したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

倉工ファン

433名無しさん:2019/02/24(日) 12:03:02
「 甲子園の詩  ( 阿久悠 ) 」

1998年8月11日  一回戦  「  Kの舞い  」


さほど大柄ではないが よく発達した腰と脚 見事な体重移動を可能にする バネのある全身 

いっぱいに伸ばし 最大の弧を描いて振られる腕 そして ボールを離す最後の瞬間に

鞭先のようにシュッと鳴る手首 それらを一点に集めると魂になり 願いのこもったボールが走るのだ


キレのある速球で驚愕させる 打者は泳ぎ バットは次々と空を切る

鹿児島実 杉内俊哉投手 奪三振16のKの舞いと 準完全ノーヒットノーラン


夏の光が甲子園に戻って来た日に さらに光り輝く記録を達成 ウツウツとした大人の心まで

発泡性の水を飲んだような スッキリとした気持にさせた


杉内俊哉投手 きみは巨人になった 巨人のようにマウンドに聳えた

しかし 最後の打者を打ちとった瞬間の ガッツポーズと はにかみを含んだ笑顔は

まぎれもなく少年のもので また 嬉しくなった  おめでとう  ありがとう 



横浜高の松坂投手のことを書こうと半分は決めていた。 どうやら絶不調に近い出来であったようで、
「こんな松坂見たことない」という嘆きも聞こえて来たが、終わってみると、6四死球はあるものの、
3安打、9三振、1失点と、波の投手なら大好投に入る結果で感心したのである。

大多数の成長過程の選手の中で、松坂は唯一成熟過程であると思えたのである。
そんな思いを半分頭の中で巡らせながら、次の試合をみていたのであるが、
だんだん次の試合に引っ張られて行った。 

最初は、驚くべきペースで三振を奪うので、正の字などを書きながら増えていく数を楽しんでいたが、
五回に完全試合のペースであることに気がつき、胸騒ぎを感じ始めた。

結果は無安打無得点で、鹿児島側から思えば何とも残念な四球の一つであるが、
八戸工大一側から見ると、大きな意味を持つ四球の一つで、快挙の感想は実は難しいのである。


( 鹿児島実4-0八戸工大一 )



杉内俊哉・・・ダイエー、ソフトバンク、巨人で通算14年。 142勝77敗。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板