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倉工ファン Part3

497名無しさん:2021/08/19(木) 16:10:02
☆ 同上  ③


「選手たちはみんなぎりぎりのところで戦っていたので、どこかで勝っても負けてもいいというような気持ちになりかけていた。
でも松坂がボロボロになりながらも投げている姿を見ていたら、こういう戦いだからこそ絶対に勝たなくちゃいかんと思った。

普通は墓穴を掘るだけなので、そんな激しい言葉は使わない。でも、このときは肩肘が壊れても、腰が砕けても、
すべての苦難を乗り越えて勝利を得よというニュアンスを込めて言いました」 


横浜は13回から15回まで毎回、チャンスをつくりながらも決め手を欠いた。
その一方で、尻上がりに調子を上げた松坂はPL打線を12回から15回までパーフェクトに抑え込む。

試合が再び動いたのは、16回表だった。横浜は3安打を集中させ、1死満塁の得点機をつくる。
打席には、2番、加藤重之。スクイズも考えられる場面だったが、渡辺は加藤に任せた。


「この試合、私はほとんど動いてません。自分に言い聞かせていたのは、普通に野球をやるんだ、ということ。
それだけの練習をしてきた自負がありましたから」

加藤の打球は、高いバウンドのショートゴロに。一塁がアウトになる間に、三塁走者が本塁を駆け抜けた。
横浜は再び1点を勝ち越す。渡辺は11回表と同じように「これで終わりだ」と思った。


ところが、その裏、またも一塁手の後藤が足を引っ張った。1死三塁から、3番・本橋伸一郎の打球はショートゴロ。
ショートが一塁へ送球した瞬間、三塁走者の日中一徳がスタートを切る。
本来、後藤は一塁ベースを離れ、三塁走者を優先的に本塁でアウトにしなければならない。

ところが、後藤はベースを踏みながら送球を受けたため、ヘッドスライディングをしてきた本橋に足をすくわれ、
本塁への送球が大暴投になってしまう。またしてもスコアボードの「1」の真下に「1」が点灯した。




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