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月刊少女ξ ^ω^)ξちょwwwのようです

1以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/04/16(土) 18:00:14 ID:k6RH/pE.0

        ┏━━┳┓┏┳━━┓
        ┃┏━┫┗┛┃┏┓┃
        ┃┗━┫┏┓┃┗┛┃wwwww
        ┗━━┻┛┗┻━━┛     
         __,ィ            ヽ. `ヽ. ☆四月号☆
      ,  '⌒Y  /     、ヽ    ヽ  ヽ.
     /    /  i   /l/|_ハ li  l i   li   ハ
.    // 〃 /l  i|j_,.//‐'/  lTト l、l   j N i |
   {イ  l  / l  li //     リ_lノ lル' lハ. ソ
    i| /レ/l l  l v' /\   /\イ  !| ll,ハ      春の新連載祭り! 豪華三本♪
    ハ| ll∧ハヽ ト、 ''''      '''' /l jハ| ll ll
   〃  ‖ レ'¨´ヽiへ. _ (_人_),.イ/|/ ノ ll l|        ( ・∀・)恋実れ!のようです
  ll    ll {   ⌒ヽ_/ } ー‐<.__  ′  l| ‖             それでも幸せなようです
  ‖    ‖ ヽ,   /、 〈   |:::::::| `ヽ      ‖               o川*゚ー゚)oとなりのとなりの王子様のようです
  ‖       {.  ハ ヽ Y`‐┴、::::v  l      ‖ 
  ‖      |iヽ{ ヽ_ゾノ‐一’::::ヽ. |      ‖もちろん読みきりも充実!?
  ‖      |i:::::`¨´-- :::......:...:.:.::.}|     ‖
  ‖      |i::::::ヽ._:::_:::::::::::::::::::_ノ |     ‖   (-_-)素晴らしい世界のようです
  ‖      |i::::::::::::i___:::::::::::/  |           ξ゚∀゚)ξ神風強盗ジョルジュのようです
           jj::::::::r┴-- `ー‐ '⌒ |
         〃:::::::マ二      _,ノ
       //::::::::::::i ー 一 '´ ̄::.
       ,','::::::::::::::i::::::::::::::::::::::i::::::ヽ  そして今月の応募者全員サービスは『ξ ^ω^)ξちょwwwの膣内完全再現TENGA』だよっ☆

392 ◆9KrP3RFuVo:2011/05/21(土) 20:32:01 ID:.Tn74H66O
( ´_ゝ`)「? なんか顔赤くないか?」

从//∀从「そそそっそんなことねーしっ」


うわ、うわ、恥ずかしいいい!
この程度で顔真っ赤になってんのかよあたし!
それを指摘されるとか末代までの恥だぁああぁああ!

( ´_ゝ`)「うーん」

へっ?


     ピトッ
( ´_ゝ`)つ从゚∀从从从

( ´_ゝ`)「熱、は……ないか」

从//Д从「は……はわ……」


ギョオオオオオ!
手っ……手っ!

从//∀从「(指長いピアニストみたい白い冷たいちょっと堅い気持ちいい)」

ヤバいヤバいヤバいヤバい心臓弾けるヤバい

これが……これがフツーの乙女の青春……


从*;∀从「神様ありがとう……」

( ´_ゝ`)「?」

393 ◆9KrP3RFuVo:2011/05/21(土) 20:32:44 ID:.Tn74H66O

( A )「う、うう……」

( ´_ゝ`)「! 気がついたか?」

从;//∀从「お、おーよかった! ももももう大丈夫だぜ!」ドキドキ

('A`)「ここは……」

从 ゚∀从「保健室だ。教室で気ぃ失ったの覚えてるか?」

��(;'A`)「ひっ」


从;゚∀从「お、落ち着けよ。ここは安全だし、誰もお前をいじめたりしねえぞ」

('A`)「……」

(;A;) ブワッ


ウワアアアまた出会い頭に大泣きかよ!
これじゃあ埒があかねー……ん?

(;A;)「ぐすっ……うう……ひっ……うぇ……」

(;A;)「やって、ぐすっ、しまった……しょにっ……初日、から……」

( ´_ゝ`)「……」

(;A;)「うう、うー……」

……落ち着くまで待ってやるか

394 ◆9KrP3RFuVo:2011/05/21(土) 20:33:13 ID:.Tn74H66O




('A`)「………」

从 ゚∀从「落ち着いたか?」

('A`)「は、い」

( ´_ゝ`)つ旦「ほい緑茶。そこにあったの勝手に煎れてきた」

('A`)「あ、あ、すいま、せん……」

从 ゚∀从「なー聞いていいか? 何が原因でお前あんな泣き出したんだ?
     あそこに何か嫌なもんでもあったのか?」

('A`)「……」

从 ゚∀从「ゆっくりでいーから。教えてくんね? ぜってー馬鹿にしないから」

395 ◆9KrP3RFuVo:2011/05/21(土) 20:33:49 ID:.Tn74H66O

('A`)「…………人が怖いんです」ボソ

( ´_ゝ`)「対人恐怖症ってことか?」

('A`)「え……と……よく、わからないん、ですけど、
    男の人が、とにかく、苦手なんです」

从;゚∀从「は?」

じゃあなんで男子校なんて入ってんだよ。


('A`)「でもこのままじゃ社会で生きていけないからって……高校生にもなって男が怖いなんて恥ずかしいって……
    お父さん、が、この学校に、無理矢理」

(;A;) ブワッ


( ;´_ゝ`)オロオロ

从 ゚∀从つ□「ん、ハンカチ」

シ□A;)「ごめ、なざい」

396 ◆9KrP3RFuVo:2011/05/21(土) 20:34:53 ID:.Tn74H66O

('A`)「…………いつもなら、ある程度は我慢できるんです。
    でも、あんな、たくさんの、知らない男の人たちに囲まれたの、初めてで」

('A;)「仲良くならなきゃいけないし、怖いの治さなきゃいけないしって考えてたら、
    頭の中ぐちゃぐちゃになってきて」

从 ゚∀从「うんうん」

(;A;)「そんな時、この人に声かけられて、びっくりして、泣いちゃって。
    ごめんなさい。せっかく、話しかけてくれたのに」

( ´_ゝ`)「気にすんな。こっちも驚かせてごめんな」

(;A;)「それに、男の人に体触られると、恐怖が限界を超えて気絶しちゃうんです……」

( ;´_ゝ`)「あー先生か」

从;゚∀从「そりゃあまた難儀な……」

397 ◆9KrP3RFuVo:2011/05/21(土) 20:35:44 ID:.Tn74H66O
(;A;)「おしまいだ……みんなに変な奴だって思われた。もう友達絶対できない。
    怖い、やっぱり無理だよ。帰りたいよう」

从 ゚∀从「決めつけんなよ。友達の一人や二人、簡単にできるって」

(;A;)「無理ぃ……」


从 ゚∀从「だいじょぶだいじょぶ。手、出してみ?」

(;A;)つ「?」


   ニギッ
(;A;)つ⊂从゚∀从从



从 ゚∀从「ホレ、あくしゅ」

( ;´_ゝ`)「あっ馬鹿、触ったらまた気絶――」

(;A;)「ひぃぃぃやああああああああ」







('A`)「…………あれ?」

398 ◆9KrP3RFuVo:2011/05/21(土) 20:36:44 ID:.Tn74H66O
( ´_ゝ`)「……平気そうだな?」

('A`)「うそ……男の人に触れたのに気絶しない……こんなのはじめて……」


そりゃーあたし女だからな。秘密だけど。


从 ゚∀从「な、簡単だったろ」

('A`)「?」

从 ゚∀从「男が怖いの克服すんのも、友達作んのも」



从 ^∀从「あくしゅしたからもう友達な!」


('A`)「……」




(;A;)

399以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 20:36:49 ID:lZVrCK2o0
フラグ乱立のヨカーン

400 ◆9KrP3RFuVo:2011/05/21(土) 20:37:42 ID:.Tn74H66O
从 ゚∀从「お前もよく泣くなあ……
     なぁ、お前なんて言うんだ? お互い自己紹介したら、もっと仲良くなれると思うんだ」


(;A;)「ドクオ……鬱田、ドクオ……」

从 ゚∀从「ドクオか! あた……俺はハインリッヒ高岡ってんだ!
     ちなみにいて座のAB型だ! 宜しくなドクオ!」

(;A;)「ゔん……ごめんね……俺なんかと友達になってくれて……」

从 ゚∀从「『なんか』言うな。もっと自信持とうぜ。そしたら友達なんていくらでもできるさ」

( ´_ゝ`)「そうだぞー、ちょっと自信付けるために自分から触ってみ?
       保健室でボクとあくしゅ!」

(;'A`)「え、あ、う、う」

401以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 20:38:07 ID:cDhG3INwO
あれ……?
このドクオまさか……

402 ◆9KrP3RFuVo:2011/05/21(土) 20:38:42 ID:.Tn74H66O

( ´_ゝ`)つ゛⊂((('A`;)))


(;A;)「ごめんなさい……やっぱり無理……」

( ´_ゝ`)「そっか。まあ気長にやろうや。
       ところで俺は流石兄者、てんびん座のA型。好きな色は青。ヨロピク」

(;A;)「? はあ、どうも……鬱田ドクオ、かに座A型です……」

( ´_ゝ`)「よーしよしよし。なあ高岡よ。」

从 ゚∀从「なんだ?」

( *´_ゝ`)「あくしゅしなくても、今の自己紹介で十分仲良くなれたよな!」

从 ゚∀从


从*゚∀从「おう! 俺たち三人はもう友達だ!」

(*;A;)「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

403 ◆9KrP3RFuVo:2011/05/21(土) 20:39:23 ID:.Tn74H66O

こうしてあたしの、ドキドキとスリルに満ちた男装青春ラブストーリーは
熱き友情の誕生から始まった!!



从 ゚∀从花盛りのおまいらへ、のようです

*第一話*
  『教室パニック!? ハインちゃん颯爽登場! の巻』
      おしまい

*次号に続く!*

404以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 20:41:05 ID:lZVrCK2o0
乙!
楽しみな連載が増えた!!
がんばれドクオ

405以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 20:41:51 ID:cDhG3INwO
乙んつん

406以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 20:42:13 ID:UXKMF4W.0
乙!今から続きが気になるんだぜ!

407 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:44:05 ID:lZVrCK2o0
それではラストいきます

よろしくおねがいします

408 ◆9KrP3RFuVo:2011/05/21(土) 20:44:32 ID:.Tn74H66O
はいおしまい!
クソ長いお目汚しを失礼しました!

バトンをトリのお方に渡して、さらなる女子力を手にするため今一度滝の多い山にこもります。私は森ガール。

楽しかったです!参加させていただきありがとうございました!

409以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 20:45:16 ID:.Tn74H66O
wktkしえん!

410 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:46:01 ID:lZVrCK2o0
俺は、何か
彼女は、何か
俺とは、何か
彼女とは、何か

貴方の笑う顔が、俺は大好きだ
貴方の幸せが、俺の幸せだ
貴方が幸せになるのに、もう俺は必要ないならば
俺は貴方の幸せを 願おう
貴方に最後のプレゼント
▼・ェ・▼
俺に全く似てないけれども
全てをこいつに託すから
貴方はこれを持って
誰かと幸せになればいい

411以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 20:47:01 ID:UXKMF4W.0
広告のヤツか・・・wkwk

412 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:47:32 ID:lZVrCK2o0

ミ,,゚Д゚彡 もう戻れないようです 从 ゚∀从

413 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:47:53 ID:lZVrCK2o0


第一部
ミ,,゚Д゚彡 一人 ワガママごめんね  のようです

414 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:48:23 ID:lZVrCK2o0

ミ,,゚Д゚彡「……もう、いいよな」

呟きは部屋に浸み込み、消えていく
自室のベッドから起き上がり、長い前髪を掻き上げた

ケータイを開くと、一通のメール


 *月*日  23:13
  ハイン
  Re:
  ――――――――――――――――
  
公園で、待ってるから

                           』

簡潔で飾りっ気のない、彼女からのメールだ

時計を見ると、もう0時を回っている
俺は身支度を整え、家を抜け出した


ハインとは、付き合って半年になる
男勝りでガサツで可愛げのない  そこが可愛い、俺の彼女だ
大好きだ 愛している
だからこれから、  サヨナラしに行くんだ

415 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:49:08 ID:lZVrCK2o0

俺達は今、大きな分岐点にいる
正確には、彼女が大きな分岐点にいる

彼女には、憧れている男が居る
寡黙な男だと、聞いている
彼女のガサツなところをフォローし、いけないことはきちんと注意してくれる
そんな 彼女にとって、必要不可欠な男である
彼は俺よりも彼女に接する機会が多い

今まで、俺の役割だったことを
やってくれる男が、今彼女の傍に居る

彼女はそれに甘んじ、尊敬の念を抱き、そしてとても懐いている
その男ならきっと、ハインともそのうち鞘に収まるだろう

なら俺は、身を引くべきではないか

彼女はきっと否定するだろう
俺を選んでくれるだろう

だが俺は、彼女を拒否するつもりだ
彼女の為を思えば、俺は身を引くべきなのだ

416 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:50:32 ID:lZVrCK2o0

ミ,,゚Д゚彡「……なーんて、独り善がりなんだろうけどなぁ」

点滅を繰り返す街灯の下を、のっそりと歩く
肩につく髪をわしゃわしゃと掻き上げて、手をポケットに突っ込む

五月
梅雨が近いせいか、夜はひんやりと冷えている
こんな中待たせてい待っている彼女を思い、少しだけ歩調を速くした

青々と繁る桜の木を眺めて、
あれがまだ薄紅色に咲き乱れていた頃に、彼女とこの下を歩いていたことを思い出す
まだ最近のことのような気もしていたが、あの花は もうない

ミ,,゚Д゚彡「人に夢と書いて儚い……か
      人生を桜に例えた奴は天才だと思うね」

从 ゚∀从「あんなに風流に散れたら苦労ねぇよ」

桜並木を曲がると、そこはもう公園
正面のブランコに座っていたハインが、手招きをする

ミ,,゚Д゚彡「…………」

招かれて、ハインに寄る

……嗚呼  桜みてぇに、散りてぇもんだ

417 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:51:06 ID:lZVrCK2o0

ミ,,゚Д゚彡「悪い」

从 ゚∀从「おせーっつーの。来ねぇかと思ったぜ」

出来れば、来たくなんてなかった
別れを、告げなければならないのだから

从 ゚∀从「お前悩んでるようだから言っとくけどなぁ、俺はミルナさんのことは……」

ミ,,゚Д゚彡「ハイン」

ミ,,゚Д゚彡「……悪い、別れよう 俺達」

从 ゚∀从「……」

ミ,,゚Д゚彡「……」

从 ゚∀从「……本気で言ってんのか?冗談だったらぶっ飛ばすぞ」

ミ,,゚Д゚彡「本気だ」

从 ゚∀从「…………ミルナさんとはそういう関係じゃねぇぞ」

ミ,,゚Д゚彡「違うんだ  俺の、我儘なんだ」

ミ,,゚Д゚彡「俺はハインを愛してる 大好きだ   ……だからこそ今、さよならしなきゃいけないんだ」

418 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:52:37 ID:lZVrCK2o0

ハインは黙って聞いている
俺も揺らぐ前に  此処に来る間必死に考えた台詞が、頭から真っ白に消える前に
全て、伝えないと

ミ,,゚Д゚彡「俺達はもう学生じゃない  いつまでも子供のままじゃいられないんだ
      社会に出て、その環境に馴染む  今俺達は、それに専念しなきゃいけない」

从 ゚∀从「……」

ミ,,゚Д゚彡「俺の方は大丈夫だ きっとやっていける
      お前も、社会人にしては心配になるくらい直情型でガサツだったけど、
      俺の代わりにお前を見守ってくれる上司がいる」

あえて、 上司 と表現した
ハインの癪に触れない為だ
わかっている

ミ,,゚Д゚彡「俺の役目を受け継ぐ奴が傍に居て安心した
      だから俺も、自分の仕事に専念できる」

419 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:53:04 ID:lZVrCK2o0

从 ゚∀从「……まるで俺が、俺一人じゃ仕事も出来ねぇみてぇじゃねぇか」

ミ,,゚Д゚彡「コンビニ店員の時、客に喧嘩売ったことあったじゃねぇか」

从;゚∀从「うっ……」

ミ,,^Д^彡「はは……俺は嫌いじゃねぇけどな ハインのそういうところ」

ミ,,゚Д゚彡「でも、社会じゃそうはいかない
      その上司に、しっかり教育されて来い
      お互い社会に慣れて、余裕が出てきたら、
      ……その時は、また会おう」

言い切った
言い切れた
これが、俺の言ってやれる最後だ

420 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:54:21 ID:lZVrCK2o0

从 ∀从「……本当に、本気なんだな?」

ミ,,゚Д゚彡「あぁ、すまん」

从 ∀从「ちゃんと仕事ができるようになったら、また……」

从 ;∀从「『愛してる』って、撫でてくれるんだよな?」

ミ,,゚Д゚彡「ああ、絶対にだ」

从 ;∀从「……約束、だぞ?」

ミ,,゚Д゚彡「約束だ、ハイン  お互い、頑張ろう」

ミ,,゚Д゚彡「そうだハイン、こいつをやろう」

ずっと隠し持っていた、手のひらサイズのプレゼント
ミ,,゚Д゚彡⊃▼・ェ・▼

从 ;∀从「ぬい、ぐる…み?」

ミ,,゚Д゚彡「ああそうだ  俺に似てるだろう」

从 ;∀从「wwww似てww…ねーよwwwwこの猫顔wwww」

ミ,,゚Д゚彡「ぬっ、聞き捨てならんな  俺は犬だ」

从.^∀从「ねーwwよwwww」

421 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:54:51 ID:lZVrCK2o0

ハインが、笑った
もう大丈夫だろう
最後まで付き通した嘘は  きっとハインの為になるだろう

俺達は公園の前で別れた
手を振って
涙を拭いて
笑顔で

『また会おうね』


ミ,,゚Д゚彡 一人 ワガママごめんね  のようです  終

422 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:55:13 ID:lZVrCK2o0


第二部
从 ゚∀从 求めてももう 掴めないようです

423 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:55:51 ID:lZVrCK2o0

兄貴

それが第一印象だった
ミルナ先輩は、面倒見のいい上司だった

何処となくフサに似てるな とも思った
お節介なんかは、本当にそっくり
で、そのお節介に毎回本気で助けられる俺は……


***

从 ゚∀从「でなっ!俺の失敗を、『一緒に謝りに行こうな』って言ってくれたんだぜ!ミス、サビ残してまで手伝ってくれたんだぜ!!」

ミ,,゚Д゚彡「今時んな上司いねぇよな お前みたいな奴育てる物好きなんか」

从 ゚∀从「ひでぇwwww」

ミ,,゚Д゚彡「ま、俺もその物好きの一員か」

424 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:57:41 ID:lZVrCK2o0

フサは、よくできた彼氏だ
ハチャメチャでオチャメでテンシンランマンで元気マンマンな俺をうまーくコントロールしてくれる
ぶっちゃけフサが居なかったら人生詰んでたんじゃないかと思う
そこらの不良チャンと同じ道を歩んでたかもわからん
マジ感謝 マジ重宝

ミルナ先輩にそのことを話したら、
( ゚д゚)『物好きもいるもんだな 大切にしろよ』
とのたまいやがった

で、フサからも同じ言葉が出てきたから、二乗して殴っておいた
別に八つ当たりなんかじゃねぇ 絶対に


ミ,,゚Д゚彡「いってぇ!!お前そこらの女子と腕力に差があるんだから手加減しろよ」

从 ゚∀从「失敬な奴」

425 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:58:12 ID:lZVrCK2o0

……で
就職して暫く

お互い忙しいこともあり、会う回数が減った
電話の回数も減り、メールもよく途絶えた

フサのメールは絵文字が消え、顔文字もまばらになってきた


俺も仕事は忙しかった
主にミスの訂正に

426 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:59:13 ID:lZVrCK2o0

( #゚д゚)「いい加減見限るぞ」

从 ゚∀从「そういいながら七割手直ししてくれるミルナ先輩ってカッコいいですよね」

( ゚д゚)「おだてても何も出んぞ」

从 ゚∀从「そうでもないですよ こんだけ毎回毎回面倒見てくれてるんですから」

( ゚д゚)「よし、ならあとは自分でやれ」

从 ゚∀从「可愛い新入社員を苛めるのが好きなんですか ドSですね」

( ゚д゚)「じゃっ、お先」

从;゚∀从「ちょっ!!先輩待って!!ごめんなさい俺が悪かったですすいません!!!!」

427 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 21:01:03 ID:lZVrCK2o0

( ゚д゚)「明日も早いしなぁ」

从;゚∀从「昼飯一回でどうっすか!?」

( ゚д゚)「飯で上司を釣る新人がいるか  おろしポン酢ハンバーグ定食だぞ」

从;゚∀从「一番高い!!」

( ゚д゚)「お先―」

从;゚∀从「わかりました奢りますからっ!!」

( ゚д゚)「仕方ない お前の為じゃないぞ。おろしポン酢ハンバーグ定食の為だぞ」

从 ゚∀从「先輩ツンデレ具合が渋いですね」

( ゚д゚)「よーしお先―」

从;゚∀从「あああああ冗談ですごめんなさああい!!!!」

428 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 21:02:01 ID:lZVrCK2o0

***

ミ,,-Д゚彡】『……お前、その上司居なかったら完全にニートだぞ』

从 ゚∀从】「だよなー マジ感謝  フサみたい」

ミ,,゚Д゚彡】『…………』

从 ゚∀从】「フサ?」

ミ,,゚Д゚彡】『ん、何でもない』


違和感を感じたのはこの時だった
正体に気付いた時には、もう遅かった


 husahusaわんこ
 ―――――――――――――
 身を引くって、大事かもなぁ

 三時間前
 ―――――――――――――
                      』

429 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 21:03:06 ID:lZVrCK2o0


  フサギコ
  Re:
  ――――――――――――――――
  
 公園で、待ってるから

                           』


メールを送って、家を飛び出した

フサは、きっとわかっているだろう
あのツイートは、きっと引き金だったんだ

青い桜の樹の下を走り抜き、公園に駆け込む
ぽつんとついた街灯の真下の、ブランコに腰掛けた

430 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 21:05:06 ID:lZVrCK2o0

きぃ きぃ

こぐと錆びた音を立てるブランコ

昔はそんなことも気にせず、立乗りをして遊んだものだ
立乗りはもう出来ない
思い出の中の自分だけが、楽しそうにこいでいた


从 ゚∀从『ふさ!たちのりでしょーぶだ!!高くまでこげた方のかち!!』

ミ,,;゚Д゚彡『はいんちゃん、かーちゃんが、立乗りはダメって言ってたから!!』

从 ゚∀从『今しかできないことをして、なにがわるい!!!!』

その後、ブランコのすぐ上にまで伸びた桜の樹に衝突して転落 左の瞼を三針も縫う怪我を負った
それから桜は嫌いだ
訂正 散り時だけは好きだ

431 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 21:05:38 ID:lZVrCK2o0

ミ,,゚Д゚彡「人に夢と書いて儚い……か
      人生を桜に例えた奴は天才だと思うね」


丁度そんなことを考えていたとき、やっとフサは来た
公園の小さな時計台の時計を見ると、もう0時をとうに回っている
だいぶ待たされたようだ
独り言のようだったが、ここは返しておこう


从 ゚∀从「あんなに風流に散れたら苦労ねぇよ」


人ってのは、華麗に散るわけじゃない
地べた這い蹲って、それでも頑張って生きてく雑草みたいなもんなんだから

432 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 21:06:40 ID:lZVrCK2o0

フサを手招きして、サクッと本題を切り出す

从 ゚∀从「お前悩んでるようだから言っとくけどなぁ、俺はミルナさんのことは……」

ミ,,゚Д゚彡「ハイン
      ……悪い、別れよう 俺達」

从 ゚∀从「……」

結構頑張って切り出したのに、これだよ
こいつは人の話も最後まで聞けなくなったのか

从 ゚∀从「…………ミルナさんとはそういう関係じゃねぇぞ」

ミ,,゚Д゚彡「違うんだ  俺の、我儘なんだ
      俺はハインを愛してる 大好きだ   ……だからこそ今、さよならしなきゃいけないんだ」

从 ゚∀从「……」

433 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 21:07:26 ID:lZVrCK2o0

ミ,,゚Д゚彡「俺の方は大丈夫だ きっとやっていける
      お前も、社会人にしては心配になるくらい直情型でガサツだったけど、
      俺の代わりにお前を見守ってくれる上司がいる」

……やっぱり、ミルナ先輩じゃねぇか

ミ,,゚Д゚彡「その上司に、しっかり教育されて来い
      お互い社会に慣れて、余裕が出てきたら、
      ……その時は、また会おう」

从 ∀从「……本当に、本気なんだな?」

ミ,,゚Д゚彡「あぁ、すまん」

知っている
フサは頑固だ
意志を変える気はないんだ

434 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 21:08:53 ID:lZVrCK2o0

込み上げてくるものは止まらない
流れてくるのは走馬灯 もとい、フサとの思い出

幼稚園 ぶらんこ 小学校 影鬼 けいどろ 中学校 席替え 受験勉強 高校 学園祭 部活 就活
全ての思い出の中に、フサがいた
フサを巻き込んで、成長してきた

わかる 知っている  フサの弱点も、小さな癖も
髪の毛を掻き回して右下に視線を泳がせた
元の鞘に戻る約束も、撫でてくれる約束も、嘘だ

フサはこのまま俺が誰かとくっつくまで、今までのようには接してこないだろう
そういう奴だ
昔からそうだ
ずるい 奴だ

俺がこのまま抱きつかないように、距離をとって立っているのも、奴の手口だ
卑怯だ 最低だ
…………ばかやろう…………
畜生…………

435 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 21:09:25 ID:lZVrCK2o0

ミ,,゚Д゚彡「そうだハイン、こいつをやろう」

無理矢理声色を明るくして、フサはずっと後ろ手に隠していたものを、ずいとこちらに差し出した

ミ,,゚Д゚彡⊃▼・ェ・▼

从 ;∀从「ぬい、ぐる…み?」

ミ,,゚Д゚彡「ああそうだ  俺に似てるだろう」

『俺の代わり』とか言うつもりか? ちょwwww笑わせんなよww今シリアスパート

从 ;∀从「wwww似てww…ねーよwwwwこの猫顔wwww」

ミ,,゚Д゚彡「ぬっ、聞き捨てならんな  俺は犬だ」

从.^∀从「ねーwwよwwww」

436 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 21:10:02 ID:lZVrCK2o0

奴なりの気遣いに甘んじる
これで、恋人として笑い合うのは最後だろう

最後くらい、笑って別れたいもんだ
どうせ繋ぎ止められやしないのだから

心はまだ泣き叫んでいる
壊れてしまいそうなくらい、悲鳴を上げて
届かないと、知っているからこそ


俺達は公園の前で別れた
手を振って
涙を拭いて
笑顔で

『また会おうね』


从 ゚∀从 求めてももう 掴めないようです  終

437 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 21:10:45 ID:lZVrCK2o0

ミ,,゚Д゚彡 もう戻れないようです 从 ゚∀从  終

438以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 21:11:28 ID:.Tn74H66O
(´;ω;`)ブワッ

439 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 21:11:31 ID:lZVrCK2o0
以上です

おわったああああああああ!!
まとめてきます

440以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 21:11:35 ID:UXKMF4W.0
切ねぇな・・・乙

441以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 21:12:03 ID:cDhG3INwO
悲しい


442 ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 21:13:19 ID:lZVrCK2o0

★☆★巻末目次ページ★☆★

ζ(゚ー゚*ζ こいをかなえるおにんぎょう! のようです >>244-305
巻末コメント:前日まで書き溜め3レスでした。ジェバンニが一晩でry

( ・∀・)恋実れ!のようです >>311-357
巻末コメント:バスケ未経験です←

从 ゚∀从花盛りのおまいらへ、のようです >>364-403
巻末コメント:手で掴むという形で保持したものを空中で手放す、つまり物を放り投げる行為にえもいわれぬ快感を覚えます。

ミ,,゚Д゚彡 もう戻れないようです 从 ゚∀从 >>410-437
巻末コメント:不謹慎ですがこんなミルナが大好きです

◆次回は来月の第三土曜日を予定しています!
 参加してくださった作者様ならびに読んでくださった読者様に多大なる感謝を!

このスレは次回も使いますので是非作品に関するご意見・ご感想、そして励ましのレスをお願いします!

それと随時参加者募集中です。詳しくはhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/37256/1300820545/ までお越しください!
全裸の紳士が貴方を待っています。次の表紙を担うのは君だ!!

443以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 21:14:38 ID:.Tn74H66O
乙!そしてシメお願いします!
ハインもフサも良い奴だなぁ……不器用だなぁ……切ねえ

444以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 21:16:18 ID:.Tn74H66O
>>442
乙っす!


そして野郎どもお疲れぇええぇえ!
来月が待ち遠しいわぁぁぁ!

445以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 21:19:45 ID:UXKMF4W.0
作者乙!
来月が楽しみだ!

446以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 22:04:52 ID:/1.MGt5kO
>>444
馬鹿、野郎どもじゃねえよ!
華も恥じらう乙女達だ!

447以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/22(日) 19:03:56 ID:D8wrdlagO
乙!
相変わらず泣いたり笑ったりにやけたりさせてくれる
個人的にはζ(゚ー゚*ζこいをかなえるが好きだ

448以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/22(日) 21:04:48 ID:lS.NBWtM0
バスケの奴が個人的には好きだった。

来月号にも超期待!!

449以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/24(火) 15:42:55 ID:/TqMKDnw0


450告知age:2011/06/16(木) 13:38:45 ID:wEEnygacO
季節は桜舞い散る時を過ぎ、青葉色付く新緑へ。
しかし恋は、どんな季節でもやってくる。
 
ミセ*>_ゝ<)リ「わっ、私、あああ貴方の事が好きなのぉっ!!」
 
己の気持ちを伝える者。
 
(;^ω^)「えっと……ごめんなさい、ですお」
 
時にその思いは伝わらず、涙を流すこともある。
 
(´<_`トソン(ミセ者ドンマイ!)
 
そしてそれを見守る者。
 
 
ミセ ;_ゝ;)リ「(内藤の馬鹿内藤の馬鹿内藤の馬鹿)――ってきゃあっ!?」 ドンッ
 
(;・∀・)「だ、大丈夫ですか? お怪我は?」
 
ミセ*´_ゝ`)リ キュン
 
散る恋あれば、そこから始まる恋もある。
 
会場:[JBBSスレ]
企画:[JBBSスレ]
 
月刊少女小説ξ ^ω^)ξちょwwwwのようです 6月号
6月18日 午後6時刊行
 
あなたの『好き』って気持ち、カタチにしてみませんか?

451以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/16(木) 18:56:10 ID:QpYaUdOI0
あらあら

会場:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/37256/1302944414/
企画:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/37256/1300820545/

こちらですわ お嬢様。

452以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/16(木) 22:16:13 ID:C8XeGZJkO
期待

453以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/16(木) 23:58:03 ID:dO.ME3JIO
wktk

454以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/18(土) 17:29:29 ID:kZdkV9ukO
あげ

455以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/18(土) 17:57:44 ID:QbMdVmD60
リアルタイム初wktk

456 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:00:26 ID:Ak/rDNjo0


それでは、 『月刊少女小説ξ ^ω^)ξちょwwwwのようです 六月号』 刊行致します

http://e2.upup.be/LimfrwmjNT

*ふろく説明:http://d2.upup.be/CUCA83YIA2


ごゆっくりお楽しみ下さい
まとめ様:http://sogomatome.blog104.fc2.com/


☆参加者の方へ
投下の開始と終了時に、それぞれ宣言をお願いいたします
また、投下終了後、企画スレの方へ、作品名と巻末コメントの掲載をお願いします
kwskはこちらの方でご確認下さい
http://hinagatawwww.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC

457 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:02:58 ID:Ak/rDNjo0


( ・∀・)恋実れ!のようです

458 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:03:44 ID:Ak/rDNjo0


僕は野良猫

君は人の子

叶わないよね こんな想い

459 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:04:10 ID:Ak/rDNjo0

Case 3:ぃょぅ

460 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:05:01 ID:Ak/rDNjo0

梅雨の季節

毎日、霧雨のような雨が降り続いてる
彼はそこで、座っていた

(=゚ω゚)
ずぶ濡れの体を、隙間風が路地裏を通ってぃょぅの体温を奪う

(=-ω-)「……寒いよぅ……」

ぃょぅは野良猫だった

生まれてすぐ、母親や兄弟ともはぐれてしまった
まだ狩りの仕方も知らない
爪も、牙も、警戒心も 何も知らない

もう何日も食べていない
ぃょぅは道を少し入ったところにあるトタン屋根の下で、そのからだを横たえた

461以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/18(土) 18:05:02 ID:pCDRJG5A0
wktkwktk

462 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:05:33 ID:Ak/rDNjo0

(=-ω-)「おなかすいたよぅ……寒いよぅ……」

もう、眠い
身体は冷たいのに、顔だけが温かくて、瞼が重くて、微睡が気持ち良くて
もうこのまま、少しだけ眠ってしまおうか…………



ふと トタンから落ちてくる大きな水滴が止んだ
何事か  迎えでも来たのか

(=゚ω-)(…………ん?)

ζ(゚―゚*ζ

そこには、傘をさした 女の子

463 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:06:25 ID:Ak/rDNjo0

ζ(゚―゚*ζ「大丈夫? 寒いの?お腹痛いの?」

彼女はしゃがみ込み、ポケットからハンカチを取り出した
汚れることも厭わず、それでこの泥だらけの体を拭いてゆく
とても気持ち良く、温かかった

(=-ω-)(……あたたかい…………この人間、何が目的なんだよぅ……)

抵抗する気力はなく されるがままになっていた
煮るなり焼くなり 好きにしろ


頭 背中 足 腹
大きなそれは、小さい体を包んで丁寧に体を撫でていった

それが終わると、彼女はぃょぅを畳んだハンカチの上にそっと乗せた

(=゚ω゚)(……?)

464 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:07:33 ID:Ak/rDNjo0

彼女は大きな鞄を漁っている

ζ(゚ー゚*ζ「あーったーぁ☆」

そう言って取り出したのは、一つの袋
口を開けると、なんとも甘い香りが漂ってきた

(=゚ω゚)ノ「!」

ζ(゚ー゚*ζ「おっ、やっぱお腹空いてたんだねー♪ はい、どうぞー」

小さく千切ったそれを摘まんで、鼻先にもってきてくれた
鼻を近づけて、匂いを嗅いでみる

(=゚ω゚) スンスン…スンスン……

(=゚⊿゚) クワッ ハグッハムッハグハグッ!!

Σζ(゚―゚*ζ「!?」

465 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:08:40 ID:Ak/rDNjo0

ぃょぅが食いつく
勢いよく まだ生えそろってもいないちいさなちいさな歯で、きゅう きゅう、と

ζ(゚ー゚*ζ「わー……よっぽどお腹空いてたんだねー  おいしい?ミルクパン」

(=゚ω゚) ミゥー ィウー

ζ(゚ー゚*ζ「よかった☆ はい」

(=゚⊿゚) ハムッハムッ … キュッキュッ キュッキュ ……ミゥーーミウーー

ぃょぅは平らげ、まだねだる
デレは、ぃょぅが飽きるまで与え続ける
その後はぃょぅが寝付くまで、中指でそっと撫でていた
デレがぃょぅを見つけた 最初の日だった

♪ ζ(゚ー゚*ζ

466以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/18(土) 18:08:55 ID:kZdkV9ukO
このくそかわいいのがドクオだと…………
ちっぱいマウスパッドだと…………

イヤッッホォォォオオォオウ!
*  +   巛へ
       〒| +
  +   。||
 *  +   / /
   ∧_∧ / /
  (´∀`/ / +
  /⌒   |
  /ュヘ   |*
+〈_) )  |
   /   i +
ガタン / /丶 |
||| / / | ||||
――――――――――

467 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:09:24 ID:Ak/rDNjo0

翌日
快晴の日差しの中、ぃょぅは目を醒ました
久々に満足に寝た
デレが置いていったハンカチが、隙間から差し込む日差しの温もりを吸って 温かかった

(=゚ω゚)「……気持ち、いい……」

絶好のお昼寝日和
ぃょぅは微睡の中で、昨日の少女のことを考えていた

(=゚ω゚)(あれ、誰だろう……あったかかったよぅ……)

今まで、野良のぃょぅにあそこまで優しくした人間はいなかった
ぃょぅは子猫である外見を活かし、若い女子供にすり寄ってはごく少量の餌か暴力を受け取ってきた

彼女は、路地裏からぃょぅを見つけてくれた
彼女は、優しくて、温かくて、 可愛かった

(=-ω-)(また、会えるといいよぅ……)

468 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:10:16 ID:Ak/rDNjo0

ζ(゚ー゚*ζ「はろー☆」

(=゚ω゚)ノ イウー! ミゥーー!!

彼女は、また来た
昨日と同じパンを持って、ぃょぅの前に現れた

ぃょぅは立ち上がり、彼女に擦り寄る
彼女はぃょぅを抱き上げた

イゥー (=*>ω<)ζ(>―<*ζ キャー

頬を摺合せ、お互いに喜び合う
会いたかった 温かい 彼女(あの子)に

今日は彼女の膝の上でお食事
ひだのあるスカートの上に乗り、一人と一匹で パンを分け合った

469 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:11:41 ID:Ak/rDNjo0

ζ(゚ー゚*ζ「私はデレ あなた、名前はあるの?」

(=゚ω゚)ノ ィゥ ィゥ ミヨ …… ィヨー……

ζ(゚ー゚*ζ「いよー?イヨー!?いよう!!」

(=゚ω゚) イオ … イヨー!!

ζ(゚ー゚*ζ「いよーう!!」

(=゚ω゚) イヨー!!

ζ(^ー^*ζ「イヨー!!」

一人と一匹で、復唱を繰り返す
ぃょぅに、正式な名前が付いた
デレの、友達が増えた日だった

470 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:12:21 ID:Ak/rDNjo0

それから毎日、デレがぃょぅの元に立ち寄るようになった
一人と一匹は、毎日夕方の短い時間を共にするようになった
デレはぃょぅに一日の出来事を話し、ぃょぅはデレに撫でられて時間を潰した

それが日常になって どのくらい経っただろうか
ある雨の日、デレは傘をさしたまま、ぃょぅを抱き上げた
今日のデレは、心なしか表情が沈んでいた

(=゚ω゚) イゥー?

ζ(゚―゚ ζ「ん? …あぁ、ごめんね なんでもないの」

デレは微笑んで、ぃょぅの頭を撫でた

(=゚ω゚)(――?)

翌日から、ぱったりとデレは来なくなってしまった

471以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/18(土) 18:12:43 ID:kZdkV9ukO
なにこの子たち可愛い

472 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:12:53 ID:Ak/rDNjo0

(=゚ω゚)ノ「……どうしたんだよぅ…何かあったのかよぅ……」

( ・∀・)「気になりますー?」

(=゚ω゚)ノ「そりゃもちろん……って、  え ? 」

( ・∀・)「あぁ、申し遅れました。
     僕の名前はモララー しがない魔法使いです」

(=゚ω゚)ノ「……人間が、僕の言葉なんかわかるのかよぅ」

( ・∀・)「魔法使いですから」

僕の言葉を理解し、マホウツカイとかいう自己紹介をする男が 気付いたら真後ろに立っていた
僕はまだ幼いが、これでも猫だ しかも野良
背後に立たれるまで 声をかけられるまで気付かないなんてことは あり得ない

(=゚ω゚)(……なんなんだよぅ こいつ)

473 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:13:49 ID:Ak/rDNjo0

( ・∀・)「で、デレさんなんですけどねー」

(=゚ω゚)ノ「てか、なんでお前がデレを知ってるんだよぅ」

( ・∀・)「魔法使いですから」

マホウツカイ って、何だ

マホウツカイは、一番近くにあった水溜りを指差した

(=゚ω゚)「?」

( ・∀・)「びっくりして飛び込まないでくださいよー?」

デレみたいな白くて細い指で、その水にちょんと触れた
水面に波紋が広がり、それが消えた時には デレがその中にいた

474 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:14:36 ID:Ak/rDNjo0

(=゚ω゚)「デレ!!」

( ・∀・)「だからっ!待て!!」

犬じゃねーよぅ

(=゚ω゚)「デレ!デレに何したんだよぅ!!」

デレは水の向こうの、知らない世界の中にいた
なにかふわふわしたものを抱えて、蹲っていた

( ・∀・)「これは、今のデレさんを映しています。デレさんのお家ですね」

(=゚ω゚)「デレのお家?」

( ・∀・)「はい。デレさん、落ち込んでいますね」

475 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:15:13 ID:Ak/rDNjo0

マホウツカイは、デレが落ち込んでいると言った
確かに、デレ 元気がない
ふと、違和感を感じた

(=゚ω゚)「あれ?……デレ、髪…………」

そう 髪
デレの甘い香りのするゆるゆる巻きの茶色い髪は、肩口からバッサリと切れてなくなっていた
しかし、昨日まではあったはずだ

( ・∀・)「そう、髪……で、これが今日の放課後のデレさんです」

マホウツカイがもう一度水面に触れると、景色が変わった
学校です と、マホウツカイが教えてくれた
デレの話によく出て来る ガッコウ

デレは、なにかに怯えた顔をしていた

476 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:16:18 ID:Ak/rDNjo0

『一年のくせに、生意気』

『短いスカート』

『なにその茶色い髪wwww』

『こっ、これは地毛で……学校にも申請してあっ…』

『校則違反だよね』

『え?』

『切っちゃえwwww』

『ちょっ……やめてください!やめてください!!嫌!嫌ぁっ!!』

じょきっ じょきっ じょきっ じょきっ

『いやあぁぁぁぁ!!』

477以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/18(土) 18:16:46 ID:QbMdVmD60
俺のデレになんて事を・・・

478 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:17:12 ID:Ak/rDNjo0

(=゚ω゚)

(=゚ω゚)「……で、れ?」

( -∀-)

( ・∀・)「デレさん、VIP高校一年生  彼女は英国出身の母を持つハーフで、その容姿や色素の薄さから、しばしばこのようないじめにあうことが多いようです」

(=゚ω゚)「……いじめ…?デレ、なにか悪いことしたかよぅ…?」

( ・∀・)「いじめとは理不尽なもので、デレさんが直接何かしていなくても、相手や周囲の受け取り方によって勝手に起こってしまうのですよ」

(=゚ω゚)「……人間は身勝手だよぅ デレは優しい子で、あったかくて、いい匂いなのに……意味もなく手を出すなんて、ネズミでもしないよぅ」

( ・∀・)「ですよね。 ま、そんなわけでデレさんはしばらく出てきませんよというお知らせに来ました」

(=゚ω゚)「……ィウーー……」

( ・∀・)「…………」

479 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:17:46 ID:Ak/rDNjo0

マホウツカイは、僕の頭を撫でて肉を差し出した
デレが前に持ってきた、ういんなー だ
僕の目の前で、ふりふりと振る    すごく、おいしそうです

(=゚ω゚)「……別に、食べ物くれるからデレが好きなわけじゃないいよぅ」

じろ と、精一杯の威厳を込めて眼だけで睨みあげる
意識はういんなーだ

( ・∀・)「ええ勿論。そんなだったらこんなとこには来ませんよ」

(=゚ω゚)「失礼な奴だよぅ」

爪を伸ばすが簡単に回避されてしまった

( ・∀・)「デレさんの所に行きたいですか?」

480 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:18:46 ID:Ak/rDNjo0

(=゚ω゚)「……んなこと出来るのか、よぅっ!」

( ・∀・)「魔法使い、です、からぁっ!」

ういんなー争奪戦は白熱している

(=゚ω゚)「い、か、せ、ろ、よぅっ!」

( ・∀・)「交換、条件、ありますっ!」

(=゚ω゚)「好物件、あります!みたいな、言い方…すんなよぅっ!」

( ・∀・)「いいから 条件を ききなさい」

(=゚ω゚)「それ しょうゆ です」

( ・∀・)「いいえ コーラ です 多分」

(=゚ω゚)「いいから早く言えよぅ」

ういんなーを勝ち取り、やつの拳に二本ばかし赤線を引いてやった
野良猫なめんなよぅ

481 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:19:53 ID:Ak/rDNjo0

( ・∀・)「いてててて……さて、じゃあその可愛らしい尻尾をもらいます」

(=゚ω゚)「虐待かよぅ」

( ・∀・)「違いますよ 交換条件です。
      君の尻尾一本で、僕は君を、デレさんを助けられるように人間にします。三日間だけ
      三日の間、傍に居て慰めるなりいじめから守るなり、好きにすればいい」

(=゚ω゚)「……痛そうだよぅ」

( ・∀・)「ご心配なく 今のまま人間にします。次に猫に戻った時には、尻尾はありません」

(=゚ω゚)「ちょん切られるわけじゃないってことかよぅ」

迷う
最近まで尻尾でバランスを取って歩いていた
いきなりなくなってしまっても、大丈夫か

482以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/18(土) 18:19:54 ID:kZdkV9ukO
いじめ かっこわるい

483 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:20:48 ID:Ak/rDNjo0

―― 考えるまでもなかった

(=゚ω゚)「……デレの所に、行くよぅ」

マホウツカイを見つめる
奴は満足そうに頷いた

( ・∀・)「商談成立ですね 尻尾にお別れでも言いなさい」

(=゚ω゚)「御託はいいよぅ  だから、早く」

( ・∀・)「では……」

マホウツカイは、羽織物の中からちいさな黒い粒を取り出した

( ・∀・)「飲みなさい」

そう言って僕の前に差し出してきた
僕はそれを舐め取り、そのまま飲み下した
目を瞑る
デレ 今いくよ

484 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:21:26 ID:Ak/rDNjo0

熱い
寒い
目が熱い
身体が寒い
脈は普段よりもずっと遅い
頭に触れるこれはなんだ
うっすらと目を開ける
見えたのは、人間の手だ
自分の方に腕が伸びた ――― 自分の手だ

(=゚ω゚)「……ひ、と?」

( ・∀・)「おめでとう。その姿は三日後…明々後日の日没まで君のものだよ」

これが、人の姿か
視線が高い
毛が無い
毛がない?
…………

485以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/18(土) 18:21:41 ID:pCDRJG5A0
dkdkする

486 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:22:00 ID:Ak/rDNjo0

( ・∀・)「これは餞別だよ はやく着るといい」

マホウツカイは布をくれた 服というらしい
襟の高い、黒い半そでの服に大きなジッパー 黒のジーンズ ……マホウツカイはひとつひとつ説明してくれた

(=゚ω゚)「………で」

頭に装着された 帽子 というもの  猫と同じ形の耳がついていて、大きめの安全ピンが二つ 右耳側についている

( ・∀・)「オプションです 外さないでくださいね」

あっさりとそう言うマホウツカイ

( ・∀・)「見た目的にも、ぴったりでですよ」

僕の外見は 人間でいえば10歳に満たすかどうかというところだ
こんな姿でどうデレを助けられるというのだろうか

487 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:22:27 ID:Ak/rDNjo0

( ・∀・)「これは餞別だよ はやく着るといい」

マホウツカイは布をくれた 服というらしい
襟の高い、黒い半そでの服に大きなジッパー 黒のジーンズ ……マホウツカイはひとつひとつ説明してくれた

(=゚ω゚)「………で」

頭に装着された 帽子 というもの  猫と同じ形の耳がついていて、大きめの安全ピンが二つ 右耳側についている

( ・∀・)「オプションです 外さないでくださいね」

あっさりとそう言うマホウツカイ

( ・∀・)「見た目的にも、ぴったりでですよ」

僕の外見は 人間でいえば10歳に満たすかどうかというところだ
こんな姿でどうデレを助けられるというのだろうか

488 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:23:11 ID:Ak/rDNjo0

( ・∀・)「じゃっ、頑張ってくださいね☆」

マホウツカイは近くにあったブロック塀を破壊した

(=;゚ω゚)「ちょっWWWWWWWW」

急いで回避行動
猫特有の身体能力は健在のようだ

雪崩が起きた場所を見ると、もうあのマホウツカイはいなくなっていた

(=゚ω゚)「にゃろー……」

ぃょぅは舌打ちすると、いつもデレが帰っていく方角に歩き出した
デレの匂いを追う  雨で殆ど消えてしまったが、まだ希望は残っている

湿ったアスファルトを、くつ で歩いて行った

489 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:23:50 ID:Ak/rDNjo0

翌日 デレは髪を綺麗に切りそろえて登校していた

ぃょぅは屋上待機している
デレの匂いは覚えていたので、ここまで付いてくることは容易かった
決してすとーかーとかいうやつではない

(=゚ω゚)「野良出身で良かったよぅ  ……ま、これが終わったら、また野良ちゃん戻りなんだけどよぅ」

ひとりごちている間に、下では大きな音でチャイムが鳴り、おいしそうな匂いがしてくる
昼食の時間だ

屋上へ上がってくる足音がする
ぃょぅはそれが複数であることをを察知して、貯水槽の上に跳躍し身を隠した

(=゚ω゚)(デレじゃ、ない……?)

複数の甘い匂い 女子達のようだ
しかし、そこに混じっている汚い匂いの中に……

490 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:24:22 ID:Ak/rDNjo0

ギィ

屋上のドアを開け、まず最初に投げ出されたのがデレだった
汚い匂いの水で、びしょ濡れになっている

(=゚ω゚)(デレ!?)

次いで出てきたのは、数人の女子

『デレ、よく今日も来れたねー』

『短髪、似合うわよーwwww』

『髪切って彼氏でもできた?』

『あっれ?デレのお弁当、冷凍食品ばっか』

『意外ww手ぇ込んでんのかと思ってた』

491 ◆zynqho4iRI:2011/06/18(土) 18:25:04 ID:Ak/rDNjo0

デレの物らしきオベントウを手にした女子が、それを下に向けて振りかぶった

『まったくこんなんだからデレはー ―――』

(= ω)

貯水槽からダイブ
アスファルトに叩きつけられる直前のオベントウを奪い、持ち前の身体能力で宙で一回転してデレの前に着地した
デレと他の女子を隔てるようにして立つ

(=゚ω゚)「デレが、お前らになんかしたかよぅ」

女子達は困惑していた




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