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本のブログ(2013年から新規)

167korou:2014/12/22(月) 12:56:03
鈴木大介「最貧困女子」(幻冬舎新書)を読了。

今までに記憶のないほど辛い読書だった。
強いて言えば「夜と霧」の辛さに近いが
ニュアンスとしては全く別物の辛さである。
これは現在進行形の今の日本の話で
それだからこそ心にズキズキと突き刺さるものがある。

貧困が、おもに経済的な側面から再生産される過程自体が
すでに辛い。
さらに、そこに知的障害やら精神障害などが容易に見て取れる状況は
なおさら辛い。
そして、この著者が何度も力説するとおり
その状況が、社会制度の不備などのせいで
多くの人々に不可視状態になっているという指摘が
さらにさらに辛さの輪をかける。
本当にどうすればいいのだろう?
まさに著者のいうとおり
早めの適切なセ−フティネットの構築、そして
最終的には風俗産業全般の可視化(社会化)ということしか
考えられない。
道は遠くとも。
大変な力作。そしてしんどい読書の典型。でも逃げてはいけない。逃げられない現実。


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