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月刊少女ξ ^ω^)ξちょwwwのようです
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┃┗━┫┏┓┃┗┛┃wwwww
┗━━┻┛┗┻━━┛
__,ィ ヽ. `ヽ. ☆四月号☆
, '⌒Y / 、ヽ ヽ ヽ.
/ / i /l/|_ハ li l i li ハ
. // 〃 /l i|j_,.//‐'/ lTト l、l j N i |
{イ l / l li // リ_lノ lル' lハ. ソ
i| /レ/l l l v' /\ /\イ !| ll,ハ 春の新連載祭り! 豪華三本♪
ハ| ll∧ハヽ ト、 '''' '''' /l jハ| ll ll
〃 ‖ レ'¨´ヽiへ. _ (_人_),.イ/|/ ノ ll l| ( ・∀・)恋実れ!のようです
ll ll { ⌒ヽ_/ } ー‐<.__ ′ l| ‖ それでも幸せなようです
‖ ‖ ヽ, /、 〈 |:::::::| `ヽ ‖ o川*゚ー゚)oとなりのとなりの王子様のようです
‖ {. ハ ヽ Y`‐┴、::::v l ‖
‖ |iヽ{ ヽ_ゾノ‐一’::::ヽ. | ‖もちろん読みきりも充実!?
‖ |i:::::`¨´-- :::......:...:.:.::.}| ‖
‖ |i::::::ヽ._:::_:::::::::::::::::::_ノ | ‖ (-_-)素晴らしい世界のようです
‖ |i::::::::::::i___:::::::::::/ | ξ゚∀゚)ξ神風強盗ジョルジュのようです
jj::::::::r┴-- `ー‐ '⌒ |
〃:::::::マ二 _,ノ
//::::::::::::i ー 一 '´ ̄::.
,','::::::::::::::i::::::::::::::::::::::i::::::ヽ そして今月の応募者全員サービスは『ξ ^ω^)ξちょwwwの膣内完全再現TENGA』だよっ☆
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いつもみんなの中心にいて、爽やかに笑う彼。
春風のように爽やかに。軽やかに。
それでいて円やかで、艶やかでありしなやかでもある。
そんな彼の席は、何を隠そう私の隣の隣なのである。
o川*~ー~)o 「いやぁ、眼福ですなぁー。朝の活力剤ですなぁー」
('、`*川 「ババ臭いわね……。あんた、あーゆーのが好みだっけ?」
o川;*゚ー゚)o 「ペニ子ちゃん!やだよぅ、私また声に出てた!?」
('、`*川 「ダダ漏れよ。ていうか、あんたその呼び方したら今度こそ縁切るからね」
o川*>ー<)o 「もう!やだよぅ、ペニ子ちゃんたら、いけず!」
この子はペニサス伊藤ちゃん。
通称『ペニ子ちゃん』。中学からの親友だ。
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ど、どうしたの!? 強盗に襲われてるの!?
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まさかξ゚∀゚)ξに…
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奴はとんでもないものを盗んで行きました……
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S H I T !
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折角私があだ名付けてあげたのに、
本人は頑なに完全拒否の姿勢を3年間貫いている。
コケティッシュでいいと思うんだけどなぁ……。
o川*^ー^)o 「そんなこと言ってペニ子ちゃんとっても優しいんだよねー?次の英語のノート見せて!」
('、`*;川 「コラッ、抱きつくなみっともない。放しなさいよみせてあげるからマッタク……」
o川*~ー~)o 「ありがとー。これで目の保養もうできるよー」
('、`*;川 「まったく。あんた長生きするよ……」
-
( ・∀・)「臭すぎるよねー」
o川*~ー~)o 「あ〜、モララーく〜ん。なんであんなにカッコいいの〜」
ガラッ
.....('A`)・)
o川#*゚益゚)o 「だぁから邪魔だぁあぁっってっっ、ぶぁあああ!!」
(;'A`)そ 「ご、ごめんなさっ!!」
o川*゚ー゚)o 「あはは。まーた謝ってwwww鬱田くんおはよー今日も顔色紫だよー」
(;'A`)「いや、そこまで酷くはないでしょう」
せめて青でお願いします。
そう言いながら私の席に着いた彼は鬱田君という。
今はもう鞄から教科書を取り出している。
そつ無く動くのが数少ない彼の特徴だ。
それともう一つ――――。
-
('、`*;川 「アンタ、よく平気ね。あの”顔面モザイク”鬱田と」ヒソヒソ
o川*゚ー゚)o 「いい人だよ?ペニ子ちゃんいないときとか宿題見せてくれるし。たまにお菓子くれるし」
o川;*-ー-)o 「ま、最初見たときはビビッたけどね。申し訳ないけど」ヒソヒソ
('、`*川 「私は今だに抵抗あるわ。アンタやっぱ大物になるよ……」
この上ないほどお顔の形状がよろしくないのだ。
('A`)「?」
-
よかった! てっきり残像になったのかと・・・キュートだけに
-
>>209
誤植です。
> そう言いながら私の席に着いた彼は鬱田君という。
そう言いながら私の隣の席に着いた彼は鬱田君という。
-
('A`)「あの、そういえば素直さん。先輩が呼んでたんですけど」
o川*゚ー゚)o「んー?どの人?」
('A`)「あの女の人――あれ?さっきまであそこにいたんですが……」
そう言って廊下を振り返る鬱田君の背中のど真ん中には、
なぜかA4のレポート用紙が貼り付けてあった。
私が指摘すると、
鬱田君は『おわあああっ!?』とベタな叫びを上げて教室の注目を攫った。
余り言い意味での注目ではない。
クスクスという暗い嘲笑が聞こえる。非常に嫌な気分だ。
なにしろ、彼は悪い人ではないのだ。
無害であり、むしろ良い人、善人の部類に入る。
彼のような人が、顔の造りのみを理由にして嘲笑を受ける謂れは無い。
だから、席が隣という縁も相まって、私は積極的に彼に話しかけるようにしている。
o川*゚ー゚)o 「鬱田君、それ何の紙だったの?」
(;'A`)「ええと、なんだろ……?」
-
だが、もう一人。
このクラスには、彼に話かける人がいる。
その人も、彼と席が隣という縁があって彼の人間性に触れたのだろう。
人の内面で物事を図ることができるその人を、私は好ましく思っている。
....( ・∀・) 「鬱田君、なにその紙?クラブの勧誘チラシじゃないの?」
(;'A`)ゞ「モララー君……。いや、入部案内につかまっちゃっいまして」
o川*^ー゚)o 「鬱田くん押しに弱そうだからwwww」
-
私達はしばらくクラブ談義に花を咲かせた。
('A`)
o川*゚ o゚)o彡゚ (・∀・ )
どんなクラブがあるか、中学時代は何をしていたか
('A`)そ
o川*゚ー゚)o m9(・∀・ )
趣味は何か、入りたいクラブはあるか。
('A`*)ゞ
o川*^ー^)o (^∀^ )
一通り話した後、私はがチラシに何か書いてあることに気付く。
-
o川*゚ー゚)o 「えーとなになに……」
o川*゚ー゚)o 「来ぃ、たぁ、れ……ブ-ン、芸、部……。素直キュートよ……、歓迎するぅ……!?」
o川;*゚O゚)oそ 「え゙ー!なんで私!?」
('A`)「ああ、これさっき言ってた先輩からですよ。なんでも入学式の日に素直さんに目をつけたとか」
_,
σ川;*゚〜゚)o「んー、めんどいなぁ……」
('A`)「まぁ、強制ではないでしょうし。良いんじゃないですかね」
(;・∀・) 「……」
-
('A`)「ん?どうしたんですかモララー君?」
(; ∀ ) 「す、素直さん……。これ、今のうちに行っておかないと後々厄介になると思う……」
o川*゚ー゚)o 「モララー君このクラブ知ってるの?」
(;・∀・) 「は、ははははははははは!!」
(;・∀・) 「いやいや!まさか!シラナイシラナイよ。このクラブはね、知らない」
('A`)「……」
明らかに何か知っていそうなモララー君。
嘘のつけない所もカワイラシイ……・。
o川*~ー~)o
-
って待てよ!
o川*゚ O゚)oそ
もしやこれは千載一遇のちゃんーす!というやつではないのか!?
o川;*>3<)o 「つ……、つつつつっ……!!」
o川*>д<)o 「連れてってくだしあ!!!」
('A`)「えっ?あ、はい!僕でよければ……」
o川*゚д゚)o
('A`)
o川*゚Д゚)o
(;'A`)「あ、あれ?僕変なこと言いました?」
o(゚ー゚*;|||彡川;*゚ー゚)o 「あれ?あれあれ?モララー君は?」
('A`)「……ネーヨ君達に呼ばれて向こう行っちゃいましたけど」
鬱田君が指差す方向を見ると、男子達に囲まれたモララー君が拝み手をして謝っていた。
まったく人気者さんめ。でもそこがまた……////
-
仲良しのペニ子ちゃんは、お顔のよろしくない男子が近寄ると
ジンマシンが出るという奇病のため、クラスの女子達と駄弁っている。
サクラ×ダンゴか、ダンゴ×サクラか喧々諤々議論する声がここまで聞こえる。ご熱心なことだ。
ちなみに私は、どちらかといえばみたらし団が好きだ。
o川*゚ー゚)o 「仕方ない、鬱田君でいーや。行こ?」
('A`)「ええ。行きましょう」
チラシによれば、ブーン芸部のあるのは第2クラブハウス。通称、文化部棟だ。
二人で北校舎の渡り廊下を北へ、山側へと向かう。
.....o川*゚ー゚)o 「そういえばさ、都合大丈夫だった?」
.....('A`)ゞ「まぁ、僕が言伝を請けたのが原因ではあるので」
嫌だという顔一つせず、頭を掻きつつ申し訳なさそうにしている。
彼はポーズだけでなく、本当に、心の底から申し訳ないと思っているのだ。
これが鬱田君が鬱田君たる所以である。モララー君と私が彼と仲良くなりたいのはそれ故だ。
-
o川*゚ー゚)o 「んーと……、どっちだっけ?」
.....('A`)つ□「チラシの地図によればこっちみたいですね……」
南側のグラウンドに面して騒がしく汗臭い体育会系の第1クラブハウスとは対照的に、
北側の山に面した第2クラブハウスは人気が無く埃臭い。
『ブ-ン芸部』があるのは、そんな第2クラブハウスの中でも更に人気の無い、2階の角部屋だった。
o川*゚ー゚)o 「でもちょっと静か過ぎるよ……。耳痛いし……」
o川*゚ー゚)o(こんなとこにホントにクラブあるのかな……?)
o川*゚ー゚)o「……」
o川;*゚д゚)oそ 「もしや……!」
-
〜〜〜〜
ガラッ
('A`)「連れて来ましたよ先輩。ドゥフフwww絶世の美少女ですぜwwww」
(’e’) 「おーおーwwwwこいつぁ筆舌にし難いほどの絶世の美少女だぜwwww」
::('A`)::「は、早くやっちまいましょうよ、先輩!俺、こんな絶世の美少女見てたらおかしくなっちまう……!」
::(’e’)::「そうだな、絶世の美少女だもんなwwwww」
〜〜〜〜
::o川;*゚д゚)o:: (なんてことに……!!アワワワワ…、キューちゃん絶世の美少女すぎるから……!!)
-
('A`)「……素直さん?入りますよ?」
::o川i|| д )o:: 「ごめんなさい……、絶世過ぎてごめんなさい……」
('A`)「(絶世?)失礼しまーす」
ガラッ
o川#*>Д<)o 「イイイイヤアアアアアアアアアアアア!!!」
「騒がしいわね」
予想に反して、私達を出迎えたのは気位の高そうな女の声だった。
-
絶世の美少女なら仕方ない
-
――――薄暗い室内。
カーテンがそよ風の拍子で舞い踊る。
黄みがかった木漏れ日が、その調べに合わせてミラーボールのように彼女を照らし、
栗毛色の髪を金色に染めてみせる。
艶やかで、柔らかいパーマが風にそよいだ。
ξ:::::::::)ξ
私達に背を向けて座っている。
おそらく彼女は窓際で風を楽しみながら本を読んでいたのだろう。
振り向く角度が増すたびに、白い肌が陽に透けて煌く。
ξ:::::::゚)ξ
('A`)「……」ゴクリ
o川*゚ o゚)o「うわぁ、きれ――――」
-
ξ ^ω^)ξ「ようこそ、ブーン芸部へ。歓迎するわ」
.
-
o川*゚ー゚)o となりのとなりの王子様のようです
第一話「春風と王子様」 おわり
-
今こそ言わせてもらおう
ちょwww
-
以上です。
途中オチてゴメンナサイ。
ぶっといアンカーおねがいいいいいいいいい!!!
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ちょwwwツンちゃんかと思ったのにwww
-
どういうことなのwwwwwwwwww
-
乙wwww
ある意味次回が楽しみな展開
次ぶっといアンカー控えてたっけ?
-
ちょwwwwwwwwwwww
-
乙www
クラブものって好きだ。続き楽しみ
-
乙! 最初から一気に読んだ。各作品のバランスがいい感じに交わってるね!
ラスあるなら期待
-
★☆★巻末目次ページ★☆★
それでも幸せなようです >>2-43
巻末コメント:退職したら上司と殴り合いになりました。結果TKO勝ちです。
ξ゚∀゚)ξ神風強盗ジョルジュのようです >>51-86
巻末コメント:退職しました 結果オナニーが一日2回から3回に増えました(本当)
(-_-)素晴らしい世界のようです >>92-127
巻末コメント:しばらく投下なかったら双子の兄に食われたと思って下さい。(性的な意味ではなく)
( ・∀・)恋実れ!のようです >>133-179
巻末コメント:退職願を受理する上司が休みでしたあばばばば
o川*゚ー゚)o となりのとなりの王子様のようです 第一話「春風と王子様」 >>184-226
巻末コメント:途中落ちてホントゴメンナサイ。ていうか全然書き進まなくてごめんなさい。
ほうじ茶ラテ飲んで乙女修行してきます。
◆次回は来月の第三土曜日を予定しています!
参加してくださった作者様ならびに読んでくださった読者様に多大なる感謝を!
このスレは次回も使いますので是非作品に関するご意見・ご感想、そして励ましのレスをお願いします!
それと随時参加者募集中です。詳しくはhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/37256/1300820545/ までお越しください!
全裸の紳士が貴方を待っています。次の表紙を担うのは君だ!!
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よっしゃー!!これで今月はおしまいです。
次回のお話で気になることがあったら企画スレで質問してください!!
今回の企画で唯一失敗があるとするなら、読んでて自分の青春と比べてむなしくなる点だと思います。
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泣いたり笑ったりときめいたり、読んでると忙しくなるスレだ……
乙!
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作者の皆様お疲れ様っした!!
それでも幸せなでにこやかに入り、ジョルジュ子で( ゚д゚ )になり、
素晴らしい世界で透き通るような情景を思い浮べ、恋実れ!でニヤニヤし、
隣の隣の王子様でξ ^ω^)ξちょwww、と読み終えました。
想像していたよりずっとまとまってて面白いスレになったと思います。
ゆっくりでも継続して刊行していって欲しいです。
今回の作者様方、及びまだ見ぬ作者様達の次回作に期待(・∀・)!!
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5月号を楽しみにしている俺ガイル
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俺は、何か
彼女は、何か
俺とは、何か
彼女とは、何か
貴方の笑う顔が、俺は大好きだ
貴方の幸せが、俺の幸せだ
貴方が幸せになるのに、もう俺は必要ないならば
俺は貴方の幸せを 願おう
貴方に最後のプレゼント
▼・ェ・▼
俺に全く似てないけれども
全てをこいつに託すから
貴方はこれを持って
誰かと幸せになればいい
月刊少女小説ξ ^ω^)ξちょwwwwのようです 5月号
予告編
5月21日 午後6時 刊行
会場:http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/37256/1302944414/
企画:http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/37256/1300820545/
今夜開催
あなたの乙女心をくすぐる作品を、探しに来てください
☆参加者の方へ
最終確認参加宣言を、企画スレの方にお願い致します
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それでは、 『月刊少女小説ξ ^ω^)ξちょwwwwのようです 五月号』 刊行致します
http://c2.upup.be/jE2vsIhQ7F
ごゆっくりお楽しみ下さい
まとめ様:http://sogomatome.blog104.fc2.com/
☆参加者の方へ
投下の開始と終了時に、それぞれ宣言をお願いいたします
また、投下終了後、企画スレの方へ、作品名と巻末コメントの掲載をお願いします
kwskはこちらの方でご確認下さい
http://hinagatawwww.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC
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遅くなってすみません!
投下させてもらいます
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わたし、確かに恋してました。
三三(; ・∀・)
ξ*゚⊿゚)ξ 「キャー!」
(*゚ー゚) 「モララー先輩ー! かっこいー!」
ζ(゚ロ゚*ζ 「……」 ドキドキ
Σ('、`*川 「パス通った……えっ、あの距離から?」
ζ(゚ー゚*ζ (いけっ、シュート!)
.
-
ξ*゚皿゚)ξ 「入っとわあああああああああああ!?」
(゚△゚*川 「うっおおおおおおおお!?」
(*>ー<)ノシ 「すげえええええええ──!」
ζ(゚ワ゚*ζ 「───!」
(((; ´∀`)ノ d(・∀・ ;) (^ω^ )三三
サッカー部のエース、モララー先輩に。
−− ζ(゚ー゚*ζ こいをかなえるおにんぎょう! のようです −−
.
-
ξ*´〜`)ξ 「はぁぁ〜。 先輩ほんっとい〜わ〜」
(*´¬`) 「DNAの奇跡よね〜」
ζ(´ー`*ζ 「……うん。 かっこいいね」 ボケー
('、`*川 「あれ?」
ζ(゚ー゚*ζ 「ん?」
゙('、`*川 「デレ、あたしが前聞いた時は、別にーって感じだったじゃん。
どんな心境の変化?」
Σζ(゚ο゚*;ζ 「えっ!? あ、その……!」
.
-
('ー`*川 「やっと気づいた? 先輩のミ・リョ・ク・に?」
ζ(゚ー゚*;ζ 「う、うーんと……やっぱりよくわかんないかも?」
σ
ξ#゚⊿゚)ξ 「はぁー? ちょっとアンタ何様!?」
(#*゚ー゚) 「ぜーたく言ってんじゃねー! モララーさんディスってっとぶっとばすぞ!」
Σζ(゚ο゚*;ζ 「ご、ごめん! そういうワケじゃなくって……」
゙d('、`*川 「まあいいじゃない。 ライバルは一人でも少ないほうがいいしっ」
_,
ξ゚⊿゚)ξ 「そりゃそうだけどさー」
(*゚ー゚) 「先輩で射程外って……どんだけゼータクなのアンタ!」
ζ(゚д゚*;ζ (あ、あぶないあぶない、気づかれるトコだった)
.
-
あぁよかった…!
支援
-
_,
ξ゚ 3゚)ξσ 「……B専?」
(*゚ー゚) 「あー、なんかそういうツラしてるよね」
ζ(゚、゚*;ζ 「ひどーい!」
('、`*川 「現れるのかしらね、デレさんのお目がねに適う人は?」
ζ(゚ー゚*ζ 「べつに理想が高いってわけじゃないんだけどね……」
ζ(-、-*;ζ (うう……私だって先輩のこと……大好きなのに……)
.
-
(*゚ー゚) 「今どんくらいいんのかなー? 先輩のファン」
ξ゚⊿゚)ξ 「さーねー。 非公式のファンクラブもあるくらいだしー?」
('、`*川 「もはや考えたくもないわね……」
ζ(゚、゚*ζ (……そう。 この学園の中に、ライバルはいーっぱい)
ζ(-、-*ζ (先輩の周りは、キレイな娘たちがいっつも取り巻いてるんだ。
それにカレは私の名前すら知らない。
とってもとっても遠い存在なの)
(((・∀・ )゙ 「──」 チラッ
Σζ(゚ロ゚*ζ 「!」
Σξ*゚皿゚)ξσ 「きゃああああ! ちょっ、ほらッ!?」
(*>ー<) 「こっち! 今こっち見たよねー!?」
.
-
((( ・)
('ヮ`*川 「後姿までイケメンだね〜。 眼福眼福」
('、`*川 「ん?」
ζ(/ロ/*ζ 「…………」 ポケー
('、`*;川 「ちょっ、おーい、デレー?」
ξ*゚∀、゚)ξ 「 」 ホゲー
(*´ q`) 「 」 ボエー
('д`*;川 「……こっちも」
ζ(/。/*ζ 「……」
──目が合った。
それだけのことなのに、すっごくドキドキする。
私、しあわせです。
いつかきっと、この恋が叶うといいな。
モララー先輩。
.
-
ショボ辺さんのアナルバイブに噴いたwwwww
そしてwktkしえん!
-
※ ※ ※
かえりみち。
ε-ζ(-。-*ζ 「はぁ〜……」
ζ(-、-*ζ 「先輩……今日もかっこよかったな」
目を閉じればまぶたの裏に浮かんでくる。
華麗にシュートを決めたあのシーン。
そして、振り向きざまに私のほうへ向けられた、カレの視線。
ζ(´ー`*ζ (……放課後、サッカー部の応援に誘われたとき、断らなくて良かったぁ)
端正な顔立ちに輝く汗。
今日もモララー先輩はとっても魅力的でした。
.
-
あーなんか童心にかえるわ いいね
-
ζ( − *ζ (いつか届くといいな、私の気持ち)
けれど、心のどこかでわかってる。 それはとっても難しいのだということ。
残念なことに、部活も学年も違う私とモララー先輩に、接点は乏しい。
カレのことを想いながらてくてく歩いているうち、ふと道の端に目がとまった。
゙ζ(゚、゚*ζ 「あれ?」
道路わきの草むらから、なにかがひょっこり顔を出している。
.
-
ζ(゚o ゚*ζ (……おにんぎょう?)
ひろいあげてみた。
つぶらな瞳にねこの耳。 ふっくらふくらんだほっぺ。
毛糸でできた、てのひらサイズのそれは、
お世辞にも精巧なつくりとはいえないけれど、なかなかどうして愛嬌がある。
ζ(゚ー゚*ζ (ぬいぐるみ、じゃないよね。 ブードゥー人形みたい)
しろいフェルトの名札には、『 こいのぽぽちゃんにんぎょう 』 と書いてある。
どのくらい前から落ちていたんだろう。 すごく汚れてる。
誰が落としたのかはわからないけど、このまま放っておくのもかわいそう。
私は 『 ぽぽちゃんにんぎょう 』 の土を払うと、バッグに入れて持ち帰った。
.
-
※ ※ ※
その日の夜。
ζ(゚ロ゚*;ζ 「────」 ガシャン
私はこれまで生きてきた十数年のうち、一番のびっくりを目の当たりにしていた。
*'``・* 。
| `*。
,。∩∧ ∧ * ぽ!
+ (*‘ω‘ *) *。+゚
`*。 ヽ、 つ *゚*
`・+。*・' ゚_ゝ +゚
☆ v 。*゚
`・+。*・ ゚
えっと……その。
机の上でくるくる回っているそれは。
他でもない、拾ってきたぽぽちゃん人形で。
.
-
(*‘ω‘ *) 「拾ってくれてありがとうっぽ!
前のご主人に捨てられて早数ヶ月。
あのままじゃ、野良犬に噛まれてぼろぼろになってたかもしれないっぽ」
Σζ( □ *;ζ 「しかもしゃべったああああああああああ!?」
(*‘ω‘ *) 「ぽ? なにをそんなに驚いてるぽ?」
ζ(゚□゚*;ζ 「り、リモコンとかついて……ないよね?」
(*‘ω‘ *) 「失礼なニンゲンっぽ!
ぽぽのカラダにゃ、種も仕掛けもないっぽよ」
ζ(゚д゚*;ζ 「……」
(*‘ω‘ *) 「拾ってくれたお礼に、ご主人の恋を叶えてあげるっぽ!」
──ああ、やっぱり夢を見てるのかな。
ためしに頬をつねってみたけど、すごーく痛かった。
.
-
シャベッタアアアアアアアアア
-
ζ(゚ο゚*;ζ 「あの、今もその、現実とは思えないし。
聞きたいことは山のようにあるんだけど──」
(*‘ω‘ *) 「ぽ?
ぽぽはぽぽで、それ以上でもそれ以下でもないっぽよ」
ζ(゚−゚*;ζ 「まずはひとつだけ、いいかな」
(*‘ω‘ *) 「聞くといいっぽ」
ζ(゚ー゚*ζ 「さっき言った、『 恋を叶える 』 って、どういうこと……?」
(*‘ω‘ *) 「ぽ! よくぞ聞いたっぽ!」
ζ(゚、゚*;ζ 「……」 ゴクリ
(*‘ω‘ *) 「残念ながら、ぽぽにお願いしたところで、
見ず知らずの二人が一瞬で恋人になれちゃうってわけじゃないっぽ」
ζ(゚ロ゚*;ζ 「う」 グサッ
.
-
>>252
当日仕上げの底力ですww
デレがかわいらしい支援
-
(*‘ω‘ *)ノシ 「でもでも安心するっぽ!」
(*‘ω‘ *) 「人は異性を無意識にランク付けしてるものっぽ。
まあ許せるかなって人、なんとも思ってない人、
ちょっと気になる人……みたいにぽ」
ζ(゚、゚*ζ 「う、うーん」
(*‘ω‘ *) 「ぽぽのチカラは、その好感度を5段階くらい繰り上げてやることっぽ!
嫌いは好きに、好きはもーっと好きに。
たとえ知らない相手でも、目を見ただけで電撃がビビッと走るぽ!」
ζ(゚д゚*ζ 「はぁ……」
ζ(゚o ゚*;ζ (そんなことって……あるの?)
.
-
(*‘ω‘ *) 「そこから先はご主人の行動次第! だけど──」
(*‘ω‘ *)b゙ 「相手はご主人にメロメロっぽ!
恋が実っちゃうこと、ほぼ間違いなしだっぽ!」
ζ(゚−゚*;ζ 「……恋が、実る」
(*‘ω‘ *) 「ぽ!」
ζ(゚、゚*;ζ (ぽぽちゃんのこの話しぶり。
まるで心の中を見透かされてるみたい)
(*‘ω‘ *) 「ご主人、好きな相手はいるっぽ?」
Σζ(゚ロ゚*;ζ 「ほへっ!? あ、はいっ」
.
-
(*‘ω‘ *)b 「ひとつだけ注意するっぽ」
(*‘ω‘ *) 「ぽぽの叶えられる恋はひとつだけだっぽ。
もしも新しい恋を願ったら、
前の願いは上書きされて、消えちゃうっぽ」
゙ζ(゚、゚*ζ 「願いが、消える?」
(*‘ω‘ *) 「ぽ。 フタマタかけちゃダメってことぽ」
Σζ(゚д゚*;ζ 「そ、そんなことっ! わたしっ」
私の願いは──きっと、ずっとひとりだけ。
モララー先輩。
好きです。
ζ(゚−゚*;ζ 「……」
ぽぽちゃんのチカラを借りれば、
私の気持ち、届くのかな──?
※ ※ ※
.
-
次の日の、教室。
ζ(-。-*ζ 「はぁ……」
ζ(゚、゚*ζ (夢じゃなかったんだよね?
毛糸でできたぽぽちゃんが、動いて、しかもしゃべったこと。
うっかりウチに置いてきちゃったけど)
(*‘ω‘ *) 『 恋心を芽生えさせるのは簡単っぽ。
相手の目を見ながら、ぽぽの体をぎゅっと握って、
好きになれ好きになれ、と唱えることっぽ 』
ζ(゚−゚*ζ (恋を叶える、かあ。
そんなコト、本当にできるのかなぁ?)
( ・∀・)
ζ(/- /*ζ (モララー先輩……先輩は、私の名前すら知らないんだよ?)
.
-
ζ(゚、゚*ζ (んー……)
ζ(-、-*ζ (第一、目を合わせるっていうトコロが、既にハードル高いよ……)
ブブブブブ……
゙ζ(゚ロ゚*ζ 「!?」
ζ(゚、゚*;ζ (あ、携帯。 メールかぁ。
なになに……?)
ζ(゚o ゚*ζ (『 話がある。 放課後、校舎裏で待ってるから、一人で来て 』)
ζ(゚ロ゚*;ζ (え、こ、これって)
※ ※ ※
.
-
放課後。
('、`*川 「……きたか」
ζ(゚ー゚*ζ 「ペニちゃん! あの、話って?」
d('、`*;川 「しっ!
ツン達には会わなかった?」
゙ζ(゚、゚*ζ 「う、うん」
('、`*川 「尾行されてない? 周りもよーく注意してみて」
ζ(゚ー゚*;ζ 「えーと……いないよ、たぶん」
('、`*川 「足元とか大丈夫? 壁は本物? 枝の後ろは?」
ζ(゚ー゚*;ζ 「忍者じゃあるまいし……」
('、`*川 「一匹見かけたら30匹だからね」
Σζ(゚д゚*;ζ (虫かっ)
.
-
(-、-*川 「……コホン。 失礼取り乱した」
ζ(゚ー゚*ζ 「よっぽど他の人に聞かれたくないんだね」
('、`*川 「うん。 今から相談すること、まだ誰にも言ってないから」
ζ(゚、゚*ζ (相談……?)
('。`*;川 「デレだけなの。 このことを打ち明けられるのは……。
誰にも言わないで? お願い」
ζ(゚−゚*ζ 「わ、わかったよ。 約束する」
('、`*川 「……」
ζ(゚、゚*ζ 「……」
.
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('。`*川 「私、さ」
Σζ(゚、゚*;ζ 「う、うん」 ゴクリ
('、`*川 「明後日──」
(-、-*川 「この場所で、モララー先輩に告白しようと思ってる」
ζ( ロ *ζ
ζ(゚д゚iliζ 「────えっ────」
.
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('、`*;川 「デレだけって言った意味、わかるよね?
もしもこのこと、ツン達に聞かれたら……」
ζ(゚−゚iliζ 「……」
(゚、゚*川 「……デレ?」
Σζ(゚ロ゚*ζ 「あ、う、うん。 抜け駆けって言われるもんね?」
('、`*川 「そうなんだ。
モララー先輩はみんなのアイドルだし、あいつらには相談できない」
ζ(゚−゚*;ζ 「……」
('、`*川 「デレ。
一緒にサッカー部をインタビューした時のこと、覚えてる?」
ζ(゚、゚*;ζ 「え? あ、うん……」
.
-
oh...
-
うわぁ……
-
覚えているに決まってる。
放送部の仕事で、ペニちゃんと一緒にキャプテン達と話をしたときのこと。
( ´∀`) ( ・∀・) ('ヮ`*川 ζ(///*ζ
噂のサッカー部エースであるカレと、初めて面と向かっておしゃべりして、
…… 一目ぼれした、あの日。
('、`*川 「それまでもキャプテンを通じて話す機会はあったの。
けど、あの日の出来事が縁っていうかさ……。
あれから私、個人的にモララー先輩と何度か会って……」
(-、-*川 「ある程度話せるくらいの間柄になったの」
ζ(゚д゚*ζ 「……」
ζ(゚д゚*ζ 「そう……だったんだ」
.
-
('、`*川 「カレと会って、たくさん話をして、よーくわかったことがある。
モララー先輩はね……」
゙ζ(゚−゚*;ζ 「う、うん」 ゴクリ
(/、/*;川 「そ、その、さ」
(-、-*川 「カッコいいのはもちろんだけど、それだけじゃなくって。
本当に優しくて。
すっ……ごくいい人だったんだ」
ζ(゚−゚*;ζ (……)
全然気づかなかった。
ペニちゃんは、私の知らないモララー先輩を、知っている。
('、`*川 「昨日応援に行ったとき、先輩、チラッとこっちを見たでしょ?」
(((・∀・ )゙ 『 ── 』
ζ(゚、゚*;ζ 「あ、うん」
('、`*川 「カレも私も、周りに人がいた手前、話すことはできなかったけど……。
あの視線、たぶん私に向けてのものだったんだと思う」
ζ( − i|iζ 「───!」
.
-
すごく、きついです
-
('。`*川 「ふう……でもまあ、上手くいくなんて思ってないの」
ζ(゚−゚i|iζ 「……え?」
(-、-*川 「ようやく決心がついたんだ。 でも、それだけ。
ダメ元ってのはわかってる。 玉砕覚悟ってやつ?」
('、`*川 「先輩、今はカノジョいないらしいけど──。
魅力的な人は周りにわんさかいる」
ζ( − *ζ 「ペニちゃん……」
('、`*川 「……うん」
(-、-*川 「相談っていうか。 誰かに聞いて欲しかったんだ」
明後日、ここでペニちゃんは告白する。
── モララー先輩に。
ζ( ロ iliζ 「あ、あの!」
('、`*川 「え?」
.
-
ζ( 、 iliζ「…………」
ζ( 。 iliζ 「……頑張って。 その……告白」
゙(゚、`*川
(-、-*川
('ー`*川 「ありがと」
ζ(^ー^i|iζ
※ ※ ※
.
-
ショックだった。
ペニちゃんがモララー先輩のことを本気で好きだったなんて。
きゃあきゃあ騒ぐだけの、周りのコたちと違って。
先輩と実際にお話して。
私の知らないところで、親密な関係を築き上げていたなんて。
私の知らないモララー先輩を、
たくさん知っていたなんて。
.
-
女の子こわい支援
-
ペニちゃんの言うとおり、カレの周りには、たくさんの女の子がいる。
キレイな娘もいっぱいいる。
でも。
でも、もしも先輩が。
── ペニちゃんのことを好きだったとしたら。
.
-
ζ(;−;*ζ 「……」
(*‘ω‘ *) 「どうしったぽ? ご主人、元気を出すっぽ」
勝てない。
かないっこないよ。
私。
ζ(;д;*ζ 「わ、たし、私……」
── 奇跡でも、起きない限り。
.
-
※ ※ ※
('A`) 「おーい、モララー」
( ・∀・) 「ん?」
('A`) 「なんか……お前にお客さんだぞ。 女の子」
( ・∀・)゙ 「mjd?」
('A`) 「お前……いったい何人の女をたらしこめば気が済む……?」
(; ・∀・)ノシ 「へ? いっ、いやいや」
.
-
('A`) 「アレか……? 女を吸い込むブラックホールか……?
この……バミューダ野郎……!」
(; ・∀・) 「べ、別にそんなんじゃないって!
で? 相手はどこ? 誰?」
('A`) 「……誰かは知らん。
教室の入口。 一年生」
((( ・∀・) 「りょーかい! すぐ行く!」
('A`) 「リア充乙」
('A`)
('A`) 「氏のう……」
※ ※ ※
.
-
( ・∀・)゙ 「えーと、あっ」
放課後。
明くる日の放課後。
( ・∀・)ゞ 「ひょっとして、僕を呼び出したのって──」
( ・∀・) 「今から? 校舎裏の?
……わかった。 行こう」
明後日ではない、放課後。
((((・∀・ ;)彡 「倉庫の裏か。 ここ全然人来ないから、ちょっと怖いよね」
( ・∀・) 「それで、話って?」
つまり──告白する日の、前日。
.
-
ドクオ頑張れ超頑張れ
-
ζ(゚ロ゚*;ζ 「は、は、はいっ、その……」
私はとうとう、行動に移してしまった。
── モララー先輩を、校舎裏の倉庫の影へ、呼び出したんだ。
ζ( 、 *ζ (これは裏切りじゃないの、裏切りじゃない、裏切りじゃ──)
何度も自分に言い聞かせる。
( ・∀・) 「確か君は、ペニちゃんの友達の、デレちゃんだよね」
Σζ(/ロ/*;ζ 「ほへ!? は、はいぃぃっ!」
先輩は、私の名前を知ってた!
なんというサプライズ。
おもわず、手に抱えた 【 それ 】 を取り落としそうになる。
.
-
ζ(゚△゚*;ζ 「あの、あの、そうです。 私、放送部の」
心臓はバクバク。
手汗だらだら。
( ・∀・) 「もちろん覚えてるよ。 サッカー部のインタビューで……」
Σζ(/◇/*ζ 「はわ!? そ、そそそそうれす!」
ダメ元なんだ。
友達として、ペニちゃんと後悔のない付き合いを続けていくためには。
( ・∀・) 「あの時は楽しかったよ!
──それで、話って?」
彼女にも、私の本当の気持ちを知ってもらわなきゃ。
真実を知ってもらわなきゃ。
だから、私は。
ここでこうして、当たって砕けておかなきゃいけないんだ。
.
-
血は出ないけど、ここんとこがすごく痛いんだ……
-
ζ(゚ロ゚*;ζ 「ひゃい! あの、しょれは……」
……と、まあ。
色んな言い訳しているけど、けっきょく私は。
ζ( □ *;ζ 「だ、大事なお話が……あって……」
ともすれば。
親友であるペニちゃんを、出し抜こうとしている。
( ・∀・) 「うん。 それで、話とは?」
ζ( д *;ζ 「ひ……あ、の……あぅぅう」
(*‘ω‘ *) 『 恋心を芽生えさせるのは簡単っぽ。
相手の目を見ながら、ぽぽの体をぎゅっと握って 』
ζ( Ο *;ζ 「あのっ!」
( ・∀・)゙ 「うん?」
.
-
>>288
ちゃんと洗わないから・・・
-
大きく息を吸い込んだ。
──これで、玉砕。
ずっと抱えてきた想いは、ここで終わり。
結果を隠すつもりはない。
明日には笑ってペニちゃんに話すんだ。
いや……ちょっとだけ、泣いちゃうかも。
けれど。
きっと、そうすることで。
本当の親友になれるんだ。
今よりずっと、仲良しになれるんだ。
ζ(゚□゚*;ζ 「ず、ずず、ずっ……」
……でも。
玉砕するかもしれないけど。
恋は終わっちゃうかも知れないけれど。
できることなら──私。
(*‘ω‘ *) 『 好きになれ好きになれ、と唱えることっぽ 』
……叶うのなら?
.
-
ζ(///*ζ 「ずっと前から、も、ももモララー先輩のことが……
すっ、好きでした!」
( ・∀・)
ζ(/ロ/*ζ 「わ、わ、わわわわわわ……私なんかじゃ……ダメでしょうけど……」
( ∀ )
ζ(>ロ<*;ζ 「わ、私っっっ!」
顔を上げる。
視線が重なる。
ぽぽちゃん人形を、汗まみれの両手でぎゅっと握り締める。
好きになれ、好きになれ、好きになれ!
.
-
(; ・∀・) ζ(゚□゚*;ζ
モララー先輩。
どうか、私を。
私を、私のことを、好きになってください。
『 お願いします。 私と付き合ってください! 』
その時。
私の全身を、電撃が駆け抜けた。
.
-
( ∀ )
( ∀ ) 「い……い……」
ζ( ロ *ζ
───── え っ 。
(* ・∀・) 「い───やッっっっっっっっっほおおおおおおぉぉぉぉぉおお!!」
ζ( □ *ζ
───── 信じられなかった。
(* ・∀・) 「つッ! 付き合うッ! 絶対に付き合うともおおおおおおおッ!!」
───── な ん だ 、 こ れ 。
.
-
モララーwwww
-
ζ(゚□゚*;ζ 「…………」
ζ(゚□゚i|iζ 「──な、な……?」
なぜなら。
私。
(* ・∀・) 「デレちゃん! よく言ってくれたね!
僕はずっと前から君を好きで好きでしょうがなかったんだ!」
ζ( △ i|lζ 「───??????????????」
【 好きでもなんでもない人に 】
【 告白してしまってたから 】 。
.
-
(* ・∀・) 「僕はいつも君を見ていた。
他のヤツに悟られないように、いつもいつも。
気づけば君を目で追っていたんだ」
ζ(゚д゚*ζ (う、嘘っ。 私……あれえ?)
ζ(゚−゚*;ζ (どうして? 私、なんでモララー先輩のことを好きになっちゃったんだろう?)
その時。
私の脳裏に、ペニちゃんの言葉が蘇った。
('、`*川 『 ──あれ。 以前はあんた、別にー……って感じだったじゃない 』
ζ(゚д゚*;ζ (そうなんだ。
以前からモララー先輩の話は聞いてたし、
学校で見かけたことも何度かあった)
.
-
(* ・∀・) 「どんな方法を使っても、手に入れたいと思っていた」
ζ(゚−゚*ζ (けど私、サッカー部にインタビューするまでは、好きでもなんでもなかったの。
あの日以来なの。
先輩が好きで、いても立ってもいられないようになったのは)
('、`*川 『 ──どんな心境の変化? 』
ζ(゚、゚*;ζ (わからない。
今ここでそれを思い出したのも、冷静に考えられるようになったのも。
まるで───夢から覚めたみたい)
(* ・∀・) 「そうなんだよ、放送部のペニちゃんに近づいたのだってね──」
体から力が抜けていく。
ぽとり。
私の手から、何かが転げ落ちた。
Σ( ・∀・) 「────!?」
(; ・∀・) 「信じられない! あ、あの薄汚い、【 あれ 】 !」
ζ(゚o ゚*;ζ 「!?」
.
-
モララー先輩の視線の先を追う。
そこには、私が取り落とした──ぽぽちゃん。
(; ・∀・) 「 【 あいつのおかげだったのか 】 !」
恋を叶える、毛糸のアイテム。
(*‘ω‘ *) 『 新しい恋を願ったら、前の願いは上書きされて消えちゃうっぽ 』
私が拾ったおにんぎょう。
Σζ(゚ロ゚i|iζ (───まさか!)
上書きされた、一つ前の願い。
(; ・∀・) 「あの人形の言ってたことは、本当だったんだ!」
── 【 前の持ち主の 】 願い。
.
-
ζ(゚Ο゚i||iζ 「ひょっとして、ぽぽちゃん人形を捨てたのは────」
(;* ・∀・) 「叶った! 僕の願いが! ヒャッホウ!」
( ´∀`) ( ・∀・) ('、`*川 ζ(゚、゚*ζ
( ´∀`) ( ・∀・)゙ ('、`*川 ζ(゚д゚*ζ !?
( ´∀`) ( ・∀・) ('ヮ`*川 ζ(///*ζ
ζ( д i|lζ (インタビューの日、ぽぽちゃんに恋の成就を願ったのは!)
── モララー先輩。
.
-
ζ(゚□゚i|iζ 「…………」
私の想いは、
ずっと抱えてきた恋心は、作られたものだった。
他でもない、先輩の手によって。
(;* ・∀・) 「君の話し声、髪型、うなじ、肩、胸……腰尻脚まゆげ鎖骨肩甲骨!
そしてそのくりんとした瞳!
た、たまんない、たまんないよ!」 ハァハァ
ζ(゚、゚i|iζ 「───!」
モララー先輩の様子がおかしい。
しきりに視線が泳ぐ。 汗だくで、顔が真っ赤だ。
((ζ(゚д゚i|iζ 「…………」
三(;;・∀・)つ 「待って!」 ガシッ
Σζ(゚ロ゚*;ζ 「きゃっ!? は、離してください!」
(;;;・∀・)つ 「どうして? 今日から君は僕の彼女だよ!?」 ハァハァ
後ずさりしようとした私の手を、先輩が掴んだ。
.
-
(;* ・∀・) 「前からこんなに好きだったのに!
実際に目の前にすると、もっともっともっと好きで! もう僕おかしくなりそう!
好きな気持ちが膨れ上がって、心臓が爆発しそうだよ!」
ζ(>□<i|iζ 「やっ、やめて、離して!」
『 ぽぽのチカラは、その好感度を5段階くらい繰り上げてやることっぽ! 』
Σζ(゚д゚i|iζ (先輩が、元々私のことを好きだったのなら……)
(( (;;;・∀・) 「もう我慢できない! 全てが愛しい愛苦しいそそる!
たまんない! 欲しい! 欲しいんだ! 今すぐに君が!」
(( ζ(;−;*ζ 「いやっ! 私、あなたのことなんて好きでもなんでもない!」
先輩は息を荒げて迫ってくる。
(;;; ∀ ) 「美味しそう……!」 ジュルリ
Σζ( д i|iζ 「……ひっ」
『 嫌いは好きに、好きはもーっと好きに 』
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