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本のブログ(2013年から新規)

181korou:2015/03/02(月) 16:20:02
みなもと太郎「風雲児たち(全20巻)」(リイド社)を読破。

ここのところ、この長編マンガにかかりっきりだった。
他の本を読もうとも思わなかった。
以前も熱中し、驚嘆し、夢中になったものだが
その再現だ。
江戸時代をこれほど人間のドラマとして描いた著作は
活字、漫画を通じて、他にあるとは思われない。
今回読んでよかった、と何度思ったことか。

田沼意次、平賀源内、大黒屋光太夫、最上徳内、高野長英などの人間像が
豊富なエピソードによって多層的に描かれ
もはやマンガの表現力を超えているのではないかと思われるくらい
濃密にリアルに記されていく、それを味わう喜び。
その一方で、松平定信などは、やや悪意をもって描かれ
鳥居耀蔵に至っては、いくらなんでもこれほどヒドい人に
協力者は皆無だろうと思うくらい、狭量な人間として扱われているのも
ある意味、話を明確にさせるための演出だろうと思わせる。
古すぎるギャグも
作者の手慣れたぶっこみで非常に自然で
ギャグ注と合わせて読む楽しみすら出てくる。

この調子で少なくとも太平洋戦争終了時まで書いてほしいのだが
作者の寿命を鑑みると、それはムリか?
どちらにせよ、日本人なら必見の歴史マンガです。


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