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bbspinkSM板 女の子に顔面パンチされたいスレッド 規制避難所

1290名無しのサンドバッグ:2012/12/05(水) 16:24:09 ID:gmC7e0Ns
パンチじゃないとダメだな
格ゲーで蹴りが得意なキャラにパンチで止め刺されたりすると
かなりクるものがあるw

1291名無しのサンドバッグ:2012/12/06(木) 15:46:25 ID:EThx/8ko
>>1287
fistは便利タグだね
ボクシング以外の画像も色々見つかる

12921:2012/12/07(金) 21:28:59 ID:???
寒くなって来ましたねえ・・・外に出るのも億劫なこの時期はかえって妄想が捗るんじゃないでしょーか。

通学路をすれ違うじょしこーせーの息が、白いわた菓子のように美味しそうな季節になりました
(別に女子中学生でも女子小学生でも働くお姉さんでもメイドさんでも巫女さんでも妖精さんでも結構ですが)
あー、息をするように当然のごとく渾身の右フックをすれ違うように鼻面に浴びせられたいなあ・・・
それも通学路を通る美少女じょしこーせーの皆々様全員に、何の良心の呵責も無くただ淡々と息を吸っては吐くかの如く
(別に渾身の左フックでも右ストレートでも技名不明のぶん殴りでも結構ですが)

あ、書きながら思い付いたんですが出席確認をパンチでやってみるとかどうですかね勿論俺が先生で女子クラス担当
この方式の利点としては生徒がいるかいないかに加えて、俺の顔面にめり込む拳の具合で生徒一人一人の体調を把握でき
・・・あれ?結構いけるんじゃね30人分のパンチを受け切る事ができるなら(笑
多分これやってると、10人ぐらいで立ってられなくなるので黒板にこうね、もたれて一番上に手を回して
何とかダウンを免れてね、で、それからは拳と黒板のサンドイッチ状態が始まるので5人ぐらい、延べ15人程度で
意識がなくなり黒板が赤黒い板になってしょうがないから出席確認したじょしこーせーに両手両足を押さえ付けられて
ああ俺なんで「あれ?結構いけるんじゃね」とか思ったりしたんだろうと渦巻く後悔と興奮の中美少女15名が列を作って
息を荒くしながら先生殴ってもいいですか→お、おう・・・→はいげんきです!!→おおぶぅえッ→あと14名
そんなこんなで残り7,8名になると失神を繰り返してますから何人まで数えたかわからなくなって
並んでる列が廊下まで続いてて、出席確認だけで日が暮れてそれでも終わらなくてあああああああああああ(発狂


ということで、皆さんも雪や津波など自然災害にはお気を付け下さい(防災意識


それはそうとですね
http://www.websunday.net/2013anime/
こんな企画が進んでおりまして
サンデーと言えば、ついうっかりあの漫画がアニメ化とかされちゃったりしないかなーと・・・

完結まで待ってるとあと5年以上かかると思いますし、肝心の(笑)小学生編が圧縮されたりカットされたりしそうなので
今がチャンスだと思うんですよねー。もう小学生編だけでとりあえず1クールやっときましょうよ(注※個人の意見です
俺たちの戦いはこれからだエンドでもいいので、とにかく動く萌花ちゃんと雫ちゃんが見たいなあ・・・

12931:2012/12/07(金) 21:31:24 ID:???
>>1288
この作者さんは進展を逐次報告してくれて、期待してる人の事をちゃんと考えてくれてますよねー。
それにしても技術の進歩ってすげーなあ・・・(感嘆)
今まで出来なかった事が次々と実現されていく感じですねえ。うはwできちゃっていいの?って思っちゃう程に(笑


>>1289
こちらこそよろしくでーす。もうすぐ今年も終わりますけど
このスレは来年になってもとくに何にも変わらないと思いますので、また何かありましたらどうぞ(笑


>>1290
>格ゲーで蹴りが得意なキャラにパンチで止め刺されたりすると
「龍虎の拳」4面のキングっていう唯一の女性キャラ(しかも男装の麗人とゆー、今じゃ考えられん男臭いゲームですね)
にそういうのあったなあ・・・散々飛び道具で圧倒された後、軽いジャブで「ぱっこぉーん」とゆー
爽快な効果音と共にKOされちゃったり、真紫に顔面が腫れたり、当時はガキだったけどちょっとドキドキした(笑


>>1291
日本語でいう「グー」って感じの使い方ですかね。グーチョキパーのグー。
美少女が拳を作っているだけで感じるモノがある人には神タグですね。そーでなくても量的に検索の価値はあるかなと。

1294名無しのサンドバッグ:2012/12/08(土) 22:43:01 ID:bCsg0vTs
1は先生ネタ好きだなw

1295名無しのサンドバッグ:2012/12/09(日) 00:46:09 ID:MJdED5Tk
俺もパンチでボコられてえ!
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=31988756

12961:2012/12/09(日) 23:36:18 ID:???
今日はゲームやってる人なら誰でも知ってる(と思われる)大めじゃーシリーズから

http://www.nicovideo.jp/watch/sm18913527
18分あたりから

http://www.nicovideo.jp/watch/sm19019477
こちらは最初

だいたい、この手のゲームでは武器を持ったほうが強いので(武器なんだからそりゃそうです)
ないがしろにされがちな素手でのモーションですが、ちゃんと2パターンも作ってあるのはいいことですね。
個人的にはウェディ子ちゃんのいかにもおにゃのこらしーファイティングポーズに油断したところを
アッパーカットで打ち抜かれて脳にクラッと来てみたりしたいんですけど皆さんいかがでしょーか。

俺ですか?俺はもっとウェディ子ちゃんにパンチの何たるかってやつをですねハァハァ俺を実験台
じゃなかった生贄じゃなかったサンドバッグじゃなかった対戦相手にしてですねフゥーフゥーハァハァ

12971:2012/12/09(日) 23:43:23 ID:???
>>1294
教える立場なのに逆に教えられちゃう・・・そういうのに興味があるんでしょーねえ。

女子ボクシング部の専任コーチに選ばれて就任当日に衆人環視の中で失神KOされて医務室に担ぎ込まれたり
悪戯ばっかする娘に竹刀で気合を入れてやろうと思ったら素手で逆に叩き潰されて医務室に担ぎ込まれたり
そういう事をされたら翌日からもっとなんというか、その子の事を逆に知りたくなって
屈辱と更なる心身の破壊が待っているのを覚悟の上で吸い込まれるように行っちゃうのかなー俺・・・みたいな

そーゆー意味では先輩後輩シチュとか兄妹シチュなんてのも通ずるモノがあるかもしんないっすねー。
守らなきゃいけない立場なのに逆に守られちゃうとか、そーゆー責任感とか使命感がその瞬間に逆転する
ぐーぱんちで粉々になるまで砕かれたいっていうか


>>1295
ょぅι゛ょに悪さを働ける上にパンチでボコって貰えるご褒美が頂けるなら
命の1つや2つは惜しくないですよねええ(ゲーム脳

1298名無しのサンドバッグ:2012/12/11(火) 18:47:15 ID:jz06odB2
>>1296 
相変わらずエルフな妖精娘とかすきだなあ ならこの子はどうだい
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17417807

そのうちエルフ耳アウトボクサー娘さんが活躍するゲームでればいいね
もちろんRPGでね

12991:2012/12/12(水) 19:03:40 ID:???
変態の皆さんこんばんは今日は記念すべきワンツーの日ですね。
しかも一年に一日しかないワンツーワンツーの日ですよ。もう鼻血まみれで大満足ですね(笑
更に2012年12月12日って事でワンツーワンツーワンツーの日という過激な解釈もできるのでありまして
こうなると100年に一度の歴史的イベントなのであります。今のうちに存分に妄想しましょう(笑

つーことで、せっかくの「ワンツーワンツーワンツーの日」ですから
じゃあワンツーパンチってこのスレ的にどーゆー魅力があるのか、って事について考察してみたり。

考察には前提ってものが必要なので、まあ話をわかりやすくするためにですけど(私も自分の妄想の意味が後で見た時に
イマイチ不明になる事が多いのでw)比較的人気のあるボクシングを、正方形のリングの上でやるとしましょうか。
ワンツーのバリエーションについてもまあ語る所はあるんですけど
今回は顔面を狙撃する左ジャブ→右ストレートのコンビネーションという事にしましょう。
仮想敵としてとりあえず右利きの美少女(美女でも美ょぅι゛ょでも天使さんでも悪魔さんでもアンドロイドでも
エルフでも妖精でもモンスターでも妹でも姉でも学生の頃憧れてた子でも何でも結構です)を皆さんは思い描いて頂いて
どうしてもサウスポーの子じゃないと勃たないんだって方は以降の記述の「右」「左」を入れ替えて御覧ください。

13001:2012/12/12(水) 19:07:10 ID:???
(1)必殺の右ストレートへの布石として
右ストレートってのは個人的に、最も精神的な恐怖と肉体的な激痛を感じさせるパンチだと思うのですよ。
脚腰の爆発力を活かして最短距離で突き抜ける拳が正面から我々の視界を斬り裂いて迫り来る3D的恐怖の小宇宙が以下略
つーか右ストレートの恐怖と激痛だけでも10レス分ぐらい埋める程語れるのでまあこのぐらいにしておきまして
その必殺の右ストレートを確実に我々の急所(鼻、顎、眼・・・etc)に決める為に、鋭い左ジャブがこう我々の視界を
パァンとまあ弾きまして一瞬の隙を作る・・・この場合は、ワンツーの1セットで決着が付く事も多いでしょう。
鮮血を撒き散らし吹き飛びテンカウントを聞きながら、鼻を叩き潰した拳の痛みに想いを馳せる・・・(;´Д`)

(2)華麗なアウトボクシングを構築する拳の盾として
美少女と殴り合い、ボクシングで敗北したらどんな気持ちになる・・・?じゃあ、最も屈辱的な敗北とは何か・・・?
まあ無限の形があるんでしょうけど、その一つとして「触れる事も出来ずに」一方的に打たれるってのを考えます。
そーゆーシチュを考える場合、ワンツーというパンチは強固な防壁として我々の接近を阻む盾になります。
左のジャブも右のストレートも、腕を真っ直ぐ伸ばすわけですから最もリーチが長く、必然的に我々の視界に
「正面から」迫りやすく、物理的な激痛に加えて精神的な恐怖で我々を美少女の拳の前に「怯えさせる」効果が高い・・・
一旦怯えを心に焼き付けられてしまった我々を待ち受ける残酷な運命は、12R36分に渡って我々の顔面と精神を以下略

(3)屈辱のみを蓄積させ精神を壊す魔性のパンチとして
我々にとって美少女がパンチを繰り出した結果というのは「ヒット」だけではありません。
「ヒット」、「回避成功」、そして第三の結果として美少女による「寸止め」が考えられるわけです。
つまり、当てようとすれば当てられたのよ、貴方は私の所有物よ・・・と、我々は美少女の張り詰めた右拳を前にして
その魂揺さぶるメッセージを受け取るわけです。そして屈辱に我を忘れればそこに隙が生まれ、最も速いパンチである
左ジャブが我々の動きを止め、右ストレートの拳風が顔を撫でる・・・そこに美少女の挑発のセリフでもあれば
更に我々の狂気を呼び覚ますんじゃないでしょうか「遅すぎるわ」とか「男として恥ずかしくないの?」とかウヒヒウヒハホ

(4)絶対不可避の終局へと加速するフィニッシュブロウとして
美少女との決闘勝負、その究極は何かというのを考えると、最も簡単に思い付く形は「殺し合い」だと思うんです。
その結果リングに沈むのは勿論我々・・・つまり、ワンツーをその終局へ向かわせる最後の猛攻と位置づける見方です。
この場合は、とにかくダウンのできない状況「ロープに固定される」「コーナーに追い詰められる」などを
セッティングすると、ワンツーによるダメージが回復しない内に美少女の次の拳が我々の顔面を血に染め上げます。
まあいわゆるひとつの人間サンドバッグ状態というやつでして、人間ですからね、血も噴き出せば悲鳴も出る・・・
美少女にとっては、最高の玩具でしょう。永久連鎖は、我々の息の根が止まるまで続く・・・まあそーゆーやつです。


ここまで好き勝手に書きましたが、皆さんのとってのワンツーに対する思い入れとか妄想もあれば聞きたいですね。
聞いたからってナニをどうするって訳でもないんですが、そーゆー妄想を書けるスレって他にないでしょうし(笑

13011:2012/12/12(水) 19:09:27 ID:???
>>1298
あ〜これいいっすね〜〜髪の毛クンカクンカしたいなあフリージアたん・・・
顔の形が変わるまでコンボされて、息の根が止まるまで殴られたいなあああかわいいなあ・・・
ゲーム自体は結構硬派な造りみたいで、うーん、こういうのはいい・・・

美しい少女なんだけど、何かが俺たち人間とは違う・・・
そーゆー心地良い違和感を与えてくれるのがエルフ耳とか尻尾とか、まあそーゆーものの魅力だと思うんですよ。

13021:2012/12/12(水) 19:32:25 ID:???
あ、今ニュース見てたら、なんか今年の漢字が決まったらしいですね。

私にとっての今年一年を表す字は・・・「拳」ですね。

じゃあ去年は何だったかといいますと「拳」、一昨年は「拳」だったかな、その前はえ〜と確か「拳」・・・(以下省略

1303名無しのサンドバッグ:2012/12/12(水) 19:56:16 ID:zW16lsz2
1氏のブレの無さは変態の鑑

1304名無しのサンドバッグ:2012/12/12(水) 23:11:39 ID:0/Ex0O4k
ワンツーワンツーワンツーの日
記念カキコ
来年1/23はワンツースリーの日だなw

13051:2012/12/15(土) 03:03:21 ID:???
最近のレスで、まーいちおーやってますと言っておりました、新しいSSについて・・・
やっとこさ登場人物(まあいつもの「男」「少女」と取り巻く面々ぐらいですが)の設定と
ストーリーラインが完成しましたので、そろそろ文章化して貼れる段階が近づいてきています。

今回のやつの特徴を申し上げますと
・オリジナルキャラ(男女とも)
・冬季限定(去年の冬には間に合わなかったんだなー)
・男はとてもでかく強い
・少女は小さくて華奢カワイイ
・少女が男をいっぱい殴って血まみれにする
・今までは屋根のついた所でバトルしてたので、屋外?でやります
・史実にある程度基づいているが、現代劇ではない・・・と思う
・申し訳程度の一人称視点
・鼻がヴェキゴキ折れてお里がわかんなくなっひゃうううううン

というところでございまして、まだ完成には時間を頂きますが、SSについてのご意見ご要望などあれば
このSSに入れ込めなかったものも、次のSSがあったら入るかもしんないですし
SSと全然関係ない話でもいいのでしましょうしましょうってのが今日言いたかったことでして

13061:2012/12/15(土) 03:03:43 ID:???
>>1303
来年もそん次もそんな感じですよもうね


>>1304
ワンツースリーの日なら12/3にもありましたねえ
ワンツーからアッパーで上向かされてストレートで止めとか美しくてマーヴェラス

1307名無しのサンドバッグ:2012/12/15(土) 15:07:22 ID:8W1nhH3E
また1氏にSS書いて貰えるとは思ってなかったので嬉しい限り
期待して待ってるよ

1308名無しのサンドバッグ:2012/12/15(土) 22:46:16 ID:Xv5aXm9U
http://www.youtube.com/watch?v=4ceTUPL8oCc

単調だけど。コレ既出じゃないですよね?
なにはともあれ1さんのSS楽しみだなあ〜〜〜

13091:2012/12/16(日) 02:14:15 ID:???
しィィじィィまァァ〜〜のおおォォ〜〜〜
そォォォこおおおかァァァらああああァァァ〜〜〜

とゆーことで、ぼくちゃんルンルン気分で(死語)
録画しておいたJOJOを見てたら(第11話:第2部の2話)
ジョセフがスト様から助けた女の子に殴られるシーンがあったので取り急ぎひとつ
「ゲシャアァ」とかゆー書き文字と共にジョセフの鼻から深紅の血潮が飛び出る程度の威力はあった模様
それにしても「タコ」とか「イモ」って・・・今の若い人に意味が通じるんでしょうかねー(笑

いやー、それにしても2部すげえなあ。俺は歴代のシリーズでもジョセフって男は一番好きだったかもしらんね。
波紋に頼り過ぎない頭脳プレーと、シビアな状況でもユーモアを忘れないところが。
あとOPがカッコ良すぎてしっこチビリそうです。いや〜〜〜目と耳が幸せだなァァァ

13101:2012/12/16(日) 02:21:34 ID:???
>>1307
今回は、それなりに分量がありますので文章化の作業は難航すると思います。
まあ、私>>1のやる事なんでね・・・あまり期待せずにお待ち下さいませ。


>>1308
おお、これはいいですね〜。情報ありがとうございます。
単調っちゃ単調ですけど、結構アニメに枚数使ってて
髪のフサり具合とかグローブのテカり加減とかいいんじゃないですかね。
リングの上にスタンド式のなんつーの、アレを置くパターンって珍しいですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=E0bvJ37jK1w
こちらは最初のやる気剥き出しポーズがカワイイ

SSについては、自分で言うのもなんですが今回はひどくニッチでマニアックなシチュばかり集めてみましたので
そのセンでいってみよっかなーと思ってます。楽しみにすればする程にドン引きして絶望を味わえるかと(笑

1311名無しのサンドバッグ:2012/12/16(日) 04:27:49 ID:cL7hfp6g
>>1308
キキタソかわええ これの当たりバージョンみたいけど探してもないね

1312名無しのサンドバッグ:2012/12/16(日) 17:38:13 ID:MmhOmjt.
>>1305
屋外戦と言うことでリングの周囲で衆人環視シチュとかぽややんと妄想
第三者視点による客観的な状況描写とか凄惨さとか
さらに周りの女子による精神的蔑みとかあるといいなあ

>>1308
キキちゃんかわいい!!
惜しむらくは手前のパンチングボールが邪魔だなあ
アニメデータぶっこ抜けないもんですかねえ…
探したら1枚だけ公式で素材ありましたけど
http://commons.nicovideo.jp/material/nc57066

13131:2012/12/16(日) 22:17:23 ID:???
>>1312
色々妄想してくれて私も勉強になります
いいっすよね〜衆人環視シチュ・・・羞恥の心を刺激しますね。
あと周りの女子による解説とかも心に刺さるものがありますねえ・・・
三行とも、俺と女の子に加えて「第三者」の視線の存在により実現するってーのがポイントと見ましたがどーでしょう。
ご希望のシチュがあるのかどうかはまだ言えないんですが・・・まあ、今まさにやってますのでいま暫くお待ち下さい。

今回は、女の子に打たれて凄惨な屈辱地獄の底で更に(※以降自主規制)ってゆー大筋では今までのと同じなんですが
ハナシの流れの中で、過去にやる機会がなかった、体験型自己破壊的な実験を色々試しております。
多分今までのやつを全部含めても、一番オススメできない・・・無駄に難易度の高いモノになると思います。

文章力と語彙の欠如からくる「読みにくさ」はなるべくまろやかにしたいと思ってるんですけどねー
でも>>1のやる事ですから、そこらへんは最大限に善処しますけども期待しないで下さい(笑

1314名無しのサンドバッグ:2012/12/20(木) 03:15:31 ID:JdROzW/Y
都心の人はMXで再放送中のあれを堪能したんでしょうか
もう2年経つというのに未だにあのシーンから卒業できない・・(´・ω・`)
もう見飽きたって人もいるでしょうがあそこだけ抽出して斧Heに置いときました
鍵は当時の放送日

1315名無しのサンドバッグ:2012/12/21(金) 14:34:28 ID:KoosEFVQ
帰宅してテレビつけたら、
いきなりリングのシーンだった!

1316名無しのサンドバッグ:2012/12/21(金) 22:48:18 ID:ZHdyOaek
最近ここで紹介されてたクロオビ隼太を買ってみた
これは掘り出し物だよ レイちゃんかわいい
グローブ空手もいいかもと思ってしまったw

13171:2012/12/21(金) 23:20:30 ID:???
毎日寒いですねえ。今日12月21日は冬至、一年で最も夜の長くなる日だったそうです。
なんでも北海道の陸別町という所では-25℃以下を記録したそうでありまして
皆さん風邪など引かないようにお気を付け下さい。

13181:2012/12/21(金) 23:22:46 ID:???
先ほど、いつものまとめを更新させていただきました。
http://www19.atwiki.jp/gun_men/
これ程の情報の集積は、皆さんのスレタイ的な欲望・・・ヨソでは決して言えない背徳の情熱を
包み隠さずこのスレに叩きつけて下さった尊い勇気の賜物です。
私は変態の皆さんを尊敬しています。いやマジでね(笑

もうすぐ2012年の366日も終わりですね。今年も色々な事がありましたが、変態の皆さんと過ごせて幸せな一年でした。
ありがとうございました。まあ別に年跨いでも何が変わるってー訳でもないので(毎年同じような事言ってるなあw)
皆さんはこれからもネタに妄想に雑談にマターリと、今までと何ら変わりなくこのスレをご利用下さい。
私もまあ色々と、今やってるSSも含めて、何か皆さんの心を少しでも動かせるような事をやりたいとは思っています。


それから、マヤ暦がアセンションして五次元の宇宙で地球がポールシフトするとか何とかで(超適当
とりあえず世界が終わるらしいんですけど、えーと今年の21日だか23日だかでしたかね(本当はよくわかってません
どーせならあれっすね、ほら、五次元ってことは・・・二次元+三次元=五次元(小学生並みのさんすうのうりょく

つーことでラジィたんとか綾香お嬢様とか双葉理保とかメリーたんとか
(メリークリスマスにかけてみましたギャハ←解説入りのギャグほど悲しいものってないよね)
ちはるちゃんとか絢辻さんとか初音ミクとか今までお世話になった二次元撲殺美少女の皆さんがモニタから現れたりして
じゃあ今から○○君を丸一日かけてゆったりたっぷりしっとり撲殺してあげるからちょっとチクッとするけど我慢してねー
みたいな終末なら大歓迎なんですけど(笑

13191:2012/12/21(金) 23:26:05 ID:???
>>1314
コメント見るだけであのシーンだってわかります(笑
確かに一度見たら忘れられない衝撃映像でしたねえ・・・
当時のスタドラスレでもあれは3発説と2発説がありましたがそこらへんはどーなんでしょうね。
俺はもう10発20発とおまけしてもらいたい派なんですけどねふひひ
ガラス越しのSATSUJINパンチってのもアリですかね健康的で(笑

あ〜、そろそろアセンションがフォトンベルトでロシュの限界をダークマターしたりして(また超適当
二次元と三次元が繋がったりしてカナコ頭取の待つリングに間違って送り込まれたりしないかな〜〜と(危険思想


>>1315
な、なんだってー(AA略


>>1316
防具無しであの連続グローブぱんちを受けたら、ものの数秒で血まみれにされて
マットに這わされそうで小学生相手に肉体も理性もズタズタにされちゃいそうな危うさにキュンキュン来ますよねー
ちなみにあの防具はスーパーセーフといいまして、ボクシング用品で有名なWinning社が出してるみたいです。

13201:2012/12/23(日) 21:47:58 ID:???
アセンションもサンタさんも私のところには来そうにもないので、次の記念日?の話題でも

皆さん、来る12月26日はボクシング・デイ(英:Boxing Day)らしいのですよ。
あの正方形の空間の中で殴り合うスポーツとは全く関係ありませんが(笑

まあせっかくの機会ですし、あのスポーツが好きな人はその日になったら
色々妄想してみるのもいいかもしんないですね。年に一回しかないですし。

で、妄想がこじれるとこうなるってゆー悪い例をひとつ
http://blog.hobbystock.jp/report/2009/11/tp0269.html
まあ、「ヨスガる」とゆー動詞までも生み出した、その道では有名な娘さんなのですが
ページを開いた方はちょっと下までスクロールさせてみて下さい
すると何という事でしょうかこのタオル着脱可能なんですって奥さんあらやだ!

この華奢なファイティングポーズを見て打ち込む隙が無さそうだとかカウンターを警戒して踏み込めずにいたら
細い左腕が鞭のようにしなって俺の顔面をパンパァンと翻弄しその挑発に踏み込んで結局カウンターの餌食にとか
鼻血が飛び散ってロープにリバウンドしたところにまた真っ赤な拳が迫ってAAAAHHHHHHHYYYYYYYYYとか
曲げられた右肘と白い膝も小さなお尻のバネがですね俺の顎を突き上げるアッパーカットとなってですねマットにですね
(ボクシング的には「リングに」這うって言ったほうがそれらしいですかね)這わされる屈辱にビクンビクンウッとか
真っ赤なグローブでも自作して視線をこっちに向ければ気分はまさにリングの上なんじゃないですかねーと

私みたいにこの手のおにゃのこがグーを作ってこっち見てる画像を長年見てますと
心の目でグローブが見えるようになってくることもあったりなかったりしてくるのであります。
穹たんの拳にグローブが見えて(危険度大)グローブ穹たんが脳内で動き出し(危険度超大)
動き出した穹たんの拳が痛みを齎し始めたら(危険度極弩)、最寄りの病院へ行きましょう(笑

1321名無しのサンドバッグ:2012/12/26(水) 00:55:47 ID:t8XkVB1.
ボクシングデー記念かきこ
昨日まではサンタコスのボクサー少女にボコられて
お正月は巫女さんボクサーにボコられるんですねわかります
あーおみくじで”撲殺”混じってないかなw

1322名無しのサンドバッグ:2012/12/26(水) 19:17:44 ID:ZNh5ZD8g
http://jun.2chan.net/b/res/18204942.htm
ふたばにスレが立ってますね
参加支援よろしく

1323名無しのサンドバッグ:2012/12/26(水) 19:41:16 ID:DU2dqgNE
これ出たかな?
ジャンプSQのリビドーハンタータケルという漫画でヒロインの子が容赦なく顔面をぶん殴ってます
文字通り半殺しにしてます
ただ個人的に絵は上手いと思わないので好みあるかな?俺は好きですがw

1324名無しのサンドバッグ:2012/12/26(水) 20:04:37 ID:YNcSohjI
めりーボクシングデー!
この間の南国育ちがどストライクだったので
色々と消化不良ですけど、凄まじいアナログ作業で作ったキキタン公開しときます
http://dambo.no-ip.org/uploader/file/Pp4925.wmv.html
パスはnangoku

ムービーメーカー使用なんですがこれ以上秒あたりのコマ刻めないわ
音のラインが一本しかないわでこれ以上複雑な動きは無理だわ…
AEあれば無問題なんですがオモチャで手に入れるのは辛いなあ
なんかいいフリーソフトないですかねえ
レイヤー読み込めそうなのが

1325名無しのサンドバッグ:2012/12/26(水) 21:12:50 ID:vOkXR3LE
>>1324
久々にマジモンの神様を見た気がする…
これを手作業って言うのは凄い。
うまくいくか判らんけどこれを使えばBGMとかかぶせられるかも
ttp://soundengine.jp/software/radioline/


何かの間違えでダウンさせなきゃずっと弄ばれていたんだろうかと妄想w

13261:2012/12/26(水) 23:35:41 ID:???
皆さん今年のボクシング・デーはお楽しみ頂けているでしょうか・・・


>>1321
サンタコスがサンタナコスに見えたッッ
(※JOJOの読み過ぎです。サンタナコス(パンツ一丁)じゃ地上波で放送できません

それはそうとこれからは巫女さんのターンですね。返り血で清らかなその白の装束を汚したい汚したいぞ汚したいんだッ
結構これがエキサイティングだと思うのは、あの装束の白い所、つまり腰から上に血を飛ばす必要があるって事でですね
緋袴に血が飛んでもよく見えませんから、つまりはまあ・・・その、ハードな一戦になるってー事ですようひひのひ


>>1322
やっぱりボクシングデーだけに、なんでしょーかね。
ちなみに5/19はボクシングの日で、確かこの日もスレが立ってたような・・・


>>1323
あっ、俺この人知ってますよ。いや、別に親戚とか友達ってわけじゃないですけど絵は知ってます。
ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=32197093
ご本人のページなので貼らせていただきました。かわいいですねえ・・・俺もメギャンされたい(笑
情報ありがとうございました。う〜む、知らなかった・・・俺漫画読んでるようで読んでないなあ。

13271:2012/12/26(水) 23:36:04 ID:???
>>1324
おお・・・またまたやって下さいましたねえ。有り難くいただきました。

限られたzozaiの中でよくもこう倒し倒されそして伝説へ(グラII)伝説から神話へ(グラIII)と
ドラマを積み上げていくその手腕に脱帽ですよいやまったく。
技術的な所は素人なのでわからんのですが、効果音など一つのパンチでも使い分けることによって
ヒット感の違い、当たったのは頬か鼻か、骨まで衝撃が達したかどうかみたいな妄想の世界に入り込めますね。

特に1325さんも仰ってますけど後半のダウンを奪われたあとのキキたんの猛攻が凄まじいですねー。
いつまでも終わらない3分間・・・美少女のパンチに踊り狂う最凶に高まった屈辱と恍惚の以下略

今日という記念すべき日を貴方のような素晴らしい職人さんと共有できて満足しています。

1328名無しのサンドバッグ:2012/12/29(土) 04:38:10 ID:rXVHlQYc
ふたばスレ落ちそう
今日起きたら
最後の支援してあげて!

1329名無しのサンドバッグ:2012/12/29(土) 06:44:15 ID:DBjXuH9I
目新しいの持ってないんだよな
今回上げたやつ6月のときとほぼ一緒という体たらく・・('A`)
情報のみだとダメらしいしけっこう歯がゆい

1330名無しのサンドバッグ:2012/12/29(土) 16:01:08 ID:seLkzrf2
情報あるなら既存の貼りながら交流ってのでもいいんじゃないとも思うけどどうなんだろうね

1331名無しのサンドバッグ:2012/12/29(土) 17:06:48 ID:UekHMoIw
>>1329
>>1330
掲示板を見ている人の中でレスを書く人というのは100人中10人を下回るらしいです
既出や未出など人によって違う概念に縛られるのは
大変くだらない事だと思うのですよ
このスレ然りふたばのスレ然り

勿論、「これは持ってるな」という感じを味わわせたくない
その思い遣りの心は大変美しいと思いますが
そんなマニアばかりが見てるとは限りません

次は何ヵ月後になるかわからないショータイム
スレのある内に支援してもらえれば皆が盛り上がるのではと思いますよ

1332名無しのサンドバッグ:2012/12/29(土) 22:27:44 ID:rDtaat5s
スレ落ちちゃいましたねー
今回は長いことお疲れ様でした。
皆さんよいお年を!来年もよろしくお願いします〜

1333名無しのサンドバッグ:2012/12/30(日) 00:17:01 ID:noXHhBEI
http://pc.gban.jp/m/?p=1159.jpg

画像加工してる間にスレ終わってしまったか〜
と言う事で供養張りw

13341:2012/12/31(月) 01:36:48 ID:???
2012年もあっと言う間でしたねー。こんな事言っちゃなんですけど、私にとっては
2012年12月31日が2013年1月1日になっても・・・まあとくにこれといって変わる事もないので
来年もこのスレへ引き続きご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

なんつってもこのスレッドは一年365日8760時間525600分(実際はメンテか何かでちょっと減るでしょうけど)
タダで書き込み放題なのでまあそりゃそうですけど(笑
皆さん変態貴族の方々にとって、書き込む程にトクをするスレにしたいと思ってますので、まあいつも通りっすねー
折角のTOSHINOSEのご挨拶がこんなgdgdで本当にすいません(笑

13351:2012/12/31(月) 01:37:37 ID:???
>>1328-1333
けっこう間が開きましたけど、そっちのスレはやっぱり盛り上がったみたいですね。
見逃したって方は
ttp://magmag.ath.cx/
こちらのサイトを使うと画像つきで後々見られます。いまの状態で半年前のスレもまだ見られますね。


>>1332
こちらこそ良いお年を〜。
来年になっても一年175200ラウンド書き込み放題ですので何でも書き込んでやって下さい(笑


>>1333
おお、わざわざここに貼ってくれてありがとうございます。
俺には黒い8オンスが分身してるように・・・ぶっぐっあひっごぉっ・・・アレ・・・なんで真上に照明が見えるんだろ・・・

13361:2012/12/31(月) 01:39:24 ID:???
あと、そのスレで詳細不明だったみたいなキャラについて(クマが出たとか外国語で言ってる子

私けっこう時代モノの漫画が好きで、確か「へうげもの」でこの人物を読んだ覚えがあるんですけども
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A5%E5%8A%A9

ttp://戦国武将姫muramasa.net/%CC%EF%BD%F5.html
つまり1582年にはボクシングは遥かな南国モザンビーク(当時ポルトガル領、でしたっけ?)から日本に伝来していたと
こーゆー設定はフィクションとはいえ、心躍るものがあると思いませんかねー
俺がもし織田信長だったら、こんなかーいいボクっ娘が守ってくれたらね、そりゃ幸若の一つも舞いたくなりますよ(笑

このゲームじゃ上杉謙信女性説など些末事、前田慶次も松風(馬)も天草四郎も、全員潔いばかりに美少女であります。
今も訪れる人が絶えない武将ゆかりの寺や史跡が全国にありますが・・・これ、本当に大丈夫だったんでしょうか(笑

1337名無しのサンドバッグ:2012/12/31(月) 15:38:06 ID:.UXBlUbM
今年も今日で終わりだからか、総決算をしてるどころが多いみたいで私も総決算しよういうことでご用意してみました。

1000スレ達成された時からあまり時間たってないので(それだけいい伸びですよねw)あまりないのですが・・・

斧Nに がんぱん総決算という名前で出させて頂きました。パスはこの書きのレス番です。今回はイラストだけですが、まぁ軽いお年玉ということで。

それでわ一年間お世話になりました。来年もよろしくお願いします。でわ、よいお年を。

13401337:2012/12/31(月) 15:46:15 ID:.UXBlUbM
重複すみません

>>1337
>>1338

http://www1.axfc.net/uploader/so/2737368 パスは上の方です。
管理人さん。ややこしそうですので、よければ1338と1339削除しておいてください

1341名無しのサンドバッグ:2012/12/31(月) 16:01:27 ID:agxE1jVw
ごちそうさまです

13421:2012/12/31(月) 19:13:28 ID:???
>>1337
>>1340
確かに1000スレ超えの日から、あまり時が経ってないように感じますね。
そのくらい今年は楽しい楽死いスレになっていたのだとゆー事を、今になって実感している次第であります。
そのスレがあるのも愛すべき変態の皆さんのお陰・・・大変私は嬉しく嬉死く思っております。

こんな殺伐とした放逸なスレタイなのに(笑)温かく細やかな皆さんの心遣いに
私はただただ頭が下がるばかりです。ありがとうございました。よいお年をお迎え下さい。

それと、>>1340でリクエストがありましたので、ご本人の書き込み>>1338-1339は削除しておきました。
掲示板が重くなってる時って、二重カキコになっちゃう事もありますのでね
そーゆー、自分が間違って書いたレスを消したいってのがあったら、他の皆さんも気軽に言って下さい。

13431:2012/12/31(月) 21:48:57 ID:???
あ、いっこ上ので1000スレ超えって言ってますけど
1000レスの間違いですスイマセンごめんなさい
1,000スレ=10,000,000レス行くには天文学的な年月が必要でしょうね

今年の書き納めがこんな訂正とか、私もさえないなあ(笑

1344名無しのサンドバッグ:2012/12/31(月) 23:14:03 ID:Uq8yr2dE
>>1342
意外とちょくちょく持ってないのもあったw
ありがとー

1345名無しのサンドバッグ:2012/12/31(月) 23:48:46 ID:AnlDe56o
>>1337
申し訳ないですがファイル名じゃなくて番号教えてください…

1346名無しのサンドバッグ:2013/01/01(火) 00:08:09 ID:2sErDkp2

         ハ            ヽ       、ヾイイィィ
         { ヽ          _ )     ミ: : : : : : 彡
   |\  ヽ、  ヽ、`ヽ、____ ,/ //`)   _彡〃::::::::::ソ
   ヽ ヽ、_ヽ二ニ=──'"    /丿ソィY_,/ ̄`〕 〉リリ从
    ヽ             ,>'_,, -‐'"| l {_,,ィ_/、ィl/ ヘ                
      ヽ、  ──  __,、-'" .< _, >''"      r‐'"´   .∧
      /``──'"´  /::::::::::::::::::| ))     / ___  {   ヘ    
     //  /´ ̄ ̄´ /:::::::::::、 :::: |リ'     /  / . 丿./  / 〉
      { /      ノ ̄`Y::::〉_,ノ      ,'   ,'   ,':::ゝ/: |     
      ∨      /    |/´      __ノ '´/   .::::::/{|  }
           _/:>、  l,, ィ===ァ'"´ ̄   /   /:::::/ Y |
          ヽY、/ヽ、ヽY::::::::_ノ-ゝ───'   /::/   ヘノ
           |  `ヽ、_ .ゝ-'" \ _/: :ヘ、_/ィ´
           {    〉'ヽ、   ./: : : : : : : :  ̄|
           |    /   `>´: : :ヾ: : : : : : : :/
           |   ./   ./: : : : : : ィ─ィ: :/
           |  /  ./: : : : : >'"ヘ 〈: : : :`ヽ
    _,ィ=-──‐'  / /: : : : :>'    ヽヽ: : : : ヘ
..r‐''"´__{{_____./ |: : : : /         `ヽ: : : ヘ
/ /´           }: : :.Y           ヽ: : :ヘ
{__{            /: : :./             Y: : :〉

1347名無しのサンドバッグ:2013/01/01(火) 00:16:09 ID:LLAzzNEQ
>>1340
全然、更新されてなくてこっちのレスが見れませんでした。
解決しましたんでスルーして下さい

1348名無しのサンドバッグ:2013/01/01(火) 00:53:52 ID:sEqC386I
あけましておめでとうございます!
今年もいい顔面パンチがありますように

13491:2013/01/01(火) 22:04:14 ID:???
>>ALL
2013年ですね。皆さんあけましておめでとうございます。
昨年も私は変態の皆さんに言葉に尽くせぬ程、お世話になりました。
本年もどうぞこのスレをよろしくお願いいたします。


ということで、別に新年だからってわけでもないんですが
やってるやってる言ってた例のSSを、せっかくなのでちょっとずつ貼り始めます。

話は大筋で最後まで一応できてますが、文章化が終了していない箇所が多々ありますので
この後は出来次第、不定期に投下していく予定です。
今度のやつは、一回で貼るのは「3レス」にしてますので、本文を3レス貼ったらその回は終わりです。

それから、今回は非常にニッチでマニアックで心の屈折し切った実験的シチュしか本当にありません。
過去にやろうとして「これはいくらなんでも」と思い留まった事だけ意識して集めてますので
(つっても、美少女に男がボッコボコに殴られるのは変わらんのですが)
こりゃーもうダメって思った方はタイトルでさっさとNGにして頂ければ便利かなと思います(笑

13501:2013/01/01(火) 22:05:05 ID:???
連志別川(一) 蒼い眼の少女

未だ蝦夷地の辺境には、地図に名が残らぬ地が多い。
おれは、一匹狼の冒険者・・・と言えば、多少は聞こえがマシだが
あてもなく未開の地に挑戦してみたくなる、まあ冒険狂いといった方があってる・・・そういうヤツさ。

ボロボロになった地図を広げる。親父の遺品の一つだ。掠れた汚い字と、おれが朱で書き足した字が入り交じっている。
遺品とは言っても、親父から手で渡された品ではない。去年、鹿撃ちの弾を探していたら納屋の隅から出て来たものだ。
確か、あれはちょうど十一年前だったか・・・おれが、やっと種子島の使い方に慣れてきた頃の話だ。
親父もおれと同じ、冒険者だった。今より更に謎に満ちていた蝦夷地内陸の山々を、躰ひとつで突き進んでいたのだ。
そしてある日、「北へ行く」と言い残し家を出て・・・それっきりだ。母は・・・その顔すら一度も見た事がない。
親父は、蝦夷地の更に北の最果てを目指し、冒険の中で死んだのだろう。だが「今の」おれは、親父を恨んではいない。

それからおれは今まで、この身一つで北の自然と戦ってきた。生への渇望が、そしておれを置いて消えた親父への憎悪が
親父から貰ったこの鉄の躰を、更に鋼の如く鍛え抜き技を磨いた。そして、山を駆け巡っている内に腕っ節が認められ
いつの間にか測量の任に就き、今のおれがあるって訳だ。浦賀に現れた黒い船が、既に箱館にも来た事は知っている。
江戸の都が、時代が蝦夷図に飢えているのだ。おれは武士の出でも何でもない。まさに「猫の手でも借りたい」って奴だ。

だが、おれは猫にも幕府の飼い犬にもなるつもりはない。おれの求めるものは今までと何ら変わらぬ、命を燃やす冒険だ。
実際、測量なんてのは建前・・・この松前の山を拠点に、お上のお墨付きで勝手に冒険させてもらえる、いい仕事なのさ。
藩の役人すらおれを恐れて近づかない。おれが死んでも、誰も泣いてくれる奴などいない。つくづく「いい」仕事さ・・・

さて・・・吹雪の中、誰が建てた物かは知らぬが、小屋から小屋へ地図を頼りに橇を引いて来たが、ここまでのようだ。
道が終わっている。崖と崖に挟まれ、急激な階段状の上り坂になっているのだ。少なくとも橇が通れる幅と傾斜ではない。
だが、まだ奥へ行って引き返すに充分な食糧も弾もある。鹿は天の神が人に与えていると言うが、本当にいくらでもいる。
せっかく長い冬も終わりに近づいた、羆の眠る時期を選んで来たのだから、むざむざ尻尾を巻いて帰る理由はない。
最後の小屋へ引き返し朝を待った後、おれは橇で引いていた己の荷を一気に背負うと、聳える雪山へ挑む事にした。

ふん!・・・荷を背負い直す。余りの膂力に、自分でも笑ってしまう。武器、食糧と合わせて軽く三十貫は、あるだろう。
おれの躰はでかい。しかも筋肉の塊だ。並の馬では乗り潰してしまう。松前でも、異人と間違えられた事は数知れない。
売られた喧嘩を買った事すら、ただの一度もない。人間が相手では、おれは殺さずに懲らしめる自信がなかったのだ。
街中での下らん揉め事は、大概、銅銭一文で平和的に解決出来た。指でちょいと摘んで二つ折りにしてやればよいのだ。
親父が生きていれば、恐らくおれはここまで強くはなれなかっただろう。十一年も見ておらぬから、顔も忘れたがな・・・

それに、おれはどういうわけか、寒さには滅法強かった。今も、正面から水平に叩き付ける吹雪が気持ちいいくらいだ。
おれと親父の決定的な違いは、この「冷気への耐性」だ。これは生来の能力で、日々の修練で身に付けたものではない。
親父と行った最後の鹿撃ちを思い出す。おれも親父も吐く息は白く濁っていたが、白の「濃さ」がまるで違っていた。
松前の酒場でしこたま飲んで雪に埋まったまま翌朝を迎えた時には、おれは本当に人間なのか自分でも疑ったくらいだ。

さて、親父の名が記された地図は、丁度ここらで白紙になっている。つまり親父は、この周辺で引き返したという事だ。
おれは、冒険者として親父を超えたかった。だから、ここまで来たのだ。頬を痛い程張って、気合を入れる。
狭い獣道を進む。次第に道すらも無くなり、人の分け入る事を拒むかのような朽木の網を大鉈で薙ぎ倒し踏み越える。
「引き返せ」「これ以上行けば、死ぬぞ」・・・まるで大自然の脅威が、おれにそう警告しているかのようだ。
――やはり、あいつらと親父の地図が言う通り、何もないのか・・・
松前から二十日の道のり・・・当然、帰りも同じだ。この峠を越えて何もなければ、悔しいが・・・退かざるを得ない。
山を登りきったおれの眼下に、人はまばらながらも、かなりの広さの集落が飛び込んできた。そうこなくっちゃな・・・!

13511:2013/01/01(火) 22:05:35 ID:???
連志別川(一) 蒼い眼の少女

村の人間は、大柄なおれを警戒し刃を向けた。しかし、おれもここで死ぬわけにはいかない。大鉈に手を掛けたその時
「あなた・・・だれ?・・・どこから?」
意外・・・!それは、懐かしい和人の言葉。しかも、透明感のあるその声の主は・・・年端も行かぬ、美少女だった。
入り込んだ和人の子孫であろうか、体格のいい男衆の中で、一際その幼さと小ささ、儚げな容姿が目立ったが
凛としたその美声が醸し出す緊張感が、全ての村人を一挙に凍り付かせた。死の静寂の中、その視線が村人を薙ぎ払うと
次々と彼らの刃が降りて行く。最後に氷の視線は垂直に近い角度でおれの眼球を貫き、おれも愛鉈を雪に突き刺した。

少女は精緻な蝦夷文様の装束でその身を覆い、衿に縫い合わされた厚手の頭巾は、その額と眉までをも隠していた。
おれの胸にも満たぬ、小動物を思わせるようなその体躯・・・そして生白くふっくらとした唇が、おれの目を癒し
鈴の鳴るように涼やかな声で語られる、懐かしい故郷の言葉が、おれの心を溶かしてくれた。
眩しい程の白地に濃藍が染められた装束は大人の為の物なのか、余った裾は雪面に柔らかく波打ち拡がっている。
特に、膨らんだ袖の生地が裾以上に過剰に余り、その先端が今にも地に付きそうな所が、却って愛らしさを感じさせた。
そして、雪の積もった頭巾の奥からおれを鋭角に見上げる、大粒の宝石のような蒼い眼・・・これが最も印象的だった。
――綺麗だ・・・
魂を滾らせる、静謐なる美。熱い息で視界がこれ程に曇る事など、初めてだった。・・・おい、おれは何を考えている?
やがては孤独の中で死ぬおれには、どうせどうでもよい事だ。それより、この膠着した状況を何とかせねばなるまい。

大男が、雪に片膝を突いて少女に耳打ちする。少女は男を黙殺したまま、凍て付くような視線をおれの眼球へ注ぎ続けた。
この男が村を束ねているのだろう。体格ではおれに及ばないが、なかなかいい勝負だ。おれに似た太い首と精悍な眉が
村の長としての貫禄を醸し出す。獣と格闘したのだろうか、無数に傷痕の刻まれた顔が歴戦の猛者である事を示していた。
少女は無表情でおれを見据えたまま、立木を指さした。正確には、少女の袖が示したのだ。袖の内部は、決して見えない。
袖の先には、おれの長い腕でも片抱えにやや余る程の、犬槐の枯木が聳えていた。蝦夷に挑む山男ならば、知っている。
硬く朽ちにくい木質。彼らにとっての、この樹の用途・・・それは、墓標だ。おれは、命を試されている事を直感した。
ふん、面白え・・・!愛鉈を右手に取る。常人では両手で持ち上げる事も難しいだろう、刃渡り三尺三寸の業物だ。

「ぬうう・・・ぬぅんっ!!・・・ぬおおりゃあああっ!!!」
おれは大鉈を横薙ぎに振り抜く。これ程の死力を振り絞ったのは、冬眠を逃した若い羆、穴持たずに追われた時以来だ。
犬槐はおれの胸の高さで切り株になっていた。今度は両手で上段に構えると、十貫の鉄塊を轟く大絶叫と共に振り下ろす。
「イ、イメル・・・!」
男衆から、驚愕の声が上がる。おれの膂力は犬槐を根本まで真っ二つに引き裂き、凍った大地までも叩き割っていた。
暫しの乾いた静寂の後、顎髭の大男とおれは抱擁を交わし、歓声が巻き起こった。おれは客人として認められたのだ。

食宴の後で、古い言い伝えらしき話を聞いた。村のそばを流れる川だけは、渡ってはいけないのだと。
大男の話によれば、神域であるその川を侵せばたちまち死神が現れ、魂を奪ってしまうのだという。
だからこそ、その川と険しい山に囲まれたこの村に訪れる者は、誰一人としていなかったのだと・・・
少女を介して聞いた事だが、語りながらも、決して眼を合わせようとしない大男の様子が、死神の存在を確信させた。
川の「死神」・・・おれは、羆の事だと直感した。だが、冬眠から覚めるには明らかにまだ早い筈だ。
死神とやらが獣ではないとすると・・・その川は容易く人の命を奪う程の急流と水深を持つ、恐るべき難所なのだろう。

13521:2013/01/01(火) 22:05:56 ID:???
連志別川(一) 蒼い眼の少女

あれから十日余り、他の言葉は全くわからないが、おれに「イメル」という名が与えられた事だけはわかった。
少女に聞いた事では、それは「稲妻」を意味する言葉だという。裂かれたままの犬槐の木を見て、おれは頷いた。
付き合ってみればいい奴ばかりだ。気のいい大男と村の男衆に、おれ流の喧嘩相撲の稽古を付けたり
持って来た酒と村の酒を皆で飲み比べたり、腕っ節を活かして薪運びや鹿狩り、雪除けなどの力仕事に励んだりと
村の皆とも家族同然に打ち解け、思わぬ活動拠点が出来た。おれには立派な「チセ」というらしい家も与えられた。
なぜかこの村では、人よりチセの数の方が多かったのだ。重厚な造りのチセは、新たな我が家の安らぎをおれに与えた。
そして最もおれに北の地で生きる活力を齎したのは、少女の存在だ。思えばあの子がいたお陰で、今のおれがあるのだ。

だが・・・おれがここへ来た目的はあくまでも、未開の地の探索である。他の和人の足跡を辿る物見遊山では決してない。
誰も踏み込もうとさえせぬ山や川を誰よりも早く見出し名を付け、それを後の世に残す事こそが、おれの生きがいなのだ。
おれは親父の地図を広げて薪火にかざした。やはりそうだ・・・この川の向こうからが、白紙になっている・・・!

おれは次の日、食事を済ませた後、散歩に出ると少女に偽って、その恐ろしい川とやらの様子を見てくる事にした。
馬橇どうしが余裕を持ってすれ違える広さの「緑と緑の隙間」が、村から伸びている。しかし、人の往来は皆無の為
おれの肩まで積もった雪を掻き分け、踏み固め、それを「道」にする必要があった。借りた鉄鋤で柔らかな雪を掬っては
左右に聳える蝦夷松の森へ投げ捨てる。粉雪が煙る中、目標へ近づく度に熱く滾る高揚感が、おれに疲れを忘れさせた。
どうにか川までの一本道を切り開いた頃には、夕暮れになっていた。渡れそうな所は、たったの二箇所しかなかった。
村の高台から見えるほど近くに下流の渡り口、そして村から半里に余るほど離れた場所に、上流の渡り口がある。
下流には、橋を叩き壊した跡があった。村人に見つからぬよう川に挑むには、遠い上流から入る他にないだろう。
水嵩はせいぜい太腿程度、幅は大股で三十歩といったところか。おれも一応は測量士だ。見るだけで大方はわかる。
拍子抜けする程、余りにも穏やかな川だ。これならあの子ですら、歩いて渡れるだろう・・・「死神」とは、何なんだ?

「川・・・行ったのね」
少女が、言った。その蒼の瞳は、既におれの好奇心を見透かし、試していたのだ。おれに鋤を貸したのは、少女だった。
正確には少女の視線を受けて、大男が持って来たのだ。あの少女が見せた、大男を睨み付ける氷の眼光が忘れられない。

広い村だが、最低限の除雪はされている。散策に道具は不要だった。おれは思わず、少女の前に跪いて言葉を待った。
・・・まるでこれでは、母親に叱られる子供だ・・・「母」を知らぬおれは、その緊張に不思議な安らぎを感じていた。
少女は呆れたようなため息をつき、おれを見下ろすだけで、怒らなかった。おれは饒舌になって川の様子を正直に話した。
秘境の地の美少女と、同じ言葉で、同じ秘密を共有する。それだけで、おれの心は大いに癒されたのだ。
おれは知らないが・・・恐らくおれに「家族」がいれば、こういう暖かな気持ちが心に満たされるものなのだろう。
「死ぬよ」

ふ・・・「死ぬよ」、か。おれは、少女のこういう、素っ気無いような、涼やかで簡潔明瞭な喋り方も、好きだった。
あの子も、川の死神を信じているのだろう。今日はもう、やめにしておこう・・・おれは、与えられたチセへと戻った。

次の日、降り続いた雪が止み、日が照りつけてきた。おれは少女の言葉こそ気になったが、その川に挑む事を決意した。
水深はおれの膝の皿を覆いわずかに越す程度で、流れも止まったように遅い。まさに今日が最高の好機・・・!
危険を冒すからこそ、おれは冒険者なのだ。しかし・・・おれは、震えていた。決して、寒さからではない。
それは、未踏の地を侵す快感か、未知なる邪悪への恐怖か・・・おれは武者震いをおさめるため、川に用を足した。

さて、川だ。万一にも流されて溺れる事の無いよう、装備は整えてある。仕事の後の暇潰しも兼ねて、皮を剥いだ後の
白樺から二本の杖を削り出しておいた。先が鋭い三叉になっていて、川底の砂を噛む。槍としても充分に使える代物だ。
――やはり、大した事はないな・・・
おれは「死神」の脅威など忘れ、この流れの先でおれを待ち受けているだろう、未踏の神秘へと足を進めた。
親父を超える時が、ついにやってきたのだ。

13531:2013/01/01(火) 22:10:11 ID:???
あ、毎回お決まりなんですが、今回は昔のお話だけに、なおさら書いておかないといけませんね。
「この文章はフィクションであり、実在する、或いは歴史上の人物、団体、および地名とは一切関係ありません」と。

あと、自然の中でってのが今回の肝なんでしょうが、私はモデルの地を数度取材旅行(要するに観光ですけど)
で訪れただけのにわか北国愛好家なので、そこら辺で矛盾を見つけた方、あるいは道民の方はどうかお許し下さい。

それから勝手に貼っておいて何ですが、今回ははっきり言って導入部だけです。
残虐暴力描写は、まあそりゃあ次からは・・・つーことで、まあひどいのでお察し下さい(笑
ですのでこれから読むって方は、どうぞ自己の責任でご覧下さい。
後はぱんちシーンについて、絶対に真似をしないで下さい。今回のをやると、どれも間違いなく死ねると思います(笑

最後に、今回出てくる単位について補足しときますと
一貫=3.75キログラム
一尺=30センチメートル
一寸=3センチメートル
・・・とゆー感じです。たぶんこれからもアラビア数字や外来単位の類は一切出て来ないと思いますので
そーゆー単位系については出てき次第、補足を入れていきます(あんまりないと思いますけどね


まあ、SSはスレの賑やかしに置いとくだけですので、皆さんは何事も無かったかのように
妄想でもネタでも雑談でも・・・このスレを今まで通りご利用下さい。

1354名無しのサンドバッグ:2013/01/02(水) 00:25:58 ID:AELH1jyU
>>1
あけおめ!
いきなりSSとは思いませんでしたw
設定が凝っててこの先楽しみです

1355名無しのサンドバッグ:2013/01/03(木) 00:45:15 ID:.YVRplsk
>>1
あけおめだ
お正月といえば羽根つきだろjk
ボクサー姿の少女2人に 羽の役やってっと言われてパンチで羽根つきされたい
あと正月といえばコマまわしだろjk
ボク娘に コマの役やってと言われて すーぱーすぺしゃる大回転ふっくをくらって
コマのように吹っ飛びたい
こんな初夢みたいw
それはそうとss頑張ってね 期待してるよ 今年もヨロシク

13561:2013/01/03(木) 20:56:32 ID:???
皆さんこんばんはー
とりあえずSSの続きを貼っときます。

13581:2013/01/03(木) 21:04:06 ID:???
あ、ごめんなさい
間違えて違う回(しかも未完成)を貼っちゃいました(笑
えーと、次は(二)ですよねー・・・えーどうも失礼致しました。これから貼りまーす。

13591:2013/01/03(木) 21:04:40 ID:???
連志別川(二) 未知なる邪悪

十三、十四・・・測量の癖で歩数を数えながら川の真ん中に差し掛かった時、突如として、異変がおれを襲った。
上流から猛吹雪が、一瞬の内に巻き起こったのだ。おれは反射的に背を向け、恐るべき冷気と暴風を背中でしのいだ。
体温が急激に奪われていくのが、わかる。両手の感覚が麻痺し、川底に突いていた杖が、下流に吸い込まれていく。
常人ならばこの冷温地獄に、既に心の臓を止められているだろう。生まれつき冷気に強いおれだからこそ耐え抜けたのだ。
その有様は、川というよりも・・・「滝」を水平にしたかのような、恐ろしい激流だった。冷気には何とか耐えても
流されれば、確実に・・・死ぬ!おれは、必死に両足を川底に踏ん張り、耐える他なかった。

吹雪が収まるまで、おれは、決して取り返しのつかぬ異変に気が付かなかった。足下の水が、凍り付いていた事に。
あの激流が幻であったかのように、川面は全くの水平を取り戻していた。「水面」が、「氷面」に替わった事を除けば。
もはや、左脚も右脚も、一寸も動かせない。硬い氷は両膝の関節を丸々飲み込み、おれの両脚を二本の棒と化していた。
氷面を両手で押して脚を抜こうにも、びくともしない。まるで、死神の操る地獄の亡者に魂を掴まれているかのようだ。
そして、凍った川の下流から、何者かが近づいてくる。まさか・・・羆か?おれの心までもが、凍り付いた。

おれは、その姿に魂を奪われた。それは野の獣ではなく、幼い少女だった。
未知の地で、未知の境遇で出会う、未知の少女の存在感に・・・足を凍らせながらもおれの脳は焼かれ、只々圧倒された。

驚いた事に、川も凍るこの寒さで、何も身に着けてはいない。その細い首筋も、臍も、脚も、剥き出しになっていた。
幼子だが、松前でも見た事のない、美人だ。ドキドキと不安を感じさせる程に白く、透明感のあるきめの細かい肌。
黄金色に輝く髪は濡れたような光沢を湛え、柔らかに波打ちながら肩に付くか付かないかの長さまで伸びていた。
脚は和人では考えられぬ程にすらりと伸び、その眩しい肢体の神秘は人間と言うよりも、精霊や天女の類を想起させた。
雪の彫刻の如く日の光を反射し、神々しいばかりの美を魅せつける少女の姿から、おれは一刻も目を離せなかった。

そして、氷の刃を思わせる蒼い眼とは裏腹に、その両拳のみを覆い隠す、鮮烈な真紅に煌めく色彩がおれの眼を撃った。
はち切れんばかりの内圧が、その磨き抜かれた革の表面を膨れ上がらせている。少女の細い手首に紐で厳重に固定された
「それら」は、寒手袋と言うには、余りにも肉厚すぎた。親指部分だけが独立した「それら」は少女に固く握り締められ
苦悶するかの如く皺を寄せ、二個の球に近かった。おれには禍々しく照り光るそれが、真に何なのかわからなかった。
わからないだけに、更に得体の知れぬ不安がおれの魂に突き刺さる。なぜ拳だけに・・・?何の目的で・・・?

斬り付けるような冷気の中、裸足で凍った川の真ん中を、一歩、また一歩と近づいて来る、日輪に光り輝く美少女。
脚が凍っていなくとも、おれは一人の男として、その場から少したりとも動けなかっただろう。
不思議と、吹雪を受けた背中どころか、今まさに氷に閉ざされている下肢にすら、おれは痛みを感じていなかった。
そして少女は、立ち止まった。おれの、目の前で・・・寒風に髪が艶かしく靡き、滑らかな純白の額が更に露わになる。

少女は小柄だが、氷の上に立っている。したがって結果的に、おれは僅かながら見下ろされた。
親父が消えてから、おれを見下ろす人間には一人も出会った事がない。おれの本能が、年端も行かぬ少女を恐れさせた。
――何を・・・何を、おれは、されてしまうんだ・・・?
身も凍る恐怖とは裏腹に、熱く煮え滾らんばかりの好奇心と興奮に、おれは包まれていた。

13601:2013/01/03(木) 21:05:06 ID:???
連志別川(二) 未知なる邪悪

「おしっこ、したわ」
少女は和人の言葉で、確かにそう言った。おれは、心の臓が口から飛び出そうになった。
更に、その氷の眼が、近づいてくる。後ずさる事も出来ず、仰け反ったおれは、更に鋭角に見下ろされる格好となった。
おれと少女の視線が斜めに交錯し、その直線の中点で、三度、爆発が起こった。乾いた破裂音に、おれの鼓膜が
そして魂までもが、戦慄した。張り詰めた真紅の拳は、おれの目の前でお互いを叩きのめし、淫靡に歪ませていた。
轟く破裂音とは裏腹に、柔らかそうに見えたその表面は、殆ど圧し潰れていない。脳裡に興奮が恐怖と共に増殖する。

「あなたがしてるの・・・ちゃんと見てたもの」
おれが否定の言葉を口にする暇も与えず、少女は一陣の疾風の如く飛び退き、見た事もない構えを取る。
半身から斜めに躰を傾け、赤く艶やかで禍々しい二つの拳を、顎の高さで構え、氷の上を風の如く舞い踊る。
こいつ、やる気か・・・!初めての人間相手の喧嘩が、こんな光り輝く美少女と・・・思考が、とても追い付かない。
格闘技・・・それも、一足でおれの間合いに飛び込んでその拳を叩き込んでくるだろう事は、わかる。だが・・・
それが「何なのか」が、わからない。無意識におれは両腕を広げ、己の唯一知る相撲の構えで対峙せざるを得なかった。
膝関節は完全に封印されて動かせない・・・殴りに来た腕を、取るしか、な、いっ・・・!?

「ぶうッ・・・!」
紅い小爆発と共に、鼻から勢い良く迸ったおれの鮮血が空中で凍結し、紅い水晶のようにキラキラと舞った。
疾すぎて、拳の出掛かりを眼で追う事すら出来なかった。いつの間にか、おれの視界が紅に閉ざされている。
おれは今まさに、美少女に、顔面を殴られたのだ。そして二の矢、右の拳は・・・おれの鼻先で、寸止めにされている。
強烈に降り注ぐ日輪が、その握り締められた右拳の光沢を、皺を、威容を、嫌という程におれの脳へと刻み付ける。
心の臓が、倍の激しさで暴れ狂う。おれには、その真紅の拳が視界を覆う二十拍余の間が、永久にも感じられた。

「ひゃあっ、あひっ・・・!」
潰れた鼻に押し付けられた拳。じんわりと鼻の奥に拡がる鈍痛と恐怖感に思わず、女のような悲鳴を上げてしまう。
少女が力を込めるごとに、軟骨が歪む異音と共に、弾力ある拳が自ら潰れながらおれの肉に食い込んでいくのがわかる。
溢れた涙が凍りゆく痛みと、躰を仰け反らせる燃えるような屈辱感、そして少女の美貌が、おれの脳に一挙に殺到する。
謎の吹雪、謎の凍結、謎の少女、謎の拳打、謎の激痛、謎の圧迫、謎の屈辱・・・
様々な謎の中、おれは己の骨肉を蹂躙しているこの赤く丸々とした拳当ての正体を探った。

自らの拳を痛めず人を打ちのめす為、何か詰め物をした、柔らかな革の籠手といったところか・・・
少なくとも、この弾力では「武器」とは言えまい。自らの拳を砕く躊躇を無くす為には、極めて有効なのだろうが・・・
おれは鼻を潰されながら、頚椎を軋ませつつも、必死に少女の姿を眼球筋で追った。
透明な氷の上に立つ細身の少女は、まるで空中を舞う妖精のようだった。妖精の眼は、おれを蔑み嗤っていた。
真っ赤なその拳が捻られ、鼻の軟骨をメチメチと音を立てて移動させる。鈍痛が脳を貫き、思考は恐怖に塗り潰された。

まさか、この子が・・・こんな可憐な美少女が、「死神」だとでも言うのか?
そんな、そんな筈は・・・

13611:2013/01/03(木) 21:05:28 ID:???
連志別川(二) 未知なる邪悪

少女は、突然に右拳を引き戻した。反動でおれは勢い良く前にのめり、ビチビチと飛び出した鼻血が氷面に
真っ赤な池を造り、瞬く間にそれは凍り付いた。少女は、真っ白な息を吐き苦しみに喘ぐおれの顎に左の兇器を当てがい
持ち上げると、おれですら痛みを感じる程に冷たく「透明な」吐息を鼻腔に吹き掛けながら、死神の笑みを笑った。
それは、稚児が虫けらをいたぶり苛め殺す時に見せる、人間的な良心の呵責の一切入らぬ、純粋な好奇心の笑み。
凍り付いた。顎を伝い氷柱と化すおれの鼻血だけではなく、おれの心までもが。
おれは顔を殴られる痛みと恐ろしさを、全く知らなかった。おれに殴り返されれば死ぬ事を、誰もが判っていたからだ。
間違いない。この少女は、これからおれの顔面を打ち据え、息の根が止まるまで殴る気だ。おれは・・・殺される!

おれの中で、自制し続けていた「何か」が弾けた。握り拳を作り、恐怖の絶叫と共に少女の整った顔めがけ突き出す。
少女の姿が瞬く間に遠くなり、急激に踏み込む勢いを利した左が迫り、おれの視界を赤に閉ざし日輪を見上げさせる。
その、鮮やかな打撃の後の先に見とれる暇もなく、左右の連打がおれの顔面を何度も芯から捉え縦横無尽に弾き飛ばす。
牛の革か・・・光を浴びてテラテラと艶めく拳、それが発する独特の香気に、おれはむせ返るようだった。
そして、その匂いにおれの鮮血の臭いが交じり合い、おぞましい破裂音と鈍痛と共に、次々に鼻腔に叩き込まれて行く。

屈辱に右腕を突き出せば、左の拳で叩き逸らされ、細い腰の捻りと後ろ足の蹴りを活かした右の真っ直ぐな拳が
がら空きの顔面に正面から激突し、鼻の骨と背骨が激しく軋み海老反りに噴き出した鮮血が寒空に弧を描き水晶と舞う。
今の返し撃ちは・・・効いた。そして・・・美しくすらあった。点々と返り血を浴びた美少女の像が二体に分裂する。
眼を擦ると、腕に付いた血糊に悲鳴を上げてしまう。少女の腕力は、その儚くも美しい容貌に見合ったか弱さしかない。
しかし、未知の技巧の鋭さと、一切躊躇いの無い幼さ故の残虐性が、おれを確実に死の淵へと追い詰めて行く。
これはもはや「喧嘩」ではない・・・言葉で表すとしたら・・・「処刑」、或いは「惨殺」・・・!

鼻の奥につぅんと拡がり脳を犯す激痛。おれは溢れ出す涙を隠すように蹲り、そして、見てしまった。
そうか、足、足の指だ・・・。こいつは、氷を足の指で「噛んで」やがる!
その伸びやかな後足で氷面を削り取る程に激しく蹴り、その爆裂の勢いを前足で急激に「噛み止める」事で
全身の速力に変換し、足腰の捻りと共に、その脅威をおれの顔面目掛けて叩き込んで来るのだ・・・!
間合いを開け、拳を垂れ下げ、薄ら笑みのまま垂直に跳ねる少女。ふさふさと揺れる髪からは清冽な香りが漂い
吐気を催す血潮の臭いと混じり合い、紅く膨らんだ両拳からはおれの鮮血が滴り真下の氷面を朱に染めていく。
少女の拳闘技は、拳のみの業ではない・・・真に恐るべきは、そのしなやかに伸びた「脚」なのだ・・・!

トン、トン・・・トン、トン・・・
華麗に空中を舞う少女の拳が、持ち上がった。その時を待つ。少女は着地と同時に、氷を蹴り踏み込んで来る筈だ。
今度はおれの鉄拳で、後の先を取ってやるのだ。一撃だ。おれの金剛力で一撃さえ入れられれば、それで、終わりだ。
そして少女の姿は、おれの視界から消え失せた。立ち竦み怯えるおれの顎が「真下」から勢い良く押し潰された。
左の、掬い撃ち・・・少女の技巧に魅了される暇も無く、右の拳が視界の下半分を一瞬に覆い、激痛が追ってくる。
鼻が正面から、またも殴り潰された。無防備の顔面への一撃に、おれは引き付けを起こし、自らの鼻血を吸い、溺れた。
むせ返り、鼻と口からボタボタと溢れ垂れる鮮血を震える両手で受け止めると、たちまちおれの手の中で凍っていく。
それは、おれの魂が美少女の拳の舞いの前に、凍て付いて行く有様を表しているかのようだった。
こいつには・・・「死神」という言葉すら、生ぬるい・・・!もっと・・・もっと、邪悪な「何か」だ・・・!

13621:2013/01/03(木) 21:06:52 ID:???
>>1354
あけおめのことよろですー。今年はたぶん、私は12月31日の23時59分ぐらいまでは変態続けてると思いますんで
まあ適当に、気が向いたらこのスレに遊びに来てやって下さい。
SSについては・・・今回はこんな好き勝手やって本当にすいません(笑


>>1355
あけましておめっとさんでーす。今年も夜露死苦(昭和
早速、新春の風流を感じさせる遊びで来ましたねー。

そーだなあ・・・あれっすね、お正月の定番で「福笑い」とかどうっすかね。俺が福笑い役で。
女の子Aが俺を元の顔が判らなくなるまで殴って、女の子Bがそれを殴って何とか戻そうとするけどもう手遅れとか
あとは・・・「いろはかるた」もありますね。俺が読み手で。
余りの滑舌の悪さを治そうと、女の子Aと女の子Bが俺の顎の骨格を真心込めた拳で修正(意味深)してくれるとか
「すごろく」もいいかなあ。ほら、昔「志村けんのバカ殿様」でやってた仕掛けマス入りみたいなやつで
女の子A,Bの眼光に負けて、好きなだけ書いてもいいよだけど「撲殺」は一つだからねと念を押したら
[ふりだし]→[二つすすむ]→[ふりだしに戻る]→[一つ進む]→[撲殺]→[一つ戻る]→[五つ戻る]→[上がり]
みたいなー

そーいや初夢はまだ見てないっすね。いい夢見れるといいなあ。
SSは、まあ・・・ご期待に添えるよう何とか(笑

1363名無しのサンドバッグ:2013/01/04(金) 01:57:19 ID:ash/gq0.
>>1
いいねえ
ボクシングがなかった時代なんだな
死神ちゃんのモデルが大体想像出来たw

13641:2013/01/05(土) 16:25:46 ID:???
連志別川(三) 加速する弾丸

未知の技巧は、熾烈な攻撃だけではなかった。少女は常に、おれの顔面を、その真紅の兇器の射程圏内に収めている。
逃げられない。おれは恐怖に駆られて、丸太のような腕を振り回す。だが、更なる挑発が、おれの魂を熱く弄んだ。
先刻から少女の足はその場より一歩たりとも、動いていないのだ。その上躰捌きの流麗さのみで、おれの努力を嘲笑い
無にする。いや、「無」ではない。紅い閃光が、六度瞬いた。左右左右左右の連打だ。ギラギラと輝く革の感触が
おれに眼球が弾け飛ぶ程の苦痛と混乱と屈辱と、名状しがたい渦巻く感情を、血の破裂音と共に爆裂させていく。

おれは空間を六度打ち、少女はおれを六度打った・・・おれは、狂乱の雄叫びと共に拳を少女の顔目掛けて突き出した。
その数、実に十二。十二発の紅い弾丸がおれの顔面を「滅多打ち」にした。だが今度の返し打ちは、今までとは違った。
おれの拳を「躱しながら」、少女の拳がおれの骨肉へと同時に叩き込まれて行く。まるで、おれ自身の金剛力がそのまま
少女の拳に乗り移り、おれの顔面へ叩き返されるかのようだ。流麗な動きの中であっても、全ての打撃は力強い脚捌きを
伴っておれの顔面を正確に捉え、確実に脳へ衝撃を蓄積させて行く。おれは打たれながらも、その格闘の芸術に酔った。
十三発目の、右の正面打ちが放心したおれを現世の地獄へ叩き戻すと、おれは両腕で顔面を守らざるを得なくなった。

少女は、くすくすと心底楽しそうに笑って再び距離を取る。その無邪気な様子は川に遊ぶ年頃の稚児、そのものだ。
おれの返り血を吸った波打つ金髪、広い額が日光を乱反射し、何とも形容し難い凄絶なる人外境の美を眼に焼き付ける。
艶かしく唇を歪め、右の拳を鞭のように振るうと、人を斬った刀の如く、川面に鮮やかな真紅の氷線が引かれる。
何という・・・何という、邪悪な笑顔なのか・・・!美しさが針を振り切り醜悪とさえ言える狂気の暴虐美がそこにはあった。
引き締まった臍、しなやかに伸びた脚・・・少女はおれの血を全身で吸い上げ、血化粧により更に美しさを増して行く。

己の鍛え抜かれた腕の中で、おれは顔を隠しながら、怯え切って泣いていた。こんな・・・年端も行かぬ・・・稚児に!
目が霞み、腕の僅かな隙間から覗く少女が、三人に分身している。まずい、さっきの返し打ちが「効いて」いる・・・!
医の心得もあるおれは、戦慄した。今度は眼ではない・・・おれの「脳」がいま、少女の拳撃により、犯されつつあるのだ。
だが、人間の脳がどの程度の打撃に耐えられるか、それを、おれは知らなかった。不安と恐怖が、絶望を呼び起こす。
一糸纏わぬ美少女による拳打ちは、再開されていた。まるで巨大なる血の雹が、無数に降り注ぐかのようだ。
おれの腕が、十貫の大鉈を片手で振り回す豪腕が腫れ上がり、無数に弾ける拳に骨が軋んでいく。

反撃を試みれば、その威力が正確に脳へと跳ね返される。脊髄を引き抜かれんばかりの恐怖が、涙すら凍り付かせた。
助けを呼ぼうにも、半里離れた村におれの悲鳴は届かず、村の人間ならこの川を恐れて近づかないに決まっている。
吐く息も凍る冷気の中、少女の凍て付く拳の雹にさらされ発熱したおれの上半身からは湯気が立ち上り始め
流麗な金髪を靡かせながら拳を叩き付ける少女は、薄赤い氷の絨毯の上で異国の舞いを踊っているようにさえ見えた。
狂気の少女は氷上で苦もなく宙を舞う。虚空に浮かぶような全身の躍動は、さながら神の輪舞だ。美しい・・・

おれの視界に、一気に血の赤が拡がった。しなやかな少女の格闘美がおれの脳を焼き、精神の緊張を一刹那だけ弛緩させ
鍛えられた腕と腕の間に発生した僅かな間隙に、少女のしなやかで細い腕、そして右の拳を割って入らせたのだ。
まるで、おれ自身が少女の拳を迎え入れているかの如きその無様さ、滑稽さは、幼く残酷な少女を大いに楽しませた。
メチメチと、おれは自らの鼻の軟骨を、玩ばれるに任せざるを得なかった。少女がその右拳を躰ごと捻り
抉り込むたび、激痛に両腕の機能が失われ、丸晒しになったおれの涙と絶望の表情が少女の嗜虐心に更に油を注ぐ。

圧迫の地獄から開放されたおれは、うなだれながらも、少女の、おれを再び見下ろすその好奇心に満ちた蒼い眼から
己の眼を逸らせずにいた。視線の中点で、またも三度の爆発が起こった。破裂音は、おれの命を吸い、湿っていた。

13651:2013/01/05(土) 16:26:11 ID:???
連志別川(三) 加速する弾丸

少女の艶やかな舞踏に、ついにおれは巻き込まれてしまった。誰にも止める事は出来ぬ、それは死出の舞踏だ。
一刹那のうちに、川の両岸、雲一つない青空、凍った川面、全ての元凶の少女が視界を上下左右に駆け巡る。
そして、溜めを作った右拳が微塵の良心の呵責も無くおれの眼球を抉り潰し、またも視界が縦横無尽に弾け飛び始める。
瞼も、頬も、顎も、鼻も・・・何発、どこを、打たれたのかさえも、わかりはしない。おれは少女の為の巻藁だった。
少女の責めはあらゆる角度から、あらゆる回転をもっておれの頭蓋と、歴戦の冒険者としての自尊心を吹き飛ばした。
脚捌きのたびに黄金の髪が波打ち、血塗れの額が見え隠れし、氷を蹴る音も異国の舞踏曲のようにおれの心を高鳴らせ
そしてその拳は容赦無くおれの顔面を抉り砕き、冷たく苛烈な現実世界へとおれの精神を引き戻した。

絶望に打ちひしがれれば、川面が朱に染まった鏡となり、おれの無様に蹂躙され尽くした顔を映し出す。
何という、何という醜さなのだ・・・!鼻は拉げ、両の瞼は腫れ上がり、唇は引き裂かれ、顎は歪み頬は・・・
突然に、美少女の紅い顔がおれの視界に現れた。おれは混乱した。少女に変身してしまったというのか?
いや、違う・・・!あの美少女が、何という事か・・・おれの顔を「真下」から覗いているのだ!
氷に背中で寝そべったまま、鮮血の滝をその整った顔で受けながら、少女は、逆さまに笑った。掌を振りながら・・・
間違いない・・・間違い、ないぞ・・・!こいつは・・・おれで、「遊んで」いるのだ・・・!!

おれは迸った殺意に最後の筋力を暴発させ、生き鹿の肉を削ぐ握力を誇る両手を、眼前の美少女の細い首へと伸ばした。
真下から「逆さまに」迫る拳が、見開いた眼球を軽快に弾いた。おれは天を仰ぎながらも、その挑発に更に狂気を滾らせ
全膂力で反動を付けた鋼の指先を振りかぶった。美少女が既に眼下に居らぬ事に気が付いた時には、もはや、遅かった。
膝関節の烈しい反発を活かした右の掬い撃ちがおれの顎を狂おしく跳ね返し、反動で戻るおれの「顎先」を、捻りを加え
更なる狂威と美しさを得た左が、僅かに、しかし正確に、掠めた。日輪を浴び、拳を掲げ飛翔する美少女を見上げながら
おれは、おれの躰がおれ自身の脳の支配を離れ、完全なる少女の所有物、即ち「玩具」へと堕ちた瞬間を、感じていた。

ふわりと舞い降りた少女は、軽く左拳を突き、おれを直立させる。そして構えに戻ると右拳を舐め、氷の笑みを笑った。
身動き一つ出来ず玩具にされる未知の恐怖に、おれは喘いだ。何の前触れも無く、閃光の如く撃ち出された少女の左が
おれの鼻骨に幾十度と破裂し続ける。おれは、自らの頑強さを呪わざるを得なかった。鍛え抜かれた筋肉はおれの顔面を
再び少女の前へと投げ出し、更なる鋭さをもって弾き飛ばす遊戯を少女に見出させるに充分だった。遊戯は、加速した。

血の遊戯を更なる高みへ導いたのは、少女得意の、右の正面突きだった。それは、最高の速力でおれの鼻骨に炸裂した。
背後のまだ辛うじて透明さを保っている氷に映し出された、おれのあられもない絶望の表情が急速に近づき、そして
ついには、激突した。新たな冷たい激痛がおれの顔面を襲う。同時に、邪悪に満ちた純粋な好奇心が、少女に芽生えた。

もはや、後は同じ事の繰り返しだった。
一度反動が付けば、もう、止まりはしない。おれは、最期の賭けに無様にも敗れ去った事を、理解せざるを得なかった。
おれの背筋と腹筋と頭蓋と脳と命は、全て少女の所有物、玩具として、その硬い右の拳と、背後の硬く凍った川面の間を
往復していた。この期に及んでも少女の拳打は、その流麗にして堅固なる脚捌きを忘れてはいない。
打撃の破裂音と氷への激突音がおれの魂に直接交互に響き、しかも、その間隔が徐々に、しかし確実に狭まっていく。
朱に染まる太刀の如く空間を斬り裂き噴霧された鮮血が空中で凍て付き、ハラハラと雪の如く舞い、川面に降り注いだ。
おれは川面に顔面から激突し意識を失っては跳ね返り、鼻梁に容赦無く右拳を撃ち込まれては意識を取り戻させられた。
確実に狭まる正気と狂気の狭間で、少女の右拳の軌道が徐々に変わりゆく事に気づく。
爆発的な後脚の蹴りと共に、肩と肘を捻り入れる少女。真紅の拳が破壊の螺旋と化し、美しくも激しくおれの魂を砕く。
洗練されゆく少女の拳打に興奮するかのように、凍った川面はおれを更に激しく撃ち返し、少女の拳が顔面へ炸裂する。
それはおおよそ人間の所業とは思えぬ、閻魔ですら正視出来ぬ程の、阿鼻叫喚を極める光景だった。

13661:2013/01/05(土) 16:26:33 ID:???
連志別川(三) 加速する弾丸

徐々に眼界が暗くなり、血の味と匂いが消え、耳鳴りが止み、意識が戻りにくくなっていくのが、わかる。
人間、死ぬときというのは、こういう気分がするものなのだろうか。無論、悔しかった。身震いする程の、屈辱だった。
だが何故か、そんなに悪い気は、しなかった。おれはいつか、冒険の中で、孤独に死ぬ定めにあったのだろう。
その日が、偶然、今日だった・・・ただ、それだけだ。羆に食われるくらいならば、いっそこの美少女の拳で・・・

少女の顔が、すぐ間近にある。冷たく透明な吐息が潰れた鼻に当たるのが、心地良い。
おれの腫れ上がった両頬に、ふっくらとしたあの真紅の拳が、あてがわれている。皮膚の感覚が、薄く戻ってくる。
そして少女の顔が近づき、鼻に、ふっと稲妻が走った。少女の桃色の唇は、おれの鼻血でどす黒く染まっていた。
その瞬間、全身からあらゆる熱が奪われ、心音が、そして「時」が、止まった。背を向け、下流へと歩き始める少女。
凍て付く桃色の雷撃は全身を駆け巡り、止まった時と鼓動が倍の激しさで動き出す。おれは硬直したまま立ち尽くした。

おれは、許されたのだ。小さくなってゆく少女は、まるで寒空へ消えて行く悪戯な冬の精霊のようだった。
しかし、おれは・・・もう、わからなくなっていた。少女が振り返ってくれる事を、今となっては心のどこかで
期待していたのかもしれなかった。もはや限界をとうに超えていたおれは、意識を閉じ、旅立とうとした。

それは、許されなかった。見えなくなった少女が、近づいて来る。それも、人間の限界を超えた異常な速度で。
何という事か・・・少女は氷の上を裸足で滑走しているのだ。まさに今、少女は一弾の弾丸だった。
おれは今、射殺される重罪人と何ら変わらなかった。いや、それよりも、現実は冷酷で非情だった。

その弾丸は、「意志」を持って、「加速」していたのだ。
少女が散々おれに魅せつけた、右脚の爆発的な蹴りが幾十重にも重ねられ、少女は光を纏った流星だった。
おれは、深く深く、後悔した。一瞬でも少女に「許された」と思ってしまった事を。
そして、倒錯と狂気に溢れた「期待」を抱いてしまった事にも。何故・・・何故だ・・・?

少女はおれの魂の歪みから生じた、激痛と屈辱と興奮に満ちた「期待」に、最高にして最期の破壊をもって応えた。
銃弾の如き速度で迫り来る少女、そして、目の前に紅い氷霧が立ち上る。踏み込んだ少女の左足がその速力を
一瞬にして噛み止め、足下の血氷が削り取られ舞い上がったのだ。その速力は、微塵の損失も無く右の兇器へと伝わる。
狂烈なる加速に銃弾の捻りを加えた艶めく右拳がおれの頭蓋に真正面からめり込み、全ての骨肉を圧し潰し砕き尽くす。
それは、決して人間へ、生きとし生ける全てのものへ向けてはならぬ、禁断の一撃だった。

幾十度も蹂躙され続けた川面の氷は、ついに開放された少女の狂気に耐え切れなかった。
川面は大亀裂と共におれの顔面を杭の如くめり込ませ、凍て付いた川に、おれの肉体による橋が「水平に」渡された。
そして・・・そして、おれは・・・なにも、わからなくなった。

13671:2013/01/05(土) 17:05:10 ID:???
今回はまあ、わりと痛いシーンもありますので、そーゆーのニガテって方は気を付けて下さい(貼る前に書けよw
見ての通り今作はまあこんな調子ですので、この先はもっと酷い(色んな意味で)ので引き返すなら今のうちです(笑

あと、新しく出てきた単位とか、読みにくい漢字について補足しときます。

一里=3.9キロメートル
一刻=2時間(「一刻の猶予もない」みたいな使い方だと「とても短い時間」の意になります)

橇:そり:雪の上で滑って遊んだり物を運んだりする木の板。
羆:ひぐま:猛獣。日本ではエゾヒグマが北海道のみに生息する(wikipedia丸写し
鉈:なた:包丁のでかい奴みたいな。相撲の技にも鉈ってのがありますね。立ってやるギロチンチョークみたいな形。
犬槐:いぬえんじゅ:木材。北海道では鉄道の枕木に使われたぐらい腐りにくい材質・・・とどっかのHPに書いてあった(笑
鋤:すき:スコップのイメージ。何か昔やってたお正月ゴルフ番組の「英語禁止ホール」みたいな感じになってきたなあ(笑
白樺:しらかば:皮は燃えやすいので松明なんかに使えます。私、北海道みやげで確か柳月の「三方六」ってゆーね
バウムクーヘンにチョコを掛けて表面を白樺の木のよーにデコレーションしたお菓子を貰ったことがあるんですけど
まあなんつーかそれが綺麗なもんでねー味もお茶うけに最適でこれをね以下話が長いので省略

13681:2013/01/05(土) 17:10:38 ID:???
>>1363
前回から登場の「川の少女」、チャームポイントはとにかくおでこですね。
思わずprprしたくなるおで娘ちゃんをご想像頂ければなーと(笑

モデルですか?・・・えーと、その件につきまして今の所は、あ〜、う〜、もうちょっとだけ待って下さい(笑
あと、ボクシングなんてお話の中では一言も書いた覚えがないのですけど、どうかなさいましたかねー

1369名無しのサンドバッグ:2013/01/06(日) 12:00:53 ID:d1wuZpCI
どうみてもボクシングです本当にありがとうございました
新年からガチで狂気ワールド全開な1さんが素敵

1370名無しのサンドバッグ:2013/01/07(月) 01:59:23 ID:hIzZG4sw
一挙放送記念
変態さんなら一択だね(ニッコリ)
ttp://viploda.net/src/viploda.net_2361.jpg

13711:2013/01/07(月) 21:14:44 ID:???
SSの続きを貼りまーす。今回はキツイ描写はほとんどありません。
初代AC版テトリスで例えるならレベル10ですね。落下速度がレベル9で一つのピークを迎えた後
レベル10でガクッと遅くなってプレイヤーを安心させる・・・そんな感じです(わかりにくい
逆にそーゆーシーンだけがお目当ての方は、飛ばしちゃっても大丈夫です。ようはつなぎ回なんで(笑

例によって難読語や種々の解説をやっときます。

鹿:しか:ジビエの中でも鹿は癖がなくて最高だと思いますね個人的に。でも生食はやめといたほうが無難です。
茅萱:ちがや:岐阜県白川郷などの合掌造りで有名な屋根材。
七竈:ななかまど:最上級品質の備長炭の原料になる、硬くて燃えにくい木材。
 七回かまどに入れても焼け残る程燃えにくいと言いますが、実際は七回も使わない内に炭になっちゃうらしいです(笑
 実にはソルビン酸という防腐剤が含まれているので(安ワインとかちくわのパッケージに書いてある食品添加物ね)
 秋の初めに付いた実が冬の終わりまで残り続けます。だいたい、最後は鳥に食べられてしまいます。

13721:2013/01/07(月) 21:15:27 ID:???
連志別川(四) 生と死の輪舞

「・・・イメル・・・イメル!」
懐かしい顔と声が、目の前にあった。大男が、村人が、一斉におれの名を叫んでいる。あの頭巾の美少女の姿は、ない。
躰じゅう、特に顔が熔ける程に熱く、息が苦しい・・・どうやらおれは、まだ生きているようだ。
暦のないこの村では、どれほどの時を要したのかはわからない。が、皆の様子を見るに・・・一日、二日では、ないようだ。
もしもの時の為にと、荷に入れておいた松前の薬や包帯と医学書が、役に立った。そして・・・
おれは村の皆に心から、感謝した。おれが記憶を取り戻すまでその医術を施してくれたのは、村の「誰か」なのだ。
顔を覆う包帯から漂う、清冽な薬草の芳香・・・おれでさえ知らない香りだが、不思議と、心が安らいだ。この薬草を
摘んできてくれたのも、村の人間なのだろう。おれは、北国の文化と人間をどこか侮っていた己を、心から恥じた。

包帯が取れた日の晩、おれは村の長を務めるあの大男に跪いて頭を下げ、心からの感謝の印として、村へ松前の酒十貫と
更に十貫の愛鉈を贈った。こいつはおれと長年連れ添った、言わば恋女房のようなものだ。ふん・・・女房か。
皮肉なものだ。十一年前、北へと消えた親父。極寒の大自然に身一つで放り出されたおれは、生きる為に強さを求めた。
そして、松前一の山男と呼ばれた親父すらも凌駕する、人間の枠を超えた躰と技を得た時・・・
おれは世間の誰からも恐れ厭われている事に気づき、山へ身を隠した。家族の温もりや色恋とは、無縁の人生だった。

大男は涙を流しておれの名を叫び、大鉈を両腕で掲げた。そして、慌ただしく宴の用意を始めさせた。
手伝おうとすると、大男が小さな椅子を持って来た。これに座って待てという事か。おれは素直に厚意を受け取った。
――これで、帰りの荷は三分の一ちょいになっちまう事になる。だが、命が助かった事がなによりだ。それに・・・

月明かりと薪火に煌めく美少女の舞いが、おれの思考に割り込んでくる。おれは、余った袖の意味を、いま理解した。
これは本来、祭礼用の装束だったのだろう。新雪を思わせる静謐な白に輝く生地・・・その衿、裾、そして袖口から
涼やかな藍染の色彩が複雑に枝分れして伸びている。おれは直感した・・・この形は、「火」だ。少女は氷の焔を纏っていた。

全ての村人が、村を束ねているあの大男ですらも、雪に埋まるように跪いて少女を見上げている。
恐らく、少女はこの村で大男すら凌ぐ存在感を持つ、霊的な支柱・・・おれ達の言葉で言う「巫女」に近い存在なのだろう。
ならば、かつて川への道を切り開くべく鋤を借りた時の、少女が大男を睨み付けた恐ろしく冷酷な眼差しにも納得が行く。
空中に無数の凍った火炎の輪を描く滑らかな両袖の残像は、地上に降りた炎神の輪舞を想起させた。
ついに、少女の魂が神の域へと突入したのだろうか・・・極寒の中、全く少女からは白い息が吐き出されていない。

打楽器の音も村人の歌声も、消えていく。研ぎ澄まされた視覚だけが、異郷の舞踏装束とそれを纏う少女の躍動美に
吸い込まれていく。爆裂する脚捌きでおれに肉薄する少女。降りしきる雪を身に纏い、その輪舞は激しさを増した。
袖が風を切る音だけが、聴覚に蘇り鼓膜を叩く。間違いない。それは、おれだけに捧げる祝福の、命と焔の舞なのだ。
やがて少女の腕の振りは視認さえも出来なくなり、暴風に地の雪すらも舞い上げられ、少女を中心に迸り吹き荒れた。
いつしかおれは跪き、その雄大で峻厳なる迫力に凍えたまま、猛烈に顔面を叩き付ける雪の心地良い冷たさに、陶酔した。
それでも荒ぶる螺旋の中心、少女の蒼い眼から撃ち降ろされる視線は、常におれを真っ直ぐに捉えて離さない。
そして、その眼が閉じられ、覆い被さるように、少女の顔が、桃色の唇が・・・近づいて来る。お・・・おい!

少女は、おれの肩の上に倒れ、気を失っていた。おれは暴れる鼓動を諌め、その柔らかい背中を、そっと抱き締めた。

13731:2013/01/07(月) 21:16:08 ID:???
連志別川(四) 生と死の輪舞

宴は中止され、少女はチセの中へ横たえられた。髭の大男がおれの荷を担いで来て降ろすと、おれに跪いて頭を下げた。
おれは分厚い医学書をめくり、荷から解熱薬を探すと、慎重に調合した。その鬼気迫る表情を、村の全員が固唾を飲んで
見守った。大自然で生き抜く為には、医にも精通していなければならないのだ。おれは少女を少しでも楽にしてやろうと
白い額を目深に覆う、火の文様渦巻く頭巾に、手を伸ばした。大男がおれの左手首を掴み、首をゆっくりと横に振った。
この装束にはおれの知らぬ、特別な霊力や神性の類が宿っているのだろう。おれは大男に頷き返し、左腕を鉢に戻した。
少女の僅かな剥き出しの肌、生白い首筋と喘ぐ唇に、眼力を集中する。すぐ治る熱の病だ。そして、その原因も判った。

――あの輪舞による、一時の激しい運動は引鉄に過ぎない・・・恐らくこれは何らかの、長く続いた過労が原因・・・!
医学書をめくる手が、止まった。くそっ、何故に気が付かなかった・・・!考えてもみれば、この松前の医学書を・・・
和人が書いた文字を読めるのは、村でこの子しかいない筈・・・!おれを毎日介抱してくれたのは・・・この少女なのだ!
摺り鉢の中の薬に、おれの熱い涙が混ざった。そして心に決めた。今度は、おれの命でこの子を守ってやろうと・・・!

その晩、ただの思いつきは、確かな希望へと変わった。松前に持ち帰る筈だった荷と地図を、ここに置いていく・・・
つまり、この村で「イメル」として村の皆、そして・・・あの少女と暮らす。そういう人生もあるのではないかと。
おれは天涯孤独の身。どこで消えようが、誰も探しには来まい。藩もおれを山で死んだ事にして、それで終わりだろう。
しかし、その「希望」を鋼の「決意」とさせなかった唯一の障害は・・・あの、謎めく川の美少女への、恐怖だった。
痺れるような、未知の衝撃だった。激痛だった。屈辱だった。そして、忌まわしい程に・・・眩しい経験だった。

今となっては、断片の連続としてしか覚えてはいないし、その記憶を脳裡に蘇らせる事すら、おぞましかったが・・・
おれは、あの美少女の姿をした死神・・・いや、死神よりも恐ろしい、まさに凍り付くような邪悪の化身に
その真っ赤な拳で・・・もて遊ばれた。あの子が、おれを殺そうと思えば、いつ殴り殺せてもおかしくなかった筈だ。
おれは、殺さない闘いは決してしない。ガキの頃から親父に厳しく叩き込まれた、それが山に挑む男の掟だ。
残さず食って血肉にするのが、おれにとって殺した獲物への礼儀であり、最大の供養だった。ふん、「闘い」か・・・

幕府の造った泰平の世の中で、人は闘いを忘れていった。だが、おれ達は未だ自然と闘いながら、自然に生かされている。
近い内に、箱館の港が世界に開かれる。松前にも諸国の文明が齎されるだろう。恐らく、おれが死んだずっと後の世・・・
人は、更なる「力」を手にするだろう。自然を侮り造り替える事に喜びを覚えた人間の辿る道は、力による自滅だけだ。

川の少女の力は、人為的と言うよりはむしろ自然の脅威に近かった。おれは少女という「自然」の化身に、敗れたのだ。
山の男にとって、自然への敗北は、即ち死を意味する。だからおれは、ただ一度の敗北さえも、知らなかった。
しかし・・・あの川の少女の目的は、おれを「殺す」事ではなかった。血の泡を吹き、激痛にビクンビクンと痙攣し
迫り来る真っ赤な拳の恐怖に涙を流して命乞いするおれの返り血にまみれ、あの美少女は無邪気にも「遊んで」いた・・・
おれは「敗者」であり、いま屈辱の生を「生きている」。その矛盾が、常におれの心の臓を、締め付けて離さなかった。

おれは半死半生で下流の渡り口、橋の残骸に偶然引っ掛かっていたらしいが・・・包帯が取れ、歩けるようになった日の昼
頭巾の少女を連れて村人に聞き回ったところで、その時の有様は、誰一人として教えてはくれなかった。
ただ、彼らの表情から・・・聞かない方がおれの為だという事だけは、よくわかった。

だが村の人間ならば、あの川には決して近づかない筈だ。いったい「誰が」おれを川から引き上げたのだろう・・・
様々な疑問と、目頭に浮かぶ真っ赤な拳の幻影を打ち消すかのように、おれは寝酒をあおって一日を終わらせた。

13741:2013/01/07(月) 21:16:30 ID:???
連志別川(四) 生と死の輪舞

以前の「イメル」の力ではないが、並の男衆が二人がかりでする仕事ぐらいは、難なくこなせるようになった。
粥とて貴重な穀物なのだろうが、やはり山男の食は肉が最高だ。おれは合掌してから、自ら仕留めた鹿の肉に貪り付いた。
何という旨さだろう・・・!食った瞬間から、おれの筋肉に変わっていくかのようだ。おれは大自然の恵みに感謝した。
炙り焼き、鹿汁は勿論、何と言っても鹿は刺身で食ってこそ最も旨さがわかる。これは捕らえた日だけのご馳走であり
酒の友にも最高だ。村の酒の中でもおれは、この七竈の実を漬けた薄紅い酒が気に入っていた。上品な香りもそうだが
少女によれば、七竈は魔を祓う樹なのだという。呑む度に清冽なほろ苦さが、あの迫る拳の恐怖を忘れさせてくれるのだ。

だがこの後、食をも超える無上の楽しみが、おれを待っている。それは少女のチセでの、ひとときの語らいだ。
この村では、男と女は分かれて食事をする事になっているらしい。そういう掟なのだと、かつて少女から聞いた。
そういえば少女はいつも同じ装束だ。あのぶらぶらと余った袖で、一体どうやって食事をするのだろうか・・・

「あなたを襲ったのは・・・カムイね」
「カミ?・・・女の神なのか?」
「ちがう。カムイ。恐ろしい・・・悪いカムイよ」
蒼い目の少女が言う。薪火の明かりで煌々と照らされる、金色の睫毛と蒼い瞳、新雪のように真っ白な頬が愛らしい。
少女は、やはり過労が祟っていたのだろう。おれの薬が効いてくれたのか、もう既に以前の様子を取り戻している。
少女だけが、おれを「イメル」ではなく「あなた」と呼んでくれる。それが、どこか恥ずかしくも・・・嬉しかった。

土と茅萱と雪に保温され、寒さに強いおれにはやや暑い程の室内でも、腰掛ける少女は厚手の頭巾を目深に被っている。
おれは、その脚から腰にかけての、丸やかな曲線に心を奪われた。装束の中が透けて見えるような錯覚さえ、感じた。
そして、その、胸に・・・雪の大平原に、神秘の起伏が生じる角度を探す。ここか?いや、もっと下、奥か・・・!?
「・・・ねえ・・・どこを、見てるの?」
はっ・・・!おれは、その撃ち下ろされる視線の冷たさに、己が冒険の過熱を恥じた。だが、すぐにその緊張は溶けた。
おれは腕を組み、左足と右足、そして脳天で躰を支える、言わば三つ足の構えで、少女の神秘の魅力に挑んでいたのだ。
ふたりは必死に堪えていたが、ついに、暖かい爆笑が同時に巻き起こった。
涙を拭う程に笑う少女もまた、美しかった。雪のように白い額、そして咲き誇る福寿草の花のように鮮やかな睫毛・・・
こんなにも儚く美しい少女が、おれを毎日介抱してくれた。そして極寒に耐え、おれの為に舞ってくれたのだ・・・!

カムイは赤い手をした女の姿で下流から現れる・・・川を汚す者を氷に閉じ込め、怒り狂ってその手で殺してしまう。
だからこの村では、あんなにも近くにある豊かな川の恵みを活かせなくなり、他の村との交流も途絶えたのだという。
少女はそれきり語らなかった。話しながら恐怖を思い出したのだろう。柔らかそうな白い頬が、俯いたまま震えている。
恐らく、この子もおれの惨たらしく潰されたその顔を見ている・・・カムイの残忍さを知っている。この子は、強い子だ。
もう何も語らずともいい、ただ、同じ空気を吸っては吐き、交換している・・・それだけで、おれは心が安らぐのだ。
おれは「死んでもいい」・・・そう思った。今まで誰にも抱いた事のない、熱く確かな感情がおれの胸に芽生えていた。

――間違いない。そいつだ・・・あの悪魔は、カムイというのか・・・!
今夜まさにおれは、ついに邪悪の正体を掴んだ。少女と別れ自らの床についても、その興奮は少しも収まらなかった。
「う、う、うっ・・・ぐわあっがっ・・・!」
鼻が、疼いた。おれの鼻の骨は、所々で折れていた。へし折られていたのだ。「カムイ」の拳に、叩きのめされて・・・
触っても痛みが無い程度に修復されてはいたが、整っていた鼻梁の線はへし曲がったまま、固まっていた。

満月の晩、おれはチセの外へ飛び出すと、凍った水瓶に映った醜いおれ自身を、声無き雄叫びと共に頭で叩き割った。
あの川の少女への復讐は、おれ自身の人間としての、男としての矜持に関わるだけの問題ではなくなっていた。
おれは、やっと見つけた自らの居場所と、あの少女との未来を守る為にも・・・「カムイ」、貴様を・・・殺す!

13751:2013/01/07(月) 21:17:58 ID:???
>>1369
実はこれ、去年の年明けからボチボチやり始めて、冬が終わっちゃったのでそのまま寝かせといたやつなのです。
季節モノってまだやってなかったんで、「冬」で何か出来ないかと・・・まあそーゆー安直な考えで(笑


>>1370
左上は倍率高そう(笑)なので私は右上で・・・
肉食獣には獲物を捕らえる本能があるので、逃げるとかえってそれを刺激してしまうらしいのですよ。

1376名無しのサンドバッグ:2013/01/08(火) 20:05:55 ID:MGnRIqQ.
洋楽のPVでボクシングのシーンがあったのでご報告を。
ttp://www.youtube.com/watch?v=gYdlqjiQPAc

詳細は知りませんが、Crackerというバンドのlowという曲だそうです。
該当シーンは2:17あたりから。

13771:2013/01/09(水) 00:35:30 ID:???
>>1376
情報ありがとうございまーす。リング上での攻防はもちろん
ガウン姿でグローブを持って来て、それから装着するってプロセスが見えるのがCOOLですね。

映像はカット割りで巧く見せている所もあれば、例えば3:00ごろの一発みたいに体を張ってるのもあったりして
尺も長いし、いやー、これ観ごたえありますねえ・・・にーちゃんの最後の表情もどこかやり切った感がある(笑

13781:2013/01/09(水) 01:06:51 ID:???
そーいえば、こっからはただの戯言なんですけども・・・>>1376さんの動画
ねーちゃんのグローブはREYES(レイジェス社)ですね、これがまあ〜〜硬いんですよ。ナックルが薄いの。
凄く大雑把に言っちゃうと、ウィニング社が「防具」ならレイジェス社は「武器」って感じ。
まあどっちも殴られれば痛いんですが(笑

このスレに書き込む程の猛者ならば、妄想用にグローブを一丁用意してみよーと思う方もいるんでしょうけど
そん時はどーゆーシチュが己にとってマキシマムなのか、って所に主眼を置いてモノを選ぶといいかもしらんですね。
迫る硬いナックルに捉えられて数発で骨を砕かれて痙攣しながら10カウントを聞きたい気分ならレイジェスの8ozとか
アウトボクシングで数十発ヒットされ続けて倒れるに倒れられない屈辱がお好みならウィニングの16ozとか
両社ともに共通する欠点は、お値段が高い事ですね。2万円前後は用意しないといけません(基本的にでかい程高い

ちなみに去年バンコクに行った時、街のジムで見たグローブが、デパートで298バーツ(約860円)から売ってましたね。
セントラルワールド(2010年の反政府デモで放火されたビルです。同じ建物に伊勢丹も入ってます)の
相変わらず売り場面積に比べて無駄に多くてヒマそ〜にしている店員さんが
俺がグローブを見てると「ムエタイ?フィットネス?ファイティング?」とかニッコニコしながら聞いてくるもんですから
買い物必携アイテムの指差しタイ語本を使って「私はヘンタイです(タイ語で)」って言うわけにも行かなくて
結局店員さん軍団とタイ語の本で談笑しながらいつの間にか一組買わされてきちゃいました。

FBTってゆー総合スポーツメーカーのやつで、860円にしちゃー見た目悪くないです。
中の縫製がいい加減なので、迂闊に素手を突っ込むと爪の皮がムケて痛いですが観賞用(笑)には十分かと
バンコクに行く予定のある方はついでにホイホイ買ってきちゃうのもいいかもですね。

13791:2013/01/09(水) 02:10:56 ID:???
あ、そうだ。これなんか今思い出したもので、結構お気に入りなんですがどうでしょうか(戦闘は8分頃から

http://www.nicovideo.jp/watch/sm3770402
「ペルソナ2 罪」リサ・シルバーマン通称ギンコは
見ての通り金髪碧眼カワイイ拳で闘うおんなのこなのですが
この動画ではダークサイドのギンコにひったすら魅了され続けるギンコ(ややこし)が見どころかなと。

このゲームに限らず、私がこーゆーRPGの数少ない徒手空拳美少女キャラに出会ったら
必ずやると言っても過言ではない妄想があるんですけども(すいませんこっから話が長いです
美少女の強烈な拳の威力とか踏み込みのスピードってものをね、ほら、長い旅の中で知ってるわけじゃないですか。
エネミー達の顔面を形が変わるまで叩きのめし、まあそりゃゲームですからね、倒した敵は点滅して消えるだけみたいに
その暴力にオブラートが掛けられてますけど、実際は「死ぬまで」殴ってるわけですよ。経験値入ってるんですから。
そりゃ「戦闘不能」なんて曖昧な言葉じゃーない、「しに」になるまで殴り続けてるわけです。
そういう事にしなくても、戦闘が不能になるって事はまあ10数えて起き上がれない程の脳へのダメージが有るわけです。

そんな血に塗れた拳の美少女が影と言えども敵になって立ちはだかるってだけでももうそりゃー勃起しまくりなんですが
しかも、今までその「実際」を散々見てきた仲間であるはずのギンコその本人までもが魅了されて左下に(メタ発言)
突っ込んでパンチを叩きこんでくる(9:25とか、つーかこの戦闘は以降ずーーっとギンコ魅惑状態ですねw)
どうでしょうかドキドキしてきましたでしょうか俺はもうビンビンになってまいりましたふひふふひふふ

NESiCAで出たP4Uも初期は悪くない稼働状況だっただけに、今度はペルソナオールスターで格ゲー出して欲しいですね。
もうギンコとうららさんどっちかだけでも出演してくれたらネシカ台ごと買います(嘘

1380名無しのサンドバッグ:2013/01/09(水) 07:59:36 ID:Vu7pE7Ts
最近ウイニングから18オンス出てるの知った
16オンスは昔からあるけど18オンスとかどれだけ大ぶりなグローブなんだろう

13811:2013/01/09(水) 21:20:51 ID:???
SSを貼ります。水は貴重な資源です。皆さんも水は大切にしましょう(笑

例によって、いちいちググりながら読むのも大変でしょうから解説を入れておきます。

春楡:はるにれ:英語でいうとエルム。樹高30mに達するものもある落葉樹。
 この〜木なんの木気になる木〜♪・・・って感じのイメージ(○立の木は違う木ですけどw
飯綱:いいずな:身軽なイタチの仲間。漫画やゲームに出てくる飯綱落としって技の方が有名じゃないですかね。
 テンとイタチとオコジョとイイズナの違いは、トドとアシカとセイウチとアザラシの違いと同じ位説明に困りますね(笑

13821:2013/01/09(水) 21:21:36 ID:???
連志別川(五) カムイの幻影

おれは村で快復を待った。昔から殺しても死なぬと藩の役人に皮肉ばかり言われてきたが、実にその通りだと思った。
快復を更に早めたのは、少女の言う宿敵「カムイ」への、憎悪と復讐心だ。おれは、神や仏の類には関心が無かったが
床に就くたびに、必死に祈った。あの少女に求めていたのだ。あいつを殺すに足る肉体の再生と、恐怖に折れぬ勇気を。
あれから毎日、美少女は一日も欠かさずにおれの夢枕に舞い降りては、考え得るあらゆる方法でおれを撲殺し続けた。
あの真っ赤な拳は、おれの脳を確かに変質させていた。それも、凡そ全ての人間が体験し得ぬ、未知の暴力によって。
そして悪夢から醒めるたび、あいつと決着を付けねばならぬこの世界が夢ではない事に、おれはなぜか安堵していた。

村の外れ、男衆が春楡の大木を囲んで叩いている。おれが教えた相撲の修行法だ。ぱらぱらと舞い落ちる樹氷が美しい。
大男は辺りが曇る程に白い息をつくと、男達を太い腕で制し、道を開けさせた。緊張が張り詰める。恐らく、おれの形相は
餓えた羆の如く見えているのだろう。そうだ。おれは今日、超越者に挑む覚悟・・・言わば、狂気を試しに来たのだ。
「ぬうううふうううおおおお・・・ぬうりゃあああああっ!!!」
野の獣そのものの唸り声と共に、おれの両腕で二抱えもありそうな春楡を目掛け突進し、鼻面から激突する。
衝撃に大樹が激しく震え、樹氷が氷の雨となり降り注いだ。鮮血と氷にまみれたおれを心配して、村人が集まってくる。
――痛え・・・!
だが、あの少女の拳が齎した激痛には遠く及ばない。それが何なのかはわからないが、確実に「何か」が、足りなかった。

鼻をさすり砕かれた躰の全快を実感したおれは、機が熟すのを待ち、十年来の愛銃の種子島を手に、村の出口へ赴いた。
もはや、未開地探索の事など、既にどうでもよくなっていた。男として、あんな幼い、柔らかそうな小娘ごときに・・・
あんな、光り輝く、伸びやかな肢体の・・・脚と拳による、華麗なる未知の拳闘技で、おれを魅了した氷結の妖精・・・
そんな美少女に躰一つのみで肉を、骨を、命を、魂を弄ばれた事が・・・一人の男として、許せなかったのだ。
しかし、最も許せなかったのは、美少女との苛烈な思い出にひとときでも酔ってしまった・・・己の心に巣食う闇だ。

冬から春へと移ろい始めた蝦夷地の山は、気まぐれだ。昨日は猛吹雪だったが、今日は雪に反射する日差しが眩しい。
上流の渡り口へ向かう。一旦種子島を背に戻し、鋤に持ち替える。怒りに任せ、背丈ほどもある雪壁に鋤を突き入れると
白い壁は奥へと「倒れ」、全く起伏のない「道」が現れた。まるで、おれをその魔性で招き入れるかのように。
――「誰か」が、川の向こうからやって来たとでも言うのか・・・?そうだとすれば、そいつは・・・!
おれはついに、挑発されている事に気が付いた。咆哮と共に怒号の切先を叩き付ける。蝦夷松は一撃で切り株と化した。

おれの視覚は鷹並みだ。遠目にもわかる。川の流れはあの屈辱の日に増して穏やかで、水深も向こう脛程度に浅かった。
それは偶然ではない。おれは何日も前から悪夢に耐えながら、この時を・・・カムイを殺す好機を待っていたのだ。
あの恐ろしい、脚の自由を奪う猛吹雪。あれがもしもカムイとやらの霊力のなせる業であって
もし万が一また氷漬けにされたとしても、これだけ水が浅ければ、筋力で足が抜けるに違いない・・・!
昔からおれは大自然の脅威と闘ってきた。狩人は、用心深くなければ生き残れないのだ。

川辺まで来た。狂気が今にも絶叫として暴発しそうになるのを堪え、銃身と火薬、そして弾を素手で念入りに点検する。
狙撃手としての冷徹な殺意が戻ってくる。使うのは、この特殊弾一発だ。通常の鉛弾とは違い、中に水銀が仕込んである。
獲物の体内で無数の鉛の破片と水銀の猛毒が破裂する、狩人の中でも忌み嫌われる・・・最も残忍卑劣な弾丸だ。
あの少女の、抱き締めたら折れてしまいそうな、儚い躰・・・。撃てば間違いなく、当たった先が、千切れ飛ぶ・・・
こんな、大自然への冒涜そのものの弾は、大羆にすら使うつもりはなかった。こいつで脚を撃って、動けなくした後
最高の屈辱と痛みを舐めさせ、心までも引き裂いてやる・・・かつて、あの「カムイ」が、おれにそうしたように。

13831:2013/01/09(水) 21:22:05 ID:???
連志別川(五) カムイの幻影

おれは道端に除けられた雪を背中にかぶると、種子島を構えつつ、飯綱の如く雪中に隠れながら川面の様子を窺った。
そのまま四半刻ほども待っただろうか。カムイの姿は、下流にも上流にも見えない。

――カムイは赤い手をした女の姿で下流から現れ、「川を汚す者」を殺してしまう・・・
おれはふと、村の少女の言葉を思い出した。成る程、そういう事か・・・ならば、貴様の望み通り汚してやろう・・・!
小便の為に褌を脱ぎ捨てた時、おれは異変に気付いた。おれ自身が・・・臍に食い込む程に反り返っている。
おれの腕力でも水平にさえ出来ないどころか、少しでも川へ向ければ、折れてしまいそうだ。なぜ・・・何故だ!?
間違いない。おれは「何か」に、興奮している・・・!「何か」が、おれ自身を鋼と化しているのだ・・・!

困惑するおれの脳裡に川の少女の悪戯な笑顔が蘇り・・・そして、あの紅く艶かしい拳が、幻影となって迫ってくる。
おれは渾身の膂力をもって、おれ自身の心の闇と闘った。閃光の如く軽快に顔面に弾ける左が、何度も視界に拡がった。
溢れ出す恐怖に思わず顔を覆えば怒張したおれ自身が臍を衝き、また手を戻せば、今度は顎を垂直に掬い上げられる。
おれはもはや、両手をおれ自身から離せなくなっていた。少女の、鋭い右の正面打ちが、鮮やかにおれの鼻を叩き潰す。
――痛えッ・・・!!
少女の幻影は、ついにおれに「痛み」すら齎し始めた。鼻の奥につぅんと拡がるその余韻に、おれは・・・魅了されていた。

少女は唇を歪めると、三体に分身した。華麗な脚捌きで空中を滑るように舞い、おれの顔面をその六つの兇器で弄ぶ。
左右の重ね打ちで仰け反ったかと思えば右の巻き打ちが頬をしたたかに叩き首を戻す暇も無く左拳がこめかみを叩き付け
鋭い左の連打で溢れた鼻血に口で呼吸を求めれば渾身の右の掬い打ちが顎を強制的に噛み合わせ歯の付け根に鈍痛が走る。
まるで拳大の血の雹が、無数に降り注ぐかのようだ。ギラギラと張り詰め皺を寄せた、真っ赤な弾力ある屈辱の弾丸が
おれの顔面の皮膚を小気味良く叩き、脳へ直接血と革の匂いを注ぎ込む。竜巻の如く渦巻く拳風がおれの理性を巻き込み
鼻は拉げ、両の瞼は破れ、唇は引き裂かれ、爆裂する破壊音がおれの自尊心を焼く。そして、妖精は輪舞を踊り始める。

拳が風を切る音が、聴覚に蘇り鼓膜を叩く。それは、おれだけに捧げる呪詛の、死と氷の舞なのだ。
やがて妖精の肢体の躍動は視認さえも出来なくなり、おれは猛烈に顔面を叩き付ける拳の心地良い激痛に、陶酔した。
それでも荒ぶる螺旋の中心、少女の蒼い眼から撃ち降ろされる視線は、常におれを真っ直ぐに捉えて離さない。
右の拳が鼻だけに集中し始める。鼻が打たれ、鼻が潰され、鼻が折られ、折れた鼻を弄ばれ撃ちのめされ擦り潰される。
止めは、銃弾らしく捻りを加えた艶めく右拳がおれの顔面に真正面からめり込み、全てを圧し潰し、砕き尽くした。
・・・ついにおれ自身から迸り出た熱い液体は、垂直に近い放物線を描いて、澄み切った川面へと吸い込まれていった。

たった今、おれは川を・・・汚した。まもなく下流から、「カムイ」が来る筈だ。急いで、脱いだものを履き直す。
おれは、おれ自身の狂態に深く、心から恥じ入った。しかし、その行為が、おれの脳に一時の冷静さを取り戻させた。

――死ぬよ。
静寂の中、少女の言葉を、思い出す。恐らく今日これから、どちらかが死ぬのだろう・・・それは、決しておれではない。

13841:2013/01/09(水) 21:22:33 ID:???
連志別川(五) カムイの幻影

――来た・・・!!!
下流から水面を沈まず歩いてくる影。一糸纏わぬ姿、太陽を浴びて銀白に輝く肌・・・間違いない。「カムイ」だ。
おれは雪に隠れながらその瞬間を待った。誤射は、ただ一度も許されない。おれは愛銃の精度を知り尽くしている。
銃身を固定し、少女の行く先、太腿の高さに「射線」を作る。死の直線に少女が足を踏み入れるその瞬間、引鉄を引く。

あの少女・・・いや、「カムイ」を、射殺する。「射殺」という言葉に、おれの鼻骨が、またも疼いた。
走馬灯のように、かつての「カムイ」との悪夢の思い出が、あの美しく血に濡れそぼった金髪が、無邪気で冷酷な笑顔が
そして、何度も何度もおれの顔面を打ち据える真っ赤な弾丸の齎す激痛がおれの鼻を抜けて脳を痺れさせ魂を焼いた。
くそったれが・・・!何故「おれに」走馬灯が見えているのだ・・・!今度はおれが貴様を撃ち砕いてやるというのに・・・!

おれはもう既に、おれ自身が再び熱を持ち始めている事に気付いていた。死を孕んだ激情に、銃身を支える手が震える。
負ける訳には、断じていかぬのだ・・・!死の恐怖に冷静さを保てない、それを認識するだけの冷静さは、まだ残っていた。
射線を僅かに上流側に引き付ける。次の弾は、込められない。撃てばあいつが死ぬ。外せばおれが死ぬ・・・それだけだ。
さあ、来るのだ「カムイ」・・・もっとだ、そう、あと七歩、あと五歩だけ、近くへ・・・

その刹那、全視界は暗黒に包まれ、天が泣き叫ぶような雷鳴と共に雹が混じった猛吹雪が「道側から」おれを襲った。
おれは雪ごと川に転げ出され、溺れた。銃を探す余裕もなかった。吹雪が、今度は向こう岸側から川面を叩いている。
いや、違う!これは・・・「垂直」だ!吹雪の圧力は「真上」から、おれを川に沈めようとしているのだ・・・!
水深は浅くとも、凍った川に沈められればたちまち死んでしまう。おれは瞬く間に川底へ顔面から埋め込まれた。
全身の関節を捻り、額で、腰で、爪先で泥を蹴り、おれは必死に仰向けになる。今度は後頭部が川底に激突する。
呼吸だけは奪われまいと、泥にめり込む足腰を支点として腹筋を鋼の如く怒張させ、喉を裂ける程に仰け反らせると
鼻と口だけは辛うじて水面から出す事が出来たが、容赦無く吹雪が顔面に積もっていく。

――た、助けてくれえっ・・・!死にたくないっ・・・!
おれは心から願った。消えた親父にでも、顔すら知らぬ母にでも、神仏にでも、村人にでもない。
それはもっとおれの魂の奥底に深く、柔らかく、そしてしっとりと冷たく入り込んでいる、「誰か」・・・
川の水に奪われゆく意識の中、おれは「誰か」へ祈り続けた。祈りと共に、歪んだ鼻が、焼ける程熱く疼いた。

気が付くと、仰向けで川に浮いていた。
正確には、「浮いていた」のではないのだが。
おれは、助かった。
本当は、「助かった」わけではないのだが・・・

誰か、おれを遥かな高みから見下ろす人物が、いる。逆光が眩しく、その細身の影が誰なのかは、わからない。
そして、その銀白に輝く影に名を聞こうとしたまさにその瞬間・・・
その正体を認め、おれは凍り付いた。いや、「凍り付いていた」事に、ついに気が付いたのだ。

13851:2013/01/09(水) 21:30:31 ID:???
>>1380
6オンスのグローブをした上から12オンスのグローブをするみたいな感じでしょうか(小学生並みの計算力
そーいえば、以前情報があった「電波の城」って漫画には
女の子達が20オンスのグローブを・・・って説明があります(単行本9巻)
案外ファンタジーでもないのかも知らんですね。

1386名無しのサンドバッグ:2013/01/11(金) 01:25:17 ID:RUhi6pAc
2Pカラーがたしか金髪だった記憶が…
しかしもうPS再生環境が無いわソフトが無いわでもうわかんないお…
http://viploda.net/src/viploda.net_2428.jpg

13871:2013/01/11(金) 03:01:13 ID:???
>>1386
おお、これは何というか・・・いやー、ありがとうございます。
それから明けましておめでとうございます(笑)。思いもかけない、身に余るお年玉です。

文章は今やってるやつの二の三、それから五の二から
キャラは過去スレで手袋キャラとして人気だった、ライトニングレジェンドの銀雪ちゃんですね。
それにしても本当に恐ろしく仕事が早いですねえ。(五)を貼ってから28時間ちょいですよ。
紅い拳に付着した返り血、そして吹雪の描写まで入れてあるのが本当に申し訳ないくらいの美を感じさせます。

我ながら拙く読みにくく脂っこい文章でしかも途中ですが
皆さんの中にそれぞれの「川の少女」のイメージを少しでも構築させる事が出来たのならば、作者冥利に尽きます。

実は、もう具体的な文章の書き貯めが徐々に尽きてきていますので(誰が何をするかは、おしまいまで全部出来てます
今もまさにキーボードの前で悶絶しながら考えているところでして、こういう一枚は本当に私の力になります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

本当に今夜予定の(六)から・・・貼るのが実に申し訳なく、心苦しくてなりません

1388名無しのサンドバッグ:2013/01/11(金) 17:46:25 ID:0H6aY/7k
>>1
期待してるから最後まで気合いれて頑張って!!

13891:2013/01/11(金) 22:18:48 ID:???
最初に貼ってから10日ほど経過しましたので
今貼らせて頂いておりますSSについて、繰り返しご案内をさせて頂きます。

まず、この文章はフィクションであり、実在する、或いは歴史上の人物、団体、および地名とは一切関係ありません。

そして、内容についてですが・・・まとも(?)な殴り合いを期待していた方、本当にすいません。
読む事で肉体的精神的なダメージを受ける可能性もありますので、「自己の責任」において読まれる方はお読み下さい。

特に今回から、坂を転がり落ちるようにそういうひどいシチュばかりになっていく予定ですので
「もうダメだ」と思った方は、専ブラでタイトルをNGに入れるなり
視界から消すなりの対策を講じて頂けると精神衛生上宜しいかと思われます(笑


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