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最近読んだ本を晒すスレ
26
:
シバッキー
:2023/12/08(金) 00:05:46 ID:NGpS6Hfc
『おバカさん』遠藤周作 2015年5月小学館
注意書きとして「1962年に角川書店より発刊された文庫を底本」と書かれているが、wiki見ると(1959年、中央公論社)となっている。それぞれ違うのだろうか。
「海と毒薬」よりは後、「沈黙」よりは先の作品。
巴絵の仕草が阿川弘之の「カレーライスの唄」に似ているけど、作品としてはこちらの方が先の様子。
かつての皇帝ナポレオンの子孫という割りにはパッとしない風貌の男、ガストン(主人公)は、客船の4等(そんなものは無い。最下層3等より下の意味)に乗って来日し、戦後のガヤガヤしていた東京でフラフラとして暮す。そのうち殺し屋遠藤と出会う。そんな話。
以下ネタバレ
・皇帝ナポレオンの子孫 ⇒ダビデ王の子孫
・客船の4等(そんなものは無い)で来日 ⇒馬小屋で生まれたことのメタファー
・殺し屋遠藤 ⇒作者遠藤周作
・売春宿に泊る ⇒人の子は枕する所も無い
・ガストンが遠藤の殺人を邪魔する ⇒殺意とは言わないまでも、他者を平気で傷つけることの出来る自分に、それを抑制するキリストの存在
・ガストンは死んだ?? ⇒遠藤の代わりに犠牲になった?
・飛ぶしらさぎ ⇒キリストの昇天
・「おばかさん」 ⇒人からはそう見える
そこまでは、分かる。しかし、狂言回しを演じている隆盛と巴絵兄弟の存在はなんなんだ?
「いぬさん」はなんだ?占い師は?
売春宿や「パンパン」などの必要性は?キリストは確かに姦淫の現場で捉えられた女性に優しかったが、ガストンはそこまで優しくはしていない。
それよりなにより、罪はどうした?罪を赦さないキリストなんているのか??
必要に迫られて読んだけど、本来は読まない本だわ。
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