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( ^ω^)が世界樹の迷宮を踏破するようです
1
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/19(土) 20:03:42 ID:GZQA69R20
・初作品
・そのくせ長編に挑む
・もしもし多くなると思う
・世界樹の迷宮2のブーン系
以上の注意点を踏まえ、当作品を暖かく見守ってください。
32
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/19(土) 22:29:39 ID:IOiszQD.0
いいね世界樹
2はレベル99αにするまで死ぬほどの時間費やしたから、期待せざるを得ない
33
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/19(土) 22:47:23 ID:OvXBd9N20
俺のまわりも最近やり始めたの多いな
3しかやったことないから2やりたいけどどこにも売ってないお(´;ω;`)
34
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/19(土) 23:07:51 ID:m7aKKjb2O
乙乙!
2は図鑑コンプしてないや…
やりこみが甘いか
35
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/19(土) 23:19:32 ID:s31fZeYIO
侍・銃士で二人旅縛りしたのは良い思い出、ジャガーさんに瞬殺されたのも良い思い出
乙乙、期待してるぜ
36
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/20(日) 01:56:20 ID:NeYjgrHAO
支援
37
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/20(日) 20:07:12 ID:SefVatdg0
支援
38
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/20(日) 22:15:52 ID:ZBZTrYss0
パラディンはスマイトで火力にもなれるイケメン
39
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/20(日) 23:06:45 ID:yllK0IhQ0
最終話で詰まって挫折する
よくあることです
40
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/20(日) 23:23:31 ID:yllK0IhQ0
話じゃなかった
41
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:25:08 ID:x8W.rAo.0
第二話投下します
42
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:26:49 ID:x8W.rAo.0
( ^ω^)は世界樹の迷宮を踏破するようです 第二話
―ハイ・ラガード公国 広場―
ξ゚⊿゚)ξ「それで、次はどの職をメンバーにするの?」
( ^ω^)「へ?ああ職かお・・・考えてないお」
ξ゚⊿゚)ξ「はぁ?阿呆なのアンタ?本気で世界樹を踏破したいと思っているのなら、パーティバランスを考えなさいよ」
(; ^ω^)「おっお、仲間になってくれる人を探すので精一杯だったんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「今からパーティバランスを考えるわよ阿呆」
( ^ω^)「・・・どっちがギルドマスターか分からないお」
〜1時間後〜
ξ゚⊿゚)ξ「つまり回復役の"メディック"はこのギルドに必須なのよ」
(ヽ´ω`)「わ・・わかり・・・ました・・お」
ξ゚⊿゚)ξ「後は強力な属性攻撃が使える"アルケミスト"が欲しいところね。」
(ヽ´ω`)「・・・・・がふっ」
ξ゚⊿゚)ξ「さぁ、じゃあメディックを雇いに薬施院に・・・ってブーン!どうしたの!」
(ヽ´ω`)(ああ・・・コイツ、自分が話している間相手のこと見ない人種だ)
43
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:27:24 ID:x8W.rAo.0
―公国薬施院―
薬施院とは、公国によって作られた医療施設のことである。
一般人は勿論、冒険者の治療も行っており、特に冒険者には保険が降りているので非常に安い値段で治療を受けることが可能である。
まぁ冒険者としてのレベルが上がるごとに保険の効果は薄れて治療費も高くなるのだが・・・
また、病人・怪我人の治療の他、新薬の開発、メディックの育成・教育なども行っている。
世界樹の樹海は危険がいっぱいなので、冒険者が一番お世話になる施設かもしれない。
(-@∀@)「次のお客さん、どうぞ。怪我ですか?病気ですか?」
薬施院に入ると、早速受け付けのメディックに話しかけられた。
地味な髪型の栗色の髪。四角いメガネ。絵に描いたようなメディックである。
(ヽ´ω`)「どちらでもないですお・・・」
(-@∀@)「ふむ・・・見たところ、精神的な影響による過労ですね。ではあちらの精神科へ」
ξ゚⊿゚)ξ「いやいや違いますから。コイツは大丈夫です。私たちは院長さんに用があるんですが・・」
(-@∀@)「院長ですか?院長なら僕ですが」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、それは失礼しました」
44
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:27:50 ID:x8W.rAo.0
(-@∀@)「いえいえ。で、何の用ですか?」
ξ゚⊿゚)ξ「私達、新米ギルドなんですけどまだまだ人手が足りなくて・・それで、メディックを一人雇いたいんです」
(-@∀@)「メディック・・・ね」
(-@∀@)「冒険者の中で、最も高学歴で、最も資格を得るのが難しく、最も需要が高い職・・・・そのメディックを雇いたいんですね?」
ξ゚⊿゚)ξ「はい。・・・・当然タダとは言いません」
(-@∀@)「・・・幾ら出す気ですか?」
ξ゚⊿゚)ξ(ちょっとアンタ!幾ら出す気なの!?)ボソッ
(ヽ´ω`)「お・・・?そうだおね・・・」
( ^ω^)「びた一文も出さないお」
ξ゚⊿゚)ξ「はぁ!?」
(-@∀@)「・・・・・」
45
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:28:12 ID:x8W.rAo.0
ξ゚⊿゚)ξ(ちょっとアンタ正気なの!?この阿呆ピザ!メディックは絶対必要って言ったじゃない!!!幾ら出してでも欲しい人材を―)
( ^ω^)「仲間は、買うものじゃないお」
( ^ω^)「新人で手が空いてるメディックは何人いますかお?」
(-@∀@)「10人ほどですが・・・どうなさるんですか?」
( ^ω^)「話がしたいんだお。話し合って、お互い気に入ったら仲間になるお」
ξ゚⊿゚)ξ(まさかここまで脳味噌お花畑だとは思わなかったわ・・・)
(-@∀@)「ハハハ・・・面白い方だ。気に入りましたよ」
( ^ω^)「会わしてもらえますかお?」
(-@∀@)「ええ、では新人達を集めますので、あちらの第四治療室でお待ちください。今は空き室になっていますから」
46
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:28:55 ID:x8W.rAo.0
―第四治療室―
ξ゚⊿゚)ξ「全くアンタは・・・院長さんが良い人だったから良かったものの・・・」
( ^ω^)「結果オーライだお!タダで済むにこしたことはないし、仲間は買うものじゃないお!」
ξ゚⊿゚)ξ「阿呆。まだ結果オーライじゃないわよ。まだメディックが仲間になってないじゃない。ちゃんと責任取ってスカウトしなさいよ」
( ^ω^)「まかせてほしいお!」
コンコン
(-@∀@)「失礼します」
(-@∀@)「こちら、新人のメディックです。一人ずつ部屋に入れますので、じっくり話し合って下さい」
从´ヮ`从ト「はぁい、狸っていいま〜す。よろしくで〜す(はぁと」
( ^ω^)「よろしくだお!!僕の名前はブーン。ギルドVIPの・・・・・」
47
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:29:20 ID:x8W.rAo.0
―以下、ブーンと新人メディック達の会話の抜粋―
从´ヮ`从ト「えっ、契約金0・・・?ギルドメンバーが2人・・・?」
从´ヮ`从ト「またの機会に・・・」
( `ハ´)「金が出ないアルか?話にならないアル」
( ^Д^)「契約金0enwwwww乞食プギャーwwwwwww」
( ・3・)「メディック舐めてんの?」
―抜粋、終了―
( ^ω^)「・・・・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「アンタ・・・どーすんのよ」
(; ^ω^)「返す言葉もございませんお」
48
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:29:45 ID:x8W.rAo.0
(-@∀@)「先ほどのメディックで最後でしたが・・・やはり話し合いは成立しなかったようですね」
ξ゚⊿゚)ξ「契約金0enなんて言ってる私達が悪いんです。仕方ありません」
(-@∀@)「・・・とは言っても、メディックはどうするつもりですか?他所で雇おうとしたら薮医者くずれくらいしか雇えませんよ」
(; ^ω^)「ぐぅ・・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・」
(-@∀@)「そこで、提案があります」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・!?なんですか?」
(-@∀@)「実は公国の医療試験で、残念ながら1点足りずに不合格になった見習いメディックがいるんですよ」
(-@∀@)「両親もおらず、貧しい生活をしているので、もう一度高額の医療試験を受けることは叶いません。第一、一回目の医療試験だって髪まで売って資金繰りしたんです」
(-@∀@)「それが心苦しくてですね・・・医療試験を持ってないから正式なメディックではないのですが腕前は十分にありますし・・・」
( ^ω^)「・・・そのメディック、いや見習いメディックに会わしてもらえますかお?」
(-@∀@)「良いんですか?」
49
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:30:20 ID:x8W.rAo.0
( ^ω^)「ええ、これは僕が勝手に会いたいと言い出したんだお。院長さんは何も言ってないお」
(-@∀@)「・・・話の分かる方で良かった。呼んでくるのでしばらくお待ちください」
バタン
ξ゚⊿゚)ξ「アンタ・・・自分のやってること分かってるの?」
( ^ω^)「・・・・・確かに違反だお。医療資格を持たない見習いメディックをギルドに入れて世界樹にいくなんて、公国にバレたらえらい事だお」
( ^ω^)「けど難しいことは考えてもきりが無いお。とりあえず、その見習いメディックと話し合いをするお」
ξ゚⊿゚)ξ(あの院長さんもコイツも・・・底が知れない奴ね)
コンコン
(*゚ー゚)「失礼します」
第四治療室に入ってきたのは、まだ幼子と呼べるような風貌の、可愛らしい少女だった。
50
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:30:44 ID:x8W.rAo.0
( ^ω^)「キミが見習いメディックかお?」
(*゚ー゚)「はい。しぃと言います。」
( ^ω^)「僕はギルドVIPのギルドマスター、ブーンだお。よろしくだお」
(*゚ー゚)「こちらこそ宜しくお願いします」
( ^ω^)「では、早速だけど仕事の話をするお。まず、ギルドVIPは契約金を用意してないお。これは我慢してもうしかないお」
(*゚ー゚)「ええ。無免許のメディックを雇ってくれるギルドなんてそうそうありませんから。契約金くらいかまいません」
( ^ω^)「おっお。それは良かったお。じゃあちょっと質問したいことがあるんだけど・・・良いかお?」
(*゚ー゚)「はい。どうぞ」
( ^ω^)「君の医療の腕についてだお」
(*゚ー゚)「!!」
51
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:31:09 ID:x8W.rAo.0
ξ゚⊿゚)ξ(そうね・・・一番重要なことだわ)
(*゚ー゚)「・・・確かに私は医療試験には落ちましたが、実力では他の新米メディックに決して劣りはしません」
( ^ω^)「なら、見せてくれるかお?」
( ^ω^)「今からブーンは自分を斬るお。その傷を治療して、メディックとしての腕前を見せて欲しいんだお」
(*;゚ー゚)「な、何言ってるんですか!!自分で自分を斬るなんて!!!やめてくだ―」
ブシャアッ
鮮血が散る。いつの間にか抜刀していたブーンは、自身の左腕をざっくりと切り裂いていた。
(; ^ω^)「・・・・・がふっ・・・やっぱ分かってても痛いもんだおね」
ξ;゚⊿゚)ξ「アンタ何やってんのよ!!」
(*;゚ー゚)「大変です!院長先生を―」
( ^ω^)「駄目だお!!」
(*;゚ー゚)「ッ!」
52
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:31:31 ID:x8W.rAo.0
( ^ω^)「君が治療するんだお」
(*゚ー゚)「・・・・はい。では、失礼します」
血が噴出しているブーンの左腕に、しぃが手を伸ばす。
その手には、何本かの試験管が握られていた。
(*゚ー゚)「キュア」
この世界のメディックは、決して魔法なんかを使って傷を癒したりはしない。
あくまで薬を使っての治療である。
ただ、メディックが扱う薬品はこの世界の薬品とは少々異なっており、非常に効果が強いのだ。
そのため、切り落とされた腕を一瞬で癒着し、貫かれた胸を瞬く間に塞ぐことができる。
薬品で回復するのなら、メディックなどいらないのではないか?とお思いになるやもしれない。
しかし、肝心の薬品が非常に難しいのだ。
メディックの薬品は、基本的に複数の種類の液状薬品を、傷の種類・大きさ・毒などの有無に合わせて、その場で混ぜて作るのである。
その際に、一滴でも量を間違えれば、薬は身を焦がす劇薬に化けるのである。
その薬品を作る際の、丁寧さ、早さ、傷を見極め正しい薬を作る知識などはメディックとしてのレベルになるのである。
(*゚ー゚)「・・・治療、終わりました」
53
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:31:53 ID:x8W.rAo.0
( ^ω^)「おっお。たいしたもんだお。痛みもないし、全く問題なく動かせるお」
( ^ω^)「では、晴れてしぃさんはギルドVIPの仲間だお」
(*゚ー゚)「!!ありがとうございます!」
( ^ω^)「改めてよろしくだお」
ξ゚⊿゚)ξ「私はツン。今後ともよろしく。」
(*゚ー゚)「はい!無免許ですが頑張ります!」
ξ゚⊿゚)ξ(ブーンがいきなり腕切った時は驚いたけど・・・それだけ世界樹への熱意が強い、ってことなのかしら?)
ξ゚⊿゚)ξ(それにしても少し異常だわ・・・)
( ^ω^)
ξ゚⊿゚)ξ(どうして世界樹にそこまで固執するの・・・?)
54
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:32:15 ID:x8W.rAo.0
( ^ω^)「お?どうしたおツン。僕の顔に何かついてるのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・いえ。少し考え事してただけよ」
( ^ω^)「それなら早速次の仲間を探しにいくお。できれば今日中にギルドを結成しときたいお」
(*゚ー゚)「あの・・・その前に少し時間を頂きたいんですが・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「・・お別れの挨拶?」
(*゚ー゚)「はい。・・・良いですか?」
( ^ω^)「当然良いに決まってるお!」
(*゚ー゚)「ありがとうございます。では、少し失礼しますね」
55
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:32:39 ID:x8W.rAo.0
バタン
(*゚ー゚)(・・・やっと冒険者ギルドに入れたよ。一時はもう諦めかけたけど・・・)
(*゚ー゚)(これで会いにいけるよ・・・・ギコ君)
無免許のメディックを仲間に引き入れてしまったギルドVIP。
法的に完全なブラックな旅の始まりとなったが、彼らの冒険はどうなるのだろうか?
すべては世界樹のみぞ知る・・・。
56
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:33:42 ID:x8W.rAo.0
オマケの職解説
メディック
タイプ:後衛
回復スキルを使える数少ない職業。
味方の回復を本分としており、他の職業ではできない蘇生スキルや全体完全回復スキルなどを使うことができる。まさに回復のエキスパート。
スキルはほとんど回復にかかわるものしか覚えず、戦闘終了時に味方全体のHPを自動で少量回復するパッシブスキル(常に何も消費せずに発動しているスキル)「戦後手当」。
状態異常を回復する「リフレッシュ」。
味方全体に確立戦闘不能予防効果(体力が0になっても中確立でHPが1残る効果)を付与する「レジストデッド」など多彩な回復・支援スキルを覚える。
また、唯一の攻撃スキル「ヘヴィストライク」は習得に苦労するものの、前衛に出て使えば回復役らしからぬ大ダメージを与えることが可能。
パーティの生命線。樹海に舞う白衣の天使。それがメディックである。
※ 原作では医療試験やら回復方法などについては一切触れられていません。薬の混ぜあいうんぬんはすべて作者の妄想です。ご注意下さい。
57
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 21:35:26 ID:x8W.rAo.0
第二話投下終了。
前回の教訓を生かしてコピペを活用して一瞬で投下。
あと、支援やら色々してくれてありがとうございやした。
58
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/22(火) 22:12:03 ID:66w9WbcQ0
乙ー
妄想の余地があるのも世界樹のいいところだな
59
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/23(水) 08:34:43 ID:Q1be9KO2O
おお、乙乙待ってたぜ。
脳内でAAキャラが勝手にドット絵に変換されるwww
60
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/23(水) 10:16:25 ID:NJYu7MD60
乙
期待してる
61
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/23(水) 22:50:13 ID:qPQ9gLY60
乙!
〜させてが〜さしてなのが気になる
62
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 20:49:35 ID:mhluEO5Q0
第三話投下します
63
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:00:48 ID:mhluEO5Q0
( ^ω^)が世界樹の迷宮を踏破するようです 第三話
―薬施院 第四治療室―
ξ#゚⊿゚)ξ イライラ
ξ#゚⊿゚)ξ イライライライラ
ξ#゚⊿゚)ξ「だーもぉ!!!あの娘はお別れに何時間かかんのよっ!!!!」
(; ^ω^)「落ち着くお、ツン。まだ1時間半しかたってないお。別れの挨拶は長くなるもんだお」
ξ#゚⊿゚)ξ「1時間半『も』、よ!!阿呆!!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「あーもうあったまきたぁぁぁあ」
(; ^ω^)「ツン!!鞭を取り出すのは止めるお!!いくら僕が甲冑を着てるからと言って―」
ヒュンッ!
ツンの鞭が空気を切り裂く
64
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:01:17 ID:mhluEO5Q0
パチンッ!
( ゜ω゜)「アヒンッ!」
ブーンの甲冑のつなぎ目を狙い、正確に繰りだされた皮の鞭の一撃。
ξ゚⊿゚)ξ「退屈だわ。暇つぶし」
(; ^ω^)「ちょ、ツン?僕ギルドマスターだお?怒りすぎだ・・・アヒンッ!フヒュウ!痛いお!!止めて!やm―アウッ!!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「ほらほら跪きなさきこの白豚ァ!」
( ゜ω゜)「痛い!!痛いお!!アウッ!ハヒィィン!!!!」
65
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:02:00 ID:mhluEO5Q0
〜30分後〜
ガチャ
(*゚ー゚)「すいません。遅くなりまs」
ξ゚⊿゚)ξ「分・か・る?私はあなたのご主人様よ。白豚」
( ^ω^)「ぶひぃ!ブーンはご主人様のペットでございますぅ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「ふふ・・・良い子ね。じゃあ次は私の足をなm・・・・・あ」
(*゚ー゚)
ξ゚⊿゚)ξ
( ^ω^)
(*;゚ー゚)「えーと、部屋、出たほうが良いですかね?」
66
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:02:25 ID:mhluEO5Q0
ξ;゚⊿゚)ξ「いやいやいやいやいやいやいやいや。なにもやましいことはございませんよしぃさん。どうぞおくつろぎください」
(; ^ω^)「ち、ちょっとした訓練をしてただけだお!後、ツン。全部ひらがなになってるお!!」
(*゚ー゚)「いえ、まぁ・・・私そういうコトに偏見とか持ってないんで。大丈夫ですよ」
ξ;゚⊿゚)ξ「違うッ!違うわッ!!決してコイツとはそんな関係じゃないのよ!!!」
(; ^ω^)「そうだお!ブーンとツンはただの主従関係・・・じゃなくてギルド仲間だお!!」
ξ゚⊿゚)ξ「アンタ何主従関係とか言ってんのよ阿呆!!!」
パチンッ!
( ゜ω゜)「アヒンっ!!い、イイッ!!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「良いとか言ってんじゃないわよっ白豚!!!」
パチンッ パチンッ
( ゜ω゜)「アヒン!ほひゅう!もっとぉ!!!アッー!!!イイっ!!!!」ビクビクン
(*゚ー゚)
67
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:02:55 ID:gyBSHqBgO
www
wwwwwwwww
68
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:03:07 ID:mhluEO5Q0
―ハイ・ラガード公国 広場―
( ^ω^)「さぁ次はアルケミストをスカウトするお」
ξ゚⊿゚)ξ「そうね。そうしましょう」
(*゚ー゚)(何事も無かったことになってる・・・・)
ξ゚⊿゚)ξ「それなら錬金術師が集まって住んでいる "錬金通り"が良いかもしれないわね」
( ^ω^)「錬金通り?」
(*゚ー゚)「あ、私知ってますよ。アルケミストだけが住んでいる路地裏ですよね」
ξ゚⊿゚)ξ「そう。ここらじゃ有名よね・・・・汚いことで」
( ^ω^)「お?アルケミストって賢くて偉いんじゃないのかお?」
69
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:03:32 ID:mhluEO5Q0
ξ゚⊿゚)ξ「二流・三流のアルケミストなんて全然稼げないわよ。『手から雷やら氷が出せます』ってことだけが売りの職だから、マトモな収入は得られないのよ。だからゴミやら虫やら増え放題。噂によると実験なんかで変な臭いもするとか」
( ^ω^)「でも僕の知ってるアルケミストは大金持ちばかりだお?ハインリッヒ高岡博士とか・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「大金持ちになれるのはほんの一部の成功者だけよ。新定理や術式の法則を見つけない限り無理無理。それくらい知っときなさい阿呆」
( ^ω^)「お・・・。ふがいないお」
ξ゚⊿゚)ξ「ま、それで金に困って冒険者になるアルケミストが多いのよ。その一人を今から雇いに行くわよ」
( ^ω^)「ふむふむ。分かったお。じゃあ・・・」
(*゚ー゚)「錬金通りに向かいましょう!」
( ^ω^)「だお!!」(セリフとられたお!)
70
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:03:55 ID:mhluEO5Q0
―ハイ・ラガード公国 六番通り裏 通称『錬金通り』―
ブーン達が足を踏み入れた錬金通り。そこは噂以上に酷い有様であった。
細く狭い路地を原型を留めていないゴミが塞ぎ、空はなんとも形容し難い色に変色している洗濯物で覆われている。
腐敗しているように見える壁をゴキブリや見たことの無い蟲が蠢き、『六番通り裏』と書かれているプレートには謎の黄土色の粘着物が付着している。
そして、何よりも酷いのは臭いである。まだ通りに入っていないというのに、化学物質を混ぜたときに生じる、独特の鼻を刺す臭いがプンプンするのである。
そこに洗濯物の水っぽい臭い、ゴミや糞便の臭いが混ざり、とても素敵な感じの臭いになっているのだ。
( ^ω^)「・・・これは酷い」
(*゚ー゚)「初めて来ましたけど・・・噂以上ですね」
ξ゚⊿゚)ξ(これは・・・・)
71
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:04:19 ID:mhluEO5Q0
( ^ω^)「じゃあみんな、しょうがないから鼻をつまんで進mξ゚⊿゚)ξ「ブーン一人で行けるわよね?」
( ^ω^)「え?」
ξ゚⊿゚)ξ チラッ (しぃ・・・分かるわね?)
(*゚ー゚) ハッ (・・・!そういうことですね!分かりました!)
(*゚ー゚)「こういう狭い路地を行くときは、三人で行くより一人で行った方がやりやすいんですよね、ツンさん!」
ξ゚⊿゚)ξ「ええ。そこでやっぱり『ギルドマスター』のブーンに頼もうと思ったんだけど・・・ダメ?」
(*^ー^)「こういうときはやっぱり頼りがいのある『ギルドマスター』ですよね!」
72
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:04:40 ID:mhluEO5Q0
( ^ω^)「うーん・・・」(ギルドマスター、か・・・)
ξ゚⊿゚)ξ「頼りがいのあるタフネスな『ギルドマスター』!」
(*゚ー゚)「できる『ギルドマスター』ってステキ!」
ξ゚⊿゚)ξ「モテカワスリムの『ギルドマスター』!」
(*゚ー゚)「昇天ペガサス『ギルドマスター』盛り!」
( ^ω^)(いい響きだお・・・)
( ^ω^)「そうだおね。じゃあここは『ギルドマスター』のブーンが行ってくるお」
ξ゚⊿゚)ξ「ありがと。じゃあ私たちは適当にそこらで待ってるから。終わったら探しに来てね、『ギルドマスター』のブーン」
(*゚ー゚)「がんばってくださいね。『ギルドマスター』のブーンさん」
( ^ω^)「ありがとうだお。・・・では行ってくるお!『ギルドマスター』のブーンが!!!」
高らかに宣言すると、やけに機嫌が良さそうなブーンは鼻をつまみながら錬金通りの闇の中へ消えていった。
73
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:05:03 ID:mhluEO5Q0
ξ゚⊿゚)ξ「しぃ・・・ナイスプレイよ」
(*゚ー゚)「いえいえ。こんな場所に入るなんて生理的に無理ですからね」
ξ゚⊿゚)ξ「ですよねー(笑) さ、じゃあ喫茶店でお茶でもしましょうか。私良い店知ってるのよ!」
(*^ー^)「良いですね!」
74
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:05:49 ID:mhluEO5Q0
―ハイ・ラガード公国 六番通り裏 通称『錬金通り』―
一方こちらは錬金通り。一人、鼻をつまみながら歩くブーンである。
盾でゴミを蹴散らし、えげつない色になっている洗濯物をかいくぐりながら狭い路地を進む。
(ヽ´ω`)「お・・・これはキツいお」
鼻をつまんでもなお臭う異臭。
異臭に耐えながら狭い面積に密集しているぼろぼろのドアを叩いていく。
コンコン
(ヽ´ω`)「すいませーん。こちらギルドVIPという冒険者ギルドなんですが・・・」
へんじがない。ただのいるすのようだ。
ブーンはNHKの集金係りになったような気分を抱きながら、次から次へとドアを叩いていく。
コンコン
コンコン
コンコン
大抵返事は無いが、たまに怒声と共に酒の空き瓶などが投げられてくる。
とんだ無法地帯である。これではスラムではないか。果たしてこんな場所でまともな人材を得ることができるのか疑問である。
75
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:06:19 ID:mhluEO5Q0
(ヽ´ω`)「お・・・これで三十七軒目だお・・・」
コンコン
(ヽ´ω`)「すいませーん。ギルドVIPというものなんですが・・・」
・・・・五秒・・・・・十秒
また居留守か、と思い次の家へ向かおうとするブーン。
その時、ガチャリとドアが開いた。
('A`)「なんの用だ?」
ドアを開けたのは、ボサボサの黒い髪を持つ、痩せぎすの男だった。手に特徴的な籠手を着けているので、間違いなくアルケミストであろう。
(ヽ´ω`)「僕は冒険者ギルド『ギルドVIP』のギルドマスター、ブーンという者ですお。アルケミストを雇いたくてここにスカウトに来てるんですお」
(ヽ´ω`)「失礼ですが・・・あなた、アルケミストですおね?」
76
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:07:25 ID:mhluEO5Q0
('A`)「ククク・・・ああその通りだ。俺はアルケミストのドクオ。『獄炎』のドクオだ」
( ^ω^)(あ、なんかコイツ駄目っぽいお。人として)
('A`)「冒険者ギルドか・・・入るのもやぶさかでは無いのだが・・・幾らもらえるんだ?」
( ^ω^) 「えーと、悪いのですが新米ギルドだから資金面に余裕が無いんですお。だから契約金は出せないお」
('A`)「契約金が出ない・・・だと・・・。ククク・・・我と契約したいと言うのに結構な条件だな」
インフェルノ
('A`)「この獄炎のドクオを契約したいのならもっと大金を用意しろ。それならば考えてやる」
77
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:08:08 ID:mhluEO5Q0
( ^ω^)(獄炎・・・ね。じゃあその大層な名前の実力を見せてもらうとするお)
( ^ω^)「失礼ですがドクオさん」
インフェルノ
('A`)「獄炎と呼べ。なんだ?」
( ^ω^)「そこまでおっしゃるのなら、あなたの腕前が見たいですお。今ここで"術式"を使ってくれませんかお?」
アルケミストの"術式"。
それは、アルケミストが扱う不思議な力であり、腕に装着した籠手から火・氷・雷などを出現させる、まるで魔法のような技術である。
しかし、この世界に魔法は存在しない。アルケミストは科学により火や雷を操るのだ。
その籠手は科学の結晶であり、籠手の内部にある複雑な装置の中で化学反応を起こし、火や雷を生み出すのだ。
その籠手から火などを生み出すまでの一連の行動を"術式"と呼ぶのである。火を生み出すのが『火の術式』で、雷を生み出すのは『雷の術式』である。
('A`)「・・・ほう、言うではないか」
インフェルノ
('A`)「そこまで言うのならとくと見るが良い・・・この『獄炎』の術式をな!!!」
ドクオが右手の籠手をガチャガチャと触る。
しばらく経つと、ドクオの右手の籠手、その掌の水晶体が紅く光り始めた。
('A`)「はぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!!!!1!11!!」
紅い光が強くなっていく!!!
78
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:08:38 ID:mhluEO5Q0
('A`)「『火の術式』ッッ!!!!」
ポッ
ドクオの掌に小指ほどの大きさの火が現れた。
79
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:08:55 ID:mhluEO5Q0
( ^ω^)「・・・・・・・」
('A`)「ふっ・・・・今のはメラでは無い。メラゾーマだ・・・・」
( ^ω^)「・・・・・・・」
( ^ω^)「それではドクオさん。失礼ですがこの話は無かったことにさせて頂きm(;A;)「すまん!待ってくれ!!!」
80
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:09:14 ID:mhluEO5Q0
(;A;)「ああ、そうさ!どうせ俺は三流パチモン詐欺アルケミストさ!部屋の中で生活できるって理由でアルケミストを目指したけれど、勉強が難しくて挫折。二年間独学で炎系統の術式を勉強した結果がさっきのマッチみてぇな火だよ!!!」
(;A;)「まともな職に就かず、ずっと火の術式の勉強だけしていたから最早生活費もままならねぇ!ギルドの面接だっていったけれど百四十八件回って全滅だ!」
(;A;)「ブーンさん。あんたに情けがあるなら俺を雇ってくれ!!!もう食っていくこともままならいんだ!三日前はゴキブリを食おうかという誘惑と戦ったりしていた!契約金なんていらねぇ!頼む!!!!!」
( ^ω^)「だけd(;A;)「頼む!!!!!!!11!!!11!!」
( ^ω^)「k(;A;)「頼む!!!!1111!!!!!!1111111!」
大声で泣きじゃくり、汚い床に這いつくばる、汚らしい格好をしたアルケミスト。
どこからどう見たってまともな男ではない。
( ^ω^)(―だけど)
81
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:10:05 ID:mhluEO5Q0
( ^ω^)(この男からは、ブーンと同じ『熱意』を感じるお・・・・)
(;A;)「頼む・・・カーチャンからの仕送りも来なくなってるんだ・・・家賃も二年滞納してるんだ・・・頼む!」
( ^ω^)「良いお」
(;A;)「頼れる友達だっていない・・・昔から苛められていて・・・・格好いいからって獄炎なんて名乗って・・・頼m」
( ^ω^)「だから雇うって行ってるお」
(;A;)「えっ!?」
(;A;)「俺を雇ってくれるのか!?本気で?こんな駄目人間を?」
( ^ω^)「そうだお。早く涙を拭くお。他のギルドメンバーに紹介しにいくお」
(;A;)「ぶ、ブーンさん・・・」
(;A;)「うわぁあああああああん!!!!!11!」
( ^ω^)「お!苦しいお!抱きつくなお!離すお!あ〜もう鼻水が」
82
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:10:44 ID:mhluEO5Q0
(;A;)「すまねぇブーンさん・・・あまりにも嬉しくて・・・・」
( ^ω^)「ま、よろしくだお」
(;A;) グシグシ
('A`)「おう!よろしくお願いしますッ!」
スッ
ブーンが手を差し出す。
汚い路地裏で、二人の男が固く手を繋いだ。
83
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:11:12 ID:mhluEO5Q0
―ハイ・ラガード公国 とある喫茶店―
日が沈みかけ、薄暗くなってきた外に比べ、随分と華やかな喫茶店。
その店内に、二人の女性の声が響く。
ξ゚⊿゚)ξ「でさ〜その男がさ〜」
(*^ー^)「アハハッ!その話面白いですね〜!」
ξ゚⊿゚)ξ「でしょ?しかもその後・・・・」
(*^ー^)「アハハハハハハハハッ!!!もう最高です!!」
ツン達である。
ブーンがドクオを仲間にするまでの一時間余り、ずっと談笑していたようだ。
また、随分食べたようで、小洒落たテーブルには沢山の小皿や空きカップが並んでいる。果たして何enになるのであろうか。
84
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:11:28 ID:mhluEO5Q0
カランカラン
( ^ω^)「ツン!こんな所にいたのかお!」
ξ゚⊿゚)ξ「あら、思ったより早かったわね。もっとかかると思って喫茶店に入っちゃった」
( ^ω^)「全く・・・大変だったんだお?」
(*゚ー゚)「お疲れ様です『ギルドマスター』。・・・その人がアルケミストですか?」
('A`)
ξ゚⊿゚)ξ「え?ただの浮浪者でしょ?」
85
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:11:48 ID:mhluEO5Q0
( ^ω^)「・・・・・こちらが新しいギルドVIPの仲間、アルケミストのドクオだお」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・なんかごめんなさいね」
('A`)「いや、慣れてますから・・・・ハハハ」
('A`)(他のギルドメンバーが女性二人だと!?しかも美人!sneg?ちくしょう緊張するぜ!)
( ^ω^)「じゃ、ドクオ。改めて自己紹介するお」
('A`)「あ、ああ・・・・」
('∀`)「二つ名は『漆黒ノ獄炎ヲ操ル者』。・・・アルケミストのドクオだ。人間共よ、以後宜しく頼む」 ニタァ
ξ゚⊿゚)ξ
(*゚ー゚)
( ^ω^)(またやらかしたかお・・・・)
少々問題のある性格だが、アルケミストのドクオを無事仲間にしたブーン一行。
パーティ結成まであと一人。ついに世界樹の迷宮に突撃か?
すべては世界樹のみぞ知る。
86
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:12:10 ID:mhluEO5Q0
オマケの職解説
アルケミスト
タイプ:後衛
炎・氷・雷の属性攻撃を操る黒魔法使いポジションな職。
TP(MPと同義)が全職で最も高く、スキルを使ってなんぼの職と言えるだろう。
敵単体に氷属性攻撃を行う「氷の術式」、さらに威力の高い氷属性攻撃を行う「氷結の術式」、そして敵全体に氷属性攻撃を行う「大氷乱の術式」といった風に属性攻撃がパワーアップしていく感覚でスキルを覚えていく。
また、覚えるのも難しく、消費TPも莫大だが絶大な威力を誇る敵単体無属性攻撃「核熱の術式」を使うこともできる。
また、属性攻撃は物理属性に耐性がある敵に大ダメ−ジを与えることができる。
属性攻撃に関しては他の追随を許さない、優秀な後衛アタッカーである。
87
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:13:56 ID:mhluEO5Q0
>>61
訛りが出ますた
ま、まだ許容範囲だよね?
以後気をつけます。指摘ありがとう
88
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 21:21:51 ID:gyBSHqBgO
乙乙。このドクオは化けるな
>>1
はギルドにとりあえずで全職登録するタイプ?
89
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 22:34:39 ID:ffXLH3qc0
ていうか化けてくれなきゃパーティが壊滅してしまうわ
そういえば俺もアルケミストはドクオの名前で登録したなぁ
90
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 22:50:50 ID:1tCp/Ypg0
今電源つけたら全員お菓子の名前だった
91
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/25(金) 23:49:51 ID:6YCmKChk0
乙!
92
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/26(土) 13:12:51 ID:fpX9QUoU0
昇天ペガサスMIX乙
93
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/26(土) 16:40:31 ID:gX.1CJ.I0
乙!
自分のドクオはカースメーカーだった。睡眠便利すぎだろjk
94
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:13:17 ID:tLtFezUU0
第四話投下します
なんでこんな時間にいるのかって?・・・・察しろ
95
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:13:44 ID:tLtFezUU0
( ^ω^)が世界樹の迷宮を踏破するようです 第四話
―ハイ・ラガード公国 とある喫茶店―
華やかな店内にブーン達、ギルドVIPの声が響く
ξ゚⊿゚)ξ「で、最後のメンバーの職は何にするの?」
( ^ω^)「えーと・・・今は前衛二人に後衛二人だから・・・前衛か中衛職が良いんだおね?」
ξ゚⊿゚)ξ「あら、バランスが分かってきたみたいね。その通りよ」
( ^ω^)(・・・そりゃあんだけ語られたら理解できるお)
(*゚ー゚)「前衛職ならソードマン、中衛職ならレンジャー、バードってとこでしょうか」
96
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:14:07 ID:tLtFezUU0
ξ゚⊿゚)ξ「そうね・・・やっぱりソードマン(剣士)が無難かしら」
(*゚ー゚)「けど補助役のバード(吟遊詩人)も欲しいところですね」
('A`)「・・・迷宮探索のプロ、レンジャー(狩人)は?」
(*゚ー゚)「レンジャーは駄目です!!」
('A`)「へ!?」
ξ゚⊿゚)ξ「夢幻陣形(笑)」
(*゚ー゚)「サジタリウスの矢(笑)」
ξ゚⊿゚)ξ「採取をするだけの簡単なおしごt!!ああっと!(笑)」
(*゚ー゚)「まあとにかくレンジャーは駄目です」
('A`)「・・・ブーンさん。俺、何か悪いこと言ったかな」
( ^ω^)「違うお・・・すべてはバグが悪いんだお」
97
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:16:47 ID:dMRf8MHU0
ベスト版では修正されたよ!
98
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:16:52 ID:tLtFezUU0
失礼。ブーンのAAミスったから投下しなおします
99
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:23:41 ID:tLtFezUU0
( ^ω^)が世界樹の迷宮を踏破するようです 第四話
―ハイ・ラガード公国 とある喫茶店―
華やかな店内にブーン達、ギルドVIPの声が響く
ξ゚⊿゚)ξ「で、最後のメンバーの職は何にするの?」
( ^ω^)「えーと・・・今は前衛二人に後衛二人だから・・・前衛か中衛職が良いんだおね?」
ξ゚⊿゚)ξ「あら、バランスが分かってきたみたいね。その通りよ」
( ^ω^)(・・・そりゃあんだけ語られたら理解できるお)
(*゚ー゚)「前衛職ならソードマン、中衛職ならレンジャー、バードってとこでしょうか」
100
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:24:02 ID:tLtFezUU0
ξ゚⊿゚)ξ「そうね・・・やっぱりソードマン(剣士)が無難かしら」
(*゚ー゚)「けど補助役のバード(吟遊詩人)も欲しいところですね」
('A`)「・・・迷宮探索のプロ、レンジャー(狩人)は?」
(*゚ー゚)「レンジャーは駄目です!!」
('A`)「へ!?」
ξ゚⊿゚)ξ「夢幻陣形(笑)」
(*゚ー゚)「サジタリウスの矢(笑)」
ξ゚⊿゚)ξ「採取をするだけの簡単なおしごt!!ああっと!(笑)」
(*゚ー゚)「まあとにかくレンジャーは駄目です」
('A`)「・・・ブーンさん。俺、何か悪いこと言ったかな」
( ^ω^)「違うお・・・すべてはバグが悪いんだお」
101
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:24:28 ID:tLtFezUU0
ξ゚⊿゚)ξ「で、結局どの職を雇うの?」
( ^ω^)「そうだおね・・・悩むけれど・・・」
( ^ω^)「とりあえず街に出て、仲間になってくれる人を雇うお!」
ξ−⊿−)ξ ハァ
ξ゚⊿゚)ξ「・・・相変わらず考え無しの阿呆ね」
(*゚ー゚)「ま、確かに悩んでもしょうがないですしね」
( ^ω^)「じゃ、早速仲間を探しに行くお!ところで・・・これはなんだお?」
立ち上がったブーンにツンが一枚の紙を渡す
102
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:24:42 ID:tLtFezUU0
ξ゚⊿゚)ξ「あ、ああ。それは代金表よ。払っといてねギルドマスター」
(*゚ー゚)「すいませんギルドマスター。ここのお茶美味しくてついつい・・・」
今更だが、この世界の通貨『en』について説明しよう。
形状は中世の西洋で使われていたコインに似ており、この世界の万国共通通貨として使われている。
また、1enは現代の日本円に換算すると100円である。
(; ^ω^)「だ・・・代金は・・・100en!?ちょっと待つお!ツン!出て行くなお!!しぃ!!!あっ、ドクオまで!!!!!」
つまり、100enは一万円である。
103
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:24:58 ID:tLtFezUU0
ブーンが泣く泣く財布を開いているころ、時を同じくして一人の男がハイ・ラガード公国に入国していた。
( ФωФ)
男の名はロマネスク。長い黒髪に引き締まった巨体。そして目に特徴的な傷がある。
変わった服を着て、腰には異様に細く、いささか頼りなく見える剣を下げている。
この男もまた、世界樹の迷宮に惹かれ、ハイ・ラガードにやってきたのである。
・・・・・半裸で
( ФωФ)(少し寒いな・・・)
104
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:30:00 ID:tLtFezUU0
―ハイ・ラガード公国 広場―
( ^ω^)「ツン・・・しぃ・・・初任給を覚悟しておくことだお」
ξ゚⊿゚)ξ「あらあら給料でしか自分の怒りを示せないなんて小さな男ね」
(*゚ー゚)「まぁまぁ。早く次の仲間を探しにいきましょう。もう日が暮れてしまいましたよ」
しぃが言うとおり、街はすっかり闇夜に包まれている。
('A`)「そうだな。早く五人目を仲間にしてギルドを結成しないとな」
( ^ω^)「お!じゃあ・・・やっぱり・・・酒場にでも行くかお?」
105
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:30:24 ID:tLtFezUU0
ξ゚⊿゚)ξ「うーん、酒場も良いけど情報料取られるからあまり良くは無いわね。多いとこだと500en取ったりするわよ」
( ^ω^)「お?でもツンを仲間にするときは5enで済んだお?」
ξ゚⊿゚)ξ(・・・・・あの酒場の主人。いつか殺す)
('A`)「どこかに新人冒険者が転がってないもんかね」
(*゚ー゚)「まさかそんな旨い話が・・・アレ?」
向こう側の道から誰かが歩いてくる。
闇夜を切り分け歩いてきた男は・・・・
106
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:30:40 ID:tLtFezUU0
( ФωФ)
ロマネスクであった。
( ^ω^)
ξ゚⊿゚)ξ
('A`)
(*゚ー゚)
・・・・・半裸の
107
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:31:08 ID:tLtFezUU0
(*゚ー゚)「へ、へんt」
('A`)「待て!通報はまだだ!上半身だけならセーフだ!きっとなにかしらの事情であんな格好をしているんだよ!」
ξ゚⊿゚)ξ「やけに変態の肩を持つじゃないドクオ。あなたも露出癖があるの?」
('A`)「違う!・・・ただ、昔飲みすぎて全裸で街を徘徊したことがあるだけだ」
( ^ω^)「おまわりさんコイツですお」
ξ゚⊿゚)ξ「ギルドVIPの恥晒しめ」
(*゚ー゚)「変態」
('A`)(くっ・・・・しぃちゃんに罵ってもらえるなんてッ・・・たまらん!!!)
( ФωФ)「すまないである」
( ^ω^)「うおビックリしたぁ!」
いつの間にか半裸の男がブーンの後ろに立っていた。
108
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:31:24 ID:tLtFezUU0
( ФωФ)「驚かせてしまったようであるな・・・。すまない」
( ^ω^)「いや、大丈夫ですお。どうしたんですお?」
( ФωФ)「世界樹の迷宮への入り口が何処にあるかを知りたいのであるが・・・知っているか?」
( ^ω^)(この人・・・冒険者かお?いや、道を尋ねるってことは新米冒険者。しかも一人・・・)
( ^ω^)(つまり・・・スカウト対象!!!)
( ^ω^)「世界樹の入り口ならこの広場からあの道を垂直に飛び上がってうんぬんかんぬん・・・」
( ФωФ)「ふむ・・・ありがとうである」
( ^ω^)「いやいや困ったときはお互い様だお」
半裸の男はブーンに教えてもらった道を歩いていく。
恐らくこれから世界樹に挑むつもりなのであろう。
109
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:31:40 ID:tLtFezUU0
( ^ω^)「さっきの男の職・・・なんだと思うお?」
(*゚ー゚)「えーと・・・腰に剣を下げていたし・・・ソードマン?でもそれにしては軽装でしたね」
ξ゚⊿゚)ξ「軽装というか、半裸だったわね。ただの変態じゃないの?」
( ^ω^)「ふむふむヘンタイかお・・・前衛職かお?」
(*゚ー゚)(ここはツッコムべきなの・・・?)
('A`)「・・・・・たぶんだが、"ブシドー"って奴じゃないかな」
(*゚ー゚)(スルーが正解か・・・)
110
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:32:02 ID:tLtFezUU0
( ^ω^)「知っているのかドクオ!」
('A`)「ああ・・・ブシドーとは東洋から来た剣士でな。ここら国で使われている剣とは違う、変わった形状の『刀』っつー武器を使うらしい」
('A`)「まあそれぐらいしか知らんが・・・剣士だから前衛職なんじゃないか?」
( ^ω^)「ならスカウト決定だお!早速世界樹の入り口に向かうお!」
('A`)(チッ・・・あのオッサンを雇うのか・・・どうせならサラシ巻いた女ブシドーとかが良かったな・・・)
ξ゚⊿゚)ξ「追いかけてスカウトするの?」
( ^ω^)「ふっふっふ、ただスカウトするんじゃあないお。僕に考えがあるんだお!」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・アテになるのかしら」
(*゚ー゚)「ちょっと望み薄ですね」
( ^ω^)「ひどいお!仮にもギルドマスターなのに!!!」
ギルドVIPは賑やかに喋りながら、先程の男が進んだ道を歩いく。
111
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:32:46 ID:tLtFezUU0
―世界樹の迷宮 入り口―
| ^o^ |「ここはじゅかいのいりぐちです」
| ^o^ |「わたしはけいびのえいへいです」
| ^o^ |「なんというかいせつてきなひとりごと」
| ^o^ |「おや、もうよるのはちじですか」
| ^o^ |「ねむいですね」
| ^o^ |「ねましょう」
| ^o^ |「はたしてわたしがとうじょうしたいみがあるのか」
| ^q^ |zzzZZZ
112
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:33:02 ID:tLtFezUU0
ガサッ
( ФωФ)「ふむ・・・寝たか」
( ФωФ)「一人でぶつぶつ言ってるときはどうしたものかと思ったが・・・ザラな警備であるな」
( ФωФ)「では・・・いざ樹海へ、参る!」
113
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:33:15 ID:tLtFezUU0
― 迷宮内部 ―
〜第一階層 古跡の樹海 1F〜
( ФωФ)(ここがハイ・ラガードの樹海)
( ФωФ)(・・・・あの樹海とさして違いなないようであるな)
緑に包まれた樹海。これが世界樹の迷宮。
静かに歩みを進めるロマネスクに、魔物の影が立ちふさがった
( ФωФ)「・・・早速出たか」
針ネズミが二体現れた!
114
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:33:34 ID:tLtFezUU0
―その頃、樹海入り口では―
('A`) 「・・・あの男はもう樹海に入っちまったようだな」
(*゚ー゚)「追跡失敗ですね」
( ^ω^)「いや、計画通りだお」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・計画ねぇ。で、その計画ってなんなのよ?」
( ^ω^)「ふっふっふ、それはだおね・・・」
115
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:33:52 ID:tLtFezUU0
―古跡の樹海 1F―
( ФωФ)(ふむ・・・見たことのない魔物だ)
黄色い皮に包まれた小さなネズミのような魔物。
その体表には小さな体に不釣合いな大きく、鋭いトゲが無数に生えている。
( ФωФ)(あのトゲが奴の得物か・・・)
二匹の魔物は小さく、高い声で鳴くと、左右から同時に襲い掛かってきた!
( ФωФ)(ぬるい!)
ロマネスクは、瞬時に細すぎる剣・・・ドクオいわく"刀"を抜き、右から迫り来る魔物に切先を向ける。
相手の体当たりの勢いを、そのまま利用して体を貫くのだ。
116
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:34:09 ID:tLtFezUU0
ザシュウ
肉が切れる音がする。
刀が、魔物の体表に刺さる。
しかし、断ち切れてはいない。
( ФωФ)(このまま・・・貫く!)
ロマネスクは刀に力を込めるが、いくら力を込めても硬いトゲが刀を通さない。
(; ФωФ)(なっ・・・馬鹿な!)
その時、左から来ていた魔物の体当たりが、ロマネスクに炸裂する。
直撃。鋭いトゲが腹部に刺さり、血が吹き出る。
(メ ФωФ)「がはぁっ・・・・」
117
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:35:07 ID:tLtFezUU0
―樹海入り口―
( ^ω^)「なに、策と言っても大したものじゃないお。簡単な話。」
( ^ω^)「さっきの男は世界樹の入り口を聞いてきた・・・ってことは今から樹海に挑む新米冒険者ってことが分かるお」
(*゚ー゚)「その通りですね」
( ^ω^)「けど、あの男は新米にも関わらず、一人で樹海に向かったお・・・その結果はどうなるお?」
ξ゚⊿゚)ξ「間違いなく失敗・・・」
( ^ω^)「そこでボロボロになって樹海から出てきたところを、しぃが回復してあげたり、ブーンが協力を申し出たりして、仲間にするんだお!名づけて『傷ついた犬を助ける作戦』!」
('A`) 「成るほどな・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「まぁアンタにしては良く考えたじゃない。けど問題は・・・」
(*゚ー゚)「生きて出てくることができるか・・・ですね」
ブーン達は、深く、暗い樹海の入り口を見つめた。
118
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:35:21 ID:tLtFezUU0
―古跡の樹海 1F―
(メ ФωФ)(こやつら・・・強い!吾輩の力が通じないとは・・・!)
(メ ФωФ)(いや・・・こんな強い魔物が1Fに出てくるのはおかしいである・・・もしや)
(メ ФωФ)(この樹海では吾輩が今まで鍛えた剣術は通用しないのであるか!?)
魔物が赤い舌をチロチロと出し入れしながら、後ろに飛び退く。
刀に刺さっていたほうの魔物も、刀を掴むと、勢い良く刀を引き抜き、自由の身となっていた。
(メ; ФωФ)(この状況・・・マズイである)
119
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:35:38 ID:tLtFezUU0
(メ ФωФ)(いや、焦ってはならぬ。先程の攻撃で学んだ事を冷静に分析するのだ)
針ネズミが再び体当たりをしてきた!
(メ ФωФ)(・・・皮のトゲは硬く、切れない。ならば)
(メ ФωФ)(皮に包まれていない腹を狙う!)
ロマネスクは身をかがめ、針ネズミの体当たりをかわす。
そして、頭上を通り過ぎようとしている針ネズミの白い腹部に刀を一閃、切り裂いた。
魔物が断末魔を上げ、血を撒き散らしながら地に伏す。
120
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:35:54 ID:tLtFezUU0
(メ ФωФ)(まずは一匹・・・)
しかし、ロマネスクが片方の魔物を相手にしている間に、もう一匹の魔物が眼前まで迫っていた!
ザクシュ
魔物の鋭いトゲがロマネスクの左肩を貫いた!!
(メメ ФωФ)「がっはぁ!」
肩から血が噴出す。
(メメ ФωФ)「くっ・・・かはっ」
口から血が漏れる。
(メメ ФωФ)(あと一撃喰らえば・・・死ぬな)
121
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:37:01 ID:tLtFezUU0
(メメ ФωФ)「・・・・・・クックック」
なにがおかしいのか、シャブでもキメたのか、ロマネスクは笑い始めた。
(メメ ФωФ)「このような命の賭博、奪い合いこそが吾輩の求めていたもの!やはり樹海探索は止められん!」
大音声で叫び、ロマネスクは刀を動かした。
カチャリ
刀を眼の高さまで上げ、胴より下をがら空きにする、攻めの構え。
"上段の構え"である。
122
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:37:39 ID:tLtFezUU0
魔物ががら空きになった胴をめがけて飛びかかる!
(メメ ФωФ)「――――斬馬」
刀を、上段の構えから一気に振り下ろす。
高度をつけ、勢いのついた刀身は魔物の硬いトゲをも容易く切り裂いた。
(メメ ФωФ)(終わったか・・・・)
魔物の体は二つに両断され、少し痙攣した後動かなくなった。
ヨロッ
(メメ ФωФ)「ぐっ・・・がふっ・・・」
再びロマネスクの口から血が噴出す。
二つの傷口からも血が止まることなく溢れている。
123
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:37:55 ID:tLtFezUU0
(メメ ФωФ)(無念だが・・・一度・・・・・引く・・・である)
ロマネスクは刀を鞘にしまい、杖がわりにして倒れそうな体を支え、後ろに歩き始める。
(メメ ФωФ)(いかん・・・前が見え・・ん・・・・これでは・・まるで・・)
(メメ ФωФ)(あの時のよう・・・だ)
124
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:38:08 ID:tLtFezUU0
―樹海入り口―
ξ゚⊿゚)ξ「あっ、出てきたわよ!」
ザッザッザッ
(メメ ФωФ)
刀を杖に、体を引きずるようにして男が樹海から出てきた。
バタン
男が倒れる
( ^ω^)「しぃ!早く薬を!」
(*゚ー゚)「ええ!既に調合を始めています!」
125
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:38:29 ID:tLtFezUU0
(*゚ー゚)(刺突による傷口が二つ・・・また、胴への攻撃による内臓の損傷による吐血・・・)
(*゚ー゚)(処方すべきは・・・この薬品!)
しぃが薬を混ぜ合わせ、傷口にかけると、男の傷がみるみる回復した。
( ФωФ)「・・・・ここは」
男が眼を開ける。
( ^ω^)「ここは樹海の入り口だお。僕たちはギルドVIP。一人で樹海に向かったあなたが心配で待ってたんだお」
( ФωФ)「そうか・・・それはすまないである」
126
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:39:21 ID:tLtFezUU0
^ω^)「困ったときはお互い様だお。僕の名前はブーン、あなたは?」
( ФωФ)「ロマネスクと申す。世界樹を求めて、はるか東より来たブシド−だ」
ロマネスクと名乗った男は立ち上がり、ブーンたちに頭を下げた。
( ^ω^)「おっお!気にしなくて良いお!それより、ロマネスクは一人なのかお?一人で樹海に潜るのは危険だお」
( ФωФ)「ああそうであるな。吾輩の剣術であればいけると思ったのであるが、どうもあの樹海では通用しないようである」
( ^ω^)「そう。一人で樹海に潜るのが危険なら、仲間と行けば良いんだお」
( ^ω^)「というわけで、ロマネスク。僕たちのギルド『ギルドVIP』に入らないかお?」
127
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:40:47 ID:tLtFezUU0
( ФωФ)「・・・・・」
( ^ω^)「新米ギルドで知識も経験も実力も無いけれど、一人で冒険するより五人で冒険した方が楽に決まってるお」
( ФωФ)「・・・・・」
沈黙。
(; ^ω^)(うう・・・スカウトのこの瞬間は何度経験してもなれないお)
( ФωФ)(ギルド、か。久しく聞いていなかった言葉だ)
( ФωФ)(このような新米ギルドを見ると昔を思いだすである)
( ФωФ)(・・・・・これぐらいは許してくれるな?ハイン)
128
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:41:03 ID:tLtFezUU0
( ^ω^)「・・・駄目かお?」
( ФωФ)「・・・謹んでお受けいたす」
( ^ω^)「ありがとうだお!歓迎するお!」
ξ゚⊿゚)ξ「よろしく、ロマネスク。私はダークハンターのツン」
(*゚ー゚)「よろしくお願いします。ロマネスクさん。先程治療さしていただいた、メディックのしぃと申します」
( ФωФ)「よろしくである」
129
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:41:21 ID:tLtFezUU0
( ^ω^)「お?ドクオも挨拶するお」
('A`) (えっ、こんな厳ついオッサンに話しかけるなんてハードル高いって!ちょっ!)
( ^ω^)「ほら、早く」
('A`) 「・・・・は、ハヒュッ!アリュケミシトのドッドドド、ドクオれす!よ、よろしく!ふ、フヒヒ!!」
( ФωФ)
ξ゚⊿゚)ξ
(*゚ー゚)
( ^ω^)(あー、こっちのパターンで来たか)
130
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:41:35 ID:tLtFezUU0
そして、その日。
ギルドVIPが正式に結成され、ブーンは冒険者になった。
いよいよ、彼ら、『ギルドVIP』の冒険譚が幕を開ける。
彼らの行く末はどうなるのか、すべては世界樹のみぞ知る。
131
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 17:42:41 ID:tLtFezUU0
第四話投下終了。
AAミスが目立つ回でした。死にたい。
続きまして解説コーナーでございます。原作やってる人は見なくても良いです。
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