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本のブログ(2013年から新規)

134korou:2014/08/13(水) 11:18:06
村瀬秀信「4522敗の記録 ホエールズ&ベイスターズ涙の球団史」(双葉社)を読了。

302ページの中にぎっしりと詰め込まれた選手たちの言葉が興味を引く本。
饒舌で、(ファンならではということではあるけれど)感傷的すぎる文章には辟易させられたが
その中にこれでもかこれでもかと挟み込まれた選手たちの言葉は
著者が優れたインタビュアーなのか
実感が込もっていて印象的である。
ホエールズの球団史でもあることを謳っている割には
大洋時代の記述が相対的にみて少なすぎるのが不満ではある。
まあ、ベイスターズ球団史と思えば、全然不満はないのだが。
記述は1998年の優勝までの徐々にまとまっていった過程の部分と
そこから先の混迷していく部分とに大きく分かれ
そういう極端な局面を、多くの選手が体験してしまったことが
この本の素材として大きく貢献している。
著者は、饒舌さと感傷の欠点を隠そうともせず
むしろ、それを”横浜愛”として表現しつつ
両極端なプロ野球の世界を、同じ球団の同時代体験として描いてみせた。

プロ野球にちょっとでも詳しい人なら、十分楽しめる本だと思う。
組織論としても秀逸かもしれない(駒田と谷繁の見解が正反対なので面白かったりする。生え抜きの人間と外部の人間の対比について)


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