この本は、その「実際の機内では何が起きたか」は、
分からないので当然書かれていない。こうしたであろうという推測は書かれているが。
それよりも、その「Hero」と呼ばれていた機内に乗り合わせていた人一人一人の半生をたどりながら
その人ならどうするのだろう、どういう人なのだろうか、ということに焦点を合わせた書き方をしている。
そのため「その時」が来るまで、ダラダラと書き連ねている印象を与える。
しかし「その時」が来ると、その「ダラダラと書き連ねていた」意味が分かってくると言う、
Among the Heroesの原題通り、ヒーロー列伝となっていく。