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異世界BAR MEETのようです
1
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 00:01:39
秋のブン芸祭参加作品
70
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:18:02
彼らを前にして!!!!!!!!!!ドクオ!!!!!!!!!チラリと頭の上に浮かぶ数字を見る!!!!!!
('A`) チラリン……
刻まれた電数字『11』!!!!!!!!!!攻撃残り回数!!!!!!!!!
('A`)「残り、11発でお前ら全員か……」
('A`)「『充分』だ」
そのスキルの性質上!!!!!!!!ドクオの名は世間にあまり知られていない!!!!!!!!
しかし!!!!!!!!!スタローン及びセガールの上層部は彼の存在と特性を把握していた!!!!!!
弱弱しい見た目で油断を誘い!!!!!!!!『汗と涙の十二発』が持つ爆発力で圧倒!!!!!!!!!
その男はこう呼ばれている!!!!!!
('A`)「踊ろうぜ」
『型破り』と!!!!!!!!!!!
.
71
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:18:51
―――――
―――
―
_
( ゚∀゚)「始まったみてーだな」
( ^ν^)「……」
デカい矢は城外からも見えてた!!!!!!!!吹っ飛ばす様も!!!!!!!!!
( ^ν^)「すげーなオイ。誰だよあいつ」
_
( ゚∀゚)「この世界に来て目のハイライトぶっ消えるほど辛い目に遭った奴だよ」
( ^ν^)「なるほど、強くなるわけだ」
風使いの二人は城から若干離れた!!!!!!!!城と民間への被害を失くす為だ!!!!!
あとぶっちゃけ城とか人とか邪魔だから!!!!!!!!!
_
( ゚∀゚)「アンタはどうだい?」
( ^ν^)「どう思う?」
ニュッは杖で地面を叩く!!!!!!!!それを中心につむじ風が巻き起こった!!!!!!!
( ^ν^)「片手におっ包まるほど小さな頃からコツコツと……」
_
( う∀゚)「うわ風つよい」
ジョルジュが砂埃に視界を奪われ……視界が回復した瞬間!!!!!!
( ^ν^)「『ここまで大きくする』のに、どれだけ苦労したと思う?」
72
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:19:50
/ / / / //^\ 丶 \ /^l
/ / / / || 〉 > ニ二天二ニ <´⌒|
/ / / v' / ___人__ \ /
/ / / / / __人__ 〈
/ / / ( 、 , ) \
/ / / `Tf亡i `Y´ jヒjT´ l l ヽ
i 〉 | | lゞミァ^ー ^ ー'^ニ彡'|| 〈 <わんわん!!!!
l | ヽ \_ /へ ヽ / ヘ _ノ l 〉
| 」: . \__,」 r_―‐ュ _」_ / /
. :|l \: .ニ二三キ三 `T´ 三メ三二テl
: :|\ :.:>X彡'^`Tヘ「`^ ̄^lフ^メ`丶`ヽl
: :|, \ .:/.:/`ヽ V |,、,、,/| | \\ |
: :| \ \ : : : : :/: : : :\`^ ̄ ̄´ ノ / ̄ |
虎!!!!!!!巨大な白虎だ!!!!!!!!!!デカい!!!!!!!!
身の丈!!!!!!!三階建てビルくらい!!!!!!!!!!これが神獣!!!!!!『ストームビースト』!!!!!
ジョルジュとか一口チョコみたいに食べれそう!!!!!!!お腹壊すぞ!!!!!!!
73
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:20:44
_
( ゚∀゚)「……いいパートナーだな」
( ^ν^)「だろ?背中の毛並みが最高なんだ」
_
( ゚∀゚)「是非堪能してえもんだ」
( ^ν^)「残念だが……いや、喜べ。お前に振る舞えるご馳走はこいつだ」
虎が前足を踏みしめる!!!!!!吹き起こる……風!!!!!!!
( ^ν^)「神獣の大嵐だ。腹いっぱい味わえ」
_
( ゚∀゚)「そいつぁ贅沢だ。そんじゃあ、お返しに……」
ジョルジュは右腕を払う!!!!!!!!筋肉が!!!!!!風を!!!!!!!巻き起こす!!!!!!!
_
( ゚∀゚)「肉体が魅せるパフォーマンスを……楽しんでくれや!!!!!!」
ジョルジュ!!!!!!仕掛ける!!!!!!走る!!!!!
自慢はスキルだけじゃない!!!!マッチョはやっぱり拳でやるプレイがお好き!!!!!!!エッチな意味じゃないぞ!!!!!
( ^ν^)「ランカイ!!」
ランカイ「わんわん!!!!!」
虎の名前はスキル名と一緒で『ランカイ』だ!!!!!どっかの大猿っぽい名前だ!!!!!意図的じゃないぞ!!!!!!
ランカイ「わん!!!!」
右の前足を……振るう!!!!
爪から放たれるは風の刃!!!!!指の数と同じで四枚刃!!!!!髭剃りかな!!!!!!!?????
髭どころか顎から縦に真っ二つになりそうだ!!!!!!それが四枚!!!!逃げ場無し!!!!!!
74
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:22:01
_
(#゚∀゚)「ちぇいやッッッ!!!!!」
ジョルジュ!!!!!!一度立ち止まり真正面に右の掌打を放つ!!!!
押し出される空気弾!!!!!!その威力は大砲を凌ぐ!!!!!!!!!!
刃と……衝突!!!!!!!!!巨大な風船が弾けるような破裂音の後に巻き起こる台風並みの暴風!!!!!
互いに……ノーダメージ!!!!!!!!!
(;^ν^)「チッ……相殺かよ!!」
否!!!!!!!!!!
_
( ゚∀゚)「……」
_
(- ゚∀゚) ピッ!!
ジョルジュの頬に切り傷!!!!!殺しきれなかった!!!!!!!
しかしニュッは慢心しない!!!!!!!!!何故なら!!!!!!!!
(;^ν^)「生身でランカイの攻撃を『その程度』まで抑え込んだのはアンタが初めてだぜ……眉毛の旦那!!」
『空力使い』の影響もちょっとあるとは言え!!!!!!!ほぼ筋肉の攻撃!!!!!!!
あのギコやモララーですら、全力を出し切らないと受け止められない神獣の一撃を!!!!!!!!
_
(つ゚∀゚)「そりゃどーも」
頬の傷一つで抑え込んだ!!!!!!!!やはり『蝙蝠』の一派、化け物揃い!!!!!!!!!!
(;^ν^)「ランカイッ!!」
ランカイ「わんわん!!」
虎は低頭し!!!!!!主を頭の上に乗せた!!!!!!
ランカイの毛並みはふっわふわ!!!!!!!昼寝すると気持ちいい!!!!!
75
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:23:11
(;^ν^)(全力全開で当たんねえと……!!)
『空気弾』だけであの威力!!!!!つまり!!!!!!!肉弾戦は更に強力!!!!!!
ざっと予想しただけでも!!!!!!!パンチ一撃でランカイの顎が吹き飛ぶレベル!!!!!!!
ワシントン条約違反だ!!!!!!!!!!守ろう絶滅危惧種!!!!!!!!!
(;^ν^)(サッサと痛手を与えちまわねえと狩られちまう!!)
(;^ν^)「飛べ!!ランカイ!!」
ランカイ「わんわん!!」
ランカイ跳躍!!!!!!昼前の青空に神々しい白虎、舞う!!!!!!!!
_
( ゚∀゚)「ほぉ……」
美しさに目を奪われる!!!!!!!!おっぱいと同じくらい幻想的な風景だった!!!!!!
(#^ν^)「俺達の最大攻撃だッッッ!!!!喰らってみるか!?旦那ァァァァアアアアア!!!!」
挑発!!!!!!!そして挑戦!!!!!!!!!!
_
(#゚∀゚)「美味ぇもんは残さず喰うタチでなァァァァアアアア!!!!!!」
ジョルジュ、乗った!!!!!!
風使いの意地と技!!!!!!!!プライドがぶつかり合う!!!!!!!
76
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:24:31
(#^ν^)「その意気、見事ッッッ!!!!!」
ランカイ!!!!!!周りの空気を吸い込む!!!!吸い込む!!!!!!吸い込む!!!!!!!!
真昼に浮かんだ満月のように!!!!!!!!丸くなる!!!!!!!!!!!
_
(#゚∀゚)「来いオラァァァァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
ジョルジュ!!!!!!!ノーガード!!!!!!!!!!防御は必要ない!!!!!!!!!
全身!!!!!!!全感で味わうからこそ!!!!!!!!!ご馳走なのだ!!!!!!!!!!!
(#^ν^)「『フォールダウン・ブラスト』!!!!!!!」
ランカイ!!!!!!上空から爆風圧を吐き出す!!!!!!!!
地を抉り!!!!!!!!!木々をなぎ倒し!!!!!!要塞ですら吹き飛ばす神獣の天災!!!!!!
_
(; ∀ )「がぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!!!!!!」
真正面から受け止める!!!!!!!!!!!!筋肉が!!!!!!!骨が!!!!!!!!内臓が!!!!!!
激痛という悲鳴を上げる!!!!!!!!!全身が風圧によって引きちぎられそうなほど揺さぶられる!!!!!!!
(#^ν^)(倒せるッッッ!!!!もうひと押し!!!!!)
その場に原型を保ったまま持ちこたえてること自体信じられないことだが!!!!!!ダメージが通っている!!!!!
手ごたえを感じたニュッはダメ押しを放つ!!!!!!!!!
(#^ν^)「ランカイ!!!!」
ランカイ「わんわん!!!!」
自らが起こした下降気流に乗り!!!!!!!猛スピードで落ちる!!!!!!!
落下地点はもちろんジョルジュ!!!!!!ランカイの巨体で押しつぶす気だ!!!!!!
77
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:25:24
(#^ν^)「貰ったァァァアアアアアアアアアア!!!!!!!」
勝利を確信!!!!!!!!しかし!!!!!!!
_
(#゚∀゚)「あああああああああああああああああああッッッッめええええええええんだよおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
痛がるふりしてちゃっかり技のモーションに入ってる!!!!!!!抜け目ない眉毛だ!!!!!!!!
(#^ν^)「構うなッッッ!!!!!!ぶち込めええええええええええええ!!!!!!!!」
後悔先に立たず!!!!!!!!一度行ったら一直線!!!!!!!!!!それが男の生き様!!!!!!!!!
_
(#゚∀゚)「おっぱいタイフーン……」
右腕を!!!!!!!!!鞭のようにしならせる!!!!!!!柔と剛を併せ持つ人類最強の武器が!!!!!!!
アンダースローのフォームのように!!!!!!!!!下から!!!!!!上へと!!!!!!!!!!
_
(#゚∀゚)「『猫返し』ッ!!!!!!!!!!」
下降気流を斜めに切り裂く筋肉が巻き起こす迅風!!!!!!!!
真っすぐ落ちてくるランカイの巨躯を!!!!!!!!!!押し上げる!!!!!!!!
(;^ν^)「なっ……!!立てなおせ!!ランカイ!!!!」
ランカイは空中でひっくり返され!!!!!!!!背中を地に向ける体勢にされてしまう!!!!!!
しかしネコ科の生き物は空中でのリカバリーが得意だ!!!!!!!その身のこなしも武器の一つ!!!!!
だが!!!!!!!!その隙を見逃す眉毛ではない!!!!!!!!!
78
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:26:11
_
( ゚∀゚)「遅ぇよ」
ジョルジュ!!!!!!弱まった下降気流の中、ランカイの位置まで跳躍!!!!!毛皮を掴み!!!!!!
_
(#゚∀゚)「どぉぉぉぉらぁぁぁぁ!!!!!!!」
力任せに地面へと放り投げた!!!!!!!!!!!!
(;^ν^)「間に合わッッッ……!!!!」
ランカイ、リカバリー出来ず!!!!!!!地面へと強かに体を打ち付けた!!!!!!
体から投げ出されるニュッ!!!!!!!『フォールダウン・ブラスト』の影響で出来上がったクレーターを転げ落ちる!!!!!!
(メ;^ν^)「クッ……ソ!!」
杖を支えに立ち上がろうとするニュッの前に!!!!!!!男が着地する!!!!!!
_
( ゚∀゚)「ごちそーさん」
ちょっとボロボロのジョルジュ!!!!!余裕の勝利宣言!!!!!!
(メ;^ν^)「……」
(メ;^ν^)「けっ、負けだ負けだ!!お粗末さん!!」
潔い降参と共に!!!!!!!!風使い対決は決着を迎えた!!!!!!!!!
_
( ゚∀゚)「お前さんの言ってた通りだ。最高の毛並みだったぜ」
勝者!!!!!!!!『暴風右腕』ジョルジュ!!!!!!!!!!!!!!
79
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:27:01
(メ;^ν^)「だーーーーーーーー!!クソ!!煮るなり焼くなり好きにしろや!!」
死して屍拾うものなし!!!!!!敗者はただ黙して罰を受けるのみ!!!!!!
しかしジョルジュ!!!!!!笑って手を差し伸べた!!!!!!!!
_
( ゚∀゚)「十分楽しませてもらった。それ以上は野暮ってもんだぜ」
(メ;^ν^)「ハァ!?トドメ刺さねーのか!?」
_
( ゚∀゚)「お前さんが卵を盗んだ奴だとしたら、もうちょい痛い目に遭ってもらったがな。ま、その役目はドクオがやってくれっだろ」
(メ^ν^)「……」
ジョルジュの目には確信しかない!!!!!!!『ドクオ』とかいう奴が勝利する確信が!!!!!!!!!
ニュッの喉元には『奴を侮るな』の警告が出掛かった!!!!!!!しかし!!!!!!飲み込んだ!!!!!!
(メ^ν^)「卵なら、城主の屋敷の地下に保管されてる」
代わりに出てきたのは!!!!!!!!雇い主を売る情報だ!!!!!!!!
_
(;゚∀゚)「お……おいおい、いいのかよそんなこと教えて……」
(メ^ν^)「構わねーよ。近々辞めるつもりだったし、それに……」
ニュッはジョルジュの手を借りて上半身を起こす!!!!!
(メ^ν^)「俺あいつ嫌いだしな」
_
(* ゚∀゚)「ハッ、ハハ!!人望のねえ城主様だぜ」
80
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:27:31
(メ^ν^)「行け、俺らはしばらく休んでるからよ」
照れくささを隠すかのように手を払いのけ!!!!!!地面にゴロンする!!!!!!お前今さっき起き上がったばっかだろ!!!!!
ランカイもわんわん言いながら近寄って!!!!!!!!!ゆったりと寝そべった!!!!!!カワイイ!!!!!!
_
( ゚∀゚)「じゃあな。また遊ぼうぜ」
(メ^ν^)「二度と御免だ馬鹿野郎」
ジョルジュはココロガピョンピョンスルン城へ駆けていく!!!!!
ダメージを感じさせない足取りに!!!!!!!!ニュッは呆れと笑いと悔しさが込み上げていた!!!!!
(メ;^ν^)「だーーーーーーーー!!!!チクショウ!!!!まだまだ未熟だなぁ俺らはよぉ!!」
ランカイ「わんわん!!」
暫く見失っていた『目標を』見つけた喜びと、成長へ渇望は!!!!!!!!
なんかムカつくから喚き散らして消すことに決めたのであった!!!!!!!!!!
81
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:28:32
―――――
―――
―
三(,;゚Д゚)つ「クソーーーーーーーーーー!!!!!!!やっぱ無理!!!!!!!!!」ズサーーーーー!!!!
(´・ω・`)「諦めが早いな。俺を相手に拳で挑んだ男気は称賛するが……」
一方!!!!!!!!!ショボンVSギコサイド!!!!!!!!
こちらはスキル抜きの純粋な殴り合い!!!!!!!!分は圧倒的にショボンにあるぞ!!!!!つよい!!!!!!!
(´・ω・`)「堪え性がねえってのは感心しねえな」
(,;゚Д゚)「これでも精いっぱいだというのに……厳しいな」
(´・ω・`)「いいや、甘い方だぜ?お前が『本気』を出すまで、待ってやってるんだからな」
(,,゚Д゚)「ッ!!」
ショボン!!!!!!!!ギコの実力を見抜く!!!!!!!!
『ジェネラル・ギコ』の力はこんなものではないと!!!!!!!もっと俺を楽しませろと!!!!!
(,;-Д-)「それは失礼をした……あまり使いたくはないんだがな」
(´・ω・`)「ほう?スキルを見せたがらないか。珍しいな」
(,,゚Д゚)「単純な話だ……『格好悪い』からな」
ギコは胸元から!!!!!小瓶を取り出し!!!!!!!!コルク栓を抜いた!!!!!!!!
(´・ω・`)「ドーピングコンソメスープか?」
(,,゚Д゚)「惜しいが……ただの吸物さ」
(´・ω・`)「吸物?」
(,,゚Д゚)「ああ」
82
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:28:56
(,,゚Д゚)「『松茸』の味のな」
.
83
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:32:01
ギコ!!!!!!!内容物を飲む!!!!!!!!用法要領を守って飲む!!!!!!
でも中身は松茸の味風お吸い物!!!!!!!!ギコの大好物だ!!!!!!!!!!!!!
ここで思い出してほしい!!!!!!!!ギコのスキルの名前を!!!!!!!!!!
『M・T・S』!!!!!!!!これはイニシャルだった!!!!!!!
(,,゚Д゚)「『マツタケ・テイスティ・スープ』」
だっっっっっっっっっせえええええええええええええええええ!!!!!!!!!なるほど!!!!!隠したがるわけだ!!!!!
しかしクソダサいのはスキル名だけじゃない!!!!!!!!!見ろ!!!!!!!!!!!!
使用イラスト【№13】なんかキノコの奴。キノコの凄いやつ
姿もダサい!!!!!!!!!!!!!!!ビックリするほどダサい!!!!!!!!!!!
ダサい!!!!!!!!!!!!ダッサい!!!!!!!!!!!!!!
(;´・ω・`)そ「うわだっっっっっっせええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」
(,;゚Д゚)「言うなああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
(;´^ω^`)「だっっっっっっせええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」
(,;゚Д゚)「言うなあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
84
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:32:51
(´・ω・`)「だせえだけのスキルなわけねえよ……なッ!!!!」
胸部に肘打ッッッ!!!!!!!!マッチョが放つそれは、正に一撃必殺!!!!!!!死ぬ!!!!!
(;´・ω・`)「ヌッ!?」
手ごたえ……いや、肘ごたえが無い!!!!!!!!柔らかなクッションに打ち込んだような感触!!!!!!!
(,,゚Д゚)「侮るなよ。見てくれは道化だが、数々の猛攻を防ぎ切った茸の鎧だ」
(´・ω・`)「なるほど……」
鉄の鎧なら容易く砕ける!!!!!!しかし!!!!!!柔らかな松茸は砕けない!!!!!!!
そう!!!!!!!!天然の緩衝材!!!!!!!!!!柔らかいということはダイヤモンドよりも砕けない!!!!!!!
一見バカみたいな格好に見えるが!!!!!!!!人体の弱点である正中線をすべて防護!!!!!!!
このキノコギコのデザイン考えた絵師は一見トチ狂ってるが、理に適っている!!!!!!!!褒めとけ褒めとけ!!!!!!!
(,,#゚Д゚)「奮ッッッ!!」
(;´・ω・`)「くッ!!」
松茸の弾力で肘を弾き返す!!!!右腕が上がったショボンの脇腹に……!!!!!!!
(,,#゚Д゚)「唖ッッッ!!!!」
正拳下段突き!!!!!!!!!
(;´・ω゚`)∴「カフッ……!!」
ショボン、呻く!!!!!!!!それもその筈!!!!!!!
右脇腹は人体の急所!!!!!!!肝臓がある!!!!!!!!!!!
ギコほどの実力者なら、ショボンのマッスル装甲を貫き痛手を与えることが出来るのだ!!!!!何事も過信はいけないな!!!!!!
85
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:32:54
支援
86
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:33:47
(,,#゚Д゚)「破ァッッッ!!!!!!」
間髪入れず顎を上げ突き!!!!!!!!流れるような2HITコンボ!!!!!!
(;´゚ω゚`)「ゴッ!!!!???」
仰け反り!!!!!!喉ががら空きになる!!!!!!!!アブナイ!!!!!!
ギコは攻撃の手を緩めない!!!!!!!引いた右手の指を槍のように真っすぐと!!!!!!伸ばす!!!!!
(,,#゚Д゚)「貫ッッッ!!!!!!」
貫手突き!!!!!!!岩をも貫く一槍!!!!!!!!!クソダサい見た目をしてやることは実際えげつない!!!!!
(,,#゚Д゚)「ッシャア!!!!!」
勝利を確信!!!!!!!脳内に浮かぶ未来のイメージは、喉から鮮血を吹き出すショボンの姿!!!!!!
某ニンジャを思わせるカラテのワザマエ!!!!!!!!!ソニックブーム=サンも言っていた!!!
『今も昔もニンジャはカラテを極めた奴が上を行く』と!!!!!!!いやニンジャじゃないんだけど!!!!!
(;´゚ω゚`)「ッッッ!!!」
だがこいつはショボン!!!!!!!『万屋の蝙蝠』と恐れられる漢!!!!!!!!
そう易々と殺される相手ではない!!!!!!!!!!
(#´゚ω゚`)「そォい!!!!!」
上げ突きの勢いを殺さず!!!!!!!逆に思いっきり仰け反って貫手を回避!!!!!!ワムウ!!!!!!対シーザー戦!!!!!
そしてそのまま右足を勢いよく振り上げる!!!!!!!おお見よ!!!!!!あれは伝説のカラテ技!!!!!
(#´゚ω゚`)「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
(,; Д )∴「グワーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
『サマーソルトキック』だ!!!!!!!!!!!!!
87
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:35:05
(,;゚Д )「ガッ、クソ!!」
まるで頭がサッカーボールが如く蹴り飛ぶような衝撃!!!!!!!しかしギコ、受け身から素早く立ち直り構える!!!!!!
『マツタケ・テイスティ・スープ』の鎧が無ければ即死だった!!!!!!!
(´・ω・`)「今のはほんのちょっと効いたぜ……ほんのちょっとな、いやマジで」
強がり!!!!!!!!!!!マッチョは意地っ張り!!!!!!!めんどくさい!!!!!!
(,;゚Д゚)「此方は死ぬかと思ったぞ……!!」
先ほどまでの攻勢は瓦解!!!!!!!未熟と慢心を反省する!!!!!!!
ダメージは大きい!!!!!!!!一方ショボンは!!!!!!!!!!
/フフ ム`ヽ
/ ノ) ∧∧ ) ヽ
゙/ | (´^ω^`)ノ⌒(ゝ._,ノ 筋肉が喜びに満ち溢れている!!!!!!!
/ ノ⌒7⌒ヽーく \ /
丶_ ノ 。 ノ、 。|/ ←ワキ(剃毛済み)
`ヽ `ー-'_人`ーノ
丶  ̄ _人'彡ノ
ノ r'十ヽ/
/`ヽ _/ 十∨
まだまだ元気!!!!!!!ヤンナルネ!!!!!!!!
88
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:36:14
(´・ω・`)「しかし俺のマッスルの前では……ムゥン……」
サイドチェスト!!!!!!!!!!!!!ここぞとばかりに筋肉を魅せる!!!!!!!!!!ナイスカット!!!!!ナイスバルク!!!!!!!!!
(´・ω・`)「少々、決め手に欠けるな」
(,;゚Д゚)「化け物かよ……」
腰に手を当て、空を仰ぎふうと溜息!!!!!!茸の鎧が無ければ様になったろうに!!!!!可哀想だ!!!!!
『マツタケ・テイスティ・スープ』の基本能力は簡単に言うと防御力+肉体強化!!!!!!格闘戦なら負けなしだった!!!!
それでも!!!!!!ノリス最高峰のマッスルには遠く及ばないと言うのか!!!!!!ショッギョ・ムッジョ!!!!!!
(,;゚Д゚)「ふぅー……では、もう少々頑張らせてもらうか」
(´・ω・`)「ほう、まだ奥の手が?」
(,,゚Д゚)「ああ、実はもう発動済みだ」
(´・ω・`)「何だと……んっ?」
ショボン!!!!!!!気づく!!!!!!!空中に浮かぶ白い粉っぽい何か!!!!!!!
それはギコの茸から発せられているものだった!!!!!!おいそこ!!!!今下ネタかなって思っただろ!!!!!!ぶっ殺すぞ!!!!!!!
(,,゚Д゚)「『茸分身』(ホクトプレミアム)」
ギコ!!!!!!!スペルを詠唱!!!!!!!CMとかでお馴染みのやつ!!!!!!!
呼応し!!!!!胞子が光る!!!!!!!!ゆっくりと地面に舞い降りた!!!!!!!同時に!!!!!!!
(,,゚Д゚) (,,゚Д゚) (,,゚Д゚) デデドン!!!!!!
『マツタケ・テイスティ・スープ』を身に着けた無数のギコが生えた!!!!!!ブンシン=ジツだ!!!!!!!
89
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:36:50
(,,゚Д゚)「これこそ、『マツタケ・テイスティ・スープ』の真骨頂。一体一体が俺と同等の強さを持ち、胞子の数だけ生成される」
(,,゚Д゚)「改めて名乗らせて戴こう。『一騎当軍』、ジェネラル・ギコ!!!!」
(,,゚Д゚)「大変失礼だが、囲ってボコボコにさせてもらう!!!!!!」
本当に失礼だなこいつ!!!!!!!!!しかも茸だ!!!!!!
だが戦闘、戦争に置いて多数のアドバンテージは最も有力!!!!!!!!
『沢山撃つと実際当たりやすい』!!!!!!!有名な江戸時代のレベリオン・ハイクだ!!!!!!!!
(´^ω^`)「ガハハ、正直でよし!!!!!!!!!」
ナイスマッチョは心もデカい!!!!!!!!!筋肉もデカい!!!!!!!!
(´・ω・`)「じゃあ俺も、お前のその正直さに敬意を表し……」
(´・ω・`)「『一発』だけ全力でお相手してやろう」
(,;゚Д゚)「なっ……!?」
ギコ、ビビる!!!!!!!分身もビビる!!!!!!!!!!
まだ全力では無かったと言うのか!!!!!!!!底なしかこの男!!!!!!!
(,;゚Д゚)「それは……光栄だ!!!!!」
相反して湧き出る戦士としての誉れ!!!!!!!『最強』と名高い男の、全力の一撃!!!!!!
それを一身に受ける光栄は計り知れない!!!!!!!認められた証拠だ!!!!!!!!
90
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:37:58
(,,゚Д゚) (,,゚Д゚) (,,゚Д゚) <ザッケンナオラー―ーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
上下左右四方八方からの一斉攻撃!!!!!!!逃げ場無し!!!!!!!
(´・ω・`)「スゥー……」
ショボン!!!!!!脱力!!!!!!!!両腕は腰の位置にまで下げている!!!!!
ギコの拳が届く限界まで力を抜き続ける!!!!!!!そして!!!!!!!!!
(#´゚ω゚`)「だらぁッッッ!!!!!!!」ゴウランガ!!!!!!!!!
筋力を一気に全身から放出させた!!!!!!!
身体はやや前傾!!!!!!腕と肩、そして僧帽筋を魅せつけるこのポージングは……!!!!!!!
(,;゚Д゚)(モストマスキュ――――)
そう!!!!!!!『モストマスキュラー』!!!!!!!!最も力強いと評されるこの『ポージング』によって!!!!!
ギコ!!!!!!!!そして分身!!!!!!!!筋肉によって全て弾け飛ぶ!!!!!!!!
(´・ω・`)「ムゥン……」
『茸分身』、消失!!!!!!!!!同時に!!!!!耐久限界値を超えた『マツタケ・テイスティ・スープ』も消え!!!!!!!
(,, Д )∴「グハぁッ!?」
宙を舞った生身のギコが、背中から地面へと落下!!!!!!決着である!!!!!!!!!
91
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:39:00
(´・ω・`)「なかなかのナイス・マッチョだったぜ……俺が本気を出すほどにな」
(,;゚Д゚)「ク……」
(´-ω-`)「無理に立ち上がるな。常人なら半径十数メートル以内に立っているだけで爆発四散するほどの威力を持つポーズだぞ。耐え切っただけではなく、まだ意識があるだけで上等だ」
勿論、筋肉の魅力とかで爆発四散するんじゃない!!!!!筋力の放出による空気の振動によるものだ!!!!!!!!
筋肉の魅力で吹っ飛ぶって最近どこかで聞いたことがあるな!!!!!!!スマ……スマbまぁなんでもいっか!!!!!!!
(´・ω・`)「では、これで」
(,;゚Д゚)「待て!!」
ギコ!!!!!!!声を振り絞る!!!!!!!
(´・ω・`)「……」
(,;゚Д゚)「ど……どうすれば、何をすればそこまで強くなれるんだ!?」
(´・ω・`)「……なぁに、簡単なことさ」
力こぶ!!!!!!!!魅せつける!!!!!!!
(´・ω・`)「己の筋肉を信じて、鍛錬を積んだだけだ。お前に足りないものがあるとするならば……」
(´・ω・`)「自身の筋肉への、絶大な信頼だ。苛めていいのは……」
(´-ω-`)「筋肉だけなんだぜ……」ザッ……
(,;゚Д゚)「な……意味が……」
(,; Д )「わからな……」
失神!!!!!!!!もっと具体的な助言かなって思ってたのにこの仕打ち!!!!!!!!
92
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:39:29
(´・ω・`)「強くなれよ、ジェネラル・ギコ」
最後にそう言い残し!!!!!!ココロガピョンピョンスルン城へと向かう!!!!!!
その最中!!!!!!!!鳴り響く轟音!!!!!!!燃え上がる炎!!!!!!!!!!
(´・ω・`)「おーおー、やってんなぁ」
MEET戦力、残り一人!!!!!!!!!激戦を思わせるその音!!!!風景を目にし!!!!!!
その表情!!!!!!!不安の色一切無し!!!!!!!!!!!
(´・ω・`)「あいつは手加減を知らねえからなぁ。大丈夫かなぁ相手さん」
ショボンの呟きは的を得ていた!!!!!!!!!!場面はドクオが大見得きった後のココロガピョンピョンスルン城へと移り変わる!!!!!
/フフ ム`ヽ
/ ノ) ∧∧ ) ヽ
゙/ | (´^ω^`)ノ⌒(ゝ._,ノ 筋肉が喜びに満ち溢れている!!!!!!!
/ ノ⌒7⌒ヽーく \ /
丶_ ノ 。 ノ、 。|/ ←ワキ(剃毛済み)
`ヽ `ー-'_人`ーノ
丶  ̄ _人'彡ノ
ノ r'十ヽ/
/`ヽ _/ 十∨ そして特に意味のないサービスカットだ!!!!!!!!!!!!!
93
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:40:21
―――――
―――
―
♪Going Commando
https://www.youtube.com/watch?v=EKoD5LsbeeY&list=RDEKoD5LsbeeY
#t=7
(#'A゚)「おッッッ……」
『汗と涙の十二発』、残り弾数『9』!!!!!!!
(メ)゚;トソン「ゴッ…」
エルフの整った顔面が!!!!!!!!!崩壊するほどの強烈な拳を叩き込み!!!!!!!
(#'A゚)「っしゃああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
殴り……飛ばす!!!!!!!!宙を舞う前歯!!!!!!血しぶき!!!!!!!!!!色んな汁!!!!!!!
弾丸ライナーの軌道で吹き飛んだトソンは!!!!屋敷の壁に衝突!!!!!そして破壊!!!!!!
(メ) ;トソン「」
勢いは落ちず!!!!!!その他様々な建造物を巻き込み!!!!!!遂には城壁まで破壊!!!!!!!
そしてそのままスタローンの奥の方まで飛ばされていった!!!!!!!!
(#'A゚)「ケツの矢一本のツケにしちゃあ……ちょいとお返しが高くついたか?」
パンチ一発でこの威力!!!!!!!!!!!そしてドクオの容赦無さ!!!!!!
多分今のでトソンファンの殆どがブラウザを閉じた!!!!!!!ゴメン!!!!!!!!
だが不細工は根に持つ!!!!!!!そして執念深い!!!!!!!美少女だろうがなんだろうが一切の容赦無し!!!!
上部のカウンターが一つ減る!!!!!!!残り弾数『8』!!!!!!!!!
(;・∀・)「デレ!!」
ζ(゚ー゚;ζ「ダメ、回復範囲外だよ!!」
広範囲回復能力を持つヒーラーのデレでさえお手上げの始末!!!!!!!これが筋肉の力だ!!!!!!!
94
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:41:32
(;・∀・)「なんて奴だ……!!!!」
ここまで何が起こったのか説明しておくと!!!!!!
トソンの二矢目!!!!!!スコールが如く矢の雨を降らす『降り注げ天災の矢』を!!!!!!
『拳圧』でバッラバラの粉ッ々に吹っ飛ばし!!!!!!!!距離を詰め一発ぶちかましたのだ!!!!!!!!
目にも止まらぬ疾風怒濤!!!!!!イケメン勇者モララーの背に冷たい汗が流れる!!!!!!!!
从'ー'从「時間稼ぎごくろ〜」
対して、ウィッチ『ジャム・メイカー』ワタナベ!!!!!!飛んでったトソンに対し軽い労い!!!!!!
指揮棒のように魔法の杖を振り、詠唱!!!!!!!!
从'ー'从「『バクン』!!」
(#'A゚)「ッ!?」
ドクオ、足下に違和感!!!!!!!!!確認!!!!!!!!
地面から生えた『口』が!!!!!!!!!ドクオの両足に噛みつき固定していた!!!!!!!
从'ー'从「『バン』!!」
脱出の隙を与えず!!!!!今度は巨大な『両手』が生え!!!!!!羽虫を叩き潰すかのように挟み込む!!!!!
これが希代のウィッチワタナベの、ゴーレム生成魔法だ!!!!!!!!!!!
从*^ー^从「えへへ〜、ジャーム♪ジャーム♪」
岩で出来た歯で!!!!!!!掌で!!!!!!ドクオの体をゴリゴリとすり潰す!!!!!!!
これが『ジャム・メイカー』ワタナベ!!!!!勇者のパーティらしからぬ残虐性!!!!嗜虐性!!!!!!!
どんな強敵、鉄人も!!!!!!彼女の前では赤いジャムにされていまうのだ!!!!!!!そう!!!!!!!
今まさに!!!!!巨大な体を作り上げていくゴーレムによって!!!!!!!
95
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:42:35
「くすぐってえな」
从'ー'从「ふぇ?」
96
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:43:09
(#'A゚)「オラァッ!!!!!!!」
生成中のゴーレムが粉砕!!!!!!!中から現れたドクオ!!!!!!!カウンター残り『7』!!!!!!!
从;'ー'从そ「ふえっ!?」
強敵も、鉄人もジャムにするゴーレムも!!!!!!!!マッチョだけはどうにもできなかった!!!!!!!!!
岩と土で出来た巨人が!!!!!!!!筋肉という進化し続ける男の核弾頭を!!!!!!!!!!
砕 け る は ず が な い ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !
(#'A゚)「ジャムになるのはああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
落下する岩石を!!!!!踏む!!!!!!踏む!!!!!!!踏み蹴って……!!!!!!
从;'O'从そ「はわっ!?」
ワタナベの目の前に着地!!!!!!!既に拳は固く握り、しっかりと踏み込んでいる!!!!!!!
(#'A゚)「どォッ……」
(#・∀・)「させるかッ!!」
モララー!!!!!!今度は見逃さない!!!!!!!!
スタローン七宝剣『流麗刀 舞姫』に炎のエンチャントを追加し!!!!!!ドクオに斬りかかる!!!!!
これで斬るとリオレウスとか死ぬらしい!!!!!!!!大抵の生き物は斬ったら死ぬと思うけども!!!!!!!
(#'A゚)「ッ!!」
ドクオは視界の端でその存在を確認!!!!!!!!確認したうえで!!!!!!!!!!
(#'A゚)「……」
(#・∀・)「ッ……」
シカトした!!!!!!!!!
97
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:44:19
(#'A゚)「ッおらあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
从; O 从∴「ガボォッ!!!」
ワタナベの柔らかな腹に突き上げる一撃!!!!!!!内臓がジャムのようにかき混ぜられる!!!!!!!インガオホー!!!!
今ので渡辺さんファンがブラウザを閉じた!!!!!!!!!しかしドクオには知ったこっちゃない!!!!!!!
(#・∀・)「こォおッ!!!!」
トソンと同じ末路を辿るワタナベだったが、モララーの攻撃の手は止まらなかった!!!!
首筋に放つ斬撃一閃!!!!!!!!最早話し合いをする余地など残っていない!!!!!!!!
(#'A゚)「『赫力』ぃ!!!!!」
(#・∀・)「ッ!?」
刃は肉と骨を断たず、皮膚一枚で止まった!!!!!!!
『赫力』による肉体強化!!!!!!!!これはスキルではなく立派な『拳法』である!!!!!!!
人体のエネルギー『気』を体に巡らせ、筋肉を硬化させたのだ!!!!!!!これもショボンの下で学んだ武器の一つ!!!!!!
(#・∀・)(硬い……!!!!)
気功使いとは何回も戦ったモララーだが!!!!!斬れない!!!!!!!!!
『赫力』は筋肉硬化!!!!!!!つまり、筋肉があればあるほど効力が増す!!!!!!!!
今の状態のドクオが使えば!!!!!!!例えリオレウスとか死ぬ剣だとしてもドクオは死なない!!!!!!すげえ!!!!!
カウンター残り『6』!!!!!!!半分を使い切り敵残数二人!!!!!!!!
98
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:45:11
(#'A゚)「いつまで押し付けてんだゴラァ!!!!」
『流麗刀 舞姫』を首の筋肉だけで弾き返す!!!!!!!!
(#'A゚)「ちぇりやッ!!!!!」
必殺の肘撃ち!!!!!しかし!!!!!!!
(;・∀・)「『陽炎』ッ!!」
(#'A゚)「ッ!?」
緊急回避スキル『陽炎』発動!!!!!!某駆逐艦娘とは関係ない!!!!
モララーが持つ炎の特性を使い、光を屈折させ立ち位置を錯覚させる!!!!!
結果!!!!!!!!!空振り!!!!!!!!!!!
(#'A゚)「チィッ!!!!!!!!!」
カウンターがまた一つ減ってしまう!!!!!!!!!残り『5』!!!!!!!!
あからさまに舌打ち!!!!!!!不細工な顔面に青筋走る!!!!!!!!!
( ・∀・)「ふぅ、危ない危ない」
対してモララー!!!!!!!!落ち着きを取り戻す!!!!!!!!!
凄い剣と自分の腕前で丸腰の男一人斬れなかった動揺を見せない!!!!!!!た、戦い慣れてやがる!!!!!!
( ・∀・)「今の一発で首を斬れなかったのは、悔しいけどね」
涼しい顔と共に前髪をかき上げる!!!!!!!!!イケメンがよくやる仕草だ!!!!!!!!うぜえ!!!!!!
99
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:46:01
(#'A`)「ああ、今の……首を狙ってたのか?」
( ・∀・)「ん?何?」
('A`)「ハハ、いやな……」
('A`)「あまりにショボかったからよ」
( ・∀・)「!!」
('∀`)「切れ味の悪ぃ剃刀で髭を剃ってくれたのかと思ったわwwwwwwwwwwwいやぁwwwwwwww悪い悪いwwwwwwww死ね」
挑発!!!!!!!!!不細工な顔でポイント倍点!!!!!!!!!!!
( ・∀・)「……」
ζ(゚ー゚;ζ「モララー……?」
長い時間連れ添ったデレにはわかった!!!!モララーが放つ若干のイラつき!!!!!!!
本人は極めて冷静でいるつもりだが!!!!!!違う!!!!!!!!!
( ・∀・)「じゃあ……こういうのはどうかな?」
剣を収め!!!!!!!!両手に炎を携える!!!!!!!
('A`)「出来の悪い髭剃りの次はマジックショーか?」
( ・∀・)「その通り、存分に楽しんでね」
100
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:46:22
( ・∀・)「『創造・炎獄竜』(クリエイト・ヘルフレイムドラゴン)」
(*'∀`)「ブホッwwwwwwwwwwwwwwwwwwww中二病乙wwwwwwwwwwww」
かっこよく決めたにも関わらずドクオ爆笑!!!!!!!!!中二病って実際目の当たりにすると面白い!!!!!!!!
炎は高く舞い上がり!!!!!!!!形を成す!!!!!!!!!!そう!!!!!!!!!
ヽ-,,,,,
~~~=-,~=,,,.,,
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ヾ ヽ~=-;;;;;;;,,,,, ,,,=-~--~~~~/
ゝ :::..............~~=-,,,;;A ,,ノ;;;/ /
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ヾ ~~~~=-=,,,,,,__ゝヾ 丿;L_,,,,,,---=====>
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,,=-~ヽ /~ J;;;,/;;;;;;;"-----;;;;;;;;;/|;;~~~--=,,,,,,, ((
,,=~~ ヽm~~ //|;;;;>-=-=----丿,|^~==--- ~==--
,,=~\ // .|;;;;>--ー--./|;;i//ゝゝ ~/
<< ヽ il;;;>----=-| ヽ,,,ゝ:........:: /
ヽヽ"//>==-;-=<;ヽ ~==-,,,,, /
,,=/;;;>;;=---=;;;;;;;ヽ ヽ~;;;;;/
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ヽ;;;;;;;;;/ゝ ---|;;;;;;;;;ノ 巨大ドラゴンの形に!!!!!!!
>--| ヾ=-/;;;;/
/;;;;;/ ヾー|;;;;;(
巛=/ \i;;;;ヾ\
iゝゝゝヽ
ヽ--ヽ, /|
)-);;;) /|/|ノ|
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/-/;/ |/ノ
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(-( ( //
ヽ-ヽ,,,ノ;/
ヽ/_ノ
101
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:47:12
('A`)「わあ、とっても、かっこいいね」
('∀`)「ヘルwwwwwwwwwwwwフレイムwwwwwwwwwwwドラゴンwwwwwwwwwwwwwww」
( ・∀・)「その余裕、いつまで続くか見ものだね」
(*'∀`)「ちょっwwwwwww待っwwwwwwwwwお前もう一回喋るごとに面白いwwwwwwwwwww」
( ・∀・)
(;'∀`)「ハー、ハー、悪い、今落ち着い……」
(*'∀`)「やっぱ無理wwwwwwwwwwwwwwwwww異世界来てここまでお手本みてーに中二病拗らせた奴始めt」
( ・∀・)「行け!!」
ドクオのゲラを待つ必要は無いと判断したモララーは炎獄竜(笑)をけしかける!!!!!!
(*'∀`)「ワハハwwwwwwwwww何が一番面白いかってwwwwwwwwwww」
ドクオは両手を広げる!!!!!!!!掌はパーだ!!!!!!!!!!!
炎の竜迫る!!!!!!!!しかし逃げない!!!!!!!!!『汗と涙の十二発』の前では!!!!!!!
('A`)「こんな子供だましで俺をどうにか出来ると思ってる所なんだよなぁ」
102
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:47:48
掌を!!!!!!!!叩き合わせる!!!!!!!!
マッチョの柏手は空気を震わせ!!!!!!!!風を巻き起こす!!!!!!その威力!!!!!!!
('A`)「はいおしまい」
炎で出来たドラゴンを跡形もなく消し去るには十分!!!!!!!!骨と肉と血が通っていない紛い物などこんなものだ!!!!!!
残弾残り『4』!!!!!!!!!!三分の二を消費した!!!!!!!!!!!!!
('A`)「お次は……あ?」
モララー!!!!!一瞬の内に姿を消す!!!!!!!どこへ行ったというのか!!!!!!!!!!
「もちろん、その程度でどうこうしようなんて思ってないよ」
声は空から聞こえた!!!!!!!見上げるドクオ!!!!!!!
どうせならパンチラが見てえとか思ってたけど!!!!!!!残念ながら空にいたのは!!!!!!
w( ・∀・)w バァーーーーーーーーーーン!!!!!!!
竜の翼を生やしたモララーだった!!!!!!!!本当に残念だ!!!!!!!
何が悲しくてイケメンなんか見上げなければならないのだろうか!!!!!!!
('A`)「よぉ!!もう帰んのかよ!!」
気さくに話しかける!!!!!!!そんなわけないだろ!!!!!!!!
103
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:48:47
w( ・∀・)w「ああ、そろそろお暇したいところだね」
両腕を掲げる!!!!!その間には!!!!!!!
w( ・∀・)w「君を消し去ってね」
超高威力のエネルギー球!!!!!!!!ここら一帯を余裕で焦土に出来る危険なスキルだ!!!!!!
ζ(゚ー゚;ζ「モララー、ダメだよ!!城の人たちは!?」
w( ・∀・)w「彼を野放しにする方が、スタローンにとっては毒だよデレ。ついでに、蝙蝠だって駆除出来る」
w( ・∀・)w「『大事の前の小事』って奴さ。正義の為には、切り捨てることだって必要なんだよ」
エネルギー球は太陽のように炎を巻き上げながら、バレーボール大ほどに縮小!!!!!!!
着弾し弾け!!!!!!!!!何もかもを一瞬にして焼き尽くしてしまう!!!!!!!!
w( ・∀・)w「大丈夫、君だけには何時ものように防御スキルを何重にも掛けてあるから」
ζ(゚ー゚;ζ「っ……でm」
('A`)「なぁオイ!!ちょっと待てよ!!」
デレの言葉を遮って不細工が喋る!!!!!!!
w( ・∀・)w「何だい?命乞いなら受け付けないよ?」
('A`)「命乞い……?いや違ぇよ。なんでお前如きのクソしょうもないウンコみてーな」
104
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:49:06
('A`)「しかも元々は他人の所有物だったスキルで我が物顔してる男としてはゴミクズみてーな金玉のちっせえちっせえカス野郎如きに命乞いなんてする必要があるんだよ」
w( ・∀・)w
('A`)「死ねよ」
w( ・∀・)w
105
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:50:12
w( ・∀・)w「ハハッ、最後の強がりって奴かな?」
('A`)「いやいや、忠告っつーか……自覚してねえっぽいから言ってやるっつーか……」
ドクオは米神を人差し指で軽く掻いて言葉を紡ぐ!!!!!!!
('A`)「お前、正義っつったよな?でもよ、今やってることって……」
('A`)「まんま悪役の行動だって、気づいてるか?」
w(;・∀・)w「ッ!?」
揺らぐ!!!!!!!!!『悪』という一文字に!!!!!!!!
『勇者』として正義を成していると『本気』で思っているモララーにとっては!!!!!!耐えがたい……
w(#・∀・)w「何を……何を言っている!!!!!!僕に、勇者の僕に対して!!!!!!!!」
屈 辱 ! ! ! ! ! !
(;'A`)「いや勇者とか魔王とか今関係ねえだろ……よく考えてみろよ」
(;'A`)「アニメでも映画でも、『正義』だの『大義』だのを掲げて大量虐殺する奴って大体悪役じゃん……その自覚あんのかなって思ってよ」
w(#・∀・)w「は……はああああああああああああああああ!!!????」
剥がれる!!!!!!!剥がれていく!!!!!!!!
勇者としての皮が!!!!!!!!モララーという『本質』を隠していたメッキが!!!!!!!!!
106
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:50:59
w(#・∀・)w「何故、何故僕が悪役などと呼ばれなければならない!!!!!!僕は勇者で、僕は正義だ!!!!!!!」
w(#・∀・)w「くだらない理由で勝手に攻め込んできた、お前らこそ悪だろう!!!!!!」
('A`)「あの、さぁ……前提、二つほど挙げさせてもらうけど」
('A`)「そもそもお前らがハーピィの卵を奪わなかったら、俺らも出しゃばる必要なかったよ」
w(#・∀・)w「ッ……!!」
('A`)「そんで、俺らがここにきた段階で、素直に返してくれりゃとっとと帰ったよ」
:w(# ∀ )w:「……」
('A`)「なーんか俺らが全部悪いみてーに言ってるけど、さぁ」
w(# ∀・)w「……『最大奥義』」
('A`)「この状況作り出した原因は、周りにチヤホヤされて好き勝手やった……」
107
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:51:19
('A`)「お前らなんだよなぁ」
w(#・∀・)w「『ドラゴ・ニュークレア』!!!!!!!」
.
108
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:52:23
全てを焼き尽くす無情の炎球!!!!!!!!落とす!!!!!!!!!!!
その姿に『勇者』の影、一切無し!!!!!!!さながら、人を喰らいつくす魔獣の如き形相!!!!!!
('A`)「聞く耳持たずか、こいつぁ救えねえぜ。マスターよォ」
左手の指を右の掌で包み込み!!!!!!!!両親指を揃える!!!!!!!!
バレーの『レシーブ』のフォームだ!!!!!!!!!!
('A`)「そしてわかってねえ……マッチョが、そんな風船如きで……」
w(#・∀・)w「死ねぇえええええええええええええええええ!!!!!!!」
炎球!!!!!!!!着弾!!!!!!!!!!!!しかし!!!!!!!!!!
(#'A゚)「殺せるかってんだよォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」
受け……止める!!!!!!!!ゴム鞠のように変形する球体!!!!!!!!それを……
(#'A゚)「ぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおっっっらあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
上空に弾き返した!!!!!!!!!!!カウンター残り『3』!!!!!!!!!
w(;・∀・)wそ「バッ……!?」
返ってくる最大奥義に面喰いながらも、ギリギリ回避!!!!!!!!!!!!
高く、高く舞い上がったそれは!!!!!!!!!打ち上げ花火のように!!!!!!!!!!!
w(;・∀・)w「マズいッ……!!」
爆発した!!!!!!!!!!!!!
109
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:52:58
圧縮されたエネルギーが波紋のように広がる!!!!!!!!!城に落とされていたら住人の命は無かっただろう!!!!!!!!コワイ!!!!!!!!
w(;・∀・)w「ぐうッ!!!!」
爆発から最も近くにいたモララーは!!!!!!爆風に煽られ地面へと落ちる!!!!!!!!
w(;・∀・)wそ「ッ!?」
('A`)「せぇー……」
落下地点!!!!!!!!弾き返した影響で火傷を負った拳を、構わず握りしめるドクオ!!!!!!!!!
w(;・∀・)w「『竜変化・鋼竜クシャルダオラ』!!!!!!」
咄嗟に防御形態を取る!!!!!身体を覆いつくす鋼の鱗!!!!!!!
敵の剣を折り!!!!!!!!触れるだけで空気すら切り裂く!!!!!!!!!!!
(#'A`)「のォッ!!!!!!!!!!」
しかしそんな物は!!!!!!!!ドクオと『汗と涙の十二発』にとって!!!!!!!!!!
w(; ∀ )w∴「ア゙ッ……!?」
紙 屑 同 然 ! ! ! ! ! ! !
(#'A`)「よいしょおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
胸を穿った拳!!!!!!!!!そのまま殴りぬける!!!!!!!!!残り『2』!!!!!!!!!!!
110
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:53:54
w(; ∀ )w(負け……にはッ……!!)
飛びそうな意識!!!!!プライドが繋ぎ止めた!!!!!!!!!!
何重もの回復スキルを使用!!!!!!慣性に流される体をベクトル変換スキルで持ちこたえる!!!!!
ζ(゚ー゚;ζ「……ッ」
上乗せするようにデレの回復魔法!!!!!!!一撃で瀕死にまで追い込まれた体力を全回復!!!!!!!
('A`)「……」
('A`)「チッ」
再び舌打ち!!!!!!クソめんどくさい!!!!!!!一発でぶっ飛べば長く苦しまずに済むものを!!!!!!!!!
尺もそんなに取ってられないってのに!!!!!!!しぶとい!!!!!!!!!!!!!
(; ∀ )「ハッ……ハァ……!!」
地面に膝を着く!!!!!!!!!ダメージは回復したが衝撃は長く響いていた!!!!!!!
('A`)「……もういいだろ。諦めて卵を返してくれ」
(; ∀ )「……まだ、まだだ!!僕は……負けるわけには……!!」
('A`)「周りの人間巻き込んでまで、勝ちに固執してどーすんだよ。人として本末転倒だろ」
ドクオ!!!!!!!モララーへと近づいていく!!!!!!!!終わらせる気だ!!!!!!!!
('A`)「ここで一回、『敗北』を味わって自分が今まで何をしでかしていたのか省みろ」
111
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:55:20
(# ∀ )「断る……負けなんてありえない……僕はこの世界じゃ主人公なんだ……正義なんだ……」
('A`)「ご立派な心掛けだな。反吐とか出るわ」
他に何が出ると言うのか!!!!!!!チンコかな!!!!!!!!!????????
(#・∀・)「『+α』ァ!!!!!」
最後の切り札を発動!!!!!!!!他人の特徴をそっくりそのまま自分の物にするSSランクのチートスキル!!!!!
引き締まって華奢な体のモララーだったが!!!!!!!筋肉が肥大!!!!!!!細マッチョからゴリマッチョへと変貌した!!!!!!
(#・∀・)「ハハ!!!!力が漲る!!!!!!!モブキャラのゴロツキみたいな醜い体は甘んじて受け入れてやる!!!!!」
('A`)「は?」
(#・∀・)「こんな姿は主人公に相応しくないからなァ!!!!!!君を殺して、後でゆっくり見た目の調整をしておこう!!!!」
('A`)「お前……やっぱり」
(#・∀・)「死ねッ!!!死ねェ!!!!君を殺すのは君自身の筋力だァァァアアアアアアア!!!!!!!!!」
('A`)「何もわかってねーんだな……」
モララー!!!!!!!!拳を振るう!!!!!!!!!!
唸る大気!!!!!!!!!!ドクオの眼前に迫る人が持つ最も原始的な兵器!!!!!!
('A`)「『筋肉』があるから強ぇんじゃねえ……!!!!」
(#・∀・)「ッ!!!???」
ドクオ!!!!!!!!!屈んで拳を回避!!!!!同時に体を捻る!!!!!!!!!
右拳をガッチガチに握りしめて!!!!!!!!!!がら空きの顔面へと狙いを定める!!!!!!!!!!!
112
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:56:25
身勝手で!!!!!!!!!独善的!!!!!!!!!!モララーの態度に業を煮やし続けていた!!!!!!!!
怒り爆発の決定打となったのは!!!!!!!!『醜い体』という言葉!!!!!!!!!
スキル発動時にしか現れない、自身が鍛え上げた肉体!!!!!!!!!!
汗を流し!!!!!!!涙を流し!!!!!!!!時に血反吐や糞尿を漏らし!!!!!!!
文字通り死に物狂いで手に入れた!!!!!!!!努力の賜物!!!!!!男の勲章!!!!!!!!
(;・∀・)「待っ……!!」
それを今!!!!!!!!!!!何の努力もせずに手に入れた傲慢な男が!!!!!!!!!何もかも恵まれ過ぎていた男が!!!!!!!!!!!
こともあろうに筋肉を!!!!!!!!ドクオの誇りを『醜い』と評した!!!!!!!!!!!
いくら顔面が気持ち悪いだの不細工だの言われても!!!!!!!!一向に構わない!!!!!!!しかし!!!!!!!!
(#'A゚)「努力した『俺』がッ……!!!!!!」
この『筋肉』を貶す者は!!!!!!!!例え勇者だろうと魔王だろうと許さない!!!!!!!!!!!
『汗と涙の十二発』!!!!!!!!!!!鍛錬と練磨を積み重ねた先に掴める、人間本来の『強さ』を拳に乗せて!!!!!!!!
(#'A゚)「強 ぇ ん だ よ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! ! ! ! !」
叩 き 込 ん だ ! ! ! ! ! ! ! ! !
(;メ)∀ )∴「」
113
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:57:19
今度こそ!!!!!!!回復の余地も与えずド真ン中を打ち抜く!!!!!!!!!!
(#'A゚)「吹き飛びなァ!!!!!!ノリスのッッッ……」
(#'A゚)「端っこまでェェェェァァァアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
そのまま……殴りぬけるッッッ!!!!!!!!錐揉み回転しながら飛んで行き、あっという間に空に消え見えなくなるモララー!!!!!!!バイバイキーンである!!!!!!!!
(#'A`)「……」
残り『1』発を残し!!!!!!!!!勇者モララーを撃破!!!!!!!キンボシオオキイ!!!!!!!
(#'A`)「『借り物』だけで、着飾った野郎が……」
(#'A`)「一から鍛え上げてきたマッチョたる俺に勝てるわけねえだろ……」
不細工、決める!!!!!!!!!!!しかし一人残ってることをお忘れではないか!!!!!!!!!
('A`)「……」
('A`)「……逃げ足の早いこって」
ヒーラーのデレは瞬間移動魔術を使ってモララーの後を追い、既に消えていた!!!!!!!!!
まぁいても思いっきり顔面殴られてたから、賢い判断ではある!!!!!!!!!!
('A`)「さて、邪魔者は消えたし……」
ドクオが指を鳴らすと!!!!!!!!さっき脱ぎ捨てたローブが独りでに浮かび三角筋逞しい肩に掛かった!!!!!
魔法道具『リモコンローブ』だ!!!!!!!!あのブロッケンjrの帽子と同じ材料で作られているぞ!!!!!!!!!
なるほど!!!!!!自動で動くのも納得だ!!!!!!!!なんてったってブロッケンjrの帽子と同じ材料で作られているのだから!!!!
('A`)「お仕事を済ましましょうかね」
114
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:57:55
―――――
―――
―
デミタスの屋敷!!!!!!!地下!!!!!!!!秘密の部屋!!!!!!!!
秘密の部屋って言っても別になんかヤバめの性癖を満たす道具とか揃ってるわけじゃないし、でっかい蛇がいるわけでもない!!!!!!!!
剥製がいっぱい飾ってるだけだ!!!!!!!!!!!江渡貝くぅん!!!!!!!!!!!!
(;´^_ゝ^`)「へ、へへ……そろそろ終わってるよね?大丈夫だよね?だってモララー君がいるんだから……」
城主はそこに避難していた!!!!!!!!!卵をなでなでしてる!!!!!!!!
地下室は核シェルター並みの強度を誇るぞ!!!!!!!!!世紀末が来ても安心だ!!!!!!!!
世紀末が来ても安心だけど!!!!!!!!!!!!安心だけども!!!!!!!!!
<どこじゃああああああああああああああああああデミタスクソ野郎おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
(;´^_ゝ^`)そ「えっ、ええええええええええええええええええええええ!!!!!!!????????」
マッチョが来たら全然安心できない!!!!!!!!!!!筋肉は核よりも強い!!!!!!!!!真理である!!!!!!!!!
<この部屋じゃね?
<あ、そうっぽい。ニュッくんが言ってた通りだわ
<じゃあぶち開けるか
(#´゚ω゚`)「ハーーーーーーーーーーーーーーーーーーレーーーーーーーーーーーーーールーーーーーーーーーーーーーヤーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」ドッガアアアアアアアアアアアアンン!!!!!!!!!!!!!
(;´^_ゝ^`)そ「アンギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーース!!!!!!!!??????????」
115
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:58:47
合流した三人!!!!!!!!!!遂に目的の間近に到達!!!!!!!!!!!!!!
合流した描写はめんどくさいので割愛だ!!!!!!!なんだ文句あんのかやるか!!!!???おお!!!!???
(;'A`)そ「うわっ、趣味悪っ……」
_
( ゚∀゚)「噂通りのクソ野郎っぽいな」
(;´^_ゝ^`)そ「なぁーーーーーーーーー!!!???ななななーーーーーーーーなーーーーーーーーーーー!!!???」
_
( ゚∀゚)「イケナイ太陽ぉー」
('A`)「まーた古いネタを……」
ほぼ無傷!!!!!!!ジョルジュとショボン!!!!!!!!
そしてまだマッチョ状態を維持!!!!!!!!!ドクオ!!!!!!!!
マッチョ三人そろい踏み!!!!!!!!!!迫られるとコワイ!!!!!!!!!
(;´^_ゝ^`)「ゆ、勇者は!?近衛兵は!?」
(´・ω・`)「勇者は倒した。近衛兵はダッシュで逃げた」
_
( ゚∀゚)「まー、遥か彼方に飛んでいく『最強』の勇者が見えちまったらなぁ」
('A`)「えっ、アレ最強だったの?全然大したことなかったんだけど」
_
( ゚∀゚)「バッカお前、俺ら基準で判断したら可哀想だろ?」
(;´^_ゝ^`)そ「遥か彼方ーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!???????」
詰み!!!!!!!!!!圧倒的詰み!!!!!!!!!!守る者は皆無!!!!!!!
城主デミタスは失禁寸前!!!!!!!!!!デカい方も出そうだ!!!!!!!!!またウンコなのか!!!!!!!!!
116
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 01:59:36
(´・ω・`)「勝負は着いた。卵を返して、そして二度と森の連中にちょっかいを出さないと約束すれば、これ以上マッスルを行使してやらんこともない」
なんだか曖昧な言い回しだ!!!!!!!!逆に不安を煽る!!!!!!!!!
しかしデミタス!!!!!!!!往生際の悪い男!!!!!!!!!!
(;´^_ゝ^`)「あの……ほんと……これだけは勘弁してくれませんかねぇ……」
マッチョ三人に詰め寄られて、まだゴネる根性だけは見上げたものだ!!!!!!!
('A`)「……」
_
( ゚∀゚)「……」
(´・ω・`)「……では」
三人は顔を見合わせる!!!!!!!!口を開いたのはリーダーのショボンだ!!!!!!!!
(´・ω・`)「我々の雇い主の倍の『報酬』を差し出せるなら、見逃してやる」
(;´^_ゝ^`)そ「えっ本当!?」
(´・ω・`)「マッチョ ウソ ツカナイ」
_
( ゚∀゚)「片言よ」
('A`)「もう完全に蛮族のそれ」
デミタスは内心『よっしゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!ちょっれえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!ゴネ得ゴネ得!!!!』と歓喜した!!!!!
金も高価な装飾品も幾らでもあるのだ!!!!!!!!!!!雇い主とやらがどれだけつぎ込んだのか定かでは無いが、余裕で上回る金額を用意してやると息巻いていた!!!!!!!
しかし!!!!!!!!次に出てきたショボンの言葉は!!!!!!!!予想だにしない物だった!!!!!!!!!!!
(´・ω・`)「じゃあ、今すぐ両目を差し出して貰おうか」
(´・_ゝ・`)「えっ……?」
(´・ω・`)「両目」
117
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:00:16
(;´ ゚_ゝ゚ `)「はああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!?????????」
.
118
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:01:24
(;´ ゚_ゝ゚ `)「なっ、はっ!?欲しいのは金だろ!!!!!????どうしてそうなる!!!!!?????頭可笑しいんじゃねえの!!!!????」
_
( ゚∀゚)「いーや、正常だぜ。なんせ依頼主が差し出す報酬は『片目』だ」
(;´ ゚_ゝ゚ `)そ「はーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!????????誰だよそいつ!!!!!!??????意味わかんねえんだけど!!!!!!!???????・」
(´・ω・`)「教えてやろうか?」
ショボンはスカウターがぶっ壊れるほどの握力を誇る右手でデミタスの頭を掴む!!!!!!!!!髪が薄い!!!!!!!
(´・ω・`)「お前の差し金で送り込まれた勇者に、住処を襲われ仲間を失くし、唯一残った希望すら奪われて……」
(;´ ゚_ゝ゚ `)「ヒッ……」
(´・ω・`)「一文無しで俺らの元に訪れ、価値の高い自らの『片目』を報酬に、卵の奪還を依頼した……」
ここまで聞けば、誰だよとか意味わかんねえとか喚いてたデミタスにも理解が出来た!!!!!!!!
それでもショボンは最後まで言葉を続ける!!!!!!!!!!
(´・ω・`)「その卵の生みの親、ハーピィの母親だ」
(;´ ゚_ゝ゚ `)「……」
(´・ω・`)「さぁ、差し出せよ『両目』を。お前がその卵を手にしたいと言うのなら、母親を超える『覚悟』を俺らに見せてみろ」
デミタスは恐ろしさのあまり失禁!!!!!!!!!!床に滴る黄金水!!!!!!!!!!
思考回路はショート寸前!!!!!!!!!そこに投げ込まれるトドメの一言!!!!!!!!!!
('A`)「この剥製の爪の部分、いい感じに目ん玉ツゥルンって出来そうじゃね?」
_
( ゚∀゚)「やべーなサイコパスの発想じゃねーか」
119
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:02:13
(´;_ゝ;`)「ああああああああああああああああ返しますうううううううううううううう!!!!!!!!」
恐怖が欲を凌駕した瞬間であった!!!!!!!!!!!
デミタス!!!!!!!土下座の姿勢で卵を差し出す!!!!!!!!
('A`)「なんだよ根性のねえ奴だな……」
それを受け取ったドクオ!!!!!!『リモコンローブ』で優しく包み込む!!!!!割れ物注意だ!!!!!!!
そのまま流れるようにジョルジュに手渡す!!!!!!!!一体何をしようと言うのか!!!!!!!!!
('A`)「あー……まぁ、顔を上げろよ」
(´;_ゝ;`)「くぴぃ……?」
優しい声色に、気持ち悪い鳴き声をあげながらグチャグチャの顔をデミタス!!!!上げるデミタス!!!!!!
('A`)「残り一発」
拳!!!!!!!!高々と!!!!!!!!!!!!振り上げている!!!!!!!!
(´;_ゝ;`)そ「話が違――――――――」
120
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:03:41
(#'A`)「フンッッッ!!!!!!!!!」ドゥワァッ!!
(´;_ゝ;`)そ「ヒッ!!!!???」
目を瞑る!!!!!!!!痛みに備えて歯を食いしばる!!!!!!!!
だが!!!!!!!!!!拳は鼻先で寸止めされていた!!!!!!!!!!
(´ _ゝ `)「あ゙っ」
ただし拳圧はモロに喰らった!!!!!!!!!!!!!!剥製を巻き込みながら壁に叩きつけられる!!!!!!!
ギャグ小説じゃなかったら死んでた!!!!!!!良かったギャグで!!!!!!!!!!
('A`)「次やったら本当にぶん殴るからな」
カウンター『0』!!!!!!!!!『汗と涙の十二発』終了!!!!!!!!!!
ドクオの体が元の貧弱ガリッガリのゴブリンゾンビに戻る!!!!!!!!!!
(;'A`)「クソッ、もったいねえ。でもスッキリ」
_
( ゚∀゚)「当てときゃよかったのに」
(;'A`)「あー?殺さない盗まない犯さない、徹底しようヨシだろ?」
_
( ゚∀゚)「いや遠目から見てたけど思いっきりぶっ飛ばしてたよな?死んだんじゃね?」
('A`)「バッカお前、殺しちまったらあのいけすかねえイケメンフェイスを何回も何回も何回もぶん殴れねえじゃねえか」
_
( ゚∀゚)「ブサメンは性根がねじ曲がってんな」
('A`)「世の中が悪い」
121
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:04:27
(´・ω・`)「よし、帰るぞ。お客さんが首を長くして待ってるからな」
_
( ゚∀゚)「せやな……ん?」
('A`)「どうした?」
_
( ゚∀゚)「今、卵が動いたような……」
途端!!!!!!!『ピキリ』と皹割れの音!!!!!!!!!!
三人は再び顔を見合わせ!!!!!!そして!!!!!!!!!!!
(;´゚ω゚`)「走っぞーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
_
(;゚∀゚)「えっさぁ!!!!!」
(;'A`)「ほいさぁ!!!!!!」
湯長谷で一揆が起きたと聞いた内藤政醇とその一行の如く、超高速で森の拠点へと急いだのであった!!!!!!!!!!
『超高速!!参勤交代』は今ならアマゾンプライムに入会すればプライムビデオで見放題!!!!!!!!
続編、『超高速!!参勤交代リターンズ』は円盤が出るのを待とう!!!!!!!!!面白かったぞ!!!!!!!!
122
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:05:13
―――――
―――
―
ξ゚⊿゚)ξ「……」
森!!!!!!!!!!『MEET』の大木の前!!!!!!
一人待つ未亡人!!!!!!!!!なんかエロい!!!!!!言葉の響きだけで股座がいきり勃つ!!!!!
彼女がここに来てからおよそ一日足らず!!!!!!!!奪還まで数日は掛かると踏んでいたが!!!!!!!!!
(;´゚ω゚`)「うおらあああああああああああああちくしょうただいま!!!!!!!!!」バァーーーーーーーーーーン!!!!!!
ξ;゚⊿゚)ξそ「えっ!!!!!?????」
まさかこんなすぐ帰って来るとは思ってなかった!!!!!!!!!!!!
ココロガピョンピョンスルン城を出てここまでおよそ三時間!!!!!めっちゃ走った!!!!!!!
なんかすげー皹割れていく卵は『ほんとマジ勘弁してくださいすいません』って言いながら宥めた!!!!!!
(;´・ω・`)「ハァー!!ハァー!!すっ、すいません……お見苦しい所を……」
汗だくのマッチョ!!!!!!!その背中には!!!!!!!!!
( A )「」
足が遅かったので途中から背負われたドクオ!!!!!!!!!今は貧弱童貞クソ野郎なんで仕方が無かった!!!!!!
_
(;゚∀゚)「ゼハァー!!ゼハァー!!」
必死でついてきたジョルジュも息絶え絶えだ!!!!!!!!だが、しっかりと卵は抱えていた!!!!!!えらい!!!!!
123
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:06:17
_
(;゚∀゚)「ハァー!!ハァー!!奥さ……ハァハァ……こ、ハァハァ……奥さんハァハァ……」
文章だけ見るととんでもない変態野郎でしかないが、ちゃんと卵を手渡そうとしているぞ!!!!!大丈夫だ!!!!!!ドエロ祭りみたいな展開にはならない!!!!!!!
ツンは突然汗だくでぶっこんできた変態共に困惑しながら!!!!!ローブで包まれたそれを受け取る!!!!!!!!
ξ;゚⊿゚)ξ「……」
ローブをゆっくりとほどくと!!!!!!中から卵の殻が一つ零れ落ちた!!!!!!
今!!!!!!!!その瞬間!!!!!!!!!変態野郎共に対する感謝の気持ちや!!!!!!礼の言葉も!!!!!!消し飛んだ!!!!!!!
ξ;゚⊿゚)ξ「……」
('A`)そ「ハッ、今誰か俺のことトム・クルーズにそっくりって」
(´・ω・`)「言ってない」
_
(;゚∀゚)「ハァー……ハァー……ハァーマジ……ハァーマジ頑張った……マジ頑張った俺……」
外野がうるさい!!!!!!!!!!!
ξ;゚⊿゚)ξ「……」
すげー宥めたのが功を奏し!!!!!!!!めっちゃいいタイミングで割れ始める!!!!!!
割れ目から除くほわっほわの白い羽毛は、父親譲りだった!!!!!!!!
124
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:07:27
('A`)「……」
(´・ω・`)「……」
_
( ゚∀゚)「……」
生命の神秘!!!!!!!!ピーピーうるせえ野郎共も空気読んで見守る!!!!!
内側から力強く!!!!!!!!卵を割る!!!!!!!!!
ξ;゚⊿゚)ξ「……」
今!!!!!!!この時!!!!!!!!!『卵』というひとつの世界を破壊して!!!!!!!!
父が殺され!!!!!!連れ去られ!!!!!!!男たちが取り返し!!!!!!再び母の元に戻った新しい命が!!!!!!!
「……マ……」
暗い殻の中から!!!!!!!!!光あふれる『異』世界に!!!!!!!!!!
( ^ω^)「ママーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
爆誕した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
125
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:09:14
ξ゚⊿゚)ξ「あ……」
( ^ω^)「ばぶーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
元気!!!!!!!!!!!超元気!!!!!!!!!!!!!!!びっくりするほど元気!!!!!!!!!!!
( ^ω^)「ママーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
:ξ ⊿ )ξ:「……ええ、ええ」
肩!!!!!!!!!!振るわせる!!!!!!!!!!
待ち望んだ命!!!!!!!!母と父の想いが取り戻した!!!!!!!希望!!!!!!!
使用イラスト【№37】
ξ;ー;)ξ「そう、ママ、ママよ……」
喜びの涙!!!!!!!!頬を濡らし、息子の綿毛を伝う!!!!!!!!!
_
( ;∀;)「無理、めっちゃ目から男汁出る」ダバダバダバ
(うA;)「その目から出てる臭そうな名前の汁拭えよ」ドバドバドバ
(´;ω;`)「俺こういうのめっちゃ弱い」ヌハハァァァン
変態共もめっちゃ泣いた!!!!!!!!感動のシーンだ!!!!!!!!
素敵なイラストも相まって感動二倍!!!!!!褒めとけ褒めとけ!!!!!!!ヨイショしとけ!!!!!!!!!
126
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:09:56
ξ;⊿;)ξ「あっ、あの、な、なんてお礼を言えば……」
( ^ω^)「ママーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
( うω;`)「良いんです、ゆっくりでいいんです……」
( ^ω^)「アアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
ξ;⊿;)ξ「そのっ、あのっ、報酬、あのっ」
( ^ω^)「バブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
うるさい!!!!!!!!!!ミュートしとこう!!!!!!!!!!!
( ^ω^)「※ミュート」
( ^ω^)「※ミュート」
うん!!!!!!!!!!!!!!よし!!!!!!!!!!
( うω・`)「ああ、報酬なら……既に『受け取って』いますよ」
ξ;⊿;)ξ「えっ……?」
素っ頓狂なことを言い出すショボン!!!!!!!!ツンの目は両方揃っている!!!!!!!!!!
泣きすぎて頭が可笑しくなったのか!!!!!!!!!!元々可笑しいとか言うのは野暮だぞ!!!!!!!!
127
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:10:36
(´・ω・`)「息子さんを救うために片目を差し出す貴女の『覚悟』は、我々の腰を上げるには十分な行動でした。これ以上の追加報酬など、とても受け取れません」
(´-ω・`)「復讐がメインの依頼なら、私も少し考える所はありましたがね」
ξ;⊿;)ξ「えっ……で、では……?」
(´・ω・`)「それに……今の光景だけで、我々も仕事のし甲斐があったというものです」
_
( ;∀;)「いやほんともう……ほんともう……」
(;'A`)「お前引っ張るなぁ……」
( ^ω^)「※ミュート」
ショボン!!!!!!!!片目を受け取ることをやんわりと拒否!!!!!!!!!!
実質無収入だ!!!!!!!だが、男達に一片の未練は無い!!!!!!!
達成感に満たされる清々しい表情!!!!!!!!!マッチョはハッピーエンドが大好きだ!!!!!!
ξ;⊿;)ξ「ありがとうございます……この御恩は、いつか、いつか……ッ」
(´・ω・`)「では、たまに息子さんの元気な顔を見せに来てください。それが我々にとって何よりの恩返しです」
ξ;ー;)ξ「はい……はい!!」
ハーピィ卵奪還作戦!!!!!完遂!!!!!!!!!!
MEETはまたもや、伝説を作り上げたのであった!!!!!!!!!
128
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:11:49
ξ;ー;)ξ「ありがとうございます、ありがとう……!!」
(;'A`)そ「おっ、おお?」
ツンは順に男達の手を取り、何度も何度も礼を言った!!!!!!!
(´・ω・`)「おっと、これはお釣りも考えないといけないな」
_
( ;∀;)「美女の握手だもんなぁ……やっぱりアイドル物は最高や……」
どいつもこいつも色気とは無縁の!!!!!!!荒々しくごわつき、堅い掌!!!!!!!!!
身体を張って仕事をし!!!!!日々鍛錬を積み重ねる男の掌だった!!!!!!!!
ξ;⊿;)ξ(嗚呼、間違ってなかったのだわ……)
そんな掌が、彼女にこう伝えていた!!!!!!!!!!
『俺たちは、頼れる男だっただろう』と!!!!!!!!!!!
礼を言いながら、ツンは何度も何度も頷いたのであった!!!!!!!!!!!
129
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:12:07
―――――
―――
―
『MEET』!!!!!!!己の正義ただ一つを貫き通す漢達の住処!!!!!
その名前に込められた、マスターの想いとは!!!!!!!!!!
_
( ゚∀゚)「マーッスルたーいりょくきーほんだぞー♪」
(;A;)「あああああああああああああああキツいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!クソオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」ガシャンッ ガシャンッ!!!!
_
( ゚∀゚)「ほれー頑張れー。頑張らないと死ぬぞー」
(;A;)「いいよなぁマッチョがデフォルトの奴はよォォォォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」
それは、『出会い』と『縁』!!!!!!!!!
_
(;゚∀゚)「いや無限に強くなれる奴に言われても……」
(;A;)「どんだけしんどいと思ってんだお前よおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
仲間との『出会い』と『縁』!!!!!!!!!!
130
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:12:45
(,,゚Д゚)「おっ、お前もか?」
( ^ν^)「ああ。聞いたぜ、相当揉めたんだってな」
(,,゚Д゚)「最後は兵とルーキー勇者に追われて逃げてきたよ……お互い、お尋ね者だな」
( ^ν^)「ハッ、人々の役に云々はどうしたよ?」
(,,゚Д゚)「方便って奴さ。アレに負けて、どうでも良くなったがな。お前もそのクチだろ?」
( ^ν^)「俺達はただの退屈しのぎだ。あっちの方が面白そうだし、ランカイも暇しねえだろ」
ランカイ「ワンワン!!!!!!!!!!」
(,,^Д^)「クハ、違いない……では、向かうか」
(,,゚Д゚)「『蝙蝠の住処』へ」
強敵、そしてこれからの仲間との『出会い』と『縁』!!!!!!!!!!
131
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:13:09
( ^ω^)「ママーーーーーーーーーーーー!!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「はいはい、今日もおじちゃん達の所へ行くのね。今支度するから」
( ∵)「おっ、お出かけかい?」
ξ゚⊿゚)ξ「ビコーズさん。ええ、ちょっとMEETの方へ」
( ∵)「そりゃあ、あいつらも喜ぶだろうぜ。あの手の連中は子供が好きだからな」
ξ゚ー゚)ξ「はい、ウチの子もすっかり懐いちゃって……妬いちゃうくらい」
( ∵)「ガハハ!!罪な男だなぁ!!ええボウズ!?」
( ^ω^)「バブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
お客さんとの『出会い』と『縁』!!!!!!!!!!
その全てを!!!!!!!マスター『ショボン』は重んじる!!!!!!!!!!
世界は『出会い』と『縁』で回る!!!!!!!!異世界だろうと同じ事!!!!!!!!!
132
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:13:41
(´-ω-`)「ふんふーん♪叫び返せハッソマッソ」
今日もまた!!!!!!!!!!!男気と筋肉の噂を聞きつけた客が!!!!!!!!!!
(´・ω・`)「おや?」
『MEET』の扉を叩くのであった!!!!!!!!!!
(´・ω・`)
(´^ω^`) ニコォ
「やぁ、いらっしゃい。ようこそ――――」
.
133
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:14:10
♪ED Thema
https://www.youtube.com/watch?v=4vaN01VLYSQ&list=RDEKoD5LsbeeY&index=6
.
134
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:14:30
CAST
___________
__( ´^ω^` ):!::. :. . ..........:::=≧=‐- 、 ショボン
_/ .:ヽ :i::::::::/: /:::':.. .:..,. ''. :: `ヽ
, --―'´;.:.、... .: .:i :i::/: .:::..:,.‐''". . .:、 :.:::}
/ . :.:.ノ:. ..\. ヽ: , -‐''´ ..::: .. : .::l . :.:.::|
/ . .:.:.:./:. `ヽ、::/ .:::、:.. .. . :. .::i ...:.:∧
| .:.:.:;イ:: .:i::. . .::`''‐-=、ヽ、.:.. . .:: .:ノ: :!
/{::. '´.:.i::. . :|: . .:: :.::::::::::::/゙"ヽ、:..:.::´::..: :|
,' `: :...:.:.:.::.::;!::.. . .:.:|: :: :.:.:::::::::{::. .::;'` .::.: ;!:|
{ :. `''''゙´|:::.: .:::l::. .:.::..:.:::::::::::|::. . ::i ..:::iく ::|
{:.:.. .:.. . .:.:::ト、:.:.. . . . .:.:;!、::.. . . . ... .:.::..:::::::_;;.ゝ、..:| ..:ノ :. ヾ、
/`''' 、,,,___:ノ \::. :.....:.:ノ::..`'ー::.....;;;_;;:.-‐''....:...:::,>'=、 .::i :.::}
. {:.:. . ___\ ` ‐-=、:::.:.. ..::r ー-=、.....:...::..::::/ . .:::! :; ::|
!ー: . / ___;>┐ \:.. :! ,.-―:‐、:: ,,.:‐''´ . . :__;ノ.イ
';.:../ /´、  ̄)ヽ. _,r―‐亠- 、! |「: . . - '''´. : :.:/
ヽ! { :..  ̄ ̄厂:く__,.-‐'' ..| |!:. . . .. ... - =_ヲ'
135
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:14:53
-─-
/ \
/
l l
| / \ |
| /\ .| ドクオ
| / ̄ ̄\ .|
l ⌒ |
-一| \ /. |ー-
/ | ` ー一' ::: |.. \
-─∠ ...::小 \::::::::::::.::::: 人::.. \
/ ´ ̄ ー-ミヽ /二ニ=一---< ´ ̄`ヾ¨ ヽ
/ 爪 V´ } \
ヽ ( / `寸 -‐ }:.. V
{ 弋彡 ≧=く ー=ミi/ 弋 ル ノ::: '
〉 ⌒{ ⌒ヽ ヽ. | > <:::_ ム |
ー--ミム |辷一 / j Y `ヽ
{ l ( > 、.___ノ二辷_ _ { イ ノ::.
∨ | リー=辷二 ̄ ̄ _,込 ヽ `>< `ヾ }
∨小ム 〈 リ リ/ } ′
.∨ Y ー--==-‐ ´ ム-=ニ ノ /
弋 人 ..:r< ハ
`¨¨ヾ ー─ ィ< |二_ __二 イ ノ
T ー─‐<___.{____|  ̄ ̄ フ´
| :{ :|: ≧=ー-- __ ニ=‐
圦 ::ト ー┼一 ┤ ノ
{ヽミ :{: :|: :}: 彡´ }
人 ` ̄¨¨¨ ┬─┬  ̄ 人
/  ̄`¨'辷─┴─┴─=ニ二´ ∧
136
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:15:07
_
__,..-‐ ( ゚∀゚)`ヽ
_,.r'´ ̄ ヽ、. ! ヽ` /_, ⌒´`i、._
_,..r'´,,.... _ ヽ `ヽ、_,..-‐´ `ヽ、 ジョルジュ長岡
,'´ _,r'´ ⌒ヽ< /_∠、_ 〃′ __ `ヽ、
i ,r'´ ` `/ ⌒ ⌒ヽ' ̄ `ヽ `)、
!_ ⌒/ ,r'´ ̄ _ , ;;,,, ヽ.
,r' ,′ / ヽ、 i
/ ! ,′ ′ !
,i !、 i 入. _,、_ ,. !
!/ ト、_,.-‐´ `、 ノ / `´ `Y'´ Y
,イ ⌒ヽ、 ,!、 ` ‐ 、. ′,′ `i
_ノ、 Y、i、 _,..-―-.、_ ` ヽ 、_,.-l,i .l !
./ .!、 `ト、_ \!' `ヽ、_ ,; イ il , i __、 )
〈 ヽ `ヽ、_. `ヽ、 、 、_人 Y 〉 ' V
`、 ヽ、 ヽ、>ー-- !^ ,l、|_, ! !
`;、 ` \__,..--..、 ヽ ',r'´ 〈. !
ヽヽ、 ,r'´ ̄ ヽ ̄`、 ヽ-‐'´ ̄ ) !
`ー-、.._ ,-.、_,-v'´ _ヽ _ヽ -`;ー! `ニ=┬' !
`>、__  ̄⌒``ヽ i i |`´ 一' ̄´_,r'´ 〈
/ ー<> lニ!ニ!.ニ'  ̄´ 、 !
ヽ_ '´ _,.. ` ノ
137
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:16:19
ご指導、ご鞭撻
/ jjjj _
やっと会えた! / タ {!!! _ ヽ、
,/ ノ ~ `、 \ _
`、 `ヽ. , ‐'` ノ / `j
_ \ `ヽ (´^ω^`)" .ノ/ / /`ー' よろしゅうな!!
('A` )  ̄"⌒ヽ `、ヽ. ``Y" r ' 〈 `ヽ
/ ) ヽ' / 、 `、 i. 、 ¥ ノ `、 ヽ _
γ --‐ ' λ. ; `、.` -‐´;`ー イ 〉 ゚∀゚) ,-、、
f 、 ヾ / ) i 彡 i ミ/ / ノ  ̄⌒ヽ 「 〉
! ノヽ、._, '`"/ _,. '" } { ノ ' L `ヽ./ /
|  ̄`ー-`ヽ 〈 < _ ヽ. / `\ / , ' ノ\ ´ /
!、__,,, l ,\_,ソ ノ / /ヽ、 ヽ. ( ∠_ ヽ、_, '
〈'_,/ / / / ノ ヽ. ) i 、 ヽ
| | イ-、__ \ `ヽ { f _,, ┘ 「`ー-ァ j
l.__| }_ l \ \ | i f" ノ { /
_.| .〔 l l ノ _> j キ | i⌒" ̄ / /_
〔___! '--' <.,,_/~ 〈 `、ヾ,,_」 i___,,」
`ー-‐'
使用イラスト 【No.29】
138
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:17:06
ξ*^⊿^)ξ (^ω^ *)<ママーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!! ツン ブーン
使用イラスト【No.37】
( ゚∋゚)
クックル
( ^∋^)
.
139
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:17:42
( ^ν^) ニュッ
/ / / / //^\ 丶 \ /^l
/ / / / || 〉 > ニ二天二ニ <´⌒|
/ / / v' / ___人__ \ /
/ / / / / __人__ 〈 ランカイ
/ / / ( 、 , ) \
/ / / `Tf亡i `Y´ jヒjT´ l l ヽ
i 〉 | | lゞミァ^ー ^ ー'^ニ彡'|| 〈 <わんわん!!!!
l | ヽ \_ /へ ヽ / ヘ _ノ l 〉
| 」: . \__,」 r_―‐ュ _」_ / /
. :|l \: .ニ二三キ三 `T´ 三メ三二テl
: :|\ :.:>X彡'^`Tヘ「`^ ̄^lフ^メ`丶`ヽl
: :|, \ .:/.:/`ヽ V |,、,、,/| | \\ |
: :| \ \ : : : : :/: : : :\`^ ̄ ̄´ ノ / ̄ |
(,,゚Д゚) ギコ
使用イラスト【No.13】
140
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:18:39
( ∵) ビコーズ
(´^_ゝ^`) デミタス
(゚、゚トソン トソン
从'ー'从 渡辺さん
ζ(゚ー゚*ζ デレ
モララー
特別出演 ( T) Mr.T
141
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:19:13
使用楽曲
♪Juice Newton - Angel Of The Morning
♪DMX - X Gon' Give It To Ya
♪Maximum Effort
♪Going Commando
ED Thema
♪Salt-N-Pepa - Shoop
142
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:19:33
『異世界BAR MEETのようです』 END
.
143
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:19:43
.
144
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:20:05
―――――
―――
―
( ・∀・)「……」
ζ(゚ー゚;ζ「ッ、モララー!!」
( ・∀・)「……」
( ・∀・)「ここは?」
ζ(゚ー゚;ζ「スタローンの果てにあるチャック村。部屋を一つ貸してもらっているの」
( ・∀・)「……」
ζ(゚ー゚;ζ「もう十日も眠り続けてたのよ。良かった、目が覚めて……」
( ・∀・)「……」
『ぐるるるるる』
ζ(゚ー゚;ζ「あっ、お腹空いてるよね!!今すぐご飯用意するね!!」
( ・∀・)「……」
『ぐるるるるるるるるるる』
145
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:20:45
耐えがたき、底なしの飢えであった
ζ(゚ー゚*ζ「おまたせ。もう何日も食べてないから、先ずはパン粥で胃を慣らして」
( ・∀・)「……」
『粥』などで、到底癒せるものでは無かった
しかし、『食欲』は選り好みをしない。豪快に鳴り響く腹の音が、早く掻きこめと急かしていた
( ・∀・)「……」
だが、意に反し腕は上がらない。先の戦いのダメージと衰弱は肉体にも影響を及ぼしていた
デレは匙で粥を掬うと、何度が息を吹きかけ冷まし、モララーの口元に運んだ
ζ(゚ー゚*ζ「はい……」
( ・∀・)「……」
口に含み、咀嚼する
ドロドロに煮込まれたそれに歯ごたえは無く、味もしない
喉を通り、胃に落ちていくものの、底の抜けた桶に水を注ぐかのように、満たされていく気はしなかった
ζ(゚ー゚*ζ「……ねぇ」
デレはまた粥を掬い、口元へ運んだ
ζ(゚ー゚*ζ「もう……気負わなくていいんじゃない?」
( ・∀・)「……」
146
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:21:09
ζ(゚ー゚*ζ「モララーがスタローンの為に……頑張ってたのは私が一番よく知ってるよ?でも……」
ζ(゚ー゚*ζ「少し……焦り過ぎかなって、思っちゃって……その、一般人まで巻き込んじゃうのは……やっぱり、ダメだと思うし……」
( ・∀・)「……」
『足りない』
ζ(゚ー゚*ζ「今回の事も……軍資金調達の為とは言えやりすぎちゃってこうなったから……」
ζ(゚ー゚*ζ「暫くゆっくり休んで、一度考え直さない?モララーならきっと、勇者として正しいあり方を見つけられると……」
( ・∀・)「……」
『足りない』
ζ(゚ー゚;ζ「……ごめん、私が言えた場じゃないよね。でも……」
( ・∀・)「わかった」
ζ(゚ー゚;ζ「っ、本当?」
( ・∀・)「ああ」
147
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:21:34
モララーはデレの話など、何一つ聞いてはいなかった
ただ、この『欲』はどこから来て、何を求めているのかに頭を回していた
そして、ようやく気が付いた。この『腹』は、何を求めているのか
( ・∀・)「今までごめん、ようやく気付いたんだ」
ζ(゚ー゚*ζ「謝らないで。私がもっと早く言えばこんなことには……」
( ・∀・)「ねぇ、デレ」
ζ(゚ー゚*ζ「何、モララー?」
( ・∀・)「『いただきます』」
ζ(゚ー゚*ζ「えっ、モラr」
.
148
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:22:35
『+α』、スキル進化
『+αnthropophagy』
.
149
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:22:57
「……」
「『足りない』」
「もっと、もっと食べないと、積み上げないと」
「追いつけない。殺せない」
「……」
「ねぇデレ、もう君と話が出来ないのは、少し寂しいよ」
「……いや、寂しい筈がないか。僕たちはもう、『二人で一つだ』」
「ねぇ、ねぇデレ。君の力は、僕がしっかりと受け継いだから、心配しなくていいよ」
「『ごちそうさま』」
.
150
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:23:11
.
151
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:23:32
―――――
―――
―
『セガール』某所にて
从'ー'从「……」
从'ー'从「モララーの『狂人変換』任務を完遂したことをここにご報告します」
「ほいよ。流石は『クックメイカー』のナベちゃんだ。仕事が早いねえ」
从'ー'从「私のスキルは、プライドの高い甘えたガキには効果覿面ですから」
「ハッハー!!まさに、最高ランクスキル保持者特有の性格じゃないか!!俺ァ、ああいう勘違い野郎がどうにも嫌いになれなくてね!!」
从'ー'从「『ご自身の好きなように操れるから』、ですよね?」
「ナベちゃんのそういう、他人のゲスい所を何の容赦もなく指摘するところめっちゃ好きだわ」
从'ー'从「恐縮です。では、私はこれで」
「お疲れぃ。また頼むな」
从^ー^从「はい、喜んで。先生」
152
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:24:11
「……随分、無理してたなぁあの子。どんだけ強く殴られたんだ」
「しっかし、『汗と涙の十二発』とは恐れ入ったぜ……ええ?いい拾い物したじゃねえか」
(`・ω・´)「なぁ……」
(`^ω^´)「兄貴よぉ……」
(`^ω^´)「このエゴと虚栄に塗れた世界で、どこまで『男気』を突き通せるか、拝見させてもらうぜ?」
.
153
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 02:25:30
to be continued……?
154
:
あとがき
:2016/11/13(日) 02:41:25
宿屋のモララー一行のシーンだけが書くのほんと苦痛でした。吐くかと思いました
それ以外はめっちゃ楽しかったです。めっちゃ筆乗りました。十月の末にはほぼ完成してました
じゃあ明日から暫くブラッドボーンして過ごします。お疲れさまでした
155
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 08:41:28
乙
156
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 13:51:55
乙乙!すごく面白かった
筋肉ってやっぱすげぇな
続きがありそうなので楽しみ
157
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 14:12:54
乙!面白かった
やっぱりマッチョは最高だな
158
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 15:57:15
ほんとブレねぇな!乙!
159
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/13(日) 19:07:44
笑えるしアツイし読ませるしで非常に楽しかった
つくづくエンタメ作者だなあ、乙
160
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/28(月) 03:12:52
続くと言ったな、勝手に待ってるからな
161
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2016/11/28(月) 22:17:59
乙、続くんだな、おい、続けるよな? な?
162
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2017/03/08(水) 16:49:52
続きマダー!!!!!!?????
163
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2021/02/23(火) 20:57:39
『ラジー』と呼ばれる街がある。此方の世界で言う所の、所謂スラムに該当する場所だ
『スタローン』並びに『セガール』の王都から遠く離れた僻地に点在するその街に集う者は大きく分けて五つ
一つ、奴隷や違法薬物を捌きに来たアウトロー
二つ、それらを求めて訪れる富裕層
三つ、ヒト・モノ・カネの流れをコントロールする暴力組織
四つ、戦利品として捕らえられた多種多様の奴隷
五つ、他に行くアテと金の無い者
治安、衛生面、そして人種。どれを取っても大陸『ノリス』の中で最低と呼んでも差し支えないが―――――
( A )「この街も変わらねえなぁ」 ※ハンバーグ師匠
『お尋ね者』であるMEETのメンバーが頻繁に訪れる数少ない街であった
164
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2021/02/23(火) 20:58:40
異世界BAR MEETのようです
.
165
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2021/02/23(火) 20:59:57
『ドキドキ☆ドックンの上手にお使いできるかな? 〜俺じゃなくてジョルジュが行けばこんなに絡まれずに済むのに〜』
.
166
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2021/02/23(火) 21:01:33
( A )「……」
フードを目深に被ったブサイク!!!!!!!!!!!!!!!!!顔を隠してもブサイクなオーラは身から滲み出る!!!!!!!!!!!!!かわいそう!!!!!!!!!!!!ギャハハ!!!!!!!!!!!!!!!!
ここはラジーの闇市場!!!!!!!!!!!今日も腐りかけの肉や野菜!!!!!!!!どこからか流れてきた残飯が出店に並び!!!!!!!!!!!
中には茶色の割合が多い白い粉なんかも量り売りされている!!!!!!!!!!!そう!!!!!!!!!!!!粗悪品!!!!!!!!!!!ウチのは混ぜ物無しなんだよなんて言えない!!!!!!!!!!!これにはフィオもブチ切れだ!!!!!!!!!!
「オイオイお客さん、ウチの商品にアヤ付けようってんじゃないだろうね?」
「テメェふざけんな!!俺のズボンにゲロぶっかけやがって!!」
「痛ぇ……痛ぇよ……」
すごく物騒でうるさい!!!!!!!!!!!!!西成でもこんな治安悪く無い!!!!!!!!!!道端で殺傷事件でもあったのか!!!!!!!!!!!!小汚ぇオッサンが腹から血を流して蹲る!!!!!!!!!
途端に集まる人!!!!!!!!!!!人!!!!!!!!!!!人!!!!!!!!!!!!!!!服をはぎ取る者もいれば!!!!!!眼球をくり貫いたり腹を裂いて中身を取り出したりする者もいるではないか!!!!!!おおブッダ
!!!!!!!!シエスタしてんの!!!!!!!!!!!??????????
死して屍拾う者無しなど戦場限定の慣用句!!!!!!!!!!!!ここで死ねば瞬く間に掻っ捌かれ商品として棚に並ぶ!!!!!!!!!!!!資源の有効利用!!!!!!!!!!!!!!実際エコロジーだ!!!!!!!!!!!!
正に異世界羅生門!!!!!!!!!!!このノリスに『地獄』と名の付く場所があるならば!!!!!!!!!!ラジーを置いて他に無いのだ!!!!!!!!!!!!!!!!
( A )「……」
「お兄さぁん……遊んでいかない……?」
引かれた袖を咄嗟に払うブサイク!!!!!!!!!!!!!犯人は客引き兼『商品』の腰が曲がったババアだ!!!!!!!!ゴミ臭い空気に混じって駄菓子より安っぽい香水のキツイ匂いが鼻腔を炙る!!!!!!!!
(; A )「……」
「お兄さん……オイ聞いてんのかブサイク!!しゃぶってやるからチンポと有り金出せっつってんだよ!!」
そしてヤク中のおまけつきだ!!!!!!!!!!!!!!!!唾を飛ばしながら喚くババアに一言も返さず、ドクオはその場を足早に去った!!!!!!!!!!!!
キャッチと一緒だ!!!!!!!!!!!!!!構ったら付きまとわれる!!!!!!!!!!!!!!無視するのが一番だ!!!!!!!頭賢い!!!!!!!!!!
(; A )「……」
ローブの下に隠した荷物を確認するブサイク!!!!!!!!!!!財布!!!!!!!!!武器!!!!!!!!!!そして『報酬』!!!!!!!!!!確認ヨシ!!!!!!ご安全に!!!!!!!!!!
このファッキンクソッタレウンコ治安のスラムでは!!!!!!!!!!例え痩せ細った死に掛けのガキ相手でも用心しなければならない!!!!!!!!!!!
だからこそ『修行』の場としてはうってつけ!!!!!!!!!!!!人混みでの危険察知能力やアンブッシュへの対応が身に着くのだ!!!!!!!!そう!!!!!!スラムチャレンジ一年生!!!!!!
167
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2021/02/23(火) 21:02:47
(; A )「疲れる……」
常に神経を研ぎ澄ますのでえれえしんどい!!!!!!!!!!!!クソ野郎ごった返す市場を抜け、長屋並ぶ路地へと踏み入れる!!!!!!!!
玄関の前でテーブルを広げ、ヤクを賭けてゲームをするオッサン共や!!!!!汚染された鳥の死骸の羽を毟るガキが余所者のブサイクをジロジロと観察する!!!!!!居心地が悪い!!!!!!
だからと言って急ぎ足をするとすぐさま住民にカツアゲと言う名の強盗殺人されるのであくまで余裕の足運びで目的地に急ぐ!!!!!!!!舐められたら終いなのは現代社会と一緒だ!!!!!!!!!世知辛いのじゃ!!!!!!!!!!
( A )「……」
五分ほど歩いた先に、屈強で小汚く!!!!!!頭にターバンを巻いた緑色の肌をしたオッサンが見張りとして立ってる小汚い店に到着!!!!!!!
足下に立て掛けられてる酷い刃こぼれのアックス!!!!!!!!柄は血脂で赤黒く染まっている!!!!!!!!!汚え!!!!!!!!
<ヽ`∀´>「何用で」
( A )「蝙蝠の遣いだ。初対面じゃねえんだから面倒な問答させるなよ」
い、命知らず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!聴き耳立ててるエッチなスラムの住人も思わず息を飲む豪胆な発言!!!!!!!!!!
門番はフンと鼻を鳴らすと、斧を担ぎ上げ!!!!!!!!!顎をクイと動かし『着いてこい』と促す!!!!!!!!
( A )「お邪魔します」
アイサツは大事だ!!!!!!!!!!!古事記にもそう書かれてある!!!!!!!!
ブサイクが店内に足を踏み入れると!!!!!!門番はクソボロい長屋には似つかわしくない厚い鉄扉を閉じ!!!!!!閂を嵌めた!!!!!!!
<ヽ`∀´>「……」
そして覗き窓から周囲を確認し!!!!!!!!!そして!!!!!!!!!!
<ヽ;`∀´>「んもー!!来るなら来るって連絡してちょうだぁい!!!!!!!!!」
突如クネッとしたオカマ口調で文句を垂らすのであった!!!!!!!!!!
168
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2021/02/23(火) 21:05:31
('A`)「わり」
謝罪!!!!!!!!!そしてフードを取る!!!!!!!!!露わになるブサイクな顔面!!!!!!!!!目を伏せるな!!!!!!!!
これがこの物語の主人公だ!!!!!!!!擬人化イラストでやたらイケメンに描かれるドクオなんて夢は見るな!!!!!!!!
<ヽ;`∀´>「着けられて無いわよね?まさかドクオちゃん一人で来るなんて思ってなかったわぁん」
('A`)「俺はアホのマスターやおっぱいキチガイと違って小心者でね。店長は?」
<ヽ`∀´>「奥で仕事中よぉん。まま、座って。お茶を淹れるわぁん」
ようやく一息吐けたドクオは!!!!!!!脱いだローブと肩掛けバッグをポールハンガーに掛ける!!!!!!!露わになるヒップホルスターには何かの薬品が入ったなんかあの……えっと……メスシリンダーじゃなくて……あの……
試験瓶!!!!!!!!!そう!!!!!!!コルク栓で封をされた長細い試験瓶がいくつか!!!!!!!!年取ると道具の名前がパッと思い出せない!!!!!!!老化である!!!!!!!!
それに加えて十五センチ程の長さの棒やナイフ!!!!!!!弾薬盒のような小さなボックスも装備されている!!!!!!!備えあれば憂なし!!!!!!霧島も言っていた!!!!!!!!
('A`)「やーっと落ち着けるぜ……」
小汚い外装とは裏腹に!!!!!!!店内は小綺麗!!!!!!!そしてどう見ても長屋の外見より高い天井!!!!!!!お花も飾って素敵じゃない!!!!!!!
オカマは……オカマって表現は今はアウトなんやっけ!!!!!!!!???????じゃあお姉さんでええか!!!!!!!!
お姉さんは手の汚れを綺麗に洗い流し、清潔な水が入ったヤカンを『炎』が描かれた札の上に置く!!!!!!しばし待つと、沸々と沸騰を伝える音が聞こえてくるではないか!!!!!!!不思議やね!!!!!!!
169
:
以下、名無しにかわりまして( ^ω^)がお送りします
:2021/02/23(火) 21:08:03
<ヽ`∀´>「元気してたぁん?最近おっきなヤマをこなしたって聞いてからアタシ心配でぇん」
('A`)「見ての通り何とか生きてるよ。そっちはどうだ?ニダ姐」
<ヽ;`∀´>「もー大変よぉ!!『聖剣竜』が行方不明になってから召喚ペース上げたみたいで、異世界難民が増えちゃってぇん」
('A`)「わり、それ俺」
<ヽ;`∀´>そ「なんですってぇ!?」
聖剣竜って誰!!!!!!!!!!!!?????????って方に説明しておこう!!!!!!!!!!!前回、ブサイクによって大陸の遥か彼方まで殴り飛ばされた!!!!!!!!!!!!
異世界に来てチートを手にしザコ相手に無双して女を侍らせ曲がった正義感で無辜のニュートラルを虐殺しては世界救う気満々でいたイケメンのクソ野郎だ!!!!!!!!!!!!もう五年前!!!!!!????????え!!!!!!!!????????
('A`)「案外大したこと無かったわ」
<ヽ;`∀´>「嘘ぉん……アタシがセガール軍にいた頃には魔王率いる一師団が聖剣竜一行に打ち破られたのよぉん……?」
('A`)「結構貯めてたからな」
<ヽ;`∀´>「ほんと、ジャンクとは名ばかりのスキルねぇん」
ブサイクのスキル、『汗と涙の十二発』は!!!!!!!!!鍛えれば鍛えるほど破壊力の増す『十二撃』を、強靭な肉体を以て放つ男の中の男のスキル!!!!!!!!!!!!
だが、他の使い勝手の良いチートとは違って『鍛錬』という長い準備期間が必要であり!!!!!!!!!コスパクソ悪い!!!!!!!!!!故に下された評価は『ジャンク』!!!!!!!!!
それでも無限の可能性を秘めたスキルを使い熟すドクオに、『ニダ姐』は苦笑いと共にお茶を差し出した!!!!!!!!!!!!!!
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