昨年はスピードスターLost in the Fogの登場に沸いたスプリント.
そのLost in the Fogは壮絶な死を遂げたが,後を継ぐ輝きが現れる.
輝く主役はHenny Hughes.昨年のBCはジュヴェナイルで2着.
その実績から今年のランフォアローゼスの主役の一頭と目されるも,
ドバイでの越冬中に故障し,クラシックシーズンを棒に振ることに.
しかし,夏に復帰すると3歳戦のキングズビショップを5馬身差の圧勝.
返す刀でヴォスバーグでは古馬を一蹴した.余裕残しのレース振り,
また6Fを経験しているのも大きく,不動の本命と言っていいだろう.
対抗としてあげられるのはBordonaro.元々後肢の弱い馬で,
5歳ながらキャリアは僅か12戦.それでも今年に入ってようやく順調に
使えるようになり,前走エンシェントタイトルBCHで待望のGI制覇.
ここでマークしたベイヤー119は,メンバー中でも抜けた数字だ.
この2頭に絡めそうなのはPomeroy,War Front,Too Much Bling.
Pomeroyは東の重鎮.若干淡白な所が気になる.湿った馬場が得意.
War Frontは上がり馬.勝ち味に遅いが,最後に一華咲かせるか.
そして,Too Much Bling.春までは3歳No.1スプリンターと言えば
この馬だった.休養明けだが素質は抜きん出ており,逆転もある.