人としてのマンフレッド・マンは、別名のバンドを組んで再びNo.1ヒット
を放っている(「光で目もくらみ」<マンフレッド・マン・アース・バンド>)

293korou:2023/03/17(金) 15:45:42
18 1964.10.31 4週  ベビー・ラブ(シュープリームス)
https://www.youtube.com/watch?v=Yd43nWkgUzg
前作のNo.1ヒットから2か月経っただけで、またまたNo.1ヒットとなる。その次のNo.1ヒットも2か月後ということで、この頃から彼女たちの
快進撃は始まるのである。少なくとも、米国チャート上の勢いでいえば、ビートルズに対抗できる唯一のグループだった。

19 1964.11.28 1週  黒いブーツでぶっとばせ〜リーダー・オブ・ザ・パック(シャングリラス)
https://www.youtube.com/watch?v=t5vFOpVGjVc
2組の姉妹による4人の女性グループ、シャングリラス(諸事情で1人欠けて3名で歌うことも多かったが)。バリー&グリニッチによる楽曲で
60年代に大きな仕事を残したこのコンビは、全7曲あるNo.1ヒットのうち、この時点でもう3曲でNo.1を達成したことになる。曲そのものは
バイクの効果音などを使って工夫を凝らしている。

20 1964.12.5 1週  リンゴー(ローン・グリーン)
https://www.youtube.com/watch?v=DCyuq-ofnPc
カナダの元アナウンサーで当時「ボナンザ」という西部劇のドラマの主演で人気だったローン・グリーンに、西部劇の保安官の話を歌わせ(という
か朗読させ?)それが全米No.1ヒットとなる。チャート史上、こうした”迷走”は時々発生するのだが、もちろん当時の音楽の主流ではない。

21 1964.12.12 1週  ミスター・ロンリー(ボビー・ヴィントン)
https://www.youtube.com/watch?v=djU4Lq_5EaM
あまりにも有名な曲。知らぬ間にカヴァー曲が発売されていることに気付いたボビーが、自分ならもっとヒットするはずと意気込み、その通り
No.1ヒットになった。しかし、この曲で彼のNo.1ヒットは終わり、時代は次のステージに移っていく。


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