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女が男を金的攻撃で倒すSS

283名無しさん:2018/08/31(金) 23:25:42 ID:jCcZM/NU0
あの、シノブです。
導入部分を思い出しながら、次のステップに思いを馳せさせて頂いています。

ここは、『娯楽室』と呼ばれている場所。

カメラの前で、二人。サツキさんの受け答えは堂に入ったもので、見ているだけで惚れ惚れとしちゃいます。
それに引き換え、私ときたら。年甲斐も無く、制服なんて着て。目線は伏せがち、俯きがち。背中も丸めてしまって、我ながら情けない限りです。

必死に身を縮めようとしていたみたいですけど、傍目から見ると、無駄に大きな胸をやたらと強調しているようにしか見えません。
サツキさんは、清楚な女学生って言葉がピッタリなのに。私ときたら、張り詰めた胸元から、黒い色がクッキリと透けて、ふしだら……えーと、なんて言うんでしたっけ?
そう、とてもビッチっぽい……これ、使い方間違っていませんよね?

でも!あの、言い訳になっちゃうんですけど!でも、衣装併せの時は、ベージュの下着にしていたんです。透けちゃうから。
そうしたら、サツキさんから『極めて悪いと評価しました』とか、通販のレビューみたいなことを言われてしまって……、いや、私の責任ですよね。

小学生の頃から大きくて、エッチなコってレッテルを貼られていた身としては、コレ、本当に邪魔なんです。
あ、分かってほしいわけじゃないの。そんなに図々しいことは言えません。それに、皆が私のことをいやらしいって言うなら、きっとそれが正しかったんです。

大きいことは良いことです、なんて、サツキさんは慰めてくれます。遠い目をして。
本当は、私の方がリードしてあげないといけないのに。後輩にまで気を使わせてしまって……本当、自分が嫌になる。

昔から、私は皆に世話をかけっぱなし。今日だって、お二人をお相手しないといけないのに、無理を言って、『彼』だけを別枠にしていただいて。
それでも、皆、優しいですから。私は、いつも甘えっぱなし。皆さん、それは気づいているのでしょうけれど。。

あの時、私は裏切られた気分でしたけど……本当は、単に私に愛想が尽きただけだったんでしょう?貴方も。
恨んでなんかいません。私には、過ぎた幸せだったのですから。私も、貴方を少しでも幸せにできていたなら、それだけで―――

目線の先には、一人の男性。私にとっては、特別な顔です。サツキさんは、量産型っぽーいって評していましたけれど。
太平楽に高鼾のその姿。私なんかには望み得べくもない、平凡な日常を想起して、一抹の寂しさを覚えます。
あの頃は、部活でクタクタになっていたのでしょうその姿を見ながら、明日のお弁当の用意に頭を悩ませていましたっけ。

異常な点は、彼が一糸纏わぬ姿であるところでしょうか。
全裸で這い蹲っているべき立場が入れ替わっている。それだけで、彼に対して申し訳ない気持ちが沸いてきます・

「ほら、シノ先輩!しゃんとして!」

背中に平手の感触。知らず知らず、私はまた丸まっていたみたいです。目線を上げると、満面の笑顔の後輩。
眩しさに、思わず目を細めてしまうと、再度、バシンと背中を叩かれます。。

回りのカメラを見渡して、しょぼくれた顔をしていましたっけと反省。
とはいえ、隠しカメラですから、張り合いが無いって……あぁ、また、言い訳です。気持ちのネガティブスパイラル。

「先輩がそんなで、どーするんですか?!そんなんじゃ、この人も不安になっちゃいますよ?」

本当に、優しいコです。私の相方なんかには役不足もいいところ。
気を使わせてしまったことが情けなくて、それでも。意識的に背筋を伸ばして、決然と……そんな気合で、上を向きます。


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