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最近読んだ本を晒すスレ

22シバッキー:2020/10/10(土) 18:42:47 ID:SdGkpnxI
『革命前夜』須賀しのぶ:作
2015年3月文藝春秋刊 2018年3月文春文庫刊

昭和が平成に代わったとき、日本を離れて東ドイツ(本書の中ではDDRという言い方をしている)に単身で音楽留学に行った日本人青年を通して
まだ「東」だったドイツの内情を描いた作品。
基本創作なのによく出来ているとは思うんだけど、
「汎ヨーロッパ・ピクニック」あたりから、「ああ、やっぱりそういう展開かぁ」と先に読めてしまうので
(その前に、「DDRの人はハンガリーにピクニックに行くのが好き」あたりから、汎ヨーロッパ・ピクニックにつなげるつもりなんだろうなあ、とは思ってしまったが)
そこが残念だった。
アソコは汎ヨーロッパ・ピクニックには参加せず、傍観するという演出方法は無かったのかしら?と思って残念だった。

全体としてはそれだけ楽しめた小説だったと言うこと。
昭和が平成に代わった時というのは、世界が大きく動いた、東西冷戦が終結した時でもあったので、
その瞬間にDDRにいた(ことにした)青年の大きく動く心模様が
ドイツの生んだ偉大なる作曲家バッハや、音楽院を取り巻く仲間などを軸に進んでいく。

サクサク読みやすい作品だった。

Twitterで話題になったので、中古で購入


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