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倉工ファン

405名無しさん:2019/01/27(日) 15:10:03
「 甲子園の詩  ( 阿久悠 ) 」

1996年8月15日  二回戦  「  帰って来た早実へ 」


何という結末か これ以上はない戦慄の幕切れに ただ身体をこわばらせているが

勝った海星には驚嘆を そして 敗れた早稲田実業に オマージュを贈りたい

無念とか残念とかの感傷ではなく もっと冷静に 素晴らしいチーム 

美しい野球であったことを 称えたいのだ


好試合が見たかった 好投 好打 攻守 好走 必ずしも大向うを唸らせる 怪投

豪打でなくていい 天才 名人 達人が寄り集まっての 啞然呆然のドリームチームを

誰も期待していない


普通の少年たちがよく鍛えられて 普通をこえたプレイをすることを ぼくらは待ち望んでいた

そう 等身大の人と野球だ 


大きな夢と大それた夢は違う 慎重と臆病は同じではない 堅実だからといって

地味で目立たないわけではなく 先の先だが 結果が約束されている 久々の早稲田実業

いくらか荒れた感じのする高校野球に きみらが ぜひぜひ必要だと ぼくは云いたい



詩の中にも書いたが、野球が荒れていると見えてならない。 エラーが多い。
中でも、一つのエラーに狼狽して、二次、三次のエラーを引き起す、いわゆる連鎖失策である。
それは、必ず大量失点につながり、試合そのものをこわしてしまう。

管理野球は望まないが危機管理野球の練習は必要かもしれない。
つまり、一つのエラーを一つのエラーでとどめる練習である。 そんなことさえ思ってしまうのである。

しかし、早稲田実ー海星の試合を見たことで、いくらか、心は晴れた。 キビキビもいいし、
ガッチリも新鮮である。 両校とも、等身大の意味を理解しているのであろう。

さて、終戦記念日である。 中等野球が西宮球場で復活して50年目になる。
感慨深い。 正午の黙とう。 
黙とうに 球児はしばし石になる 平和で産湯につかった子らが などとポツンと詠んでみる。


( 早稲田実3-4海星、逆転サヨナラ勝ち )




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